JP2007158705A - 動画生成装置、動画生成方法、及びプログラム - Google Patents

動画生成装置、動画生成方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オブジェクトが回転する動画を効率的に生成すること。
【解決手段】本発明の動画生成装置は、動画に含まれる連続する複数の駒画像において、静止画の回転領域の回転を示す遷移データを取得して、取得した遷移データから回転領域が回転する複数の駒画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部を備え、動画生成部は、1つの静止画から縮小領域を含む第1駒画像を生成する第1駒画像生成部と、第1駒画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部と、第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、遷移データが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換部と、第1駒画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを遷移データが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第2駒画像を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、動画生成装置、動画生成方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、静止画から動画を生成する動画生成装置及び動画生成方法、並びに、動画生成装置用のプログラムに関する。
顧客から提供された複数の静止画像データから動画データを生成して記録するシステムにおいて、静止画像データに静止画の切り替わりを示す差分データを付加することによって、静止画が切り替わってゆく動画データを生成するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この技術によって、ユーザはDVDプレーヤーのような家庭用動画再生機器でも、パソコン等のコンピュータ端末でも、簡単に写真画像を閲覧することができる。
特開2003−259303号公報
しかし、特許文献1には、画像の切り替わりを示す動画を効率的に生成する具体的な技術について開示されていない。例えば、特許文献1には、静止画上のオブジェクトの移動、拡大・縮小、回転、色調の変化、静止画のフェードイン・フェードアウト、静止画に対するモザイク表示等、静止画の移り変わりを示す動画データを効率的に生成する具体的な技術については開示されていない。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる動画生成装置、動画生成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の形態によると、静止画が変化する動画を生成する動画生成装置であって、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部と、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部とを備え、動画生成部は、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部と、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部と、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換部と、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部とを有する。
DCT変換部は、第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出し、DCT係数配置変換部は、第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をし、第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像を生成してよい。
トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像の回転領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する同一部分領域特定部と、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する動きベクトル算出部とをさらに有し、第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域の並び替えによって得られる部分領域、及び動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成してよい。
動画生成部は、複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成し、第1動画構成画像生成部は、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成し、DCT変換部は、第1動画構成画像生成部が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出し、DCT係数配置変換部は、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数のマクロブロックのそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、マクロブロック内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をし、同一部分領域特定部は、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャの回転領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくはBピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャに存在するか否かを特定し、動きベクトル算出部は、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出し、第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれるマクロブロックの並び替えによって得られるマクロブロック及び動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像を生成してよい。
本発明の第2の形態によると、静止画が変化する動画を生成する動画生成方法であって、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得段階と、トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成段階とを備え、動画生成段階は、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成段階と、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換段階と、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換段階と、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成段階とを有する。
本発明の第3の形態によると、静止画が変化する動画を生成する動画生成装置用のプログラムであって、動画生成装置を、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部として機能させ、動画生成部を、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換部、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部として機能させる。
本発明の第4の形態によると、静止画が変化する動画を生成する動画生成装置であって、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部と、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部とを備え、動画生成部は、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部と、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部と、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換するDCT係数符号変換部と、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸方向に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部とを有する。
DCT変換部は、第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出し、DCT係数符号変換部は、第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換し、第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて並び替えることにより、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像を生成してよい。
トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像のミラー表示変換領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する同一部分領域特定部と、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する動きベクトル算出部とをさらに有し、第2動画構成画像生成部は、第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域の並び替えによって得られる部分領域、及び動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成してよい。
動画生成部は、複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成し、第1動画構成画像生成部は、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成し、DCT変換部は、第1動画構成画像生成部が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出し、DCT係数符号変換部は、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数のマクロブロックのそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、マクロブロック内の複数のDCT係数を符号変換し、同一部分領域特定部は、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャのミラー表示変換領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくは当該Bピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャにそれぞれ存在するか否かを特定し、動きベクトル算出部は、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出し、第2動画構成画像生成部は、第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれるマクロブロックの並び替えによって得られるマクロブロック、及び動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像を生成してよい。
