JP2007160810A - インスタントくじ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造上で生産性が高く、またユーザーが使用する上で、手間がかからず、使いやすく、破れたごみや削りカスが発生せず、くじ情報の隠蔽性に優れたインスタントくじ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 1枚目用紙と2枚目用紙とが接着剤層を介して、剥離可能に接着され、1枚目用紙または2枚目用紙の接着剤層と接する面に、くじが印刷され、かつ1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじの製造方法において、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差の部分を予め、除去しておき、インスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートを複数枚重ね、断裁機で断裁時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下の際、1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断され、断裁位置を境界として、1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじが複数単位で製造されるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明はインスタントくじに関し、特に製造上で生産性が高く、またユーザーが使用する上で、手間がかからず、使いやすく、破れたごみや削りカスが発生せず、またくじ情報の隠蔽性に優れたインスタントくじ及びその製造方法に関するものである。
インスタントくじは、その場で、すぐに当たり・はずれが分かるために、従来から多く使用されている。このインスタントくじは、コインや爪で、銀色の隠蔽部分を削りとって、隠蔽されていた印刷部分の情報(当たり・はずれ)が現れるスクラッチタイプのくじ(スクラッチくじ)や、2枚重ねで、周囲が接着されていて、ミシン目等により端を破って、2枚重なった中の印刷部分の情報(当たり・はずれ)が現れる「三角くじ」タイプが知られている。
三角くじは、重ね合わせる工程が必要で、またミシン目の加工工程も必要であり、製造上の手間がかかる。さらに、くじの端を破る際に、ごみが生じる問題がある。また、スクラッチくじは、隠蔽性を上げるために、アルミニウム等の金属を含有した銀インキを厚く塗る必要があり、また削りカスが出るために、食品を扱うような店舗で利用する場合、衛生上好ましくない。これに対して、削りカスを発生させないようなスクラッチくじとして、例えば特許文献1には、硬貨の金属よりも硬度の大きい材料を含むインキ組成物で、画像、文字を印刷し、硬貨で摩擦、ひっかき等をすることにより硬貨の削られた金属で印刷部分を着色して画像があらわれるくじが提案されている。しかし、このくじでは、外観上、画像、文字部分が見る角度によって、判読されてしまい、情報の隠蔽性として問題がある。
また、特許文献2には、インスタントくじにおいて、光にかざした場合に印刷された文字が見えてしまうことがなく、また、情報を出現させるために硬貨を用いることなく、ゴミを発生させないものとして、基材上に印刷層及び隠蔽層が設けられたくじであって、隠蔽層は中空ビーズ、或いはワックスを含有し、爪で擦ることにより隠蔽性を失わせ印刷層を出現させるものが、提案されている。しかし、特許文献1、2のいずれのものでも、隠蔽部分を擦る手間が必要であり、当たり・はずれの情報を知るまでに、時間を要するものである。
インスタントくじとして、特許文献3には、上からラベル紙、粘着紙、剥離紙の3枚のシートからなり、該ラベル紙の裏面にくじが印刷されていて、該ラベル紙と粘着紙は簡単に剥がせる程度に貼り合わせてあり、該粘着紙の下面は粘着剤が塗布され、該塗布面を剥離紙で覆ってある粘着ラベルくじが提案されている。このくじは、多面付けで印刷、丁合、断裁(型抜き)が可能であり、生産する上で、効率的に有利なものであり、また隠蔽部分を擦る手間がかからない。しかし、このくじでは、重なったシートの形状が等しいために、ラベル紙を剥がす際に、剥がし始める部分(“きっかけ”)が見つけにくく、つまり非常に剥がしにくく、ユーザーには使用し難いという問題がある。
また、図3に示すような多面付けのラベルくじが提案されている。そのラベルくじは、両端にマージナルパンチが加工され、PとQで示される位置にストライプ状に、連続的に接着剤層と1枚目が剥がされ、2枚目のみが残存し、切断位置A、B、C、D、Eの位置で断裁され、さらにa〜gの各位置で断裁される。但し、aとgの位置では、連続フォームの横ミシン目と一致しているので、後処理機等でミシン目により、分割される。そして、図3で示した多面付けのシートを複数枚重ね合わせて、上記の断裁を断裁機により、行なう。その際に、A、C、Eの位置では、1枚目と2枚目が重なって断裁されるが、BとDの位置では、1枚目がなく、2枚目のみを断裁することになる。この時に、図3の断面図で示したように、「段差」があるために、断裁位置が正規の位置から外れ、いわゆる断裁精度が悪い問題が生じる。また、その断裁精度を確保するように、断裁するシートの重ね枚数を少なくしても、くじの大量生産するには、断裁する工程が増え、生産性が悪い問題がある。
