JP2007168366A - 記録ヘッドおよび記録装置 - Google Patents

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Yuji Tsuruoka
裕二 鶴岡
Minoru Nozawa
実 野澤
Shogo Kawamura
省吾 河村
Toshiaki Hirozawa
稔明 広沢
Shuzo Iwanaga
周三 岩永
Kazuhiko Okifuji
和彦 沖藤
Michiya Mizutani
道也 水谷
Takashi Mori
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Abstract

【課題】複数の記録素子基板が千鳥状に配列された高解像度記録ヘッドにおいて、記録素子基板の取付け位置に関わらず高精細な画像を形成することが可能な記録ヘッド等を提供する。
【解決手段】本発明に係る記録ヘッドは、複数のノズルからなるノズル列を備えた2以上の記録素子基板H1100a、H1100bを有している。これらの基板は、一方のノズル列と他方のノズル列とが互いに重複するように千鳥状に配置されている。記録素子基板H1100bは補正用ノズル5a、5bを有しており、このノズル5a、5b間のピッチは、他方の記録素子基板H1100aにおけるノズルのピッチの3/4ピッチとなっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、被記録媒体に対して例えばインク滴を吐出させることで画像を形成する記録ヘッドおよび記録装置に関する。
従来、図1に示すように、例えば4つの記録素子基板H1100a〜H1100dが千鳥状に配列されたインクジェット方式記録ヘッドが知られている(特許文献1参照)。記録素子基板H1100a〜H1100dはいずれも同様に構成されたものであり、インク滴を吐出するための複数の吐出口からなる吐出口列が図示X方向に延在するようにして形成されている。各記録素子基板における吐出口の配置ピッチは、例えば、42.3μmすなわち解像度600dpiである。
図1の記録ヘッドでは、4つの記録素子基板H1100a〜H1100dが図示X方向に並ぶように配置されていることにより、これらの4つの記録素子基板が、見かけ上、1つの長尺な吐出口列として機能するようになっている。また、これを実現するために、各記録素子基板は、互いの吐出口列同士が一部重なるようにして(図中符号L参照)配置されている。
特開2003−305853号公報
吐出口列同士の重複部分の模式図は図16に示されている。図16(c)に示すように、各記録素子基板が正確な位置に配置された場合、形成されるドットは間のピッチpは等間隔になる。しかし、実際には、記録素子基板の相対的なずれ量が±10μm、さらには±20μm程度となることもあった。これは、1つには、一方の記録素子基板の位置を基準に他方の記録素子基板を配置するときに生じるマウンタの精度に起因する。また他にも、記録素子基板の固定に用いられる接着剤が凝固するときに生じる位置ずれにも起因する。
この±10μm程度のずれ量は、解像度600dpiの記録ヘッド(吐出口の配置ピッチ=42.3μm)ではピッチの約1/4に相当する。図16(b)、(d)に示すように、2つの記録素子基板のずれ量が1/4ピッチの場合、吐出口5a、6aにより形成されるドットd4、d5間の距離は3/4ピッチ(あるいは5/4ピッチ)となる。次に、図16(a)、(e)に示すように、ずれ量がさらに増して±1/2ピッチとなると、ドットd4、d5の位置が大幅にずれ、許容できないレベルとなる。
上記のような、ドットd4、d5の位置ずれは画像品質の低下につながるため好ましくない。他方、最近のプリンタに搭載される記録ヘッドでは、ノズル配列方向の解像度が1200dpiであるものが多く、上記問題がより顕著に生じる傾向にある。つまり、記録素子基板を配置するときに生じるずれ量が、上記同様±10μmであったとしても、1200dpiではそのずれ量は吐出口ピッチの1/2に相当するため、600dpiの時と比較してずれによる影響がより大きいためである。写真画像を印刷する場合の位置ずれの許容範囲は、従来よりさらに厳しく、吐出口ピッチの±1/3以下に抑えることが好ましく、例えば±1/2ピッチまでずれた場合には何らかの対策を講じることが望ましい。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものである。その目的は、複数の記録素子基板が千鳥状に配列された高解像度記録ヘッドにおいて、記録素子基板の取付け位置に関わらず高精細な画像を形成することが可能な記録ヘッドおよび記録装置を提供することにある。
