JP2007156768A - 個人認証装置,個人認証情報登録装置,個人認証方法,個人認証情報登録方法,およびコンピュータプログラム - Google Patents

個人認証装置,個人認証情報登録装置,個人認証方法,個人認証情報登録方法,およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザの利便性を損なうことなく,顔認証による個人認証の精度を向上させる。
【解決手段】 個人認証装置に,画像中の顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた個人認証情報を記憶している個人認証情報記憶部130,照合用の画像を入力する画像入力部120,画像から顔画像を検出する顔画像検出部122,画像中の顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部126,顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部128,上記特徴情報と個人認証情報に含まれる特徴情報とを比較しその一致度を求める顔認証部136,上記位置情報と個人認証情報に含まれる位置情報とを比較しその一致度を求める位置認証部134,及び,特徴情報の一致度が所定値以上,かつ,位置情報の一致度が所定値以上の場合に,対応する個人認証情報により特定されるユーザと照合用の画像から検出された顔画像の人物とを同一人物であると判定する判定部138を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は,個人認証装置,個人認証情報登録装置,個人認証方法,個人認証情報登録方法,およびコンピュータプログラム関する。詳細には,顔認証技術を用いて個人認証を行う個人認証装置,個人認証情報登録装置,個人認証方法,個人認証情報登録方法,およびコンピュータプログラム関する。
従来から,個人情報保護等を目的とした個人認証において,顔画像を利用し本人を特定する顔認証の技術が提案されている。顔認証は,指紋認証や静脈認証などの他の生体認証と比較して,簡便で利用しやすいという長所があるが,一方で,現状では誤認識の可能性が高いという短所がある。
そこで,顔認証の精度を向上させるために,様々な技術が提案されている。例えば,認証時における照明状態の違いによる誤認識を防止するために,予め背景画像の輝度分布を解析し,解析結果に基づいて照明を制御することにより,常に同一照明環境下での照合を可能にする顔認証装置が提案されている(例えば,特許文献1参照)。
しかし,上記の照明状態を考慮した顔認証装置であっても,例えば,顔の特徴が類似した他人を区別することは困難なままである。そのため,高いセキュリティが要求されるシステムなどでは,顔認証は,誤認識による個人認証の失敗を防止するために,パスワード等の他の認証技術と組み合わせて使用される場合が多い。
特開2005−165943号公報
しかし,パスワード等の他の認証技術を顔認証と組み合わせる場合,ユーザにパスワードを入力する等の顔認証以外の操作を行うことを要求するため,ユーザの利便性を損なうという問題があった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,ユーザの利便性を損なうことなく,顔認証による個人認証の精度を向上させることが可能な個人認証装置,個人認証情報登録装置,個人認証方法,個人認証情報登録方法,およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報が記憶されている個人認証情報記憶部と;照合用の画像を入力する画像入力部と;照合用の画像から顔画像を検出する顔画像検出部と;照合用の画像における顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部と;照合用の画像から検出された顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部と;特徴情報取得部により取得された特徴情報と,個人認証情報記憶部に記憶されている特徴情報とを比較し,その一致度を求める顔認証部と;位置情報取得部により取得された位置情報と,個人認証情報記憶部に記憶されている位置情報とを比較し,その一致度を求める位置認証部と;顔認証部により求められた特徴情報の一致度が所定値以上であり,かつ,位置認証部により求められた位置情報の一致度が所定値以上である場合に,対応する個人認証情報により特定されるユーザと照合用の画像から検出された顔画像の人物とを同一人物であると判定する判定部と;を備える個人認証装置が提供される。
上記発明によれば,顔画像の特徴情報の一致度と,画像における顔画像の位置情報の一致度とに基づいて,予め登録されているユーザと照合用の画像に含まれる顔画像の人物とが同一人物であるかを判定している。そのため,顔の特徴が似ており,顔画像の特徴情報では同一人物であるとみなされる場合であっても,位置情報の一致度が所定値に満たなければ同一人物ではないと判定される。従って,顔画像の特徴情報だけで個人認証を行う場合に比べて,認証の精度を向上させることができる。また,個人認証に用いる位置情報は,画像における顔画像の位置情報であるため,パスワード等をユーザに入力させることはなく,ユーザの利便性を損なうことなく,認証の精度を向上させることができる。
上記顔画像検出部は,顔の特徴的な部分を画像から検出し,上記画像における顔画像の位置情報は,顔の特徴的な部分の座標情報を含むようにしてもよい。
上記顔の特徴的な部分は,左目および右目を含む複数の部分であってもよく,その場合,画像における顔画像の位置情報には,顔の特徴的な複数の部分の各々の座標情報が含まれるようにしてもよい。かかる構成によれば,顔の複数の特徴部分の座標が登録時と照合時とで一致しているかが求められ,その情報が個人認証に用いられる。そのため,顔の特徴的な部分1カ所の座標を用いる場合に比べて,顔全体の位置や顔の傾きなどの一致度をより正確に求めることができ,その結果,個人認証の精度を向上させることができる。
上記画像における顔画像の位置情報は,複数の画像から各々検出された顔画像間の位置の変化を示す動作情報を含むようにしてもよい。かかる構成によれば,登録時における顔画像の位置の変化と,照合時における顔画像の位置の変化の一致度により,照合が行われる。
上記顔画像検出部は,顔の特徴的な部分を画像から検出し,上記動作情報は,複数の画像から各々検出された顔の特徴的な部分間の位置の変化を示すようにしてもよい。
上記顔の特徴的な部分は,左目および右目を含む複数の部分であり,画像における顔画像の位置情報には,顔の特徴的な複数の部分の各々の動作情報が含まれるようにしてもよい。
