JP2007163294A - 腕時計、腕時計の表示方法、および、プログラム - Google Patents

腕時計、腕時計の表示方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】針や数字等の表現に頼らず、オブジェクトの呈示内容の変化で時刻を表現できるようにする。
【解決手段】装置は、時刻情報を分析し、各変化単位毎に変化単位時刻をそれぞれ決定する(S85)。装置は、ユーザに呈示する各オブジェクトのそれぞれについて、各変化単位毎に、変化単位時刻に対応するパラメータ値(所定の呈示内容を一意に特定する値)をそれぞれ決定する(S86)。装置は、各オブジェクトのそれぞれについての各変化単位毎のパラメータ値に基づいて、各オブジェクトのそれぞれに関する画像生成指令を生成する(S87)。装置は、かかる画像生成指令に従って、各オブジェクトを呈示する。本発明は、デジタル表示可能な腕時計に適用可能である。
【選択図】図17

Description

本発明は、情報処理装置および方法並びにプログラムに関し、特に、針や数字等の表現に頼らず、オブジェクトの呈示内容の変化で時刻を表現することができるようになった情報処理装置および方法並びにプログラムに関する。
従来、デジタル表示可能な時計(例えば特許文献1参照)は数多く存在する。また、その形態は様々であり、例えば、デジタル表示可能な腕時計も存在する。さらに、デジタル表示可能な腕時計の中には、コンピュータグラフィックス機能を用いて作成したグラフィック画像を表示可能な腕時計もあった。
かかる従来の腕時計は、表示された針が示す位置や、表示された数字などを用いて、数字の絶対値として時刻をユーザに通知していた。
また、従来、現在の大まかな時間帯(例えば朝、昼、夜等)に応じた画像を娯楽用の画像として表示するパチンコ遊戯装置(特許文献2参考)や、現在の時刻に応じて動物等のキャラクタが一連の動作を行う画像表示制御装置(特許文献3参照)が知られている。
特開2002−202389号公報 特開平9-155025号公報 特開平11-155025号公報
しかしながら、ユーザは、従来の腕時計を利用して、時刻を数字として認識していたが、この場合、数字の記憶違い、午前や午後の記憶違い、24時間で時刻を表す場合と12時間で時刻を表す場合の数字の混同など、数字で認識することで起こる時刻認識の取り違えが発生していた。また、数字による情報には時刻の絶対値の意味しかなく、生活でその絶対値を利用する場合には、自分で情報の関連付けを行う必要があった。
一方、特許文献2のパチンコ遊戯装置や、特許文献3の画像表示制御装置により表示される画像は、あくまでも遊戯用の画像である。従って、異日の同時間帯に同一の画像が表示される、といった各種問題が発生する。かかる各種問題により、ユーザは、これらの画像を見ても、直感的な時刻認識や、連続的な画像変化の未来の予測から近い未来の時刻を認識するようなことはできなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、針や数字等の表現に頼らず、オブジェクトの呈示内容の変化で時刻を表現することができるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段と、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換して、複数の前記単位時刻のそれぞれを出力する単位時刻出力手段と、複数の前記時間単位毎に、前記単位時刻出力手段から出力された複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容をそれぞれ決定する単位毎内容決定手段と、前記単位毎内容決定手段により決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定する総合内容決定手段と、前記総合内容決定手段により決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを呈示する呈示手段とを備える。
複数の前記時間単位毎に、オブジェクトの前記単位呈示内容となり得る複数の内容のそれぞれに対して一意のパラメータ値がそれぞれ付されており、複数の前記時間単位毎に、対象となる時間単位の単位時刻となり得る複数の値のそれぞれと、複数の前記パラメータ値とのそれぞれとの対応関係を示す各テーブルを格納する格納手段をさらに備え、前記単位毎内容決定手段は、複数の前記時間単位毎に、前記単位時刻出力手段から出力された複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された前記単位時刻と対応するパラメータ値を、前記格納手段に格納された前記各テーブルからそれぞれ取得し、取得された複数の前記時間単位毎の前記パラメータ値のそれぞれを、複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれとして決定し、前記総合内容決定手段は、前記単位毎内容決定手段により決定された複数の前記時間単位毎の前記パラメータ値のそれぞれを利用する所定の演算を行い、その演算結果を、前記総合的呈示内容として決定することができる。
前記オブジェクトは複数個存在し、前記単位毎内容決定手段および前記総合内容決定手段のそれぞれは、複数の前記オブジェクトのそれぞれについて個別に処理を実行し、前記呈示手段は、前記総合内容決定手段により個別に決定されたそれぞれの前記総合的呈示内容で複数の前記オブジェクトのそれぞれを呈示することができる。
複数の前記オブジェクトのそれぞれは画像であり、前記呈示手段は、複数の前記オブジェクトのそれぞれを構成要素とする1枚の画像として呈示することができる。
前記情報処理装置自身またはその周囲の状況のレベルを測定するセンサ手段をさらに備え、前記前記単位毎内容決定手段と前記総合内容決定手段とのうちの少なくとも一方は、前記センサ手段により測定されたレベルに応じて、前記単位呈示内容または前記総合的呈示内容を補正することができる。
他の情報処理装置と通信する通信手段をさらに備え、前記前記単位毎内容決定手段と前記総合内容決定手段とのうちの少なくとも一方は、前記通信手段による前記他の情報処理装置との通信の結果得られた情報に応じて、前記単位呈示内容または前記総合的呈示内容を補正することができる。
本発明の一側面の情報処理方法/プログラムは、計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段と、オブジェクトを呈示する呈示手段とを備える情報処理装置の情報処理方法/そのような計時手段と呈示手段とを備える装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換し、複数の前記時間単位毎に、変換後の複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容をそれぞれ決定し、決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定し、決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを前記呈示手段から呈示させることを制御するステップを含む。
本発明の一側面の情報処理装置および方法並びにプログラムにおいては、計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段と、オブジェクトを呈示する呈示手段とを備える情報処理装置/装置によるオブジェクトの呈示内容が制御される。詳細には、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻が、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換される。複数の前記時間単位毎に、変換後の複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容がそれぞれ決定される。決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容が決定される。そして、決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトが前記呈示手段から呈示される。
以上のごとく、本発明によれば、計時された時刻をユーザに呈示することができる。特に、針や数字等の表現に頼らず、オブジェクトの呈示内容の変化で時刻を表現することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明を実施するための最良の形態に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明を実施するための最良の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明を実施するための最良の形態中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置(例えば図5や図18の機能的構成を有する腕時計1)は、
計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段(例えば図5や図18の時間管理部52)と、
前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位(例えば図17のステップS85等でいう変化単位)のそれぞれを用いて表現する単位時刻(例えば図17のステップS85等でいう変化単位時刻)にそれぞれ変換して、複数の前記単位時刻のそれぞれを出力する単位時刻出力手段(例えば図5や図18の中央演算部51のうちの、図13の時刻情報分析部102)と、
複数の前記時間単位毎に、前記単位時刻出力手段から出力された複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクト(例えば図12の仮想空間内に含まれる山89等)の単位呈示内容(例えば、図14の例のように、「四季」という変化単位では、山89に塗られるベース色が単位呈示内容の一例であり、図15の例のように、「1時間」という変化単位では、山89の彩度が単位呈示内容の一例である)をそれぞれ決定する単位毎内容決定手段(例えば図5や図18の中央演算部51のうちの、図13の画像変更内容決定部103)と、
前記単位毎内容決定手段により決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定する総合内容決定手段(例えば図5や図18の中央演算部51のうちの、図13の画像生成指令発行部105)と、
前記総合内容決定手段により決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを呈示する呈示手段(例えば図5や図18の表示データ生成部53と表示部54や、図18のオーディオ生成部151とオーディオ出力部152)と
を備える。
複数の前記時間単位毎に、オブジェクトの前記単位呈示内容となり得る複数の内容のそれぞれに対して一意のパラメータ値がそれぞれ付されており、
複数の前記時間単位毎に、対象となる時間単位の単位時刻となり得る複数の値のそれぞれと、複数の前記パラメータ値とのそれぞれとの対応関係を示す各テーブル(例えば図14や図15のテーブル)を格納する格納手段(例えば図5や図18の中央演算部51のうちの、図13のパラメータテーブル格納部104)をさらに備え、
前記単位毎内容決定手段は、複数の前記時間単位毎に、前記単位時刻出力手段から出力された複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された前記単位時刻と対応するパラメータ値を、前記格納手段に格納された前記各テーブルからそれぞれ取得し、取得された複数の前記時間単位毎の前記パラメータ値のそれぞれを、複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれとして決定し、
前記総合内容決定手段は、前記単位毎内容決定手段により決定された複数の前記時間単位毎の前記パラメータ値のそれぞれを利用する所定の演算を行い、その演算結果(例えば図16のテーブル内に示される3桁の値101乃至424のうちの何れかの値)を、前記総合的呈示内容として決定する。