上記目的を実現するため本発明の記録ヘッドは、それぞれ複数の吐出口からなる吐出口列を備えた2以上の記録素子基板が、一方の前記記録素子基板の前記吐出口列と該一方の記録素子基板に隣接する他方の前記記録素子基板の前記吐出口列とが互いに重複するように、前記吐出口列の延在方向に千鳥状に配置された記録ヘッドにおいて、前記一方の記録素子基板は、前記吐出口列同士が重複する重複領域内に補正用吐出口を有しており、前記補正用吐出口同士の配置ピッチが、前記他方の記録素子基板における前記吐出口の配置ピッチの3/4または5/4であることを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、それぞれ複数の吐出口からなる吐出口列を備えた2以上の記録素子基板が、一方の前記記録素子基板の前記吐出口列と該一方の記録素子基板に隣接する他方の前記記録素子基板の前記吐出口列とが互いに重複するように前記吐出口列の延在方向に千鳥状に配置され、さらに、前記一方の記録素子基板は、前記吐出口列同士が重複する重複領域内に補正用吐出口を有し、前記補正用吐出口同士の配置ピッチが前記他方の記録素子基板における前記吐出口の配置ピッチの3/4または5/4である記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドを、被記録媒体上で前記吐出口列の延在方向と直交する方向に往復走査させながら画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッドに内蔵された記憶手段に予め記憶された、前記重複領域における前記一方の記録素子基板の前記吐出口列と前記他方の記録素子基板の前記吐出口列との、前記吐出口列の延在方向に関するずれ量の情報を読み込む読込み手段と、前記読込み手段により読み込まれた前記ずれ量の情報に基いて、前記重複領域で使用される吐出口を決定する使用吐出口決定手段と、前記使用される吐出口に応じて、出力画像の情報を編集する画像編集手段と、前記画像編集手段で編集された前記出力画像の情報に基いて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有する。
なお、上記記載において、「吐出口列同士が重複する」とは、2つの吐出口列が互いに接触した状態で重なるという意味ではなく、吐出口列の延在方向に直交する方向から投影して見たときに吐出口列同士が重複することを意味する。
本発明の記録ヘッドは、記録素子基板同士の重複領域において、一方の基板に、配置ピッチが3/4ピッチまたは5/4ピッチである補正用吐出口が形成されている。したがって、記録素子基板間のずれ量に応じて、この補正用吐出口を適宜利用する記録動作を実施可能であり、その結果、記録素子基板の取付け位置に関わらず高精細な画像を形成することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る記録ヘッドの基本的な構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の記録ヘッドおよびそれに接続されるインク供給手段を示す斜視図である。図2は、図1の記録ヘッドの構成を示す分解斜視図であり、図3は、図1の記録ヘッドの一部を構成する記録素子基板の構成を示す分解斜視図である。図4は、図1の記録ヘッドの一部を構成するインク供給ユニット等を示す斜視図である。
本実施形態の記録ヘッドH1000は、図1のY方向に往復走査しながらインク滴を吐出することで記録を行うものである。ヘッドH1000は、一例として、千鳥状に配置された4つの記録素子基板H1100a〜H1100d(以下、単に記録素子基板H1100とも言う)を有している。詳細は後述するが、これらの記録素子基板は、距離L分だけオーバーラップするようにして配置されており、これにより記録素子基板4つ分の全幅にわたって良好な記録が行われるようになっている。つまり、オーバーラップしないような配置形態とした場合、記録素子基板同士の間で未記録部が生じるおそれがあるが、上述のようにオーバーラップする配置形態とすればそうした不具合が生じることはない。
記録素子基板H1100自体は、図5に示すように、複数のノズルH1105からなるノズル列を2列備えており、各ノズル列のピッチはいずれも600dpiである。両ノズル列は、ノズル列の延在方向に(図示X方向)に互いに1/2ピッチ分だけずれて設けられており、これにより、記録素子基板H1100全体としては1200dpiの解像度が実現されている。
なお、実際に被記録媒体上にインク滴を吐出して画像形成を行う場合、本実施形態のような600dpi×2列ノズルの記録素子基板H1100であっても、あるいは1200dpi×1列ノズルであっても、最終的に形成されるドット配列は同じになる。したがって、以下、本発明の特徴とするところの、記録素子基板間のノズルつなぎ部におけるノズル間ピッチずれの補正を説明する上では1200dpi×1列ノズルを例にして説明することにする。
(1)記録素子基板間のノズルつなぎ部におけるノズル間ピッチずれ補正
(1−1)第1の実施形態
図6は、2つの記録素子基板H1100(例として基板H1100aとH1100b)の位置関係と、その際に使用されるノズルを示す模式図である。図6(c)は、各記録素子基板が正確な位置に配置された状態を示しており、図6(a)、(b)、(d)、(e)には、±1/4ピッチ、±1/2ピッチだけずれた状態が示されている。なお、記録素子基板H1100a、bにおける各ノズル列はそれぞれ、1200dpi−1280ノズルであるが、図では重複領域近傍のそれぞれ5つのノズルのみが図示されている。図6において、○は重複領域において使用されないノズルを、●は重複領域近傍の使用される6つのノズルを、ハッチングされた○は重複領域の6ノズル以外の使用されないノズルを示している。