本発明の第5の形態によると、静止画が変化する動画を生成する動画生成方法であって、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得段階と、トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成段階とを備え、動画生成段階は、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成段階と、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換段階と、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換するDCT係数符号変換段階と、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸方向に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成段階とを有する。
本発明の第6の形態によると、静止画が変化する動画を生成する動画生成装置用のプログラムであって、動画生成装置を、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部として機能させ、動画生成部を、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換するDCT係数符号変換部、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸方向に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部として機能させる。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、オブジェクトが回転する動画を効率的に生成する動画生成装置を提供することができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係る動画生成装置100の利用環境の一例を示す。動画生成装置100は、静止画に含まれるオブジェクトに対して縮小、回転、ミラー表示変換、色変換、モザイク処理等のエフェクトを施すことによって、スライドショー等のMPEG符号化された動画を生成する。具体的には、動画生成装置100は、ユーザ190が撮像装置110を用いて撮像した静止画120、121、122、123、・・・を受け取る。そして、動画生成装置100は、受け取った静止画に含まれるオブジェクトの中から、より多くの画像に含まれるオブジェクト、又は、予め登録された人物の顔と予め定められた一致度より高い一致度で合致するオブジェクトを、エフェクトを施すオブジェクトとして抽出する。なお、動画生成装置100は、静止画に含まれるオブジェクトの中から、動画において移動させるオブジェクトをユーザ190に選択させてもよい。
そして、動画生成装置100は、抽出したオブジェクトを含む静止画に対してDCT変換を含む処理を施すことによって、動画を構成するIピクチャ(例えば、Iピクチャ141、151、161、171、181)を生成する。そして、動画生成装置100は、ユーザ190から指示されるエフェクトのパターンに沿って、各Iピクチャの生成時に算出されたDCT係数を操作することによって、オブジェクトにエフェクトが施されたPピクチャ又はBピクチャ(例えば、Bピクチャ142、152、162、172、182)を生成する。例えば、動画生成装置100は、DCT係数を間引いていくことによってオブジェクトが縮小される動画140を生成する。例えば、動画生成装置100は、DCT係数を間引いていくことによってオブジェクトが拡大される動画150を生成する。また、動画生成装置100は、DCT係数のブロック内での配置換え及び符号変換、並びにブロックの配置換えによって、オブジェクトが回転する動画160を生成する。また、動画生成装置100は、DCT係数の符号変換によって、オブジェクトがミラー表示変換される動画170を生成する。また、動画生成装置100は、色差信号Cr及びCbについてのDCT係数値の大きさを増減させることによって、オブジェクトの色が変化する動画180を生成する。また、動画生成装置100は、DCT係数の高周波成分をカットしたり、隣接するマクロブロックのDCT係数のDC成分を平均化することによって、オブジェクトにモザイク処理が施される動画190を生成する。
このように、動画生成装置100は、Iピクチャを生成したときのDCT係数の操作によって、Pピクチャ又はBピクチャのDCT係数を生成する。したがって、動画生成装置100は、Pピクチャ又はBピクチャの全画像領域の画素データを生成してからMPEG符号化を施す場合に比べて、高速にMPEG符号化された動画を生成することができる。
なお、動画生成装置100は、動画を作成するデザイナ、動画生成装置100を操作するユーザ190等がデザインしたエフェクトのパターンを取得して登録してよい。また、動画生成装置100は、動画生成装置100がアクセスすることのできる記録媒体、通信回線を介してエフェクトのパターンを取得して登録してもよい。なお、動画生成装置100は、DVD130等の記録媒体に生成した動画を記録してユーザ190に提供してよいし、インターネット等の通信回線を通じてユーザ190に生成した動画を提供してもよい。また、動画生成装置100は、インターネット等の通信回線を通じて撮像装置110から静止画を受け取ってよいし、撮像装置110によって半導体メモリ等の記録媒体に記録された静止画を、当該記録媒体から受け取ってもよい。なお、動画生成装置100は、撮像画像であってもよいし、撮像画像以外の、画像加工ソフト等を利用して作成されたイメージデータであってよい。なお、動画生成装置100は、デジタルフォトショップ170、コンビニエンスストア、又は公共施設、或いは駅及び公園の売店等の簡易建築物に設けられたキオスク端末等であってよいし、個人宅に設けられたパーソナルコンピュータ等の端末であってよい。
図2は、動画生成装置100のブロック構成の一例を示す。本実施例の動画生成装置100は、静止画におけるDCT係数を操作することによって、静止画が変化する動画を効率的に生成することを目的とする。動画生成装置100は、指示入力部200、出力部205、画像格納部210、トランジションデータ取得部212、動画生成部214、及びオブジェクト抽出部260を備える。動画生成部214は、DCT係数符号変換部220、DCT係数配置変換部222、DCT係数値変換部224、DCT係数色差変換部226、DCT係数平均化部228、逆DCT変換部230、逆DCT変換画素選択部232、同一部分領域特定部240、動きベクトル算出部250、第1動画構成画像生成部281、第2動画構成画像生成部282、第3動画構成画像生成部283、DCT変換部290、DCT係数量子化部292、及び符号化部294を有する。
トランジションデータ取得部212は、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である縮小領域をどのように縮小させるかを示すトランジションデータを取得する。そして、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、縮小領域を含む第1動画構成画像を生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出する。
そして、逆DCT変換画素選択部232は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す縮小領域の縮小率に応じた画素数の画素を、より周波数が低い画素から選択する。そして、逆DCT変換部230は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内の縮小領域に含まれる部分領域毎に、DCT変換部290が算出した部分領域毎のDCT係数のうちの、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す縮小領域の縮小率に応じた画素数のDCT係数に、逆DCT変換を施して、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像内の縮小領域の画素データを算出する。具体的には、逆DCT変換部230は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内の縮小領域に含まれる部分領域毎に、逆DCT変換画素選択部232が選択した画素のDCT係数に逆DCT変換を施す。そして、第2動画構成画像生成部282は、逆DCT変換部230が算出した第2動画構成画像内の縮小領域の画素データを用いて第2動画構成画像を生成する。
例えば、トランジションデータ取得部212が、第1動画構成画像と第2動画構成画像との間において縮小領域を1/Nの縮小率で縮小することを示すトランジションデータを取得した場合、逆DCT変換画素選択部232は、部分領域を構成するDCT係数の画素数の1/Nの画素数の画素を、より周波数が低い画素から選択する。そして、逆DCT変換部230は、1/Nの画素の幅を持つ縮小画像の画素データを逆DCT変換によって生成する。このように、動画生成部214は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、縮小領域が徐々に縮小していく複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する。したがって、動画生成装置100は、オブジェクトが縮小する動画をDCT係数の操作から生成することができる。
DCT変換部290は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出する。そして、逆DCT変換部230は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像内の縮小領域に含まれる部分領域毎に、DCT変換部290が算出した部分領域毎のDCT係数のうちの、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す縮小領域の縮小率に応じた画素数のDCT係数に、逆DCT変換を施して、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像内の縮小領域の画素データをさらに算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、逆DCT変換部230が算出した第3動画構成画像内の縮小領域の画素データを用いて第3動画構成画像を生成する。このようにして動画生成装置100は、縮小領域が徐々に縮小していく動画を、DCT係数の操作によって容易に生成することができる。
同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像の縮小領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、逆DCT変換部230が算出した第2動画構成画像内の縮小領域の画素データ、及び動きベクトル算出部250分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する。