前記オブジェクトは複数個存在し(例えば図12の例では、山89の他、家81乃至時計台90といったオブジェクトが存在し)、
前記単位毎内容決定手段および前記総合内容決定手段のそれぞれは、複数の前記オブジェクトのそれぞれについて個別に処理を実行し、
前記呈示手段は、前記総合内容決定手段により個別に決定されたそれぞれの前記総合的呈示内容で複数の前記オブジェクトのそれぞれを呈示する。
複数の前記オブジェクトのそれぞれは画像であり、
前記呈示手段は、複数の前記オブジェクトのそれぞれを構成要素とする1枚の画像として呈示する(例えば図12の仮想空間を示す画像を表示する)。
前記情報処理装置自身またはその周囲の状況のレベルを測定するセンサ手段(例えば図18のセンサ部153)をさらに備え、
前記前記単位毎内容決定手段と前記総合内容決定手段とのうちの少なくとも一方は、前記センサ手段により測定されたレベルに応じて、前記単位呈示内容または前記総合的呈示内容を補正する。
他の情報処理装置と通信する通信手段(例えば図18の通信部154)をさらに備え、
前記前記単位毎内容決定手段と前記総合内容決定手段とのうちの少なくとも一方は、前記通信手段による前記他の情報処理装置との通信の結果得られた情報に応じて、前記単位呈示内容または前記総合的呈示内容を補正する。
本発明の一側面の情報処理方法/プログラム(例えば後述する環境時計用実行プログラム)は、上述した本発明の一側面の情報処理装置に対応する情報処理方法/プログラムであって、
前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換し(例えば図17のステップS85)、
複数の前記時間単位毎に、変換後の複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容をそれぞれ決定し(例えば図17のステップS86の処理)、
決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定し、
決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを前記呈示手段から呈示させることを制御する(例えば図17のステップS87の処理)
ステップを含む。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した腕時計の外観の構成例を示す図である。
図1の例では、腕時計1がユーザ(人間)の腕にはめられた場合、ユーザが見る面(図1に示される面であって、以下表面と称する)には、ユーザが各種情報(指令等)を入力するためのタクトスイッチ11−1乃至11−5が設けられている。なお、以下、タクトスイッチ11−1乃至11−5のそれぞれを、個々に区別する必要が無い場合、それらをまとめてタクトスイッチ11と称する。
腕時計1の表面にはまた、低温ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)型のLCD(Liquid Crystal Display)12も設けられている。
図2は、図1の外観構成を有する腕時計1の内部のハードウエア構成例を示すブロック図である。
図2の例では、腕時計1には、上述したタクトスイッチ11およびLCD12の他、システムIC(Integrated Circuit)13、マイクロコンピュータ14、SD-RAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)15、Flash Memory16、および電源部17が設けられている。タクトスイッチ11は、システムIC13とマイクロコンピュータ14とに接続されている。システムIC13にはまた、LCD12、マイクロコンピュータ14、SD-RAM15、およびFlash Memory16が接続されている。
システムIC13には、CPU(Central Processing Unit)21、3DCGエンジン22、および、LCDコントローラ23が設けられている。
CPU21は、Flash Memory16からSD-RAM15にロードされた各種プログラム(3DCGエンジン22の制御プログラム等)に従って各種処理を実行する。これにより、腕時計1全体の動作が制御されることになる。SD-RAM15にはまた、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
3DCGエンジン22は、CPU21の制御(指令)に基づいてグラフィックデータを生成し、LCDコントローラ23に供給する。
本実施の形態では、3DCGエンジン22には、曲面アーキテクチャを用いた3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)手法が適用されている。換言すると、本実施の形態の3DCGエンジン22は、曲面アーキテクチャをハードウエア的に実現したものである。
なお、3DCGエンジン22に適用される3DCG手法は、本実施の形態では曲面アーキテクチャを用いた3DCG手法(以下、曲面アーキテクチャ手法と称する)とされているが、これに限定されず、その他の3DCG手法、具体的には例えば、ポリゴンを用いた3DCG手法(以下、ポリゴン手法と称する)でもよい。
ただし、ポリゴン手法と曲面アーキテクチャ手法との間には次のような差異があることから、3DCGエンジン22に採用する3DCG手法としては、本実施の形態のように、曲面アーキテクチャ手法の方が好適である。
即ち、ポリゴン手法では、X,Y,Zの3つの値を持つ座標(X,Y,Z)として点が表現される。そして、1以上の点をつなぐことで平面が形成される。この平面がポリゴンと称されている。即ち、ポリゴンとは、多角形と言う意味であり、平面であれば何角形でも良い。ただし、3つの頂点によって定義される面(すなわち3角形)は必ず平面であることが保証されており、コンピュータで扱う際には都合がいいことから、ポリゴンとして3角形が使われることが多い。ポリゴン手法では、1以上のポリゴンを組み合わせることで、様々なオブジェクトが形成される。
しかしながら、ポリゴンは平面(多角形)であるため、そのままでは曲面を表現することができない。そのため、ポリゴン手法で曲面を表現するためには、ポリゴンをどんどん細かくしていく必要、即ち、大量のポリゴンを使う必要が生じる。大量のポリゴンを使うと言うことは、その分だけ演算時間も多大になると言うことであり、たとえ滑らかな曲面を実現することが目的とされている場合であっても現実的ではない。そのため、妥当な数のポリゴンで、且つ面の繋ぎ目で面がカクカクして見えないようにするために、陰影が緩やかに変化するように見せかけると言う手法が適用されることもある。しかしながら、この手法はあくまでも見せかけだけに頼る手法であるため、この手法により形成されるオブジェクトでは、その輪郭部分においてカクカクが出てしまい、さらに拡大するとそのカクカクが目立ってしまうことになる。
これに対して、曲面アーキテクチャ手法では、オブジェクトは、16個の制御点を持つパッチと称される単位を用いて表現される。制御点の1つ1つはポリゴン手法の場合と同様にX,Y,Zの3つの値を持つ座標(X,Y,Z)で表現される。ただし、曲面アーキテクチャ手法では、ポリゴン手法の場合とは異なり、制御点と制御点の間は滑らかな曲線で補完されることになる。従って、滑らかな曲面を表現するためには、ポリゴン手法では、ポリゴンである多角形(3角形等)の数を増やさなければならないのに対して、曲面アーキテクチャ手法では、パッチの数を増やさずに曲面を簡単に表現することができる。これにより、曲面アーキテクチャ手法では、ポリゴン手法と比較して、より一段と少ないデータ量で滑らかな曲面を実現することが可能になる。
具体的には例えば、図3は、曲面アーキテクチャ手法により生成された3DCG画像の一例、換言すると、本実施の形態の3DCGエンジン22(図2)により生成されたグラフィックデータに対応するグラフィック画像の一例を示している。このように、本実施の形態では、図3に示されるようなグラフィック画像、即ち、時刻を示す数字等の各オブジェクトが滑らかな曲面で表現された高画質の3DCG画像を、LCD12に表示させることが可能になる。
ところで、ポリゴン手法における多角形(ポリゴン)、例えば3角形が3つの頂点しか持たないのに対して、パッチが16個の制御点を必要とするというデータ構造から、ポリゴン手法の方が、曲面アーキテクチャ手法よりもデータ量が一見少ないように感じる。しかしながら、実際のところは上述したようにその逆、即ち、曲面アーキテクチャ手法の方が、ポリゴン手法よりもデータ量が圧倒的に少なくて済む。これは、曲面を表現するのに必要となるデータの数が異なるからである。
このように、曲面アーキテクチャ手法では、そのデータ量が少ないことから、オブジェクトの変形などの制御が容易に可能になる、という第1の特長を有している。また、曲面アーキテクチャ手法では、制御点と制御点の間を補完しているので、拡大しても曲面は滑らかなままである、という第2の特長を有している。
曲面アーキテクチャ手法では、このような第1の特長を有していることにより、3DCGでオブジェクトを処理する場合、オブジェクトが複雑になればなるほど、ポリゴン手法と比べて有利となる。即ち、ポリゴン手法の場合、複雑なオブジェクトを表現しようとすると、その分ポリゴンの数を増やす必要が生じ、処理すべきデータが膨れ上がるため、処理の負担が増大し、プロセッサの性能によっては処理速度の遅れを生じさせることにもつながる。それに比べ、曲面アーキテクチャ手法の場合は、曲面を表示させるのに少ないデータで済むという特長に加え、オブジェクトが複雑になっても、データの量がさほど増えないので、表現するオブジェクトを複雑にしても、処理の負担が増大するということはほとんどなく、ポリゴン手法と比べて有利となるのである。
また、曲面アーキテクチャ手法の第2の特長は、そのまま3Dオブジェクトの拡大、縮小処理が容易になるというメリットにつながる。即ち、一般にポリゴン手法を用いて、オブジェクトのズームを行うためには、2種類のモデルデータを準備する必要がある。先にも説明したとおり、ポリゴン手法は拡大するとモデルのカクカクが目立ってしまうという難点がある。そのため、ポリゴン手法を用いた3DCGに於いては、拡大してもカクカクしない様にするために、標準画像と拡大画像の2つを用意し、拡大する場合は拡大画像に切り替えるという処理を行う必要がある。このため、オブジェクトを拡大する必要があるアプリケーションにおいては、モデルのデータサイズが2倍になる。また、違和感なく標準画像と拡大画像を切り替えるという処理を行わなければならない。これに対して、曲面アーキテクチャ手法では、拡大しても滑らかであるという第2の特長を有しているので、データ量を増やすことなく、かつ、画像切り替え処理を行わずに、拡大/縮小を実現することができるというメリットにつながる。かかるメリットは、腕時計のような比較的小さな表示画面を有する機器において、ユーザが表示内容を拡大して確認したいという際に、非常に有効であると言えよう。
曲面アーキテクチャ手法では、このような第1の特長や第2の特長を有しているので、モーフィングなどの効果も容易に実現可能となる。モーフィングとは、パッチを用いて予めデザインされた2つの画像(第1の画像と第2の画像)の制御点を移動させることによって、第1の画像から第2の画像に徐々に変化させていく効果、またはその効果を実現させる手法を言う。本実施の形態の3DCGエンジン22(図1)は、第1の画像の各制御点を始点とし、第2の画像の各制御点を終点とし、中間点を自動補完することで、モーフィングを実現させる。その際、補完すべき中間点の数と始点から終点までの変化時間は、制御プログラムによって決定される。
具体的には例えば、図4に示されるように、本実施の形態の3DCGエンジン22(図2)は、例えば、時間の経過に伴い、時刻を示す数字を徐々に変形させていくモーフィングを用いた表示の制御、具体的には例えば図4の例では、時刻を示す1つの数字として、第1の画像Aが示す「1」から、第2の画像Bが示す「2」に徐々に変形させていくモーフィングを用いた表示の制御を行う。これにより、LCD12の時刻表示として、モーフィングを用いた時刻のデジタル表示が実現可能になる。