ここで、各記録素子基板のノズル配列について再度説明すると、まず、図6(a)に示すように記録素子基板H1100aでは、各ノズル(端部の2つのノズル6a、6bも含む)が等ピッチで配置されている。一方、図6(c)に示すように、記録素子基板H1100bでは、端部の2つのノズル5a、5b(以下、「補正用ノズル」とも言う)の間隔が3/4ピッチに狭まっている。詳細には、最端部のノズル5bがノズル5aに対して1/4ピッチだけ近づくようにして設けられており、その他のノズルは等ピッチで配置されている。
図6において、図中のドット配列図は、左側のノズル配列図で示される記録ヘッドで罫線を印刷したときのドット配列を示す模式図である。なお、罫線を印刷した場合には隣接するドットがオーバーラップしていて、この模式図のように分離することはあり得ないが、説明のためドット径を小さくして表現してある。
本実施形態において、記録素子基板H1100bの補正用ノズル5a、5bはあくまで予備的に用いられるノズルであり、基本的には、記録素子基板H1100a側のノズル6a、6bが使用される。すなわち、2つの基板H1100a、bが正確な位置に取り付けられている場合(図6(c)の状態)、記録素子基板H1100a側の2つのノズル6a、6bからインクが吐出され、ドットd3、d4が形成される。ドットd5、d6は記録素子基板H1100bのノズルにより形成されたものである。図6(c)の場合、2つの基板が正確な位置に取り付けられているため、全ドットd1〜d6(特にドットd4、d5の間隔)も等ピッチとなる。
これと同様の記録動作は、図6(b)、(c)に示すような2つの基板H1100a、bの相対位置が±1/4ピッチずれていた場合にも行われる。−1/4ピッチずれの場合、図6(b)に示す通り、ドットd4、d5間が1/4ピッチ分だけ狭まることとなる。逆に、+1/4ピッチずれの場合、図6(c)に示す通り、ドットd4、d5間が1/4ピッチ分だけ広がることとなる。
しかしながら、ずれ量がより大きい場合(例として±1/2ピッチ分ずれていた場合)、上記のような吐出を行うと、図16(a)、(e)に示したように、ドットd4、d5間の距離が極端に狭まったり、逆に広がったりする。そこで、本発明に係る記録動作ではこれを防止するために、基板同士のずれ量が所定の設定値を越えた場合に、補正用ノズル6a、6bからインクが吐出されるようになっている。以下、これについて説明する(図6を再度参照)。なお、本実施形態においては、「所定の設定値」は、1/4ピッチを越える値(例として1/3ピッチ)となっている。
図6(a)に示すようにずれ量が+1/2の場合、ノズル6a、6bに代えて、補正用ノズル5a、5bが使用される。これにより得られるドット列のうち、ドットd2は記録素子基板H1100aのノズルにより打たれたドットであり、ドットd3は補正用ノズル5bにより打たれたドットである。両ドット間の距離は3/4ピッチとなっている。上記のような記録動作により、基板同士のずれ量が1/2ピッチと比較的大きな場合であっても、最終的はドットのずれ量は1/4ピッチで済む。
次に、図6(e)に示すように、ずれ量が+1/2ピッチの場合には、ノズル6aに代えて補正用ノズル5a、5bを使用すればよい。この場合、記録素子基板1100aのノズルによるドットd3と、補正用ノズルによるドットd4との間の距離は3/4ピッチである。つまり、図6(e)の場合であっても、最終的なドットのずれ量は1/4ピッチで済んでいる。
なお、上記記録動作は、右側ノズル列(記録素子基板H1100b)の画像データを左側に1ドットずつシフトさせて行われている。これを実現するために、本実施形態の記録装置では、ノズル列同士のずれ量に基いて、記録素子基板H1100bの駆動をシフトさせて行うか、させないで行うかを決定する決定手段が搭載されている(詳細は再度後述する)。また、以上の記録動作に従えば、予め、重複領域を最大ずれ量以上確保しておけば、仮に1ピッチ以上のずれが生じた場合でも、上記同様にドット間のずれ量は1/4ピッチ以下に抑えることが可能となる。
以上、本発明の一例について図面を参照して説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく種々変更可能である。例えば、記録素子基板H1100の数に関して、図1の構成では4つであるが、これに限らず、例えば2つのみであってもよい。記録素子基板が2つのみであったとしても、基板同士のずれにより上記同様の課題が生じ得るためである。
(1−2)第2の実施形態
図7は第2の実施形態の説明図であり、図中の表記は図6と同様である。図7に示すように、補正用ノズル5a、5b間の距離は3/4ピッチに限らず、5/4ピッチであってもよい。
このような構成を有する本実施形態の記録ヘッドによる記録動作は、上記実施形態と同様に実施可能である。すなわち、ピッチずれが±1/4ピッチ以内の場合(図7(b)〜(d)参照)、補正用ノズル5a、5bではなく、H1100a側のノズル6a、6bが使用される。
一方、図7(a)に示すように、−1/2ピッチずれの場合(ずれ量が1/4ピッチを越えるような場合)、記録素子基板H1100aのうち3つのノズル6a〜6cに代えて、補正用ノズル5a、5bを使用する。この場合、記録素子基板1100aのノズルによるドットd1と補正用ノズルによるドットd2との間の距離は、5/4ピッチ(ずれ量=1/4ピッチ)となる。なお、上記記録動作は、右側ノズル列(記録素子基板H1100b)の画像データを右側に1ドットずつシフトさせて行われている。