上記動作情報には,位置の変化の開始から終了までの経過時間を示す時間情報が含まれていてもよい。かかる構成によれば,登録時における顔画像の位置の変化およびその変化に要した時間と,照合時における顔画像の位置の変化およびその変化に要した時間との一致度により,照合が行われる。そのため,たとえ,登録時と照合時とで同様の顔画像の位置の変化があっても,その変化に要した時間が異なれば,同一人物でないと判定される。従って,個人認証の精度をより向上させることができる。
上記画像入力部はさらに登録用の画像を入力し;上記顔画像検出部は登録用の画像から顔画像を検出し;上記位置情報取得部は登録用の画像における顔画像の位置情報を取得し;上記特徴情報取得部は登録用の画像から検出された顔画像の特徴情報を取得し;上記登録用の画像から取得された位置情報と特徴情報とを関連づけて個人認証情報を生成し,個人認証情報記憶部に格納する個人認証情報生成部をさらに備えるようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンピュータに上記の個人認証装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは,コンピュータが備える記憶装置に格納され,コンピュータが備えるCPUに読み込まれて実行されることにより,そのコンピュータを上記の個人認証装置として機能させる。また,コンピュータプログラムが記録された,コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供される。記録媒体は,例えば,磁気ディスク,光ディスクなどである。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,顔認証を用いてユーザを認証する個人認証方法において:画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を,予め記憶装置に記憶させるステップと;照合用の画像を入力する画像入力ステップと;照合用の画像から顔画像を検出する顔画像検出ステップと;照合用の画像における顔画像の位置情報を取得する位置情報取得ステップと;照合用の画像から検出された顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと;特徴情報取得部により取得された特徴情報と,記憶装置に記憶されている特徴情報とを比較し,その一致度を求める顔認証ステップと;位置情報取得部により取得された位置情報と,記憶装置に記憶されている位置情報とを比較し,その一致度を求める位置認証ステップと;顔認証部により求められた特徴情報の一致度が所定値以上であり,かつ,位置認証部により求められた位置情報の一致度が所定値以上である場合に,対応する個人認証情報により特定されるユーザと照合用の画像から検出された顔画像の人物とを同一人物であると判定する判定ステップと;を含む個人認証方法が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,顔認証を用いてユーザを認証する個人認証のための個人認証情報を登録する個人認証情報登録装置において:登録用の画像を入力する画像入力部と;登録用の画像から顔画像を検出する顔画像検出部と;登録用の画像における顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部と;登録用の画像から検出された顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部と;登録用の画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を生成する個人認証情報生成部と;個人認証情報生成部により生成された個人認証情報を記憶する個人認証情報記憶部と;を備える個人認証情報登録装置が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンピュータに上記の個人認証登録装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは,コンピュータが備える記憶装置に格納され,コンピュータが備えるCPUに読み込まれて実行されることにより,そのコンピュータを上記の個人認証情報登録装置として機能させる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,顔認証を用いてユーザを認証する個人認証のための個人認証情報を登録する個人認証情報登録方法において:登録用の画像を入力する画像入力ステップと;登録用の画像から顔画像を検出する顔画像検出ステップと;登録用の画像における顔画像の位置情報を取得する位置情報取得ステップと;登録用の画像から検出された顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと;登録用の画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を生成する個人認証情報生成ステップと;個人認証情報生成部により生成された個人認証情報を記憶装置に記憶させるステップと;を含む個人認証情報登録方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば,ユーザの利便性を損なうことなく,顔認証による個人認証の精度を向上させることが可能な個人認証装置,個人認証情報登録装置,個人認証方法,個人認証情報登録方法,およびコンピュータプログラムを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態では,本発明にかかる個人認証装置を,顔画像から抽出される特徴情報と,画像における顔画像の位置情報とを用いて,個人認証を行う個人認証装置100に適用して説明する。個人認証装置100は,個人認証を行うための個人認証情報を登録する機能と,登録された個人認証情報と照合を行うことにより個人認証を行う照合機能とを備える。なお,登録機能と照合機能とが別々のコンピュータに設けられていてもよい。
まず,図1に基づいて,個人認証装置100の全体構成について説明する。個人認証装置100は,入力装置制御部108,カメラ制御部110,表示装置制御部112,主制御装置,および記憶装置116などを主に備える。
入力装置制御部108は,個人認証装置100に接続されている入力装置102を制御する。入力装置102は,ユーザからの指示を受け付ける機器であって,例えば,キーボード,マウス,ボタン,タッチパネル等である。入力装置102に入力された指示は,入力装置制御部108を介して主制御装置114に提供される。
