JP2007162982A - 外食店舗におけるエネルギー管理システム - Google Patents

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隆和 佐藤
Nobutaka Nishimura
信孝 西村
Naoki Makino
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Kenzo Yonezawa
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【課題】 様々な機能を持つエリアの集合体である外食店を機能毎に分解し、個々のエリアに設置された機器を必要最低限の状態で運用するように制御を行うとともに、店員や客が快適でいながら省エネルギー制御を行うことができる外食店舗におけるエネルギー管理システムを提供する。
【解決手段】 外食店舗を機能毎に分割した複数のエリアにそれぞれ設置され、各エリアの環境状態を計測する環境センサと、複数のエリアにそれぞれ設置され、各エリアの環境状態を調整する設備機器を制御する制御機器と、環境センサから取得した各エリアの環境状態の情報を基に、各エリアの設備機器を制御するための制御信号を生成して制御機器に送信する店舗サーバ113とを有し、各エリアに特化した制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外食店に設置された機器の省エネルギー化を図るための外食店舗におけるエネルギー管理システムに関する。
近年、省エネルギーの観点から、小店舗に設置されている機器のエネルギー消費に関する制御が注目されてきている。これは、小店舗のエネルギー消費量もフランチャイズ店舗全体としてみると大きな数値となるためである。
中でも、コンビニエンスストアは省エネルギー化に対する取り組みが積極的に行われている。コンビニエンスストアは、およそ100m2の売場面積にショーケースが約10台、空調機が2台、蛍光灯が約50灯、と店舗設備が規格化されている。
このように規格化されたコンビニエンスストアの機器を管理する技術として、特許文献1に記載の「店舗用システム装置」がある。
特許文献1の「店舗用システム装置」では、POSシステムを利用した販売商品の管理によって得られる各ショーケースの商品の在庫量及び回転状況のデータに基づき、各ショーケースの運転モード等を制御する構成としたため、店員に負担をかけることなく最適な状態に機器を管理することができる。
特許第3173843号公報
一方、小店舗の他の例として外食店がある。外食店は同一のフランチャイズ店舗の中でも規模に違いがあることに加え、壁に仕切られた機能毎のエリア、例えば厨房、客席、セルフサービスの場合のセーリングエリア(サービスエリア)などがあること、コンビニエンスストアと比較して大きな事務所や洗面所があることから、画一化された方法で管理制御を行うことは難しい。
そのため外食店の省エネルギー制御に関する技術が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、様々な機能を持つエリアの集合体である外食店を機能毎に分解し、個々のエリアに設置された機器を必要最低限の状態で運用するように制御を行うとともに、店員や客が快適でいながら省エネルギー制御を行うことができる外食店舗におけるエネルギー管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の外食店舗におけるエネルギー管理システムは、外食店舗を機能毎に分割した複数のエリアにそれぞれ設置され、各エリアの環境状態を計測する環境センサと、複数のエリアにそれぞれ設置され、各エリアの環境状態を調整する設備機器を制御する制御機器と、環境センサから取得した各エリアの環境状態の情報を基に、各エリアの設備機器を制御するための制御信号を生成して制御機器に送信する店舗サーバとを有することを特徴とする。
また、請求項2は請求項1に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、店舗サーバに接続されたPOS端末と、店舗サーバにインターネットを介して接続されたセンタサーバとの少なくとも一方を有し、POS端末またはセンタサーバにおいて、店舗サーバで取得された各エリアの環境状態の情報を表示することを特徴とする。
また、請求項3は請求項1または2に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、店舗サーバは、1日を閉店時間帯、繁忙時間帯、閑散時間帯、または通常時間帯のいずれかに分割するための時間帯分割パラメータを有し、分割された時間帯ごとに制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項4は請求項3に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、複数のエリアの1つは厨房エリアであり、この厨房エリアの環境センサとして厨房エリア内の温湿度を計測する厨房温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、厨房エリア内のニオイを計測する厨房ニオイセンサと、厨房エリア内の照度を計測する厨房照度センサとを有し、且つこの厨房エリアの設備機器として厨房空調機と、厨房給気扇と、インバータを有する厨房換気扇と、厨房照明器具とを有し、店舗サーバは、厨房温湿度センサの計測結果を基に厨房空調機を制御するための制御信号を生成し、厨房温湿度センサの計測結果および屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差と厨房ニオイセンサの計測結果とを基に厨房給気扇を制御するための制御信号を生成し、厨房ニオイセンサの計測結果を基に厨房換気扇のインバータを制御する制御信号を生成し、厨房照度センサの計測結果を基に厨房照明器具の照度を制御する制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項5は請求項3または4に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、複数エリアの1つは出入り口に近く利用者による注文および支払いが行われるサービスエリアであり、このサービスエリアの環境センサとしてサービスエリア内の温湿度を計測するサービスエリア温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、サービスエリア内のニオイを計測するサービスエリアニオイセンサと、サービスエリア内の照度を計測するサービスエリア照度センサとを有し、且つサービスエリアの設備機器としてサービスエリア空調機と、サービスエリア給気扇と、サービスエリア換気扇と、サービスエリア照明器具とを有し、店舗サーバは、サービスエリア温湿度センサの計測結果および屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差が予め設定された値以上にならないようにサービスエリア空調機を制御するための制御信号を生成し、ニオイセンサの計測結果を基にサービスエリア給気扇およびサービスエリア換気扇を制御するための制御信号を生成し、サービスエリア照度センサの計測結果を基に繁忙時間帯は他のエリアよりも照度を高くする制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項6は請求項3〜5いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、複数エリアの1つは客席エリアであり、この客席エリアの環境センサとして客席エリア内の温湿度を計測する客席温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、客席エリア内のニオイを計測する客席ニオイセンサと、客席エリア内の照度を計測する客席照度センサとを有し、且つ客席エリアの設備機器として客席空調機と、客席給気扇と、タイマを有する客席換気扇と、客席照明器具とを有し、店舗サーバは、客席温湿度センサの計測結果を基に客席空調機を制御するための制御信号を生成し、客席温湿度センサの計測結果および屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差と客席ニオイセンサの計測結果とを基に客席給気扇を制御するための制御信号を生成し、繁忙時間帯はタイマにより客席換気扇を制御するための制御信号を生成し繁忙時間帯以外の時間帯は客席ニオイセンサの計測結果を基に客席換気扇を制御するための制御信号を生成し、客席照度センサの計測結果を基に客席照明器具の照度を制御する制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項7は請求項3〜6いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、複数エリアの1つは事務所エリアであり、この事務所エリアの環境センサとして事務所エリア内の温湿度を計測する事務所温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、事務所エリア内のニオイを計測する事務所ニオイセンサと、事務所エリア内の照度を計測する事務所照度センサと、事務所エリア内の人の在/不在を検知する事務所人感センサとを有し、且つ事務所エリアの設備機器として事務所空調機と、事務所給気扇と、事務所換気扇と、事務所照明器具とを有し、店舗サーバは、事務所温湿度センサの計測結果を基に事務所空調機を制御するための制御信号を生成し、事務所温湿度センサの計測結果および屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差と事務所ニオイセンサの計測結果とを基に事務所給気扇を制御するための制御信号を生成し、事務所ニオイセンサの計測結果を基に事務所換気扇を制御するための制御信号を生成し、事務所照度センサの計測結果を基に事務所照明器具の照度を制御する制御信号を生成し、事務所人感センサの計測結果により人が不在と判定されたときは事務所空調機、事務所給気扇、事務所換気扇、および事務所照明器具の運転を停止させる制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項8は請求項3〜7いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、複数エリアの1つはトイレエリアであり、このトイレエリアの環境センサとしてトイレエリア内のニオイを計測するトイレニオイセンサと、トイレエリア内の照度を計測するトイレ照度センサと、トイレエリア内の人の在/不在を検知するトイレ人感センサとを有し、且つトイレエリアの設備機器としてトイレ換気扇と、トイレ照明器具とを有し、店舗サーバは、トイレニオイセンサの計測結果を基にトイレ換気扇を制御するための制御信号を生成し、トイレ照度センサの計測結果を基にトイレ照明器具の照度を制御する制御信号を生成し、トイレ人感センサの計測結果により人が不在と判定されたときはトイレ換気扇、およびトイレ照明器具の運転を停止させる制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項9は請求項4〜7いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、店舗サーバは、厨房エリア、サービスエリア、客席エリア、または事務所エリアの各エリアの温湿度センサの計測結果および予め記憶された各エリアの環境に関する情報から算出される快適さを数値で示す快適指数を基に各エリアの空調機を制御する制御信号を生成することを特徴とする。
請求項10は請求項5〜8いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、店舗サーバは、サービスエリア、客席エリア、事務所エリア、またはトイレエリアの各エリアのニオイセンサの計測結果が予め設定された規定値以上のときは各エリアの給気扇および換気扇を一括して運転させる制御信号を生成し、規定値未満のときは一括して停止させる制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項11は請求項4〜7いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、店舗サーバは、厨房エリア、サービスエリア、客席エリア、または事務所エリアの各エリア内の温湿度を計測する温湿度センサと屋外温湿度センサから算出される内外温度差とが予め設定された規定値以上のときは、各エリアの給気扇を運転させる制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項12は請求項4〜8いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、店舗サーバは、厨房エリア、サービスエリア、客席エリア、事務所エリア、またはトイレエリアの各エリアの照度センサの計測結果と、時間帯ごとに予め設定された目標照度との照度差が規定値以上のときは、照度差が規定値未満になるようにパルス数を変更するための制御信号を生成することを特徴とする。