逆に、図7(e)に示すように、+1/2ピッチずれの場合、2つのノズル6a、6bに代えて補正用ノズル5a、5bを使用する。この場合、記録素子基板H1100aによるドットd2と、補正用ノズル5bにより打たれたドットd3との距離は、5/4ピッチ(ずれ量=1/4ピッチ)となる。
以上説明したように、補正用ノズル5a、5b間が例えば5/4ピッチであったとしても、本発明による作用効果は上記実施形態と同様にして得ることが可能である。なお、重複領域を最大ずれ量以上確保しておけば、仮に1ピッチ以上のずれが生じた場合でも、ドット間のずれ量を1/4ピッチ以下に抑えることが可能である点は、上記実施形態と同じである。
第1および第2の実施形態から明らかなように本発明の主たる特徴は、2つの記録素子基板のうちの一方において、その重複領域での補正用ノズルピッチを1/4ピッチ分だけ狭く(または広く)している点にある。このような構成を利用し、2つの記録素子基板のずれ量が大きい場合に通常のノズルに代えて補正用ノズルを使用することで、最終的なドッド間隔が等ピッチに近づくという作用効果が得られるものである。
(1−3)第3の実施形態
本発明は上記実施形態に説明したものに限らず、図8に示すように、補正用ノズル15a、15bのみが他のノズルよりも小さく形成され、これら2つのノズルからの吐出量が他のノズルと比較しやや少なくなっていてもよい。このような構成による利点を説明するため、図6(a)の記録ヘッドを再度参照すると、この形態で得られる最終的なドット列ではドットd2、d3間およびドットd3、d4間がいずれも3/4ピッチとなっていた。換言すれば、ドットd2〜d4間でドットが密な状態となっている。したがって、仮に補正用ノズル5a、5bにより形成されるドットを、他の吐出口により形成されるドットと同じ大きさとすると、この領域の濃度が他の領域と比較して部分的に高くなる可能性もある。これに起因して、例えば、ハーフトーンパターンを印刷した場合に黒筋となって見える可能性も生じ得る。したがって、本実施形態ではこうした濃度ムラをなくすために、補正用ノズル15a、15bからのインク吐出量が少なくなるように構成されている。
(1−4)第4の実施形態
上記第3の実施形態の考え方に鑑みれば、5/4ピッチの補正用ノズルの場合には、今度は逆に、補正用ノズルが他のノズルよりも大きく形成され、これらの2つのノズルからの吐出量が他よりもやや多くなっていてもよい。これについて図9を参照して説明する。
図9(a)に示すように、補正用ノズル25a、25bを用いて吐出を行った場合、ドットd1、d2間、およびドットd2、d3間がいずれも5/4ピッチとなり、ドットが疎な状態となっている。したがって、ドットd2、d3が他のドットと同じ大きさであると、この領域の濃度が他の領域と比較して薄くなる可能性がある。そこで、こうした濃度ムラをなくすために、補正用ノズル25a、25bのピッチが5/4ピッチの場合には、これらの補正用ノズル25a、25bからのインク吐出量が多くなるように構成されていてもよい。
以上、幾つかの実施形態を参照して説明したように、本発明によれば、記録素子基板の相対位置が例えば1/2ピッチ程度ずれたとしても、記録ヘッド全体が形成するドット間ピッチのずれ量を1/4ピッチ以下に抑えることが可能となる。これを実現するためには、記録素子基板H1100に確保される重複領域(例えば図1のH1109a、H1109bで示される領域)を、予め予想される記録素子基板間のずれ量以上確保しておけばよい。
以上、1200dpiの記録素子基板を例に挙げて説明したが、当然ながら本発明はこれに限定されるものではなく、1200dpiを越えるより高解像度な記録ヘッドにも適用可能である。また、2つの記録素子基板間に生じる位置ずれが大きく、例えば、重複領域におけるノズル列のずれ量が1ピッチ以上になった場合であっても本発明の適用は可能である。
さらに、上記実施形態では、端部における2つのノズルのみが、その他のノズル間ピッチと異なるピッチに設定されていたが、これに限定されるものではない。重複する領域において、他と異なるピッチの2つノズルがあれば上記同様のピッチずれ補正が可能であることは言うまでもない。また、本実施形態ではインクジェット方式の記録ヘッドを例にして説明しているが、本発明は記録方式に関わりなく適用できる。
(2)記録装置における補正処理
次に、以上の補正処理を実際に記録装置上で行うための手順について説明する。記録装置としては従来一般的な構成のものを利用可能である。
まず、記録素子基板間のずれ量は、記録ヘッド製造時の検査工程において検出される。一例として、記録ヘッドH1000をノズルH1105側から顕微鏡観察し、その画像をCCDカメラに取り込んで画像処理することで、ノズルH1105の中心座標を検出する。その座標値により、重複領域H1109における2つの記録素子基板間のノズルのずれ量を算出する。そして、その情報(ずれ量)を、記録ヘッドの電気配線基板H1300に記憶手段として予め設けられたEEPROM(不図示)に記憶させておく。
