JP2007142268A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体による吸収を抑制し、所望の色を容易に得られる発光装置を提供する。
【解決手段】半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤緑色反射部24を透過し、赤緑色変換部20に入射する。すると、励起光28は、代表的に、入射方向と同方向に進行する2次光30aおよび入射方向と反対方向に進行する2次光30bに変換される。2次光30aは、放射面から放射される一方、2次光30bは、赤緑色反射部24で反射され、放射面から放射される。同様に、励起光28が青色変換部22へ入射すると、励起光28は、代表的に、入射方向と同方向に進行する3次光32aおよび入射方向と反対方向に進行する3次光32bに変換される。3次光32aは、放射面から放射される一方、3次光32bは、青色反射部26で反射され、進行方向が反転され、放射面から放射される。
【選択図】図2

Description

この発明は半導体発光素子から発生される励起光を波長変換して放射する発光装置に関し、特に蛍光体の吸収による損失を低減し、発光効率を高めた発光装置に関する。
発光ダイオード(LED:Lighting Emitting Diode)などの半導体発光素子は、小型で消費電力が少なく、高輝度の発光を安定に行なうことができるという利点を有している。また、半導体発光素子と蛍光体とを組み合わせて可視光を得る発光装置は、半導体発光素子の利点を有し、かつ、使用目的に応じた色(たとえば白色)の光を得ることができるため、液晶ディスプレイ、携帯電話や携帯情報端末などのバックライト用光源、室内外広告等に利用される表示装置、各種携帯機器のインジケータ、照明スイッチ、OA(オフィスオートメーション)機器用光源などに利用することができる。
たとえば、特許第2927279号公報(特許文献1)には、青色から紫色の短波長の可視光を発光する半導体発光素子と蛍光体とを備える発光装置が開示されている。この発光装置によれば、半導体発光素子からの光と蛍光体により波長変換された変換光とを混合することにより白色の光を得る。
より色調を高めた白色の光を得るために、特許文献1に示されるような半導体発光素子からの直接光と蛍光体からの変換光とを混合して白色の光を得る構成に代えて、光の三原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光をそれぞれ発する3種類の蛍光体を用いる構成が提案されている。
たとえば、特開平9−153644号公報(特許文献2)には、III族窒素化合物半導体で形成され、発光ピーク波長が380nmの紫外線を発光する半導体発光素子と、この半導体発光素子からの紫外線を受け、それぞれ赤色、緑色、青色の光を発光する3種類の蛍光体とからなる発光装置が開示されている。このような発光装置の構成は、ドットマトリックス方式とも称される。
また、特開2002−171000号公報(特許文献3)には、発光波長が390nm〜420nmの光を発光する半導体発光素子を用いて、人体に対する影響が小さく、かつ、構成部品に対する劣化への影響も小さくなるようにした発光装置が開示されている。
さらに、ドットマトリックス方式に代えて、3種類の蛍光体を同一光路上に積層した発光装置も提案されている。たとえば、特開2004−71357号公報(特許文献4)には、所定の発光ピーク波長を有する励起光を発生する半導体発光素子と、励起光の光路順に、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体が積層された変換部とからなる発光装置が開示されている。一般的に、蛍光体は、自身の変換後の波長よりも短い波長の光を吸収する特性を有する。たとえば、赤色蛍光体は、緑色および青色の光を吸収しやすく、緑色蛍光体は、青色の光を吸収しやすい。そこで、特許文献4に従う発光装置によれば、その変換後の波長が光路順に短くなるように蛍光体を配置することで、蛍光体による光の吸収を抑制し、より高い発光効率を実現している。
特許第2927279号公報 特開平09−153644号公報 特開2002−171000号公報 特開2004−071357号公報
しかしながら、蛍光体の製造過程、形状および材質などによっては、蛍光体に入射する励起光の伝搬方向と、蛍光体において変換された変換光の伝搬方向とが一致しないことがある。すなわち、蛍光体から放射される変換光は指向性が低いことが多い。そのため、3種類の蛍光体を同一光路上に積層した発光装置においては、蛍光体の相互間で変換光の吸収が生じ、発光装置から発光される赤色、緑色、青色の混合比率がくずれ、いわゆる色度点が変化するという問題があった。そのため、白色を発光する場合に重要となる、色度点の調整が困難であった。
また、ドットマトリックス方式の発光装置においては、発光色のバラツキを低減するため、発光装置の放射面に反射膜を形成することが多いが、この反射膜により反射された変換光が異なる蛍光体に入射すると、同様に吸収されてしまうという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、蛍光体による吸収を抑制し、所望の色を容易に得られる発光装置を提供することである。
この発明によれば、放射面から光を放射する発光装置である。そして、この発明に従う発光装置は、第1の波長帯域に主発光ピークをもつ励起光を発生する半導体発光素子と、その一方面が放射面を形成し、励起光を受け、第1の波長帯域より波長の長い第2の波長帯域に主発光ピークをもつ第1の変換光を発生する第1の変換部と、半導体発光素子と第1の変換部との間に配置され、励起光を受け、第2の波長帯域より波長の長い第3の波長帯域に主発光ピークをもつ第2の変換光を発生する第2の変換部と、第1の変換部と第2の変換部との間に配置され、第1の変換部から第2の変換部に向けて進行する2の変換光を反射し、かつ、第2の変換部から第1の変換部に向けて進行する励起光を透過させるための第1の反射部とを備える。
好ましくは、半導体発光素子と第2の変換部との間に配置され、第2の変換部から半導体発光素子に向けて進行する第2の変換光を反射し、かつ、半導体発光素子から第2の変換部に向けて進行する励起光を透過させるための第2の反射部をさらに備える。
さらに、好ましくは、半導体発光素子と第2の反射部との間に配置され、励起光を受け、第3の波長帯域より波長の長い第4の波長帯域に主発光ピークをもつ第3の変換光を発生する第3の変換部と、半導体発光素子と第3の変換部との間に配置され、第3の変換部から半導体発光素子に向けて進行する第3の変換光を反射し、かつ、半導体発光素子から第3の変換部に向けて進行する励起光を透過させるための第3の反射部とをさらに備える。
好ましくは、第1の波長帯域は、350nm〜410nmであり、第2の波長帯域は、410nm〜500nmであり、第3の波長帯域は、500nm〜670nmである。
また、好ましくは、第1の波長帯域は、350nm〜410nmであり、第2の波長帯域は、410nm〜500nmであり、第3の波長帯域は、500nm〜580nmであり、第4の波長帯域は、600nm〜670nmである。
好ましくは、少なくともいずれか1つの反射部は、複数の誘電体を積層した多層膜からなる。
