JP2007158980A - 遠隔励起光伝送システム - Google Patents

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Tomoyoshi Kataoka
智由 片岡
Shinji Matsuoka
伸治 松岡
Takashi Kotanigawa
喬 小谷川
Hideki Maeda
英樹 前田
Akio Maeda
秋生 前田
Kotaro Matsumae
浩太郎 松前
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Abstract

【課題】 非線形光学効果による主信号光の劣化を緩和し、また光伝送路でのラマン利得を向上させて伝送距離の長距離化を図る。
【解決手段】 送信端局と光中継装置と受信端局とを接続する光伝送ファイバに少なくとも1つの光増幅ファイバを挿入し、送信端局または光中継装置または受信端局の少なくとも一方から光増幅ファイバに励起光を供給し、送信端局から受信端局に伝送される主信号光を増幅する構成である遠隔励起光伝送システムにおいて、送信端局および光中継装置の出力端に、光伝送ファイバよりもコア径が大きいコア拡大ファイバを介して光伝送ファイバを接続し、送信端局および光中継装置は、光伝送ファイバに直接入力した場合に非線形光学効果の影響が現れる高い信号光パワーの主信号光をコア拡大ファイバを介して送信する構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光伝送ファイバを介して接続される送信端局と受信端局との間で、光増幅ファイバ、または光増幅ファイバと光中継装置を用いて長距離伝送を可能にする遠隔励起光伝送システムに関する。
図8は、従来の遠隔励起光伝送システムの構成例および信号光パワーダイヤグラムを示す(特許文献1)。
図において、従来の遠隔励起光伝送システムは、送信端局10Aと受信端局10Bとを接続する光伝送ファイバ(例えば単一モード光ファイバ:SMF)21の適当な位置に、少なくとも1つの光増幅ファイバ(例えばエルビウム添加光ファイバ:EDF)22を挿入し、送信端局10Aおよび受信端局10Bの少なくとも一方から光増幅ファイバ22に励起光を供給し、伝送される主信号光を増幅する構成である。
送信端局10Aは光送信器11と光増幅器12を備え、光送信器11から出力される主信号光を光増幅器12で増幅して光伝送ファイバ21に送信する。受信端局10Bは、光伝送ファイバ21を介して伝送された主信号光を受信する光受信器13と、光増幅ファイバ22に供給する励起光を発生する励起光源14と、励起光源14から出力される励起光を光伝送ファイバ21に結合する光カプラ15が備えられる。ここでは、受信端局10Bから励起光を供給する後方励起の場合を示すが、送信端局10Aから励起光を供給する前方励起、または送信端局10Aおよび受信端局10Bの双方から励起光を供給する双方向励起のいずれでもよい。
送信端局10Aから送信された主信号光の信号光パワーは、図8に示すように、光伝送ファイバ21の伝送によって徐々に低下し、光増幅ファイバ22で増幅されて上昇するが、再び光伝送ファイバ21の伝送によって徐々に低下して受信端局10Bに到達する。
図9は、従来の遠隔励起光伝送システムの他の構成例および信号光パワーダイヤグラムを示す(特許文献2)。
図において、本構成の遠隔励起光伝送システムは、図8の構成における送信端局10Aと受信端局10Bとの間に、少なくとも1つの光中継装置30を配置したものである。ここでは、送信端局10Aと光中継装置30との間を接続する光伝送ファイバ(SMF)21−1、光中継装置30と受信端局10Bとの間を接続する光伝送ファイバ(SMF)21−2に、それぞれ光増幅ファイバ(EDF)22−1,22−2が挿入されて同様に主信号光が増幅される。光中継装置30には、中継する主信号光を増幅する光増幅器31、光増幅ファイバ22−1に対する後方励起のための励起光源32および光カプラ33が配置される。なお、送信端局10Aおよび光中継装置30に前方励起のための励起光源等を備える構成としてもよい。また、光中継装置30は再生中継器であってもよい。
特許2714611号公報 特開平9−200144号公報
ところで、送信端局10A、光増幅ファイバ22、光中継装置30からそれぞれ出力される主信号光の信号光パワーは、光伝送ファイバ21の非線形光学効果(SPM(自己位相変調)、FWM(四光波混合)、XPM(相互位相変調)、SBS(誘導ブリルアン散乱)、他)による影響を回避するために、所定値以上にならないように制限されている。また、従来からラマン増幅を適用した光伝送システムも検討されているが、ラマン増幅に効果的な光ファイバを最適配置することは検討されていない。
したがって、従来は光増幅ファイバにおける光増幅や、光伝送ファイバにおけるラマン増幅を利用して中継区間の長距離化を図っているが、上記のような問題から更なる中継区間の長距離化は困難になっていた。
