JP2007154195A - フィッシャートロプシュワックスを含む相変化インク - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで調製することができ、所望の高い凝集破壊温度を有する相変化インクを提供する。
【解決手段】(a)着色剤と、(b)相変化インクキャリヤとを含有する相変化インクであって、前記相変化インクキャリヤは(i)アミドと(ii)約300〜約800の平均ピーク分子量および約1.001〜約3の多分散性を有するフィッシャートロプシュワックスとを含む
【選択図】図1

Description

本明細書では、ホットメルトインクまたは相変化インクおよびその使用方法について開示する。より特定的には、本明細書では、エネルギー必要量が減少した相変化インクジェット印刷プロセスにおいて使用するのに特に適したホットメルトインクまたは相変化インクを開示する。
公知の組成物およびプロセスは所期の目的には適しているが、125℃より低い温度で噴射させることができる相変化インク、より低いエネルギー必要量で噴射させることができる相変化インク、より安価なプリントヘッドを用いて噴射させることができる相変化インク、プリンタ中で加熱されている間の時間経過に伴う色の安定性として明示されるインクの熱安定性を改善することができる相変化インク、プリンタ信頼性を改善させることができる相変化インク、待機モードからの迅速な回復時間が可能な相変化インク、「瞬時オン」モードで印刷することができる相変化インク、より低い印刷温度で所望の粘度値を示す相変化インク、前記利点を可能にし、良好な印刷特性、例えばトランス固定特性(ディザ(dither)およびベタ刷りドロップアウト(solid fill dropout)性能を含む)、許容されるミスジェット(missed jet)、折りおよび曲げ性能、光沢、色の強さ、待機モード後の回復などを示す相変化インク、硬度が改善された画像を作成する相変化インク、光沢が改善された画像を作成する相変化インク、スウェッティング(sweating)の減少を示す相変化インク(スウェッティングは、いくらかのインク成分が固体インクスティックの表面に移動し、プリンタ内のインクスティック表面で凝集し、粘着性の「スウェット」は徐々に底に流れ落ち、インクスティックがプリンタ内のインクロードラック(ink load rack)中にスライドしにくくなることがある問題である)、紙基質上に印刷した時に透き通しが減少している画像を作成する相変化インク、プリントヘッドの目詰まりの減少を示すが上記利点の全てを示している相変化インク、プリントヘッドの目詰まり無しで相変化インクジェットプリントヘッドの待機温度を減少させることができる相変化インク、所望の低い凝固点を有する相変化インク、効率よく中間転写部材から最終記録基質に転写され、効率のよい転写部材の冷却を可能とし、インクによる中間転写部材の加熱による自動プリンタ停止を避けるのに所望の高い温度に中間転写部材がある時に、中間転写部材上に残される画素が減少する相変化インク、依然として高温のプリントがプリンタ内のガイダンストラックに沿って移動する時に所望の高いスマッジ(smudge)温度を示し、このため、後に白紙に転写される可能性のある、これらのガイダンストラックに沿ったインクの蓄積が減少する相変化インク、上記利点を示し、また所望の低コストで調製することができる相変化インク、および所望の高い凝集破壊(cohesive failure)温度を有する相変化インクが必要である。
米国特許出願公開第2005/0130054号明細書 米国特許第6,174,937号明細書 米国特許第6,860,930号明細書 米国特許第5,782,966号明細書 米国特許第6,309,453号明細書 米国特許第5,195,430号明細書 米国特許第5,389,958号明細書
本発明は、上記需要のうち、少なくとも一つを満足する相変化型インクを提供する。
本発明の相変化インクは、(a)着色剤と、(b)相変化インクキャリヤとを含有する相変化インクであって、前記相変化インクキャリヤは(i)アミドと(ii)約300〜約800の平均ピーク分子量および約1.001〜約3の多分散性を有するフィッシャートロプシュワックスとを含む。
本明細書で開示した相変化インクはフィッシャートロプシュワックス(Fischer−Tropsch wax)を有するキャリヤを含む。フィッシャートロプシュワックスは、高温石炭上で蒸気を通過させることにより得られる水素および一酸化炭素混合物から調製することができる。合成は金属触媒を用いて高温、高圧で実施することができる。フィッシャートロプシュワックスは、天然炭化水素とは対照的に合成炭化水素である。フィッシャートロプシュワックスはエチレン(CH=CH)の重合により調製されるポリエチレンワックスと、ポリエチレンワックスは完全に直鎖である傾向があり、一方フィッシャートロプシュワックスはある程度の分枝を有する傾向があるという点において異なる。この分枝のために、フィッシャートロプシュワックスは、完全に直鎖のポリエチレンワックスに比べ、幾分結晶性が低く、幾分硬度が低い傾向がある。
本明細書で開示したインクに含まれるフィッシャートロプシュワックスは、高温ゲル透過クロマトグラフィーにより測定されるように、様々な実施形態において、少なくとも300、375、または400、および様々な実施形態において、800、750、または700以下の平均ピーク分子量を有するが、平均ピーク分子量はこれらの範囲外とすることができる。