好ましくは、放射面と接して配置され、放射面から放射される光に含まれる励起光を抑制する励起光抑制部をさらに備える。
さらに、好ましくは、励起光抑制部は、励起光を反射し、かつ、いずれの変換光をも透過させるための励起光反射部、および、励起光を吸収し、かつ、いずれの変換光をも透過させるための励起光吸収部、の少なくともいずれか一方を含む。
さらに、励起光抑制部が励起光反射部および励起光吸収部を含む場合には、励起光反射部は、励起光吸収部と放射面との間に配置される。
好ましくは、変換部の各々は、発生する変換光が放射面から混合されて放射されると白色の光となるように選択される。
また、この発明によれば、放射面から光を放射する発光装置である。そして、この発明に従う発光装置は、第1の波長帯域に主発光ピークをもつ励起光を発生する半導体発光素子と、その一方面が放射面を形成し、かつ、その他方面に半導体発光素子から発生される励起光を受け、可視光に変換して放射面から放射する可視光放射部とを備える。そして、可視光放射部は、放射面の一部を含む可視光放射部内の領域を、励起光を第1の波長帯域より波長の長い波長帯域に主発光ピークをもつ変換光に変換する変換材で満たして形成される変換部を含み、変換部は、可視光放射部内における変換材との境界面の少なくとも一部に形成され、変換材で変換された変換光を反射し、かつ、励起光を透過させるための反射材を含む。
好ましくは、可視光放射部は、同一の励起光を互いに異なる波長帯域に主発光ピークをもつ変換光に変換する複数の変換部を含む。
さらに、好ましくは、可視光放射部は、励起光をそれぞれ第2の波長帯域、第3の波長帯域および第4の波長帯域に主発光ピークをもつ第1の変換光、第2の変換光および第3の変換光に変換する3種類の変換部を含む。
さらに、好ましくは、第1の波長帯域は、350nm〜410nmであり、第2の波長帯域は、410nm〜500nmであり、第3の波長帯域は、500nm〜580nmであり、第4の波長帯域は、600nm〜670nmである。
好ましくは、少なくともいずれか1つの反射材は、複数の誘電体を積層した多層膜からなる。
好ましくは、放射面と接して配置され、放射面から放射される光に含まれる励起光を抑制する励起光抑制部をさらに備える。
さらに、好ましくは、励起光抑制部は、励起光を反射し、かつ、いずれの変換光をも透過させるための励起光反射部、および、励起光を吸収し、かつ、いずれの変換光をも透過させるための励起光吸収部、の少なくともいずれか一方を含む。
さらに、好ましくは、励起光抑制部が励起光反射部および励起光吸収部を含む場合には、励起光反射部は、励起光吸収部と放射面との間に配置される。
好ましくは、変換部の各々は、発生する変換光が放射面から混合されて放射されると白色の光となるように選択される。
この発明によれば、第1の変換部と第2の変換部との間に、第1の変換部から第2の変換部に向けて進行する2の変換光を反射し、かつ、第2の変換部から第1の変換部に向けて進行する励起光を透過させるための第1の反射部が配置される。そのため、第1の変換部で変換された第1の変換光のうち、第2の変換部へ向けて進行する第1の変換光は、第1の反射部で反射される。よって、隣接する第2の変換部による第1の変換光の吸収を抑制でき、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
また、この発明によれば、励起光を受けて変換光に変換する変換部は、可視光放射部内における変換材との境界面の少なくとも一部に形成された反射材を含む。そのため、変換部で変換された変換光のうち、放射面以外の方向に進行する変換光は、反射材で反射される。よって、変換光が他の変換部へ入射するのを抑制でき、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う発光装置101を備える光源1の外観図である。
図1を参照して、光源1は、この発明の実施の形態1に従う発光装置101が規則的に配置されて構成される。そして、発光装置101の各々は、予め定められた色、たとえば白色の光を放射する。なお、一例として、円筒形状の発光装置101を図示するが、立方体形状や多角形形状などでもよい。
図2は、図1に示すこの発明の実施の形態1に従う発光装置101のIII−III線断面図である。
図2を参照して、発光装置101は、外枠2と、基材4と、半導体発光素子7と、赤緑色変換部20と、青色変換部22と、赤緑色反射部24と、青色反射部26とからなる。
基材4は、一例としてプリント基板などからなり、外枠2とその周囲を接合されて、筒状の空間を形成する。また、基材4の表面には、実装面に配置される半導体発光素子7に電圧を印加するための、配線パターン14および16が、実装面と反対側の裏面まで形成され、図示しない外部の電源と接続される。
半導体発光素子7は、活性層6と、その両側に接合されるP側電極8と、N側電極12とからなる発光ダイオードである。半導体発光素子7が発光する励起光の主発光ピークは、350nm〜410nmが望ましい。一例として、活性層6は、InGaNからなり、その主発光ピーク波長は、405nmである。また、P側電極8は、空間的に配置される金属ワイヤ10を介して配線パターン14と電気的に結合され、N側電極12は、導電性を有する接着剤により、配線パターン16と電気的に接合される。
さらに、外枠2および基材4により形成される筒状空間にモールド樹脂18が充填され、半導体発光素子7が封止される。なお、モールド樹脂18は、半導体発光素子7が発光する光に対して透光性を有し、モールド樹脂18にて生じる光損失はきわめて小さい。
赤緑色変換部20は、半導体発光素子7から発光された励起光を受け、より波長の長い変換光(以下、2次光とも称す)を放射する蛍光体からなる。この発明の実施の形態1においては、赤緑色変換部20は、主発光ピークが405nmの励起光を緑色領域および赤色領域、すなわち500nm〜670nmに主発光ピークを有する2次光に変換する。したがって、赤緑色変換部20は、光の三原色のうち赤色および緑色の成分を生成する。
一例として、赤緑色変換部20は、SrAlO:Eu蛍光体(主発光ピーク波長520nm)、β−SiAlON:Eu蛍光体(主発光ピーク波長540nm)、Ca−α−SiAlON:Eu蛍光体(主発光ピーク波長580nm)、CaAlSiN:Eu蛍光体(主発光ピーク波長650nm)、および、α−SiAlON:Ce(主発光ピーク波長510nm)のうちいずれか、または、これらのうち2以上の混合物からなる。
なお、半導体発光素子7から放射された励起光は、すべて赤緑色変換部20で変換光に変換されることはなく、赤緑色変換部20を通過し、青色変換部22へ到達する。
青色変換部22は、半導体発光素子7から発光された励起光のうち、赤緑色変換部20を通過した励起光を受け、より波長の長い変換光(以下、3次光とも称す)を放射する蛍光体からなる。この発明の実施の形態1においては、青色変換部22は、主発光ピークが405nmの励起光を青色領域、すなわち410nm〜500nmに主発光ピークを有する3次光を生成する。したがって、青色変換部22は、光の三原色のうち青色成分を生成する。また、青色変換部22は、青色反射部26との接合面と反対側の面に発光装置101の放射面を形成する。
