JP2007152249A - 汚水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体を小型化できて汚水処理を連続的に行うことのできる汚水処理装置を簡単な構成によって提供すること。
【解決手段】汚水処理装置100を、処理槽100Aと、この処理槽100A内の底部に設けられて、上端が処理槽100Aの中央に開口するとともに、下端が処理槽100Aの下方への第1排出口51となる第1受け枡10と、処理槽100Aの下部に開口して第1受け枡10の周囲に汚水の渦流を形成しながら汚水タンク60からの汚水を供給する汚水供給管30と、第1受け枡10の上方に配置した整流板40と、この整流板40の上方から処理槽100Aの外部に導出されてこの処理槽100A内にて浄化された水を排出する第2排出口52とにより構成したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚水処理装置に関し、特に、クーリングタワー内の水、あるいは、鉄の焼き入れを行う水のように、常に循環させて使用する水の汚れを除去するための汚水処理装置に関するものである。
例えば、大型空調機器においては、外部への、あるいは外部からの熱の移動を効率化するために、クーリングタワーにおいて流下させた水中に空気を通し、この冷却または潜熱を内在させた空気によって冷暖房を行うようにしている。このようなクーリングタワーにおいて使用されている水は、常に循環させて使用されるものであり、一定の槽内に貯め置かれるものである。
このようなクーリングタワーの水には、外気中のホコリが侵入して貯まってくるだけでなく、場合によっては「アオコ」が発生することがある。これらのホコリやアオコは定期的に除去しないと貯まる一方であり、水を汚染するだけでなく、配管の目詰まりを発生させて当該クーリングタワーの寿命をも縮めることになる。
また、金属の焼き入れに水が使用されることは一般的であるが、この水は、一定の焼き入れ槽内に貯め置かれるものであり、蒸発分を追加しながら使用されるものである。そうすると、この焼き入れ槽内には、金属の錆やホコリがどんどん貯まることになり、定期的な水の浄化が望まれる。しかしながら、大型の焼き入れ槽であればある程、水の交換や浄化は困難である。
汚水について見てみると、その浄化処理を行う装置としては、汚泥除去装置等として種々なものが提案されてきており、例えば特許文献1や2に示されたようなものがある。
特許文献1に示された「生物学的汚水処理装置」は、「下水・産業排水等の有機物及び窒素・リンの処理を行う生物学的汚水処理装置を提供すること」を目的としてなされたもので、図5に示すように、「固定化担体を用いる高速エアレーション沈殿池において、曝気部ORP値を50mV以上になる様にエアー供給量を制御し、硝化脱窒を同一槽内で行うことを特徴とする生物学的汚水処理装置である。用いる固定化担体としては、高炉水砕スラグ微粉が好ましい。又、塩化鉄・ポリ鉄・PAC等の凝集剤を槽内に添加することにより、リンの除去も行える」といった構成を有するものである。
特許文献2に示された「汚水処理装置」は、「凝集攪拌、沈降、沈降分離、圧密脱水、処理水の排水を単一の装置で行うことができる汚水処理装置を提供すること」を目的としてなされたもので、図6に示すように、「汚水処理槽の上部に処理水のオーバーフロー部を設け、下部に汚水と凝集剤とを噴出させるパイプを装着し、前記パイプの上方に、噴出した汚水と凝集剤とを衝突させ、ミキシングさせる衝突盤を設け、前記汚水処理槽の下部に凝集沈降した汚泥を脱水する逆円錐形状のスクリューオーガーを回転自在に装着したこと」といった構成を有するものである。
特開平6−226292号公報、要約、代表図、段落0012 特開平7−24218号公報、要約、代表図、段落0006
上記特許文献1の処理装置では、同公報の段落0012に記載されている通り、「流入水ペーハー調整タンク70は、水槽1の底部に設けた流入口2から曝気部5内に流入し、空気AOは散気装置3から曝気部5内に供給され、そして流入水は噴出する空気A及び攪拌装置12により曝気部5内を循環させられ、生物処理が施される」ものであり、「比較的比重の大きい汚泥が沈降分離される」ものである。
しかしながら、上記特許文献1の処理装置では、「攪拌装置12により流入水が曝気部5内を循環させられる」ものであるため、静かに沈降させることができないものであると考えられる。つまり、汚水処理の結果発生するフロックを処理水から分離するためには、静かに沈降させなければならないのであるが、この特許文献1の装置では、フロックを含む水を別の箇所に導き、そのでフロックの沈降を行わなければならず、装置全体がどうしても大型化せざるを得ないものとなっている。
