JP2007142887A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイバーシティ受信方式により良好な番組信号の受信を行うと共に、複数のチャンネルに関する番組情報の一覧表示を高速に行うことができる受信装置を提供する。
【解決手段】2つのチューナ2a、2bから受信状態が良好なものを判定し、選択部4にて受信状態が良好なチューナが受信した信号を選択して分離部5へ与える。分離部5へ与えられた信号に含まれる番組は、ディスプレイ22及びスピーカ21から出力される。受信状態が良好でないチューナが受信した信号は抽出部6へ与えられ、信号から番組情報が抽出されて記憶部9に記憶される。番組表の表示を行う場合は、記憶部9から番組情報を読み出して番組表を作成し、ディスプレイ22に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送される番組信号を受信する受信手段を複数備える受信装置に関し、更に詳しくは、複数の受信手段を用いて番組情報を自動的に取得する受信装置に関する。
従来から、テレビ放送又はラジオ放送等の番組を受信するための2つのアンテナ及び2つのチューナを備え、このアンテナ及びチューナを用いて同じチャンネルの番組を受信し、番組の受信状態が良好なものを選択して出力する受信装置が普及している。これは所謂ダイバーシティ受信方式の受信装置であり、例えば自動車にこの受信装置を搭載することにより、自動車が走行中であっても安定した受信を行うことができ、安定した映像又は音声で番組を視聴することができるという利点がある。
また、2つ以上のチューナを備えるハードディスクレコーダ及びDVDレコーダ等の装置が実用化されている。この装置においては、同じ時間帯に放送されるテレビ番組をチューナの数に応じて同時に録画することができるか、又は同じ時間帯に放送される番組の1つを視聴し、他の番組を録画することができるという利点がある。
特許文献1においては、2つのアンテナ及び2つのチューナを備えるダイバーシティ方式の受信装置を用い、両方のアンテナ及びチューナの受信状態が安定している場合に、一方では視聴する番組の受信を行い、他方では隣接地域のチャンネル配置情報を取得することにより、受信装置を搭載した自動車が放送地域をまたがって移動した場合であっても、地域毎の放送を継続的に選局することができる地上デジタル自動選局方法が提案されている。
一方、テレビ放送では番組と共に番組の放送時刻及び放送内容等の情報を有する電子番組ガイド情報(以下、EPG(Electronic Program Guide)という)が送信されており、これを受信したハードディスクレコーダ又はDVDレコーダ等の装置では、EPGから番組表を作成して表示することができる。ユーザは、表示された番組表から所望の番組を選択することで、番組の録画、録画予約又は視聴等を行うことができるため、操作が簡略化できるという利点がある。
特開2004−320406号公報
自動車に搭載されたテレビ装置において、例えば、運転者が一のチャンネルの番組を視聴している場合に、他のチャンネルの番組の検索を行うときには、チャンネルの切り替え操作を行って他のチャンネルの番組を表示しなければならず、自動車が走行中である場合には、走行に支障をきたす虞がある。このため、特に、自動車に搭載されるテレビ装置には、EPGを取得して番組表の表示を行う機能が備えられ、運転者が番組表から簡単に番組の選択できるようにしてあることが望ましい。
しかし、地上波デジタル放送においては、放送される番組に関するEPGは各チャンネル毎に別々に送信されており、複数のチャンネルの番組について表示を行うためには、手動又は自動にてチューナの受信チャンネルを順次切り替えて各チャンネルについてのEPGを取得し、複数のチャンネル分のEPGを取得した後に表示を行う必要がある。よって、複数のチャンネルの番組についての番組表を表示するとき、運転者が手動で各チャンネルを切り替えなければならないか、又は自動で切り替えを行う場合であっても処理に時間を要するという問題がある。また、特許文献1に記載の地上デジタル自動選局方法は、受信装置が備えるアンテナ及びチューナにて受信可能なチャンネルに関する情報、例えば受信可能な放送局のリストを予め取得し、自動車の移動に応じて選局を行う方法であり、EPGの取得を簡単に又は高速に行うことができるものではない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、2つの受信手段を備え、一の受信手段にて番組を受信して出力し、他の受信手段にて番組情報を取得する構成とすることにより、EPGを予め取得して記憶でき、EPGの表示に要する処理時間を短縮することができる受信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、複数の受信手段の受信状態をそれぞれ判定し、受信状態が良好な一の受信手段にて番組を受信する構成とすることにより、