また、請求項13は請求項3〜12いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、複数のエリアの1つは屋外エリアであり、この屋外エリアの環境センサとして屋外の照度を計測する屋外照度センサを有し、且つ屋外エリアの設備機器として看板照明を有し、店舗サーバは、1日を、強制的に看板照明を点灯する強制点灯時間帯、強制的に看板照明を消灯する強制消灯時間帯、および屋外照度センサの情報を基に点灯および消灯を判定する通常時間帯のいずれかに分割するための時間帯分割パラメータを看板照明ごとに有し、看板照明ごとの時間帯分割パラメータの情報または屋外照度センサの計測結果を基に看板照明を点灯または消灯させる制御信号を生成することを特徴とする。
本発明による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、様々な機能を持つエリアの集合体である外食店を機能毎に分解し、個々のエリアに設置された機器を必要最低限の状態で運用するように制御を行うことにより、店員や客が快適でいながら省エネルギー制御を行うことができる。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、店舗内を機能ごとに複数のエリアに分割し、分割されたエリアに特化した機器制御を行う。
〈第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成図を図1に示す。
本実施形態の外食店舗におけるエネルギー管理システムは、複数の外食店の店舗10と、複数の外食店の店舗10から送信される情報を保存するセンタサーバ30と、センタサーバ30に保存された情報を監視するためのクライアントPC40とがインターネット50を介して接続されて構成されている。
店舗10内は、機能毎に、事務所エリア11と、厨房エリア12と、サービスエリア13と、客席エリア14と、トイレエリア15と、屋外エリア16とに分割される。これらの各エリア11〜16には環境状態を計測する環境センサであり各々に無線局を有する温度センサ、湿度センサ、照度センサ、人感センサ、ニオイセンサ等が設置されている。
また、店舗10内には、分電盤として、無線局Rを有する電灯盤17および動力盤18が設けられて、電灯使用電力量や動力使用電力量が定期的に無線局Rから送信されるようになっている。
また、店舗10内には基地局19が設けられ、各エリア11〜16内にそれぞれ基地局19と通信を行うためのエリア環境無線局111、121、131、141、151、および161が設けられている。これらのエリア環境無線局111、121、131、141、151、および161は、温度センサ、湿度センサ、ニオイセンサ、照度センサ、人感センサ、および電灯盤17、動力盤18から無線送信される情報を取得して基地局19に送信する。
また、店舗10内にはPOSターミナル20が設けられ、POS端末から情報を受信して保存し情報の分析を行う。また、POSターミナル20はモニタを有しており、必要に応じて後述する店舗サーバ113から取得した情報を表示する。
事務所エリア11には、インターネット50に接続されたモデム112と、店舗サーバ113と、ストアサーバ114と、設備機器である空調機115と、換気扇116と、給気扇117と、照明器具118とが設置されている。各設備機器は、無線局Rおよびこれらの設備機器を制御する制御装置を有する。
店舗サーバ113は、図3に示すように、基地局19から各エリア11〜16の環境センサの環境情報を受信するとともに電灯盤17および動力盤18から使用電力量の電力情報を受信する情報取得部113aと、情報取得部113aで取得した情報を記憶する情報記憶部113bと、情報取得部113aで取得した情報をセンタサーバ30、POSターミナル20、またはストアサーバ114に送信する情報送信部113cと、各エリアの制御機器ごとに予め設定され環境センサの値により異なる制御値を記憶する制御値記憶部113dと、情報取得部113aで取得した環境情報に該当する制御値を制御値記憶部113dから取得して各制御機器を制御するための制御信号を生成する制御信号生成部113eと、生成された制御信号を各制御機器に送信する制御信号送信部113fとを有する。
ストアサーバ114は、POS端末としての機能を持ち、取得した情報をPOSターミナルに送信する。また、ストアサーバ114はモニタを有しており、必要に応じて店舗サーバ113から取得した情報を表示する。
厨房エリア12には、空調機122と、換気扇123と、給気扇124とが設置されている。
サービスエリア13には、空調機132と、換気扇133と、給気扇134とが設置されている。
客席エリア14には、空調機142と、換気扇143と、給気扇144と、照明器具145とが設置されている。
トイレエリア15には、換気扇152と、照明器具153とが設置されている。
屋外エリア16には、ポール看板162と、ロード看板163と、ルーフ看板164と、水銀灯165が設置されている。
設備機器である空調機、換気扇、給気扇、照明器具、看板照明は無線局Rおよびこれらの設備機器を制御する制御装置を有しており、無線局Rで店舗サーバ113から受信する制御信号により制御される。
〈第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作を図2のフローチャートを参照して説明する。
まず、各エリア11〜16に設置された温度センサと、湿度センサと、ニオイセンサと、照度センサと、人感センサとで取得された情報が、エリア環境無線局111、121、131、141、151、および161から基地局19を経由して店舗サーバ113に送信される(S1)。
また、分電盤である電灯盤17の情報が無線局Rから基地局19を経由して店舗サーバ113に送信され、動力盤18の情報が無線局Rから基地局19を経由して店舗サーバ113に送信される(S2)。
店舗サーバ113の情報取得部113aにおいて、温度センサ、湿度センサ、ニオイセンサ、照度センサ、および人感センサで取得された環境情報と、電灯盤および動力盤で取得された電力情報とが受信される。
受信された環境情報および電力情報は、情報記憶部113bに記憶される(S3)とともに、情報送信部113cからセンタサーバ30に送信され(S4)、センタサーバ30に保存される(S5)。
次に、制御信号生成部113eにおいて、情報取得部113aで取得された環境情報に該当する各制御機器の制御値が制御値記憶部113dから取得され、エリア毎の各設備機器に対する制御信号が生成される(S6)。
設備機器に対する制御信号が生成されると、制御信号送信部113fからこの制御信号が基地局19、および各エリア環境無線局111、121、131、141、151、161を経由して各エリアの設備機器である空調機、換気扇、給気扇、照明器具、看板照明の制御装置に無線で送信される(S7)。
各設備機器では受信した制御信号を基に制御が行われる(S8)。
また、センタサーバ30には複数の店舗から受信した環境情報と電力情報とが保存されている。センタサーバ30に保存された情報は、利用者の操作によりクライアントPC40から要求されたときに(S9)、必要に応じて提供される(S10)。クライアントPC40に提供された情報はモニタに表示され、利用者により各店舗の環境状態および電力消費状態が監視される(S11)。
また、店舗サーバ113に保存されている店舗10内の環境情報と電力情報とは、利用者の操作によりPOSターミナル20およびストアサーバ114から要求されたときに必要に応じて提供される。POSターミナル20およびストアサーバ114に提供された情報はモニタに表示され、利用者により各店舗の環境状態および電力消費状態が監視される。
図4は、POSターミナル20またはストアサーバ114で取得した情報を基に、店舗10の環境情報および電力情報がモニタに表示された状態を示す表示図である。
図4に示された店舗10の環境情報および電力情報は、各設備機器の詳細情報(空調機であれば、運転のON/OFF、モード、設定温度、現在温度、および後述するPMV(Predicted Mean Vote)値であり、換気扇または給気扇であれば、該当エリアの温度および湿度であり、照明器具であれば、現在照度および設定照度である。)、および、電灯盤17の情報である100V主幹のエリアごとの電力量、動力盤18の情報である200V主幹の電力量の情報を有している。
以上の第1実施形態によれば、店舗内のエリアごとに設置された各種センサで取得された情報により各設備機器の制御を行うため、エリア毎に最適な制御を行うことができ、効率良く省エネルギー化を図ることができる。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、機能ごとに分割された店舗内の複数のエリアを、時間ごと適した値で制御を行う。
〈第2実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、店舗サーバ113が時間帯毎における店舗状態の情報である時間帯分割パラメータを有しており、この時間帯分割パラメータを基に各設備機器の制御信号を生成する他は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態において店舗サーバ113は、図5に示すように、第1実施形態における店舗サーバ113の構成要素の他に、1日を閉店時間帯、繁忙時間帯、閑散時間帯、これら以外の通常時間帯に分割するためのパラメータを記憶部する時間帯分割パラメータ記憶部113gと、現在時刻を取得する時刻情報取得部113hと、時間帯分割パラメータと現在時刻とを取得して時間帯種別を判定する時間帯種別判定部113iとを有する。また、制御値記憶部113dに記憶されている各エリアの設備機器に対する制御値は、環境センサの値および時間帯の種別ごとに適した値が設定されている。
図6に、1日を、閉店時間帯、繁忙時間帯、閑散時間帯、通常時間帯に分割した一例を示す。図6においては、午前6時〜午前8時は繁忙時間帯、午前8時〜午前9時半は通常時間帯、午前9時半〜午前11時半は閑散時間帯、午前11時半〜午後12時半は繁忙時間帯、午後12時半〜午後2時半は閑散時間帯、午後2時半〜午後5時半は通常時間帯、午後5時半〜7時半は繁忙時間帯、午後7時半〜午後10時は通常時間帯、午後10時〜午後11時半は閑散時間帯、午後11時半〜午前6時は閉店時間として分割され設定されている。
〈第2実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において店舗サーバ113の制御信号生成部113eが各設備機器に対する制御信号を生成する処理の他は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態における各設備機器に対する制御信号の生成処理について説明する。
まず、店舗サーバ113の情報取得部113aにおいて、それぞれのセンサの無線局からエリア環境無線局121および基地局19を経由して環境情報および電力情報が受信される。
情報取得部113aでこれらの情報が受信されると時刻情報取得部113hで現在時刻情報が取得され、この現在時刻に該当する時間帯種別が時間帯分割パラメータ記憶部113gの時間分割パラメータを用いて時間帯種別判定部113iで判定される。
時間帯種別判定部113iにおける時間帯種別の判定処理について、図7を参照して説明する。
まず、時間帯種別判定部113iにおいて、時間帯分割パラメータ記憶部113gから時間帯分割パラメータが読み込まれる(S21、S22)。
次に、時間帯種別判定部113iにおいて時刻情報取得部113hから現在時刻情報が取得され(S23)、時間帯分割パラメータに従って図6で閉店時間帯として設定された午後11時半〜午前6時に該当するか否かが判定される(S24)。
時間帯種別判定部113iで閉店時間帯であると判定されたとき(S24の「Yes」)は、閉店フラグが「1」に設定される(S25)。
時間帯種別判定部113iで閉店時間帯ではないと判定されたとき(S24の「No」)は、図6で繁忙時間帯として設定された午前6時〜午前8時、午前11時半〜午後12時半、または午後5時半〜7時半に該当するか否かが判定される(S26)。