また、曲面アーキテクチャ手法では、パッチを用いることによりデータ圧縮率もよいという第3の特長を有している。従って、曲面アーキテクチャ手法を用いて作成された画像データは、ZIPなどの圧縮方法で圧縮前のデータの6分の1程度に圧縮することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態の腕時計1では、上述した第1の特長乃至第3の特長を有する曲面アーキテクチャ手法が適用されているので、他の3DCG手法(例えばポリゴン手法)が適用された場合と比較して、圧倒的に少ないデータサイズで高精細な3DCG画像を表示することが可能になる。
さらに、曲面アーキテクチャ手法で用いるデータサイズが少ないということは、画像生成に必要となる消費電力を軽減させることにも貢献する。
まず、データサイズが少ないことで、メモリ(図2の例ではSD-RAM15やFlash Memory16等)から3DCGエンジン(図2の例では3DCGエンジン22)にデータを転送する回数を減らすことができる。また、画像生成のための演算処理を行うCPU(図2の例ではCPU21)への負荷を減らすことにもなる。これにより、曲面アーキテクチャ手法を適用することで、他の3DCG手法を適用した場合と比較して、低消費電力が実現できるのである。
さらに、本実施の形態の3DCGエンジン22は、曲面アーキテクチャをハードウエア的に実現したものであることはすでに述べたが、本実施の形態のように3DCGエンジンをハードウエアとして実現していることも、低消費電力に大きく貢献している。同じ処理をソフトウエア的に実現しようとすると、処理が複雑になり、非常に多くの電力を必要とすることになるからである。従って、本実施の形態の腕時計1に限らず、腕時計のように使用できる電力の量が限られており、その使用可能な電力をできるだけ長時間持たせる必要があるような機器において、曲面アーキテクチャをハードウエア的に実現したものを用いることの消費電力低減効果は大きいといえる。
図2に戻り、LCDコントローラ23は、LCD12の表示を制御する。即ち、LCDコントローラ23は、3DCGエンジン22から供給されたグラフィックデータを、必要に応じてLCD12に適した形態に変換した上で、LCD12に転送する。これにより、LCD12には、そのグラフィックデータに対応するグラフィック画像、例えば、上述した図3に示されるような時刻表示用の3DCG画像が表示される。さらに、時刻が変化するときには、上述した図4に示されるようなモーフィングにより、時刻を示す数字が徐々に変化していくような3DCG画像(動画像)がLCD12に表示される。
マイクロコンピュータ14は、図示はしないが例えば発振回路やカウンタ等を内蔵しており、設定された時刻に基づいて時を刻み、現時点の時刻を示す情報(以下、時刻情報と称する)を必要に応じてシステムIC13に提供する。
電源部17は、図示はしないが例えば、リチウムイオン二次電池、充電コントローラ、電源レギュレータ等から構成され、腕時計1を構成する上述した各ブロック(各モジュール)のそれぞれに対して必要な電源(電力)を供給する。なお、図2では、電源部17が各ブロックのそれぞれに電源を供給することを表す各種線は、図が煩雑になるため、まとめて1つの白抜き矢印として図示されている。
以上、図2を参照して、腕時計1のハードウエア構成例について説明した。
ただし、腕時計1のハードウエア構成は、図2の例に限定されず、次の図5の機能的構成を少なくとも有していれば任意のハードウエア構成でよい。
即ち、図5は、腕時計1の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
中央演算部51は、この腕時計1の全体の動作を制御する。なお、中央演算部51の詳細な構成例については図6を参照して、中央演算部51の処理例については図10を参照して、それぞれ後述する。
時間管理部52は、腕時計1が図2のハードウエア構成を有している場合には、マイクロコンピュータ14で構成される。従って、時間管理部52が有する機能は、マイクロコンピュータ14が有する上述した機能と同様であるので、その説明については省略する。また、時間管理部52が有する機能により実現される処理の例については、図9を参照して後述する。
なお、中央演算部51と時間管理部52とのそれぞれは、その処理を実行する場合、ユーザ入力部55からの情報を適宜取得する。
表示データ生成部53は、中央演算部51の制御に基づいて、即ち、中央演算部51からの指令に従ってグラフィックデータを生成し、そのグラフィックデータに対応するグラフィック画像(3DCG画像等)を表示部54に表示させるように制御する。これにより、表示部54には、表示データ生成部53により生成されたグラフィックデータに対応するグラフィック画像が表示される。なお、表示データ生成部53の詳細な構成例については図7を参照して、表示データ生成部53の処理例については図11を参照して、それぞれ後述する。また、表示データ生成部53の制御により表示部54に表示されるグラフィック画像の具体例については、図12を参照して後述する。
表示部54、ユーザ入力部55、および、電力供給部56のそれぞれは、腕時計1が図2のハードウエア構成を有している場合には、LCD12、タクトスイッチ11、および、電源部17のそれぞれで構成される。従って、表示部54、ユーザ入力部55、および、電力供給部56のそれぞれが有する機能は、LCD12、タクトスイッチ11、および電源部17のそれぞれが有する上述した各機能のそれぞれと同様であるので、それらの説明については省略する。また、電力供給部56が有する機能により実現される処理の例については、図8を参照して後述する。
図6は、中央演算部51の詳細な機能的構成例を示している。図6の例では、中央演算部51は、主制御部61、プログラム格納部62、および、作業用データ記憶部63から構成されている。
主制御部61、プログラム格納部62、および、作業用データ記憶部63のそれぞれは、腕時計1が図2のハードウエア構成を有している場合には、CPU21、Flash Memory16、および、SD-RAM15のそれぞれで構成される。
従って、主制御部61は、プログラム格納部62に格納されている各種プログラムのうちの1以上を選択して作業用データ記憶部63にロードし、実行することができる。作業用データ記憶部63には、所定のプログラムの実行に必要な各種データが記憶される。また、作業用データ記憶部63には、プログラム格納部62に格納されている各種プログラムを作業用データ記憶部63にロードして、起動させるための起動プログラムが格納されている。この起動プログラムは、主制御部61上で動作するようになされている。
なお、プログラム格納部62に格納されているプログラム、および、そのプログラムにより実現される処理の具体例については図12乃至図17等を参照して後述する。
図7は、表示データ生成部53の詳細な構成例を示している。図7の例では、表示データ生成部53は、3Dグラフィックスエンジン部71と、LCDコントロール部72とから構成されている。
3Dグラフィックスエンジン部71と、LCDコントロール部72とのそれぞれは、腕時計1が図2のハードウエア構成を有している場合には、3DCGエンジン22と、LCDコントローラ23とのそれぞれで構成される。従って、3Dグラフィックスエンジン部71とLCDコントロール部72とのそれぞれが有する機能は、3DCGエンジン22とLCDコントローラ23とのそれぞれが有する上述した各機能のそれぞれと同様であるので、それらの説明については省略する。
以上、図5乃至図7を参照して、腕時計1の機能的構成例について説明した。
なお、図5乃至図7に示される各機能ブロックのそれぞれは、本実施の形態では、腕時計1が図2のハードウエア構成を有していることを前提として、上述したように構成されているとした。しかしながら、図5乃至図7に示される各機能ブロックのそれぞれは、そのハードウエア構成に応じて、ハードウエア単体で構成してもよいし、ソフトウエア単体で構成してもよいし、或いは、ハードウエアとソフトウエアの組み合わせで構成してもよい。
次に、図8乃至図11を参照して、係る図5乃至図7の機能的構成を有する腕時計1の動作の幾つかの例、即ち、腕時計1を構成する各機能ブロックの処理の例について説明する。
図8は、電力供給部56の処理例を説明するフローチャートである。
電源オンの指示がなされると、ステップS1において、電力供給部56は、電源をオン状態にする。そして、ステップS2において、電力供給部56は、中央演算部51乃至表示部54のそれぞれに対して電力を供給する。
ステップS3において、電力供給部56は、電池残量が閾値以下であるか否かを判定する。
ステップS3において、電池残量が閾値以下であると判定した場合、ステップS4において、電力供給部56は、その電池に対して充電を行う。充電が完了すると、ステップS4の処理は終了となり、処理はステップS5に進む。
これに対して、ステップS3において、電池残量が閾値を越えている(閾値以下ではない)と判定された場合、ステップS4の処理(充電)は実行されずに、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、電力供給部56は、電源オフが指示されたか否かを判定する。
ステップS5において、電源オフが指示されたと判定した場合、ステップS6において、電力供給部56は、電源をオフ状態にする。これにより、中央演算部51乃至表示部54のそれぞれに対する電源供給が遮断されて、電力供給部56の処理は終了となる。
これに対して、ステップS5において、電源オフがまだ指示されていないと判定された場合、処理はステップS2に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、電源オフの指示がなされず、かつ、電池残量が閾値を超えている限り、中央演算部51乃至表示部54のそれぞれに対する電源供給が継続される。
以上説明したように、電力供給部56の電源がオン状態になると(ステップS1)、電力供給部56は、中央演算部51乃至表示部54に対して電力を供給する(ステップS2)。これにより、時間管理部52と中央演算部51は、ユーザ入力部55からの入力を受け付けることが可能になる。そこで、以下、図9と図10とのそれぞれを参照して、時間管理部52と中央演算部51とのそれぞれの処理をその順番で個別に説明していく。
図9は、時間管理部52の処理例を説明するフローチャートである。
ステップS21において、時間管理部52は、初期時刻を設定する。
なお、このステップS21の処理、即ち、初期時刻の設定処理は、腕時計1の出荷時に製造場所において行われてもよいし、ユーザによるユーザ入力部55の操作、即ち図1の例ではタクトスイッチ11の押下操作により行われてもよい。
ステップS22において、時間管理部52は、時刻の自動更新処理(自身の判断で時を刻む処理)を行う。
ステップS23において、時間管理部52は、時刻の再設定が必要であるか否かを判定する。
ステップS23において、時刻の再設定が必要であると判定した場合、ステップS24において、時間管理部52は、時刻を再設定する。なお、このステップS24の処理、即ち、時刻の再設定処理は、例えば本実施の形態では、ユーザによるユーザ入力部55の操作、即ち図1の例ではタクトスイッチ11の押下操作により行われるとする。時刻の再設定処理が完了すると、処理はステップS25に進む。
これに対して、ステップS23において、時刻の再設定が不要である(必要ではない)と判定された場合、ステップS24の処理は実行されずに、即ち、時刻の再設定処理は特に行われずに、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、時間管理部52は、中央演算部51から時刻情報提供リクエストがあったか否かを判定する。
ここで、「中央演算部51から時刻情報提供リクエストがあった」とは、「その時点で中央演算部51から明示的に時刻情報提供リクエストがあった」の他、「中央演算部51から明示的ではない時刻情報提供リクエストがあった」も含む広義な概念である。