視聴する番組の受信を安定して行うことができる受信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、受信手段の受信状態が良好であるか否かを、受信した信号の強度を基に判定する構成とすることにより、受信手段の受信状態を簡単に判定することができ、複数の受信手段から一の受信手段を簡単に選択することができる受信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、受信手段がデジタル放送を受信する場合に、受信した信号の誤り発生数を基に受信手段の受信状態が良好であるか否かを判定する構成とすることにより、デジタル放送を受信する複数の受信手段から一の受信手段を簡単に選択することができる受信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、視聴する番組の受信を行うように選択された一の受信手段以外の他の受信手段にて、他のチャンネルのEPGを順次取得して記憶しておく構成とすることにより、複数のチャンネルのEPGを一覧表示するための処理時間を短縮することができる受信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、予め取得して記憶したEPGから番組表を作成し、作成した番組表を出力する構成とすることにより、ユーザはディスプレイに表示された番組表から所望の番組を選択して視聴又は録画等を行うことができる受信装置を提供することにある。
本発明に係る受信装置は、放送される番組の番組情報を含む番組信号をそれぞれ受信する2つの受信手段と、該受信手段が受信する番組信号のチャンネルの設定を受け付けるチャンネル設定受付手段と、2つの前記受信手段から一の受信手段を選択する選択手段と、該選択手段が選択した一の受信手段から、前記チャンネル設定受付手段が受け付けたチャンネルに係る番組信号を取得して出力に係る処理を行う出力処理手段とを備える受信装置において、前記一の受信手段が受信するチャンネル以外のチャンネルに係る番組信号を受信するように、他の受信手段が受信する番組信号のチャンネルの設定を変更するチャンネル設定変更手段と、前記他の受信手段が受信した番組信号から、放送される番組に係る番組情報を抽出する番組情報抽出手段と、該番組情報抽出手段が抽出した番組情報を記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、2つの受信手段から一の受信手段を選択して番組を受信し、他の受信手段にてEPGを取得し、記憶しておく。予めEPGが記憶されているため、一の受信手段にて受信しているチャンネル以外のチャンネルについてのEPGを表示させる場合に、記憶しておいたEPGを読み出すのみで表示を行うことができ、表示に必要な処理時間が短縮される。
また、本発明に係る受信装置は、前記受信手段の受信状態をそれぞれ判定する判定手段を備え、前記選択手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、受信状態が良好な一の受信手段を選択するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、複数の受信手段から受信状態が良好な一の受信手段を選択して番組を受信することで、EPGの取得より番組の出力を優先して行い、番組の視聴を良好に行えるようにする。
また、本発明に係る受信装置は、前記判定手段が、前記受信手段が受信する番組信号の信号強度を基に判定を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、受信手段が受信する信号の強度を基に、例えば予め判定のための閾値を用意しておき、信号強度と閾値とを比較することで受信手段の受信状態の判定を行う。受信装置が比較器を備えるのみで、簡単に受信状態の判定を実現できる。
また、本発明に係る受信装置は、前記受信手段が受信する番組信号は誤り検出可能なデジタル信号であり、前記判定手段は、前記受信手段が受信した番組信号の誤り発生数を基に判定を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、受信手段が誤り検出可能なデジタル信号を受信する場合、受信した信号は誤り検出されて誤り訂正された後に出力される。よって、受信した信号の誤り発生数を基に、例えば一定のデータ量又は一定の時間毎に誤りが発生した数をカウントし、発生数が予め定められた一定数より多いか否かを比較することで受信手段の受信状態の判定を行うことができる。誤りの検出は必ず行われるため、特別なハードウェアを追加する必要がない。