時間帯種別判定部113iで繁忙時間帯であると判定されたとき(S26の「Yes」)は、繁忙フラグが「1」に設定される(S27)。
時間帯種別判定部113iで繁忙時間帯ではないと判定されたとき(S26の「No」)は、図6で閑散時間帯として設定された午前9時半〜午前11時半、午後12時半〜午後2時半、または午後10時〜午後11時半に該当するか否かが判定される(S28)。
時間帯種別判定部113iで閑散時間帯であると判定されたとき(S28の「Yes」)は、閑散フラグが「1」に設定される(S29)。
時間帯種別判定部113iで以閑散時間帯ではないと判定されたとき(S28の「No」)は、通常の時間帯として設定される(S30)。
このようにして、時間帯種別判定部113iで時間帯分割パラメータを基に現在時刻が該当する時間帯種別が判定されると、制御信号生成部113eにおいてエリア毎の各設備機器に対する時間帯の種別ごとの制御値が制御値記憶部113dから取得される。
次に、制御信号生成部113eにおいて、情報取得部113aで取得された環境情報および時間帯種別判定部113iで判定された時間帯に該当する各制御機器の制御値が制御値記憶部113dから取得され、各設備機器に対する制御信号が生成される。
以上の第2実施形態によれば、時間帯ごとの店舗内の状態に合わせて各機器の制御を行うため、さらに効率良く省エネルギー化を図ることができる。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、厨房エリアの設備機器に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第3実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、店舗サーバ113の制御値記憶部113dに厨房エリア12の各制御機器を制御するための閾値を有すること、および、換気扇123はインバータ143aを有し、無線局Rが受信した制御信号の周波数によりインバータ駆動を行うことの他は第2実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
換気扇123にインバータ143aを設置した一例を、図8に示す。本実施形態においては、インバータ143aは三相三線の回路に接続されており、換気扇123の無線局Rから受信した制御信号の周波数を基に駆動する。換気扇123の無線局Rは、店舗サーバ113において取得された時間帯(繁忙時間帯、閑散時間帯、閉店時間帯、通常時間帯のいずれか)に対応する制御値から生成された制御信号を、基地局19を経由して取得する。
本実施形態において制御値記憶部113dは、季節ごとに適した重みが付けられたPMV値の算出に用いる変数がPMV算出パラメータとして記憶されるとともに、算出されたPMV値により設定される空調機122の温度に関する情報と、給気扇124、換気扇123、および照明器具125を制御するための各センサにより取得された値の閾値を有する。
PMV値とは、空調空間の温熱感覚を定量的に取り扱うことを可能にした温熱指標であり、快適さを左右する空気温度、平均輻射温度、気流速度、相対湿度、活動状態、着衣状態の6つの変数により算出される。
〈第3実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において店舗サーバ113により厨房エリア12の各設備機器に対する制御信号が生成される際の処理、およびステップS8において厨房エリア12の各設備機器が制御信号により制御される際の処理の他は第2実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態の店舗サーバ113において、厨房エリア12の各設備機器に対する制御信号が生成される際の処理および厨房エリア12の各設備機器が制御信号により制御される際の処理について図9を参照して説明する。
厨房エリア12では、厨房温湿度センサ12aにより厨房内の温湿度の情報が取得され、屋外温湿度センサ12bにより屋外の温湿度の情報が取得され、厨房ニオイセンサ12cにより厨房内のニオイの情報が取得され、厨房照度センサ12dにより厨房内の照度の情報が取得される。
これらのセンサで取得された環境情報が、それぞれのセンサの無線局からエリア環境無線局121および基地局19を経由して店舗サーバ113の情報取得部113aで受信される。
情報取得部113aで環境情報が受信されると、厨房温湿度センサ12aで取得された厨房内の温湿度と、制御値記憶部113dに記憶されているPMV算出パラメータとが用いられ制御信号生成部113eでPMV値が算出される(S31)。
また、制御信号生成部113eにおいて、厨房温湿度センサ12aで取得された厨房内の温湿度および屋外温湿度センサ12bで取得された屋外の温湿度から厨房内と屋外の温度差である内外温度差が算出された後予め設定された閾値が比較され(S32)、厨房ニオイセンサ12cで取得された厨房内のニオイの情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S33)、厨房照度センサ12dで取得された厨房内の照度の情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較される(S34)。
さらに、制御信号生成部113eにおいて、ステップS31において算出されたPMV値とエリア毎の各設備機器に対する時間帯の種別ごとの制御値とから空調機122の設定温度を制御するための制御信号が生成され、ステップS32における内外温度差の比較結果およびステップS33におけるニオイの情報の比較結果から給気扇124の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS33におけるニオイの情報の比較結果から換気扇123の運転を制御するための制御信号が生成される。
ここで、換気扇123に対しては、厨房という火を扱う場所における必要換気量を満たす必要があるため、閉店時間以外は換気扇の停止は行わず、回転数の変更を行うことにより制御する。具体的には、換気扇123の運転を制御するための信号として、換気扇123の運転強度をインバータ143aの駆動で制御するための周波数が設定される。この周波数は、50Hz地域においては最大周波数を50Hzとし、0〜50Hzの間にて調整される(60Hz地域においては0〜60Hzの間にて調整される)。
また、ステップS34における照度の情報の比較結果から、照明器具125の照度を制御するための制御信号が生成される。
上述のように各設備機器に対する制御信号が生成されると、各制御信号は制御信号送信部113fから厨房エリア12の各設備機器の制御装置に送信され、各設備機器は受信された制御信号により制御される。
ここで、店舗サーバ113における換気扇123への制御信号の生成、およびインバータ143aによる駆動処理について、図5および図10を参照して説明する。
まず、店舗サーバ113の時間帯種別判定部113iにおいて、時間帯分割パラメータ記憶部113gから時間帯分割パラメータが読み込まれる(S41)。
次に、時間帯種別判定部113iにおいて時刻情報取得部113hから現在時刻情報が取得され(S42)、取得された現在時刻が時間帯分割パラメータに従って閉店時間帯であるか否かが判定される(S43)。
時間帯種別判定部113iで閉店時間であると判定されたとき(S43の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいてインバータ143aを停止させる制御信号が生成される。生成された制御信号は制御信号送信部113fからインバータ143aに送信され、インバータ143aは停止される(S44)。
インバータ143aが停止され制御処理が終了すると、ステップS41に戻り、処理が繰り返される(S45)。
また、ステップS43において閉店時間帯ではないと判定されたとき(S43の「No」)は、さらに時間帯種別判定部113iにおいて時間帯分割パラメータに従って繁忙時間帯であるか否かが判定される(S46)。
時間帯種別判定部113iで繁忙時間帯であると判定されたとき(S46の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて繁忙時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S47)。
時間帯種別判定部113iで繁忙時間帯ではないと判定されたとき(S46「No」)は、閑散時間帯であるか否かが判定される(S48)。
時間帯種別判定部113iで閑散時間帯であると判定されたとき(S48の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて閑散時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S49)。
時間帯種別判定部113iで閑散時間帯ではないと判定されたとき(S48「No」)は、通常時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S50)。
次に、情報取得部113aにおいて、厨房ニオイセンサ12cにより取得された厨房内のニオイの情報が取得される(S51)。
次に、制御信号生成部113eにおいて、厨房ニオイセンサ12cで取得された厨房内のニオイの情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され、該当する周波数が取得される(S52)。
次に、取得された周波数が制御信号として制御信号送信部113fから基地局19および換気扇123の無線局Rを経由してインバータ143aに送信され、取得された周波数に変更される(S53)。
インバータ143aが受信した周波数に変更されて駆動されると、ステップS41に戻り、処理が繰り返される(S54)。
上記の処理が繰り返され、インバータ43aによる換気扇123の駆動処理が行われる。
以上の第3実施形態によれば、火気を扱う厨房エリアにおいて、インバータを利用することにより環境に応じた必要最低限の強度で換気扇を駆動することができ、無駄な電力消費を省くことができる。
《第4実施形態》
本発明の第4実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、出入り口に近く利用者による注文および支払いが行われるサービスエリア(セルフサービスの場合はセーリングエリアを含める)の設備機器に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第4実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、店舗サーバ113の制御値記憶部113dにサービスエリア13の各制御機器を制御するための閾値を有すること、店舗サーバ113の制御値記憶部113dにおける設定をサービスエリアに特化した値にすることの他は第2実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第4実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において店舗サーバ113によりサービスエリア13の空調機132および換気扇133に対する制御信号が生成される際の処理、およびステップS8において換気扇133が制御信号により制御される際の処理の他は第2実施形態における各設備機器への制御と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113において、サービスエリア13の各設備機器に対する制御信号が生成される際の処理、および各設備機器が制御信号により制御される際の処理について図11を参照して説明する。
サービスエリア13では、サービスエリア温湿度センサ13aによりサービスエリア内の温湿度の情報が取得され、屋外温湿度センサ13bにより屋外の温湿度の情報が取得され、サービスエリアニオイセンサ13cによりサービスエリア内のニオイの情報が取得され、サービスエリア照度センサ13dによりサービスエリア内の照度の情報が取得される。
これらのセンサで取得された環境情報が、それぞれのセンサの無線局からエリア環境無線局131および基地局19を経由して店舗サーバ113の情報取得部113aで受信される。
情報取得部113aで環境情報が受信されると、サービスエリア温湿度センサ13aで取得されたサービスエリア内の温湿度と、制御値記憶部113dに記憶されているPMV算出パラメータとが用いられ制御信号生成部113eでPMV値が算出される(S61)。
