JP2007167965A - ホールソー - Google Patents

ホールソー Download PDF

Info

Publication number
JP2007167965A
JP2007167965A JP2005364677A JP2005364677A JP2007167965A JP 2007167965 A JP2007167965 A JP 2007167965A JP 2005364677 A JP2005364677 A JP 2005364677A JP 2005364677 A JP2005364677 A JP 2005364677A JP 2007167965 A JP2007167965 A JP 2007167965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamfered
cylindrical
hole saw
storage
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005364677A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Nakamura
昌彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005364677A priority Critical patent/JP2007167965A/ja
Publication of JP2007167965A publication Critical patent/JP2007167965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

【課題】開口部を形成することができるホールソーにおいて、形成した開口部の切り口の両面のバリを十分に除去して面取りを行うことができるホールソーを提供する。
【解決手段】ホールソーA1には、回転可能に設けられた面取り部50、60が設けられ、面取り部50、60には、2つの直角をなす平面部により形成された切欠部が形成されている。この切欠部がホールソーA1により形成された開口部に回転しながら当接することによりバリ取りが行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ホールソーに関するものであり、特に、ホールソーにより形成した開口部の切り口の面取りを行うホールソーに関するものである。
従来より、板状部材に円形の開口部を形成するための部材としてホールソーが存在する。
このホールソーで形成した開口部の切り口にはバリが発生しやすく、バリを除去するには棒状のヤスリ等により手作業で行っていた。しかし、ヤスリ等により手作業でバリの除去を行うのは面倒である。
そこで、特許文献1にしめすような両面取りホールソーが提案されている。この特許文献1に示す両面取りホールソーにおいては、ホールソーの胴体の外周上に、刃を設けた突起を設け、突起を内包するように突起の周囲にコ型の切り抜きを設けて刃台が設けられている。
特開2001−138121号公報
しかし、上記特許文献1に記載のホールソーにおいては、刃台のバネ作用によって突起が胴体の内側に入り込むようになっているため、刃台が開口部の切り口に当たると刃台が内側に入り込むため、十分なバリの除去を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする問題点は、開口部を形成することができるホールソーで、形成した開口部の切り口の両面のバリを十分に除去して面取りを行うことができるホールソーを提供することである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、ホールソーであって、本体部で、先端に刃部が設けられた円筒状部で、後端側の側面に面取り部が突出するための切欠部が設けられた円筒状部と、円筒状部の後端側に設けられた板状部と、円筒状部内から円筒状部の先端よりも先端側に突出して設けられたドリルで、ドリル刃が形成されたドリルと、を有する本体部と、該本体部に回転可能に設けられ、円柱状の板状形状に切欠部を形成した形状で、該切欠部が、面取り部の軸線に平行な2つの平面部で互いに略直角(直角としてもよい)をなす2つの平面部により欠切して形成された形状を呈する面取り部で、円筒状部の切欠部からその一部が突出して設けられた面取り部と、該板状部の後端に設けられた基端部で、電動工具を接続可能な取付け軸部を有する基端部と、を有することを特徴とする。
この第1の構成のホールソーにおいては、基端部の取付け軸部に電動工具を接続してホールソーを回転させながら、開口部を形成する対象物にドリルの先端を当接させてドリルにより穴を開ける。その後、円筒状部の先端の刃部が対象物に当接するので、この刃部により開口部が形成される。その際、開口部の切り口にバリが発生するが、面取り部によりバリが除去される。すなわち、ホールソーを回転しながら対象物に対してさらに進めていくと、面取り部の位置にまで対象物が至り、対象物が面取り部の切欠部の角部(つまり、2つの平面部がなす角部)の位置に至ると、2つの平面部のうちの立設した平面部(これを「第1平面部」とする)が後端側に押されるので、面取り部が徐々に回転する。これにより、該第1平面部が対象物の後端側の面に対して斜めになり、これにより、開口部の切り口の後端側(手前側)が第1平面部により削られ、バリが除去される。さらに、ホールソーを回転しながらさらに進めていくと、2つの平面部のうちの第1平面部とは異なる平面部(これを第2平面部とする)が対象物の先端側の面に対して斜めに傾斜してくるので、開口部の切り口の先端側が第2平面部により削られバリが除去される。
なお、上記第1の構成において、面取り部の切欠部を構成する2つの平面部が略直角を形成するとして説明したが、70度〜110度としてもよい。
また、第2には、上記第1の構成において、上記板状部には、該円筒状部の切欠部に連続して設けられた収納部構成部で、面取り部の一部を収納するための凹状の収納部構成部が形成され、また、上記円筒状部の切欠部形成位置から内側に面取り部の一部を収納するための第2の収納部構成部が形成されて、該収納部構成部と第2の収納部構成部とにより面取り部を回転可能に収納するための面取り部収納部が形成されていることを特徴とする。この第2の構成によれば、上記構成の面取り部収納部が設けられているので、面取り部を保護して円滑に回転させることにより、バリ取りを効率的に行うことが可能となる。
また、第3には、ホールソーであって、本体部で、前側構成部と、中央構成部とを有し、前側構成部が、先端に刃部が設けられた円筒状部で、後端側の側面に面取り部が突出するための切欠部が設けられた円筒状部と、円筒状部内から円筒状部の先端よりも先端側に突出して設けられたドリルで、ドリル刃が形成されたドリルと、ドリルに固定されているとともに、円筒状部を支持する支持部と、ドリルの後端に設けられた回り止め部と、回り止め部の後端に設けられた接続部と、を有し、中央構成部が略板状部を呈し、回り止め部が挿脱自在に巻装する開口部を有する本体部と、前側構成部に対して挿脱可能で、前側構成部に装着した場合に前側構成部に対して回転可能に設けられ、円柱状の板状形状に切欠部を形成した形状で、該切欠部が、面取り部の軸線に平行な2つの平面部で互いに略直角をなす2つの平面部により欠切して形成された形状を呈する面取り部で、円筒状部の切欠部からその一部が突出して設けられた面取り部と、電動工具を接続可能な取付け軸部を有する基端部で、本体部の接続部と接続可能な第2接続部を有する基端部と、を有することを特徴とする。