一例として、青色変換部22は、LaSiN:Ce蛍光体(主発光ピーク波長440nm)またはLaSiON:Ce蛍光体(主発光ピーク波長440nm)、ならびに、これらの混合物からなる。
このように、それぞれ赤緑色変換部20および青色変換部22から放射される2次光および3次光が混合されて、波長帯域の広い、すなわち白色系の光が放射される。
赤緑色反射部24は、半導体発光素子7を封止するモールド樹脂18と、赤緑色変換部20との間に介挿され、半導体発光素子7から放射される励起光を透過させ、かつ、赤緑色変換部20から放射される2次光を反射する。
一例として、赤緑色反射部24は、互いに屈折率の異なる2種類の誘電体を交互に積層した多層膜で構成される。このような多層膜から構成される反射部は、多層膜ミラーとも称される。
具体的には、2次光の主発光ピーク波長をλ、誘電体薄膜の屈折率をnとすると、膜厚をそれぞれλ/(4n)とした2種類の誘電体薄膜を交互に積層することにより、2次光に対してきわめて高い反射率を有する赤緑色反射部24を実現できる。なお、積層する2種類の誘電体薄膜は、屈折率の差が大きいことが好ましい。そのため、誘電体薄膜に用いる物質の組み合わせの一例としては、酸化シリコンと酸化チタン、酸化アルミニウムと窒化インジウム、または、これらのうちのいずれかの物質と、アルミニウム・ガリウム砒素、アルミニウム・ガリウム燐、五酸化タンタル、多結晶シリコン、非晶質ガリウムなどいずれかの物質とを適宜組み合わせてもよい。
青色反射部26は、赤緑色変換部20と、青色変換部22との間に介挿され、赤緑色変換部20を通過した励起光を透過させ、かつ、青色変換部22から放射される3次光を反射する。
一例として、青色反射部26は、上述した赤緑色反射部24と同様に、互いに屈折率の異なる2種類の誘電体を交互に積層した多層膜で構成される。
(反射部の機能)
赤緑色反射部24および青色反射部26の機能について、図2を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤緑色反射部24を透過し、赤緑色変換部20に入射する。すると、励起光28は、赤緑色変換部20において、代表的に、入射方向と同方向に進行する2次光30aおよび入射方向と反対方向に進行する2次光30bに変換される。2次光30aは、青色反射部26および青色変換部22を通過し、放射面から放射される。一方、2次光30bは、赤緑色反射部24で反射され、進行方向が反転する。そのため、赤緑色反射部24で反射された2次光30bは、2次光30aと同様に、青色反射部26および青色変換部22を通過し、放射面から放射される。なお、青色変換部22は、2次光より波長の短い3次光を放射する蛍光体であるので、青色変換部22における2次光の吸収量は、無視できるほど小さい。
このように、赤緑色反射部24が赤緑色変換部20から放射された2次光を反射するので、2次光は、半導体発光素子7側へ進行することなく、高い効率で放射面から放射される。
また、半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤緑色反射部24、赤緑色変換部20および青色反射部26を透過し、青色変換部22へ入射する。すると、励起光28は、青色変換部22において、代表的に、入射方向と同方向に進行する3次光32aおよび入射方向と反対方向に進行する3次光32bに変換される。3次光32aは、放射面から放射される。一方、3次光32bは、青色反射部26で反射され、進行方向が反転する。そのため、青色反射部26で反射された3次光32bは、3次光32aと同様に、青色変換部22を再度通過し、放射面から放射される。
このように、青色反射部26が青色変換部22から放射された3次光を反射するので、3次光が赤緑色変換部20で吸収されることなく、高い効率で放射面から放射される。
(反射部の構成)
上述した赤緑色反射部および青色反射部の構成についてより詳細に説明する。
図3は、SiO−TiOの複合酸化物における組成比と屈折率の変化との関係を示す図である。
図3を参照して、SiO−TiOの複合酸化物において、組成比SiO/(SiO+TiO)と屈折率との間にはほぼ比例関係が成立する。したがって、所定の屈折率を実現するための組成比は、一意に決定することができる。そこで、屈折率を任意に変化させることのできる薄膜を積層することで、所望の波長に対する反射率および透過率をもつ反射部を実現する。
図4は、赤緑色反射部24の構成例である。
図4(a)は、膜厚についての屈折率プロフィールである。
図4(b)は、反射率および屈折率の波長特性である。
図4(a)を参照して、膜厚についての屈折率プロフィールが階段状になるように、それぞれの屈折率をもつ誘電体薄膜を形成し、積層することで赤緑色反射部24を形成する。すなわち、図4(a)に示す屈折率プロフィールにおいて、同一の屈折率をもつ領域毎に、その領域の膜厚に対応する誘電体薄膜を製作し、積層する。なお、この屈折率プロフィールは、両サイドにおいて、屈折率が所定の傾斜をもつように形成される。このように、屈折率に所定の傾斜を形成することで、周波数選択性を向上させることができる。
図4(b)を参照して、このように形成した赤緑色反射部24は、610nmを中心とし、両サイドに約100nmずつにわたって大きな反射率分布をもつ。そのため、赤緑色反射部24は、500nm〜670nmに主発光ピーク波長をもつ2次光に対して高い反射率を有する一方、それ以外の波長帯域における反射率は低い。なお、透過率は、反射率と相補の関係にあるため、低い反射率は、高い透過率を意味する。したがって、赤緑色反射部24は、主発光ピーク波長が350nm〜410nmにある励起光に対して、高い透過率を有する。
より高い効果を発揮するためには、赤緑色反射部24は、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜670nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
図5は、青色反射部26の構成例である。
図5(a)は、膜厚についての屈折率プロフィールである。
図5(b)は、反射率および屈折率の波長特性である。
図5(a)を参照して、上述した赤緑色反射部24と同様に、膜厚についての屈折率プロフィールが階段状になるように、それぞれの屈折率をもつ誘電体薄膜を形成し、積層することで青色反射部26を形成する。すなわち、図5(a)に示す屈折率プロフィールにおいて、同一の屈折率をもつ領域毎に、その領域の膜厚に対応する誘電体薄膜を製作し、積層する。なお、この屈折率プロフィールは、両サイドにおいて、屈折率が所定の傾斜をもつように形成される。このように、屈折率に所定の傾斜を形成することで、周波数選択性を向上させることができる。
図5(b)を参照して、このように形成した青色反射部26は、455nmを中心とし、両サイドに約50nmずつにわたって大きな反射率分布をもつ。そのため、青色反射部26は、410nm〜500nmに主発光ピーク波長をもつ3次光に対して高い反射率を有する一方、それ以外の波長帯域における反射率は低い。したがって、青色反射部26は、主発光ピーク波長が350nm〜410nmにある励起光および主発光ピークが500nm〜670nmにある2次光に対して、高い透過率を有する。