また、制御信号生成部113eにおいて、サービスエリア温湿度センサ13aで取得されたサービスエリア内の温湿度および屋外温湿度センサ13bで取得された屋外の温湿度からサービスエリア内と屋外の温度差である内外温度差が算出された後予め設定された閾値が比較され(S62)、サービスエリアニオイセンサ13cで取得されたサービスエリア内のニオイの情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S63)、サービスエリア照度センサ13dで取得されたサービスエリア内の照度の情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較される(S64)。
さらに、制御信号生成部113eにおいて、ステップS61において算出されたPMV値とエリア毎の各設備機器に対する時間帯の種別ごとの制御値とから空調機132の設定温度を制御するための制御信号が生成され、ステップS62における内外温度差の比較結果およびステップS63におけるニオイの情報の比較結果から給気扇134の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS63におけるニオイの情報の比較結果から換気扇123の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS64における照度の情報の比較結果から照明器具135の照度を制御するための制御信号が生成される。
ここで、ステップS61において、空調機132の設定温度を制御するための制御信号は、他のエリアよりもPMV値がやや不快になるように設定されている。これは、サービスエリア13は出入り口に近く、外気流入により空調機132の負担が大きいためである。
また、ステップS64において、繁忙時間帯における照明器具135の照度を制御するための制御信号は、他のエリアよりも明るくなるように設定されている。これは、照度と集客効果は密接な関係があり、繁忙時間帯に照度を高くすることでさらに集客効果が上がることによる。
上述のように各設備機器に対する制御信号が生成されると、各制御信号は制御信号送信部113fからサービスエリア13の各設備機器の制御装置に送信され、各設備機器は受信された制御信号により制御される。
各設備機器で制御が行われる際、サービスエリア13は厨房エリア12のように火気を常時扱うことがなく強力な換気扇は必要ではないため、換気扇133の制御は発停のみで行われる。
本実施形態においては、ステップS61において空調機132の設定温度を設定する際、他のエリアよりもPMV値がやや不快になるようにしたが、空調機132の設定温度と外気温度との差が一定以上にならない制約を設定するようにしてもよい。
以上の第4実施形態によれば、設備機器の制御値をサービスエリアに特化した値にすることにより、効率良く省エネルギー化を図ることができる。
《第5実施形態》
本発明の第5実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、客席エリアの設備機器に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第5実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、店舗サーバ113の制御値記憶部113dに客席エリア14の各制御機器を制御するための閾値を有すること、換気扇143および給気扇144を制御する際、閾値を用いた発停による制御とタイマによる制御とを切り替えて行うことの他は第2実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第5実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS8において換気扇143および給気扇144が制御信号により制御される際の処理の他は第2実施形態における各設備機器への制御と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113において、客席エリア14の各設備機器に対する制御信号が生成される際の処理、および各設備機器が制御信号により制御される際の処理について図12を参照して説明する。
客席エリア14では、客席温湿度センサ14aにより客席エリア内の温湿度の情報が取得され、屋外温湿度センサ14bにより屋外の温湿度の情報が取得され、客席ニオイセンサ14cにより客席エリア内のニオイの情報が取得され、客席照度センサ14dにより客席内の照度の情報が取得される。
これらのセンサで取得された環境情報が、それぞれのセンサの無線局からエリア環境無線局141および基地局19を経由して店舗サーバ113の情報取得部113aで受信される。
情報取得部113aで環境情報が受信されると、客席温湿度センサ14aで取得された客席エリア内の温湿度と、制御値記憶部113dに記憶されているPMV算出パラメータとが用いられ制御信号生成部113eでPMV値が算出される(S71)。
また、制御信号生成部113eにおいて、客席温湿度センサ14aで取得された客席エリア内の温湿度および屋外温湿度センサ14bで取得された屋外の温湿度から客席エリア内と屋外の温度差である内外温度差が算出された後予め設定された閾値が比較され(S72)、客席ニオイセンサ14cで取得された客席エリア内のニオイの情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S73)、客席照度センサ14dで取得された客席エリア内の照度の情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較される(S74)。
さらに、制御信号生成部113eにおいて、ステップS71において算出されたPMV値とエリア毎の各設備機器に対する時間帯の種別ごとの制御値とから空調機142の設定温度を制御するための制御信号が生成され、ステップS72における内外温度差の比較結果およびステップS73におけるニオイの情報の比較結果から給気扇144の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS73におけるニオイの情報の比較結果から換気扇123の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS74における照度の情報の比較結果から照明器具145の照度を制御するための制御信号が生成される。
上述のように各設備機器に対する制御信号が生成されると、各制御信号は制御信号送信部113fから客席エリア14の各設備機器の制御装置に送信され、各設備機器は受信された制御信号により制御される。
ここで、ステップ72およびステップS73による給気扇144の制御、および、ステップS73による換気扇143の制御は、繁忙時間帯は閾値との比較による発停の制御からタイマによる制御に切り替えられる。これは、繁忙時間帯の客席エリアは、喫煙等により空気の循環を早める必要があるためである。
以上の第5実施形態によれば、換気扇および給気扇を制御するためのタイマを設けることにより客席エリアに特化した制御を行うことがきでき、効率良く省エネルギー化を図ることができる。
《第6実施形態》
本発明の第6実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、事務所エリアの設備機器に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第6実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、店舗サーバ113の制御値記憶部113dに事務所エリア11の各制御機器を制御するための閾値を有することの他は第2実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第6実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において各設備機器の制御信号を生成する処理およびステップS8において制御信号による制御処理の他は第2実施形態における各設備機器への制御と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113において、事務所エリア11の各設備機器に対する制御信号が生成される際の処理、および各設備機器が制御信号により制御される際の処理について図13を参照して説明する。
事務所エリア11では、事務所温湿度センサ11aにより事務所エリア内の温湿度の情報が取得され、屋外温湿度センサ11bにより屋外の温湿度の情報が取得され、事務所ニオイセンサ11cにより事務所エリア内のニオイの情報が取得され、事務所照度センサ11dにより事務所内の照度の情報が取得され、事務所人感センサ11eにより事務所内の人の在/不在の情報が取得される。
これらのセンサで取得された環境情報が、それぞれのセンサの無線局からエリア環境無線局111および基地局19を経由して店舗サーバ113の情報取得部131aで受信される。
情報取得部131aで環境情報が受信されると、事務所温湿度センサ11aで取得された事務所エリア内の温湿度と、制御値記憶部113dに記憶されているPMV算出パラメータとが用いられ制御信号生成部113eでPMV値が算出される(S81)。
また、制御信号生成部113eにおいて、事務所温湿度センサ11aで取得された事務所エリア内の温湿度および屋外温湿度センサ11bで取得された屋外の温湿度から事務所エリア内と屋外の温度差である内外温度差が算出された後予め設定された閾値が比較され(S82)、事務所ニオイセンサ11cで取得された事務所エリア内のニオイの情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S83)、事務所照度センサ11dで取得された事務所エリア内の照度の情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S84)、事務所人感センサ11eで取得された事務所エリア内の人の在/不在の情報が受信される(S85)。
さらに、制御信号生成部113eにおいて、ステップS81において算出されたPMV値とエリア毎の各設備機器に対する時間帯の種別ごとの制御値とから空調機115の設定温度を制御するための制御信号が生成され、ステップS82における内外温度差の比較結果およびステップS83におけるニオイの情報の比較結果から給気扇117の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS83におけるニオイの情報の比較結果から換気扇123の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS84における照度の情報の比較結果から照明器具118の照度を制御するための制御信号が生成され、ステップS85における人の在/不在の情報から事務所エリア内の各設備機器を制御するための制御信号が生成される。
上述のように各設備機器に対する制御信号が生成されると、各制御信号は制御信号送信部113fから事務所エリア11の各設備機器の制御装置に送信され、各設備機器は受信された制御信号により制御される。
ここで、ステップS85により事務所人感センサ11eから人が不在である情報を取得したときは、事務所エリア11の空調機115、換気扇116、給気扇117、および照明器具118を停止させる信号が生成される。
以上の第6実施形態によれば、人感センサで人の在/不在を判定することにより事務所エリアに特化した制御を行うことがきでき、無駄な電力消費を省くことができる。
《第7実施形態》
本発明の第7実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、トイレエリアの設備機器に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第7実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、環境センサとして、ニオイセンサ、照度センサ、および人感センサのみを用いることの他は第6実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第7実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS1において環境情報を取得するセンサに人感センサを含むこと、ステップS6においてニオイセンサ、照度センサ、および人感センサのみの情報による制御信号を生成すること、および、ステップS8においてニオイセンサ、照度センサ、および人感センサのみの情報により生成された制御信号による各設備機器の制御が行われることの他は第6実施形態における各設備機器への制御と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113において、トイレエリア15の各設備機器に対する制御信号が生成される際の処理、および各設備機器が制御信号により制御される際の処理について図14を参照して説明する。