特公平6−78039号公報 特開2001−130181号公報 実用新案登録第3087438号公報
したがって、本発明は、製造上で生産性が高く、またユーザーが使用する上で、手間がかからず、使いやすく、破れたごみや削りカスが発生せず、またくじ情報の隠蔽性に優れたインスタントくじ及びその製造方法を提供することを目的とする。
以上の状況を鑑み、鋭意研究開発を進め、本発明に到った。すなわち、請求項1に記載の発明は、1枚目用紙と2枚目用紙とが接着剤層を介して、剥離可能に接着され、1枚目用紙または2枚目用紙の接着剤層と接する面には、くじが印刷され、かつ1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじの製造方法において、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差の部分を予め、除去しておき、インスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートを複数枚重ねて、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下する際、1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断され、断裁(切断)位置を境界として、1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじを複数単位で製造することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載するインスタントくじの製造方法により、複数単位で製造されることを特徴とするインスタントくじである。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインスタントくじの2枚目用紙と1枚目用紙との形状の差が生じている断裁位置と反対側の2枚目用紙の接着剤層と接する面に、部分的に離型処理がされていないことを特徴とする。
本発明のインスタントくじは、1枚目用紙と2枚目用紙とが接着剤層を介して、剥離可能に接着され、1枚目用紙または2枚目用紙の接着剤層と接する面には、くじが印刷され、かつ1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじの製造方法において、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差の部分を予め、除去しておき、インスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートを複数枚重ねて、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下する際、1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断され、断裁位置を境界として、1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なっているインスタントくじが複数単位で製造されるものである。この製造方法により得られる複数単位のインスタントくじは、1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるので、その形状の差の部分から、簡単に手でインスタントくじの1枚目用紙と2枚目用紙を剥離でき、隠蔽されていた「くじ」の情報を即時に知ることができる。また、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差の部分を予め、除去しているので、断裁機で断裁後に、上記の各用紙の形状の差の部分を取り除く手間が省ける。
また、本発明の製造方法で形成されたインスタントくじは、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下して、常に1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断されるものであり、図3で示したような1枚目がなく、2枚目のみを断裁する際の断裁位置が正規の位置から外れ、言い換えれば断裁でナメる(滑る)ことを防止でき、断裁精度の良好なものである。また本発明のインスタントくじは、製造する上で多面付けで、多数枚を一括して断裁できるので、生産性が高いものであり、またユーザーが使用する上で、削りカスが発生せず、またくじ情報の隠蔽性にも優れたものである。また、本発明のインスタントくじは、2枚目用紙と1枚目用紙との形状の差が生じている断裁位置と反対側の2枚目用紙の接着剤層と接する面に、部分的に剥離処理がされていないことが好ましく、これにより、1枚目用紙と2枚目用紙が剥離して、これらが分離されて剥離片のごみを発生せず、1枚目用紙と2枚目用紙を、端で接着させることができる。