また、本発明に係る受信装置は、前記チャンネル設定変更手段が、前記一の受信手段が受信するチャンネル以外の複数のチャンネルを順次受信するように、前記他の受信手段の設定を順次変更するようにしてあり、前記番組情報抽出手段は、前記他の受信手段が順次受信した番組信号から、番組情報を順次抽出するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、他の受信手段のチャンネル設定を順次変更し、各チャンネル毎にEPGを取得し、複数のチャンネルのEPGを予め記憶しておく。複数のチャンネルについてのEPGを番組表として一覧表示させる場合に、記憶しておいたEPGを読み出すのみで一覧表示を行うことができ、表示に必要な処理時間が短縮される。
また、本発明に係る受信装置は、前記記憶手段が記憶した番組情報を読み出し、番組表を作成する作成手段を備え、該作成手段が作成した番組表を出力するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、予め取得して記憶したEPGから番組表を作成して出力し、出力された番組表からユーザが所望の番組を選択して視聴又は録画等を行えるようにする。ユーザは、各チャンネルで放送される番組の内容を簡単に把握して選択できる。
本発明による場合は、2つの受信手段を備え、一の受信手段にて番組を受信して出力し、他の受信手段にて番組情報を取得して記憶しておく構成とすることにより、一の受信手段にて受信しているチャンネル以外のチャンネルについてのEPGを表示させる場合に、記憶しておいたEPGを読み出すのみで表示を行うことができ、表示に必要な処理時間が短縮されて高速な表示を行うことができるため、ユーザに対するレスポンスを高速化でき、受信装置の利便性を向上することができる。
また、本発明による場合は、複数の受信手段の受信状態をそれぞれ判定し、受信状態が良好な一の受信手段にて番組を受信する構成とすることにより、番組を安定して受信することができるため、ユーザは安定した映像及び音声を視聴することができる。
また、本発明による場合は、受信手段の受信状態が良好であるか否かを、受信した信号の強度を基に判定する構成とすることにより、強度の比較を行うのみで簡単に受信状態の判定を行うことができるため、受信状態の判定機構を設けることによる受信装置のコスト増加を抑えることができる。
また、本発明による場合は、受信手段がデジタル放送を受信する場合に、受信した信号の誤り発生数を基に受信手段の受信状態が良好であるか否かを判定する構成とすることにより、必ず行われる誤り検出処理時に発生数をカウントするのみで簡単に受信状態の判定を行うことができるため、特別なハードウェアを追加する必要がなく、受信状態の判定機構を設けることによる受信装置のコスト増加を抑えることができる。
また、本発明による場合は、視聴する番組の受信を行うように選択された一の受信手段以外の他の受信手段にて、他のチャンネルのEPGを順次取得して記憶しておく構成とすることにより、複数のチャンネルについてのEPGを番組表として一覧表示させる場合に、記憶しておいたEPGを読み出すのみで表示を行うことができるため、表示に必要な処理時間が短縮され、ユーザに対するレスポンスを高速化でき、受信装置の利便性を向上することができる。
また、本発明による場合は、予め取得して記憶したEPGから番組表を作成し、作成した番組表を出力する構成とすることにより、ユーザは各チャンネルで放送される番組の内容をディスプレイに表示された番組表から簡単に把握することができ、番組表から所望の番組を選択して視聴又は録画等を行うことができるため、受信装置の操作性を向上でき、受信装置の利便性を向上することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。本実施の形態においては、受信装置として自動車に搭載され、地上波デジタル放送の番組を受信して表示するテレビ装置を例に説明を行う。図1は、本発明の実施の形態1に係る車載テレビの構成を示すブロック図である。図において1は車載テレビの制御部であり、車載テレビに備えられた2つのチューナ2a及び2bの選局制御、2つのチューナ2a及び2bが受信した信号のいずれか一方を選択して表示する制御、及び受信したテレビ番組とメニュー又は番組表とを切り替えてディスプレイ22に出力する制御等の制御を行うものである。
車載テレビには2つのアンテナ23a及び23b、並びに2つのチューナ2a及び2bが備えられており、所謂ダイバーシティ方式の受信を行うことができるようにしてある。ダイバーシティ方式とは、複数のアンテナを用いて電波を受信し、受信状態が最も良好なアンテナが受信する信号を出力することにより、安定した受信を実現する受信方式である。なお、2つのアンテナ2a及び2bは、自動車の車体の異なる位置又は異なる方向に設置される。
アンテナ23aはチューナ2aに接続されており、チューナ2aは制御部1により選局されたチャンネルの信号を復調して得られるデジタル信号を誤り訂正部3aへ与えるようにしてある。誤り訂正部3aは、与えられた信号から誤りの有無を検出し、誤りがある場合には誤りを訂正して選択部4へ与えるようにしてある。また、誤り訂正部3aは誤りの有無の検出結果を制御部1へ知らせ、制御部1は一定期間中の誤りの発生数からアンテナ23a及びチューナ2aによる受信状態の良悪を判定するようにしてある。