トイレエリア15では、トイレニオイセンサ15aによりトイレエリア内のニオイの情報が取得され、トイレ照度センサ15bによりトイレ内の照度の情報が取得され、トイレ人感センサ15cによりトイレ内の人の在/不在の情報が取得される。
これらのセンサで取得された環境情報が、それぞれのセンサの無線局からエリア環境無線局151および基地局19を経由して店舗サーバ113の情報取得部131aで受信される。
情報取得部131aで環境情報が受信されると、トイレニオイセンサ15aで取得されたトイレエリア内のニオイの情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S91)、トイレ照度センサ15bで取得されたトイレエリア内の照度の情報が制御値記憶部113dに予め設定された閾値と比較され(S92)、トイレ人感センサ15cで取得されたトイレエリア内の人の在/不在の情報が受信される(S93)。
さらに、制御信号生成部113eにおいて、ステップS91におけるニオイの情報の比較結果から換気扇152の発停を制御するための制御信号が生成され、ステップS92における照度の情報の比較結果から照明器具153の照度を制御するための制御信号が生成され、ステップS93における人の在/不在の情報からトイレエリア内の各設備機器を制御するための制御信号が生成される。
上述のように各設備機器に対する制御信号が生成されると、各制御信号は制御信号送信部113fからトイレエリア15の各設備機器の制御装置に送信され、各設備機器は受信された制御信号により制御される。
ここで、ステップS93によりトイレ人感センサ15cから人が不在である情報を取得したときは、トイレエリア15の換気扇152、および照明器具153を停止させる信号が生成される。
以上の第7実施形態によれば、環境センサとして、ニオイセンサ、照度センサ、および人感センサのみを用いることによりトイレエリアに特化した制御を行うことがきでき、無駄な電力消費を省くことができる。
《第8実施形態》
本発明の第8実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、厨房エリア12、サービスエリア13、客席エリア14、または事務所エリア11の各エリアの空調機に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第8実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、または、第6実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第8実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において空調機の制御信号を生成する処理の他は第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、または、第6実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113の制御信号生成部113eにおいて、空調機に対する制御信号が生成される際の処理について図15のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御信号生成部113eにおいて、空調機の状態が取得される(S101)。取得された空調機の状態により、空調機が停止しているか否かが判定される(S102)
空調機が停止していないと判定されたとき(S102の「No」)は、PMV値による制御が実施される(S103)。
PMV値による制御を行うため、まず制御信号生成部113eにおいて現在の各エリアにおけるPMV値が調査される(S104)。
次に、時刻情報取得部113hにより現在時刻情報が取得され、時間帯種別判定部113iにおいて取得された現在時刻が閉店時間帯に該当するか否かが判定される(S105)。閉店時間に該当すると判定されたとき(S105の「Yes」)は、空調機を停止させる制御信号が生成され、制御信号送信部113fから該当する空調機に送信される(S106)。制御信号が該当する空調機送信されると、ステップS101に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S107)。
ステップS105において閉店時間帯に該当しないと判定されたとき(S105の「No」)は、繁忙時間帯に該当するか否かが判定される(S108)。繁忙時間帯であると判定されたとき(S108の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて繁忙時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S109)。
ステップS108において繁忙時間帯に該当しないと判定されたとき(S108の「No」)は、閑散時間帯に該当するか否かが判定される(S110)。閑散時間帯であると判定されたとき(S110の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて閑散時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S111)。
ステップS110において閑散時間帯に該当しないと判定されたときは、通常時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S112)。
ステップS109、ステップS111、またはステップS112で定められたパラメータにより、制御値記憶部113dから空調機の設定温度が取得される(S113)。
次に、外気温度が取得され、この外気温度とステップS113で取得された設定温度との差が調査される(S114)。
外温度と設定温度との差が予め設定された規定温度以内であるとき(S115の「Yes」)は、ステップS104で調査された現在のPMV値と予め設定された時間帯毎の目標PMV値とが比較される(S116)。外温度と設定温度との差が予め設定された規定温度以内でないときは(S115の「No」)、外気冷房を行うため空調機の制御処理はステップS101に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S117)。ここで、閑散時間帯の目標PMV値は、他の時間帯に比べてやや不快に設定されている。
ステップS116で現在のPMV値と目標PMV値とが比較された結果、現在のPMV値が目標PMV値よりも小さいとき(S116の「Yes」)は、該当する空調機の設定温度を1℃上げる制御信号が生成される(S118)。
また、現在のPMV値が目標PMV値以上のときは(S116の「No」)、さらにステップS113で取得された設定温度と予め設定された季節ごとの目標温度とが比較され、設定温度のほうが目標温度よりも高いとき(S119の「Yes」)は暑いと判断され、該当する空調機の設定温度を1℃下げる制御信号が生成される(S120)。
目標温度が設定温度以上のときは(S119の「No」)寒いと判断され、該当する空調機の設定温度を1℃上げる制御信号が生成される(S121)。
次に、利用者による手動の操作が有るかどうか判定される(S122)。手動の操作があったときには(S122の「Yes」)この手動の操作を割り込み処理とし、一定期間店舗サーバ113による制御が開放され、店舗サーバ113から該当する空調機に対する指示が休止される(S123)。
次に、制御値記憶部113dに予め設定された空調機の設定温度の上下限値が調査される(S124)。
ステップS118、ステップS120、またはステップS121の処理の後に得られた設定温度がステップS124で得られた上下限値と比較され、上限以上または下限以下であるとき(S125の「Yes」)は、この状態が予め設定された規定時間以上継続されているか否かが判定される(S126)。
規定時間以上継続されているときは(S126の「Yes」)、制御信号生成部113eで該当する空調機を停止させる制御信号が生成される(S127)。
ステップS125で設定温度が上限より低く且つ下限より高いときに(S125の「No」)、ステップS126において設定温度が上限以上または下限以下の状態が規定以上継続されていないとき(S126の「No」)、またはステップS127において空調機を停止させる制御信号が生成されたときは、ステップS101に戻り制御信号の生成処理が続けられる(S128)。
また、ステップS102において該当する空調機が停止していると判定されたとき(S102の「Yes」)は、制御により停止しているのかあるいは利用者の手動により停止しているのかが判定される(S129)。
制御により空調機が停止していると判定されたとき(S129の「Yes」)は、予め記憶されている再起動を行う判定用PMV値が制御値記憶部113dから取得される(S130)。制御による停止ではないと判定されたとき(S129の「No」)は、ステップS101に戻り制御信号の生成処理が続けられる(S131)。
ステップS130で取得された判定用PMV値に現在のPMV値が達しているとき(S132の「Yes」)は、該当する空調機の運転を再開する制御信号が制御信号生成部113eで生成される(S133)。取得された判定用PMV値に現在のPMV値が達していないとき(S132の「No」)は、ステップS101に戻り制御信号の生成処理が続けられる(S134)。
また、ステップS133で該当する空調機の運転を再開する制御信号が生成された後も、ステップS101に戻り制御信号の生成処理が続けられる(S135)。
上記のようにして、空調機への制御信号の生成処理が行われる。
以上の第8実施形態によれば、PMV値を用いることにより、空調機に必要最低限の運転を行わせる制御をすることができ、無駄な電力消費を省くことができる。
また、閉店時間帯、繁忙時間帯、閑散時間帯に対してそれぞれパラメータが設定されることにより、効率よく空調機の制御を行うことができる。
《第9実施形態》
本発明の第9実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、サービスエリア13、客席エリア14、事務所エリア11、またはトイレエリア15の各エリアの給気扇および換気扇に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第9実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、第4実施形態、第5実施形態、または、第6実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第9実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において給気扇および換気扇の制御信号を生成する処理の他は第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、または第7実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113の制御信号生成部113eにおいて、給気扇および換気扇に対する制御信号が生成される際の処理について図16のフローチャートを参照して説明する。
まず、時間帯種別判定部113iにおいて、時間帯分割パラメータ記憶部113gから時間帯分割パラメータが読み込まれる(S141)。
次に、時間帯種別判定部113iにおいて時刻情報取得部113hから現在時刻情報が取得され(S142)、時間帯分割パラメータに従って閉店時間帯に該当するか否かが判定される(S143)。閉店時間に該当すると判定されたとき(S143の「Yes」)は、給気扇および換気扇を停止させる制御信号が生成され、制御信号送信部113fから該当する給気扇および換気扇に送信される(S144)。制御信号が給気扇および換気扇に送信されると、ステップS141に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S145)。