一方、特許文献2に記載された処理装置では、汚水処理の全体を一つの装置で行うことができるものではあるが、当該文献の段落0006及び図6に記載されているように、「漏斗状部2には、線状体を螺旋漏斗状に巻回してなる逆円錐状スクリューオーガー3が回転自在に内装されている。凝集剤により分離したフロックは、このスクリューオーガー3によって下方に押圧されながら脱水されて、ゲートバルブ4から脱水ケーキとして放出される。ゲートバルブ4は、脱水ケーキが流出する孔の大きさを調整できるようになっており、スクリューオーガー3の回転数とゲートバルブ4の孔の大きさとを調整することにより、脱水ケーキの含水率を調整できる」ようになっている。
しかしながら、この特許文献2の処理装置でも、「凝集剤により分離したフロックは、このスクリューオーガー3によって下方に押圧されながら脱水されて、ゲートバルブ4から脱水ケーキとして放出される」ものであって、装置全体が大型化せざるを得ないだけでなく、重力沈降で、「(フロックが)スクリューオーガー3によって下方に押圧されながら脱水」されるためには相当な時間を要するのではないかと考えられる。
さらに重要なことは、水を使って凝集したフロックを沈降または浮上させる場合、このフロックの比重は如何に、ということである。つまり、上記各特許文献において「沈降」といっているからには、凝集したフロックは水よりも重いものであることを意味し、水に浮くようなフロックは考慮していないということになるが、汚水処理で出てくるフロックの比重は様々である。換言すれば、フロックは、水に浮くもの(比重が1以下)、水に沈むもの(比重が1以上)、そして凝集しても水中に浮遊するもの(比重が1程度)等色々あるが、これらの全てを処理しなければならないのである。
そこで、本発明者等は、様々な比重を有するフロックの収集を重力や浮力の他の力も利用しながら行って、全体を小型化できて、汚水処理を連続的、つまり短時間内で行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、全体を小型化できて汚水処理を連続的に行うことのできる汚水処理装置を簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「汚水タンク60内に貯められている汚水中の汚物を、凝集剤によってフロック化して、このフロックFを水から分離するようにした汚水処理装置100であって、
この汚水処理装置100を、処理槽100Aと、この処理槽100A内の底部に設けられて、上端が処理槽100Aの中央に開口するとともに、下端が処理槽100Aの下方への第1排出口51となる第1受け枡10と、処理槽100Aの下部に開口して第1受け枡10の周囲に汚水の渦流を形成しながら汚水タンク60からの汚水を供給する汚水供給管30と、第1受け枡10の上方に配置した整流板40と、この整流板40の上方から処理槽100Aの外部に導出されてこの処理槽100A内にて浄化された水を排出する第2排出口52と、により構成したことを特徴とする汚水処理装置100」
である。
すなわち、この請求項1に係る汚水処理装置100は、例えば図2に示したクーリングタワー200(これが対象となっている汚水タンク60である)からの汚水を処理槽100A内に取り込むにあたって、ペーハー調整タンク70からのペーハー調整剤及び凝集剤タンク80からの凝集剤を汚水中に適宜供給し、この汚水を処理槽100A内にて撹拌しながらフロックFを形成することは、前述した特許文献1や2の装置と同様である。また、この汚水処理装置100は、フロックFが水よりも重くなるものを主たる対象としているものであり、従来処理装置と異なる点は次の通りである。
この請求項1の汚水処理装置100では、図1に示すように、処理槽100A内の底部に設けられて、上端が処理槽100Aの中央に開口するとともに、下端が処理槽100Aの下方への第1排出口51となる第1受け枡10と、この第1受け枡10の上方に配置した整流板40とを有するものであり、汚水タンク60からの汚水は、処理槽100Aの下部に開口している汚水供給管30によって、渦流を形成しながら第1受け枡10の周囲に供給されるようにしてある点が従来装置とは異なっているものである。