フィッシャートロプシュワックスは、様々な実施形態において、少なくとも1.001、1.005、または1.010、および様々な実施形態において、3、2.5、または2以下の(重量平均分子量を数平均分子量で割ることにより決定される)多分散性を有するが、多分散性はこれらの範囲外とすることができる。
フィッシャートロプシュワックスは、(示差走査熱量測定(DSC)により測定されるように)、様々な実施形態において、少なくとも50℃、55℃、または60℃、および様々な実施形態において、105℃、100℃、または95℃以下のピーク融点を有するが、ピーク融点はこれらの範囲外とすることができる。
フィッシャートロプシュワックスは、(示差走査熱量測定(DSC)により測定されるように)、様々な実施形態において、少なくとも40℃、45℃、または50℃、および様々な実施形態において、105℃、100℃、または95℃以下の開始(オンセット:onset)融点を有するが、開始融点はこれらの範囲外とすることができる。
フィッシャートロプシュワックスは、様々な実施形態において、少なくとも5℃、8℃、または10℃、および様々な実施形態において、40℃以下、30℃以下、または25℃以下の、ASTM D3418−03で規定されるように終了融点と開始融点との差として規定される、溶融範囲を有するが、溶融範囲はこれらの範囲外とすることができる。
フィッシャートロプシュワックスは、(示差走査熱量測定(DSC)により測定されるように)、様々な実施形態において、少なくとも40℃、50℃、または55℃、および様々な実施形態において、90℃、88℃、または85℃以下の凝固点を有するが、凝固点はこれらの範囲外とすることができる。
フィッシャートロプシュワックスは、110℃において様々な実施形態で、少なくとも2、3、または4センチポイズ、および様々な実施形態において、11、10、または9センチポイズ以下の粘度を有するが、粘度はこれらの範囲外とすることができる。
平均ピーク分子量という用語により、フィッシャートロプシュワックスは、化学式−(CH−(式中、nは繰り返し−CH−ユニットの数を表す)の分子混合物を含むが、分子の相対量対保持時間または分子量に対するプロットが釣鐘曲線として現れるような分子分布を有し、ここで、釣鐘曲線のピークは平均ピーク分子量を示すことを意味する。対照的に、異なる平均ピーク分子量値を有するが、n値が重なる材料を含むことがあるポリエチレンワックスは異なる特性を有する。
ポリマーラブ(Polymer Labs)220HTシステムを用い、屈折率検出、1,2,4−トリクロロベンゼン移動相、および2つのポリマー3μm混合(Mixed)−E分離カラムを使用して、高温ゲル透過クロマトグラフィーにより、いくつかのポリエチレンワックスおよびいくつかのフィッシャートロプシュワックスに対し得られた分子量測定値を図に示す。システム全体およびサンプル溶液を注入前に140℃まで加熱した。分子量を較正のためにポリエチレン標準を用いて特徴づけた。1つの材料(PE500)は、ポリワックス(POLYWAX、登録商標)500(PE500)としてベイカーペトロライト(Baker Petrolite)、オクラホマ州タルサから市販されているポリエチレンワックスとした。ポリワックス(登録商標)655(PE655)としてベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから市販されているポリエチレンワックスもまた測定した。655の分子量を有する(PE655)ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから入手したポリエチレンワックスもまた測定した。ポリワックス(登録商標)500と類似しているが、蒸留により最も低い10%分子量画分を除去した、ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから市販されているポリエチレンワックスもまた測定した(PE−A)。この蒸留は例えば、米国特許公開番号第2005/0130054号において記述されているように実施することができる。ポリワックス(登録商標)500と類似しているが、蒸留により最も低い15%分子量画分を除去した、ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから入手したポリエチレンワックスもまた測定した(PE−B)。ポリワックス(登録商標)500と類似しているが、蒸留により最も低い15%分子量画分および最も高い15%分子量画分を除去した、ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから入手したポリエチレンワックスもまた測定した(PE−C)。蒸留により分留させた、サソールワックスアメリカ社(Sasol Wax Amircas,Inc.)、コネチカット州シェルトンからサソールワックス(SASOLWAX、登録商標)C77として市販されているフィッシャートロプシュワックスもまた測定した(FT−A)。蒸留により分留させた、サソールワックスアメリカズ社、コネチカット州シェルトンからサソールワックス(登録商標)C80として市販されているフィッシャートロプシュワックスもまた測定した(FT−B)。サソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い9%分子量画分を除去したサソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックスもまた測定した(FT−C)。サソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い20%分子量画分を除去したサソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックスもまた測定した(FT−D)。サソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い30%分子量画分を除去したサソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックスもまた測定した(FT−E)。これらの物質の保持時間に関するデータの幾つかは次の表1,2,3の通りである。
Figure 2007154195
Figure 2007154195
Figure 2007154195
高温ゲル透過クロマトグラフィーにより較正のためにポリエチレン標準を使用して測定されるように、これらのワックスに対するピーク平均分子量(M)、数平均分子量(M)、重量平均分子量(M)および多分散性(MWD)は下記表4の通りである。
Figure 2007154195
これらのワックスの高温ゲル透過クロマトグラフィーデータのピーク融点(℃、ASTM D 3418−03に従いデュポン(DUPONT)2100熱量計を用いて示差走査熱量測定により測定)、開始融点(℃、示差走査熱量測定により測定)、110℃での粘度(センチポイズ、レオメトリックサイエンティフィック(Rheometric Scientific)DSR−2000コーンプレートレオメータを用いて測定)、および凝固点(℃、示差走査熱量測定により測定)は下記表5の通りである。
Figure 2007154195
いくつかの特定の実施形態では、本明細書で開示した、最も低い分子量画分のいくらかを除去した、インク中のフィッシャートロプシュワックスは、様々な実施形態において、少なくとも最も低い5、7.5、10、12.5、15、20、25、30、または35%の分子量画分が除去されているが、除去する量はこれらの範囲外とすることができる。
最も低い分子量画分および最も高い分子量画分は、米国特許公開番号第2005/0130054号において記述されている蒸留法を含む(が、これに限定されない)任意の所望のまたは効果的な方法により、フィッシャートロプシュワックスから除去することができる。
上記で記述したように、フィッシャートロプシュワックスを作製するのに使用したフィッシャートロプシュプロセスは、ポリエチレンワックスを作製するのに使用したエチレンの重合プロセスとは、フィッシャートロプシュプロセスでは得られた材料においてより多くの分枝が生成する傾向があるという点で異なる。13CおよびH NMRスペクトルを使用して、フィッシャートロプシュおよびポリエチレンワックスのいくつかにおいて、分枝程度およびペンダント−OH基の数を測定した。サンプルを重水素化ベンゼンンに溶解し、ブルーカーアバンス(Bruker Avance)400NMR分光計で、78℃において13C NMRスペクトルを獲得した。さらに、DEPT(分極移動による無歪み増強(distortionless enhancement by polarization transfer))実験を実施し、スペクトル帰属の補助として、CH、CHおよびCH炭素を識別した。H NMR測定を同じサンプルに対し、ブルーカーアバンス500NMR分光計で、78℃において実施した。結果は下記表6の通りである。
Figure 2007154195
フィッシャートロプシュワックスはインク中に任意の所望の量または有効量で、様々な実施形態では、キャリヤの少なくとも1、3、または5重量%、および様々な実施形態では、キャリヤの99、97、または95重量%以下の量で存在するが、量はこれらの範囲外とすることができる。
インクキャリヤはさらにアミドを含む。適したインクキャリヤ材料の例としては、脂肪アミド類、例えばモノアミド類、トリアミド類、テトラアミド類、それらの混合物、などが挙げられる。適した脂肪アミドインクキャリヤ材料の特定の例としては、ダイマー酸、エチレンジアミンおよびステアリン酸の反応生成物であるダイマー酸系テトラアミド、ダイマー酸、エチレンジアミン、および少なくとも36炭素原子を有するカルボン酸の反応生成物であるダイマー酸系テトラアミド、など、ならびにそれらの混合物が挙げられる。脂肪アミドインクキャリヤがダイマー酸、エチレンジアミン、および少なくとも36炭素原子を有するカルボン酸の反応生成物であるダイマー酸系テトラアミドである場合、カルボン酸は下記一般式:
Figure 2007154195
を有し、式において、Rは直鎖、分枝、飽和、不飽和および環状アルキル基を含むアルキル基であり、様々な実施形態では、前記アルキル基は少なくとも36または40の炭素原子を有し、様々な実施形態では、前記アルキル基は200、150、または100以下の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外とすることができる。この化学式のカルボン酸は、例えば、ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから市販されており、米国特許第6,174,937号の実施例1において記述されているように調製することができる。