本発明は、非線形光学効果による主信号光の劣化を緩和し、また光伝送路でのラマン利得を向上させて伝送距離の長距離化を図ることができる遠隔励起光伝送システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、送信端局と受信端局とを接続する光伝送ファイバに少なくとも1つの光増幅ファイバを挿入し、送信端局または受信端局の少なくとも一方から光増幅ファイバに励起光を供給し、送信端局から受信端局に伝送される主信号光を増幅する構成である遠隔励起光伝送システムにおいて、送信端局の出力端に、光伝送ファイバよりもコア径が大きいコア拡大ファイバを介して光伝送ファイバを接続し、送信端局は、光伝送ファイバに直接入力した場合に非線形光学効果の影響が現れる高い信号光パワーの主信号光をコア拡大ファイバを介して送信する構成である。
第2の発明は、第1の発明の遠隔励起光伝送システムにおいて、送信端局と受信端局とを接続する光伝送ファイバに、伝送される主信号光を増幅中継し、かつ光増幅ファイバに対して励起光を供給する手段を含む少なくとも1つの光中継装置を挿入し、光中継装置の出力端に、光伝送ファイバよりもコア径が大きいコア拡大ファイバを介して光伝送ファイバを接続し、光中継装置は、光伝送ファイバに直接入力した場合に非線形光学効果の影響が現れる高い信号光パワーの主信号光をコア拡大ファイバを介して送信する構成である。
この第1の発明および第2の発明により、送信端局および光中継装置は従来より高い信号光パワーの主信号光を送信(中継)しても、光伝送ファイバにおける非線形光学効果の影響を緩和することが可能となり、伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
また、第1の発明または第2の発明の構成において、送信端局または光中継装置は、コア拡大ファイバで主信号光を前方ラマン増幅するラマン励起光を供給する手段を含むようにしてもよい。これにより、主信号光の伝送損失が低減され、伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
また、第1の発明または第2の発明の構成において、受信端局または光中継装置は、光増幅ファイバに対して後方励起を行う励起光を供給する手段を備え、受信端局または光中継装置の入力端に、光伝送ファイバよりもコア径が小さい光ファイバを介して光伝送ファイバを接続し、このコア径が小さい光ファイバを伝搬する主信号光を光増幅ファイバに供給する励起光で後方ラマン増幅する構成としてもよい。これにより、光増幅ファイバに供給する励起光により生じる主信号光のラマン利得が増大し、主信号光の伝送損失が低減して伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
また、光増幅ファイバに供給される励起光をラマン増幅する二次ラマン励起光を発生し、光増幅ファイバに励起光とともに供給する手段を備えてもよい。これにより、光増幅ファイバに供給される励起光の伝送損失が低減し、その結果として主信号光の伝送損失が低減して伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
また、上り回線用のコア拡大ファイバと下り回線用のコア径が小さい光ファイバが等長とし、下り回線用のコア拡大ファイバと上り回線用のコア径が小さい光ファイバが等長としてもよい。これにより、光伝送ファイバだけで上り回線と下り回線を構成できる区間と、コア拡大ファイバとコア径の小さい光ファイバで上り回線と下り回線を構成できる区間に光伝送路を分類でき、さらに光増幅ファイバを収容する筐体で各光ファイバの接続を行うことが可能となる。
本発明の遠隔励起光伝送システムは、送信端局または光中継装置の出力端にコア拡大ファイバを接続して送信(中継)する主信号光の信号光パワーを増大させることにより、伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
また、本発明の遠隔励起光伝送システムは、送信端局または光中継装置からコア拡大ファイバにラマン励起光を供給して主信号光をラマン増幅させたり、受信端局または光中継装置の入力端にコア径の小さい光ファイバを接続して光増幅ファイバに供給する励起光で主信号光をラマン増幅することにより、主信号光の伝送損失が低減して伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の遠隔励起光伝送システムの第1の実施形態を示す。ここでは、システム構成と信号光パワーダイヤグラムを関連付けて示す。