この第3の構成のホールソーにおいては、基端部の取付け軸部に電動工具を接続してホールソーを回転させながら、開口部を形成する対象物にドリルの先端を当接させてドリルにより穴を開ける。その後、円筒状部の先端の刃部が対象物に当接するので、この刃部により開口部が形成される。その際、開口部の切り口にバリが発生するが、面取り部によりバリが除去される。すなわち、ホールソーを回転しながら対象物に対してさらに進めていくと、面取り部の位置にまで対象物が至り、対象物が面取り部の切欠部の角部(つまり、2つの平面部がなす角部)の位置に至ると、2つの平面部のうちの立設した平面部(これを「第1平面部」とする)が後端側に押されるので、面取り部が徐々に回転する。これにより、該第1平面部が対象物の後端側の面に対して斜めになり、これにより、開口部の切り口の後端側(手前側)が第1平面部により削られ、バリが除去される。さらに、ホールソーを回転しながらさらに進めていくと、2つの平面部のうちの第1平面部とは異なる平面部(これを第2平面部とする)が対象物の先端側の面に対して斜めに傾斜してくるので、開口部の切り口の先端側が第2平面部により削られバリが除去される。また、本体部が前側構成部と中央構成部とに分解され、面取り部が前側構成部に対して挿脱自在となっているので、面取り部を取り替えることができ、面取り部が劣化した場合に面取り部を取り替え可能であり、また、対象物の種類に応じて面取り部を取り替えることが可能となる。
なお、上記接続部は、ネジ部とし、上記第2接続部はネジ穴部とするのが好ましい。なお、上記第3の構成において、面取り部の切欠部を構成する2つの平面部が略直角を形成するとして説明したが、70度〜110度としてもよい。
また、第4には、上記第3の構成において、上記板状部には、前側構成部の回り止め部を中央構成部の開口部に巻装させて前側構成部と中央構成部とを組立て状態とした際に、該円筒状部の切欠部に連続した状態に形成された収納部構成部で、面取り部の一部を収納するための凹状の収納部構成部が形成され、また、上記円筒状部の切欠部形成位置から内側に面取り部の一部を収納するための第2の収納部構成部が形成されて、該収納部構成部と第2の収納部構成部とにより面取り部を回転可能に収納するための面取り部収納部が形成されていることを特徴とする。この第4の構成によれば、上記構成の面取り部収納部が設けられているので、面取り部を保護して円滑に回転させることにより、バリ取りを効率的に行うことが可能となる。
また、第5には、上記第2又は第4の構成において、面取り部収納部には、円弧状の内周面が設けられ、円弧状の内周面は、180度の角度よりも大きい角度に設けられていて、面取り部が面取り部収納部から飛び出すのを防止していることを特徴とする。このように、面取り部収納部には、円弧状の内周面が設けられているので、面取り部を面取り部収納部内で円滑に回転させることができ、また、円弧状の内周面は、180度の角度よりも大きい角度に設けられているので、面取り部が面取り部収納部から飛び出すのを防止することができる。
なお、上記第2又は第4又は第5の構成において、第2の収納部構成部には、面取り部の両側に設けられた軸部を回転可能に軸支するための穴部が設けられているものとするのが好ましい。
また、第6には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、上記面取り部が複数設けられ、これにより、円筒状部の切欠部も複数設けられていることを特徴とする。
また、第7には、上記第1から第6までのいずれかの構成において、上記面取り部における切欠部を形成する2つの平面部のうちの一方の平面部が、該平面部が円筒状部の軸線と平行となった場合に、円筒状部の外側面と連続した面を形成することを特徴とする。
また、第8には、上記第1から第7までのいずれかの構成において、ホールソーの使用時において、ホールソーにより開口部を形成する対象物のホールソー側の面が板状部の先端側の面に接した場合に、面取り部の切欠部を形成する2つの平面部がホールソーの軸線に対してなす角度が略同一となるように構成されていることを特徴とする。これにより、開口部の切り口の手前側と奥側をバランスよくバリ取りすることができる。
本発明に基づくホールソーによれば、面取り部が回転可能に本体部に設けられているので、十分に面取り作業を行うことができる。
本発明においては、開口部を形成することができ、形成した開口部の切り口の両面のバリを十分に除去して面取りを行うことができるホールソーを提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明の実施例1に基づくホールソーA1は、図1〜図4に示されるように構成され、本体部5と、面取り部50、60と、基端部80とを有している。なお、図において、X1−X2方向とY1−Y2方向とZ1−Z2方向とは互いに直角をなしている。
ここで、本体部5は、円筒状部10と、板状部20と、収納部(面取り部収納部)30、40と、ドリル49と、を有している。
円筒状部10は、円筒状を呈し、その先端側には、刃部12が形成されている。この円筒状部10の後端側の相対する位置には、面取り部50、60を収納するための切欠部が形成されている。つまり、収納部30、40を形成するための切欠部が形成されている。具体的には、円筒状部10の後端側の上側(Z2側)には、切欠部14が形成され、下側(Z1側)には、同じように切欠部が形成されている。
なお、この円筒状部10は、円筒状部10の軸線を通る平面(切断面)を介して切断された形状となっていて、円筒状部10は、円筒状部構成部10aと円筒状部構成部10bとから構成されている。円筒状部構成部10aと円筒状部構成部10bとの境界線16a、16bは、円筒状部10の軸線方向(X1−X2方向)を向いていて、上記の面取り部50、60を収納するための切欠部は、これらの境界線16a、16bを介して分割された構成となっている。つまり、円筒状部構成部10aに形成された切欠部と円筒状部構成部10bに形成された切欠部とを合わせることによって、上記の面取り部50、60を収納するための切欠部が形成されている。つまり、例えば、円筒状部10の上側に形成された切欠部14は、円筒状部構成部10aに形成された切欠部14aと、円筒状部構成部10bに形成された切欠部14bによって構成され、切欠部14aと切欠部14bは、ともに、円筒状部構成部10a、10bの角部を長方形状に欠切した形状となっている。また、円筒状部10の下側に形成された切欠部も同様の構成である。
また、板状部20は、円筒状部10の後端に固定して設けられ、全体に円柱状の板状を呈している。この板状部20の径は、円筒状部10の径よりも大きく形成されている。また、この板状部20には、ドリル49を挿通するための穴部が設けられている。