カメラ制御部110は,個人認証装置100に接続されているカメラ104を制御する。カメラ104は,本実施形態においては静止画を撮影するデジタルカメラである。カメラ104により撮影された画像は,カメラ制御部110を介して主制御装置114に提供される。
表示装置制御部112は,個人認証装置100に接続されている表示装置106を制御する。表示装置106は,カメラ104による撮影範囲を映し出す機能を有し,カメラ104により撮影される画像をユーザが確認できるように設けられる。図2に表示装置106の例を示した。図2(a)の表示装置106には,画面を4分割する線が入っており,図2(b)の表示装置106には画面を6分割する線が入っている。また,図2(c)の表示装置106には,画面を横方向に10分割,画面を縦方向に15分割する複数の線が入っており,分割された各領域を横方向と縦方向の番号で特定できるように各行および各列に数字が付与されている。このように表示装置106の画面に分割線が設けられていることにより,ユーザは画面上のどの位置に自分の顔が映っているかを容易に確認することができ,カメラ104により撮影される画像における自己の顔の配置を表示装置106にて確認,決定することができる。
主制御装置114は,個人認証装置100の全体制御を行う。主制御装置114は,例えばCPU(Central Processing Unit)であり,記憶装置116に格納されたコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより,個人認証情報の登録処理や,ユーザの照合処理などを行う。
記憶装置116は,RAM(Randam Access Memory),ROM(Read Only Memory),ハードディスクなどであり,主制御装置114により実行されるコンピュータプログラムや,プログラム実行時に使用されるデータなどが格納されている。また,記憶装置116には,カメラ104により撮影された画像に基づいて主制御装置114により生成された個人認証情報が格納されている。個人認証情報については図6を参照して後述する。
以上,個人認証装置100の全体構成について説明した。次に,図3および図4に基づいて,個人認証装置100の機能構成について説明する。図3は,個人認証装置100が個人認証情報を登録する場合の機能構成を示しており,図4は個人認証装置100がユーザの照合を行う場合の機能構成を示している。以後,個人認証装置100が個人認証情報を登録する場合を登録モードと称し,個人認証装置100がユーザの照合を行う場合を照合モードと称する。
図3に示すように,登録モードの個人認証装置100は,画像入力部120,顔画像検出部122,ユーザ情報入力部124,位置情報取得部126,特徴情報取得部128,個人認証情報記憶部130,および個人認証情報生成部132などを主に備える。
画像入力部120は,登録用の画像を入力する。詳細には,画像入力部120は,個人認証情報を生成する元となる画像を入力する。本実施形態では,カメラ104により撮影された画像がカメラ制御部110を介して画像入力部120に入力される。なお,画像入力部120が入力する画像は,カメラにより撮影された画像に限られることはなく,例えば,予めファイル化された静止画像であってもよい。画像入力部120は,入力した画像を顔画像検出部122に提供する。以後,画像入力部120に入力された登録用の画像を入力画像とも称する。
顔画像検出部122は,登録用の画像から顔画像を検出する。詳細には,顔画像検出部122は,画像入力部120から入力画像を取得し,取得した入力画像から顔画像を検出する。顔画像の検出方法としては,公知の様々な方法を適用できるが,本実施形態では,例えば特開2003−016475に開示されているように,顔の特徴的な部分を入力画像から検出することにより,顔画像の検出を行う。顔の特徴的な部分には,例えば,左目,右目,鼻,口などが含まれる。以後,顔の特徴的な部分を,特徴点とも称する。図5に,入力画像から検出された特徴点の例を示した。図示のように,入力画像200には顔画像が含まれており,顔画像検出部122により検出された各特徴点を図中の▲で示している。図5の例では,特徴点は,顔画像中の左目,右目,鼻,および口に該当する。
位置情報取得部126は,登録用の画像における顔画像の位置情報を取得する。詳細には,位置情報取得部126は,顔画像検出部122により検出された顔画像が,入力画像のどの位置に存在するのかを位置情報として取得する。具体的には,位置情報取得部126は,顔画像検出部122により検出された顔の特徴的な部分の各々の,入力画像における座標情報を取得する。座標は,例えば入力画像の最左上を原点(0,0)とし,入力画像の横方向をx座標,入力画像の縦方向をy座標として表してもよい。
特徴情報取得部128は,登録用の画像から検出された顔画像の特徴情報を取得する。詳細には,特徴情報取得部128は,顔画像検出部122により検出された顔の各特徴部分の入力画像における位置を,位置情報取得部126により取得された座標情報により特定する。そして特徴情報取得部128は,特定した各特徴部分の画像を入力画像から切り出し,特徴部分ごとに画像テンプレートを作成する。各特徴部分の画像テンプレートは,照合モードの個人認証装置100がテンプレートマッチング方式により顔認証を行う際に使用される。
ユーザ情報入力部124は,登録するユーザの情報を入力する。詳細には,ユーザ情報入力部124には,例えば個人認証装置100の入力装置102を介してユーザにより入力された名前やIDなどのユーザに関する情報が,入力装置制御部108を介して入力される。
個人認証情報生成部132は,登録用の画像における顔画像の位置情報と,その顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を生成する。詳細には,個人認証情報生成部132は,位置情報取得部126により取得された各特徴部分の座標情報と,特徴情報取得部128により作成された各特徴部分の画像テンプレートとを紐付けることにより,ユーザを一意に特定できる個人認証情報を生成することができる。なお,個人認証情報には,ユーザ情報入力部124により入力されたユーザの情報が含まれていてもよい。個人認証情報生成部132は,生成した個人認証情報を個人認証情報記憶部130に格納する。