図1は、本発明のインスタントくじ1が多面付けで配置された枚葉シート2の一つの実施形態を示す概略平面図であり、枚葉シート2の両端にマージナルパンチ7が連続的に一定のピッチで貫通の加工がされている。図示した枚葉シート2では、断裁位置BとDの境界線を中央にして、左右に隣接したインスタントくじ1の1枚目用紙3が曲線状に型抜き加工され、抜きカス6が枚葉シート2から予め除去されている。この予め除去する際、枚葉シート2にする前の連続フォームの形態で、抜きカス6が繋がった状態で連続した作業で行なうことが好ましく、効率的な製造方法である。この抜きカスの部分が、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差の部分に相当する。枚葉シートは、図示したシート2の上下に、同様のシートが連続して連結されたフォームの形態で、マージナルパンチ加工や、aとgの位置で、横ミシン目の加工と、曲線状の型抜き加工、抜きカスの除去(カス取り)が予め施されている。そして、その連続フォームを、aとgの位置に加工された横ミシン目を利用して、後処理機などで該ミシン目を境にして、分割し、多数枚の枚葉シートを用意する。
上記の枚葉シート2を複数枚、棒積み状態で、重ね合わせて、切断位置A、B、C、D、Eの各位置で断裁する。さらにb、c、d、e、fの各位置で断裁して、図示した枚葉シート2の1枚から24単位のインスタントくじ1が製造され、またその枚葉シート2の積み重ねて断裁した時の枚数をnとすると、24×n(単位)のインスタントくじが大量に、生産性が高く製造することができる。また、インスタントくじ1は、図1の下に拡大斜視図で示したように、1枚目用紙3と2枚目用紙5とが接着剤層4を介して、剥離可能に接着され、また図示はしていないが、2枚目用紙の接着剤層と接する面には、「当たり」又は「はずれ」の文字の情報、つまりくじが印刷されている。また、2枚目用紙の接着剤層と接する面には、全面には剥離処理が施されていて、インスタントくじ1の端にある切欠部8から、1枚目用紙3と2枚目用紙5を手間取ることなく、非常に簡単に剥離することができ、ユーザーには使用しやすいものである。
上記のように、1枚目用紙3と2枚目用紙5を剥がすだけで、隠蔽部を擦るような手間が必要なく、「当たり」又は「はずれ」の「くじ」の情報を即時に知ることができる。また、インスタントくじ1は、切欠部8を有しているので、1枚目用紙3と2枚目用紙5の形状が異なっている。このようなインスタントくじ1が多面付けで配置された枚葉シート2を複数枚重ねて、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじ1の1枚目用紙3の上側から落下する際、1枚目用紙3に最初に接触し、その後に2枚目用紙5と接触して、枚葉シート2が切断される。図1の場合では、切断位置BとDの各位置での断裁位置を境界として、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差が生じている。
しかし、この切断位置BとDでは、例えば、切断位置Bで説明すると、断裁位置aと交差する箇所から、断裁位置gと交差する箇所までの切断において、端から端までの全ての切断位置で、断裁機の刃先がインスタントくじ1の1枚目用紙3の上側から落下し、1枚目用紙3に最初に接触し、その後に2枚目用紙5と接触して、枚葉シート2が切断され、つまり、1枚目と2枚目が重なって断裁される。このように、断裁機の刃先は、常に1枚目用紙に最初に接触し、その後に接着剤層、2枚目用紙の順に接触して、断裁する。したがって、図3で示すような従来のインスタントくじにおける段差が生じている箇所における、1枚目がない状態で、2枚目のみを断裁する際の、断裁位置が正規の位置から外れ、いわゆる断裁精度が悪い結果が生じることを防止することができる。
図1では、曲線状の型抜き加工の例を示したが、これに限らず、直線状の型抜き加工を施すことも可能であり、いずれにしても、切断位置Bで説明すると、断裁位置aと交差する箇所から、断裁位置gと交差する箇所までの切断において、端から端までの全ての切断位置で、断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下して、断裁機の刃先が、常に1枚目用紙に最初に接触する条件であり、2枚目用紙と最初に接触しない条件であればよい。
図2は、本発明のインスタントくじ1の一つの実施形態を示す概略断面図であり、2枚目用紙5の接着剤層4と接する面で、1枚目用紙3と剥離始める箇所Rから右方向に、離型層9が形成され、Sで示される範囲の2枚目用紙5の接着剤層4と接する面には、その離型層が無く、つまり離型処理を施していない。これにより、図示したインスタントくじ1は、左端から1枚目用紙3と2枚目用紙5とが剥離し、右端のSの部分では、1枚目用紙3と2枚目用紙5とが接着剤層4により接着されて、剥離できないような構成である。この構成をとることにより、1枚目用紙と2枚目用紙が剥離して、両者が分離することがなく、剥離片のごみを発生しなく、環境対策上、好ましい。