また、第1受け枡10の処理槽100A内下部になる部分は、導出されている第1排出口51に連なるものであるため、「漏斗」の根本のように細くしてあり、この細くなった部分に渦流となって供給されてきた汚水(当然ペーハー調整剤及び凝集剤が混入されている)が絡みつくように流れる。そして、この渦流が、図1中の矢印線にて示すように、順に上方に渦となって流れていく間に凝集剤による凝集反応が発生してフロックFが形成されることになる。
この請求項1の汚水処理装置100では、フロックFが水よりも比重の大きいものを想定しているが、出来上がったフロックFには、渦流によって処理槽100Aの周りを回転するような力が働いているから、各フロックFは流体中の回転物体におけるのと同様に、第1受け枡10の外壁に向かうような力が働くことになる。つまり、形成された比重が1よりも大きいフロックFは、第1受け枡10の外壁に沿って順に上昇していき、この第1受け枡10の上部開口11に至るのである。
第1受け枡10の上部開口11に至った各フロックFは、比重が水よりも重いものであったから、その自重によって第1受け枡10の底に向けて沈みここに貯められることになる。第1受け枡10内に貯められたフロックFは、当該第1受け枡10の下端になっている第1排出口51から水とともに抜き出されるものであり、この第1排出口51から排出されたフロックFを含む水については、フイルタープレス機、ベルトプレス機、遠心分離機等により脱水処理が施されて、フロックFのみが取り出されるのである。
また、この汚水処理装置100では、第1受け枡10の上方には整流板40が配置してあった。この整流板40は、第1受け枡10の上部開口11より上方に、前述した渦流が発生しないようにするものであり、この整流板40近傍にまで来た渦流の動きを止めるものである。このため、この整流板40の上方には、フロックFの存在しない清水のみが流れ込むことになり、この清水は、処理槽100Aの上部に設けた第2排出口52から外部に排出されるのである。
この汚水処理装置100を図2に示したようなクーリングタワー200に適用した場合には、この清水を送り出す第2排出口52は、クーリングタワー200に付設してある水タンク210に接続されるものである。これにより、クーリングタワー200の水タンク210内の水の処理がなされ、今まで存在していたアオコやホコリが取り除かれた清水が水タンク210内に再び貯められるのである。
以上の汚水処理は、常に連続して行われるのであり、フロックFの沈降は、例えばクーリングタワー200に付設してある水タンク210への清水の還流とともに行われ、処理時間が非常に短いものとなっているのである。何故なら、本発明に係る汚水処理装置100では、重力による沈降に替えて、渦流を利用した第1受け枡10の外壁側への言わば沈降を利用しているからであり、逆に言えば、当該汚水処理装置100は起動している間はフロックFの第1受け枡10側への沈降が常になされている。
なお、この請求項1の汚水処理装置100では、整流板40より上方に遮蔽板42を設けるようにしている。この遮蔽板42は、その周囲と処理槽100Aの内壁との間に清水が流れ上がることができるようにする隙間を配置して処理槽100A内に設置されるものであり、整流板40による渦流の静止化をより効果的にするものである。
そして、この汚水処理装置100は、第1受け枡10の周囲に汚水の渦流を発生させてフロックFの沈降を行うようにしているので、特許文献1や2のような大型な装置とする必要は全くないのであり、全体の構成を小型化することができるのである。
従って、この請求項1の汚水処理装置100は、全体を小型化できて汚水処理を連続的に行うことのできるものとなっているのである。
以上の課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「汚水タンク60内に貯められている汚水中の汚物を、凝集剤によってフロック化して、このフロックを水から分離するようにした汚水処理装置100であって、
この汚水処理装置100を、処理槽100Aと、この処理槽100A内の底部に設けられて、上端が処理槽100Aの中央に開口するとともに、下端が処理槽100Aの下方への第1排出口51となる第1受け枡10と、処理槽100Aの下部に開口して第1受け枡10の周囲に汚水の渦流を形成しながら汚水タンク60からの汚水を供給する汚水供給管30と、第1受け枡10の上方に配置した整流板40と、下端が第1受け枡10の上部開口11を包み込みながら開口し、上端が処理槽100Aの外部に導出される第3排出口53となる第2受け枡20と、処理槽100Aに第3排出口53とは別に設けられて、この処理槽100A内にて浄化された水を排出する第2排出口52と、により構成したことを特徴とする汚水処理装置100」