より高い効果を発揮するためには、青色反射部26は、3次光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nm、および2次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜670nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
なお、赤緑色変換部20および青色変換部22の材質や厚みなどを適宜選択することで、2次光と3次光との光強度の比率を調整し、放射面から放射される2次光および3次光の混合光が白色の光となるようにすることが望ましい。すなわち、2次光の波長特性と3次光の波長特性とを混合したものが、広い波長帯域をもつように調整する。
また、外枠2の内径面と赤緑色変換部20および青色変換部22との間に反射部材をさらに配置してもよい。すなわち、上述の説明では、2次光および3次光が放射面に向けて進行する場合と、半導体発光素子7に向けて進行する場合について説明したが、2次光および3次光の一部は、赤緑色変換部20および青色変換部22の面内方向に進行する。そのため、2次光および3次光の一部は、外枠2の内径面に吸収され、損失となる場合がある。そこで、外枠2の内径面に反射部材を設けることで、外枠2に吸収されて生じる損失を抑制できる。なお、この場合の反射部材は、波長選択性の反射部材である必要はなく、すべての波長帯域において、高い反射率を有する物質が望ましい。
この発明の実施の形態1によれば、赤緑色反射部が2次光の半導体発光素子側への進行を抑制し、かつ、青色反射部が3次光の赤緑色変換部への進行を抑制する。そのため、2次光が半導体発光素子側に吸収されることがなく、かつ、3次光が赤緑色変換部で吸収されることがない。よって、赤緑色変換部および青色変換部から放射された2次光および3次光は、ほぼ損失を生じることなく放射面から放射されるため、発光装置毎の光色度のバラツキを低減でき、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
また、この発明の実施の形態1によれば、特に変換効率の低い青色光を発生する青色変換部の一方面を放射面として用いるため、伝搬過程における損失を抑制し、総合的な発光効率の低下を抑制した発光装置を実現できる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1においては、赤緑色変換部および青色変換部から放射された2次光および3次光を効率よく放射する構成について説明した。さらに、この発明の実施の形態2においては、より変換効率を高めるための構成について説明する。
この発明の実施の形態2に従う発光装置102は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図6は、この発明の実施の形態2に従う発光装置102の断面図である。
図6を参照して、発光装置102は、図2に示すこの発明の実施の形態1に従う発光装置101の放射面に励起光反射部34を接合したものである。
励起光反射部34は、発光装置102の放射面、すなわち青色変換部22の一方面と接合して配置され、2次光および3次光を透過させ、かつ、励起光を反射する。
一例として、励起光反射部34は、上述した赤緑色反射部24と同様に、互いに屈折率の異なる2種類の誘電体を交互に積層した多層膜で構成される。
その他については、この発明の実施の形態1に従う発光装置101と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光反射部の機能)
励起光反射部34の機能について、図6を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤緑色変換部20および青色変換部22に入射し、それぞれ2次光30aおよび3次光32aに変換される。上述したように、2次光30aおよび3次光32aは、放射面に向けて進行し、励起光反射部34を通過し、外部へ放射される。
一方、2次光または3次光に変換されなかった一部の励起光28は、励起光反射部34に入射すると、そこで反射され、進行方向が反転する。そして、再度、青色変換部22および赤緑色変換部20へ入射し、3次光および2次光への変換に用いられる。
このように、励起光反射部34が赤緑色変換部20および青色変換部22を通過した励起光を反射するので、励起光は、発光装置102の外部へ放射されることなく、発光装置102の内部を進行する。そのため、励起光28は、少なくとも赤緑色変換部20および青色変換部22を一往復するので、この発明の実施の形態1に従う発光装置101に比較して、より高い変換効率を実現できる。
(励起光反射部の構成)
図7は、励起光反射部34の構成例である。
図7(a)は、膜厚についての屈折率プロフィールである。
図7(b)は、反射率および屈折率の波長特性である。
図7(a)を参照して、膜厚についての屈折率プロフィールが階段状になるように、それぞれの屈折率をもつ誘電体薄膜を形成し、積層することで励起光反射部34を形成する。すなわち、図7(a)に示す屈折率プロフィールにおいて、同一の屈折率をもつ領域毎に、その領域の膜厚に対応する誘電体薄膜を製作し、積層する。なお、この屈折率プロフィールは、両サイドにおいて、屈折率が所定の傾斜をもつように形成される。このように、屈折率に所定の傾斜を形成することで、周波数選択性を向上させることができる。
図7(b)を参照して、このように形成した励起光反射部34は、約300nm〜410nmわたって大きな反射率分布をもつ。そのため、励起光反射部34は、350nm〜410nmに主発光ピーク波長をもつ励起光に対して高い反射率を有する一方、それ以外の波長帯域における反射率は低い。なお、透過率は、反射率と相補の関係にあるため、低い反射率は、高い透過率を意味する。したがって、励起光反射部34は、主発光ピーク波長が500nm〜670nmにある2次光および主発光ピークが350nm〜410nmにある3次光に対して、高い透過率を有する。
より高い効果を発揮するためには、励起光反射部34は、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜670nm、および3次光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
この発明の実施の形態2によれば、この発明の実施の形態1における効果に加えて、励起光反射部が赤緑色変換部および青色変換部を通過した励起光を反射するので、励起光は、赤緑色変換部および青色変換部を少なくとも一往復する。そのため、この発明の実施の形態1における発光装置に比較し、2次光または3次光に変換される確率が高まり、より高い変換効率を実現することができる。さらに、発光装置毎の光色度のバラツキも低減できる。
また、この発明の実施の形態2によれば、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのを抑制できるので、劣化促進などの周辺の部品への悪影響を低減できる。また、人体への影響をより低減することもできる。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1においては、赤緑色変換部および青色変換部から放射された2次光および3次光を効率よく放射する構成について説明した。さらに、この発明の実施の形態3においては、発光装置の外部へ放射される励起光を抑制するための構成について説明する。