これにより記録ヘッドは、記録素子基板間のずれ量の情報を有することとなる。あとは、記録装置側にこの情報を読取るための読取り手段を設け、これを用いて記録ヘッドのずれ量を検出し、そのずれ量情報に基いて、上記したような本発明に係る記録動作が行われるようにすればよい。つまり、記録装置は、記録ヘッドのEEPROMからずれ量情報を読み込む読取手段と、そのずれ量情報に基き、使用される吐出口を決定する(補正用ノズルを使用するか否かを決定する)使用吐出口決定手段とを有している。記録装置は、また、使用される吐出口に応じて出力画像の情報を編集する(必要に応じて画像データをシフトさせる)画像編集手段を有する。記録装置には、従来同様、記録ヘッドの駆動を制御するヘッド駆動手段が設けられており、該駆動手段は、上記画像編集手段等の出力結果に基いて各ノズルからのインク滴吐出を制御する。
動作の一例を図10を参照して説明する。図10はプリンタ本体における印字処理のフローを表す図である。
まず、記録ヘッドがプリンタ本体に装着されると、ステップS1においてヘッドの有無が検出され、次いで、ステップS2において記録ヘッドのEEPROM内のずれ量情報が読込み手段に読み込まれる。具体的には、ずれ量が±1/4ドットを越えるか否かをチェックし(ステップS5)、±1/4ドット以内(ずれナシまたは±1/4)の場合には、補正用ノズルを使わない通常の記録動作を行うようにする。ずれ量が±1/4ピッチそれを越える場合には、補正用ノズルを使う補正用の記録動作を行うようにする。
そして、ノズル切換位置(どのノズルが使用されるか)にしたがって、印刷画像から出力画像への変換が行われ(ステップ7)、変換された出力画像にしたがって記録ヘッドが駆動され実際に印刷が行われる。以上のようにして、第1〜4の実施形態に説明したような、補正がなされた画像が印刷され(ステップ8)、ノズル列同士の重複領域での筋やむらの少ない印刷画像が得られる。
(3)本願発明を適用可能な記録ヘッドおよびインクジェット記録装置の構成
(3−1)記録ヘッドの説明
記録ヘッドH1000は、図5に示すようにサイドシュータ型の構成であり、具体的には、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギーを生成する複数の電気熱変換体H1102を有している。記録ヘッドH1000は、図2の分解斜視図にも示すように、記録素子ユニットH1001とインク供給ユニットH1002のインク供給部材H1500とから構成される。記録素子ユニットH1001は、図3の分解斜視図にも示すように、第1のプレートH1200、第2のプレートH1400、電気配線基板H1300、およびフィルター部材H1600を有している。4つの記録素子基板H1100は、第1のプレート1200上に配置される。図4の分解斜視図に示すように、インク供給ユニットH1002は、インク供給部材H1500、ジョイントゴムH1700、チューブH1802、およびインクタンクH1800を有している。
(3−1−1)記録素子ユニット
記録素子基板H1100は、図5に示すように、Si基板H1108(例えば厚み0.5〜1mm)とその基板上に配置され複数の吐出口H1105が形成されたノズルプレートH1110とを有している。
インク供給口H1101は、インク流路として基板H1108に設けられた長溝状の貫通口である。インク供給口H1101の上部開口部の両側には、複数の電気熱変換素子H1102がそれぞれ1列ずつ形成されており、一方の列と他方の列とが半ピッチ分だけずらされている(いわゆる千鳥状配置)。基板H1108上には、電気熱変換素子H1102に電力を供給するための電気配線および電極H1103が、成膜技術により形成されている。
インク供給口H1101は、前記Si基板H1108の結晶方位を利用した異方性エッチングにより形成されたものである。例えば、ウエハー面に<100>、厚み方向に<111>の結晶方位を持つ場合、アルカリ系(KOH、TMAH、ヒトラジン等)の異方性エッチングにより約54.7度の角度でエッチングが進行する。
Si基板H1108上とノズルプレートH1110との間には、電気熱変換素子H1102に対応したインク流路H1104、ノズルH1105、および発泡室H1107が形成されている。ノズルH1105は、電気熱変換素子H1102に対向するように設けられており、インク供給口H1101から供給されたインクを電気熱変換素子H1102により気泡を発生させることで、インク滴が吐出される。
第1のプレートH1200(図3参照)は、例えば厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al23)材料で形成されている。もっとも、第1のプレートの材質はアルミナに限られることなく、記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料で作られてもよい。したがって、第1のプレートH1200の素材は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si34)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちいずれであってもよい。第1のプレートH1200には、記録素子基板H1100にインクを供給するためのインク供給口H1201が形成されている。このインク供給口H1201は、記録素子基板H1100側のインク供給口H1101に対応している。