「中央演算部51から明示的ではない時刻情報提供リクエストがあった」とは、例えば次のようなことを指す。即ち、例えば、中央演算部51の処理過程(後述する図10参照)で、選択された実行プログラムが「その時点の時刻を表示する」という制御を行う場合、実行プログラムが実行されてから終了されるまでの間のことを、「中央演算部51から明示的ではない時刻情報提供リクエストがあった」と捉えることができる。即ち、この間は、時間管理部52から中央演算部51に時刻情報が提供されるたびに、中央演算部51は時刻表示を更新することになる。その際、中央演算部51は、どのタイミングで時刻情報提供リクエストを出せばいいかの情報を持っていないので、一定間隔で時間管理部52から提供される時刻情報を能動的に受け取り、時刻表示の制御を行うことになる。従って、この場合には、一定間隔が経過するまでの間は、ステップS25の処理で時刻情報提供リクエストがなかったと判定されて処理はステップS27に進み、その後、一定間隔が経過した時点で、ステップS25の処理で時刻情報提供リクエストがあったたと判定されて処理はステップS26に進むことになる。
このように時間管理部52から常に一定間隔で提供される時刻情報を基に、中央演算部51が処理を行う場合もあるし、中央演算部51が処理の過程で、特定の時点の時刻を知る必要があり、時刻情報提供リクエストを出す場合(例えば後述する図17のステップS83の処理を実行する場合)もあり、何れの場合も、ここでは、「中央演算部51から時刻情報提供リクエストがあった」場合とされているのである。
以上の前提の下、ステップS25において、中央演算部51から時刻情報提供リクエストがあったと判定した場合、ステップS26において、時間管理部52は、時刻情報を中央演算部51に出力する。これにより、処理はステップS27に進む。
これに対して、ステップS25において、中央演算部51から時刻情報提供リクエストが無かったと判定された場合、ステップS26の処理は実行されずに、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、時間管理部52は、処理の終了が指示されたか否かを判定する。
ステップS27において、処理の終了がまだ指示されていないと判定された場合、処理はステップS22に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、時間管理部52は、時刻の自動更新処理を継続しつつ、必要に応じて、時刻の再設定処理や、時刻情報を中央演算部51に出力する処理を実行する。
その後、ステップS27において、処理の終了が指示されたと判定された場合、時間管理部52の処理は終了となる。
次に、図10のフローチャートを参照して、中央演算部51の処理例を説明する。
ステップS41において、中央演算部51は、電力供給部56からの電力供給が遮断されたか否かを判定する。
ステップS41において、電力供給が遮断されたと判定された場合、中央演算部51の処理は終了となる。
これに対して、電力供給部56からの電力供給が継続されている限り、ステップS41において、電力供給が遮断されていないと常に判定されて、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、中央演算部51は、ユーザ入力部55によるユーザ操作があったか否かを判定する。
ステップS42において、ユーザ操作が無かったと判定した場合、ステップS43において、中央演算部51は、指定された時刻であるか否かを判定する。
具体的には例えば本実施の形態では、ステップS43の処理の開始時点で、中央演算部51は、時刻情報提供リクエストを時間管理部52に対して発行する。すると、上述したように、時間管理部52は、この時刻情報提供リクエストを受けて(図9のステップS25YES)、時刻情報を中央演算部51に出力してくる(ステップS26)。そこで、中央演算部51は、その時刻情報を作業用データ記憶部63(図6)に記憶させ、その時刻情報で特定される時刻が、指定された時刻であるか否かを判定する。
ステップS43において、指定された時刻であると判定された場合、処理はステップS45に進む。ただし、ステップS45以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS43において、指定された時刻ではないと判定された場合、処理はステップS41に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、電力供給部56からの電力供給が継続されている限り、中央演算部51は、ユーザ操作があるか、或いは、指定された時刻になるまで、ステップS41NO,S42NO,S43NOのループ処理を繰り返し実行することで、待機状態を維持する。
その後、ユーザ入力部55によるユーザ操作があると、次のステップS42の処理でYESであると判定されて、処理はステップS44に進む。
ステップS44において、中央演算部51の主制御部61(図6)は、上述した起動プログラムを実行する。この起動プログラムにより、次のステップS45以降の処理が実行される。
即ち、主制御部61は、ステップS45において、プログラム格納部62に格納されている各種プログラムの中から、これから実行するプログラム(以下、実行プログラムと称する)を選択し、ステップS46において、その実行プログラムをプログラム格納部62から作業用データ記憶部63に転送する。
具体的には例えばここでは、アプリケーション製作者によって作成された制御プログラムであって、時刻表示用のグラフィックデータの生成処理を実行するための制御プログラムが、プログラム格納部62に1つ以上格納されているとする。また、この制御プログラムには、3Dグラフィックスエンジン部71(図7)がグラフィックデータ(グラフィック画像)を生成するために必要となる各種モデルのデータ、各種モデルの表示方法(エフェクト、変形パターンなど)、および、各種モデルの表示タイミングの制御指令などが含まれているとする。
この場合、主制御部61は、ステップS45において、ユーザ入力部55から送られる操作情報に一般的には従って、上述した1つ以上の制御プログラムの中から所定の1つを実行プログラムとして選択する。そして、主制御部61は、ステップS46において、その実行プログラムをプログラム格納部62から作業用データ記憶部63に転送する。
即ち、ユーザは、ユーザ入力部55を操作することで、何れの制御プログラムを用いて時刻を表示させたいのかを指定することができる。この場合、ユーザ入力部55の操作内容を示す情報、即ち、ユーザの指定内容を示す情報は、中央演算部51に操作情報として送られる。すると、起動プログラム(主制御部61)は、ステップS45において、ユーザ入力部55から得られた操作情報に従って実行プログラムを選択し、ステップS46において、その実行プログラムを作業用データ記憶部63に転送する。
なお、ユーザ入力部55から操作情報が与えられない場合には、主制御部61は、上述した手法とは別の手法を用いて、ステップS45の処理、即ち、時刻表示用の制御プログラムの中から所定の1つを実行プログラムとして選択する、といった処理を実行する必要がある。
例えば、別の手法のひとつとして、腕時計1の出荷時に製造場所において、何れの制御プログラムを実行プログラムとして使用(選択)するのかを初期値ないしデフォルト値として設定しておき、その初期値ないしデフォルト値で特定される制御プログラムを実行プログラムとして選択する、という手法を採用することができる。
また例えば、別の手法のひとつとして、ランダムないし所定の順番に選択した制御プログラムを実行プログラムとする、という手法を採用することができる。
さらに例えば、別の手法として、ユーザが予め指定した制御プログラムを実行プログラムとして繰り返し選択(使用)する、という手法を採用することができる。
このようにして、ステップS45の処理で、実行プログラムが選択され、ステップS46の処理で、その実行プログラムが作業用データ記憶部63に転送されると、処理はステップS47に進む。
ステップS47において、主制御部61は、実行プログラムを実行する。
具体的には例えばここでは、上述したように、1以上の時刻表示用の制御プログラムのうちの所定の1つが実行プログラムとして選択されているので、次のような一連の処理がステップS47の処理として実行される。
即ち、主制御部61は、実行プログラムに基づいて、時刻情報提供リクエストを時間管理部52に対して発行する。すると、上述したように、時間管理部52は、この時刻情報提供リクエストを受けて(図9のステップS25YES)、時刻情報を中央演算部51に出力してくる(ステップS26)。そこで、中央演算部51は、その時刻情報を作業用データ記憶部63に記憶させる。
なお、ステップS43の処理でYESであると判定されて、ステップS45,S46の処理が実行された直後に行われるステップS47においては、ここまでの処理は省略してもよい。
次に、主制御部61は、実行プログラムと、作業用データ記憶部63に記憶された時刻情報とに基づいて、表示データ生成部53の3Dグラフィックスエンジン部71(図7)に対してグラフィックデータの生成指令(以下、画像生成指令と称する)を発行する。
すると、3Dグラフィックスエンジン部71は、この画像生成指令に基づいて、グラフィックデータ(グラフィック画像)を随時生成する(後述する図11のステップS62YES,S63参照)。
3Dグラフィックスエンジン部71によって生成されたグラフィックデータは、LCDコントロール部72(図7)を経由して、表示部54(図5)へと転送される(後述する図11のステップS64参照)。これにより、そのグラフィックデータに対応するグラフィック画像、例えば上述した図3や、或いは後述する図12に示されるような時刻表示用の3DCG画像が、表示部54に表示される。
なお、時刻の変化タイミング時には、図4で上述したモーフィングを用いることで、時刻を示す数字が徐々に変形していくような3DCG画像(動画像)を、表示部54に表示させることも容易に可能である。
また、時刻表示用の制御プログラムの一具体例については、図12乃至図17を参照して後述する。
このようにして、ステップS47の処理でプログラムが実行されて、時刻表示用のグラフィック画像が表示部54に表示されると、処理はステップS48に進む。
ステップS48において、主制御部61は、実行プログラム中で指定された時刻であるか否かを判定する。
具体的には例えば本実施の形態では、ステップS48の処理の開始時点で、中央演算部51は、時刻情報提供リクエストを時間管理部52に対して発行する。すると、上述したように、時間管理部52は、この時刻情報提供リクエストを受けて(図9のステップS25YES)、時刻情報を中央演算部51に出力してくる(ステップS26)。そこで、中央演算部51は、その時刻情報を作業用データ記憶部63に記憶させ、その時刻情報で特定される時刻が、指定された時刻であるか否かを判定する。
例えばここでは、実行プログラムに、指定された時刻になったときには時刻表示用の制御プログラムを変更させる指令等が含まれているとする。
この場合、実行プログラムで指定された時刻になると、ステップS48においてYESであると判定されて、処理はステップS49に進む。ステップS49において、主制御部61は、実行プログラムを終了させる。その後、処理はステップS45に戻されそれ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、今度は別の制御プログラムが実行プログラムとして選択され、その別の制御プログラムに従って時刻表示のための処理が実行される。
これに対して、実行プログラムで指定された時刻になっていない場合(そもそも実行プログラムで指定されている時刻が1つもない場合も含む)、ステップS48においてNOであると判定されて、処理はステップS50に進む。
ステップS50において、主制御部51は、実行プログラムの終了条件(指定された時刻になるという条件を除く)を満たしたか否かを判定する。
実行プログラムの終了条件がまだ満たされていない場合には、ステップS50においてNOであると判定されて、処理はステップS47に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、実行プログラムの終了条件(指定された時刻になるという条件含む)を満たすようになるまでの間、その時点で実行プログラムとして選択されている制御プログラムの実行が継続される。
そして、実行プログラムの終了条件(指定された時刻になるという条件を除く)が満たされると、ステップS50においてYESであると判定されて、処理はステップS51に進む。ステップS51において、主制御部61は、実行プログラムを終了させる。その後、処理はステップS41に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。