なお、この板状部20は、上記円筒状部10と同様に、円筒状部10の軸線を通る平面(切断面)を介して切断された形状となっていて、板状部20は、板状部構成部20aと、板状部構成部20bとから構成されている。板状部構成部20aと板状部構成部20bとの間の境界面は、円筒状部構成部10aと円筒状部構成部10bとの間の境界面と同じである。なお、板状部構成部20aには、ドリル49を取り付けるための半円柱状の切欠部が設けられていて、また、板状部構成部20bにも、ドリル49を取り付けるための半円柱状の切欠部が設けられている。
なお、板状部構成部20aは、円筒状部構成部10aに固定されていて、片側構成部B1を構成し、また、板状部構成部20bは、円筒状部構成部10bに固定されていて、片側構成部B2を構成している。なお、片側構成部B1は、円筒状部構成部10aと板状部構成部20aとから構成されていて、片側構成部B2は、円筒状部構成部10bと板状部構成部20bとから構成されている。また、ホールソーA1の完成状態では、片側構成部B1と片側構成部B2とは互いに固定されている。
また、収納部30、40は、本体部5における後端側の内部に設けられていて、収納部30は、面取り部50を回転可能に収納するように構成されていて、収納部40は、面取り部60を回転可能に収納するように構成されている。
つまり、収納部30、40は、円筒状部10に形成された切欠部と、板状部20に形成された切欠部と、平板状の側板部と、湾曲状の側板部とから形成されている。また、収納部30、40は、それぞれ、片側構成部B1に形成された収納部構成部と、片側構成部B2に形成された収納部構成部とにより構成されている。
収納部30を例に取って説明すると、収納部30は、収納部構成部30aと収納部構成部30bとから構成され、各収納部構成部30a、30bは、円筒状部構成部10a(又は10b)に形成された切欠部と、板状部構成部20a(又は20b)に形成された切欠部と、平板状の側板部と、湾曲状の側板部とから形成されている。
例えば、収納部構成部30bは、円筒状部構成部10bに形成された切欠部14bと、板状部構成部20bに形成された切欠部24bと、平板状の側板部32と、湾曲状の側板部34とから形成されていて、これにより、収納部構成部30bの内側の周面は、円弧状の周面形状(つまり、円筒状の内面の一部の形状で、帯状形状を円弧状に湾曲させた内側面の形状)を呈し、収納部構成部30bのY2側の内面は、平面状を呈している。なお、側板部32の内側(Y1側)には、面取り部50の軸部を軸支するための穴部32−1が形成されている。
また、収納部構成部30aは、X1−X2方向及びZ1−Z2方向を通る平面を介して、収納部構成部30bと面対称に形成されている。収納部構成部30aと収納部構成部30bとが合わさって形成された収納部30の内側の周面は、円柱形状の側面の形状を呈し、両側の側面は、平面状に形成されている。なお、収納部構成部30aを構成する側板部の内側(Y2側)には、面取り部50の軸部50aを軸支するための穴部(図示せず)が形成されている。
また、収納部40も同様に、片側構成部B1に形成された収納部構成部40a(図3参照)と、片側構成部B2に形成された収納部構成部40bとにより構成され、各収納部構成部40a、40bは、円筒状部構成部10a(又は10b)に形成された切欠部と、板状部構成部20a(又は20b)に形成された切欠部と、平板状の側板部と、湾曲状の側板部とから形成されている。
例えば、収納部構成部40bは、円筒状部構成部10bに形成された切欠部14dと、板状部構成部20bに形成された切欠部24dと、平板状の側板部42と、湾曲状の側板部44とから形成されていて、これにより、収納部構成部40bの内側の周面は、円弧状の周面形状(つまり、円筒状の内面の一部の形状で、帯状形状を円弧状に湾曲させた内側面の形状)を呈し、収納部構成部40bのY2側の内面は、平面状を呈している。なお、側板部42の内側(Y1側)には、面取り部60の軸部を軸支するための穴部42−1が形成されている。この収納部構成部40bの構成は、X1−X2方向及びY1−Y2方向を通る平面を介して、収納部構成部30bと面対称に形成されているといえる。
また、収納部構成部40aは、X1−X2方向及びZ1−Z2方向を通る平面を介して、収納部構成部40bと面対称に形成されている。収納部構成部40aと収納部構成部40bとが合わさって形成された収納部40の内側の周面は、円柱形状の側面の形状を呈し、両側の側面は、平面状に形成されている。なお、収納部構成部40aを構成する側板部の内側(Y2側)には、面取り部60の軸部60aを軸支するための穴部(図示せず)が形成されている。この収納部構成部40aの構成は、X1−X2方向及びY1−Y2方向を通る平面を介して、収納部構成部30aと面対称に形成されているといえる。
なお、収納部30、40ともに、その内周面は、180度の角度よりも大きい角度分だけ設けられているので、面取り部50、60が収納部から飛び出すおそれがない。
また、収納部30、40において、X1−X2方向において円筒状部10の領域に含まれる部分が請求項2における第2の収納部構成部に相当し、板状部20の領域に含まれる部分が請求項2における収納部構成部に相当する。つまり、収納部30、40の先端(X1)側から円筒状部10の後端位置までの部分が請求項2における第2の収納部構成部に相当し、残りの部分が収納部構成部に相当する。
次に、ドリル49は、先端が尖った円柱状の棒状部材に螺旋溝が形成されている。つまり、ドリル49には、螺旋溝により形成されたドリル刃が形成されている。このドリル49は、板状部20に固定されている。具体的には、図2に示すように、ドリル49は、板状部構成部20bに固定されている。
なお、本体部5は、全体に金属製であり、該金属の例としては、例えば、鉄、鋼鉄、ステンレス、チタン等が挙げられる。
次に、面取り部50は、本体部51と、該本体部51の両側に設けられた軸部50aとを有している。
ここで、本体部51は、円柱形状(より具体的には、円柱状の板状)に切欠部Kを形成した形状を呈しており、該切欠部Kは、平面部52と平面部54とにより形成され、平面部52と平面部54とは、円柱形状の軸線(軸部50aはこの軸線上に設けられている)と平行をなし、平面部52と平面部54とは互いに直角をなしている。また、平面部52の長さは平面部54の長さよりも長く形成されていて、平面部52が上側(Z2側)を向いている状態(図5におけるW1の状態)の場合(つまり、平面部52が円筒状部10の軸線と平行となっている場合)には、平面部52の上面と円筒状部10の上面とはほぼ面一となっていて、平面部52の高さと、平面部52の両側の円筒状部10の部分の高さとは同一に形成されている。つまり、平面部52は、円筒状部10の外周面と連続した面となっている。また、軸部50aは、本体部51の両側(つまり、Y1側とY2側)に設けられている。このようにして、面取り部50は、収納部30内に回転可能に設けられている。そして、この面取り部50は、円筒状部110の切欠部14(外面としてもよい)からその一部が突出して設けられている。
また、面取り部60は、X1−X2方向及びY1−Y2方向を通る平面を介して、面取り部50と面対称に形成されている。すなわち、面取り部60は、円筒状部10の軸線を介して、面取り部50とは対称の位置に設けられている。この面取り部60は、本体部61と、該本体部61の両側に設けられた軸部60aとを有している。