以下、本発明のインスタントくじを構成する各層について、説明する。
(1枚目用紙、2枚目用紙)
1枚目用紙及び2枚目用紙は、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を使用することができる。また、上記の紙を原料にしたものでなく、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂等に、白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色フィルム、あるいは上記の合成樹脂からなる基材シート内部にミクロボイドを有するシート等も用いられる。これらの1枚目用紙及び2枚目用紙の厚みは、通常3〜300μm程度であり、本発明においては、取扱い適性等を考慮し、20〜175μm程度のものを用いるのが好ましい。
本発明では、インスタントラベルくじの接着剤層として、粘着剤を使用する場合、その粘着剤と剥離する側の用紙は、いわゆる剥離紙が使用される。その剥離紙としては、合成樹脂のラミネート紙、合成紙、合成樹脂フィルム、また例えばPETフィルム表面をフッ素系離型剤、シリコーン系離型剤、ステアリン酸塩系、その他ワックス類等により離型処理したものを使用することが好ましい。
(接着剤層)
インスタントくじにおける接着剤層としては、以下に挙げるような粘着剤から構成することができる。例えばアクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示され、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコーン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系、シリコーン系接着剤が例示される。これらの接着剤層は、上記の接着剤を水や溶剤に溶解、あるいは分散させた塗工液により、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗工し、乾燥して形成することができる。接着剤層の厚みとしては、乾燥時で4g/m2〜20g/m2が好ましい。
また、本発明のインスタントくじにおいて、1枚目用紙と2枚目用紙との間の接着剤層は、1枚目用紙の2枚目用紙と接する側に、接着剤層Aを設け、また2枚目用紙の1枚目用紙と接する側に、接着剤層Bを設け、接着剤層Aと接着剤層Bとが圧力を加えることにより接着するものでもよい。但し、このタイプの接着剤層を設ける場合の1枚目用紙及び2枚目用紙は、いずれも上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙のパルプを主成分とした用紙を用いる。この接着剤層Aと接着剤層Bともに、感圧接着剤が主成分であり、同じ接着剤を用いることが効率的で好ましい。接着剤層A、接着剤層Bは、粘着主剤に、該粘着主剤と親和性を有しない充填剤で構成できる。
上記の粘着主剤としては、天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられ、または、これらの混合物が挙げられる。これらの粘着主剤の混合においては、その混合割合を適宜調整することにより、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材との密着性を自着性より大きくすることができる。好ましくは、加圧によって感圧粘着剤同士の自着性を発現する性質の高い天然ゴムに、基材との密着性、即ちアンカー効果を高める目的でポリメチルメタクリレートやスチレンブタジエンゴムを添加したものが挙げられる。ポリメチルメタクリレートは単独で用いられるより、他の粘着主剤と混合して用いるとよい。このような粘着主剤は、通常、微粒状のものが使用される。
接着剤層A、接着剤層Bを構成する充填剤としては、針状物質又は偏平状物質が挙げられ、無機物質、有機物質のいずれでもよく、その形状が針状又は偏平状であればよく、螺旋状、鱗片状等の様々な形態を持つものから任意に選択されるが、針状物質が特に好適である。その針状物質としては平均長さは10μm〜20μm、また平均径としては0.2μm〜0.5μm程度のものが好ましい。平均長さが20μmを越えると感圧粘着剤層表面から突出する部分が、ささくれだつので好ましくなく、また10μmより短いと感圧粘着剤層内部に埋没するので好ましくない。
このような針状物質としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、PAN系繊維、金属結晶、金属化合物結晶等が挙げられ、感圧粘着剤と親和性(相溶性)を有しないものであればよい。針状物質として好ましいものは、6−チタン酸カリウム(K2O・6TiO2)の結晶である。このような針状物質は、粘着主剤100重量部に対して、10重量部〜100重量部、好ましくは10〜50重量部の割合で配合するとよい。針状物質の配合割合が、100重量部を越えると感圧粘着剤の粘着力が弱すぎるので好ましくなく、また、10重量部より少ないと接着力が強くなりすぎて、ブロッキング、タック等の発生が顕著になる。