以上、時刻表示用の制御プログラムが実行プログラムとして選択される場合の例について説明した。この例の場合、上述したように、図7の表示データ生成部53が、時刻表示のために必要な処理を実行することになる。このような表示データ生成部53の処理例が図11に示されている。そこで、以下、図11のフローチャートを参照して、表示データ生成部53の処理例について説明する。
ステップS61において、表示データ生成部53は、電力供給部56からの電力供給が遮断されたか否かを判定する。
ステップS61において、電力供給が遮断されたと判定された場合、表示データ生成部53の処理は終了となる。
これに対して、電力供給部56からの電力供給が継続されている限り、ステップS61において、電力供給が遮断されていないと常に判定されて、処理はステップS62に進む。
ステップS62において、表示データ生成部53は、中央演算部51から指示(画像生成指令)があったか否かを判定する。
ステップS62において、中央演算部51から指示(画像生成指令)がないと判定された場合、処理はステップS61に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。即ち、電力供給部56からの電力供給が継続されている限り、表示データ生成部53は、中央演算部51から指示(画像生成指令)がなされるまで、ステップS61NO,S62NOのループ処理を繰り返し実行することで、待機状態を維持する。
その後、中央演算部51が、表示データ生成部53の3Dグラフィックスエンジン部71(図7)に画像生成指令(指示)を出すと(上述した図10のステップS47の処理の一環であって、具体的には例えば後述する図17のステップS87の処理等)、次のステップS62の処理でYESであると判定されて、処理はステップS63に進む。
ステップS63において、3Dグラフィックスエンジン部71は、この画像生成指令に基づいて、グラフィックデータ(グラフィック画像)を随時生成する。
なお、表示データ生成部53は、このステップS63の処理の際、中央演算部51の作業用データ記憶部63に随時アクセスし、グラフィックデータの生成に必要な暫定データ(モデルのデータ等)、その処理のための演算の結果などを一時的に格納しながら、グラフィックデータの生成処理を行う。
ステップS64において、3Dグラフィックスエンジン部71は、ステップS63の処理で生成したグラフィックデータを、LCDコントロール部72を経由して、表示部54(図5)へ転送する。
これにより、そのグラフィックデータに対応するグラフィック画像、例えば上述した図3、或いは後述する図12に示されるような時刻表示用の3DCG画像が、表示部54に表示される。
また、図4で説明したモーフィングを用いることで、時刻の変化タイミング時には、時刻の数字が徐々に変形していくような3DCG画像(動画像)を表示部54に表示させることも容易に可能になる。即ち、図5の機能的構成を有する腕時計1は、時刻表示等に使用する画像とそれぞれの画像の遷移を制御する制御プログラムを1以上予め用意しておき、実際のグラフィック画像(グラフィックデータ)生成をリアルタイムに行うことで、少ないデータ量と処理の負荷でモーフィングを実現し、より表現力の高い時刻表示を行うことが可能になる。
その後、処理はステップS61に戻され、それ以降の処理が繰り返し実行される。
次に、図12乃至図17を参照して、時刻表示用の制御プログラム(図10の中央演算部の処理でいう実行プログラム)の一具体例について説明する。
この例の制御プログラムを実行することで、従来の時計のような針や数字による時刻の表現に頼らずに、時の流れに従って刻々と変化していく画像による時刻の表現、即ち、表示部54の画面内の環境(画像で表現される環境)が刻々と変化していくことによる時刻の表現が可能になる。そこで、以下、かかる時刻の表現により実現される時計を環境時計と称し、その環境時計を実現させるこの例の制御プログラムを、特に、環境時計用実行プログラムと称する。
ここに、表示部54の画面内の環境とは、表示部54に表示される所定の仮想空間内の各種状況、具体的にはその仮想空間内に存在する(或いは構築する)複数のオブジェクト、即ち、仮想空間を示す画像の各構成要素の各種状況(例えばその時点の形状、模様、若しくは色彩またはこれらの結合や、仮想空間内における存在位置等)のことをいう。従って、表示部54の画面内の環境が変化するとは、その仮想空間内に存在する複数のオブジェクトのうちの少なくともひとつについての状態が変化すること、即ち、所定のオブジェクトの形状、模様、若しくは色彩またはそれらの結合が変化したり、その位置が変化する等のことをいう。
具体的には例えば、ここでは、環境時計用実行プログラムを実行することで、図12に示されるような仮想空間を表す3DCG画像(以下、単に図12の仮想空間と称する)が表示部54に表示されるとする。
図12の仮想空間内に存在するオブジェクトとしては、家等の家81(以下、単に家81と称する)、空82、太陽83、牛等の動物84(以下、単に牛84と称する)、木等の植物85(以下、単に木85と称する)、影86、乗用車等の車87(以下、単に乗用車87と称する)、月等の天体88(以下、単に月88と称する)、山等の背景89(以下、単に山89と称する)、および、時計台90が存在する。なお、図12の例では、説明の簡略上、植物85の影86のみが図示されているが、実際には、家81、動物84、車87、時計台90等の影もそれぞれ一オブジェクトして含ませることが可能である。
このような図12の仮想空間内における各オブジェクトの次のような環境の変化により、それぞれ時刻を表現することができる。
即ち、家81については、その内部の灯りの点灯/消灯、人の出入り、その内部のシルエット(住人等のシルエット)の動き等で時刻を表現することができる。
空82については、その明るさや色等の変化(全体的のみならず一部分の変化も含む)、雲の有無(有の場合さらに雲の移動)等で時刻を表現することができる。
太陽83については、その位置、軌道、色、大きさ等の変化で時刻を表現することができる。
牛84については、その動き、位置、移動の軌道等の変化で時刻を表現することができる。
木85については、その成長の過程で起こる外的変化、葉の色の変化等で時刻を表現することができる。
影86については、その長さ、角度の変化等で時刻を表現することができる。
乗用車87については、所定の移動パターン(移動パターン自体が変化することもある)による各種移動、外見の変化、所定の場所(例えば家81)からの出発や帰宅タイミング等で時刻を表現することができる。
月88については、その位置、満ち欠けの量、軌道の変化等で時刻を表現することができる。
山89については、植生からおこる色の変化、季節的な装飾などの外的変化等から時刻を表現することができる。
時計台90については、その時計の針の変化(実際の時計と同様の変化)から時刻を表現することができる。
このように、本実施の形態の環境時計用実行プログラムが実行されると、図12の仮想空間内の環境が刻々と変化していくので、ユーザは、その変化内容を視認することで、現在の時刻等の各種時間情報を認識できるようになる。
かかる本実施の形態の環境時計用実行プログラムが実行されると、図6の中央演算部51の主制御部61は、例えば図13に示される機能的構成を有するようになる。
即ち、本実施の形態では、環境時計用実行プログラムが実行されると、主制御部61は、時刻情報取得部101乃至画像生成指令発行部105を含むように構成される。
或いは、時刻情報取得部101乃至画像生成指令発行部105といった複数のモジュールから環境時計用実行プログラムは構成されており、主制御部61は、それらの複数のモジュールのそれぞれを必要なときに適宜実行して、必要に応じて、その実行結果を外部に出力したり、別のモジュール(図13の例では矢印の先のモジュール)に出力する、と捉えてもよい。
時刻情報取得部101は、所定のタイミング(例えば後述する図17のステップS83のタイミング)で時刻情報提供リクエストを時間管理部52に発行する。すると、上述したように時間管理部52は時刻情報を出力するので(図9のステップS26参照)、時刻情報取得部101は、その時刻情報を取得して、時刻情報分析部102に提供する。
時刻情報分析部102は、その時刻情報を分析することで、その時刻情報が示す絶対時刻(現在時刻)を、複数の単位のそれぞれを用いて表現し直し、複数の単位のそれぞれを用いて表現され直された各時刻を画像変更内容決定部103に提供する。
ここで、所定の単位を用いて時刻を表現するとは、例えば時刻情報により示される絶対時刻(現在時刻)が「2005年10月11日10:47:53」であり、所定の単位が「月」であるとすると、「2005年10月11日10:47:53」のうちの「月」に関する情報のみで表現すること、即ち、「10月」と表現することをいう。
このような所定の単位としては、本実施の形態では例えば、上述した「月」の他、「年」、「四季」、「日」、「半日」、「朝、昼、夕方、夜」、「1時間」、「1分」、「1秒」、「絶対時間」といった単位が採用されているとする。
なお、かかる各所定の単位毎に、図12の仮想空間内の環境の変化内容が後述する画像変更内容決定部103によりそれぞれ決定される。そこで、以下、かかる所定の単位を変化単位と称する。また、この呼称に伴い、変化単位を用いて表現し直した時刻を、総称して変化単位時刻と称する。
この場合、時刻情報により示される絶対時刻(現在時刻)が「2005年10月11日10:47:53」であるときには、時刻情報分析部102は、「年」の変化単位時刻(以下、年時刻と称する)として「2005年」を、「四季」の変化単位時刻(以下、四季時刻と称する)として「秋」を、「月」の変化単位時刻(以下、月時刻)として上述したように「10月」を、「日」の変化単位時刻(以下、日時刻と称する)として「11日」を、「半日」の変化単位時刻(以下、半日時刻と称する)として「午前中」を、「朝、昼、夕方、夜」の変化単位時刻(以下、朝昼等時刻と称する)として「朝」を、「1時間」の変化単位時刻(以下、時間時刻と称する)として「10時」を、「1分」の変化単位時刻(以下、分時刻と称する)として「47分」を、「1秒」の変化単位時刻(以下、秒時刻と称する)として「53秒」を、「絶対時間」の変化単位時刻(以下、絶対時間時刻と称する)として「2005年10月11日10時」を、それぞれ画像変更内容決定部103に個別に提供する。
画像変更内容決定部103は、時刻情報分析部10から提供された各変化単位時刻毎に、図12の仮想空間内の環境の変化内容をそれぞれ決定する。このため、所定の1つの変化単位に対する変化内容を決定するブロックとして、変化単位毎画像変更内容決定部111−1乃至111−N(Nは、採用されている変化単位の個数を示し、本実施の形態ではN=10となる)が、画像変更内容決定部103に設けられている。
即ち、変化単位毎画像変更内容決定部111−1乃至111−10のそれぞれは、図12の仮想空間内の環境の変化内容のうちの、対応する変化単位で表現された変化単位時刻に応じた変化内容を決定する。
例えばここで、図12の仮想空間内の山89の変化内容を決定することを考える。ただし、山89の変化内容の決定の説明を行っている間に限り、説明の簡略上、変化単位として「四季」と「1時間」のみが採用されているとする。即ち、「四季」の変化内容を決定するための変化単位毎画像変更内容決定部111−1と、「1時間」の変化内容を決定するための変化単位毎画像変更内容決定部111−2とのみが、画像変更内容決定部103に含まれているとする。
この場合、「四季」の変化に着目すると、実際の山の色は、それを覆う木々や雪等により変化していく。そこで、この実際の変化に伴い、山89の「四季」の変化内容として、ベース色を採用するとする。これにより、「春」の色、「夏」の色、「秋」の色、および「冬」の色がそれぞれ予め定義されていれば、変化単位毎画像変更内容決定部111−1は、山89のベース色として、時刻情報分析部102から提供された四季時刻に対応する色を、山89の「四季」の変化内容(ベース色)として決定することができる。例えば上述した例では四季時刻として「秋」が提供されるので、変化単位毎画像変更内容決定部111−1は、山89のベース色として「秋」の色を決定することになる。