動画生成部214が複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成する場合、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、縮小領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロックのDCT係数を算出する。そして、逆DCT変換部230は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャ内の縮小領域に含まれるマクロブロック毎に、DCT変換部290が算出したマクロブロック毎のDCT係数のうちの、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す縮小領域の縮小率に応じた画素数のDCT係数に、逆DCT変換を施して、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャの次に再生されるPピクチャ又はBピクチャ内の縮小領域の画素データを算出する。
また、同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャのそれぞれについて、縮小領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくはBピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャに存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、逆DCT変換部230が算出したIピクチャ又はBピクチャ内の縮小領域の画素データ、及び動きベクトル算出部250分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像であるIピクチャ又はBピクチャを生成する。このため、動画生成装置100は、動きベクトルで表現することによってデータ量を圧縮することができる部分領域を、トランジションデータから容易に特定することができる。
また、動画生成装置100は、画像の回転領域が回転するエフェクトが施された動画を生成する。この場合、トランジションデータ取得部212は、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得する。例えば、動画生成装置100は、回転領域の回転量と、回転方向を示すトランジションデータを取得する。
第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数符号変換部220は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をする。そして、第2動画構成画像生成部282は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する。
このように、動画生成部214は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する。したがって、動画生成装置100は、回転領域が順次回転していくエフェクトが施された動画を、DCT係数の操作と部分領域の配置の入れ替えによって容易に生成することができる。なお、トランジションデータ取得部212は、回転領域に含まれる部分領域毎の速度によって回転方向及び回転量を示すトランジションデータを取得してもよい。また、トランジションデータ取得部212は、回転の中心の座標及び回転する角速度によって回転領域の回転方向及び回転量を示すトランジションデータを取得してもよい。
DCT変換部290は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出する。そして、DCT係数配置変換部222は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をする。そして、第2動画構成画像生成部282は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像を生成する。このように、動画生成装置100は、回転領域が順次回転していくエフェクトが施された動画を、DCT係数の操作と部分領域の配置の入れ替えによって容易に生成することができる。
同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像の回転領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域の並び替えによって得られる部分領域、及び動きベクトル算出部250分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する。このように、動画生成装置100は、他の動画構成画像に同一の画像内容が含まれる部分領域を、回転領域を含まない部分領域の中から効率的に特定することができる。
また、動画生成部214が複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成する場合においては、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数配置変換部222は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数のマクロブロックのそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、マクロブロック内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をする。
また、同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャの回転領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくはBピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャに存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれるマクロブロックの並び替えによって得られるマクロブロック及び動きベクトル算出部250分領域が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像を生成する。
また、動画生成装置100は、画像のミラー表示変換を施した動画を生成する。この場合、トランジションデータ取得部212は、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得する。例えば、トランジションデータ取得部212は、ミラー表示変換させるミラー軸の位置及び方向を示すトランジションデータを取得する。
そして、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数符号変換部220は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換する。そして、第2動画構成画像生成部282は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて並び替えることにより、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する。
このように、動画生成部214は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を、DCT係数の符号変換によって生成する。このため、動画生成装置100は、ミラー表示変換が施された動画を効率的に生成することができる。
また、DCT変換部290は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出する。そして、DCT係数符号変換部220は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換する。そして、第2動画構成画像生成部282は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて並び替えることにより、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像を生成する。このようにして動画生成装置100は、DCT係数の符号変換の繰り返しによって、ミラー表示変換が繰り返されるエフェクトが施された動画を効率的に生成することができる。
また、同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像のミラー表示変換領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域の並び替えによって得られる部分領域、及び動きベクトル算出部250分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する。このように、動画生成装置100は、他の動画構成画像に同一の画像内容が含まれる部分領域をミラー表示変換されない領域から効率的に特定することができる。
動画生成部214が複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成する場合、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数配置変換部222は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数のマクロブロックのそれぞれにおいて、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、マクロブロック内の複数のDCT係数を符号変換する。
同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャのミラー表示変換領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくは当該Bピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャにそれぞれ存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれるマクロブロックの並び替えによって得られるマクロブロック、及び動きベクトル算出部250分領域が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像を生成する。
また、動画生成装置100は、オブジェクトの色を変化させるエフェクトが施された動画を生成する。この場合、トランジションデータ取得部212は、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である色変化領域の色をどのように変化させるかを示すトランジションデータを取得する。例えば、トランジションデータ取得部212は、色変化領域において強調すべき色を示すトランジションデータを取得する。
第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、色変化領域を含む第1動画構成画像を生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数色差変換部226は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内の色変化領域に含まれる部分領域の色差情報を示すDCT係数を、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す色変化領域の色変化量に応じて変換する。そして、第2動画構成画像生成部282は、DCT係数色差変換部226が変換した色変化領域のDCT係数を用いて、第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する。
このように、動画生成部214は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、色変化領域の色が徐々に変化していく複数の動画構成画像を含む圧縮動画を、色差情報を示すDCT係数値の操作によって生成する。このため、動画生成装置100は、色が変化する動画を効率的に生成することができる。