この発明の実施の形態3に従う発光装置103は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図8は、この発明の実施の形態3に従う発光装置103の断面図である。
図8を参照して、発光装置103は、図2に示すこの発明の実施の形態1に従う発光装置101の放射面に励起光吸収部36を接合したものである。
励起光吸収部36は、発光装置102の放射面、すなわち青色変換部22の一方面と接合して配置され、2次光および3次光を透過させ、かつ、励起光を吸収する。
励起光吸収部36は、一例として、透光性の媒質に所望の吸収体を分散させることで実現され、吸収体の物質としては、一例として、ベンゾトリアゾール、シアノアクリレート、パラアミノ安息酸、ペンゾフェノン、およびケイ皮酸などがある。また、色素系の物質としては、カドミウム・レッド、弁柄、コバルト・ブルー、および群青などを用いることができる。
その他については、この発明の実施の形態1に従う発光装置101と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光吸収部の機能)
励起光吸収部36の機能について、図8を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤緑色変換部20および青色変換部22に入射し、それぞれ2次光30aおよび3次光32aに変換される。上述したように、2次光30aおよび3次光32aは、放射面に向けて進行し、励起光吸収部36を通過し、外部へ放射される。
一方、2次光または3次光に変換されなかった一部の励起光28は、励起光反射部34に入射すると、そこで吸収され、熱エネルギーに変換される。
このように、励起光吸収部36が赤緑色変換部20および青色変換部22を通過した励起光を吸収するので、励起光が発光装置102の外部へ放射されることはない。
より高い効果を発揮するためには、励起光吸収部36は、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、95%以上の吸収率を有し、かつ、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜670nm、および3次光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、5%以下の吸収率を有することが望ましい。
この発明の実施の形態3によれば、この発明の実施の形態1における効果に加えて、励起光吸収部が放射面から放射される励起光を選択的に吸収するので、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのを抑制でき、劣化促進などの周辺の部品への悪影響を低減できる。また、人体への影響をより低減することもできる。
[実施の形態4]
上述の実施の形態2および3においては、発光装置の外部へ放射される励起光を抑制するために、それぞれ励起光を選択的に反射または吸収する構成について説明した。一方、この発明の実施の形態4においては、発光装置から放射される励起光を反射および吸収する構成について説明する。
この発明の実施の形態4に従う発光装置104は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図9は、この発明の実施の形態4に従う発光装置104の断面図である。
図9を参照して、発光装置104は、図2に示すこの発明の実施の形態1に従う発光装置101の放射面に励起光反射部34および励起光吸収部36を接合したものである。
励起光反射部34は、上述した実施の形態2における励起光反射部34と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
また、励起光吸収部36は、上述した実施の形態3における励起光吸収部36と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態1に従う発光装置101と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光反射部および励起光吸収部の機能)
励起光反射部34および励起光吸収部36の機能について、図9を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光は、赤緑色変換部20および青色変換部22に入射し、それぞれ2次光30aおよび3次光32aに変換される。上述したように、2次光30aおよび3次光32aは、放射面に向けて進行し、励起光反射部34および励起光吸収部36を通過し、外部へ放射される。
一方、2次光または3次光に変換されなかった一部の励起光28aは、励起光反射部34に入射すると、そこで反射され、進行方向が反転する。そして、再度、青色変換部22および赤緑色変換部20へ入射し、3次光および2次光への変換に用いられる。さらに、励起光反射部34を通過する一部の励起光28bは、励起光吸収部36に入射すると、そこで吸収され、熱エネルギーに変換される。
このように、まず、励起光反射部34が赤緑色変換部20および青色変換部22を通過した励起光を反射し、さらに、励起光吸収部36が励起光反射部34で反射されなかった励起光を吸収する。
この発明の実施の形態4によれば、この発明の実施の形態1における効果に加えて、励起光反射部が赤緑色変換部および青色変換部を通過した励起光を反射するので、励起光は、赤緑色変換部および青色変換部を少なくとも一往復する。そのため、この発明の実施の形態1における発光装置に比較し、2次光または3次光に変換される確率が高まり、より高い変換効率を実現することができる。さらに、発光装置毎の光色度のバラツキも低減できる。
また、この発明の実施の形態4によれば、励起光吸収部が励起光反射部を通過した励起光を選択的に吸収するので、この発明の実施の形態2および3における場合に比較して、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのをより抑制でき、劣化促進などの周辺の部品への悪影響をより低減できる。また、人体への影響をさらに低減することもできる。
[実施の形態5]
上述の実施の形態1〜4においては、2つの変換部を備える発光装置について説明した。一方、実施の形態5においては、3つの変換部を備える発光装置について説明する。
この発明の実施の形態5に従う発光装置105は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図10は、この発明の実施の形態5に従う発光装置105の断面図である。
図10を参照して、発光装置105は、外枠2と、基材4と、半導体発光素子7と、赤色変換部40と、緑色変換部42と、青色変換部44と、赤色反射部46と、緑色反射部48と、青色反射部50とからなる。
外枠2と、基材4と、半導体発光素子7とについては、上述したこの発明の実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