同様に、アンテナ23bはチューナ2bに接続されており、チューナ2bは制御部1により選局されたチャンネルの信号を復調して得られるデジタル信号を誤り訂正部3bへ与えるようにしてある。誤り訂正部3bは、与えられた信号から誤りの有無を検出し、誤りがある場合には誤りを訂正して選択部4へ与えるようにしてある。また、誤り訂正部3bは誤りの有無の検出結果を制御部1へ知らせ、制御部1は一定期間中の誤りの発生数からアンテナ23b及びチューナ2bによる受信状態の良悪を判定するようにしてある。これにより、制御部1は、アンテナ23a及びチューナ2aによる受信状態と、アンテナ23b及びチューナ2bによる受信状態とを比較して、受信状態が良好なものを選択することができる。
選択部4は、制御部1から与えられる選択命令に応じて、アンテナ23a及びチューナ2aにより受信された信号と、アンテナ23b及びチューナ2bにより受信された信号とのいずれか一方を選択して分離部5へ与え、他方を抽出部6へ与えるようにしてある。本実施の形態に係る車載テレビは地上波デジタル放送を受信するものであり、地上波デジタル放送において、番組はMPEG−2のTS(Transport Stream)形式で送信されている。TS形式では映像、音声及びEPG等のデータが固定長のTSパケットに分割されて順次送信される。分離部5は、与えられた信号からTSパケットを取得し、TSパケットのヘッダを調べることにより映像、音声又はEPGのデータにそれぞれ分離し、映像データを映像デコーダ8へ与え、音声データを音声デコーダ7へ与え、EPGのデータを記憶部9へ与えるようにしてある。
分離部5にて分離された音声データはAC−3形式で圧縮されたデータであり、圧縮された音声データは音声デコーダ7にて伸張されてD/A変換部10へ与えられる。D/A変換部10は、与えられたデジタルの音声データをアナログの音声信号に変換し、音声出力部12へ与えるようにしてある。音声出力部12が与えられた音声信号を増幅してスピーカ21へ出力することにより、スピーカ21から音声が出力されるようにしてある。
また、分離部5にて分離された映像データはMPEG形式で圧縮されたデータであり、圧縮された映像データは映像デコーダ8にて伸張されてD/A変換部11へ与えられる。D/A変換部11は、与えられたデジタルの映像データをアナログの映像信号に変換し、映像出力部13へ与えるようにしてある。映像出力部13は、与えられた映像信号をディスプレイ表示用の信号に変換してディスプレイ22へ出力することにより、ディスプレイ22に映像を表示すると共に、制御部1からメニュー又は番組表の表示命令が与えられた場合にはこれをディスプレイ22に表示するようにしてある。
抽出部6は、選択部4より与えられたからTSパケットを取得し、TSパケットのヘッダを調べることによりEPGのデータのみを抽出して記憶部9へ与えるようにしてある。記憶部9は、SRAM、DRAM又はフラッシュメモリ等の記憶素子により構成されるものであり、分離部5及び抽出部6から与えられるEPGのデータを記憶するようにしてある。ディスプレイ22に番組表を表示する場合には、制御部1が記憶部9からデータを読み出して番組表を作成し、映像出力部13へ与えることにより番組表の表示を行うようにしてある。
また、車載テレビはユーザの操作を受け付ける操作部25を備えている。操作部25には、視聴する番組をユーザが選択するためのチャンネル設定ボタン26及びディスプレイ22に番組表を表示する番組表表示ボタン27が設けられており、また、図示しないメニュー表示ボタン、カーソルキー、決定ボタン、キャンセルボタン、電源ボタン及び音量設定ボタン等が設けられている。操作部25は、ユーザによる操作を受け付けた場合に、操作内容を制御部1へ知らせ、制御部1はこれに応じた処理を行うようにしてある。
図2及び図3は、本発明の実施の形態1に係る車載テレビの制御部1が行う受信処理の処理手順を示すフローチャートである。制御部1は、まず番組表示用のチューナとして2つのチューナ2a及び2bのうちのチューナ2aを選択し、チューナ2aにより受信された信号を分離部5へ与えるよう選択部4へ選択命令を与える(ステップS1)。次いで、チューナ2a及び2bが同じチャンネルを受信するように、ユーザが操作部25のチャンネル設定ボタン26により指定したチャンネルを選局する(ステップS2)。
次いで、例えば操作部25の電源ボタンがユーザにより操作されるなどして、車載テレビの受信処理を終了する指示が与えられたか否かを調べる(ステップS3)。受信処理の終了指示が与えられた場合(S3:YES)、制御部1は受信処理を終了する。受信処理の終了指示が与えられていない場合(S3:NO)、制御部1内に備えられた図示しないタイマをリセットして計時を開始する(ステップS4)。計時開始後、誤り訂正部3a及び3bから与えられる誤りの有無の検出結果から、チューナ2a及び2bにて受信された信号の誤りの発生数(チューナ2aでの誤り発生数をMaとし、チューナ2bでの誤り発生数をMbとする)をカウントする(ステップS5)。タイマにより一定時間が経過したか否かを調べ(ステップS6)、一定時間が経過していない場合には(S6:NO)、ステップS5へ戻り、誤り発生数Ma、Mbのカウントを継続して行う。