ここで、本体部61は、円柱形状(より具体的には、円柱状の板状)に切欠部Kを形成した形状を呈しており、該切欠部Kは、平面部62と平面部64とにより形成され、平面部62と平面部64とは、円柱形状の軸線(軸部60aはこの軸線上に設けられている)と平行をなし、平面部62と平面部64とは互いに直角をなしている。また、平面部62の長さは平面部64の長さよりも長く形成されていて、平面部62が下側(Z1側)を向いている状態の場合(つまり、平面部62が円筒状部10の軸線と平行となっている場合)には、平面部62の上面と円筒状部10の上面とはほぼ面一となっていて、平面部62の高さと、平面部62の両側の円筒状部10の部分の高さとは同一に形成されている。つまり、平面部62は、円筒状部10の外周面と連続した面となっている。また、軸部60aは、本体部61の両側(つまり、Y1側とY2側)に設けられている。このようにして、面取り部60は、収納部40内に回転可能に設けられている。そして、この面取り部60は、円筒状部110の切欠部(つまり、切欠部14とは反対側の切欠部)(円筒状部110の外面としてもよい)からその一部が突出して設けられている。
なお、上記面取り部50、60において、切欠部を形成する2つの平面部は直角をなすとして説明したが、直角でなくても略直角であればよく、例えば、70度〜110度程度であればよい。
なお、面取り部50、60は、金属製であり、該金属の例としては、例えば、鉄、鋼鉄、ステンレス、チタン等が挙げられる。
また、基端部80は、支持部82と、取付け軸部84とを有している。つまり、支持部82は、取付け軸部84を挿通するための穴部を有していて、板状部20に固定されている。また、取付け軸部84は、棒状の軸部であり、支持部82の穴部に嵌入されている。この取付け軸部84には、電動工具が接続される。この基端部80は、金属製であり、該金属の例としては、例えば、鉄、鋼鉄、ステンレス、チタン等が挙げられる。
また、面取り部50の軸部50aを省略するとともに、面取り部60の軸部60aを省略し、収納部30に設けられた、軸部50aを軸支するための穴部や、収納部40に設けられた、軸部60aを軸支するための穴部を省略してもよい。この場合でも、収納部30の周面は、円弧状に形成されているので、面取り部50が軸部により軸支されていなくても面取り部50の回転には支障がなく、同様に、収納部40の周面は、円弧状に形成されているので、面取り部60が軸部により軸支されていなくても面取り部60の回転には支障がない。
上記構成のホールソーA1の使用状態について説明する。ホールソーA1を回転駆動する電動工具に接続して取り付ける。そして、電動工具を駆動させて、ホールソーA1を回転させて、開口部を形成する対象物Tにドリル49の先端を当接させてドリル49により穴を開ける。
その後、円筒状部10の先端の刃部12が対象物Tに当接するので、この刃部12により開口部が形成される。その際、開口部の切り口にバリが発生するが、後述するように面取り部50、60によりバリが除去される。なお、以下の説明では、面取り部50を例に取って説明するが、面取り部60も同様である。
すなわち、ホールソーA1を回転しながら対象物Tに対してさらに進めていくと、図5のW1に示すように、面取り部50の位置にまで対象物Tが至る。つまり、対象物Tの切り口が面取り部50の平面部52に当接する状態になる。
その後、図5のW2に示すように、対象物Tが面取り部50の切欠部Kの角部(つまり、平面部52と平面部54がなす角部)の位置に至ると、平面部54が後端側に押されるので、面取り部50が回転する。これにより、平面部54が対象物Tの後端側の面に対して斜めになり、これにより、開口部の切り口の後端側(X2側)が平面部54により削られ(厳密には、平面部54と面取り部50の側面(ホールソーは基本的に右回転して開口及びバリ取りを行うので、平面部54と面取り部50の側面(図1においては、Y1側の側面))により削られる)、バリが除去される。
さらに、ホールソーA1を回転しながらさらに進めていくと、平面部52が対象物Tの先端側の面に対して斜めに傾斜してくるので、開口部の切り口の先端側が平面部52により削られ(厳密には、平面部52と面取り部50の側面(ホールソーは基本的に右回転して開口及びバリ取りを行うので、平面部52と面取り部50の側面(図1においては、Y1側の側面))により削られる)、バリが除去される。以上のように、面取り部50、60に形成された切欠部がホールソーA1により形成された開口部に回転しながら当接することによりバリ取りが行われる。
対象物Tの手前側の面が板状部20の先端側に当接すると、ホールソーA1はこれ以上先端側には進めないので、電動工具の回転を止めてホールソーA1を対象物Tから抜く。
なお、対象物Tの手前側の面が板状部20の先端側に当接した状態において、図5のW3に示すように、平面部52の水平面に対する傾斜角度α1と平面部54の水平面に対する傾斜角度α2とがほぼ同じ(丁度同じとしてもよい)になるようにすることにより、開口部の切り口の手前側と奥側とをバランスよく削ることができ、両面のバリを十分に除去することができる。特に、面取り部50、60が回転可能に本体部5に設けられているので、十分に面取り作業を行うことができる。すなわち、上記特許文献1に記載のホールソーの場合には、バネ作用を利用することから十分に面取りを行うことができないが、本実施例のホールソーの場合には、効率よく十分に面取りを行うことができる。
次に、実施例2について説明する。この実施例2のホールソーは、面取り部を交換可能な構成としたものである。
すなわち、実施例2に基づくホールソーA2は、図6〜図10に示されるように構成され、本体部100と、面取り部50、60と、基端部190とを有している。なお、図において、X1−X2方向とY1−Y2方向とZ1−Z2方向とは互いに直角をなしている。
ここで、本体部100は、前側構成部105と、中央構成部(板状部としてもよい)160とを有している。なお、図8においては、前側構成部105と中央構成部160とを略半分に欠切した形状に描いているが、これは、内部構造を表現するために破断して示したものであり、実際には、図7に示すような構造となっている。
前側構成部105は、円筒状部110と、板状部120と、収納部構成部130、140と、ドリル150と、ナット状部(回り止め部)152と、ネジ部(接続部)154とを有している。
円筒状部110は、円筒状を呈し、その先端側には、刃部112が形成されている。この円筒状部110の後端側の相対する位置には、面取り部50、60を収納するための切欠部が形成されている。つまり、収納部構成部130を形成するための切欠部114が略矩形状に形成され、また、収納部構成部130を形成するための切欠部115が略矩形状に形成されている。具体的には、円筒状部110の後端側の上側(Z2側)には、切欠部114が形成され、下側(Z1側)には、切欠部116が形成されている。