赤色変換部40は、半導体発光素子7から発光された励起光を受け、より波長の長い変換光(以下、2次光とも称す)を放射する蛍光体からなる。この発明の実施の形態5においては、赤色変換部40は、主発光ピークが405nmの励起光を赤色領域、すなわち600nm〜670nmに主発光ピークを有する2次光に変換する。したがって、赤色変換部40は、光の三原色のうち赤色成分を生成する。
一例として、赤色変換部40は、CaAlSiN:Eu蛍光体(主発光ピーク波長650nm)などからなる。
なお、半導体発光素子7から放射された励起光は、すべて赤色変換部40で2次光に変換されることなく、赤色変換部40を通過し、緑色変換部42へ到達する。
緑色変換部42は、半導体発光素子7から発光された励起光のうち、赤色変換部40を通過した励起光を受け、より波長の長い変換光(以下、3次光とも称す)を放射する蛍光体からなる。この発明の実施の形態5においては、緑色変換部42は、主発光ピークが405nmの励起光を緑色領域、すなわち500nm〜580nmに主発光ピークを有する3次光に変換する。したがって、緑色変換部42は、光の三原色のうち緑色成分を生成する。
一例として、緑色変換部42は、SrAlO:Eu蛍光体(主発光ピーク波長520nm)、β−SiAlON:Eu蛍光体(主発光ピーク波長540nm)、Ca−α−SiAlON:Eu蛍光体(主発光ピーク波長580nm)および、α−SiAlON:Ce(主発光ピーク波長510nm)のうちいずれか、または、これらのうち2以上の混合物からなる。
青色変換部44は、上述したこの発明の実施の形態1〜4における青色変換部22と同様であり、半導体発光素子7から発光された励起光のうち、赤色変換部40および緑色変換部42を通過した励起光を受け、より波長の長い変換光(以下、4次光とも称す)を放射する蛍光体からなる。この発明の実施の形態5においては、青色変換部44は、主発光ピークが405nmの励起光を青色領域、すなわち410nm〜500nmに主発光ピークを有する変換光を生成する。したがって、青色変換部44は、光の三原色のうち青色成分を生成する。また、青色変換部44は、青色反射部50との接合面と反対側の面に発光装置105の放射面を形成する。
一例として、青色変換部44は、LaSiN:Ce蛍光体(主発光ピーク波長440nm)またはLaSiON:Ce蛍光体(主発光ピーク波長440nm)、ならびに、これらの混合物からなる。
このように、赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44から放射されるそれぞれ2次光、3次光および4次光が混合されて、波長帯域の広い、すなわち白色系の光が放射される。
赤色反射部46は、半導体発光素子7を封止するモールド樹脂18と、赤色変換部40との間に介挿され、半導体発光素子7から放射される励起光を透過させ、かつ、赤色変換部40から放射される2次光を反射する。
緑色反射部48は、赤色変換部40と、緑色変換部42との間に介挿され、赤色変換部40を通過した励起光および赤色変換部40から放射される2次光を透過させ、かつ、緑色変換部42から放射される3次光を反射する。
青色反射部50は、緑色変換部42と、青色変換部44との間に介挿され、緑色変換部42を通過した励起光、赤色変換部40から放射される2次光、および緑色変換部42から放射される3次光を透過させ、かつ、青色変換部44から放射される3次光を反射する。
一例として、赤色反射部46、緑色反射部48および青色反射部50は、上述したこの発明の実施の形態1〜4における赤緑色反射部24と同様に、互いに屈折率の異なる2種類の誘電体を交互に積層した多層膜で構成される。
(反射部の機能)
赤色反射部46、緑色反射部48および青色反射部50の機能について、図10を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤色反射部46を透過し、赤色変換部40に入射する。すると、励起光28は、赤色変換部40において、代表的に、入射方向と同方向に進行する2次光52aおよび入射方向と反対方向に進行する2次光52bに変換される。2次光52aは、緑色反射部48、緑色変換部42、青色反射部50、および青色変換部44を通過し、放射面から放射される。一方、2次光52bは、赤色反射部46で反射され、進行方向が反転する。そのため、赤色反射部46で反射された2次光52bは、2次光52aと同様の経路を進行し、放射面から放射される。なお、緑色変換部42および青色変換部44は、それぞれ2次光より波長の短い3次光および4次光を放射する蛍光体であるので、緑色変換部42および青色変換部44における2次光の吸収量は、無視できるほど小さい。
このように、赤色反射部46が赤色変換部40から放射された2次光を反射するので、2次光は、半導体発光素子7側へ進行することなく、高い効率で放射面から放射される。
また、半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤色反射部46、赤色変換部40および緑色反射部48を通過し、緑色変換部42へ入射する。すると、励起光28は、緑色変換部42において、代表的に、入射方向と同方向に進行する3次光54aおよび入射方向と反対方向に進行する3次光54bに変換される。3次光54aは、青色反射部50および青色変換部44を通過し、放射面から放射される。一方、3次光54bは、緑色反射部48で反射され、進行方向が反転する。そのため、緑色反射部48で反射された3次光54bは、3次光54aと同様に、緑色変換部42を再度通過し、放射面から放射される。
このように、緑色反射部48が緑色変換部42から放射された3次光を反射するので、3次光が赤色変換部40で吸収されることなく、高い効率で放射面から放射される。
また、半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤色反射部46、赤色変換部40、緑色反射部48、緑色変換部42、および青色反射部50を透過し、青色変換部44へ入射する。すると、励起光28は、青色変換部44において、代表的に、入射方向と同方向に進行する4次光56aおよび入射方向と反対方向に進行する4次光56bに変換される。4次光56aは、放射面から放射される。一方、4次光56bは、青色反射部50で反射され、進行方向が反転する。そのため、青色反射部50で反射された4次光56bは、4次光56aと同様に、青色変換部44を再度通過し、放射面から放射される。
このように、青色反射部50が青色変換部44から放射された4次光を反射するので、4次光が赤色変換部40および緑色変換部42で吸収されることなく、高い効率で放射面から放射される。
(反射部の構成)
上述したこの発明の実施の形態1における赤緑色反射部24および青色反射部26と同様に、赤色反射部46、緑色反射部48および青色反射部50は、それぞれ、屈折率を任意に変化させることのできる薄膜を積層することで、所望の反射率および透過率の波長特性を実現する。
赤色反射部46は、半導体発光素子7から放射される励起光を透過させ、かつ、赤色変換部40から放射される2次光(赤色)を反射させればよいので、図4に示すこの発明の実施の形態1における赤緑色反射部24と同様に構成すればよい。
より高い効果を発揮するためには、赤色反射部46は、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