1つの特定の実施形態では、アミドは分枝トリアミドである。分枝トリアミド類は例えば米国特許第6,860,930号において開示されている。
1つの特定の実施形態では、分枝トリアミドは下記化学式:
Figure 2007154195
を有し、式において、x、y、およびzはそれぞれ独立して、プロピレンオキシ繰り返しユニットの数を表し、x+y+zは5〜6であり、ここで、p、q、およびrはそれぞれ、他とは独立して、繰り返し−(CH)−ユニットの数を表す整数であり、様々な実施形態では、少なくとも15、20、または26であり、および様々な実施形態では60、55、または45以下であるが、p、q、およびrの値はこれらの範囲外とすることができる。トリアミド組成物はしばしば、各分子がp、q、およびrに対し同じ値を有する均一な組成物ではなく、p、q、およびrがそれぞれ、組成物中のピーク平均鎖長数である材料の混合物として得られ、混合物中では、いくつかの個々の鎖は一定の数より長く、または短い場合があることを理解すべきである。
この特定の実施形態では、トリアミドはインク中で任意の所望量または有効量で、様々な実施形態では、キャリヤの少なくとも2、5、または10重量%、および様々な実施形態では、キャリヤの50、40、または35重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
適した相変化インクキャリヤ材料の別の例はモノアミド類である。適した脂肪アミドインクキャリヤ材料の特定の例としては、ステアリルステアラミド、例えば、クロンプトンコーポレーション(Crompton Corporation)、コネチカット州グリーンウィッチから入手可能なケマミド(KEMAMIDE)S−180、などが挙げられる。1つの特定の実施形態では、モノアミドはインクキャリヤ中に、様々な実施形態において、キャリヤの少なくとも0.01、2または5重量%、および様々な実施形態において、キャリヤの90、80、または70重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
イソシアネート系(isocyanate−derived)樹脂およびワックス、例えばウレタンイソシアネート系材料、尿素イソシアネート系材料、ウレタン/尿素イソシアネート系材料、これらの混合物、などもまた相変化インクキャリヤ材料として適している。
1つの特定の実施形態では、インクは、米国特許第5,782,966号の実施例1において記述されているように調製される、2当量のアビトール(ABITOL、登録商標)Eヒドロアビエチルアルコール(ハーキュリーズ社(Hercules Inc.)、デラウエア州ウィルミントンから入手可能)と1当量のイソホロンジイソシアネートの反応から得られるウレタン樹脂を含むことができる。この樹脂が存在する場合、この樹脂はインク中に、様々な実施形態において、インクキャリヤの少なくとも1、2、3、4、または5重量%、および様々な実施形態において、インクキャリヤの80、70、または60重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
別の特定の実施形態では、インクは、米国特許第6,309,453号実施例4において記述されているように調製された、3当量のステアリルイソシアネートと1当量のグリセロール系アルコールの付加化合物であるウレタン樹脂を含むことができる。この樹脂が存在する場合、この樹脂はインク中に、様々な実施形態において、インクキャリヤの少なくとも0.5、1、または2重量%、および様々な実施形態において、インクキャリヤの40、35、または30重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
インクキャリヤは相変化インク中に任意の所望量または有効量で、様々な実施形態において、インクの少なくとも0.1、50、または90重量%、および様々な実施形態において、インクの99、98、または95重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
相変化インク組成物はまた着色剤を含む。相変化キャリヤ組成物を、相変化インク着色剤材料、例えば、カラーインデックス(C.I.)油溶性染料、分散染料、修飾酸および直接染料、塩基性染料、硫黄染料、バット染料などと組み合わせて使用することができる。
着色剤は相変化インク中に、所望の色または色調を得るのに任意の所望量または有効量で、様々な実施形態において、インクの少なくとも0.1、0.2、または0.5重量%、および様々な実施形態において、インクの50、20、または10重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