個人認証情報記憶部130は,個人認証情報生成部132により生成された個人認証情報を記憶している。図6に個人認証情報記憶部130に記憶されている個人認証情報の例を示した。図示のように,個人認証情報記憶部130には,ユーザIDごとに,個人認証情報が記憶されている。個人認証情報には,特徴情報と位置情報が含まれている。特徴情報として,左目,右目,鼻,口等の特徴点ごとの画像テンプレートが記憶されている。位置情報として,上記特徴点ごとに,その特徴点の座標情報が記憶されている。例えば,ユーザIDが00001のユーザの場合,個人認証情報を生成する元となった入力画像において,特徴点のうち左目は,入力画像中の座標(x1,y1)に位置しており,右目は(x2,y2),鼻は(x3,y3),口は(x4,y4)に位置していたことがわかる。このように,特徴情報とともに位置情報を個人認証情報として登録しておくことにより,個人認証を行う際に,顔の特徴が類似しており特徴情報だけでは本人であるか他人であるかの判別が難しい場合でも,さらに位置情報により判別することを可能にするため,個人認証の精度を向上させることができる。
次に,図4に基づいて,照合モードの個人認証装置100の機能構成について説明する。照合モードの個人認証装置100は,ユーザ情報入力部124,画像入力部120,顔画像検出部122,位置情報取得部126,特徴情報取得部128,位置認証部134,顔認証部136,判定部138,個人認証情報記憶部130などを主に備える。登録モードの個人認証装置100と同一の符号で示したものは,ほぼ同一の機能を有しており,登録モードの個人認証装置100と兼用できる。以下,登録モードの場合と異なる部分を中心に説明する。
ユーザ情報入力部124は,入力装置102を介してユーザに入力されたユーザIDなどのユーザ情報を入力する。入力されるユーザ情報は,個人認証情報記憶部130において各個人認証情報と関連付けられて記憶されているユーザ情報に対応している。このユーザ情報は,照合モードの個人認証装置100が,入力されたユーザ情報に関連付けられている個人認証情報と1対1の照合を行う場合に,照合対象の個人認証情報を個人認証情報記憶部130から抽出するために利用される。なお,照合モードの個人認証装置100が
個人認証情報記憶部130に記憶されている全ての個人認証情報を対象に1対Nの照合を行う場合には,ユーザ情報の入力は必要ない。
画像入力部120は,照合用の画像を入力する。以後,画像入力部120に入力された照合用の画像を照合用画像とも称する。顔画像検出部122は,画像入力部120から取得した照合用画像から顔画像を検出する。顔画像の検出方法は,登録モードの場合と同様である。位置情報取得部126は,登録モードの場合と同様に,顔画像検出部122により検出された特徴点の座標情報を取得する。特徴情報取得部128は,登録モードの場合と同様に,顔画像検出部122により検出された各特徴点の画像テンプレートを作成する。
位置認証部134は,位置情報取得部により取得された位置情報と,個人認証情報記憶部に記憶されている位置情報とを比較し,その一致度を求める。詳細には,位置認証部134は,位置情報取得部126から,照合用画像から検出された顔の各特徴点の座標情報を取得し,ユーザ情報入力部124からユーザ情報(ここでは,ユーザIDとする)を取得する,そして,位置認証部134は,取得したユーザIDに対応するユーザIDを個人認証情報記憶部130から検索し,該当するユーザIDに関連付けられている個人認証情報に含まれる位置情報を抽出する。位置認証部134は,抽出した位置情報に含まれる各特徴点の座標情報と,位置情報取得部126から取得した各特徴点の座標情報とを,特徴点ごとに比較し,その一致度を求める。一致度が所定の閾値以上であれば,位置認証部134は,照合用画像から取得された位置情報と個人認証情報記憶部130に記憶されている位置情報とが一致したものとみなし,顔認証部136にその旨を通知する。一方,一致度が所定の閾値未満であれば,照合用画像から取得された位置情報と個人認証情報記憶部130に記憶されている位置情報とが一致しなかったものみなし,照合の失敗を出力する。個人認証装置100は,照合が失敗すると,照合の失敗を表示装置106に表示するなどしてユーザに通知する。
顔認証部136は,特徴情報取得部128により取得された特徴情報と,個人認証情報記憶部130に記憶されている特徴情報とを比較し,その一致度を求める。詳細には,顔認証部136は,位置認証部134から位置情報の一致の通知を受けると,特徴情報取得部128から各特徴点の画像テンプレートを取得し,ユーザ情報入力部124に入力されたユーザIDに対応する個人認証情報に含まれる各特徴点の画像テンプレートを個人認証情報記憶部130から取得し,各特徴点についてテンプレートマッチングを行い,顔認証を実行する。顔認証の結果,一致度が所定の閾値以上であれば,顔認証部136は,照合用画像から取得された特徴情報と個人認証情報記憶部130に記憶されている特徴情報とが一致したものとみなし,判定部138にその旨を通知する。一方,一致度が所定の閾値未満であれば,照合用画像から取得された特徴情報と個人認証情報記憶部130に記憶されている特徴情報とが一致しなかったものみなし,照合の失敗を出力する。なお,顔認証部136は,特徴情報取得部128により取得された各特徴点から照合用画像に含まれる顔画像の大きさを判断し,予め登録されている個人認証情報に含まれる各特徴点の画像と照合用画像から抽出された各特徴点の画像とが同じ大きさとなるように正規化してからテンプレートマッチングを行うようにしてもよい。かかる構成によれば,例えば,カメラ104とユーザとの間の距離が登録時と照合時とで異なる場合などで,登録時と照合時とで画像に含まれる顔画像の大きさが異なる場合でも,正確な照合を行うことができる。
判定部138は,顔認証部136により求められた特徴情報の一致度が所定値以上であり,かつ,位置認証部134により求められた位置情報の一致度が所定値以上である場合に,対応する個人認証情報により特定されるユーザと照合用画像から検出された顔画像の人物とを同一人物であると判定する。本実施形態では,位置認証部134が位置情報の一致を顔認証部136に通知し,顔認証部136は位置情報が一致した場合にのみ照合用画像の顔画像の特徴情報と,該当する個人認証情報の特徴情報とを用いて顔認証を行う。そして,顔認証部136は顔認証の結果,照合用画像の顔画像と該当する個人認証情報の特徴情報により特定されるユーザとが同一人物であるとみなされるほど特徴情報が一致している場合に,判定部に通知する。従って,判定部138は,顔認証部136から特徴情報の一致を通知された場合に,照合用画像の顔画像の人物と,該当する個人認証情報により特定されるユーザとが同一人物であると判定する。
以上,登録モードおよび照合モードの個人認証装置100の機能構成について説明した。次に,図7および図8に基づいて,本実施形態にかかる個人認証情報登録方法および個人認証方法について説明する。