また、板状部120は、円筒状部110の後端に設けられ、略円形の板状を呈し、円筒状部110の後端側を塞ぐように形成されている。この板状部120の両側の端部には、切欠部が形成されている。つまり、収納部構成部130を形成するための切欠部115が略矩形状に形成され、また、収納部140を形成するための切欠部117が略矩形状に形成されている。具体的には、板状部120の上側(Z2側)には、切欠部115が形成され、下側(Z1側)には、切欠部117が形成されている。また、板状部120の中央には、ドリル150を配置するための開口部が設けられている。なお、円筒状部110と板状部120とにより、前側構成本体部125が構成される。
収納部構成部130(請求項2における第2の収納部構成部に相当する)は、前側構成本体部125の後端側を凹状に形成することにより形成されていて、面取り部50を収納するための空間部の一部を構成している。すなわち、収納部構成部130は、切欠部114と、切欠部115と、切欠部114の一辺及び切欠部115の一辺から連設された平板状の側板部132と、切欠部114の一辺及び切欠部115の一辺から連設された平板状の側板部で側板部132に相対する側板部(図示せず)と、切欠部114の一辺と切欠部115の一辺の間に形成された湾曲状の側板部134とから形成されていて、これにより、収納部構成部130の内側の周面は、円弧状の周面形状(つまり、円筒状の内面の一部の形状で、帯状形状を円弧状に湾曲させた内側面の形状)を呈し、収納部構成部130のY2側とY1側の内面は、平面状を呈している。なお、収納部構成部130の内側(つまり、Y1側及びY2側の内面)には、面取り部50の軸部を軸支するための穴部136が形成されている。
収納部構成部140(請求項2における第2の収納部構成部に相当する)は、収納部構成部130の反対側に形成され、収納部構成部130と同様の構成となっている。すなわち、収納部構成部140は、前側構成本体部125の後端側を凹状に形成することにより形成されていて、面取り部60を収納するための空間部の一部を構成している。すなわち、収納部構成部140は、切欠部116と、切欠部117と、切欠部116の一辺及び切欠部117の一辺から連設された平板状の側板部142と、切欠部116の一辺及び切欠部117の一辺から連設された平板状の側板部で側板部142に相対する側板部(図示せず)と、切欠部116の一辺と切欠部117の一辺の間に形成された湾曲状の側板部144とから形成されていて、これにより、収納部構成部140の内側の周面は、円弧状の周面形状(つまり、円筒状の内面の一部の形状で、帯状形状を円弧状に湾曲させた内側面の形状)を呈し、収納部構成部140のY2側とY1側の内面は、平面状を呈している。なお、収納部構成部140の内側(つまり、Y1側及びY2側の内面)には、面取り部60の軸部を軸支するための穴部146が形成されている。
また、ドリル150は、先端が尖った円柱状の棒状部材に螺旋溝が形成されている。つまり、ドリル150には、螺旋溝により形成されたドリル刃が形成されている。このドリル150は、板状部120に固定されている。つまり、板状部120の開口部の内周面がドリル150の周面に固定されている。
また、ナット状部152は、六角形の板状を呈し、ドリル150の後端に固定されている。このナット状部152は、中央構成部160に設けられた開口部162に丁度嵌合する大きさを有していて、前側構成部105が中央構成部160に対して回転せず、本体部100が一体として回転するために設けられている。また、ネジ部154は、ナット状部152の後端に固定されていて、ボルト状を呈している。つまり、略円柱状を呈し、その周面にはネジ溝が設けられている。このネジ部154は、当然中央構成部160の開口部162を挿通する大きさに形成されている。
次に、中央構成部160は、全体に円形の板状を呈し、その中央には、六角形状の開口部162が設けられている。また、中央構成部160の前側(X1側)には一対の収納部構成部170、180が形成されている。収納部構成部170は、凹状に形成されていて、面取り部50を収納するために空間部の一部を構成している。また、収納部構成部180は、凹状に形成されていて、面取り部60を収納するために空間部の一部を構成している。すなわち、収納部構成部170は、平面部172と、平面部172に相対する平面部(図示せず、この平面部は、平面部172と平行に形成されている)と、湾曲面部174とから構成されていて、この湾曲面部174は、円弧状の周面形状(つまり、円筒状の内面の一部の形状で、帯状形状を円弧状に湾曲させた内側面の形状)を呈している。この収納部構成部170において、湾曲面部174は、上記一対の平面部に対して直角に形成されている。また、収納部構成部180は、平面部182と、平面部182に相対する平面部(図示せず、この平面部は、平面部182と平行に形成されている)と、湾曲面部184とから構成されていて、この湾曲面部184は、円弧状の周面形状(つまり、円筒状の内面の一部の形状で、帯状形状を円弧状に湾曲させた内側面の形状)を呈している。この収納部構成部180において、湾曲面部184は、上記一対の平面部に対して直角に形成されている。
また、湾曲面部174と湾曲状の側板部134の内周面とは、連続した周面を形成していて、前側構成部105と中央構成部160とを一体にした状態では、収納部構成部130と収納部構成部170とで面取り部50を収納するための収納部が構成され、該収納部の内周面は、同一の曲率半径の周面を形成している。これにより、収納部に収納された面取り部50が回転可能に形成されている。
また、同様に、湾曲面部184と湾曲状の側板部144の内周面とは、連続した周面を形成していて、前側構成部105と中央構成部160とを一体にした状態では、収納部構成部140と収納部構成部180とで面取り部60を収納するための収納部が構成され、該収納部の内周面は、同一の曲率半径の周面を形成している。これにより、収納部に収納された面取り部60が回転可能に形成されている。
なお、前側構成部105におけるナット状部152の軸線方向(X1−X2方向)を中心とした回転方向の取付け角度と、中央構成部160における開口部162の軸線方向(X1−X2方向)を中心とした回転方向の角度は、ナット状部152を開口部162に挿通した際に、収納部構成部130と収納部構成部170とが対向して1つの収納部(面取り部収納部)を構成し、また、収納部構成部140と収納部構成部180とが対向して1つの収納部(面取り部収納部)を構成するように調整されている。例えば、収納部構成部130を構成する側板部132の内面をZ1−Z2方向とし、また、収納部構成部140を構成する側板部142の内面をZ1−Z2方向とした状態で、ナット状部152における互いに対称な6つの面部のうちの1つがZ1方向を向き、他の1つの面部がZ2方向を向くように構成し、さらに、中央構成部160における開口部162の相対する一対の辺部をY1−Y2方向に向くように構成し、収納部構成部170の平面部172や収納部構成部180の平面部182がZ1−Z2方向を向くように構成する。
なお、収納部構成部130と収納部構成部170により構成される収納部と、収納部構成部140と収納部構成部180により構成される収納部とは、ともに、その内周面は、180度の角度よりも大きい角度分だけ設けられているので、面取り部50、60が収納部から飛び出すおそれがない。
なお、本体部100を構成する前側構成部105と中央構成部160は金属製であり、該金属の例としては、例えば、鉄、鋼鉄、ステンレス、チタン等が挙げられる。