インクはまた、必要に応じて、抗酸化剤を含むことができる。必要に応じて用いるインク組成物の抗酸化剤は、画像を酸化から保護し、また、インク調製プロセスの加熱部分の間の酸化からインク成分を保護する。適した抗酸化剤の特定の例としては、ナウガード(NAUGUARD、登録商標)524、ナウガード(登録商標)76、およびナウガード512(登録商標)(ユニローヤルケミカルカンパニー(Uniroyal Chemical Campany)、コネチカット州オックスフォードから市販されている)、イルガノックス(IRGANOX、登録商標)1010(チバガイギー(Ciba Geigy)から市販されている)、などが挙げられる。必要に応じて用いる抗酸化剤が存在する場合、インク中任意の所望量または有効量で、様々な実施形態において、インクの少なくとも0.01、0.05、0.1または1重量%、および様々な実施形態において、インクの20、5、または3重量%以下の量で存在するが、その量はこれらの範囲外とすることができる。
様々な実施形態におけるインク組成物は、50℃、55℃、または60℃以上のピーク融点を有し、様々な実施形態において、105℃、100℃または95℃以下の融点を有するが、ピーク融点はこれらの範囲外とすることができる。
インク組成物は一般に、噴射温度(様々な実施形態において、75℃、85℃、または95℃以上、および様々な実施形態において、150℃、または120℃以下であるが、噴射温度はこれらの範囲外とすることができる)で、様々な実施形態において、30、20または15センチポイズ以下、および様々な実施形態で、2、5、または7センチポイズ以上の溶融粘度を有するが、溶融粘度はこれらの範囲外とすることができる。別の特定の実施形態では、インクは110、150および/または120℃の温度で7〜15センチポイズの粘度を有する。
インク組成物は任意の所望のまたは適した方法により調製することができる。例えば、インク成分を一緒に混合し、その後、1つの実施形態では少なくとも100℃、および1つの実施形態では140℃以下の温度まで加熱し(この温度はこれらの範囲外とすることができる)、均一なインク組成物が得られるまで撹拌し、その後、インクを雰囲気温度(典型的には20〜25℃)まで冷却することができる。インクは雰囲気温度では固体である。特定の実施形態では、形成プロセス中に、溶融状態のインクを型に注ぎ入れ、その後冷却し、固化させインクスティックを形成させる。
インクは直接印刷インクジェットプロセスおよび間接(オフセット)印刷インクジェット用途のための装置において使用することができる。本明細書で開示した別の実施形態は、本明細書で開示したインクをインクジェット印刷装置に組み入れる工程と、インクを溶融させる工程と、溶融インクの滴を画像様(imagewise)パターンで記録基質上に噴射させる工程と、を含むプロセスに関する。直接印刷プロセスはまた、例えば、米国特許第5,195,430号において開示されている。本明細書で開示したさらに別の実施形態は、本明細書で開示したインクをインクジェット印刷装置に組み入れる工程と、インクを溶融させる工程と、溶融インクの滴を画像様パターンで中間転写部材上に噴射させる工程と、画像様パターンのインクを中間転写部材から最終記録基質に転写させる工程と、を含むプロセスに関する。特定の実施形態では、中間転写部材を、最終記録シートの温度より高く、印刷装置中の溶融インクの温度よりは低い温度まで加熱する。別の特定の実施形態では、中間転写部材と最終記録シートの両方を加熱し、この実施形態では、中間転写部材および最終記録シートの両方を、印刷装置中の溶融インクの温度より低い温度まで加熱し、この実施形態では、中間転写部材および最終記録シートの相対温度は、(1)中間転写部材が最終記録基質の温度より高く、印刷装置中の溶融インクの温度より低い温度まで加熱され、(2)最終記録基質が、中間転写部材の温度より高く、印刷装置中の溶融インクの温度より低い温度まで加熱され、または(3)中間転写部材および最終記録シートが、大体同じ温度まで加熱されるようにすることができる。オフセットまたは間接印刷プロセスもまた、例えば、米国特許第5,389,958号において開示されている。1つの特定の実施形態では、印刷装置は、圧電印刷プロセスを使用し、この場合、インク滴は圧電振動要素の振動により画像様パターンで噴射される。本明細書で開示されているインクはまた、他のホットメルト印刷プロセス、例えばホットメルト音響インクジェット印刷、ホットメルト熱インクジェット印刷、ホットメルト連続ストリームまたは偏向(deflection)インクジェット印刷などにおいて使用することができる。本明細書で開示した相変化インクはまた、ホットメルトインクジェット印刷プロセス以外の印刷プロセスにおいても使用することができる。
任意の適した基質または記録シートを使用することができ、普通紙、例えば、ゼロックス(XEROX、登録商標)4024紙、ゼロックス(登録商標)イメージシリーズ(Image Series)紙、コートランド(Courtland)4024DP紙、ノート罫紙、ボンド紙、シリカコート紙、例えば、シャープカンパニー(Sharp Company)シリカコート紙、十條(Jujo)紙、ハンマーミルレーザープリント(HAMMERMILL LASERPRINT、登録商標)紙、など、透明材料、織物、繊維製品、プラスチック類、ポリマーフィルム、無機基質、例えば金属および木材、などが挙げられる。
(実施例1)