緑色反射部48は、励起光および2次光を透過させ、かつ、3次光を反射する必要がある。すなわち、緑色反射部48は、緑色領域の波長帯域の光を反射させ、それ以外の光を透過させるように構成される。
図11は、緑色反射部48の構成例である。
図11(a)は、膜厚についての屈折率プロフィールである。
図11(b)は、反射率および屈折率の波長特性である。
図11(a)を参照して、膜厚についての屈折率プロフィールが階段状になるように、それぞれの屈折率をもつ誘電体薄膜を形成し、積層することで緑色反射部48を形成する。すなわち、図11(a)に示す屈折率プロフィールにおいて、同一の屈折率をもつ領域毎に、その領域の膜厚に対応する誘電体薄膜を製作し、積層する。なお、この屈折率プロフィールは、両サイドにおいて、屈折率が所定の傾斜をもつように形成される。このように、屈折率に所定の傾斜を形成することで、周波数選択性を向上させることができる。
図11(b)を参照して、このように形成した緑色反射部48は、約500nm〜580nmの波長帯域で大きな反射率分布をもつ。そのため、緑色反射部48は、500nm〜580nmに主発光ピーク波長をもつ3次光に対して高い反射率を有する一方、主発光ピーク波長が350nm〜410nmにある励起光および主発光ピーク波長が600nm〜670nmにある2次光に対して高い透過率を有する。
より高い効果を発揮するためには、緑色反射部48は、3次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。また、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nmに対しても、95%以上の透過率を有することが望ましい。
青色反射部50は、励起光、2次光(赤色)および3次光(緑色)を透過させ、かつ、4次光(青色)を反射させればよいので、図5に示すこの発明の実施の形態1における青色反射部26と同様に構成すればよい。
より高い効果を発揮するためには、青色反射部50は、4次光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nm、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nm、および3次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
なお、赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44の材質や厚みなどを適宜選択することで、2次光、3次光および4次光の光強度の比率を調整し、放射面から放射される2次光、3次光および4次光の混合光が白色の光となるようにすることが望ましい。すなわち、2次光の波長特性と3次光の波長特性と4次光の波長特性とを混合したものが、広い波長帯域をもつように調整する。
また、外枠2の内径面と赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44との間に反射部材をさらに配置してもよい。すなわち、上述の説明では、2次光、3次光および4次光が放射面に向けて進行する場合と、半導体発光素子7に向けて進行する場合について説明したが、2次光、3次光および4次光の一部は、赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44の面内方向に進行する。そのため、2次光、3次光および4次光の一部は、外枠2の内径面に吸収され、損失となる場合がある。そこで、外枠2の内径面に反射部材を設けることで、外枠2に吸収されて生じる損失を抑制できる。なお、この場合の反射部材は、波長選択性の反射部材である必要はなく、すべての波長帯域において、高い反射率を有する物質が望ましい。
この発明の実施の形態5によれば、赤色反射部が2次光の半導体発光素子側への進行を抑制し、かつ、緑色反射部が3次光の赤色変換部への進行を抑制し、かつ、緑色反射部が4次光の赤色変換部および緑色変換部への進行を抑制する。そのため、2次光が半導体発光素子側に吸収されることがなく、かつ、3次光が赤色変換部で吸収されることがなく、かつ、4次光が赤色変換部および緑色変換部で吸収されることがない。よって、赤色変換部、緑色変換部および青色変換部からそれぞれ放射された2次光、3次光および4次光は、ほぼ損失を生じることなく放射面から放射されるため、発光装置毎の光色度のバラツキを低減でき、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
また、この発明の実施の形態5によれば、特に変換効率の低い青色光を発生する青色変換部の一方面を放射面として用いるため、伝搬過程における損失を抑制し、総合的な発光効率の低下を抑制した発光装置を実現できる。
また、この発明の実施の形態5によれば、それぞれ赤色、緑色および青色を発光する3つの変換部を備えるため、この発明の実施の形態1〜4における発光装置に比較して、各色のバランス調整がより自由に行なえるため、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
[実施の形態6]
上述の実施の形態5においては、赤色変換部、緑色変換部および青色変換部からそれぞれ放射された2次光、3次光および4次光を効率よく放射する構成について説明した。さらに、この発明の実施の形態6においては、より変換効率を高めるための構成について説明する。
この発明の実施の形態6に従う発光装置106は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図12は、この発明の実施の形態6に従う発光装置106の断面図である。
図12を参照して、発光装置106は、図10に示すこの発明の実施の形態5に従う発光装置105の放射面に励起光反射部34を接合したものである。
励起光反射部34は、上述したこの発明の実施の形態2における励起光反射部34と同様であり、発光装置106の放射面、すなわち青色変換部44の一方面と接合して配置され、2次光、3次光および4次光を透過させ、かつ、励起光を反射する。また、励起光反射部34の構成については、この発明の実施の形態2において詳述したので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態5に従う発光装置105と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光反射部の機能)
発光装置106における励起光反射部34の機能について、図12を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44に入射し、それぞれ2次光52a、3次光54aおよび4次光56aに変換される。上述したように、2次光52a、3次光54aおよび4次光56aは、放射面に向けて進行し、励起光反射部34を通過し、外部へ放射される。
一方、2次光、3次光または4次光に変換されなかった一部の励起光28は、励起光反射部34に入射すると、そこで反射され、進行方向が反転する。そして、再度、青色変換部44、緑色変換部42および赤色変換部40へ入射し、4次光、3次光および2次光への変換に用いられる。