個人認証情報登録方法の流れを図7に示した。本実施形態では,まず,個人認証装置100に,登録用の画像を入力する(S100)。詳細には,カメラ104で撮影された画像を入力する。画像を入力すると,個人認証装置100は,入力した画像を対象に顔画像の検出を行い,顔の各特徴点を検出する(S102)。特徴点を検出すると,個人認証装置100は,検出した各特徴点の座標情報を取得し(S104),その座標情報に基づいて特徴情報(画像テンプレート)を取得する(S106)。また,個人認証装置100は,ユーザ情報を入力する(S108)。続いて,個人認証装置100は,S104で取得した座標情報と,S106で取得した特徴情報と,S108で入力したユーザ情報とを関連付けて,個人認証情報を生成する(S110)。そして,個人認証装置100は,生成した個人認証情報を記憶装置に格納する(S112)。
個人認証方法の流れを図8に示した。本実施形態では,まず,個人認証装置100に,照合用の画像を入力する(S200)。詳細には,カメラ104で撮影された画像を入力する。画像を入力すると,個人認証装置100は,入力した画像を対象に顔画像の検出を行い,顔の各特徴点を検出する(S202)。特徴点を検出すると,個人認証装置100は,検出した各特徴点の座標情報を取得する(S204)。また,個人認証装置100は,ユーザ情報を入力する(S206)。そして,S204で取得した座標情報と,S206で取得したユーザ情報とに基づいて,予め記憶装置に格納されている個人認証情報に含まれる座標情報との一致度を求める(S208)。個人認証装置100は,S208で求めた座標情報の一致度が所定値以上であるかを判断し(S210),一致度が所定値未満である場合には,認証失敗を出力する。つまり個人認証装置100は,座標情報が一致しなかったため,照合用画像に含まれる顔画像の人物は,予め登録されているユーザと同一人物ではないと判断する。
一方,S210で,座標情報の一致度が所定値以上である場合には,照合用画像に含まれる顔画像の特徴情報を取得する(S212)。そして,S212で取得した特徴情報と,S206で取得したユーザ情報とに基づいて,予め記憶装置に格納されている個人認証情報に含まれる特徴情報との一致度を求める(S214)。個人認証装置100は,S214で求めた特徴情報の一致度が所定値以上であるかを判断し(S216),一致度が所定値未満である場合には,認証失敗を出力する。つまり個人認証装置100は,特徴情報が一致しなかったため,照合用画像に含まれる顔画像の人物は,予め登録されているユーザと同一人物ではないと判断する。一方,S216で,特徴情報の一致度が所定値以上である場合には,個人認証装置100は,認証成功を出力する。つまり個人認証装置100は,座標情報が一致し,かつ,特徴情報が一致したため,照合用画像に含まれる顔画像の人物は,予め登録されているユーザと同一人物であると判断する。
なお,上記実施形態では,位置情報の認証を顔の特徴情報の認証よりも先に行ったが,本発明はかかる例には限定されず,特徴情報の認証を位置情報の認証よりも先に行っても構わない。
以上,第1実施形態にかかる個人認証装置100について説明した。本実施形態にかかる個人認証装置100によれば,顔の特徴情報による顔認証に加えて,画像中の顔画像の位置に基づいて個人認証が行われる。つまり,個人認証情報の登録時の画像と照合時の画像とで,ほぼ同じ位置にユーザの顔が配置されていなければ,たとえ顔認証での一致度が高くても,同一人物であるとみなされない。登録時の画像中における顔の位置は,カメラによる登録用画像の撮影時に,ユーザが故意に顔を傾けたり,画像中の右端や左端等に顔を配置させることにより,ユーザが決めることができる。そして,その顔の位置の情報はユーザ本人のみが知る情報であるため,照合時にユーザ本人のみが登録時と同じ位置に顔を配置させることができる。従って,画像における顔の位置を個人認証に用いることで,顔認証のみの場合よりも個人認証の精度を向上させることができる。また,ユーザは認証に用いる顔位置を決めればよく,パスワード等の他の認証方法と顔認証を組み合わせる場合に比べて,ユーザの利便性を損なうことがない。なお,登録用画像の撮影時や,照合用画像の撮影時に,図2(a)〜(c)に示した表示装置を用いれば,ユーザは自己の顔位置を分割線との関係で確認しながら各画像を撮影することができるので,登録時と照合時で同じ位置に自己の顔を配置し易くなるという利点がある。
(第2実施形態)
次に,本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では,本発明にかかる個人認証装置を,顔画像から抽出される特徴情報と,画像における顔画像の位置情報とを用いて,個人認証を行う個人認証装置200に適用して説明する。個人認証装置200は,個人認証を行うための個人認証情報を登録する機能と,登録された個人認証情報と照合を行うことにより個人認証を行う照合機能とを備える。なお,登録機能と照合機能とが別々のコンピュータに設けられていてもよい。
本実施形態では,画像における顔画像の位置情報には,複数の画像から各々検出された顔画像間の相対的な位置関係,つまり,位置の変化を示す動作情報が含まれる。図9を参照して,動作情報について説明する。
図9は,2枚の画像300a,300bを示す。各画像には,顔画像が含まれており,特徴点310,312,314,および316が検出されている。特徴点310は,左眉頭,特徴点312は左眉尻,特徴点314は右眉頭,特徴点316は右眉尻を示している。画像300aと300bとを比較すると,画像300bの方が画像300aよりも両眉がつり上がっており,従って,各特徴点310,312,314,316の位置が異なっている。本実施形態では,このような各特徴点の位置の変化を,動作情報とし,動作情報の一致度に従って個人認証を行う。
本実施形態にかかる個人認証装置200の全体構成は第1実施形態にかかる個人認証装置100と同様であるため,説明を省略する。個人認証装置200の機能構成は,第1実施形態にかかる個人認証装置100と類似している。個人認証装置200の画像入力部は,登録用,照合用ともに複数枚の画像を入力する。なお,個人認証装置200のカメラが,第1実施形態と同様に静止画像を撮影する場合は,カメラにより撮影された複数枚の静止画像が画像入力部に入力される。また,個人認証装置200のカメラは,動画像を撮影するビデオカメラであってもよく,その場合には,動画像から切り出された複数枚の静止画像が画像入力部に入力される。
個人認証装置200の顔画像検出部は,入力された複数枚の画像から各々特徴点を検出する。特徴情報取得部は,複数枚の入力画像のうちの少なくとも1枚(例えば,1枚目の入力画像)の各特徴点の画像テンプレートを作成する。