インク組成物を下記プロセスにより調製した。着色剤を除くインク成分全てをステンレス鋼ビーカーに入れた。得られた混合物をその後、オーブン中110℃の温度で一緒に溶融させ、110℃の温度制御マントル中で0.3時間撹拌によりブレンドした。その後、この混合物に、着色剤を添加した。さらに2時間撹拌した後、このように形成したインクを、加熱モット(MOTT、登録商標)装置(モットメタラジカル(Mott Metallurgical)から入手)を通して、ホワットマン(Whatman)#3濾紙を用いて、15ポンド/平方インチの圧力下で濾過した。このように形成し、濾過した相変化インクを型に注ぎ入れ、固化させ、インクスティックを形成させた。インクは下記成分から調製した:ポリエチレンワックス、M=572、M=516、M=570、MWD=1.10、HT−GPCにより測定(ポリワックス(登録商標)500、ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから入手)、分子量分布が狭いポリエチレンワックス(PE−C)、ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから入手、ポリワックス(登録商標)500に類似しているが、蒸留して15%の低分子量画分および15%の高分子量画分を除去、M=582、M=562、M=579、MWD=1.03、HT−GPCにより測定(ベイカーペトロライト、オクラホマ州タルサから入手)、サソールワックスアメリカズ社、コネチカット州シェルトンからサソールワックス(SASOLWAX(登録商標))C77として入手したフィッシャートロプシュワックス(FT−A)、M=516、M=520、M=528、MWD=1.02、HT−GPCにより測定、サソールワックスアメリカズ社からサソールワックス(登録商標)C80として入手したフィッシャートロプシュワックス(FT−B)、M=558、M=565、M=588、MWD=1.04、HT−GPCにより測定、サソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックス(FT−F)、前記ワックスはサソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い5%の分子量画分が除去されている、M=612、M=605、M=626、MWD=1.03、HT−GPCにより測定、サソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックス(FT−C)、前記ワックスはサソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い9%の分子量画分が除去されている、M=620、M=619、M=635、MWD=1.03、HT−GPCにより測定、サソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックス(FT−D)、前記ワックスはサソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い20%の分子量画分が除去されている、M=631、M=627、M=643、MWD=1.03、HT−GPCにより測定、サソールワックスアメリカズ社から入手したフィッシャートロプシュワックス(FT−E)、前記ワックスはサソールワックス(登録商標)C80と類似しているが、蒸留により最も低い30%の分子量画分が除去されている、M=637、M=630、M=646、MWD=1.03、HT−GPCにより測定、米国特許第6,860,930号の実施例IIで記述されているように調製した、下記化学式の分枝トリアミド:
Figure 2007154195
(式において、p、q、およびrはそれぞれ、35の平均値を有する)、米国特許第6,860,930号の実施例IIに記載のように調製されたステアリルステアラミドワックス(ケマミド(KEMAMIDE、登録商標)S−180、クロンプトンコーポレーション(Crompton Corporation)コネチカット州グリニッジから入手)、KE−100樹脂(水素化アビエチン(ロジン)酸のトリグリセリド、アラカワケミカルインダストリーズ(Arakawa Chemical Industries)(USA)社、イリノイ州シカゴから入手)、米国特許第6,309,453号の実施例4で記述されるように調製した、3当量のステアリルイソシアネートとグリセロール系アルコールの付加生成物であるウレタン樹脂、ナウガード(登録商標)445抗酸化剤(ユニロイヤルケミカル社(Uniroyal Chemical Co.)、コネチカット州ミドルベリから入手)、米国特許第6,472,523号の実施例V〜XIで開示されているようなシアン着色剤、米国特許第6,713,614号の実施例I、IIおよびIVで記述されているようなイエロー着色剤、およびドデシルベンゼン硫酸(DDBSA、バイオソフト(Bio−soft)S−100、ステパンカンパニー(Stepan Company)、イリノイ州エルウッドから入手)。インクの重量%で表した各成分の量を各インクに対し、下記表7,8で列挙する。インクA、B、およびCは比較目的のために提供する。
Figure 2007154195
Figure 2007154195
<インク特性>