である。
すなわち、この請求項2の汚水処理装置100は、上記した請求項1に係るそれと大枠では同じであるが、この汚水処理装置100では、比重が様々なフロックFを効果的に取り除けるようにしたものであり、次の点で請求項1の汚水処理装置100とは異なっているものである。この請求項2の汚水処理装置100で、請求項1のそれと同じ部材を使用している部分については、図3中に同一符号を付してその説明を省略することとする。
この請求項2の汚水処理装置100で、請求項1のそれと異なっている点は、図3に示すように、下端が第1受け枡10の上部開口11を包み込みながら開口し、上端が処理槽100Aの外部に導出される第3排出口53となる「逆漏斗状」の第2受け枡20を、第1受け枡10の上方に設けたことである。
この第2受け枡20は、図3中に示したように、整流板40の上に浮き上がってきた比重が1よりも小さいフロックFをその下端開口にて捕集するものであり、この捕集された軽いフロックFは第2受け枡20の上端に設けた第3排出口53から外部に排出される。勿論、比重が1程度以下の重いフロックFは第1受け枡10によって捕集されてその下端の第1排出口51から外部に排出されることは、前述した請求項1の汚水処理装置100の場合と同様である。
従って、この請求項2の汚水処理装置100も、全体を小型化できて汚水処理を連続的に行うことのできるものとなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の汚水処理装置100について、
「整流板40の中央に設けられて、下端41aが第1受け枡10の上部開口11内近傍に位置し、上端41bが上方に向けて開口する整流筒41を設けたこと」
である。
すなわち、この請求項3の汚水処理装置100は、図3に示すように、第1受け枡10の上方に位置する整流板40に整流筒41を設けたものである。この整流筒41は、その下端41aが第1受け枡10の上部開口11内近傍に位置し、上端41bが上方に向けて開口するものであるが、その役割は、渦流の抑制をさらに向上させることと、重いフロックFと軽いフロックFとの振り分けである。
この整流筒41が整流板40の中央に存在していれば、整流板40の近傍に消されていない僅かな渦流を、この整流筒41による邪魔と整流板40の本来の役割との共同作用によって、完全に消滅させるのである。また、この整流筒41は、図3に示したように、下端41a及び上端41bにて開口する文字通りの「筒」であるから、僅かな渦流に巻き込まれて浮き上がってきた重いフロックFをこの整流筒41内に導いて第1受け枡10側に送り出すのである。勿論、この整流筒41によって捕集されなかった軽いフロックFは、上方にある第2受け枡20によって捕集されることは言うまでもない。
勿論、この整流筒41は、図1に示した請求項1の汚水処理装置100にも適用できるものであり、その場合には、図1中に示した整流板40の中央にこの整流筒41を取り付けるようにすればよい。
従って、この請求項3の汚水処理装置100は、上記請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、渦流をより一層鎮めることができて、フロックFの捕集をより一層高めることができるものとなっているのである。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「汚水タンク60内に貯められている汚水中の汚物を、凝集剤によってフロック化して、このフロックFを水から分離するようにした汚水処理装置100であって、
この汚水処理装置100を、処理槽100Aと、この処理槽100A内の底部に設けられて、上端が処理槽100Aの中央に開口するとともに、下端が処理槽100Aの下方への第1排出口51となる第1受け枡10と、処理槽100Aの下部に開口して第1受け枡10の周囲に汚水の渦流を形成しながら汚水タンク60からの汚水を供給する汚水供給管30と、第1受け枡10の上方に配置した整流板40と、この整流板40の上方から処理槽100Aの外部に導出されてこの処理槽100A内にて浄化された水を排出する第2排出口52と、により構成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、全体を小型化できて汚水処理を連続的に行うことのできる汚水処理装置100を簡単な構成によって提供することができるのである。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である汚水処理装置100について説明すると、図1及び図2には、第1実施例に係る汚水処理装置100が、図3及び図4には、第2実施例に係る汚水処理装置100が、それぞれ示してある。