ステップS143において閉店時間帯に該当しないと判定されたとき(S143の「No」)は、繁忙時間帯に該当するか否かが判定される(S146)。繁忙時間帯であると判定されたとき(S146の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて繁忙時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S147)。
ステップS146において繁忙時間帯に該当しないと判定されたとき(S146の「No」)は、閑散時間帯に該当するか否かが判定される(S148)。閑散時間帯であると判定されたとき(S148の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて閑散時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S149)。
ステップS148において閑散時間帯に該当しないと判定されたときは、通常時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S150)。
次に、ステップS147、ステップS148、またはステップS150で定められたパラメータにより、ニオイの情報による制御を行うか、タイマによる制御を行うかが判定される(S151)。
本実施形態においては、現在時刻が繁忙時間帯である場合、客席エリア14の給気扇および換気扇に対してはタイマによる制御が行われ(S151の「No」)、繁忙時間帯の客席エリア14以外の場合においてはニオイの情報による制御が行われる(S151の「Yes」)。
客席エリア14の給気扇および換気扇がタイマによる制御が行われるとき(S152)は、給気扇および換気扇が運転している状態で(S153)予め設定された規定動作時間になったかどうかが監視される(S154)。
規定動作時間になったと判定されたとき(S154「Yes」)は、給気扇および換気扇が停止される(S155)。
次に、給気扇および換気扇が停止している状態で、さらに規定動作時間になったかどうかが監視される(S156)。
規定動作時間になったと判定されたとき(S156の「Yes」)は、ステップS141に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S157)。
また、ステップS151においてニオイの情報による制御が行われるとき(S151の「No」)は、ニオイセンサの情報が取得される(S158)。
次に、取得されたニオイセンサの情報が、時間帯毎に予め設定された規定値と比較される(S159)。ここで、閑散時間帯の規定値は、他の時間帯に比べてやや高く設定されている。
比較された結果、取得されたニオイセンサの情報が規定値以上のとき(S159の「Yes」)は、該当する給気扇および換気扇を運転させる制御信号が生成される(S160)。
生成された制御信号は、予め設定された保護時間が経過するまで保持された後(S161)、制御信号送信部113fから該当する給気扇および換気扇に送信される。この保護時間は、ステップS159においてニオイセンサの情報が予め設定された規定値をまたぐことにより、停止/運転が頻繁に繰り返されるチャタリングが発生することを防ぐために設定されている。
また、ステップS159において、取得されたニオイセンサの情報が規定値未満のとき(S159の「No」)は、該当する給気扇および換気扇の運転を停止させる制御信号が生成される(S162)。
生成された制御信号は、予め設定された保護時間が経過するまで保持された後(S163)、制御信号送信部113fから該当する給気扇及び換気扇に送信される。
ステップS161またはステップS163で制御信号が送信されるとステップS141に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S164)。
上記のようにして、給気扇および換気扇への制御信号の生成処理が行われる。
以上の第9実施形態によれば、ニオイの情報を基に給気扇と換気扇とを一括して制御するため、店舗サーバにおける給気扇および換気扇への制御処理を簡易にすることができる。
また、機器の停止/運転の頻繁な繰り返しを避けるための保護時間が設けられ、チャタリングによる機器への負担がかからないようにすることができる。
また、閉店時間帯、繁忙時間帯、閑散時間帯に対してそれぞれパラメータが設定されることにより、効率よく制御を行うことができる。
《第10実施形態》
本発明の第10実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、厨房エリア12、サービスエリア13、客席エリア14、または事務所エリア11の各エリアの給気扇を利用して外気冷房を行い、省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第10実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、または第6実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第10実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において給気扇の制御信号を生成する処理の他は第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、または、第6実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また給気扇は、ニオイ値によっても間欠運転が実施されているため、外気冷房を行うための給気扇の運転制御信号は給気扇が停止しているときにのみ生成され、また給気扇の停止制御信号は外気冷房による給気扇の運転が行われているときにのみ生成される。
本実施形態の店舗サーバ113の制御信号生成部113eにおいて、給気扇に対する制御信号が生成される際の処理について図17のフローチャートを参照して説明する。
まず、時間帯種別判定部113iにおいて、時間帯分割パラメータ記憶部113gから時間帯分割パラメータが読み込まれる(S171)。
次に、時間帯種別判定部113iにおいて時刻情報取得部113hから現在時刻情報が取得され(S172)、時間帯分割パラメータに従って閉店時間帯に該当するか否かが判定される(S173)。閉店時間に該当すると判定されたとき(S173の「Yes」)は、ステップS171に戻る(S174)。
ステップS173において閉店時間帯に該当しないと判定されたとき(S173の「No」)は、繁忙時間帯に該当するか否かが判定される(S175)。繁忙時間帯であると判定されたとき(S175の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて繁忙時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S176)。
ステップS175において繁忙時間帯に該当しないと判定されたとき(S175の「No」)は、閑散時間帯に該当するか否かが判定される(S177)。閑散時間帯であると判定されたとき(S177の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて閑散時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S178)。
ステップS177において閑散時間帯に該当しないと判定されたときは、通常時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S179)。
次に、それぞれのエリア内部の温湿度センサおよび屋外温湿度センサの情報が取得される(S180)。
次に、取得されたエリア内部の温湿度センサで計測された温度と屋外温湿度センサで計測された温度との温度差が、制御信号生成部113eで算出される(S181)。
次に、算出された温度差が、時間帯毎に予め設定された給気扇を運転させるための規定値と比較される(S182)。
比較された結果、算出された温度差が規定値以上であるとき(S182の「Yes」)は、さらに給気扇が停止しているか否かが判定される(S183)。
判定の結果、給気扇が停止しているときは(S183の「Yes」)、該当する給気扇を運転させる制御信号が生成される(S184)。
生成された制御信号は、予め設定された保護時間が経過するまで保持された後(S185)、制御信号送信部113fから該当する給気扇に送信される。この保護時間は、停止/運転が頻繁に繰り返されるチャタリングが発生することを防ぐために設定されている。
次に、エリア内部の温湿度センサで計測された温度と屋外温湿度センサで計測された温度との温度差が算出され(S186)、時間帯毎に予め設定された給気扇を停止させるための規定値と比較される(S187)。
比較された結果、算出された温度差が規定値以上であるとき(S187の「Yes」)は、給気扇を停止させる制御信号が生成され、制御信号送信部113fから該当する給気扇に送信される(S188)。
ステップS182において算出された温度差が規定値以上ではないと判定されたとき(S182の「No」)、ステップS183において給気扇が停止していないと判定されたとき(S183の「No」)、またはステップS188において該当する給気扇を停止させる制御信号が送信されたときはステップS171に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S189、S190、S191)。
上記のようにして、給気扇への制御信号の生成処理が行われる。
以上の第10実施形態によれば、例えばエリア内の室温よりも屋外の温度のほうが低いにもかかわらず冷房を必要とするときに外気冷房を利用することができ、空調機の負担を低減させることができる。
また、閑散時間帯は他の時間帯よりも小さい温度差でも給気扇を運転させるなど、時間帯毎に適した制御を行うことにより、効率よく制御を行うことができる。
《第11実施形態》
本発明の第11実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、サービスエリア13、客席エリア14、または事務所エリア11の各エリアの照明器具に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第11実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムは、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、または第7実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
〈第11実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において照明器具の制御信号を生成する処理の他は第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、または第7実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113の制御信号生成部113eにおいて、給気扇に対する制御信号が生成される際の処理について図18のフローチャートを参照して説明する。
まず、時間帯種別判定部113iにおいて、時間帯分割パラメータ記憶部113gから時間帯分割パラメータが読み込まれる(S201)。
次に、時間帯種別判定部113iにおいて時刻情報取得部113hから現在時刻情報が取得され(S202)、時間帯分割パラメータに従って閉店時間帯に該当するか否かが判定される(S203)。閉店時間に該当すると判定されたとき(S203の「Yes」)は、照明器具を消灯させる制御信号が生成され、制御信号送信部113fから該当する照明器具に送信される(S204)。制御信号が照明器具に送信されると、ステップS201に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S205)。
ステップS203において閉店時間帯に該当しないと判定されたとき(S203の「No」)は、繁忙時間帯に該当するか否かが判定される(S206)。繁忙時間帯であると判定されたとき(S206の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて繁忙時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S207)。
ステップS206において繁忙時間帯に該当しないと判定されたとき(S206の「No」)は、閑散時間帯に該当するか否かが判定される(S208)。閑散時間帯であると判定されたとき(S208の「Yes」)は、制御信号生成部113eにおいて閑散時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S209)。