また、DCT係数色差変換部226は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像内の色変化領域に含まれる部分領域の色差情報を示すDCT係数を、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す色変化領域の色変化量に応じてさらに変換する。第2動画構成画像生成部282は、DCT係数色差変換部226が変換した色変化領域のDCT係数を用いて、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像をさらに生成する。このように、動画生成装置100は、特定の色が徐々に強調されるエフェクトが施された動画を、色差情報を示すDCT係数値の操作によって効率的に生成することができる。
また、DCT係数色差変換部226は、第1動画構成画像の色変化領域のDCT係数より、第2動画構成画像の色変化領域のDCT係数を小さく変換し、第2動画構成画像の色変化領域のDCT係数より、第3動画構成画像の色変化領域のDCT係数を変換する。そして、第2動画構成画像生成部282は、色変化領域が徐々に単一色に近づいていく第1動画構成画像、第2動画構成画像、及び第3動画構成画像を生成する。このため、動画生成部214は、色が徐々に消えていくエフェクトが施された動画を、色差信号のDCT係数値の操作によって容易に生成することができる。
また、オブジェクト抽出部260は、静止画内の所定のオブジェクトの領域を色変化領域として抽出する。そして、動画生成部214は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクトの領域の色が徐々に変化していく複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する。例えば、DCT係数色差変換部226は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクトの領域に含まれる部分領域の色差情報を示すDCT係数を、トランジションデータが示す色変化領域の色変化量に応じて変換する。
また、同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像の色変化領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、DCT係数色差変換部226が変換した色変化領域のDCT係数、及び動きベクトル算出部250が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する。
動画生成部214が複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成する場合、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、色変化領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数色差変換部226は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャ内の色変化領域に含まれるマクロブロックの色差情報を示すDCT係数を、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示す色変化領域の色変化量に応じて変換する。
また、同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャの色変化領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域がPピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくはBピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャに存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、DCT係数色差変換部226が変換した色変化領域のDCT係数、及び動きベクトル算出部250が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像であるPピクチャ又はBピクチャを生成する。
また、動画生成装置100は、オブジェクトぼかし処理のエフェクトが施された動画を生成する。この場合、トランジションデータ取得部212は、動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるぼかし領域のぼかし度合いをどのように変化させるかを示すトランジションデータを取得する。
そして、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、ぼかし領域を含む第1動画構成画像を生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数値変換部224は、第1動画構成画像生成部281が生成した第1動画構成画像内のぼかし領域に含まれる部分領域のDCT係数を、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すぼかし領域のぼかし度合いに応じて変換する。そして、第2動画構成画像生成部282は、DCT係数値変換部224が変換したぼかし領域のDCT係数を用いて、第1動画構成画像の前又は後に再生される第2動画構成画像を生成する。
このように、動画生成部214は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、ぼかし領域のぼかし度合いが徐々に変化していく複数の動画構成画像を含む圧縮動画を、DCT係数の操作によって生成する。
また、DCT係数値変換部224は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像内のぼかし領域に含まれる部分領域のDCT係数を、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すぼかし領域のぼかし度合いに応じてさらに変換する。第2動画構成画像生成部282は、DCT係数値変換部224が変換したぼかし領域のDCT係数を用いて、第2動画構成画像の前又は後に再生される第3動画構成画像をさらに生成する。このように、動画生成部214は、ぼかし度が順次変化していく動画を、DCT係数の操作によって容易に生成することができる。
さらに、DCT係数値変換部224は、第1動画構成画像のぼかし領域のDCT係数の第1のレベル以上の高周波数成分を低減することにより、第2動画構成画像のぼかし領域のDCT係数を算出し、第2動画構成画像のぼかし領域のDCT係数の第1のレベルより小さい第2のレベル以上の高周波数成分を低減することにより、第3動画構成画像のぼかし領域のDCT係数を算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、ぼかし領域のぼかし度合いが徐々に大きく又は小さくなっていく第1動画構成画像、第2動画構成画像、及び第3動画構成画像を生成する。このように、動画生成部214は、ぼかし処理されていく動画又はぼかし処理が施された画像からぼかし処理が解除されていく動画を、DCT係数の操作によって容易に生成することができる。
また、DCT係数平均化部228は、第2動画構成画像生成部282が生成した第2動画構成画像のぼかし領域に含まれる部分領域のDCT係数を、ぼかし領域を分割した複数の第1部分ぼかし領域に含まれる複数の部分領域で平均化する。そして、第3動画構成画像生成部283は、DCT係数平均化部228が平均化したDCT係数を第1部分ぼかし領域に含まれる複数の部分領域のDCT係数として、第2動画構成画像の前又は後に再生される第4動画構成画像を生成する。このため、動画生成部214は、ぼかし領域がモザイク状にぼかされるエフェクトを、複数の部分領域のDCT係数の平均化によって容易に生成することができる。
DCT係数平均化部228は、第3動画構成画像生成部283が生成した第4動画構成画像のぼかし領域に含まれる部分領域のDCT係数を、第1部分ぼかし領域より大きい第2部分ぼかし領域に含まれる複数の部分領域でさらに平均化する。そして、第3動画構成画像生成部283は、DCT係数平均化部228が平均化したDCT係数を第2部分ぼかし領域に含まれる複数の部分領域のDCT係数として、第4動画構成画像の前又は後に再生される第5動画構成画像を生成する。このため、動画生成部214は、モザイク処理が施された領域が複数の部分領域わたって拡大していく動画を、DCT係数の操作によって容易に生成することができる。
オブジェクト抽出部260は、静止画内の所定のオブジェクトの領域をぼかし領域として抽出する。そして、動画生成部214は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクトの領域のぼかし度合いが徐々に変化していく複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する。例えば、DCT係数平均化部228は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクトの領域に含まれる部分領域のDCT係数を、トランジションデータが示すぼかし度合いに応じて変換する。
同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像のぼかし領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する。そして、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、DCT係数値変換部224が変換したぼかし領域のDCT係数及び、動きベクトル算出部250が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する。
動画生成部214が複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成する場合、第1動画構成画像生成部281は、少なくとも1つの静止画から、ぼかし変化領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成する。そして、DCT変換部290は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出する。そして、DCT係数値変換部224は、第1動画構成画像生成部281が生成したIピクチャ内のぼかし領域に含まれるマクロブロックのDCT係数を、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータが示すぼかし領域のぼかし度合いに応じて変換する。
また、同一部分領域特定部240は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャのぼかし領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくはBピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャにそれぞれ存在するか否かを特定する。
動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータに基づいて、同一部分領域特定部240が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、DCT係数値変換部224が変換したぼかし領域のDCT係数及び、動きベクトル算出部250が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像であるPピクチャ又はBピクチャを生成する。