位置情報取得部は,第1実施形態と異なる機能を有する。本実施形態にかかる位置情報取得部は,動作情報を生成する。詳細には,位置情報取得部は,まず,複数枚の入力画像の各々から検出された各特徴点の座標情報を取得する。そして位置情報取得部は,特徴点ごとに,座標情報の変化に基づいて動作情報を生成する。図12を参照して,動作情報の生成について詳細に説明する。図12は,図9の2枚の画像から動作情報を生成する場合の説明図である。図12(a)は,1枚目の画像300aと2枚目の画像300bにおける特徴点310,312,314,316の座標情報を示す。位置情報取得部は,まず,図12(a)に示したように,各特徴点の座標情報を取得する。次に,位置情報取得部は,図12(b)に示したように,特徴点ごとに,1枚目と2枚目の座標情報の差分を求めることにより,各特徴点の移動量を求める。そして,位置情報取得部は,求めた座標の差分を元に,図12(c)に示した動作情報を生成する。移動量は,x座標の差分とy座標の差分から算出することができる。移動方向は,算出された移動量の符号により求めることができる。図示の例によれば,1枚目の画像を基準とすると,2枚目の画像では,左眉頭が10ピクセル下に移動し,左眉尻が15ピクセル上に移動し,右眉頭が8ピクセル下に移動し,右眉尻が13ピクセル上に移動したことが,動作情報によりわかる。
個人認証情報生成部は,特徴情報取得部により取得された特徴情報(各特徴点の画像テンプレート)と,位置情報取得部により生成された動作情報と,ユーザ情報入力部により入力されたユーザ情報とを関連付けて個人認証情報を生成し,個人認証情報記憶部に格納する。
照合時にも,画像入力部に照合用の画像が複数入力され,顔画像検出部によって各画像から特徴点が検出され,位置情報取得部により各特徴点の動作情報が生成される。位置認証部は,照合用画像から生成された動作情報と,個人情報記憶部に記憶されている動作情報との一致度を求め,一致度が所定値以上である場合に,その旨を顔認証部に通知する。顔認証部は,位置認証部からの通知を受けて,照合用画像の少なくとも1枚から抽出された特徴情報と個人認証情報記憶部に格納されている該当する特徴情報との一致度を求め,一致度が所定値以上である場合に,その旨を判定部に通知する。判定部は,顔認証部から通知を受けると,照合用画像に含まれる顔画像の人物と,予め登録されているユーザとを同一人物であると判定する。
以上,個人認証装置200の機能構成について説明した。次に,図10および図11に基づいて,本実施形態にかかる個人認証装置200により実施される個人認証情報登録方法および個人認証方法について説明する。
個人認証情報登録方法の流れを図10に示した。本実施形態では,まず,個人認証装置200に,登録用の画像を複数入力する(S300)。複数の画像は,例えば連続して撮影された画像であり,それら複数の画像が撮影された順に入力される。画像を入力すると,個人認証装置200は,入力した各画像を対象に顔画像の検出を行い,顔の各特徴点を検出する(S302)。特徴点を検出すると,個人認証装置200は,複数の画像の各々について,検出した各特徴点の座標情報を取得する(S304)。次いで,個人認証装置200は,各特徴点の複数の座標情報に基づいて,特徴点ごとに動作情報を生成する(S306)。また,個人認証装置200は,各特徴点の少なくとも1つの座標情報に基づいて特徴情報(画像テンプレート)を取得する(S308)。また,個人認証装置200は,ユーザ情報を入力する(S310)。続いて,個人認証装置200は,S306で生成した動作情報と,S308で取得した特徴情報と,S310で入力したユーザ情報とを関連付けて,個人認証情報を生成する(S312)。そして,個人認証装置200は,生成した個人認証情報を記憶装置に格納する(S314)。
個人認証方法の流れを図11に示した。本実施形態では,まず,個人認証装置200に,照合用の画像を複数入力する(S400)。複数の画像は,登録時と同様に,例えば連続して撮影された画像であり,それら複数の画像が撮影された順に入力される。画像を入力すると,個人認証装置200は,入力した複数の画像の各々を対象に顔画像の検出を行い,各画像から顔の各特徴点を検出する(S402)。特徴点を検出すると,個人認証装置200は,検出した各特徴点の座標情報を取得し(S404),特徴点ごとに動作情報を生成する(S406)。また,個人認証装置200は,ユーザ情報を入力する(S408)。そして,S406で生成した動作情報と,S408で取得したユーザ情報とに基づいて,予め記憶装置に格納されている個人認証情報に含まれる動作情報との一致度を求める(S410)。個人認証装置200は,S410で求めた動作情報の一致度が所定値以上であるかを判断し(S412),一致度が所定値未満である場合には,認証失敗を出力する。つまり個人認証装置200は,動作情報が一致しなかったため,照合用画像に含まれる顔画像の人物は,予め登録されているユーザと同一人物ではないと判断する。
一方,S412で,動作情報の一致度が所定値以上である場合には,照合用画像に含まれる顔画像の特徴情報を取得する(S414)。そして,S414で取得した特徴情報と,S408で取得したユーザ情報とに基づいて,予め記憶装置に格納されている個人認証情報に含まれる特徴情報との一致度を求める(S416)。個人認証装置200は,S416で求めた特徴情報の一致度が所定値以上であるかを判断し(S418),一致度が所定値未満である場合には,認証失敗を出力する。つまり個人認証装置200は,特徴情報が一致しなかったため,照合用画像に含まれる顔画像の人物は,予め登録されているユーザと同一人物ではないと判断する。一方,S418で,特徴情報の一致度が所定値以上である場合には,個人認証装置200は,認証成功を出力する。つまり個人認証装置200は,動作情報が一致し,かつ,特徴情報が一致したため,照合用画像に含まれる顔画像の人物は,予め登録されているユーザと同一人物であると判断する。
以上,第2実施形態にかかる個人認証装置200について説明した。本実施形態にかかる個人認証装置200によれば,顔の特徴情報による顔認証に加えて,顔画像の変化に基づいて個人認証が行われる。つまり,個人認証情報の登録時の画像と照合時の画像とで,ほぼ同じ動作がユーザの顔に表れていなければ,たとえ顔認証での一致度が高くても,同一人物であるとみなされない。登録時の顔の動作は,カメラによる登録用画像の撮影時に,ユーザが故意に顔を傾けるように動かしたり,口を開いたり,目を閉じたり等,ユーザが決めることができる。そして,その顔の動作の情報はユーザ本人のみが知る情報であるため,照合時にユーザ本人のみが登録時と同じ顔の動作を行うことができる。従って,顔の動作の情報を個人認証に用いることで,顔認証のみの場合よりも個人認証の精度を向上させることができる。また,ユーザは認証に用いる顔の動作を決めればよく,パスワード等の他の認証方法と顔認証を組み合わせる場合に比べて,ユーザの利便性を損なうことがない。なお,第1実施形態による画像における顔の位置の情報と,第2実施形態による顔の動作の情報とを組み合わせて,個人認証に用いるようにしてもよい。つまり,ユーザが,登録時と照合時とで,画像中のほぼ同じ位置で,ほぼ同じ顔の動作を行った場合にのみ,予め登録されているユーザと同一人物であると判定されるようにしてもよい。かかる構成によれば,さらに,個人認証の精度を上げることができる。