図において、本実施形態の遠隔励起光伝送システムは、送信端局10Aと受信端局10Bとの間に1つの光中継装置30があり、送信端局10Aと光中継装置30との間を接続する光伝送ファイバ(SMF)21−1、光中継装置30と受信端局10Bとの間を接続する光伝送ファイバ(SMF)21−2に、それぞれ光増幅ファイバ(EDF)22−1,22−2が挿入される構成である。光増幅ファイバ22−1に供給する励起光は、送信端局10Aおよび光中継装置30の少なくとも一方から供給され、光増幅ファイバ22−2に供給する励起光は、光中継装置30および受信端局10Bの少なくとも一方から供給されるが、ここでは後方励起を想定している。
送信端局10Aは光送信器11と光増幅器12を備え、光送信器11から出力される主信号光を光増幅器12で増幅して光伝送ファイバ21−1に送信する。光中継装置30は、中継する主信号光を増幅する光増幅器31と、光増幅ファイバ22−1に励起光を供給する後方励起のための励起光源32および光カプラ33を備える。受信端局10Bは、光伝送ファイバ21−2を介して伝送された主信号光を受信する光受信器13と、光増幅ファイバ22−2に励起光を供給する後方励起のための励起光源14および光カプラ15を備える。ここまでの構成は、図9に示す従来構成と同様である。
なお、送信端局10Aから光増幅ファイバ22−1に励起光を供給する前方励起、または光中継装置30から光増幅ファイバ22−2に励起光を供給する前方励起、さらに双方向励起のいずれでもよい。また、光中継装置30がない構成あるいは2以上の光中継装置が配置される構成でも同様である。
本実施形態の特徴は、送信端局10Aおよび光中継装置30の出力端に、それぞれコア拡大ファイバ41−1,41−2を介して光伝送ファイバ21−1,21−2を接続し、送信端局10Aおよび光中継装置30は、光伝送ファイバ21−1,21−2に直接入力した場合に非線形光学効果の影響が現れる信号光パワーPthを超える主信号光をコア拡大ファイバ41−1,41−2を介して送信(中継)するところにある。
コア拡大ファイバとしては、ITU−TG.654に規定する光ファイバ(以下、G.654ファイバという。他のITU−T規定の光ファイバも同様。)を用いることができる。このコア拡大ファイバ(例えば、モードフィールド径11.8μm)は、光伝送ファイバ21として用いるG.652ファイバ(例えば、モードフィールド径10.0μm)に比べてコア径が拡大されており、信号光のパワー密度は約40%低くなる。両光ファイバで発生する非線形光学効果の影響を同程度許容するとすれば、送信端局10Aおよび光中継装置30の出力端でコア拡大ファイバ41−1,41−2を用いることより、それぞれから送信される信号光パワーを約 1.4dB高くすることができる。これにより、送信(中継)する信号光パワーを大きくしても非線形光学効果の影響が緩和されるので、伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。なお、信号光パワーが高い状態にある距離(図1で信号光パワーPthを超えている部分の距離)は、光ファイバの非線形長として約25km程度になるので、コア拡大ファイバ41−1,41−2の長さはその非線形長に相当する長さが望ましい。
ここで、ITU−Tで規定されているモードフィールド径を表1に示す。
Figure 2007158980
(第2の実施形態)
図2は、本発明の遠隔励起光伝送システムの第2の実施形態を示す。ここでは、システム構成と信号光パワーダイヤグラムを関連付けて示す。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、光増幅ファイバ(EDF)22−1,22−2に対して光中継装置30および受信端局10Bからそれぞれ後方励起を行い、さらに送信端局10Aの出力端および光中継装置30の出力端にコア拡大ファイバ41−1,41−2を接続して送信する信号光パワーの増大を可能にする構成において、送信端局10Aの出力端に接続されたコア拡大ファイバ41−1で主信号光に対して前方ラマン励起を行うために、送信端局10Aにラマン励起光を供給する励起光源16と光カプラ17を備える。また、光中継装置30の出力端に接続されたコア拡大ファイバ41−2で主信号光に前方ラマン励起を行うために、光中継装置30にラマン励起光を供給する励起光源34と光カプラ35を備える。
送信端局10Aおよび光中継装置30では、各ラマン励起用の励起光源16,34から光カプラ17,35を介して、コア拡大ファイバ41−1,41−2にラマン励起光が供給される。伝送される主信号光は、コア拡大ファイバ41−1,41−2でラマン励起光によりラマン増幅され、信号光パワーの増大によって伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。