以上説明したように、本実施例における動画生成装置100は、DCT係数の操作によって、静止画に対して様々なエフェクトが施された動画を生成することができる。このため、動画生成装置100は、静止画に対してエフェクトを施した画素データを生成してからMPEG符号化を施す場合に比べて、高速にMPEG符号化された動画を生成することができる。なお、本実施形態における静止画とは、アニメーションを構成する画像であってよく、アニメーションに含まれるオブジェクトの画像等の、アニメーションを構成する一枚の画像における部分画像であってよい。そして、動画生成装置100は、それらの複数の静止画からアニメーションを生成してよい。この場合でも、動画生成装置100はアニメーションを構成する画像の画素データを生成してからMPEG符号化を施す場合に比べてアニメーションを高速に生成することができるのは言うまでもない。
図3は、動画生成部214がオブジェクトを縮小する動作の一例を示す。第1動画構成画像生成部281は、MPEG符号化におけるIピクチャ391を静止画から生成する。そして、オブジェクト抽出部260は、静止画に含まれるオブジェクト390を縮小領域として抽出する。以下、Iピクチャ391のオブジェクト390に含まれるマクロブロック350を例に挙げて、トランジションデータに従ってオブジェクト390を1/2、1/4、及び1/8に順次縮小していく場合の動画生成部214の処理の一例を説明する。
なお、マクロブロック350は、8×8画素からそれぞれ構成される4つのブロック351、352、353、及び354を含む。そして、DCT変換部290によって、各ブロック351、352、353、及び354毎に、8×8個のDCT係数が算出される。なお、本図において各ブロックにおける8×8のDCT係数の配置は、X方向におけるより高い周波数成分のDCT係数はより右方に位置し、Y方向におけるより高い周波数成分のDCT係数はより下方に位置するものとする。例えば、ブロック351、352、353、及び354のDCT係数のDC成分は、それぞれ最も左上に位置するDCT係数321、322、323、及び324となる。
動画生成部214がオブジェクト390の大きさをX方向及びY方向にそれぞれ1/2に縮小してBピクチャ392を生成する場合について説明すると、逆DCT変換画素選択部232は、ブロック351、352、353、及び354の各ブロックに含まれる、X方向及びY方向についての異なる周波数成分を示す8つのDCT係数の中から、それぞれの方向についてより低い周波数成分のDCT係数を1/2の数(4つ)だけ選択する。本図の例では、枠301、302、303、及び304内のDCT係数は、X方向及びY方向に周波数の低い順に4画素分の周波数成分が含まれている。これらの枠301、302、303、及び304内のDCT係数が逆DCT変換画素選択部232によって選択されて、選択された枠301、302、303、及び304内のDCT係数をそれぞれ逆DCT変換部230が逆DCT変換することによって、ブロック350の画像が1/2に縮小された画像の画素データ362を生成する。
同様に、動画生成部214がオブジェクト390の大きさをX方向及びY方向にそれぞれ1/4に縮小してBピクチャ393を生成する場合、逆DCT変換画素選択部232が2画素分のDCT係数を含む枠311、312、313、及び314内のそれぞれ2つのDCT係数を選択して、選択された枠311、312、313、及び314内のDCT係数を逆DCT変換部230がそれぞれ逆DCT変換することによって、マクロブロック350が1/4に縮小された画像の画素データ364を生成する。また、動画生成部214がオブジェクト390の大きさをX方向及びY方向にそれぞれ1/8に縮小してBピクチャ394を生成する場合には、逆DCT変換画素選択部232がDC成分を示すDCT係数321、322、323、及び324を選択して、選択されたDCT係数からマクロブロック350が1/8に縮小された画像の画素データ366を生成する。
なお、Bピクチャ393において、1/4に縮小された画像の画素データを生成する場合に、Bピクチャ392において生成された画素データ362を含む画像を1/2に縮小することによって生成してよい。この場合、Iピクチャ391のDCT係数から、Bピクチャ392においてオブジェクト390が1/2に縮小された画素データを生成する方法と同様の方法で生成してもよい。つまり、Bピクチャ392における画素データ362のDCT係数のうちの、X方向及びY方向にそれぞれ4つの低周波数成分のDCT係数が含まれる枠331、332、333、334に含まれるDCT係数を逆DCT変換することによって、1/4画素データ365を生成してもよい。
以上の説明においては、1/2の縮小率で縮小される動画を生成する場合について説明したが、同様の方法によって、動画生成部214はIピクチャから1/8を最小単位とする縮小率で縮小されていく動画を、DCT係数の操作によって生成することができる。また、動画生成部214は、連続するピクチャ間において、1/8を最小単位とする縮小率で縮小される動画を、DCT係数の操作によって生成することができる。このように、動画生成装置100は、Iピクチャを生成する場合に算出されたDCT係数の操作によって、オブジェクトが縮小されていく動画を生成することができる。
図4は、動画生成部214がオブジェクトを拡大する動作の一例を示す。本図においても、図3に関連して説明したのと同様に、第1動画構成画像生成部281は静止画からIピクチャ491を生成する。そして、本図の例では、第2動画構成画像生成部282は、オブジェクト抽出部260が拡大領域として抽出したオブジェクト390がそれぞれ2倍及び4倍に拡大されたBピクチャ492及び493を生成する。
第2動画構成画像生成部282は、オブジェクト390を2倍及び4倍に拡大した画像381及び382を生成するとともに、画像381及び画像382のBピクチャ492及び493における輪郭線の位置を特定する。そして、第2動画構成画像生成部282は、その輪郭線と交差するマクロブロック(例えば、マクロブロック441及び451)を特定する。そして、第2動画構成画像生成部282は、輪郭線と交差するマクロブロックと同じ位置のIピクチャ491におけるマクロブロック(例えば、マクロブロック421及びマクロブロック431)の画像と、オブジェクト390を拡大した画像381及び画像382とを合成することによって、輪郭線と交差するマクロブロックの画像を生成する。
なお、第2動画構成画像生成部282は、Bピクチャ492を生成する場合に、画像381の輪郭線の位置から、マクロブロック441に含まれるオブジェクト390が、マクロブロック441に占める面積の割合を算出する。そして第2動画構成画像生成部282は、算出した割合が予め定められた基準割合(例えば、50%)より小さい場合に、マクロブロック441の画像内容を、マクロブロック421の画像との差分画像データ及び0の動きベクトルで表現してもよい。このように、第2動画構成画像生成部282は、オブジェクト390の拡大率に基づいて画像381及び382の輪郭線のマクロブロックにおける位置を特定することによって、より高い圧縮率を期待することができるマクロブロックについては、適切な位置のマクロブロックの画像内容との差分画像信号をとることによって、効率的に動画を生成することができる。
図5は、動画生成部214がオブジェクトを回転する動作の一例を示す。オブジェクト抽出部260は、オブジェクト390を回転領域として抽出する。第1動画構成画像生成部281は、静止画から、MPEG符号化におけるIピクチャ591を生成する。以下、Iピクチャ591のオブジェクト390に含まれるマクロブロック550のDCT係数に対してDCT係数配置変換部222が施す変換処理、及び、第2動画構成画像生成部282がオブジェクト390内のマクロブロック1〜12に含まれるブロックを並び替える処理を例に挙げて説明する。なお、本例では、トランジションデータ取得部212がオブジェクト390を90°ずつ時計回りに順次回転するトランジションデータを取得した場合の一例を示す。なお、本図の例では、回転の中心580は、マクロブロック6と7の境界に位置するものとする。
DCT係数の配置511aは、各マクロブロック1のブロック511に対してDCT変換することによって得られたDCT係数の一例である。なお、このDCT係数の配置511aは、図3に関連して説明したDCT係数の配置と同様の並びで示されている。具体的には、c00はDCT係数のDC成分であり、c01、c02・・・はそれぞれY方向に関して0次の成分であってX方向に1次、2次・・・の成分のDCT係数を示す。Bピクチャ592を生成する場合に、DCT係数配置変換部222は、配置511aに対して、(X,Y)方向に関して(n,m)次のDCT係数と、(X,Y)方向に関して(m,n)次のDCT係数との位置を入れ替える。例えば、DCT係数配置変換部222は、DCT係数の値c10の位置と、値c01の位置とを入れ替える。そして、DCT係数配置変換部222は、入れ替えた後におけるX方向に関する奇数次の位置のDCT係数の正負の符号を逆転させることによって、ブロック内において回転された画像のDCT係数を示す配置511bを得る。
そして、第2動画構成画像生成部282は、マクロブロック1〜12内の各ブロックが、中心点580に関して90°回転するように位置を並び替える。具体的には、第2動画構成画像生成部282は、中心点580に対して90°動かされた位置に各マクロブロックを位置させる。さらに第2動画構成画像生成部282は、各マクロブロックに含まれる各ブロックの位置を、マクロブロックの中心に対して90°時計回りに回転させる。以上のようにして動画生成部214は、ブロックにおけるDCT係数の並び替え又は符号変換と、ブロックの位置の並び替えによって、Bピクチャ592を生成する。
なお、Bピクチャ593、594を生成する場合の動画生成部214の動作は、それぞれBピクチャ592及び593からオブジェクト390を時計回りに90°回転させる動作であり、Iピクチャ591からBピクチャ592を生成する場合の動作と同様であるので説明を省略する。なお、本図の例において、時計回りに90°単位でオブジェクトを回転させる場合の動画生成部214の動作の一例について説明したが、反時計回りに回転させる場合においても、ブロックにおけるDCT係数の並び替え又は符号変換と、ブロックの位置の並び替えによってオブジェクトの回転を表現することができるのは言うまでもない。また、回転する角度の単位は90°に限らず、180°、270°等の、90°の倍数を単位とする回転であってよい。このような回転であっても、ブロックにおけるDCT係数の並び替え又は符号変換と、ブロックの位置の並び替えによってオブジェクトの回転を表現することができるのは言うまでもない。
以上説明したように、動画生成装置100は、ブロックにおけるDCT係数の並び替え又は符号変換と、ブロックの位置の並び替えによって、オブジェクトを回転した画像のDCT係数を算出することができる。このため、動画生成装置100は、オブジェクトを回転させた画素データを生成してからDCT変換を施す場合に比べて、オブジェクトが回転する動画を高速に生成することができる。
図6は、動画生成部214がオブジェクトをミラー表示変換する動作の一例を示す。本図の例では、動画生成部214は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクト390に、Y軸に平行なミラー軸680に対してミラー表示変換を施した動画を生成する。この場合、オブジェクト390に対するミラー表示変換は、X軸(水平)方向についてのミラー表示変換となる。なお、マクロブロック1〜12の配置、マクロブロック1〜12に含まれるブロックの配置、及びDCT係数の配置511aは、図5に関連して説明したそれぞれの配置と同じであるので、説明を省略する。
Bピクチャ692を生成する場合におけるDCT係数配置変換部222の配置511aに対する処理を例に挙げて説明すると、DCT係数配置変換部222は、配置511aに対して、X方向に関して奇数次のDCT係数(例えば、c01、c03、c05、c07、c11、c13・・・)の正負の符号を逆転させることによって、ブロック内でミラー変換されたDCT係数を示す配置611bを得る。そして、第2動画構成画像生成部282は、マクロブロック1〜12に含まれる各ブロックの位置が、ミラー軸680に関して対象の位置に位置するよう、各ブロックの位置を並び替える。以上のように、動画生成部214は、ブロックにおけるDCT係数の符号変換とブロックの位置の並び替えとによって、DCT係数を算出することができる。