第2実施形態の変形例として,動作情報に,動作に要する時間(各特徴点の位置の変化の開始から終了までの経過時間)の情報を関連付けておき,時間の情報も個人認証に用いるようにしてもよい。つまり,例えば口を開けるという動作でも,早く行った場合とゆっくり行った場合とでは異なる動作として認識し,照合を行うようにする。また,動作に要する時間を,ユーザが指定できるようにしてもよい。具体的には例えば,個人認証装置200が備える入力装置の一例であるボタンをユーザが押下することにより動作の開始を指定し,同ボタンの押下を解除することにより動作の終了を指定するようにすれば,ボタン押下から解除までの時間と,その間にユーザが行った顔の動作とを関連付けることで,動作に要する時間の情報をユーザが指定することができる。動作情報と時間情報との関連付けについて,図13に基づいて詳細に説明する。
図13(a)は,顔画像中の2つの特徴点(左眉頭,左眉尻)の座標情報の変化を,経過時間と関連付けて示した図である。本例では,カメラにより動画を撮影し,ユーザがボタンを押下した時点を開始後0秒として特徴点の座標情報を抽出し,その後1秒ごとに各特徴点の座標情報を抽出する。図13(b)は,時間の経過に伴う特徴点の位置の移動状態を示している。時間の経過に伴う特徴点の位置の移動量は,図13(b)に示すように,座標情報の差分を算出することにより求めることができる。図13(b)の情報に基づき,図13(c)に示した動作情報を得ることができる。図示の例によれば,左眉頭は,ボタンが押下されてから1秒後までの間に5ピクセル下に移動し,開始1秒後から2秒後までの間に10ピクセル下に移動し,開始2秒後から3秒後までの間に20ピクセル上に移動したことが,動作情報によりわかる。
上記変形例のように,動作情報に時間情報を関連付けることにより,ユーザが,登録時と照合時とで,ほぼ同じ顔の動作をほぼ同じ時間内に行った場合にのみ,予め登録されているユーザと同一人物であると判定されるようになる。かかる構成によれば,さらに,個人認証の精度を上げることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態にかかる個人認証装置の全体構成を示すブロック図である。 同実施の形態における表示装置を示す説明図である。 同実施の形態における個人認証装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態における個人認証装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態における特徴点の検出を示す説明図である。 同実施の形態における個人認証情報を示す説明図である。 同実施の形態における個人認証情報登録方法を示すフローチャートである。 同実施の形態における個人認証方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる動作情報を説明するための説明図である。 同実施の形態における個人認証情報登録方法を示すフローチャートである。 同実施の形態における個人認証方法を示すフローチャートである。 同実施の形態における動作情報を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかる動作情報を示す説明図である。
符号の説明
100 個人認証装置
120 画像入力部
122 顔画像検出部
124 ユーザ情報入力部
126 位置情報取得部
128 特徴情報取得部
130 個人認証情報記憶部
132 個人認証情報生成部
134 位置認証部
136 顔認証部
138 判定部

Claims (13)

  1. 画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報が記憶されている個人認証情報記憶部と;
    照合用の画像を入力する画像入力部と;
    前記照合用の画像から顔画像を検出する顔画像検出部と;
    前記照合用の画像における前記顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部と;
    前記照合用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部と;
    前記特徴情報取得部により取得された前記特徴情報と,前記個人認証情報記憶部に記憶されている前記特徴情報とを比較し,その一致度を求める顔認証部と;
    前記位置情報取得部により取得された前記位置情報と,前記個人認証情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを比較し,その一致度を求める位置認証部と;
    前記顔認証部により求められた前記特徴情報の一致度が所定値以上であり,かつ,前記位置認証部により求められた前記位置情報の一致度が所定値以上である場合に,対応する前記個人認証情報により特定されるユーザと前記照合用の画像から検出された前記顔画像の人物とを同一人物であると判定する判定部と;
    を備えることを特徴とする個人認証装置。
  2. 前記顔画像検出部は,顔の特徴的な部分を前記画像から検出し,
    前記画像における顔画像の位置情報は,前記顔の特徴的な部分の座標情報を含むことを特徴とする,請求項1に記載の個人認証装置。
  3. 前記顔の特徴的な部分は,左目および右目を含む複数の部分であり,
    前記画像における顔画像の位置情報には,前記顔の特徴的な複数の部分の各々の座標情報が含まれることを特徴とする,請求項2に記載の個人認証装置。
  4. 前記画像における顔画像の位置情報は,複数の前記画像から各々検出された前記顔画像間の位置の変化を示す動作情報を含むことを特徴とする,請求項1〜3のいずれか1項に記載の個人認証装置。
  5. 前記顔画像検出部は,顔の特徴的な部分を前記画像から検出し,
    前記動作情報は,複数の前記画像から各々検出された前記顔の特徴的な部分間の位置の変化を示すことを特徴とする,請求項4に記載の個人認証装置。
  6. 前記顔の特徴的な部分は,左目および右目を含む複数の部分であり,
    前記画像における顔画像の位置情報には,前記顔の特徴的な複数の部分の各々の動作情報が含まれることを特徴とする,請求項5に記載の個人認証装置。