ところで、ラマン利得は、モードフィールド径が小さい光ファイバほど高いので、送信端局10Aおよび光中継装置30の各出力端に接続されるコア拡大ファイバ41−1,41−2は短い方がよい。一方、光伝送ファイバ21−1,21−2における非線形光学効果の影響を抑えて送信する信号光パワーを高くするためには、コア拡大ファイバ41−1,41−2の長さをある程度確保する必要がある。この2つの条件を考慮すると、コア拡大ファイバ41−1,41−2は、第1の実施形態で示した最低限の長さ(非線形長として約25km)とすることが望ましい。
なお、本実施形態における前方ラマン励起のための励起光源および光カプラは、光増幅ファイバ22−1,22−2に対する前方励起手段と共用してもよい。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の遠隔励起光伝送システムの第3の実施形態を示す。ここでは、システム構成と信号光パワーダイヤグラムを関連付けて示す。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、光増幅ファイバ(EDF)22−1,22−2に対して光中継装置30および受信端局10Bからそれぞれ後方励起を行い、さらに送信端局10Aの出力端および光中継装置30の出力端にコア拡大ファイバ41−1,41−2を接続して送信する信号光パワーの増大を可能にするとともに、主信号光に対して前方ラマン励起を行う構成において、光増幅ファイバ22−1,22−2に供給する励起光(1480nm帯)で主信号光を後方ラマン増幅するために、光中継装置30の入力端および受信端局10Bの入力端に、光伝送ファイバ21−1,21−2よりモードフィールド径の小さな分散シフトファイバ(DSF)42−1,42−2を接続する。図中の「EDF用励起光(ラマン励起光)」は、光増幅ファイバ22−1,22−2に供給する励起光が主信号光をラマン増幅するラマン励起光になることを意味している。
例えば、光伝送ファイバ21−1,21−2としてG.652ファイバを用い、コア拡大ファイバ41−1,41−2としてG.654ファイバを用い、分散シフトファイバ42−1,42−2としてG.653ファイバまたはG.655ファイバを用いる。ここで、G.652ファイバと比べてG.653ファイバではモードフィールド径が約 0.6倍なので、ラマン利得(dB)は1/0.6 倍に増加する。この光中継装置30の入力端および受信端局10Bの入力端に接続した分散シフトファイバ42−1,42−2におけるラマン利得により主信号光の伝送損失が低減され、伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現できる。
なお、光増幅ファイバ22−1,22−2に供給する励起光から主信号光に対して得られるラマン利得は、分散シフトファイバ42−1,42−2が長いほど大きくなる。しかし、信号光パワーが高い状態にある光増幅ファイバ22−1,22−2の出力端にモードフィールド径の小さな分散シフトファイバ42−1,42−2を直接接続すると(図3の状態)、非線形光学効果の影響による主信号光の信号品質の劣化が懸念される。例えば、信号光帯域が1550nm帯の場合に、G.653ファイバの零分散波長が1550nm帯であるので、信号光パワーが高くなる光増幅ファイバ22−1,22−2の近傍まで分散シフトファイバ42−1,42−2としてG.653ファイバを用いることは避け、光中継装置30の入力端近傍および受信端局10Bの入力端近傍のみとするのがよい。すなわち、光増幅ファイバ22−1,22−2と分散シフトファイバ42−1,42−2との間に通常の光伝送ファイバ21を接続すればよい。
また、本実施形態は、前方ラマン増幅を行う第2の実施形態に適用した場合について説明したが、送信端局10Aおよび光中継装置30の出力端にコア拡大ファイバ41−1,41−2を接続した第1の実施形態において、光増幅ファイバ22−1,22−2に供給する励起光で主信号光をラマン増幅するために、光中継装置30の入力端および受信端局10Bの入力端に、光伝送ファイバ21−1,21−2よりモードフィールド径の小さな分散シフトファイバ(DSF)42−1,42−2を接続するようにしてもよい。この場合の構成例を図4に示す。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の遠隔励起光伝送システムの第4の実施形態を示す。ここでは、システム構成と信号光パワーダイヤグラムを関連付けて示す。
本実施形態では、第3の実施形態と同様に、光増幅ファイバ(EDF)22−1,22−2に対して光中継装置30および受信端局10Bからそれぞれ後方励起を行い、さらに送信端局10Aの出力端および光中継装置30の出力端にコア拡大ファイバ41−1,41−2を接続して送信する信号光パワーの増大を可能にするとともに、主信号光に対して前方ラマン励起を行い、さらに光増幅ファイバ22−1,22−2に対する励起光で主信号光を後方ラマン増幅するために、光中継装置30の入力端および受信端局10Bの入力端に分散シフトファイバ(DSF)42−1,42−2を接続する構成において、光増幅ファイバ22−2に供給する励起光をラマン増幅するための二次ラマン励起光を供給する励起光源18および光カプラ19を受信端局10Bに備える。