誤り発生数Ma、Mbのカウントを一定時間行い、一定時間が経過した後(S6:YES)、チューナ2aでの誤り発生数Maとチューナ2bでの誤り発生数Mbとを比較して、チューナ2aでの誤り発生数Maがチューナ2bでの誤り発生数Mb以上であるか否かを調べる(ステップS7)。チューナ2aでの誤り発生数Maがチューナ2bでの誤り発生数Mb以上である場合(S7:YES)、番組表示用のチューナとしてチューナ2bを選択し、チューナ2bにより受信された信号を分離部5へ与えるよう選択部4へ選択命令を与え(ステップS8)、チューナ2aにより受信された信号を抽出部6へ与えるようにする(ステップS9)。これにより、チューナ2bにより受信される番組がディスプレイ22及びスピーカ21から出力される。
また、ステップS7にて、チューナ2aでの誤り発生数Maがチューナ2bでの誤り発生数Mb以上でない場合、即ちチューナ2bでの誤り発生数Mbがチューナ2aでの誤り発生数Maより多い場合には(S7:NO)、番組表示用のチューナとしてチューナ2aを選択し、チューナ2aにより受信された信号を分離部5へ与えるよう選択部4へ選択命令を与え(ステップS10)、チューナ2bにより受信された信号を抽出部6へ与えるようにする(ステップS11)。これにより、チューナ2aにより受信される番組がディスプレイ22及びスピーカ21から出力される。ステップS9又はS11の処理を終了した後、ユーザにより操作部25のチャンネル設定ボタン26が操作されてチャンネル設定が変更されたか否かを調べる(ステップS12)。チャンネル設定が変更された場合(S12:YES)、ステップS2へ戻り、チューナ2a及び2bの受信チャンネルを変更されたチャンネルとなるように選局して、2つのチューナ2a及び2bの選択を繰り返し行う。
チャンネル設定が変更されていない場合(S12:NO)、制御部1内に備えられたタイマをリセットして計時を開始し(ステップS13)、受信した信号が抽出部6へ与えられるチューナ(EPG取得用チューナ)のチャンネル設定を、ユーザが視聴のために設定したチャンネルとは別のEPG取得のためのチャンネルに変更する(ステップS14)。次いで、抽出部6にてEPGのデータを抽出し(ステップS15)、抽出したEPGのデータを記憶部9に記憶する(ステップS16)。その後、制御部1内のタイマにより、一定時間が経過したか否かを調べ(ステップS17)、一定時間が経過した場合には(S17:YES)、ステップS2へ戻り、チューナ2a及び2bが受信するチャンネルをユーザが操作部25のチャンネル設定ボタン26により指定したチャンネルとなるように選局して、2つのチューナ2a及び2bの選択を行う。
一定時間が経過していない場合(S17:NO)、EPG取得用チューナに設定されている現在のチャンネルに関してEPGの取得を終了したか否かを調べ(ステップS18)、終了していない場合は(S18:NO)、ステップS15へ戻り、EPGの抽出を続行する。現在のチャンネルのEPGの取得を終了した場合(S18:YES)、全チャンネルについてEPGの取得が終了したか否かを調べる(ステップS19)。全てのチャンネルについてEPGの取得が終了していない場合(S19:NO)、EPG取得用チューナの受信チャンネルの設定を、EPG未取得の次のチャンネルに変更して(ステップS20)、ステップS15へ戻り、変更されたチャンネルのEPGの抽出を行う。全てのチャンネルについてEPGの取得が終了した場合(S19:YES)、ステップS2へ戻り、チューナ2a及び2bが受信するチャンネルをユーザが操作部25のチャンネル設定ボタン26により指定したチャンネルとなるように選局して、2つのチューナ2a及び2bの選択を行う。以上のように、処理を繰り返し行い、ステップS3にてユーザからの受信処理終了の指示が与えらたと判定されるまで処理を続行する。
図4は、本発明に係る車載テレビの制御部1が行う番組表の表示処理の処理手順を示すフローチャートである。制御部1は、操作部25の番組表表示ボタン27が操作されて、番組表の表示指示が与えられたか否かを調べる(ステップS31)。番組表の表示指示が与えられていない場合(S31:NO)、番組表の表示指示が与えられるまで待機する。番組表の表示指示が与えられた場合(S31:YES)、記憶部9に記憶されたEPGのデータの読み出しを行い(ステップS32)、読み出したデータから番組表を作成する(ステップS33)。