図1には、請求項1に係る汚水処理装置100の概略構成を示す縦断面図が示してあり、この汚水処理装置100は、汚水タンク60内に貯められている汚水中の汚物を、凝集剤によってフロック化して、このフロックFを水から分離するものであって、例えば図2に示したクーリングタワー200等に適宜接続して使用されるものである。このクーリングタワー200が有している水タンク210内には、冷却水が貯めておかれるものであり、この水タンク210が本発明で述べている汚水タンク60に該当する。
そして、この汚水処理装置100は、処理槽100Aと、この処理槽100A内の底部に設けられて、上端が処理槽100Aの中央に開口するとともに、下端が処理槽100Aの下方への第1排出口51となる第1受け枡10と、処理槽100Aの下部に開口して第1受け枡10の周囲に汚水の渦流を形成しながら汚水タンク60からの汚水を供給する汚水供給管30と、第1受け枡10の上方に配置した整流板40と、この整流板40の上方から処理槽100Aの外部に導出されてこの処理槽100A内にて浄化された水を排出する第2排出口52とにより構成されている。
処理槽100Aは、図1及び図3に示したように、図6に示した従来技術におけるような下窄まり形状のものではなく、例えばクーリングタワー200が設置してある屋上に載置できるように、下面が平らなものとしてある。また、この処理槽100Aの下部には、汚水タンク60からの汚水を供給する汚水供給管30が接続してあり、この汚水供給管30の噴射口31は処理槽100Aの内壁に沿って汚水を噴射できるようにするために、第1受け枡10の中心とは異なる方向に開口させてある。
この処理槽100A内下部に収納した第1受け枡10は、言わば漏斗状に形成した筒体であり、その上部開口11は上方に向けて開放されている。この処理槽100Aの上方には、複数の板材を放射状に組み合わせた整流板40が配置してあり、この整流板40は、これから上に流れる水中の渦流を消し去るものである。なお、図1に示した最良形態では、この整流板40の上に更に整流筒41を配置するようにしており、この整流筒41の周囲と処理槽100Aとの間には水が流れ上がることができるような隙間が形成してある。
勿論、この汚水処理装置100に対して送り込まれる汚水中には、ペーハー調整剤や凝集剤が混入されるのであり、そのためのペーハー調整タンク70がポンプ71を介して、また凝集剤タンク80がポンプ81を介して上述した汚水供給管30に接続してある。また、本実施例では、フロックFの所謂「加圧浮上」ができるようにするために、汚水供給管30の一部にエア供給管90が接続してあって、このエア供給管90から処理槽100A内に、空気の導入が汚水の導入とともに行えるようにしてある。
図3及び図4には、本発明の第2実施例である汚水処理装置100が示してあるが、この汚水処理装置100は、図4に示したような焼き入れ工場に置かれているような汚水タンク60に付設して使用するものであり、この実施例2の汚水処理装置100は、水に浮くフロックFや沈むフロックFをも対象とするものである。
この図3に示した汚水処理装置100は、その大部分は図1に示したそれと同様であり、その両図に共通する部材については、同一符号を付してその説明を省略する。この図3に示した汚水処理装置100の、図1に示したそれと異なる点は、図3に示したように、下端が第1受け枡10の上部開口11を包み込みながら開口し、上端が処理槽100Aの外部に導出される第3排出口53となる「逆漏斗状」の第2受け枡20を、第1受け枡10の上方に設けたことである。
この第2受け枡20は、図3中に示したように、整流板40の上に浮き上がってきた比重が1よりも小さいフロックFをその下端開口にて捕集するものであり、この捕集された軽いフロックFを第2受け枡20の上端に設けた第3排出口53から外部に排出するものである。勿論、比重が1程度以下の重いフロックFは第1受け枡10によって捕集されてその下端の第1排出口51から外部に排出されることは、前述した実施例1の汚水処理装置100と同様である。