なお、本図の例において、オブジェクトに対してY軸に平行なミラー軸680に対して水平ミラー表示変換を施す場合について説明したが、X方向に平行なミラー軸に対する垂直ミラー表示変換についても、DCT係数の符号変換とブロックの位置の並び替えによってDCT係数を算出することができる。具体的には、各ブロックのDCT係数のY方向に関して奇数次の成分の符号を変換するとともに、各ブロックが当該ミラー軸に関して対称の位置に位置するよう配置を並び替えることによって、垂直ミラー表示変換におけるDCT係数を算出することができる。また、動画生成部214は、X方向及びY方向の両方についてのミラー表示変換を施してもよい。例えば、ミラー表示変換は、特定の点に対して対象な位置に関するミラー表示変換であってよい。この場合でも、ブロックにおけるDCT係数の符号変換をX方向及びY方向の奇数次成分に対して施すとともに、ブロックの位置を対称点に関して並び替えることによって、オブジェクトに対してミラー表示変換が施された画像のDCT係数を算出することができる。
以上説明したように、動画生成装置100は、ブロックにおけるDCT係数の符号の逆転と、ブロックの並び替えとによって、オブジェクトがミラー表示変換された場合のDCT係数を算出する。このため、動画生成装置100は、オブジェクトをミラー表示変換させた画素データを生成してからDCT変換を施す場合に比べて、オブジェクトがミラー表示変化された動画を高速に生成することができる。
図7は、動画生成部214がオブジェクトの色を変化させる動作の一例を示す。本図の例では、動画生成部214は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクト390の色が時間と共に薄くなっていく動画を生成する。以下、オブジェクト390に含まれるマクロブロック1の色差信号Cr及びCbについてのDCT係数の変換を例に挙げて説明する。なお、本図におけるDCT係数の配置は図5に関連して説明したDCT係数の配置と同様であって、より左方の位置のDCT係数はX方向に関するより低次のDCT係数を示し、より上方の位置のDCT係数はY方向に関するより低次のDCT係数を示す。
DCT係数色差変換部226は、Bピクチャ792からBピクチャ799にかけて、DCT係数が示す色差信号Cr及びCbが0に向かっていくように、各ピクチャのDCT係数を変換していく。例えば、DCT係数色差変換部226は、Bピクチャ799においてオブジェクト390に含まれるマクロブロックについてのDCT係数が全て0となるよう、各ピクチャにおけるDCT係数の変化量を算出する。例えばIピクチャ591からBピクチャ799にわたるピクチャの数がNであるとすると、マクロブロック1についての色差信号CrのDCT係数のDC成分について、DC成分の一ピクチャあたりの変化量Δf00=−f00/Nを算出する。同様に、色差信号CbについてのDCT係数のDC成分g00について、DC成分の一ピクチャあたりの変化量Δg00=−g00/Nを算出する。そして、Iピクチャ591とBピクチャ799の間のタイミングで表示されるピクチャ792、793・・・のマクロブロック1の位置におけるDCT係数のDC成分について、Δf00及びΔg00ずつ順次変化させる。また、DCT係数色差変換部226は、色差信号Cr及びCbについてのDCT係数のAC成分についても同様に、連続するピクチャの間におけるDCT係数の変化量を算出して、算出した変化量ずつ順次変化させる。
なお、本図の例では、オブジェクトから色が薄くなっていくエフェクトを施す場合について説明したが、その他、色差信号Cr及びCbについてのDCT係数を任意に変化させることによって、様々な色変化を表すことができるのは言うまでもない。例えば、本図の例とは反対に、着色されていないオブジェクトから色が現れてくる動画を生成すべく、色差信号Cr及びCbのDCT係数の大きさを増加させてもよい。他にも、DCT係数色差変換部226は、色差信号CbについてのDCT係数の大きさを順次増加させていくことによって、オブジェクトに対して青色の強度又は青色の空間的な色の変化が強調されていくエフェクトが施された動画を生成することもできる。
なお、本図の例において、色差信号Cr及びCbについてのDCT係数の変換について説明したが、色差信号Cr及びCbについてのDCT係数の変換とともに、輝度信号についてのDCT係数も同時に変化させてもよい。例えば、動画生成部214はさらに、輝度信号についてのDCT係数のDC成分の大きさを増加させていくとともに、AC成分の大きさを小さくしていくことによって、オブジェクトの色が白一色にむかって変化していく動画を生成することもできる。
以上説明したように、動画生成部214は、色差信号Cr及びCbについてのDCT係数の大きさを小さくしていくことによって、オブジェクトに対して色が薄くなっていくエフェクトを施すことができる。このため、動画生成装置100は、オブジェクトの色を変化させた画素データをピクチャのそれぞれについて生成してからDCT変換を施す場合に比べて高速に動画を生成することができる。
図8は、動画生成部214がオブジェクトに対してぼかし処理を施す動作の一例を示す。本図の例では、動画生成部214は、オブジェクト抽出部260が抽出したオブジェクト390にモザイク処理を施していく動画を生成する。以下、オブジェクト390に含まれるマクロブロック1、2、5、及び6の輝度信号についてのDCT係数を変換する場合を例に挙げて説明する。本図において画像891は、Iピクチャ591においてマクロブロック1、2、5、及び6が示す範囲の画像を示す。なお、本図におけるDCT係数の配置は図5に関連して説明したDCT係数の配置と同様であって、より左方の位置のDCT係数はX方向に関するより低次のDCT係数を示し、より上方の位置のDCT係数はY方向に関するより低次のDCT係数を示す。
DCT係数値変換部224は、Iピクチャ591について算出されたDCT係数について、高周波成分から順にDCT係数の大きさを小さくしていく。例えば、Bピクチャ内の画像892に含まれるブロック511において、c05が示す周波数成分よりX方向について高い周波数成分を示すDCT係数(例えば、c06、c07、c16、c17等)を0とするとともに、c50が示す周波数成分よりY方向について高い周波数成分を示すDCT係数(例えば、c60、c70、c61、c71等)を0とする。さらに、DCT係数値変換部224は、Bピクチャ内の画像893におけるブロック511において、c03が得られた周波数よりX方向について高い周波数成分を示すDCT係数(例えば、c04、c15、c14、c15等)を0とするとともに、c30が得られた周波数よりY方向について高い周波成分を示すDCT係数(例えば、c40、c50、c41、c51等)を0とする。また、Bピクチャ内の画像894に含まれるブロック511においては、DC成分c00以外のDCT係数を0とする。このように、DCT係数値変換部224は、DCT係数の高周波成分を徐々にカットしていくことによって、ブロック内の画素データの平均化を進めることができる。この結果、ブロック内の輝度分布は徐々に一様になっていくので、各ブロックを境界とするモザイクの強度が徐々に増していく。
そして、DCT係数平均化部228は、Bピクチャ内の画像895の各マクロブロックに含まれる各ブロックのDCT係数のDC成分を、各マクロブロックに含まれるブロックのDCT係数のDC成分の平均値とする。この結果、マクロブロック1は一様の輝度分布となるので、Bピクチャ内の画像895においてマクロブロックを境界としたモザイク模様の画像が得られる。さらにDCT係数平均化部228は、Bピクチャ内の画像896におけるマクロブロック1、2、5、及び6に含まれるブロックのDCT係数のDC成分を、それぞれのマクロブロックのDCT係数のDC成分の平均値とする。この結果、Bピクチャ896においてマクロブロック1、2、5、及び6の外郭線を境界としたモザイク処理が施されたオブジェクト390が得られる。
なお、以上の説明においては、輝度信号についてのDCT係数の高周波成分をカットしたり、マクロブロック内のブロック又は複数のマクロブロックにおける輝度信号のDCT係数を平均化することによってモザイク処理を施す例について説明した。その他、DCT係数値変換部224は、色差信号Cr又はCbについてのDCT係数の高周波成分をカットしたり、複数のマクロブロックにおける色差信号Cr又はCbについてのDCT係数を平均化することによってモザイク処理を施してもよい。また、本図の例では、オブジェクトに対してモザイク処理を施す例について説明したが、DCT係数の変換によってモザイク処理されたピクチャが逆順に再生されるようピクチャを並べることによって、モザイクがかけられた状態のオブジェクトからモザイクが解かれていく動画を生成することができるのは言うまでもない。
以上説明したように、動画生成部214は、輝度信号又は色差信号Cr又はCbについてのDCT係数の高周波成分をカットしたり、複数のマクロブロック、又は輝度信号についてはマクロブロック内の複数のブロックのDCT係数を平均化することによって、オブジェクトに対してモザイクを施すことができる。このため、動画生成装置100は、一旦オブジェクトにモザイク処理を施した画素データを生成してからDCT変換によりDCT係数を算出する場合に比べて、より高速にモザイク処理された動画を生成することができる。
図9は、動画生成部214が動きベクトルを算出する動作の一例を示す。本図の例では、動画生成装置100は、静止画900を背景として太陽のオブジェクトが移動する動画を生成する。トランジションデータ取得部212は、例えば連続して再生されるピクチャ間における、オブジェクトの座標の差(ベクトルΔTV901、902、903、904)をトランジションデータとして取得する。また、トランジションデータにはオブジェクトの初期位置も含まれている。そして第1動画構成画像生成部281は静止画900の当該初期位置にオブジェクトの画像を重ねることによってIピクチャ931を生成する。
以後、Pピクチャ934を生成する場合を例に挙げて動きベクトル算出部250が動きベクトルを算出する動作を説明する。同一部分領域特定部240は、トランジションデータで示される各ベクトルΔTVを、Iピクチャ931から順に加算していくことによって、Pピクチャ934との間のオブジェクトの位置の差を示すオブジェクト移動ベクトルV914を算出する。本図の例では、オブジェクト移動ベクトルTV914は、ΔTV901+ΔTV902+ΔTV903で表現することができる。なお、トランジションデータ取得部212は、オブジェクトの速度の時間依存データを取得してもよく、Iピクチャ931からの時間的な積分によってオブジェクトが移動したオブジェクト移動ベクトルを算出してもよい。
また、Pピクチャ934におけるオブジェクトの位置、オブジェクトの輪郭情報、及びマクロブロックの位置とから、同一部分領域特定部240はオブジェクトの輪郭を含むマクロブロック971、972、973、及び974を特定することができる。そして、同一部分領域特定部240は、Pピクチャ934におけるオブジェクトと背景の境界部分の近傍の領域980において、オブジェクトに全領域が含まれるマクロブロック961、962、及び963は、それぞれオブジェクト移動ベクトルTV914によって示されるIピクチャにおける部分領域951、952、953と同一の画像内容であると判断する。
また、オブジェクトの輪郭を含むマクロブロック971、972、973、及び974の、オブジェクトより外側の周囲に存在するマクロブロック(例えば、マクロブロック981)は、全領域が背景に含まれる。このような、全領域が背景に含まれるマクロブロックの画像内容は、Iピクチャ931における当該マクロブロックの範囲内にオブジェクトが含まれない限り、そのマクロブロックの範囲内におけるIピクチャ931の画像内容(背景の画像)と同一となる。したがって、動きベクトル算出部250は、全領域が背景に含まれるマクロブロックの動きベクトルとして0の動きベクトルを算出する。そして、第2動画構成画像生成部282は、0の動きベクトルと0の差分画像信号とによって当該マクロブロックを表現する。