インクの様々な特性を測定し、下記表9,10に示す。粘度(η、センチポイズ)は、レオメトリクスDSR−200コーンプレートレオメータにより110℃で測定した。スペクトル強度は、インクをトルエンに溶解し、パーキンエルマーラムダ(Perkin Elmer Lambda)2SUV/VIS分光光度計を用いて吸光度を測定することにより、溶液中のインク吸収の測定に基づく分光撮像(spectrophotographic)手順を用いて決定した。ガラス転移温度(T)は、レオメトリクスソリッドアナライザ(Rheometrics Solid Analyzer)(RSAII)を用いて動的機械分析により測定した。ピーク融点(MP)、開始融点(MP)およびピーク凝固点(FP)は、示差走査熱量測定(DSC)によりデュポン(DUPONT)2100熱量計を用い測定した。
Figure 2007154195
Figure 2007154195
データから示されるように、これらのインクの融点は80℃であり、凝固点は80℃より低く、これらのインクのほとんどの粘度は110℃で10.6に近く、これらのインクが、105〜115℃の温度での噴射に適していることが示される。スペクトル強度から、シアン、マゼンタ、およびイエロー着色剤の良好な溶解が確認される。
<プリントヘッドの目詰まり>
プリントヘッドにおけるインクの信頼性の1つの観点は、時間が経過するにつれ、プリントヘッドにおいて印刷中にインクがプリントヘッドに詰まるかどうかである。プリンタ内での実際の濾過挙動を模倣した試験を実施した。この試験では、インクを115℃で重力によりスクリーンフィルターを通過させた。インク3〜10について、製造直後および6日後に115℃で試験した。インクはこの試験に合格し、明確なフィルタの目詰まりはなかった。
<印刷温度性能>
インクA、B、C、1、2、4、5、6、8、9、および10を、様々な温度の試験ができるように改良したゼロックス(登録商標)フェイザー(PHASER、登録商標)8400に組み入れた。システム設計の観点から、最終印刷基質および中間転写ドラムの両方の温度を上昇させることが望ましい。ドラム温度を上昇させると、持続して印刷できるように十分な熱を移動させるのに、必要とされる雰囲気に対する温度勾配が容易に得られる。凝集破壊を測定するために、インクが十分柔らかくなり、崩壊し、そのため、ドラムから離れなくなるまで、ドラム温度を上昇させる。最終媒体予熱(final medium preheating)を増加させると、典型的には画像転写効率およびインク耐久性が最大化される。媒体予熱は、直接熱伝導を用い、画像を媒体に転写する直前に両側で媒体と接触する金属プレートオンプレート紙予熱器に接触させることにより実施することができる。しかしながら、両面印刷ジョブ中、媒体にはすでに1つの側に画像が形成されており、このようにインク自体が、金属プレート予熱器と接触しなければならない。インクが予熱器と接触している間にそのページを汚し、染みをつけると、これはスマッジ(smudge)と呼ばれる。顕著なスマッジ無しで媒体予熱器が到達することができる最高温度はスマッジ温度であり、予熱器を作動させることができる最高温度である。したがって、より良好な制御のために、またはブロッキング、両面スマッジ、などを避けるために、中間転写部材の設定点を増加させること、最終転写記録シート媒体の温度を増加させること、および予熱器設定点温度を増加させることが望ましい。このように、そのような温度増加を可能にするフレキシビリティを提供する相変化インクが望ましい。ドロップアウトは印刷エンジンから最終記録シートへのインク転写効率を示す。ドロップアウトが非常に悪い場合、画像の一部がプリントから欠如してしまう(すなわち、画素が中間転写部材から最終記録シートに転写されない)。ディザドロップアウトはディザ画像(例えば、30%〜70%の画線比率(coverage))を記録ラフ紙に印刷する場合の転写の失敗を示す。ベタドロップアウト(solid dropout)は、ベタ刷り(任意の一定色に対する最も高い刷り)をスムースまたはラフ記録シートに印刷する場合の転写の失敗を示す。ドロップアウトを測定するために、非常に滑らかな表面を有するチェイス記録シート(chase recording sheet)を、プリントのすぐ後について、かなり遅いトランス固定速度で印刷させる。チェイスシートを用いて、中間転写部材上に残った全てのインクを収容する。チェイスシートを走査し、ドロップアウト性能を、下記表で列挙したような標準設定条件下で、市販のフェイザー(登録商標)8400プリンタにより作成したプリントのものと比較した。その用語が意味するように、折り畳み耐久性(fold durability)は、(記録シート上の)インクがクラック、破壊無しでおよび/またはページから脱落してインクが欠如した線が残ることなく、折り畳まれることと関連する。折り畳みは、折り畳み後に残った白色領域の平均幅を測定することにより定量化される。ストレスケース(stress case)なのでベタ刷りを使用する。光沢は表面を評価する際に引き起こされる視覚的な印象である。反射される直接光が多ければ多いほど、光沢の印象はより明らかになる。光沢はBYKガードナー(Gardner)マイクロ−TRI−光沢計などの計測器を用いて測定する。光沢を測定する場合、1次(primary)または二次(secondary)ベタ刷りを使用する。結果は下記表11,12の通りであった。
Figure 2007154195
Figure 2007154195
結果から示されるように、フィッシャートロプシュワックスを含むインクのいくつかは、望ましいより高い凝集破壊温度およびスマッジ温度を示した。
<インクプリント透き通し>