図5は、本発明に係る車載テレビが表示する番組表の表示例である。本表示例においては、午後7時から午後8時までに放送される番組の一覧が表示されている。例えば、受信可能なチャンネルは1〜6の6つのチャンネルであり、ディスプレイ22の上から下へ各チャンネルごとの番組タイトルが並べて表示される。ユーザは、操作部25に備えられたカーソルキーを操作して、表示された番組タイトルの一つを囲むカーソル40を動かすことができる。カーソルキーを上下に操作した場合には、カーソル40が上下に動き、チャンネルの選択を変更することができ、カーソルキーを左右に操作した場合には、一覧表示する時間帯を変更することができる。また、カーソル40により選択されている番組の簡単な説明文が画面の下側に表示され、この状態で操作部25に備えられた決定ボタンを操作することにより番組表の表示は終了され、選択された番組がディスプレイ22に表示されるようにしてある。
ステップS33にて、図5に示すような番組表を作成した後、作成した番組表とこれを出力する出力命令とを映像出力部13へ与えることで、ディスプレイ22に番組表を出力する(ステップS34)。番組表の出力後、ユーザが操作部25の決定ボタン、キャンセルボタン又は他のメニュー表示ボタン等を操作し、番組表の表示を終了する指示が与えられたか否かを調べ(ステップS35)、番組表の表示終了指示が与えられていない場合は(S35:NO)、ステップS34へ戻り、番組表の出力を継続して行う。
番組表の表示終了指示が与えられた場合は(S35:YES)、番組表によりユーザがチャンネルの変更を行ったか否かを調べ(ステップS36)、チャンネルの変更が行われた場合は(S36:YES)、チューナ2a及び2bが受信するチャンネルの設定を変更し(ステップS37)。チャンネルの設定変更後、及びチャンネルの変更が行われていない場合(S36:NO)、映像出力部13へ番組の出力命令を与えて、ディスプレイ22に受信した番組の出力を行って(ステップS38)、処理を終了する。
以上の構成の車載テレビにおいては、ダイバーシティ方式の受信を行うことにより地上波デジタル放送の番組を安定して受信することができ、また、2つのアンテナ23a及び23bによる受信状態が良好な場合には、いずれか一方を利用してEPGの取得を行うことにより、番組表の表示を行う場合に高速に表示を行うことができる。また、受信状態が良好であるか否かをデジタル信号の誤り発生数から判定する構成とすることにより、簡単に且つ確実に受信状態の判定を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、受信状態が良好であるか否かを判定する場合に、一定時間に発生した誤りの数から判定を行う構成としたが、これに限るものではなく、例えば一定数のパケットに発生した誤りの数から判定を行う構成としてもよく、一定量のデータに発生した誤りの数から判定を行う構成としてもよい。また、図5に示した番組情報の一覧表示は一例であり、これに限るものではない。また、車載テレビがアンテナ及びチューナを2つずつ備える構成としたが、これに限るものではなく、3つ以上のアンテナ及びチューナを備える構成であってもよい。
また、車載テレビが地上波デジタル放送を受信する構成を示したが、これに限るものではなく、その他の放送を受信する構成であってもよい。また、本実施の形態においては、受信装置として車載テレビを例に説明を行ったが、これに限るものではなく、例えば複数のアンテナを備えるラジオ装置であってもよく、テレビ放送又はラジオ放送が受信可能な携帯電話器であってもよく、また、複数のチューナを備えるハードディスクレコーダ又はDVDレコーダ等であってもよい。なお、家庭用のハードディスクレコーダのように装置が移動しないものである場合、複数のチューナから視聴する番組の受信用のチューナとEPG取得用のチューナとを選択するときには、受信状態が良好であるか否かを選択の基準とするのではなく、例えば裏番組の録画を行っているか否か、又は録画予約が設定されているか否か等により選択を行ってもよい。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る車載テレビの構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る車載テレビの構成は、図1に示す実施の形態1に係る車載テレビの構成とほぼ同じ構成であるが、チューナ2a及び2bにて受信される信号の信号強度をそれぞれ検出する検出部52a及び52bを備える点が異なる。
検出部52a及び52bは、チューナ2a及び2bにて受信された信号の強度を検出し、検出結果を制御部51へ与えるようにしてある。検出結果を与えられた制御部51は、それぞれの検出結果と予め定められた閾値とを比較することにより、チューナ2a及び2bの受信状態が良好であるか否かを判定することができる。また、検出部52a及び52bから与えられる2つの検出結果を比較して、いずれのチューナがより受信状態が良好であるかを判定することができる。これらの判定結果に応じて、制御部51は選択部4を制御するようにしてある。