各記録素子基板H1100は、第1の接着剤H1202により、第1のプレートH1200に対して位置精度良く接着固定される。接着剤H1202は、例えば、粘度が低く、接触面に形成される接着層が薄く、かつ、硬化後、比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤、もしくは紫外線硬化併用型の熱硬化接着剤を利用可能であり、また、接着層の厚みは50μm以下が望ましい。なお、第1のプレートH1200には、位置決め基準となるX方向基準H1204、Y方向基準H1205、およびZ方向基準H1206が形成されている。
各記録素子基板H1100は、プレートH1200上に千鳥状に配置されており、これにより、同一色による幅広の記録を可能としている。例えば、各記録素子基板H1100a〜H1100dにおけるノズル列の長さがそれぞれ1インチ+αの場合、最終的なノズル列の長さは4インチ程度となる。
図1に示すように、各記録素子基板は、基板の端部同士のオーバーラップ部分(重複領域H1109a、H1109b)が形成されるような形態で配置されている。これにより、一の記録素子基板によって形成される画像と、それに隣接する他の記録素子基板によって形成される画像との間に隙間が生じないようになっている。図1中、符号Lは、隣接する基板同士のオーバーラップ量である。また、重複領域H1109aは基板H1100aにおける領域であり、重複領域H1109bは基板H1100bにおける領域である。
電気配線基板H1300(図3参照)は、記録素子基板H1100に対して電気信号を印加するものであり、記録素子基板H1100を組み込むための開口部を有している。電気配線基板H1300は、第2の接着剤H1203により第1のプレートH1200の主面(図示上面)に接着固定される。
電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100の電極H1103(図5参照)に対応する電極端子H1302と、この配線端部に位置し記録装置本体からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有している。電気配線基板H1300と記録素子基板H1100とは、ワイヤーボンディング技術により電気的に接続されている。具体的には、記録素子基板H1100側の電極H1103(図5参照)と電極端子H1302(図3参照)とが、金ワイヤーH1303(不図示)を用いたワイヤーボンディング技術により相互接続される。電気配線基板H1300の素材としては、例えば、配線が二層構造のフレキシブル配線基板が使用され、表層はレジストフィルムで覆われている。
第2のプレートH1400は、第3の接着剤H1401により電気配線基板H1300上に接着固定され、第1のプレートH1200に接着固定された各記録素子基板H1100および該記録素子基板を取り込むような4つの開口部を有している。第2のプレートH1400の主面(図示上面)は、記録素子基板H1100の主面と略同一高さになっている。第2のプレートH1400は、例えば、厚み0.5〜1mmのSUS板で形成されているが、耐インク性を有し、良好な平面性を有する材料であればこれに限られるものではない。
第2のプレートの開口部H1402(図1参照)と記録素子基板H1100の側面とによって形成される溝部には、第1の封止剤H1304が充填され、これにより電気配線基板H1300の電気実装部が封止されている。また記録素子基板の電極H1103(図5参照)は、第2の封止剤H1305で封止されており、その結果、インクによる電気接続部分の腐食や、外的衝撃による接続部破損が防止されるようになっている。なお、図3に示すように、プレートH1200のインク供給口の裏面側には、インク中に混入された異物を取り除くためのフィルター部材H1600が接着固定される。
(3−1−2)インク供給ユニット
インク供給部材H1500(図2、図4参照)は例えば樹脂成形品であり、共通液室H1501とZ方向基準面H1502とを具備している。Z基準面H1502には、記録素子ユニットが位置決め固定される面であり、また、最終的な記録ヘッドH1000のZ基準にもなっている。
また、インクタンクH1800からインクが供給されるインク供給口H1504(図4)には、ジョイントゴムH1700が具備され、ジョイント部からのインクの蒸発を防止している。
インクタンクH1800から延びるインク供給チューブH1802とインク供給ユニットH1500との接続は、チューブ先端に設けられたニードルH1801が、ジョイントゴムH1700を貫通することにより行われる。インクは、インクタンクH1800よりインク供給チューブH1802を通って、インク供給ユニットH1500の共通液室H1501に供給される。そこから、さらにフィルター部材H1600を通過して記録素子ユニットH1001に供給される。
(3−1−3)記録素子ユニットとインク供給ユニットの結合
図2に示す通り、記録ヘッドは、記録素子ユニットH1001をインク供給部材H1500に取り付けることにより完成する。具体的には、インク供給部材H1500の開口部(共通液室)周辺に第3の封止剤H1503を塗布する。これにより、共通液室からのインクの漏れが防止される。第3の封止剤H1503は、耐インク性があり、常温で硬化し、かつ、異種材料間の線膨張差に耐えられる柔軟性のある封止剤が望ましい。