ポリエチレンワックスを含むインクによる紙上のプリントを用いると、高温条件下では、これらのプリントでインク透き通しが時々起こる。この場合、インクは紙を通って拡散し、紙の裏面に色が現れる。この現象を研究するために設計した実験室実験では、インクA、B、C、4、8、9、および10をK−プリンティングプルーファー(Printing Proofer)(RKプリントコートインスツルメンツ(Print Coat Instruments)、イギリスロイストンにより製造)に組み入れ、プリントを135℃でハンマーミル紙上に作成させた。色空間データを紙の裏側に対し、ACS(登録商標)スペクトロセンサー(Spectro Sensor、登録商標)II比色計(アプライドカラーシステムズ社(Applied Color Systems Inc.)から入手)で、ASTM1E805(材料の色または色差測定の機器による方法の標準的技法)において明記された測定法に従い、機器製造者から供給される適当な較正標準を用いて獲得した。インクの全体の比色性能を立証および定量化する目的で、測定データを、ASTM E308(CIEシステムを用いた物体の色を計算するための標準方法)に従い三刺激値積算により換算し、各相変化インクサンプルに対する1976CIE L(明度)、a(赤色−緑色)、およびb(黄色−青色)CIELAB値を計算した。その後、プリントを白い紙で分離して、様々な温度、様々な期間、オーブン内に入れた。透き通しの程度は、加熱前(0時間)の元の色からの、時間の関数としての裏側の色変化(δEの観点から)で表した。δE対時間を下記表13,14に示す。
Figure 2007154195
Figure 2007154195
結果から、透き通し性能に関しては、フィッシャートロプシュワックスを含むインク4は、ポリエチレンワックスを含む参照インクAおよびBよりも優れていること、フィッシャートロプシュワックスを含むインク8、9、および10はポリエチレンワックスを含むインクCよりも優れていることが示される。
<インクスティックスウェッティング>
インクA、B、C、1、2、3、4、8、9、および10について、スウェッティングを評価した。スウェッティングは、いくらかのインク成分が固体インクスティックの表面に移動し、プリンタ内部のインクスティック表面で凝集し、粘着性のスウェットが徐々に底に流れ落ち、これにより、インクスティックがプリンタ内のインクロードラックに付着することがある、という問題である。スティックはインクで形成されており、スティックをオーブン内のパンに、65℃および70℃で、様々な期間入れておくことにより、スウェッティングを視覚的に評価した。結果を下記表15,16にまとめて示す。
Figure 2007154195
Figure 2007154195
結果から示されるように、狭い多分散性を有するフィッシャートロプシュワックスを含むインクは、狭い多分散性を有するポリエチレンワックスを含むインクに匹敵する、またはそれより良好なスウェッティング挙動を示し、ならびにかなり広い多分散性有するポリエチレンワックスを含むインクに対し、優れたスウェッティング性能を示す。
高温ゲル透過クロマトグラフィーにより測定した、いくつかのポリエチレンワックスおよびいくつかのフィッシャートロプシュワックスに対する分子量測定値を示した図である。

Claims (7)

  1. (a)着色剤と、(b)相変化インクキャリヤとを含有する相変化インクであって、前記相変化インクキャリヤは(i)アミドと(ii)約300〜約800の平均ピーク分子量および約1.001〜約3の多分散性を有するフィッシャートロプシュワックスとを含むことを特徴とする相変化インク。
  2. 請求項1記載の相変化インクにおいて、前記フィッシャートロプシュワックスは約375〜約750の平均ピーク分子量を有することを特徴とする相変化インク。
  3. 請求項1記載の相変化インクにおいて、前記フィッシャートロプシュワックスは約2.5以下の多分散性を有することを特徴とする相変化インク。
  4. 請求項1記載の相変化インクにおいて、前記アミドは分枝トリアミドであることを特徴とする相変化インク。
  5. 請求項4記載の相変化インクにおいて、前記分枝トリアミドが、次式:
    Figure 2007154195
    (式において、x、y、およびzはそれぞれ独立して、プロピレンオキシ繰り返しユニットの数を表し、x+y+zは約5〜約6であり、ここで、p、q、およびrはそれぞれ、他とは独立して、繰り返し−(CH)−ユニットの数を表す整数である)で示されるものであることを特徴とする相変化インク。
  6. (1)(a)着色剤と、(b)(i)アミドと(ii)約300〜約800の平均ピーク分子量および約1.001〜約3の多分散性を有するフィッシャートロプシュワックスとを含む相変化インクキャリヤとを含有する相変化インクをインクジェット印刷装置に組み入れる工程と、(2)前記インクを溶融させる工程と、(3)前記溶融インクの滴を画像様パターンで基質上に噴射させる工程と、を含むことを特徴とする印刷方法。
  7. 請求項6記載の相変化インクの使用方法において、前記基質は中間転写部材であり、前記溶融インクの滴は画像様パターンで前記中間転写部材上に噴射され、その後、前記中間転写部材から前記画像様パターンが最終記録シートに転写されることを特徴とする印刷方法。
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