ステップS208において閑散時間帯に該当しないと判定されたときは、通常時間帯のパラメータが制御信号の生成に使用される(S210)。
次に、それぞれのエリア内部の照度センサの情報が取得される(S211)。
次に、時間帯毎に予め設定された各エリアの目標照度と取得された照度センサの照度との照度差が算出され、この照度差が予め設定された規定値以内であるか否かが判定される(S212)。
照度差が規定値を超えているとき(S212の「No」)は、目標照度となるようにPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号が生成され、制御信号送信部113fから該当する照明器具に送信される。送信された照明器具では、受信されたPWM信号に基づいて、照度が制御される(S213)。
ステップS212で照度差が規定値以下であるとき(S212の「Yes」)、またはステップS213で制御信号が該当する照明器具に送信されたときはステップS201に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S214、S215)。
サービスエリア13における1日の照度の遷移の一例を図19に示す。本実施形態においては、基準となる照度を500lx、照度の上限を700lx、減光したときの照度の下限を100lxとする。また、繁忙時間帯である午前7時、午前11時、午前12時、午後16時、午後17時、および午後18時は、明るい照度に設定(上限である700lx)され、閉店時間帯は暗い照度に設定(400lx)され、これら以外の通常時間帯および閑散時間帯は基準照度に設定(500lx)されている。
このように、時間帯により照度を変更することにより、無駄な電力消費を省くことができる。
《第12実施形態》
本発明の第12実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムでは、屋外のルーフ看板、ポール看板、ロード看板、および水銀灯などの看板照明に対して省エネルギー化を図った制御を行う。
〈第12実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの構成〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムは、店舗サーバ113の時間帯分割パラメータ記憶部113gに、ポール看板162、ロード看板163、ルーフ看板164、および水銀灯165の各看板照明に対する時間帯分割パラメータを有する他は、第2実施形態〜第11実施形態のいずれかと同様であるため詳細な説明は省略する。
看板照明に対する時間帯分割パラメータは、1日を強制点灯時間帯、強制消灯時間帯、これら以外の通常時間帯に分割する。本実施形態においては、図20に示すように、1日が午前6時〜午前7時までを強制点灯時間帯、午後21時〜午前6時までを強制消灯時間帯、午前7時〜午後21時までを通常時間帯として分割され設定されている。
〈第12実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作〉
本実施形態における外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作は、図2のステップS6において看板照明の制御信号を生成する処理の他は第2実施形態〜第11実施形態のいずれかと同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の店舗サーバ113の制御信号生成部113eにおいて、看板照明に対する制御信号が生成される際の処理について図20のフローチャートを参照して説明する。
まず、時間帯種別判定部113iにおいて、時間帯分割パラメータ記憶部113gから各看板の時間帯分割パラメータが読み込まれる(S221)。
次に、時間帯種別判定部113iにおいて時刻情報取得部113hから現在時刻情報が取得される。(S222)さらに、店が閉店しているか否かが判定され(S223)、閉店していると判定されたとき(S223の「Yes」)は、看板照明を消灯させる制御信号が生成され、該当する看板照明に送信される(S224)。制御信号が該当する看板照明に送信されると、ステップS221に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S225)。
ステップS223において閉店していないと判定されたとき(S223の「No」)は、強制点灯時間帯に該当するか否かが判定される(S226)。強制点灯時間帯であると判定されたとき(S226の「Yes」)は、看板照明を点灯させる制御信号が生成され、制御信号送信部113fから該当する看板照明に送信される(S227)。制御信号が該当する看板照明に送信されると、ステップS221に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S228)。
ステップ226において強制点灯時間帯に該当しないと判定されたとき(S226の「No」)は、強制消灯時間帯に該当するか否かが判定される(S229)。強制消灯時間帯に該当すると判定されたとき(S229の「Yes」)は、看板照明を消灯させる制御信号が生成され、該当する看板照明に送信される(S230)。制御信号が該当する看板照明に送信されると、ステップS221に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S231)。
ステップS229において強制消灯時間帯に該当しないと判定されたとき(S229の「No」)は、通常時間帯として、屋外照度センサによる屋外照度の情報が取得される(S232)。
次に、取得された屋外照度が予め設定された規定照度以上であるか否かが判定される(S233)。本実施形態においては、看板照明点灯時における規定照度は600lx、看板照明消灯時における規定照度は400lxとする。
ステップS233において規定照度以上であると判定されたとき(S233の「Yes」)は、看板照明を消灯させる制御信号が生成される(S234)。
生成された制御信号は、予め設定された保護時間が経過するまで保持された後(S235)、制御信号送信部113fから該当する看板照明に送信される。この保護時間は、消灯/点灯が頻繁に繰り返されるチャタリングが発生することを防ぐために設定されている。
ステップS233において規定照度未満であると判定されたとき(S233の「No」)は、看板照明を点灯させる制御信号が生成される(S236)。
生成された制御信号は、予め設定された保護時間が経過するまで保持された後(S237)、制御信号送信部113fから該当する看板照明に送信される。
ステップS235またはS239において制御信号が該当する看板照明に送信されると、ステップS221に戻り、制御信号の生成処理が繰り返される(S239)。
上記のようにして、看板照明への制御信号の生成処理が行われる。
以上の第12実施形態によれば、各看板に対して個別に時間帯分割パラメータが設定されるため、例えばルーフ看板およびロード看板は早めに点灯、水銀灯は早朝消灯するなどの看板の性質により使い分けることが可能になる。
また、強制点灯、強制消灯時間帯を設定することにより、屋外照度にリンクせず目的に応じた看板照明の制御を行うことができる。
なお、上記の第1実施形態〜第12実施形態においては、各環境センサから基地局への情報の送信および店舗サーバで生成された制御信号の基地局から各制御装置への送信は無線で行われたが、有線で送信するように構成してもよい。
本発明の第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムを示す全体図である。 本発明の第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの店舗サーバの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムのPOSターミナルまたはストアサーバで取得した情報がモニタに表示された状態を示す画面表示図である。 本発明の第2実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの店舗サーバの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの店舗サーバに記憶されている時間帯分割パラメータの設定内容を示すグラフである。 本発明の第2実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて時間帯種別の判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの厨房エリアの換気扇に設けられたインバータの構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの厨房エリアにおける制御信号の生成処理および各設備機器への制御処理を示す説明図である。 本発明の第3実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムのインバータへ制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムのサービスエリアにおける制御信号の生成処理および各設備機器への制御処理を示す説明図である。 本発明の第5実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの客席エリアにおける制御信号の生成処理および各設備機器への制御処理を示す説明図である。 本発明の第6実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの事務所エリアにおける制御信号の生成処理および各設備機器への制御処理を示す説明図である。 本発明の第7実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムのトイレエリアにおける制御信号の生成処理および各設備機器への制御処理を示す説明図である。 本発明の第8実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの各エリアにおける空調機への制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第9実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの各エリアにおける給気扇および換気扇への制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第10実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの各エリアにおいて外気冷房を行う際の給気扇への制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第11実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの各エリアにおける照明器具への制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第11実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムにより照明器具が制御されたサービスエリアの照度の遷移を示すグラフである。 本発明の第12実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムにより制御された看板照明の点灯状態の遷移を示すグラフである。 本発明の第12実施形態による外食店舗におけるエネルギー管理システムの屋外における各看板照明への制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…店舗
11…事務所エリア
11a…事務所温湿度センサ
11b…屋外温湿度センサ
11c…事務所ニオイセンサ
11d…事務所照度センサ
11e…事務所人感センサ
12…厨房エリア
12a…厨房温湿度センサ
12b…屋外温湿度センサ
12c…厨房ニオイセンサ
12d…厨房照度センサ
13…サービスエリア
13a…サービスエリア温湿度センサ
13b…屋外温湿度センサ
13c…サービスエリアニオイセンサ
13d…サービスエリア照度センサ
14…客席エリア
14a…客席温湿度センサ
14b…屋外温湿度センサ
14c…客席ニオイセンサ
14d…客席照度センサ
15…トイレエリア
15a…トイレニオイセンサ
15b…トイレ照度センサ