両部材の固定は、一例としてビスH1900により行われる。この固定の際、インク供給部材のZ基準H1502と記録素子ユニットH1001のZ基準H1206とが係合し、これにより両部材間の相対的な位置出しが行われるようになっている。なお、記録素子ユニットH1001の外部信号入力端子H1301部分は、例えば、インク供給部材H1501の裏面に、位置決め固定される。
(3−2)駆動回路の説明
本実施形態の記録ヘッドH1000は、上述したように、4つの記録素子基板H1100がチッププレートH1200の上に精度良く配列され、さらに各記録素子基板H1100は電気配線基板H1300に電気的接続されている。図11は、この4つの記録素子基板間の信号配線を示す回路図である。図中の符号H1100−1〜H1100−4がそれぞれ4つの記録素子基板に相当する。各記録素子基板は図13および図14に示す奇数、偶数2つのノズル列の駆動回路から成り立っている。
HEATO、EおよびIDATAO、Eは素子毎に奇偶別々に取り出されており、記録素子基板毎にHEAT1〜8およびIDATA1〜8の信号名で示されている。それ以外の信号は記録素子基板間で共通に配線されている。LTCLK、DCLK、HEAT1〜8、IDATA1〜8は外部信号入力端子H1301に接続され、電源系であるVH、GNDH、VDD、GNDは電源端子H1302に接続されている。これら2つの駆動回路は記録素子基板上に半導体プロセスにより形成され、HEATO、EおよびIDATAO、Eの信号はそれぞれの駆動回路で独立に配線されている。それ以外の信号(DCLK、LTCLK)と電源(VDD、GND、VH、HGND)は記録素子基板内においても共通配線となっている。
奇数および偶数のノズル列には、共に640ノズルが600dpiピッチで配列されており、前述のようにハーフピッチ分ずれているため、記録素子基板としては1200dpi−1280ノズルを構成することになる。各ノズル列の駆動回路は全く同じであるため、図13により駆動回路の概要を説明する。
640個の各ノズルにはそれぞれ吐出ヒータH1102−1〜1279が設けられ、各吐出ヒータを駆動することによりノズル内のインク滴が吐出されるようになっている。吐出ヒータは20個ずつ、32の駆動ブロックに分割されており、時分割で駆動される。駆動ブロックはBE0〜31の信号により選択され、駆動ブロック内に属する20個の吐出ヒータはトランジスタE1006−1〜20のON/OFFにより、吐出するか否かが決定させる。
図12の駆動タイミングチャートと図13により、記録ヘッドH1000の駆動について説明する。PRINT信号は1カラムの吐出を開始するタイミングを与えるパルス信号で、パルスの立ち上がりタイミングで駆動回路の動作が開始する。駆動回路が動作を開始すると、最初にLTCLKが生成され、それから数100ps後に転送クロックDCLKが転送データ分、すなわち25クロック出力される。
IDATA1〜8の各信号にはDCLKに同期して転送データが出力され、25ビットシフトレジスタE1001にシリアル転送される。そして、シフトレジスタE1001に格納されたデータは次の駆動ブロックの最初に出力されるLTCLKのタイミングで25ビットラッチE1002に記憶される。そのため、最初の転送データにしたがって実際の駆動がなされるのはその次のブロックの転送が行われるタイミングである。
ここで転送されるデータ内容は駆動されるブロックの番号BENB0〜4が5ビット、続いてそのブロックで駆動される電気熱変換素子H1102の駆動データが20ビットの合計25ビットである。駆動ブロックBENB0〜4は5→3デコーダE1003でBE0〜31にデコードされ、トランジスタE1005−1〜32のベース電極に接続される。よって、常に32個のトランジスタE1005−1〜32の内、1個だけが駆動されることになり、指定ブロックに属する電気熱変換素子の一端にのみ駆動電源(VH)が供給されることになる。
一方、電気熱変換素子H1102−1〜1279のもう一端はセグメント毎に32個づつ並列接続されて、それぞれ20個のトランジスタE1006−1〜20のコレクタ電極に接続されている。これらのトランジスタの駆動はベース電極に接続されているANDゲートE1004−1〜20出力により制御される。
ANDゲートの一方の入力には20ビットの駆動データ信号が接続され、もう一方には電気熱変換素子を実際に駆動するタイミングを与えるパルス信号HEAT1〜8が接続されている。よって、トランジスタE1006−1〜20は上記2信号のANDで制御されることになり、その結果20ビットの駆動データによって指定されたセグメントに対してHEAT1〜8のパルスタイミングで駆動されることになる。以上のようにして、PRINT信号が発効すると駆動回路が動作を開始し、最初に0ブロック目が駆動され順次1、2、…となって、最後に31ブロック目は駆動が完了して、全記録素子基板の全ノズルの吐出が制御される。
(3−3)インクジェット記録装置の説明
インクジェット記録装置M4000は、図15に示すように、例えば、写真画質の記録に対応して6色分の記録ヘッドが具備されている。記録ヘッドH1000Bkは、ブラックインク用の記録ヘッドであり、記録ヘッドH1000Cはシアンインク用、記録ヘッドH1000Mマゼンタインク用である。記録ヘッドH1000Yはイエローインク用、記録ヘッドH1000LCはライトシアンインク用、記録ヘッドH1000LMはライトマゼンタインク用である。これらの記録ヘッドH1000を、記録装置本体M4000に載置されているキャリッジM4001の位置決め手段および電気的接点M4002によって固定支持する。記録ヘッドは、副走査方向(キャリッジ移動方向)に往復移動しながら、上記駆動回路からの信号に基いたインク滴吐出を行い、これにより、被記録媒体K1000に対して記録が行われる。