また、この実施例2の汚水処理装置100では、図3に示したように、第1受け枡10の上方に位置する整流板40に整流筒41が設けてある。この整流筒41は、その下端41aが第1受け枡10の上部開口11内近傍に位置し、上端41bが上方に向けて開口するものであるが、その役割は、渦流の抑制をさらに向上させることと、重いフロックFと軽いフロックFとの振り分けである。
つまり、この整流筒41が整流板40の中央に存在していれば、整流板40の近傍に消されていない僅かな渦流を、この整流筒41による邪魔と整流板40の本来の役割との共同作用によって、完全に消滅させるのである。また、この整流筒41は、図3に示したように、下端41a及び上端41bにて開口する文字通りの「筒」であるから、僅かな渦流に巻き込まれて浮き上がってきた重いフロックFをこの整流筒41内に導いて第1受け枡10側に送り出すのである。勿論、この整流筒41によって捕集されなかった軽いフロックFは、上方にある第2受け枡20によって捕集されることは言うまでもない。
そして、この整流筒41は、図1に示した実施例1の汚水処理装置100にも適用できるものであり、その場合には、図1中に示した整流板40の中央にこの整流筒41を取り付けるようにすればよい。
本発明に係る汚水処理装置100は、屋上に設置してあるクーリングタワー200や、工場内にある焼き入れ槽をそのままの位置に置いておき、その近傍に運び込んで使用すればよいものであり、クーリングタワー200等のメンテナンスをより一層短時間で効率的に行えるものである。従って、メンテナンス作業者の負担を軽減することもできるのである。
本発明の実施例1に係る汚水処理装置の概略断面図である。 同汚水処理装置が適用されるクーリングタワーの概略断面図である。 本発明の実施例に係る汚水処理装置の概略断面図である。 同汚水処理装置が適用される汚水タンク及び周辺の概略断面図である。 従来の技術を示す部分拡大断面図である。 従来の他の技術を示す断面図である。
符号の説明
100 汚水処理装置
100A 処理槽
10 第1受け枡
11 上部開口
20 第2受け枡
30 汚水供給管
31 噴射口
32 ポンプ
40 整流板
41 整流筒
41a 下端
41b 上端
42 遮蔽板
51 第1排出口
52 第2排出口
53 第3排出口
60 汚水タンク
70 ペーハー調整タンク
71 ポンプ
80 凝集剤タンク
81 ポンプ
90 エア供給管
200 クーリングタワー
210 水タンク

Claims (3)

  1. 汚水タンク内に貯められている汚水中の汚物を、凝集剤によってフロック化して、このフロックを水から分離するようにした汚水処理装置であって、
    この汚水処理装置を、処理槽と、この処理槽内の底部に設けられて、上端が前記処理槽の中央に開口するとともに、下端が前記処理槽の下方への第1排出口となる第1受け枡と、前記処理槽の下部に開口して前記第1受け枡の周囲に汚水の渦流を形成しながら前記汚水タンクからの汚水を供給する汚水供給管と、前記第1受け枡の上方に配置した整流板と、この整流板の上方から前記処理槽の外部に導出されてこの処理槽内にて浄化された水を排出する第2排出口と、により構成したことを特徴とする汚水処理装置。
  2. 汚水タンク内に貯められている汚水中の汚物を、凝集剤によってフロック化して、このフロックを水から分離するようにした汚水処理装置であって、
    この汚水処理装置を、処理槽と、この処理槽内の底部に設けられて、上端が前記処理槽の中央に開口するとともに、下端が前記処理槽の下方への第1排出口となる第1受け枡と、前記処理槽の下部に開口して前記第1受け枡の周囲に汚水の渦流を形成しながら前記汚水タンクからの汚水を供給する汚水供給管と、前記第1受け枡の上方に配置した整流板と、下端が前記第1受け枡の上部開口を包み込みながら開口し、上端が前記処理槽の外部に導出される第3排出口となる第2受け枡と、前記処理槽に前記第3排出口とは別に設けられて、この処理槽内にて浄化された水を排出する第2排出口と、により構成したことを特徴とする汚水処理装置。
  3. 前記整流板の中央に設けられて、下端が前記第1受け枡の上部開口内近傍に位置し、上端が上方に向けて開口する整流筒を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の汚水処理装置。
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