次に、面取り部50、60は、実施例1における面取り部50、60と同様の構成である。つまり、本実施例における面取り部50は、実施例1における面取り部50と同様の構成であり、また、本実施例における面取り部60は、実施例1における面取り部60と同様の構成である。
すなわち、面取り部50は、本体部51と、該本体部51の両側に設けられた軸部50aとを有している。
ここで、本体部51は、円柱形状(より具体的には、円柱状の板状)に切欠部Kを形成した形状を呈しており、該切欠部Kは、平面部52と平面部54とにより形成され、平面部52と平面部54とは、円柱形状の軸線(軸部50aはこの軸線上に設けられている)と平行をなし、平面部52と平面部54とは互いに直角をなしている。また、平面部52の長さは平面部54の長さよりも長く形成されていて、平面部52が上側(Z2側)を向いている状態(図11におけるW1の状態)の場合(つまり、平面部52が円筒状部110の軸線と平行となっている場合)には、平面部52の上面と円筒状部110の上面とはほぼ面一となっていて、平面部52の高さと、平面部52の両側の円筒状部110の部分の高さとは同一に形成されている。つまり、平面部52は、円筒状部110の外周面と連続した面となっている。また、軸部50aは、本体部51の両側(つまり、Y1側とY2側)に設けられている。このようにして、面取り部50は、収納部30内に回転可能に設けられている。そして、この面取り部50は、円筒状部110の切欠部114(外面としてもよい)からその一部が突出して設けられている。
また、面取り部60は、X1−X2方向及びY1−Y2方向を通る平面を介して、面取り部50と面対称に形成されている。すなわち、面取り部60は、円筒状部110の軸線を介して、面取り部50とは対称の位置に設けられている。この面取り部60は、本体部61と、該本体部61の両側に設けられた軸部60aとを有している。
ここで、本体部61は、円柱形状(より具体的には、円柱状の板状)に切欠部Kを形成した形状を呈しており、該切欠部Kは、平面部62と平面部64とにより形成され、平面部62と平面部64とは、円柱形状の軸線(軸部60aはこの軸線上に設けられている)と平行をなし、平面部62と平面部64とは互いに直角をなしている。また、平面部62の長さは平面部64の長さよりも長く形成されていて、平面部62が下側(Z1側)を向いている状態の場合(つまり、平面部62が円筒状部110の軸線と平行となっている場合)には、平面部62の上面と円筒状部110の上面とはほぼ面一となっていて、平面部62の高さと、平面部62の両側の円筒状部110の部分の高さとは同一に形成されている。つまり、平面部62は、円筒状部110の外周面と連続した面となっている。また、軸部60aは、本体部61の両側(つまり、Y1側とY2側)に設けられている。このようにして、面取り部60は、収納部40内に回転可能に設けられている。そして、この面取り部60は、円筒状部110の切欠部116(外面としてもよい)からその一部が突出して設けられている。
なお、上記面取り部50、60において、切欠部を形成する2つの平面部は直角をなすとして説明したが、直角でなくても略直角であればよく、例えば、70度〜110度程度であればよい。
なお、面取り部50、60は、金属製であり、該金属の例としては、例えば、鉄、鋼鉄、ステンレス、チタン等が挙げられる。
また、基端部190は、ナット状部192と、取付け軸部196とを有している。ナット状部192は、六角柱状を呈し、その六角形の平面部(つまり、前側の平面部)には、ネジ穴部(第2接続部)192aが設けられていて、ネジ部154が螺着するように構成されている。また、取付け軸部196は、棒状の軸部であり、ナット状部192の後端部に固定されている。この取付け軸部196には、電動工具が接続される。この基端部190は、金属製であり、該金属の例としては、例えば、鉄、鋼鉄、ステンレス、チタン等が挙げられる。
上記構成のホールソーA2の組立てに当たっては、以下のように行う。すなわち、まず、収納部構成部130に面取り部50を取付け、また、収納部構成部140に、面取り部60を取り付ける。つまり、面取り部50の軸部50aを収納部構成部130の穴部136に取り付けて、面取り部50を収納部構成部130に取付け、面取り部60の軸部60aを収納部構成部140の穴部146に取り付けて、面取り部60を収納部構成部140に取り付ける。なお、面取り部50の一対の軸部50aを含めたY1−Y2方向の幅は収納部構成部130の側板部132の内面と側板部132に対向する側板部の内面間の幅よりも若干大きくして、面取り部50を収納部構成部130内に押し込むことにより、一対の軸部50aを一対の穴部136に取り付けることができるようにするのが好ましい。なお、収納部構成部130を構成する一対の側板部(つまり、互いに対向する側板部)に穴部136に至るまでの案内溝を設けて、軸部50aを穴部136に取付けしやすいようにしてもよい。また、同様に、面取り部60の一対の軸部60aを含めたY1−Y2方向の幅は収納部構成部140の側板部142の内面と側板部142に対向する側板部の内面間の幅よりも若干大きくして、面取り部60を収納部構成部140内に押し込むことにより、一対の軸部60aを一対の穴部146に取り付けることができるようにするのが好ましい。なお、収納部構成部140を構成する一対の側板部(つまり、互いに対向する側板部)に穴部146に至るまでの案内溝を設けて、軸部60aを穴部146に取付けしやすいようにしてもよい。
また、面取り部50の軸部50aを省略するとともに、面取り部60の軸部60aを省略し、収納部構成部130における穴部136や収納部構成部140の穴部146も省略してもよい。この場合でも、収納部構成部130と収納部構成部170により構成される収納部の周面は、円弧状に形成されているので、面取り部50が軸部により軸支されていなくても面取り部50の回転には支障がない。また、同様に、収納部構成部140と収納部構成部180により構成される収納部の周面は、円弧状に形成されているので、面取り部60が軸部により軸支されていなくても面取り部60の回転には支障がない。
面取り部50を収納部構成部130内に取り付け、また、面取り部60を収納部構成部140内に取り付けたら、前側構成部105のナット状部152を中央構成部160の開口部162内に挿通させる。この際、ナット状部152の向きを所定の向きにしてナット状部152を中央構成部160の開口部162内に挿通することにより、収納部構成部130と収納部構成部170が対向して1つの収納部を構成し、また、収納部構成部140と収納部構成部180が対向して1つの収納部を構成するようになる。
その後、基端部190のネジ穴部192aにネジ部154を螺着させることにより、組立てが完了する。
上記構成のホールソーA2の使用状態は、実施例1のホールソーA1の使用状態と同様である。すなわち、ホールソーA2を回転駆動する電動工具に接続して取り付ける。そして、電動工具を駆動させて、ホールソーA2を回転させて、開口部を形成する対象物Tにドリル150の先端を当接させてドリル150により穴を開ける。