より具体的には例えば、本実施の形態では、山89のベース色となり得る「春」の色、「夏」の色、「秋」の色、および「冬」の色のそれぞれに対して、「100」、「200」、「300」、および「400」といったパラメータ値(識別子と捉えてもよい)が予め与えられており、これらの関係を示す図14のテーブルがパラメータテーブル格納部104(図13)に格納されているとする。
この場合、変化単位毎画像変更内容決定部111−1は、パラメータテーブル格納部104に格納された図14のテーブルを参照して、時刻情報分析部10から提供された四季時刻に対応するパラメータ値を決定し、例えば上述した例では四季時刻として「秋」が提供されるので「300」を決定し、決定したパラメータ値(上述した例では「300」)を画像生成指令発行部105に提供する。
また、「1時間」の変化に着目すると、実際の山の彩度は、太陽や月等の位置の変化(太陽や月等が沈んでいる場合も含む)等により変化していく。そこで、この実際の変化に伴い、山89の「1時間」の変化内容として、彩度を採用するとする。これにより、1日(24時間)を構成する「01時」乃至「24時」のそれぞれの彩度が予め定義されていれば、変化単位毎画像変更内容決定部111−2は、山89の彩度として、時刻情報分析部10から提供された時間時刻に対応する彩度を、山89の「1時間」の変化内容(彩度)として決定することができる。例えば上述した例では時間時刻として「10時」が提供されるので、変化単位毎画像変更内容決定部111−2は、山89の彩度として「10時」の彩度を決定することになる。
より具体的には例えば、本実施の形態では、山89の彩度となり得る「01時」乃至「24時」のそれぞれの彩度に対して、「01」乃至「24」のそれぞれといったパラメータ値(識別子と捉えてもよい)が予め与えられており、これらの関係を示す図15のテーブルがパラメータテーブル格納部104(図13)に格納されているとする。
この場合、変化単位毎画像変更内容決定部111−2は、パラメータテーブル格納部104に格納された図15のテーブルを参照して、時刻情報分析部102から提供された時間時刻に対応するパラメータ値を決定し、例えば上述した例では時間時刻として「10時」が提供されるので「10」を決定し、決定したパラメータ値(上述した例では「10」)を画像生成指令発行部105に提供する。
この場合、図13の画像生成指令発行部105は、変化単位毎画像変更内容決定部111−1から提供されたベース色で、かつ、変化単位毎画像変更内容決定部111−2から提供された彩度で山89を描画する旨の画像生成指令を生成して、表示データ生成部53に提供する。
具体的には例えば、変化単位毎画像変更内容決定部111−1から提供されたベース色と、変化単位毎画像変更内容決定部111−2から提供された彩度とのそれぞれはパラメータ値で提供されてくるので、図13の画像生成指令発行部105は、これらのパラメータ値を利用した所定の演算処理を行い、その演算結果を、山89に関する画像生成指令として、表示データ生成部53に提供する。
かかる所定の演算処理の演算手法は、特に限定されないが、本実施の形態では例えば、各パラメータ値の総加算を行う手法が採用されているとする。この手法によれば、上述した例では変化単位毎画像変更内容決定部111−1から提供された「300」と、変化単位毎画像変更内容決定部111−2から提供された「10」との総加算値である「310」が、山89に関する画像生成指令として生成され、表示データ生成部53に提供される。
即ち、画像生成指令発行部105は、結局、図16のテーブルに示される各パラメータ値(101乃至424)のうちの、対応する1つのパラメータ値を、山89に関する画像生成指令として決定して、表示データ生成部53に提供する。
なお、かかる図16のテーブルを、上述した図14と図15のテーブルの代わりにパラメータテーブル格納部104に格納しておき、画像変更内容決定部103が、図16のテーブルに示される各パラメータ値のうちの、時刻情報分析部102から提供された四季時刻と時間時刻とで特定されるパラメータ値(上述した例では「310」)を、山89の変更内容として画像生成指令発行部105に提供してもよい。
また、画像生成指令発行部105による山89に関する画像生成指令の生成手法として、上述した手法、即ち、各変化単位のパラメータ値の総加算値を画像生成指令とするといった手法を採用する場合には、各変化単位のパラメータ値の与え方として次のような注意が必要である。
即ち、ここまでの説明では、説明の簡略上、変化単位として「四季」と「1時間」との2つのみが採用されていると仮定したため、「1時間」のパラメータ値として「1」乃至「24」を採用し、「四季」のパラメータ値として「100」乃至「400」を採用しても、何れの組み合わせにおいても、2つのパラメータ値の総加算値は必ず一意の値(他の組み合わせとは異なる値)となる。
しかしながら、実際には、より多くの変化単位が採用されることが多い。例えば本実施の形態でも、実際には、上述したように、「年」等も含めて総計10もの変化単位が採用されている。従って、本実施の形態では実際には、変化単位毎画像変更内容決定部111−1乃至111−10のそれぞれが、対応する変化単位のパラメータ値のそれぞれを個別に決定することになる。この場合、「1時間」のパラメータ値として「1」乃至「24」をそのまま採用し、「四季」のパラメータ値として「100」乃至「400」をそのまま採用してしまうと、組み合わせによっては、総加算値が同一となってしまう場合がでてきてしまう。このような場合、複数の組み合わせで同一となる総加算値がそのまま、山89に関する画像生成指令として表示データ生成部53に提供されても、表示データ生成部53側ではそれらの組み合わせの違いを判別することができず、その結果、画像変更内容決定部103側で決定した変化内容通りに山89を描画できなくなってしまう。
従って、各変化単位のパラメータ値の何れの組み合わせに対しても、その総加算値が、別の組み合わせの総加算値とは異なる(即ち、一意になる)という条件を課し、その条件を満たすように、各変化単位のそれぞれに対してパラメータ値を与える必要がある。
かかる条件を満たすパラメータの与え方の手法としては例えば、最短の変化単位(本実施の形態では「秒」)から、時間幅が長くなる方向に各変化単位毎にパラメータ値を順次与えていき、その際、1つ前の変化単位(時間幅が1単位短い変化単位)のパラメータ値よりも少なくとも1桁多いパラメータ値を与える、といった手法を採用できる。
以上、図12の仮想空間内の各オブジェクトのうちの、山89の変更内容の決定についてのみ説明したが、家81等の他のオブジェクトについても全く同様に、各変化単位毎に変化内容がそれぞれ決定され、決定された各変化単位毎の変化内容が合成された内容(各変化単位毎のパラメータ値の総加算値)が、そのオブジェクト全体の変化内容、即ち、そのオブジェクトに関する画像生成指令となる。
なお、その際、所定のオブジェクト全体の変化内容として、全ての変化単位の変化内容の総加算値を採用する必要はなく、それらのうちの幾つかの所定の変化内容を選抜し、選抜したものの総加算値を採用するようにしてもよい。
以上の一連の処理、即ち、環境時計用実行プログラムが実行された場合の処理、換言すると、図13の例の機能的構成を有する主制御部61の処理(以下、かかる処理を環境時計用実行プログラム処理と称する)の一例が、図17のフローチャートに示されている。
そこで、図17のフローチャートを参照して、環境時計用実行プログラム処理の一例について、改めて説明する。
上述したように、図10のステップS47の処理で環境時計用実行プログラムが実行されると、主制御部61の機能的構成が図13の例のようになり、この環境時計用実行プログラム処理が開始される。
即ち、ステップS81において、図13の主制御部61は、1処理単位の時間が経過したか否かを判定する。ここに1処理単位の時間とは、主制御部61を構成するハードウエアにおける、即ち、本実施の形態では図2のシステムIC13のCPU21における、いわゆる1クロックのことをいう。従って、1処理単位の時間は、CPU21の性能に応じて異なることになる。
ステップS81において、1処理単位の時間がまだ経過していないと判定された場合、処理はステップS81に戻され、1処理単位の時間が経過したか否かが再度判定される。即ち、1処理単位の時間が経過するまで、環境時計用実行プログラム処理は待機状態となる。
その後、1処理単位の時間が経過すると、ステップS81の処理でYESであると判定されて、ステップS82乃至S87の処理が実行されることになる。
即ち、ステップS82において、主制御部61は、環境時計用実行プログラムの終了が指示されたか否かを判定する。
本実施の形態では例えば、上述した図10のステップS51の処理が実行される場合、即ち、ステップS50の処理でYESであると判定された場合、ステップS82において、環境時計用実行プログラムの終了が指示されたと判定され、この環境時計用実行プログラムが終了するとする。
従って、本実施の形態では例えば、それ以外の場合、即ち、ステップS50の処理でNOであると判定された場合には、ステップS82において、環境時計用実行プログラムの終了がまだ指示されていないと判定されて、処理はステップS83に進む。
ステップS83において、主制御部61の時刻情報取得部101は、時刻情報提供リクエストを時間管理部52に発行する。それを受けた時間管理部52から時刻情報が出力されると(上述した図9のステップS26参照)、時刻情報取得部101は、ステップS84において、その時刻情報を取得して時刻情報分析部102に提供する。
ステップS85において、時刻情報分析部102は、その時刻情報を分析し、各変化単位毎に変化単位時刻をそれぞれ決定し、画像変更内容決定部103に提供する。
ステップS86において、画像変更内容決定部103は、パラメータテーブル格納部104に格納されている各種テーブル(例えば上述した図14や図15等のテーブル)を参照して、図12の仮想空間内の各オブジェクト(山89等)のそれぞれについて、各変化単位毎に、変化単位時刻に対応するパラメータ値をそれぞれ決定し、画像生成指令発行部105に提供する。
ステップS87において、画像生成指令発行部105は、各オブジェクトのそれぞれについての各変化単位毎のパラメータ値に基づいて、各オブジェクトのそれぞれに関する画像生成指令(各オブジェクト全体の変化内容)を生成して、表示データ生成部53に発行する。
その後、処理はステップS81に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、1処理単位の時間毎に、ステップS82乃至S87のループ処理がその都度実行され、その結果、1処理単位の時間毎に、画像生成指令が表示データ生成部53にその都度発行されるこれにより、表示データ生成部53の制御に従って、表示部54(図5等)に表示される図12の仮想空間内の環境は1処理単位の時間毎に刻々と変化していくことになる。
ただし、1処理単位の時間は、一般的には、最短の変化単位(本実施の形態では「1秒」)よりも短いことが多い。従って、このような場合には、図12の仮想空間内の環境は、最短の変化単位の時間毎に刻々と変化していくことになる(ただし、上述したモーフィングを利用すれば、ユーザの目には連続して変化しているように映る)。
さらに言えば、環境の変化がオブジェクトの移動である場合、最短の変化単位毎の移動量が、表示部54の1画素以内の移動量のときには、そのオブジェクトは、1画素分移動するまでの間、あたかも移動していないようにユーザの目には映る。即ち、環境の変化がオブジェクトの移動の場合、そのオブジェクトの表示部54の1画素単位の移動が、ユーザの目に映る最短の環境の変化となる。
ここで注目すべき点は、図12の仮想空間内の環境の全体の変化内容は、各オブジェクトのそれぞれについての、各変化単位毎の変化内容(本実施の形態ではパラメータ値で表される変化内容)が合成された内容であるという点である。これにより、最短の変化単位(本実施の形態では「1秒」)で判断する限り、所定の時点の図12の仮想空間内の環境(表示部54の表示内容)は、最長の変化単位のサイクル内において(本実施の形態のように最長の変化単位が「年」の場合には永遠に)、一意となる、即ち、別の時点における環境とは必ず異なることになる。