励起光源18から出力された二次ラマン励起光は、光カプラ19,15を介して分散シフトファイバ42−2に入力され、励起光源14から光増幅ファイバ22−2に供給される励起光をラマン増幅する。これにより、受信端局10Bから光増幅ファイバ22−2までにおける励起光の伝搬損失が低減され、光増幅ファイバ22−2の位置を受信端局10Bから遠方にすることができ、伝送距離(中継間隔)の長距離化を実現することができる。ここで、励起光源14が1480nm帯とすると、二次ラマン励起光を発生する励起光源18はそれから約 100nm短波長側の波長とすることにより、高いラマン利得を得ることができる。なお、図5に示す信号光パワーダイヤグラムでは、分散シフトファイバ42−2を介して光増幅ファイバ22−2に供給される励起光がラマン増幅されるので、光中継装置30の入力端より受信端局10Bの入力端の信号光パワーが高くなっていることを示している。
また、光中継装置30において、同様に光増幅ファイバ22−1に供給する励起光をラマン増幅する構成としてもよい。また、本実施形態は、前方ラマン増幅を行う第3の実施形態に適用した場合について説明したが、送信端局10Aおよび光中継装置30の出力端にコア拡大ファイバを接続した第1の実施形態において、光増幅ファイバ22−1,22−2に供給する励起光で主信号光をラマン増幅するために、光中継装置30の入力端および受信端局10Bの入力端に、光伝送ファイバ21−1,21−2よりモードフィールド径の小さな分散シフトファイバ(DSF)42−1,42−2を接続し、さらに光増幅ファイバ22−1,22−2に供給する励起光をラマン増幅するようにしてもよい。この場合の構成例を図6に示す。図6において、光増幅中継器30の励起光源36から出力される二次ラマン励起光は、光カプラ37,33を介して分散シフトファイバ42−1に入力され、励起光源32から光増幅ファイバ22−1に供給される励起光をラマン増幅する。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の遠隔励起光伝送システムの第5の実施形態を示す。
一般にポイントツーポイントの光伝送システムでは、光伝送路は上り回線と下り回線で構成される。海底光伝送システムでは、光伝送路(海底ケーブル)は4心ないし6心の光ファイバで構成され、上り回線と下り回線で使い分けられる。本実施形態は、第3の実施形態のように、光伝送ファイバ(SMF)21、光増幅ファイバ(EDF)22、コア拡大ファイバ41、分散シフトファイバ(DSF)42を用いて光伝送路を構成する場合に、各ファイバの相互接続を行うための場所を確保し、かつ上り回線と下り回線を合わせた各伝送区間A〜Fにおける光ファイバの種類を少なくするための構成例を示す。
図7において、伝送区間Aは、上り回線(図中上段)の送信端局10Aおよび下り回線(図中下段)の受信端局10Bと筐体51との間を示す。伝送区間Bは、筐体51と筐体52との間を示す。伝送区間Cは、上り回線および下り回線の光中継装置30と筐体52との間を示す。伝送区間Dは、上り回線および下り回線の光中継装置30と筐体53との間を示す。伝送区間Eは、筐体53と筐体54との間を示す。伝送区間Fは、上り回線の受信端局10Bおよび下り回線の送信端局10Aと筐体54との間を示す。
本実施形態の特徴は、上り回線のコア拡大ファイバ41と下り回線の分散シフトファイバ42の長さ、下り回線のコア拡大ファイバ41と上り回線の分散シフトファイバ42の長さをそれぞれ等しくする。これにより光増幅ファイバ(EDF)22を収容する筐体51〜54内で、上り回線(または下り回線)のコア拡大ファイバ41と光伝送ファイバ21の接続と、下り回線(または上り回線)の分散シフトファイバ42と光増幅ファイバ22と光伝送ファイバ21の接続が可能となる。
さらに、伝送区間A,C,D,Fでは、コア拡大ファイバ41と分散シフトファイバ(DFS)42により上り回線と下り回線を構成できる。また、伝送区間B,Eでは、2本の光伝送ファイバ(SMF)21で上り回線と下り回線を構成できる。
本発明の遠隔励起光伝送システムの第1の実施形態を示す図。 本発明の遠隔励起光伝送システムの第2の実施形態を示す図。 本発明の遠隔励起光伝送システムの第3の実施形態を示す図。 本発明の遠隔励起光伝送システムの第3の実施形態の変形を示す図。 本発明の遠隔励起光伝送システムの第4の実施形態を示す図。 本発明の遠隔励起光伝送システムの第4の実施形態の変形を示す図。 本発明の遠隔励起光伝送システムの第5の実施形態を示す図。 従来の遠隔励起光伝送システムの構成例および信号光パワーダイヤグラムを示す図。 従来の遠隔励起光伝送システムの他の構成例および信号光パワーダイヤグラムを示す図。
符号の説明
10A 送信端局
10B 受信端局
11 光送信器