その後、円筒状部110の先端の刃部112が対象物Tに当接するので、この刃部112により開口部が形成される。その際、開口部の切り口にバリが発生するが、後述するように面取り部50、60によりバリが除去される。なお、以下の説明では、面取り部50を例に取って説明するが、面取り部60も同様である。
すなわち、ホールソーA2を回転しながら対象物Tに対してさらに進めていくと、図11のW1に示すように、面取り部50の位置にまで対象物Tが至る。つまり、対象物Tの切り口が面取り部50の平面部52に当接する状態になる。
その後、図11のW2に示すように、対象物Tが面取り部50の切欠部Kの角部(つまり、平面部52と平面部54がなす角部)の位置に至ると、平面部54が後端側に押されるので、面取り部50が回転する。これにより、平面部54が対象物Tの後端側の面に対して斜めになり、これにより、開口部の切り口の後端側(X2側)が平面部54により削られ(厳密には、平面部54と面取り部50の側面(ホールソーは基本的に右回転して開口及びバリ取りを行うので、平面部54と面取り部50の側面(図6においては、Y1側の側面))により削られる)、バリが除去される。
さらに、ホールソーA2を回転しながらさらに進めていくと、平面部52が対象物Tの先端側の面に対して斜めに傾斜してくるので、開口部の切り口の先端側が平面部52により削られ(厳密には、平面部52と面取り部50の側面(ホールソーは基本的に右回転して開口及びバリ取りを行うので、平面部52と面取り部50の側面(図6においては、Y1側の側面))により削られる)、バリが除去される。以上のように、面取り部50、60に形成された切欠部がホールソーA2により形成された開口部に回転しながら当接することによりバリ取りが行われる。
対象物Tの手前側の面が中央構成部160の先端側に当接すると、ホールソーA2はこれ以上先端側には進めないので、電動工具の回転を止めてホールソーA2を対象物Tから抜く。
なお、対象物Tの手前側の面が中央構成部160の先端側に当接した状態において、図11のW3に示すように、平面部52の水平面に対する傾斜角度α11と平面部54の水平面に対する傾斜角度α12とがほぼ同じ(丁度同じとしてもよい)になるようにすることにより、開口部の切り口の手前側と奥側とをバランスよく削ることができ、両面のバリを十分に除去することができる。特に、面取り部50、60が回転可能に本体部100に設けられているので、十分に面取り作業を行うことができる。すなわち、上記特許文献1に記載のホールソーの場合には、バネ作用を利用することから十分に面取りを行うことができないが、本実施例のホールソーの場合には、効率よく十分に面取りを行うことができる。
また、本実施例のホールソーA2によれば、前側構成部105と、中央構成部160と、基端部190とに分解することができ、本体部100を前側構成部105と中央構成部160とに分解した状態では、面取り部50、60を前側構成部105から取り外すことができるので、面取り部が使用により劣化した場合には、面取り部を取り替えることができる。また、対象物Tの厚さによって異なる面取り部を用意しておくことにより、対象物Tの厚さによって、適切な面取り部を装着して使用することができる。例えば、面取り部の種類としては、例えば、面取り部の材質が異なる場合や、平面部52(62)と平面部54(64)のなす角度を複数種類用意する場合等が考えられる。なお、ホールソーA2を分解する場合には、上記の組立ての工程と逆の工程を行えばよい。
本発明の実施例1に基づくホールソーの構成を示す斜視図である。 本発明の実施例1に基づくホールソーの構成を示す分解斜視図である。 図1におけるP−P断面図である。 本発明の実施例1に基づくホールソーの背面図である。 本発明の実施例1に基づくホールソーの作用を示す説明図である。 本発明の実施例2に基づくホールソーの構成を示す斜視図である。 本発明の実施例2に基づくホールソーの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例2に基づくホールソーの構成を示す一部破断分解斜視図である。 図6におけるQ−Q断面図である。 本発明の実施例2に基づくホールソーの背面図である。 本発明の実施例2に基づくホールソーの作用を示す説明図である。
符号の説明
A1、A2 ホールソー
B1、B2 片側構成部
5、100 本体部
10、110 円筒状部
12、112 刃部
20、120 板状部
30、40 収納部
30a、30b、40a、40b、130、140、170、180 収納部構成部
49、150 ドリル
50、60 面取り部
80、190 基端部
105 前側構成部
152、192 ナット状部
154 ネジ部
160 中央構成部
162 開口部

Claims (8)

  1. ホールソーであって、
    本体部で、
    先端に刃部が設けられた円筒状部で、後端側の側面に面取り部が突出するための切欠部が設けられた円筒状部と、
    円筒状部の後端側に設けられた板状部と、
    円筒状部内から円筒状部の先端よりも先端側に突出して設けられたドリルで、ドリル刃が形成されたドリルと、を有する本体部と、
    該本体部に回転可能に設けられ、円柱状の板状形状に切欠部を形成した形状で、該切欠部が、面取り部の軸線に平行な2つの平面部で互いに略直角をなす2つの平面部により欠切して形成された形状を呈する面取り部で、円筒状部の切欠部からその一部が突出して設けられた面取り部と、
    該板状部の後端に設けられた基端部で、電動工具を接続可能な取付け軸部を有する基端部と、
    を有することを特徴とするホールソー。
  2. 上記板状部には、該円筒状部の切欠部に連続して設けられた収納部構成部で、面取り部の一部を収納するための凹状の収納部構成部が形成され、また、上記円筒状部の切欠部形成位置から内側に面取り部の一部を収納するための第2の収納部構成部が形成されて、該収納部構成部と第2の収納部構成部とにより面取り部を回転可能に収納するための面取り部収納部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホールソー。
  3. ホールソーであって、
    本体部で、前側構成部と、中央構成部とを有し、
    前側構成部が、
    先端に刃部が設けられた円筒状部で、後端側の側面に面取り部が突出するための切欠部が設けられた円筒状部と、
    円筒状部内から円筒状部の先端よりも先端側に突出して設けられたドリルで、ドリル刃が形成されたドリルと、
    ドリルに固定されているとともに、円筒状部を支持する支持部と、
    ドリルの後端に設けられた回り止め部と、
    回り止め部の後端に設けられた接続部と、を有し、
    中央構成部が略板状部を呈し、回り止め部が挿脱自在に巻装する開口部を有する本体部と、
    前側構成部に対して挿脱可能で、前側構成部に装着した場合に前側構成部に対して回転可能に設けられ、円柱状の板状形状に切欠部を形成した形状で、該切欠部が、面取り部の軸線に平行な2つの平面部で互いに略直角をなす2つの平面部により欠切して形成された形状を呈する面取り部で、円筒状部の切欠部からその一部が突出して設けられた面取り部と、
    電動工具を接続可能な取付け軸部を有する基端部で、本体部の接続部と接続可能な第2接続部を有する基端部と、
    を有することを特徴とするホールソー。