15c…トイレ人感センサ
16…屋外エリア
17…電灯盤
18…動力盤
19…基地局
20…POSターミナル
30…センタサーバ
40…クライアントPC
43a…インバータ
50…インターネット
111…エリア環境無線局
112…モデム
113…店舗サーバ
113a…情報取得部
113b…情報記憶部
113c…情報送信部
113d…制御値記憶部
113e…制御信号生成部
113f…制御信号送信部
113g…時間帯分割パラメータ記憶部
113h…時刻情報取得部
113i…時間帯種別判定部
114…ストアサーバ
115…空調機
116…換気扇
117…給気扇
118…照明器具
121…エリア環境無線局
122…空調機
123…換気扇
124…給気扇
125…照明器具
131…エリア環境無線局
131a…情報取得部
132…空調機
133…換気扇
134…給気扇
135…照明器具
141…エリア環境無線局
142…空調機
143…換気扇
143a…インバータ
144…給気扇
145…照明器具
151…エリア環境無線局
152…換気扇
153…照明器具
161…エリア環境無線局
162…ポール看板
163…ロード看板
164…ルーフ看板
165…水銀灯

Claims (13)

  1. 外食店舗を機能毎に分割した複数のエリアにそれぞれ設置され、各エリアの環境状態を計測する環境センサと、
    前記複数のエリアにそれぞれ設置され、各エリアの環境状態を調整する設備機器を制御する制御機器と、
    前記環境センサから取得した各エリアの環境状態の情報を基に、各エリアの設備機器を制御するための制御信号を生成して前記制御機器に送信する店舗サーバと、
    を有することを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  2. 請求項1に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記店舗サーバに接続されたPOS端末と、前記店舗サーバにインターネットを介して接続されたセンタサーバとの少なくとも一方を有し、
    前記POS端末または前記センタサーバにおいて、前記店舗サーバで取得された前記各エリアの環境状態の情報を表示する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記店舗サーバは、1日を閉店時間帯、繁忙時間帯、閑散時間帯、または通常時間帯のいずれかに分割するための時間帯分割パラメータを有し、分割された時間帯ごとに前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  4. 請求項3に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記複数のエリアの1つは厨房エリアであり、この厨房エリアの環境センサとして前記厨房エリア内の温湿度を計測する厨房温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、前記厨房エリア内のニオイを計測する厨房ニオイセンサと、前記厨房エリア内の照度を計測する厨房照度センサとを有し、且つこの厨房エリアの設備機器として厨房空調機と、厨房給気扇と、インバータを有する厨房換気扇と、厨房照明器具とを有し、
    前記店舗サーバは、前記厨房温湿度センサの計測結果を基に前記厨房空調機を制御するための制御信号を生成し、前記厨房温湿度センサの計測結果および前記屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差と前記厨房ニオイセンサの計測結果とを基に前記厨房給気扇を制御するための制御信号を生成し、前記厨房ニオイセンサの計測結果を基に前記厨房換気扇の前記インバータを制御する制御信号を生成し、前記厨房照度センサの計測結果を基に前記厨房照明器具の照度を制御する制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  5. 請求項3または4に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記複数エリアの1つは出入り口に近く利用者による注文および支払いが行われるサービスエリアであり、このサービスエリアの環境センサとして前記サービスエリア内の温湿度を計測するサービスエリア温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、前記サービスエリア内のニオイを計測するサービスエリアニオイセンサと、前記サービスエリア内の照度を計測するサービスエリア照度センサとを有し、且つ前記サービスエリアの設備機器としてサービスエリア空調機と、サービスエリア給気扇と、サービスエリア換気扇と、サービスエリア照明器具とを有し、
    前記店舗サーバは、前記サービスエリア温湿度センサの計測結果および前記屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差が予め設定された値以上にならないように前記サービスエリア空調機を制御するための制御信号を生成し、前記ニオイセンサの計測結果を基に前記サービスエリア給気扇および前記サービスエリア換気扇を制御するための制御信号を生成し、前記サービスエリア照度センサの計測結果を基に前記繁忙時間帯は他のエリアよりも照度を高くする制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  6. 請求項3〜5いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記複数エリアの1つは客席エリアであり、この客席エリアの環境センサとして前記客席エリア内の温湿度を計測する客席温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、前記客席エリア内のニオイを計測する客席ニオイセンサと、前記客席エリア内の照度を計測する客席照度センサとを有し、且つ前記客席エリアの設備機器として客席空調機と、客席給気扇と、タイマを有する客席換気扇と、客席照明器具とを有し、
    前記店舗サーバは、前記客席温湿度センサの計測結果を基に前記客席空調機を制御するための制御信号を生成し、前記客席温湿度センサの計測結果および前記屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差と前記客席ニオイセンサの計測結果とを基に前記客席給気扇を制御するための制御信号を生成し、前記繁忙時間帯は前記タイマにより前記客席換気扇を制御するための制御信号を生成し前記繁忙時間帯以外の時間帯は前記客席ニオイセンサの計測結果を基に前記客席換気扇を制御するための制御信号を生成し、前記客席照度センサの計測結果を基に前記客席照明器具の照度を制御する制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  7. 請求項3〜6いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記複数エリアの1つは事務所エリアであり、この事務所エリアの環境センサとして前記事務所エリア内の温湿度を計測する事務所温湿度センサと、屋外の温湿度を計測する屋外温湿度センサと、前記事務所エリア内のニオイを計測する事務所ニオイセンサと、前記事務所エリア内の照度を計測する事務所照度センサと、前記事務所エリア内の人の在/不在を検知する事務所人感センサとを有し、且つ前記事務所エリアの設備機器として事務所空調機と、事務所給気扇と、事務所換気扇と、事務所照明器具とを有し、
    前記店舗サーバは、前記事務所温湿度センサの計測結果を基に前記事務所空調機を制御するための制御信号を生成し、前記事務所温湿度センサの計測結果および前記屋外温湿度センサの計測結果から算出される内外温度差と前記事務所ニオイセンサの計測結果とを基に前記事務所給気扇を制御するための制御信号を生成し、前記事務所ニオイセンサの計測結果を基に前記事務所換気扇を制御するための制御信号を生成し、前記事務所照度センサの計測結果を基に前記事務所照明器具の照度を制御する制御信号を生成し、前記事務所人感センサの計測結果により人が不在と判定されたときは前記事務所空調機、前記事務所給気扇、前記事務所換気扇、および前記事務所照明器具の運転を停止させる制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  8. 請求項3〜7いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記複数エリアの1つはトイレエリアであり、このトイレエリアの環境センサとして前記トイレエリア内のニオイを計測するトイレニオイセンサと、前記トイレエリア内の照度を計測するトイレ照度センサと、前記トイレエリア内の人の在/不在を検知するトイレ人感センサとを有し、且つ前記トイレエリアの設備機器としてトイレ換気扇と、トイレ照明器具とを有し、
    前記店舗サーバは、前記トイレニオイセンサの計測結果を基に前記トイレ換気扇を制御するための制御信号を生成し、前記トイレ照度センサの計測結果を基に前記トイレ照明器具の照度を制御する制御信号を生成し、前記トイレ人感センサの計測結果により人が不在と判定されたときは前記トイレ換気扇、および前記トイレ照明器具の運転を停止させる制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  9. 請求項4〜7いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記店舗サーバは、前記厨房エリア、前記サービスエリア、前記客席エリア、または前記事務所エリアの各エリアの温湿度センサの計測結果および予め記憶された前記各エリアの環境に関する情報から算出される快適さを数値で示す快適指数を基に前記各エリアの空調機を制御する制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  10. 請求項5〜8いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記店舗サーバは、前記サービスエリア、前記客席エリア、前記事務所エリア、または前記トイレエリアの各エリアのニオイセンサの計測結果が予め設定された規定値以上のときは前記各エリアの給気扇および換気扇を一括して運転させる制御信号を生成し、規定値未満のときは一括して停止させる制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  11. 請求項4〜7いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記店舗サーバは、前記厨房エリア、前記サービスエリア、前記客席エリア、または前記事務所エリアの各エリア内の温湿度を計測する温湿度センサと前記屋外温湿度センサから算出される内外温度差とが予め設定された規定値以上のときは、前記各エリアの給気扇を運転させる制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  12. 請求項4〜8いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記店舗サーバは、前記厨房エリア、前記サービスエリア、前記客席エリア、前記事務所エリア、または前記トイレエリアの各エリアの照度センサの計測結果と、時間帯ごとに予め設定された目標照度との照度差が規定値以上のときは、前記照度差を規定値未満になるようにパルス数を変更するための制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。
  13. 請求項3〜12いずれか1項に記載の外食店舗におけるエネルギー管理システムにおいて、
    前記複数のエリアの1つは屋外エリアであり、この屋外エリアの環境センサとして屋外の照度を計測する屋外照度センサを有し、且つ前記屋外エリアの設備機器として看板照明を有し、
    前記店舗サーバは、1日を、強制的に前記看板照明を点灯する強制点灯時間帯、強制的に看板照明を消灯する強制消灯時間帯、および屋外照度センサの情報を基に点灯および消灯を判定する通常時間帯のいずれかに分割するための時間帯分割パラメータを前記看板照明ごとに有し、前記看板照明ごとの時間帯分割パラメータの情報または前記屋外照度センサの計測結果を基に前記看板照明を点灯または消灯させる制御信号を生成する
    ことを特徴とする外食店舗におけるエネルギー管理システム。

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