また、第2動画構成画像生成部282は、オブジェクトの輪郭を含むマクロブロック(例えば、マクロブロック972)を、背景画像とオブジェクトの画像とを合成することによって生成する。例えば第2動画構成画像生成部282は、マクロブロック972におけるオブジェクトを含む領域991のオブジェクトの画像(例えば、Iピクチャ931における領域941の画像)と、Iピクチャ931におけるマクロブロック972で示される範囲の画像内容のうちの、オブジェクトの領域991以外の領域942の画像とを合成することによって、マクロブロック972の画像を生成する。
また、第2動画構成画像生成部282は、マクロブロック972の画像内容を、差分画像及び動きベクトルを用いて表現してもよい。例えば、第2動画構成画像生成部282は、オブジェクトの領域991の面積を算出して、マクロブロックの面積に対する領域991の面積の比が予め定められた基準比率(例えば、0.5)より大きい場合に、Iピクチャ931の部分領域954との差分画像信号を生成し、生成した差分画像信号と、当該マクロブロックとの間のオブジェクト移動ベクトルによって、マクロブロック972の画像内容を表現してよい。また、マクロブロックの面積に対する領域391の面積の比が予め定められた基準比率(例えば、0.5)以下である場合には、第2動画構成画像生成部282は、マクロブロック972の位置におけるIピクチャ931の部分領域955との差分画像信号を生成し、生成した差分画像信号と0の動きベクトルによって、マクロブロック972の画像内容を表現する。このように、動画生成装置100は、ブロックマッチングを行うことなく、トランジションデータに基づいて容易に画像内容が類似する部分領域を特定することができる。
以上説明したように、同一部分領域特定部240は、トランジションデータで示されるオブジェクトの移動ベクトルの加算によって、同一の画像内容を持つマクロブロックを容易に特定することができる。このため、動画生成装置100は、各ピクチャの画素データを生成してからMPEG符号化を行う場合に比べて、動画を高速に生成することができる。特に、動画生成装置100は、動きベクトルを算出するためのブロックマッチングに相当する処理を、オブジェクトの移動ベクトルの加算によって実現することができるので、ブロックマッチングによって動きベクトルを算出する場合に比べて動きベクトルをより高速に算出することができる。なお、トランジションデータ取得部212は、Iピクチャにおけるオブジェクトの位置とBピクチャ又はPピクチャにおけるオブジェクトの位置の差が、1/2画素を最小単位とする値となるトランジションデータを取得することが望ましい。1/2画素を最小単位で移動するオブジェクトに含まれるマクロブロックの画像内容は、オブジェクト移動ベクトルと同じ動きベクトルと、0の差分画像信号とによって表現することができるので、動画をより高い圧縮率で圧縮することができるとともに、動画をより高速に生成することができる。
なお、本図の説明において、オブジェクトの移動を例に挙げて動きベクトルを算出する方法について説明したが、トランジションデータ取得部212は、Iピクチャに含まれる一部の領域の移動を示すトランジションデータを取得してもよいことは言うまでもない。このような場合でも、図9に関連した説明と同様の手法によって、トランジションデータに基づく領域の移動から、高速に動画を生成することができる。他にも、トランジションデータ取得部212は、図1から図8にかけて説明した縮小領域、回転領域、ミラー表示変換領域、ぼかし領域、色変化領域の移動を示すトランジションデータを取得してもよい。この場合、トランジションデータで示される移動する領域に含まれるマクロブロックのDCT係数を、図1から図8にかけて説明したDCT係数の操作によって算出することができる。また、本図に関連して説明したように、動きベクトル算出部250は、トランジションデータ取得部212が取得したトランジションデータで示される移動する領域以外の画像領域の中から、0の動きベクトルによって画像内容を表現することができるマクロブロックを特定することができる。
図10は、本実施例に係る動画生成装置100のハードウェア構成の一例を示す。動画生成装置100は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、及び表示装置1580を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505、及びグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510、及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ1540、通信インターフェイス1530、CD−ROMドライブ1560を接続する。ハードディスクドライブ1540は、CPU1505が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェイス1530は、ネットワーク通信装置1598に接続してプログラムまたはデータを送受信する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。
また、入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、動画生成装置100が起動時に実行するブート・プログラムや、動画生成装置100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
CPU1505が実行するプログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ1540にインストールされ、RAM1520に読み出されてCPU1505により実行される。
CPU1505により実行されるプログラムは、動画生成装置100を、図1から図9にかけて説明した、指示入力部200、出力部205、画像格納部210、トランジションデータ取得部212、動画生成部214、及びオブジェクト抽出部260として機能させる。また、当該プログラムは、動画生成部214を、DCT係数符号変換部220、DCT係数配置変換部222、DCT係数値変換部224、DCT係数色差変換部226、DCT係数平均化部228、逆DCT変換部230、逆DCT変換画素選択部232、同一部分領域特定部240、動きベクトル算出部250、第1動画構成画像生成部281、第2動画構成画像生成部282、第3動画構成画像生成部283、DCT変換部290、DCT係数量子化部292、及び符号化部294として機能させる。
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを動画生成装置100に提供してもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
一実施形態に係る動画生成装置100の利用環境の一例を示す図である。 動画生成装置100のブロック構成の一例を示す図である。 動画生成部214がオブジェクトを縮小する動作の一例を示す図である。 動画生成部214がオブジェクトを拡大する動作の一例を示す図である。 動画生成部214がオブジェクトを回転する動作の一例を示す図である。 動画生成部214がオブジェクトをミラー表示変換する動作の一例を示す図である。 動画生成部214がオブジェクトの色を変化させる動作の一例を示す図である。 動画生成部214がオブジェクトに対してぼかし処理を施す動作の一例を示す図である。 動画生成部214が動きベクトルを算出する動作の一例を示す図である。 動画生成装置100のハードウェア構成の一例を示す。
符号の説明
100 動画生成装置
110 撮像装置
130 DVD
170 デジタルフォトショップ
190 ユーザ
200 指示入力部
205 出力部
210 画像格納部
212 トランジションデータ取得部
214 動画生成部
220 DCT係数符号変換部
222 DCT係数配置変換部
224 DCT係数値変換部
226 DCT係数色差変換部
228 DCT係数平均化部
230 逆DCT変換部
232 逆DCT変換画素選択部
240 同一部分領域特定部
250 動きベクトル算出部
260 オブジェクト抽出部
281 第1動画構成画像生成部
282 第2動画構成画像生成部
283 第3動画構成画像生成部
290 DCT変換部
292 DCT係数量子化部
294 符号化部

Claims (12)

  1. 静止画が変化する動画を生成する動画生成装置であって、
    動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部と、
    前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部と
    を備え、
    前記動画生成部は、
    少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部と、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部と、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換部と、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部と
    を有する動画生成装置。
  2. 前記DCT変換部は、前記第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出し、
    前記DCT係数配置変換部は、前記第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をし、
    前記第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像を生成する
    請求項1に記載の動画生成装置。
  3. 前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像の前記回転領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する同一部分領域特定部と、
    前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、前記同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、
    をさらに有し、
    前記第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域の並び替えによって得られる部分領域、及び前記動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する
    請求項1に記載の動画生成装置。
  4. 前記動画生成部は、複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成し、
    前記第1動画構成画像生成部は、少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成し、
    前記DCT変換部は、前記第1動画構成画像生成部が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出し、
    前記DCT係数配置変換部は、前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数のマクロブロックのそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、マクロブロック内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をし、
    前記同一部分領域特定部は、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャの前記回転領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくはBピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャに存在するか否かを特定し、