  4. 上記板状部には、前側構成部の回り止め部を中央構成部の開口部に巻装させて前側構成部と中央構成部とを組立て状態とした際に、該円筒状部の切欠部に連続した状態に形成された収納部構成部で、面取り部の一部を収納するための凹状の収納部構成部が形成され、また、上記円筒状部の切欠部形成位置から内側に面取り部の一部を収納するための第2の収納部構成部が形成されて、該収納部構成部と第2の収納部構成部とにより面取り部を回転可能に収納するための面取り部収納部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のホールソー。
  5. 面取り部収納部には、円弧状の内周面が設けられ、円弧状の内周面は、180度の角度よりも大きい角度に設けられていて、面取り部が面取り部収納部から飛び出すのを防止していることを特徴とする請求項2又は4に記載のホールソー。
  6. 上記面取り部が複数設けられ、これにより、円筒状部の切欠部も複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5に記載のホールソー。
  7. 上記面取り部における切欠部を形成する2つの平面部のうちの一方の平面部が、該平面部が円筒状部の軸線と平行となった場合に、円筒状部の外側面と連続した面を形成することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載のホールソー。
  8. ホールソーの使用時において、ホールソーにより開口部を形成する対象物のホールソー側の面が板状部の先端側の面に接した場合に、面取り部の切欠部を形成する2つの平面部がホールソーの軸線に対してなす角度が略同一となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載のホールソー。
JP2005364677A 2005-12-19 2005-12-19 ホールソー Pending JP2007167965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005364677A JP2007167965A (ja) 2005-12-19 2005-12-19 ホールソー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005364677A JP2007167965A (ja) 2005-12-19 2005-12-19 ホールソー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007167965A true JP2007167965A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38295199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005364677A Pending JP2007167965A (ja) 2005-12-19 2005-12-19 ホールソー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007167965A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011000569A1 (de) * 2009-07-03 2011-01-06 MAPAL Fabrik für Präzisionswerkzeuge Dr. Kress KG Werkzeug zur bearbeitung oder herstellung einer bohrung mit einer senkung
KR101401318B1 (ko) * 2012-08-07 2014-05-29 인천대학교 산학협력단 개량된 홀쏘오
JP2015058484A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 トヨタ自動車株式会社 工具ホルダ
CN109482934A (zh) * 2018-12-31 2019-03-19 福清市龙港金属制品有限公司 金属型材摇钻式打孔装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011000569A1 (de) * 2009-07-03 2011-01-06 MAPAL Fabrik für Präzisionswerkzeuge Dr. Kress KG Werkzeug zur bearbeitung oder herstellung einer bohrung mit einer senkung
KR101401318B1 (ko) * 2012-08-07 2014-05-29 인천대학교 산학협력단 개량된 홀쏘오
JP2015058484A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 トヨタ自動車株式会社 工具ホルダ
CN109482934A (zh) * 2018-12-31 2019-03-19 福清市龙港金属制品有限公司 金属型材摇钻式打孔装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110315413A1 (en) Kit-Of Parts for Multi-Functional Tool, Drive Unit, and Operating Members
JP2007167965A (ja) ホールソー
JP2011115929A (ja) 工具保持体
CN110026589A (zh) 可分度的钻头镶片
JP2012206226A (ja) バリ取りツール、バリ取り装置及びバリ取り方法
JP5480239B2 (ja) 迅速交換型アーバ、ホールカッタ、および方法
KR102056764B1 (ko) 튜브 내부로 절삭 칩의 유입을 방지하는 페이싱 머신
TW201509570A (zh) 多功能電鑽轉接頭
JP6383125B1 (ja) パイプカッター
JP7262820B2 (ja) チップホルダ、バリ取りツール、バリ取り装置及びバリ取り方法
US7648313B2 (en) Tube end milling head
KR100715291B1 (ko) 버 제거기구
JP2007216359A (ja) 交差孔のバリ取り工具
KR101526790B1 (ko) 디버링 공구
CN219881903U (zh) 定位治具及拆装夹装置
JP2006281358A (ja) 孔のバリ取り工具
JP2007069289A (ja) 工具ホルダユニット及び工具マガジン
JP2006335033A (ja) 電動切断機
JP2005274652A (ja) トナーカートリッジ
JP2006136992A (ja) 交差孔のバリ取り工具
JP2024018195A (ja) 回転切削工具
JP2006212685A (ja) ハンドドレッサー
WO2016084549A1 (ja) 鉛筆切削具
JP2008177921A (ja) 無線機の取り付け機構
JP2005297130A (ja) 交差孔のバリ取り工具