  7. 前記動作情報には,前記位置の変化の開始から終了までの経過時間を示す時間情報が含まれていることを特徴とする,請求項4〜6のいずれか1項に記載の個人認証装置。
  8. 前記画像入力部はさらに登録用の画像を入力し;
    前記顔画像検出部は前記登録用の画像から顔画像を検出し;
    前記位置情報取得部は前記登録用の画像における前記顔画像の位置情報を取得し;
    前記特徴情報取得部は前記登録用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得し;
    前記登録用の画像から取得された前記位置情報と前記特徴情報とを関連づけて前記個人認証情報を生成し,前記個人認証情報記憶部に格納する個人認証情報生成部をさらに備えることを特徴とする,請求項1〜7のいずれか1項に記載の個人認証装置。
  9. コンピュータをして,
    画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報が記憶されている個人認証情報記憶部と;
    照合用の画像を入力する画像入力部と;
    前記照合用の画像から顔画像を検出する顔画像検出部と;
    前記照合用の画像における前記顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部と;
    前記照合用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部と;
    前記特徴情報取得部により取得された前記特徴情報と,前記個人認証情報記憶部に記憶されている前記特徴情報とを比較し,その一致度を求める顔認証部と;
    前記位置情報取得部により取得された前記位置情報と,前記個人認証情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを比較し,その一致度を求める位置認証部と;
    前記顔認証部により求められた前記特徴情報の一致度が所定値以上であり,かつ,前記位置認証部により求められた前記位置情報の一致度が所定値以上である場合に,対応する前記個人認証情報により特定されるユーザと前記照合用の画像から検出された前記顔画像の人物とを同一人物であると判定する判定部と;
    として機能せしめることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 顔認証を用いてユーザを認証する個人認証方法において:
    画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を,予め記憶装置に記憶させるステップと;
    照合用の画像を入力する画像入力ステップと;
    前記照合用の画像から顔画像を検出する顔画像検出ステップと;
    前記照合用の画像における前記顔画像の位置情報を取得する位置情報取得ステップと;
    前記照合用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと;
    前記特徴情報取得部により取得された前記特徴情報と,前記記憶装置に記憶されている前記特徴情報とを比較し,その一致度を求める顔認証ステップと;
    前記位置情報取得部により取得された前記位置情報と,前記記憶装置に記憶されている前記位置情報とを比較し,その一致度を求める位置認証ステップと;
    前記顔認証部により求められた前記特徴情報の一致度が所定値以上であり,かつ,前記位置認証部により求められた前記位置情報の一致度が所定値以上である場合に,対応する前記個人認証情報により特定されるユーザと前記照合用の画像から検出された前記顔画像の人物とを同一人物であると判定する判定ステップと;
    を含むことを特徴とする個人認証方法。
  11. 顔認証を用いてユーザを認証する個人認証のための個人認証情報を登録する個人認証情報登録装置において:
    登録用の画像を入力する画像入力部と;
    前記登録用の画像から顔画像を検出する顔画像検出部と;
    前記登録用の画像における前記顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部と;
    前記登録用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部と;
    前記登録用の画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を生成する個人認証情報生成部と;
    前記個人認証情報生成部により生成された前記個人認証情報を記憶する個人認証情報記憶部と;
    を備えることを特徴とする個人認証情報登録装置。
  12. コンピュータをして,顔認証を用いてユーザを認証する個人認証のための個人認証情報を登録する個人認証情報登録装置として機能せしめるコンピュータプログラムであって:
    前記コンピュータをして,
    登録用の画像を入力する画像入力部と;
    前記登録用の画像から顔画像を検出する顔画像検出部と;
    前記登録用の画像における前記顔画像の位置情報を取得する位置情報取得部と;
    前記登録用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得部と;
    前記登録用の画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を生成する個人認証情報生成部と;
    前記個人認証情報生成部により生成された前記個人認証情報を記憶する個人認証情報記憶部と;
    として機能せしめることを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. 顔認証を用いてユーザを認証する個人認証のための個人認証情報を登録する個人認証情報登録方法において:
    登録用の画像を入力する画像入力ステップと;
    前記登録用の画像から顔画像を検出する顔画像検出ステップと;
    前記登録用の画像における前記顔画像の位置情報を取得する位置情報取得ステップと;
    前記登録用の画像から検出された前記顔画像の特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと;
    前記登録用の画像における顔画像の位置情報と該顔画像の特徴情報とを関連づけた,ユーザを一意に特定する個人認証情報を生成する個人認証情報生成ステップと;
    前記個人認証情報生成部により生成された前記個人認証情報を記憶装置に記憶させるステップと;
    を含むことを特徴とする個人認証情報登録方法。
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