粘着主剤と針状物質とは水等の媒体に分散してエマルジョン状態として、用紙(基材)上に塗布される。水は、粘着主剤100重量部に対して、通常、100重量部〜500重量部の割合とするとよく、好ましくは200重量部〜300重量部である。また、必要に応じて乳化剤を添加するとよく、乳化剤としてはオレイン酸石鹸、ひまし油カリウム石鹸、カゼイン、にかわ、ゼラチン等が挙げられ、粘着主剤100重量部に対して、通常、0.5重量部〜2重量部の割合で添加される。このような接着剤層A、接着剤層Bは、それぞれ乾燥後塗布量が0.1g/m2〜10g/m2程度である。
(くじ情報の印刷)
くじ情報としての「当たり」、「はずれ」の印刷は、通常1枚目用紙または2枚目用紙の接着剤層と接する面に、施される。印刷方式は、従来から知られた平版印刷(オフセット印刷)、活版印刷(凸版印刷)、グラビア印刷等、適宜選択できる。但し、上記のくじ情報の印刷部が、くじ印刷の上を被覆する接着剤層の塗工液により、溶解して、滲むことがないように、くじ印刷用インキの種類を選定する。例えば、接着剤層が水性タイプ(溶媒が水)の塗工液により形成されたものであれば、くじ印刷用インキは通常の酸化重合タイプのインキを使用できる。また、接着剤層が溶剤に溶解した塗工液により形成されたものであれば、くじ印刷用インキは紫外線硬化型インキや、イソシアネート等の硬化剤を添加したインキを使用することが好ましい。尚、接着剤層として、上記の感圧接着剤を使用した場合は、用紙と接着剤層との間だけでなく、接着剤層の表面に、上記の印刷方式の印刷や、トナー転写方式、インクジェット記録方式、熱転写記録方式等のプリンターを用いた可変情報の記録方式で印刷形成することも可能である。
(インスタントくじの製造方法)
本発明のインスタントくじの製造方法は、1枚目用紙と2枚目用紙とが接着剤層を介して、剥離可能に接着され、1枚目用紙または2枚目用紙の接着剤層と接する面には、「当たり」、「はずれ」のような「くじ」情報が印刷され、かつ1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるもので、インスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートを複数枚重ねて、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下する際、1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断され、断裁位置を境界として、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差が生じているインスタントくじを複数単位で製造するものである。
以下に、インスタントくじの製造方法について、実施例に基づいて、説明する。長尺の用紙を巻取りにした形態である1枚目用紙、または2枚目用紙のいずれかの用紙に、「当たり」、「はずれ」のような「くじ」情報と、マージナルパンチ、横ミシン等の見当トンボを、図1に示すような多面付けの版を用いて、平版印刷、活版印刷、グラビア印刷等で、連続的に行なう。その印刷工程とインラインで、長尺用紙の両端に、図1に示すようなマージナルパンチを形成するためのパンチ加工が施される。また、くじ情報を印刷した用紙のくじ印刷面、あるいはくじ印刷されていない用紙の片面に、フッ素系やシリコーン系の離型剤を塗工して、離型層を形成し、離型処理を施す。この時に、離型層を用紙の全面に設けることも可能であるが、図2に示すようなSで示される範囲で、離型層を設けない部分を形成することが好ましい。これにより、1枚目用紙と2枚目用紙が剥離して、中に隠蔽されていた「くじ」情報を知ることができて、また1枚目用紙と2枚目用紙の端が接着しているので、これらが分離されて剥離片のごみが発生しない。
上記の1枚目用紙及び2枚目用紙は、「くじ」情報の印刷や、離型層の形成の有無に関わらず、両用紙ともマージナルパンチの加工はしておく。1枚目用紙または2枚目用紙に、天然ゴム系粘着剤をトルエンに溶解させた塗工液に酸化防止剤を加え、あるいは水溶性アクリル系粘着剤を水に溶解させた塗工液を用いて、接着剤層を乾燥時で30g/m2で用紙全面に設け、インラインで組み合わせる他の用紙と貼り合せる。この時に、接着剤層と、離型層が必ず接する形態で、貼り合せ、また1枚目用紙と2枚目用紙の両側のマージナルパンチは、2枚重ねの状態で、両用紙のパンチ同士が丸穴となって、位置を合わせて貼り合せる。
次に、接着剤層を介して、1枚目用紙と2枚目用紙が接着した長尺フォームに対し、図1に示すaとgに対応する位置で、横ミシン目の加工、さらに図1に示す断裁位置BとDの境界線を中央にして、抜きカス6となる形状に(曲線状に)、1枚目用紙のみ切断し、2枚目用紙は切断しないように、型抜き加工を施した。この型抜き加工は、いわゆるハーフカット加工である。このハーフカット加工の際、1枚目用紙の表面には、そのハーフカット加工の位置を合わせるための見当トンボを予め印刷しておくことが好ましい。ハーフカットの形成方法は、カッター刃を取り付けた上型と台座の間に、長尺フォームを挿入して、上型を上下動させる方法や、シリンダータイプのロータリーカッター方法、レーザー加工による切断方法等、ハーフカットできる方法であれば特に制限はない。但し、抜きカス6を連続的に除去する工程を、ハーフカット工程とインラインで行なう場合は、上型を上下動させる方法で行なうことが、生産効率が良いため、好ましい。