12,15,17,19 光カプラ
13 光受信器
14,16,18 励起光源
21 光伝送ファイバ(SMF)
22 光増幅ファイバ(EDF)
30 光中継装置
31 光増幅器
32,34,36 励起光源
33,35,37 光カプラ
41 コア拡大ファイバ
42 分散シフトファイバ(DSF)
51,52,53,54 筐体

Claims (8)

  1. 送信端局と受信端局とを接続する光伝送ファイバに少なくとも1つの光増幅ファイバを挿入し、前記送信端局または前記受信端局の少なくとも一方から前記光増幅ファイバに励起光を供給し、前記送信端局から前記受信端局に伝送される主信号光を増幅する構成である遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記送信端局の出力端に、前記光伝送ファイバよりもコア径が大きいコア拡大ファイバを介して前記光伝送ファイバを接続し、
    前記送信端局は、前記光伝送ファイバに直接入力した場合に非線形光学効果の影響が現れる高い信号光パワーの主信号光を前記コア拡大ファイバを介して送信する構成である
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  2. 請求項1に記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記送信端局と前記受信端局とを接続する光伝送ファイバに、伝送される主信号光を増幅中継し、かつ前記光増幅ファイバに対して励起光を供給する手段を含む少なくとも1つの光中継装置を挿入し、
    前記光中継装置の出力端に、前記光伝送ファイバよりもコア径が大きいコア拡大ファイバを介して前記光伝送ファイバを接続し、
    前記光中継装置は、前記光伝送ファイバに直接入力した場合に非線形光学効果の影響が現れる高い信号光パワーの主信号光を前記コア拡大ファイバを介して送信する構成である ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記送信端局は、前記コア拡大ファイバで前記主信号光を前方ラマン増幅するラマン励起光を供給する手段を含む
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  4. 請求項2に記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記光中継装置は、前記コア拡大ファイバで前記主信号光を前方ラマン増幅するラマン励起光を供給する手段を含む
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  5. 請求項1または請求項2に記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記受信端局は、前記光増幅ファイバに対して後方励起を行う励起光を供給する手段を備え、
    前記受信端局の入力端に、前記光伝送ファイバよりもコア径が小さい光ファイバを介して前記光伝送ファイバを接続し、このコア径が小さい光ファイバを伝搬する前記主信号光を前記光増幅ファイバに供給する励起光で後方ラマン増幅する構成である
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  6. 請求項2に記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記光中継装置は、前記光増幅ファイバに対して後方励起を行う励起光を供給する手段を備え、
    前記光中継装置の入力端に、前記光伝送ファイバよりもコア径が小さい光ファイバを介して前記光伝送ファイバを接続し、このコア径が小さい光ファイバを伝搬する前記主信号光を前記光増幅ファイバに供給する励起光で後方ラマン増幅する構成である
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  7. 請求項1,2,5,6のいずれかに記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    前記光増幅ファイバに供給される励起光をラマン増幅する二次ラマン励起光を発生し、前記光増幅ファイバに前記励起光とともに供給する手段を備えた
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
  8. 請求項5または請求項6に記載の遠隔励起光伝送システムにおいて、
    上り回線用の前記コア拡大ファイバと下り回線用の前記コア径が小さい光ファイバが等長であり、下り回線用の前記コア拡大ファイバと上り回線用の前記コア径が小さい光ファイバが等長である
    ことを特徴とする遠隔励起光伝送システム。
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