ところで、上述したように、本実施の形態では、変化単位として「絶対時間」も採用されており、変化単位毎画像変更内容111−10が、図12の仮想空間内の環境の変化内容のうちの、「絶対時間」に対応する変化内容を決定する。ここに、「絶対時間」に対応する変化内容とは、時間軸上の所定の1点(特定の時刻)になったときのみ変化することが予め設定されている内容をいう。即ち、変化単位毎画像変更内容111−10は、「絶対時間」として時間軸上の所定の1点(特定の時刻)が提供されたとき、図12の仮想空間内の環境を、その設定された内容に変更することを決定する。その結果、表示部54には、その設定された内容に従って環境が変更された図12の仮想空間が表示されるのである。
具体的には例えば、いわゆるクリスマスイブ(12月24日)の第1の時刻になったときに、木85を飾りづけるような変化内容を予め設定しておき、かつ、12月25日の第2の時刻になったときに、木85の飾りづけを除去する変化内容を設定しておくとする(そのような特別な変化内容を示すパラメータをパラメータテーブル格納部104に格納しておくとする)。この場合、「絶対時間」としてクリスマスイブの第1の時刻が提供されたとき、変化単位毎画像変更内容111−10は、木85の飾りづけを行う(そのような表示をさせる)ことを決定する。その結果、表示部54には、飾り付けがなされた木85が表示されるのである。そして、その後、「絶対時間」としてクリスマスイブの第2の時刻が提供されたとき、変化単位毎画像変更内容111−10は、木85の飾りづけを除去する(そのような表示をさせる)ことを決定する。その結果、表示部54には、飾り付けが除去された木85が表示されるのである。
なお、かかる「絶対時間」に対応する変化内容の設定は、腕時計1(図1)の出荷前に製造者等により予め行われてもよいし、ユーザにより後ほど行われてもよい。後者の場合、ユーザの記念日等、ユーザが所望する任意の絶対時間に、ユーザが所望する任意の変化内容(所望するイベント)を設定させるようにすることもできる。
かかる機能は、ユーザにとって便利であるが、さらに、ユーザにとって便利な機能として、次のような各種機能も環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。
例えば、図12の時計台90に、時刻情報が示す絶対時刻(現在時刻)を正確に反映した時計を表示させる、といった機能を環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。かかる機能の実現により、ユーザは、図12の時計台90の時計を見ることで、正確な絶対時刻を知ることもでき、正確な時刻情報を補完することが可能となる。
即ち、表示部54(図5)に表示される図12の仮想空間には、時刻情報をトリガとして各々独自に変化していく複数のオブジェクト(画像の各構成要素であって、山89等)が含まれている。従って、ユーザは、これらの複数のオブジェクトをそれぞれ単独で見たり、総合的に見ることで、直感的な時刻認識や、連続的な画像変化の未来の予測から近い未来の時刻を意識することもできる。また、連続的な変化は、目標時刻で行う予定の行動に対する準備開始タイミング等を、ユーザに教えることもできる。
ただし、この場合の直感的な時刻認識により把握される時刻よりもさらに正確な絶対時刻(さらに細かい単位の時刻)を知りたいと要望するユーザも中にはいる。かかるユーザの要望に応える必要がある場合、本機能、即ち、図12の時計台90に、時刻情報が示す絶対時刻(現在時刻)を正確に反映する時計を表示させる機能を環境時計用実行プログラムに搭載させればよい。
さらに例えば、図12の時計台90の時計の画像を瞬時にズームアップさせる、といった機能を環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。かかる機能の実現により、ユーザは、より一段と正確で細かい時刻(絶対時刻)を素早くかつ容易に認識することができる。
さらにまた例えば、図12の仮想空間内の、時計台90の時計以外の任意の場所に対応する画像を瞬時にズームアップさせる、といった機能を環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。かかる機能の実現により、ユーザの好奇心を喚起することができる。
また例えば、それまでのユーザの操作履歴等に基づき、条件判定等により、図12の仮想空間内に現存するオブジェクトに新たな動作を起こさせたり、図12の仮想空間内に存在しない新たなオブジェクトを出現させる、といった機能を環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。
また例えば、ユーザが好みに応じて、自分自身でより一段と時刻を認識しやすいような設定変更をしたり、時間によって起こる各オブジェクトの変化内容を自在に設定する、といった機能を環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。さらに例えば、ユーザが好みに応じて、図12の仮想空間内の環境(表示部54の表示画像)のカスタマイズができる、といった機能を環境時計用実行プログラムに搭載させることもできる。これらの機能の実現により、ユーザが必要とする時刻のタイミングを、ユーザの好みに応じた表現で行うことができる。
また、環境時計用実行プログラムとして、本実施の形態では、図12の仮想空間(画像)を表示部54(図5)に表示させる制御プログラムが採用されたが、かかる制御プログラムに特に限定されず、様々な制御プログラムを採用することができる。そこで、以下、環境時計用実行プログラムの幾つかの他の具体例について、その概略の説明をする。
例えば、表示部54に、一人の人間の行動(そのような画像)を表現し続ける、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。かかる環境時計用実行プログラムの採用により、ユーザは、その習慣的な行動パターンから時刻を知ることができる。また、ユーザは、行動パターンを自分の好みに修正して、自分の一定の行動パターンをシミュレートできるようにすることで、正確なタイミングを知ることができる。
また例えば、表示部54に、地球の自転(そのような画像)を表示させる、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。かかる環境時計用実行プログラムの採用により、ユーザは、表示部54の表示内容から、地球的な規模の時刻を知ることができる。
また例えば、表示部54に、所定のスポーツを行う画像とその経過時間とを表示させる、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。かかる環境時計用実行プログラムの採用により、ユーザは、その経過時間を容易に認識することができる。
また例えば、表示部54に、生物の進化の様子など、実際の時刻経過が長い現象の経過速度を速めた画像を表示させることで、実際の経過時間を表現する、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。
また例えば、表示部54に、実時間より短い現象を経過速度を遅くした画像を表示させることで、実際の経過時間を表現する、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。
また例えば、差分データとして、グラフィックの変更情報、各種グラフィックの変化パターン、動作が規定されたオブジェクト等が追加された(或いは後ほど追加ができる)、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。
さらに、腕時計1の機能的構成として、図5の例の代わりに、図18の機能的構成を採用することで、さらに別の環境時計用実行プログラムを採用することもできる。
即ち、図18は、本発明が適用される腕時計1の機能的構成例であって、図5の例とは異なる例を示している。なお、図18の機能的構成例の腕時計1において、図5の機能的構成例と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図18の例では、腕時計1には、図5の例と同様の中央演算部51乃至電源部56に加えてさらに、オーディオ生成部151およびオーディオ出力部152、センサ部153、並びに、通信部154が設けられている。
オーディオ生成部151は、中央演算部51からのオーディオ生成指令(指示)に従って、オーディオ出力部152から出力させる音に対応するオーディオデータを生成し、アナログ信号の形態で、オーディオ出力部152に転送する。
オーディオ出力部152は、スピーカやヘッドフォンからなり、オーディオ生成部152から転送されてきたオーディオデータ(アナログ信号)に対応する音を出力する。
センサ部153は、腕時計1自身または周囲の所定の状態のレベルを測定し、そのレベルを示すデータ、例えば気圧や気温等のデータを中央演算部51に提供する。
通信部154は、図示せぬ他の機器との通信処理を制御することで、中央演算部51と他の機器との間の各種情報の授受の中継を行う。
その他、図18の機能的構成例では、図5の機能的構成例と比較して、次のような差異がある。
即ち、電力供給部56は、中央演算部51乃至表示部54に加えてさらに、オーディオ生成部151およびオーディオ出力部152、センサ部153、並びに通信部154のそれぞれにも電源(電力)を供給する。
また、図18の機能的構成を有する腕時計1のハードウエア構成は、図示はしないが、図2のハードウエア構成例に対してさらに、オーディオ生成部151およびオーディオ出力部152、センサ部153、並びに通信部154のそれぞれに対応するハードウエアブロック(モジュール)が設けられることになる。
かかる図18の例の機能的構成を有する腕時計1を採用することで、上述した各種環境時計用実行プログラムに加えてさらに、次のような環境時計用実行プログラムを採用することもできる。
即ち、例えば、通信部154により外部から取得された天候情報を利用して、表示部54の表示画面中の天候を変える、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。なお、かかる環境時計用実行プログラムを採用する場合、オーディオ生成部151、オーディオ出力部152、およびセンサ部153は、腕時計1にとって必須な構成要素ではない(即ち省略可能である)。
また例えば、センサ部153により取り込まれた気圧や気温等のデータを利用して、表示部54の表示画面中の天候を、実際の天候に則して変化させる、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。なお、かかる環境時計用実行プログラムを採用する場合、オーディオ生成部151、オーディオ出力部152、および通信部154は、腕時計1にとって必須な構成要素ではない(即ち省略可能である)。
また例えば、環境の変化を、表示部54の表示画面中で表現するだけではなく、オーディオ出力部152からの音でも表現する、といった環境時計用実行プログラムを採用することができる。なお、かかる環境時計用実行プログラムを採用する場合、センサ部153および通信部154は、腕時計1にとって必須な構成要素ではない(即ち省略可能である)。
以上説明したように、上述した各種環境時計用実行プログラムを腕時計1に搭載させることで、時刻の変化を様々な要素変化で表現する時計の実現が可能になる。なお、ここでいう要素とは、腕時計1の表示部54の表示内容またはオーディオ出力部152の出力内容を構成する要素をいい、具体的には例えば図12の例では、その仮想空間内の山89等の各オブジェクトをいう。
これにより、次のような様々な効果を奏することが可能になる。
即ち、例えば、ユーザは、複数の要素から時刻に関する様々な情報を読み取ることができ、より実際の生活に合った時刻の解釈ができる、といった効果を奏することが可能になる。
また例えば、時刻表示そのものを楽しいエンタテインメントにすることができる、といった効果を奏することが可能になる。
また例えば、ユーザは、外部が見えない空間に存在する場合(例えば宇宙船内部等にいる場合等)でも、自然の時刻の流れを感じることができ、行動パターンを合わせることが可能になり、例えば長時間の宇宙での生活においても、生活リズムを維持することができる、といった効果を奏することが可能になる。
また例えば、ユーザは、午前と午後を間違う、ということがなくなる、といった効果を奏することが可能になる。