次に、抜きカスが除去された1枚目用紙と2枚目用紙が接着した長尺フォームに対し、図1に示すaとgに対応する位置の横ミシン目で、後処理機(バースター)などを用いて、分割切断し、枚葉シート2を多数枚、用意する。(図1に示すようなインスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートが多数枚用意される。)その後に、その枚葉シートを複数枚重ねて、具体的には枚葉シートを30〜100枚程度、四方の端をそろえて、棒積み状態にして、断裁機でA、B、C、D、Eの位置、さらにa〜gの各位置で断裁する。断裁機は、例えばカミソリカッター方式、シャーカッター方式、ギロチン方式、ロータリーカッター方式、レーザーカッター方式等が挙げられるが、その中でも加工性安定性に優れたギロチン方式が好ましい。
上記の得られたインスタントくじは、1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるので、その形状の差の部分(図1の切欠部8)から、簡単に手でインスタントくじの1枚目用紙と2枚目用紙を剥離でき、隠蔽されていた「くじ」の情報を即時に知ることができた。またユーザーが使用する上で、「くじ」の情報を隠蔽する部分の削りカスが発生せず、またくじ情報の隠蔽性にも優れたものである。上記のインスタントくじの製造方法は、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下して、常に1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断されるものである。従来を行なわれていた図3で示したような1枚目がなく、2枚目のみを断裁する際の断裁位置が正規の位置から外れ、言い換えれば断裁でナメる(滑る)ことを防止したもので、断裁精度の良好なものであった。また本発明のインスタントくじは、製造する上で多面付けで、多数枚を一括して断裁して製造できるので、生産性が高いものであった。
本発明のインスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートの一つの実施形態を示す概略平面図である。 本発明のインスタントくじの一つの実施形態を示す概略断面図である。 従来のインスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートの例を示す概略平面図である。
符号の説明
1 インスタントくじ
2 枚葉シート
3 1枚目用紙
4 接着剤層
5 2枚目用紙
6 抜きカス
7 マージナルパンチ
8 切欠部
9 離型層

Claims (3)

  1. 1枚目用紙と2枚目用紙とが接着剤層を介して、剥離可能に接着され、1枚目用紙または2枚目用紙の接着剤層と接する面には、くじが印刷され、かつ1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじの製造方法において、1枚目用紙と2枚目用紙の形状の差の部分を予め、除去しておき、インスタントくじが多面付けで配置された枚葉シートを複数枚重ねて、断裁機で断裁する時に、該断裁機の刃先がインスタントくじの1枚目用紙の上側から落下する際、1枚目用紙に最初に接触し、その後に2枚目用紙と接触して、枚葉シートが切断され、断裁位置を境界として、1枚目用紙と2枚目用紙の形状が異なるインスタントくじを複数単位で製造することを特徴とするインスタントくじの製造方法。
  2. 請求項1に記載するインスタントくじの製造方法により、複数単位で製造されることを特徴とするインスタントくじ。
  3. 前記のインスタントくじの2枚目用紙と1枚目用紙との形状の差が生じている断裁位置と反対側の2枚目用紙の接着剤層と接する面に、部分的に離型処理がされていないことを特徴とする請求項2に記載のインスタントくじ。
JP2005362482A 2005-12-15 2005-12-15 インスタントくじ及びその製造方法 Withdrawn JP2007160810A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009058816A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute 積層ラベル

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JP2009058816A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute 積層ラベル

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