図7及び図8は、本発明の実施の形態2に係る車載テレビの制御部51が行う受信処理の処理手順を示すフローチャートである。制御部51は、まず番組表示用のチューナとして2つのチューナ2a及び2bのうちのチューナ2aを選択し、チューナ2aにより受信された信号を分離部5へ与えるよう選択部4へ選択命令を与える(ステップS51)。次いで、チューナ2a及び2bが同じチャンネルを受信するように、ユーザが操作部25のチャンネル設定ボタン26により指定したチャンネルを選局する(ステップS52)。
次いで、例えば操作部25の電源ボタンがユーザにより操作されるなどして、車載テレビの受信処理を終了する指示が与えられたか否かを調べる(ステップS53)。受信処理の終了指示が与えられた場合(S53:YES)、制御部51は処理を終了する。受信処理の終了指示が与えられていない場合(S53:NO)、検出部52a及び52bが検出した受信信号の信号強度Sa及びSbを取得する(ステップS54)。なお、信号強度Sa及びSbは、一定時間内に受信した信号の平均信号強度であってもよい。
次いで、検出部52aによる信号強度Saが検出部52bによる信号強度Sb以上であるか否かを調べる(ステップS55)。信号強度Saが信号強度Sb以上である場合(S55:YES)、番組表示用のチューナとしてチューナ2aを選択し、チューナ2aにより受信された信号を分離部5へ与えるよう選択部4へ選択命令を与え(ステップS56)、チューナ2bにより受信された信号を抽出部6へ与えるようにする(ステップS57)。これにより、チューナ2aにより受信される番組がディスプレイ22及びスピーカ21から出力される。
また、ステップS55にて、チューナ2aによる信号強度Saがチューナ2bによる信号強度Sb以上でない場合、即ちチューナ2bによる信号強度Sbがチューナ2aによる信号強度Saより大きい場合には(S55:NO)、番組表示用のチューナとしてチューナ2bを選択し、チューナ2bにより受信された信号を分離部5へ与えるよう選択部4へ選択命令を与え(ステップS58)、チューナ2aにより受信された信号を抽出部6へ与えるようにする(ステップS59)。これにより、チューナ2bにより受信される番組がディスプレイ22及びスピーカ21から出力される。ステップS57又はS59の処理を終了した後、ユーザにより操作部25のチャンネル設定ボタン26が操作されてチャンネル設定が変更されたか否かを調べる(ステップS60)。チャンネル設定が変更された場合(S60:YES)、ステップS52へ戻り、チューナ2a及び2bの受信チャンネルを変更されたチャンネルとなるように選局して、2つのチューナ2a及び2bの選択を繰り返し行う。
チャンネル設定が変更されていない場合(S60:NO)、制御部51内に備えられたタイマをリセットして計時を開始し(ステップS61)、受信した信号が抽出部6へ与えられるチューナ(EPG取得用チューナ)のチャンネル設定を、ユーザが視聴のために設定したチャンネルとは別のEPG取得のためのチャンネルに変更する(ステップS62)。次いで、抽出部6にてEPGのデータを抽出し(ステップS63)、抽出したEPGのデータを記憶部9に記憶する(ステップS64)。その後、制御部51内のタイマにより、一定時間が経過したか否かを調べ(ステップS65)、一定時間が経過した場合には(S65:YES)、ステップS52へ戻り、チューナ2a及び2bが受信するチャンネルをユーザが操作部25のチャンネル設定ボタン26により指定したチャンネルとなるように選局して、2つのチューナ2a及び2bの選択を行う。
一定時間が経過していない場合(S65:NO)、EPG取得用チューナに設定されている現在のチャンネルに関してEPGの取得を終了したか否かを調べ(ステップS66)、終了していない場合は(S66:NO)、ステップS63へ戻り、EPGの抽出を続行する。現在のチャンネルのEPGの取得を終了した場合(S66:YES)、全チャンネルについてEPGの取得が終了したか否かを調べる(ステップS67)。全てのチャンネルについてEPGの取得が終了していない場合(S67:NO)、EPG取得用チューナの受信チャンネルの設定を、EPG未取得の次のチャンネルに変更して(ステップS68)、ステップS63へ戻り、変更されたチャンネルのEPGの抽出を行う。全てのチャンネルについてEPGの取得が終了した場合(S67:YES)、ステップS52へ戻り、チューナ2a及び2bが受信するチャンネルをユーザが操作部25のチャンネル設定ボタン26により指定したチャンネルとなるように選局して、2つのチューナ2a及び2bの選択を行う。以上のように、処理を繰り返し行い、ステップS53にてユーザからの受信処理終了の指示が与えられたと判定されるまで処理を続行する。
以上の構成の車載テレビにおいては、チューナ2a、2bの受信状態が良好であるか否かを、検出部52a、52bにより受信した信号の信号強度を検出して判定する構成とすることにより、簡単に且つ確実に受信状態の判定を行うことができる。