    前記動きベクトル算出部は、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、前記同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出し、
    前記第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれるマクロブロックの並び替えによって得られるマクロブロック及び前記動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像を生成する
    請求項3に記載の動画生成装置。
  5. 静止画が変化する動画を生成する動画生成方法であって、
    動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得段階と、
    前記トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成段階と
    を備え、
    前記動画生成段階は、
    少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成段階と、
    前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換段階と、
    前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換段階と、
    前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成段階と
    を有する動画生成方法。
  6. 静止画が変化する動画を生成する動画生成装置用のプログラムであって、前記動画生成装置を、
    動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域である回転領域をどのように回転させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部、
    前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、回転領域が徐々に回転する複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部
    として機能させ、
    前記動画生成部を、
    少なくとも1つの静止画から、回転領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて、部分領域内の複数のDCT係数の並び変え又は符号変換をするDCT係数配置変換部、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示す回転方向及び回転量に応じて並び替えることにより、前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部
    として機能させるプログラム。
  7. 静止画が変化する動画を生成する動画生成装置であって、
    動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部と、
    前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部と
    を備え、
    前記動画生成部は、
    少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部と、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部と、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換するDCT係数符号変換部と、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸方向に応じて並び替えることにより、前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部と
    を有する動画生成装置。
  8. 前記DCT変換部は、前記第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数をさらに算出し、
    前記DCT係数符号変換部は、前記第2動画構成画像生成部が生成した第2動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換し、
    前記第2動画構成画像生成部は、第2動画構成画像内の回転領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて並び替えることにより、第2動画構成画像の次に再生される第3動画構成画像を生成する
    請求項7に記載の動画生成装置。
  9. 前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、一の動画構成画像の前記ミラー表示変換領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数の部分領域のそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、他の動画構成画像に存在するか否かを特定する同一部分領域特定部と、
    前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、前記同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断した部分領域と、当該部分領域と同一の画像内容である他の動画構成画像に含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、
    をさらに有し、
    前記第2動画構成画像生成部は、第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域の並び替えによって得られる部分領域、及び前記動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現される部分領域を含む第2動画構成画像を生成する
    請求項7に記載の動画生成装置。
  10. 前記動画生成部は、複数の静止画が移り変わるMPEG符号化された動画を生成し、
    前記第1動画構成画像生成部は、少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像であるIピクチャを生成し、
    前記DCT変換部は、前記第1動画構成画像生成部が生成したIピクチャに含まれるマクロブロック毎にDCT変換を施してマクロブロック毎のDCT係数を算出し、
    前記DCT係数符号変換部は、前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数のマクロブロックのそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、マクロブロック内の複数のDCT係数を符号変換し、
    前記同一部分領域特定部は、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、複数のPピクチャ又はBピクチャの前記ミラー表示変換領域以外の画像領域に含まれる予め定められた複数のマクロブロックのそれぞれと同一の画像内容の部分領域が、Pピクチャの前に再生されるIピクチャ又はPピクチャ、若しくは当該Bピクチャの前又は後に再生されるIピクチャ又はPピクチャにそれぞれ存在するか否かを特定し、
    前記動きベクトル算出部は、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、前記同一部分領域特定部が同一の画像内容の部分領域が存在すると判断したマクロブロックと、当該マクロブロックと同一の画像内容であるIピクチャ又はPピクチャに含まれる部分領域との間の位置の差を示す動きベクトルを算出し、
    前記第2動画構成画像生成部は、第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれるマクロブロックの並び替えによって得られるマクロブロック、及び前記動きベクトル算出部分領域が算出した動きベクトルで表現されるマクロブロックを含む第2動画構成画像を生成する
    請求項9に記載の動画生成装置。
  11. 静止画が変化する動画を生成する動画生成方法であって、
    動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得段階と、
    前記トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成段階と
    を備え、
    前記動画生成段階は、
    少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成段階と、
    前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換段階と、
    前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換するDCT係数符号変換段階と、
    前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得段階において取得されたトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸方向に応じて並び替えることにより、前記第1動画構成画像生成段階において生成された第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成段階と
    を有する動画生成方法。
  12. 静止画が変化する動画を生成する動画生成装置用のプログラムであって、前記動画生成装置を、
    動画に含まれる連続する複数の動画構成画像において、静止画の少なくとも一部の領域であるミラー表示変換領域をどのようにミラー表示変換させるかを示すトランジションデータを取得するトランジションデータ取得部、
    前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータに基づいて、ミラー表示変換領域がミラー表示変換される複数の動画構成画像を含む圧縮動画を生成する動画生成部
    として機能させ、
    前記動画生成部を、
    少なくとも1つの静止画から、ミラー表示変換領域を含む第1動画構成画像を生成する第1動画構成画像生成部、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像に含まれる部分領域毎にDCT変換を施して部分領域毎のDCT係数を算出するDCT変換部、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる複数の部分領域のそれぞれにおいて、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸の方向に応じて、部分領域内の複数のDCT係数を符号変換するDCT係数符号変換部、
    前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像内のミラー表示変換領域に含まれる部分領域のそれぞれを、前記トランジションデータ取得部が取得したトランジションデータが示すミラー表示変換のミラー軸方向に応じて並び替えることにより、前記第1動画構成画像生成部が生成した第1動画構成画像の次に再生される第2動画構成画像を生成する第2動画構成画像生成部
    として機能させるプログラム。
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