本発明に係る記録ヘッドおよびそれに接続されるインク供給手段を示す斜視図である。 図1の記録ヘッドの構成を示す分解斜視図である。 図1の記録ヘッドの一部を構成する記録素子基板の構成を示す分解斜視図である。 図1の記録ヘッドの一部を構成するインク供給ユニット等を示す斜視図である。 記録素子基板単体の構成を示す図であり、図5(a)は外観斜視図を、図5(b)はA−A切断線における断面図を示している。 記録素子基板のずれ量と使用されるノズルとの関係を示す模式図(第1の実施形態)である。 記録素子基板のずれ量と使用されるノズルとの関係を示す模式図(第2の実施形態)である。 記録素子基板のずれ量と使用されるノズルとの関係を示す模式図(第3の実施形態)である。 記録素子基板のずれ量と使用されるノズルとの関係を示す模式図(第4の実施形態)である。 プリンタ本体における印字処理のフローを示す図である。 記録素子基板間の信号配線を示す回路図である。 印字処理の際の駆動タイミングチャートを示す図である。 記録ヘッドにおける、電気熱変換素子およびその周辺の信号配線を示す回路図である。 記録ヘッドにおける、電気熱変換素子およびその周辺の信号配線を示す回路図である。 記録装置の全体構成を模式的に示す斜視図である。 記録素子基板のずれ量と使用されるノズルとの関係を示す模式図(従来例)である。
符号の説明
5a、5b、15a、15b、25a、25b 補正用ノズル
H1000 記録ヘッド
H1105、6a〜6c 吐出口
H1100a〜d 記録素子基板
H1109a、b 重複領域
M4000 記録装置

Claims (7)

  1. それぞれ複数の吐出口からなる吐出口列を備えた2以上の記録素子基板が、一方の前記記録素子基板の前記吐出口列と該一方の記録素子基板に隣接する他方の前記記録素子基板の前記吐出口列とが互いに重複するように、前記吐出口列の延在方向に千鳥状に配置された記録ヘッドにおいて、
    前記一方の記録素子基板は、前記吐出口列同士が重複する重複領域内に補正用吐出口を有しており、前記補正用吐出口同士の配置ピッチが、前記他方の記録素子基板における前記吐出口の配置ピッチの3/4または5/4であることを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記補正用吐出口が前記吐出口列の端部にある、請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 前記補正用吐出口の配置ピッチが前記他方の記録素子基板における前記吐出口の配置ピッチの3/4であり、前記補正用吐出口からの吐出量が、他の前記吐出口からの吐出量よりも少ない、請求項2に記載の記録ヘッド。
  4. 前記補正用吐出口の配置ピッチが前記他方の記録素子基板における前記吐出口の配置ピッチの5/4であり、前記補正用吐出口からの吐出量が、他の前記吐出口からの吐出量よりも多い、請求項2に記載の記録ヘッド。
  5. 前記重複領域における、前記一方の記録素子基板の前記吐出口列と前記他方の記録素子基板の前記吐出口列との、前記吐出口列の延在方向に関するずれ量の情報を記憶するための記憶手段をさらに有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  6. それぞれ複数の吐出口からなる吐出口列を備えた2以上の記録素子基板が、一方の前記記録素子基板の前記吐出口列と該一方の記録素子基板に隣接する他方の前記記録素子基板の前記吐出口列とが互いに重複するように前記吐出口列の延在方向に千鳥状に配置され、さらに、前記一方の記録素子基板は、前記吐出口列同士が重複する重複領域内に補正用吐出口を有し、前記補正用吐出口同士の配置ピッチが前記他方の記録素子基板における前記吐出口の配置ピッチの3/4または5/4である記録ヘッドを搭載し、該記録ヘッドを、被記録媒体上で前記吐出口列の延在方向と直交する方向に往復走査させながら画像を記録する記録装置であって、
    前記記録ヘッドに内蔵された記憶手段に予め記憶された、前記重複領域における前記一方の記録素子基板の前記吐出口列と前記他方の記録素子基板の前記吐出口列との間の、前記吐出口列の延在方向に関するずれ量の情報を読み込む読込み手段と、
    前記読込み手段により読み込まれた前記ずれ量の情報に基いて、前記重複領域で使用される吐出口を決定する使用吐出口決定手段と、
    前記使用される吐出口に応じて、出力画像の情報を編集する画像編集手段と、
    前記画像編集手段で編集された前記出力画像の情報に基いて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有する記録装置。
  7. 前記使用吐出口決定手段は、前記ずれ量が所定の設定値を越えているときに、前記他方の記録素子基板の前記吐出口に代えて前記一方の記録素子基板の前記補正用吐出口を使用することを決定する、請求項6に記載の記録装置。


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