また例えば、ユーザは、その環境変化の内容から、絶対時刻(現在時刻)のみならず、経過時間、残り時間などの時間に関する様々な解釈ができる、といった効果を奏することが可能になる。
また例えば、複数の要素を一度に表現することができる、といった効果を奏することが可能になる。
ところで、これらの各種効果を奏することが可能な各種環境時計用実行プログラムは、腕時計1のみならず、ゲーム機や、図19に示されるパーソナルコンピュータ等さまざまな機種で実行させることができる。
換言すると、図17の環境時計用実行プログラム処理を含む上述した一連の処理は、ソフトウエアで実行させることもできるし、ハードウエアで実行させることもできる。そして、ソフトウエアで実行させる場合には、その実行対象の情報処理装置として、腕時計1のみならず、ゲーム機や、図19に示されるパーソナルコンピュータ等さまざまな情報処理装置を採用することができる。
即ち、図19は、上述した一連の処理を実行させる情報処理装置の一例であるパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
図19において、CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202、または記憶部208に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)203には、CPU201が実行するプログラム(環境時計用実行プログラム等)やデータなどが適宜記憶される。これらのCPU201、ROM202、およびRAM203は、バス204により相互に接続されている。
CPU201にはまた、バス204を介して入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207が接続されている。CPU201は、入力部206から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU201は、処理の結果を出力部207に出力する。
入出力インタフェース205に接続されている記憶部208は、例えばハードディスクからなり、CPU201が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部209は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部209を介してプログラムを取得し、記憶部208に記憶してもよい。
入出力インタフェース205に接続されているドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部208に転送され、記憶される。
また、ドライブ210は、リムーバブルメディア211が装着されたとき、それらを駆動し、そこにデータなどを記録することもできる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図19に示されるように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM202や、記憶部208を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部209を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明が適用される腕時計の外観の構成例を示す図である。 図1の腕時計のハードウエア構成例を示すブロック図である。 図1の腕時計に表示されるグラフィック画像の例を示す図である。 モーフィングを説明する図である。 図1の腕時計の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図5の腕時計の中央演算部の詳細な機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図5の腕時計の表示データ生成部の詳細な機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図5の腕時計の電力供給部の処理例を説明するフローチャートである。 図5の腕時計の時間管理部の処理例を説明するフローチャートである。 図5の腕時計の中央演算部の処理例を説明するフローチャートである。 図5の腕時計の表示データ生成部の処理例を説明するフローチャートである。 本発明が適用される環境時計用実行プログラムの実行により、図1等の腕時計のLEDに表示される画像の一例を示す図である。 本発明が適用される環境時計用実行プログラムが実行される場合における、図10の中央演算部の主制御部の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図13の主制御部のパラメータテーブル格納部に格納されるテーブルの一例である。 図13の主制御部のパラメータテーブル格納部に格納されるテーブルの一例である。 図14と図15のテーブルに従って決定されるオブジェクトの変更内容となり得るパラメータ値の例を示す図である。 図13の機能的構成を有する主制御部が実行する環境時計用実行プログラム処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明が適用される腕時計の機能的構成例であって、図5とは異なる例を示す機能ブロック図である。 本発明が適用されるプログラム、例えば環境時計用実行プログラムを実行するパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 腕時計, 11 タクトスイッチ, 12 LCD, 13 システムIC, 14 マイクロコンピュータ, 15 SD−RAM, 16 Flash Memory, 17 電源部, 21 CPU, 22 3DCGエンジン, 23 LCDコントローラ, 51 中央演算部, 52 時間管理部, 53 表示データ生成部, 54 表示部, 55 ユーザ入力部, 56 電力供給部, 61 主制御部, 62 プログラム格納部, 63 作業用データ記憶部, 71 3Dグラフィックスエンジン部, 72 LCDコントロール部, 81乃至90 オブジェクト, 101 時刻情報取得部, 102 時刻情報分析部, 103 画像変更内容決定部, 104 パラメータテーブル格納部, 105 画像生成指令発行部, 111-1乃至111-N 変化単位毎画像変更内容決定部, 151 オーディオ生成部, 152 オーディオ出力部, 153 センサ部, 154 通信部, 201 CPU, 202 ROM, 208 記憶部, 211 リムーバブルメディア

Claims (8)

  1. 計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段と、
    前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換して、複数の前記単位時刻のそれぞれを出力する単位時刻出力手段と、
    複数の前記時間単位毎に、前記単位時刻出力手段から出力された複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容をそれぞれ決定する単位毎内容決定手段と、
    前記単位毎内容決定手段により決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定する総合内容決定手段と、
    前記総合内容決定手段により決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを呈示する呈示手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 複数の前記時間単位毎に、オブジェクトの前記単位呈示内容となり得る複数の内容のそれぞれに対して一意のパラメータ値がそれぞれ付されており、
    複数の前記時間単位毎に、対象となる時間単位の単位時刻となり得る複数の値のそれぞれと、複数の前記パラメータ値とのそれぞれとの対応関係を示す各テーブルを格納する格納手段をさらに備え、
    前記単位毎内容決定手段は、複数の前記時間単位毎に、前記単位時刻出力手段から出力された複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された前記単位時刻と対応するパラメータ値を、前記格納手段に格納された前記各テーブルからそれぞれ取得し、取得された複数の前記時間単位毎の前記パラメータ値のそれぞれを、複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれとして決定し、
    前記総合内容決定手段は、前記単位毎内容決定手段により決定された複数の前記時間単位毎の前記パラメータ値のそれぞれを利用する所定の演算を行い、その演算結果を、前記総合的呈示内容として決定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記オブジェクトは複数個存在し、
    前記単位毎内容決定手段および前記総合内容決定手段のそれぞれは、複数の前記オブジェクトのそれぞれについて個別に処理を実行し、
    前記呈示手段は、前記総合内容決定手段により個別に決定されたそれぞれの前記総合的呈示内容で複数の前記オブジェクトのそれぞれを呈示する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 複数の前記オブジェクトのそれぞれは画像であり、
    前記呈示手段は、複数の前記オブジェクトのそれぞれを構成要素とする1枚の画像として呈示する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置自身またはその周囲の状況のレベルを測定するセンサ手段をさらに備え、
    前記前記単位毎内容決定手段と前記総合内容決定手段とのうちの少なくとも一方は、前記センサ手段により測定されたレベルに応じて、前記単位呈示内容または前記総合的呈示内容を補正する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 他の情報処理装置と通信する通信手段をさらに備え、
    前記前記単位毎内容決定手段と前記総合内容決定手段とのうちの少なくとも一方は、前記通信手段による前記他の情報処理装置との通信の結果得られた情報に応じて、前記単位呈示内容または前記総合的呈示内容を補正する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段と、
    オブジェクトを呈示する呈示手段と
    を備える情報処理装置の情報処理方法において、
    前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換し、
    複数の前記時間単位毎に、変換後の複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容をそれぞれ決定し、
    決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定し、
    決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを前記呈示手段から呈示させることを制御する
    ステップを含む情報処理方法。
  8. 計時動作を行い、その計時動作の結果を示す時刻情報を出力する計時手段と、
    オブジェクトを呈示する呈示手段と
    を備える装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻を、複数の時間単位のそれぞれを用いて表現する単位時刻にそれぞれ変換し、
    複数の前記時間単位毎に、変換後の複数の前記単位時刻のうちの、対象となる時間単位で表現された単位時刻に基づいて、ユーザに呈示すべきオブジェクトの単位呈示内容をそれぞれ決定し、
    決定された複数の前記時間単位毎の前記単位呈示内容のそれぞれに基づいて、前記計時手段から出力された前記時刻情報が示す時刻における前記オブジェクトの総合的呈示内容を決定し、
    決定された前記総合的呈示内容で前記オブジェクトを前記呈示手段から呈示させることを制御する
    ステップを含むプログラム。
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