なお、実施の形態2においては、チューナ2a、2bの受信状態が良好であるか否かを、検出部52a、52bによる検出結果のみで判定する構成を示したが、これに限るものではなく、例えば実施の形態1に示すようなデジタル信号の誤り発生数から判定する方法を併用する構成としてもよい。また、その他の方法を併用する構成としてもよい。
なお、実施の形態2に係る車載テレビのその他の構成は、実施の形態1に係る車載テレビの構成と同様であるため、対応する箇所には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の実施の形態1に係る車載テレビの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る車載テレビの制御部が行う受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る車載テレビの制御部が行う受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る車載テレビの制御部が行う番組表の表示処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る車載テレビが表示する番組表の表示例である。 本発明の実施の形態2に係る車載テレビの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る車載テレビの制御部が行う受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る車載テレビの制御部が行う受信処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御部
2a、2b チューナ(受信手段)
3a、3b 誤り訂正部
4 選択部(選択手段)
5 分離部
6 抽出部(番組情報抽出手段)
7 音声デコーダ
8 映像デコーダ
9 記憶部(記憶手段)
10 D/A変換部
11 D/A変換部
12 音声出力部(出力処理手段)
13 映像出力部(出力処理手段)
21 スピーカ
22 ディスプレイ
23a、23b アンテナ
25 操作部
26 チャンネル設定ボタン(チャンネル設定受付手段)
27 番組表表示ボタン
51 制御部
52a、52b 検出部

Claims (6)

  1. 放送される番組の番組情報を含む番組信号をそれぞれ受信する2つの受信手段と、該受信手段が受信する番組信号のチャンネルの設定を受け付けるチャンネル設定受付手段と、2つの前記受信手段から一の受信手段を選択する選択手段と、該選択手段が選択した一の受信手段から、前記チャンネル設定受付手段が受け付けたチャンネルに係る番組信号を取得して出力に係る処理を行う出力処理手段とを備える受信装置において、
    前記一の受信手段が受信するチャンネル以外のチャンネルに係る番組信号を受信するように、他の受信手段が受信する番組信号のチャンネルの設定を変更するチャンネル設定変更手段と、
    前記他の受信手段が受信した番組信号から、放送される番組に係る番組情報を抽出する番組情報抽出手段と、
    該番組情報抽出手段が抽出した番組情報を記憶する記憶手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信手段の受信状態をそれぞれ判定する判定手段を備え、
    前記選択手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、受信状態が良好な一の受信手段を選択するようにしてある請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記判定手段は、前記受信手段が受信する番組信号の信号強度を基に判定を行うようにしてある請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記受信手段が受信する番組信号は誤り検出可能なデジタル信号であり、
    前記判定手段は、前記受信手段が受信した番組信号の誤り発生数を基に判定を行うようにしてある請求項2又は請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記チャンネル設定変更手段は、前記一の受信手段が受信するチャンネル以外の複数のチャンネルを順次受信するように、前記他の受信手段の設定を順次変更するようにしてあり、
    前記番組情報抽出手段は、前記他の受信手段が順次受信した番組信号から、番組情報を順次抽出するようにしてある請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の受信装置。
  6. 前記記憶手段が記憶した番組情報を読み出し、番組表を作成する作成手段を備え、
    該作成手段が作成した番組表を出力するようにしてある請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の受信装置。
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