このように、発光装置106においては、励起光反射部34が赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44を通過した励起光を反射するので、励起光は、発光装置106の外部へ放射されることなく、発光装置106の内部を進行する。そのため、励起光28は、少なくとも赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44を一往復するので、この発明の実施の形態5に従う発光装置105に比較して、より高い変換効率を実現できる。
より高い効果を発揮するためには、励起光反射部34は、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nm、3次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nm、および4次光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
この発明の実施の形態6によれば、この発明の実施の形態5における効果に加えて、励起光反射部が赤色変換部、緑色変換部および青色変換部を通過した励起光を反射するので、励起光は、赤色変換部、緑色変換部および青色変換部を少なくとも一往復する。そのため、この発明の実施の形態5における発光装置に比較し、2次光、3次光または4次光に変換される確率が高まり、より高い変換効率を実現することができる。さらに、発光装置毎の光色度のバラツキも低減できる。
また、この発明の実施の形態6によれば、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのを抑制できるので、劣化促進などの周辺の部品への悪影響を低減できる。また、人体への影響をより低減することもできる。
[実施の形態7]
上述の実施の形態5においては、赤色変換部、緑色変換部および青色変換部からそれぞれ放射された2次光、3次光および4次光を効率よく放射する構成について説明した。さらに、この発明の実施の形態7においては、発光装置の外部へ放射される励起光を抑制するための構成について説明する。
この発明の実施の形態7に従う発光装置107は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図13は、この発明の実施の形態7に従う発光装置107の断面図である。
図13を参照して、発光装置107は、図10に示すこの発明の実施の形態5に従う発光装置105の放射面に励起光吸収部36を接合したものである。
励起光吸収部36は、発光装置105の放射面、すなわち青色変換部44の一方面と接合して配置され、2次光、3次光および4次光を透過させ、かつ、励起光を吸収する。また、励起光吸収部36の構成については、この発明の実施の形態3において詳述したので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態5に従う発光装置105と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光吸収部の機能)
励起光吸収部36の機能について、図13を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44に入射し、それぞれ2次光52a、3次光54aおよび4次光56aに変換される。上述したように、2次光52a、3次光54aおよび4次光56aは、放射面に向けて進行し、励起光吸収部36を通過し、外部へ放射される。
一方、2次光、3次光または4次光に変換されなかった一部の励起光28は、励起光反射部34に入射すると、そこで吸収され、熱エネルギーに変換される。
このように、励起光吸収部36が赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44を通過した励起光を吸収するので、励起光が発光装置107の外部へ放射されることはない。
より高い効果を発揮するためには、励起光吸収部36は、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、95%以上の吸収率を有し、かつ、2次光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nm、3次光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nm、および4次光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、5%以下の吸収率であることが望ましい。
この発明の実施の形態7によれば、この発明の実施の形態5における効果に加えて、励起光吸収部が放射面から放射される励起光を選択的に吸収するので、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのを抑制でき、劣化促進などの周辺の部品への悪影響を低減できる。また、人体への影響をより低減することもできる。
[実施の形態8]
上述の実施の形態6および7においては、発光装置の外部へ放射される励起光を抑制するために、それぞれ励起光を選択的に反射または吸収する構成について説明した。一方、この発明の実施の形態8においては、発光装置から放射される励起光を反射および吸収する構成について説明する。
この発明の実施の形態8に従う発光装置108は、図1に示す光源と同様に、規則的に配置されて光源を構成する。
図14は、この発明の実施の形態8に従う発光装置108の断面図である。
図14を参照して、発光装置108は、図10に示すこの発明の実施の形態5に従う発光装置105の放射面に励起光反射部34および励起光吸収部36を接合したものである。
励起光反射部34は、上述した実施の形態6における励起光反射部34と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
また、励起光吸収部36は、上述した実施の形態7における励起光吸収部36と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態5に従う発光装置105と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光反射部および励起光吸収部の機能)
励起光反射部34および励起光吸収部36の機能について、図14を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光は、赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44に入射し、それぞれ2次光52a、3次光54aおよび3次光56aに変換される。上述したように、2次光52a、3次光54aおよび3次光56aは、放射面に向けて進行し、励起光反射部34および励起光吸収部36を通過し、外部へ放射される。
一方、2次光、3次光または4次光に変換されなかった一部の励起光28aは、励起光反射部34に入射すると、そこで反射され、進行方向が反転する。そして、再度、青色変換部44、緑色変換部42および赤色変換部40へ入射し、4次光、3次光または2次光への変換に用いられる。さらに、励起光反射部34を通過する一部の励起光28bは、励起光吸収部36に入射すると、そこで吸収され、熱エネルギーに変換される。
このように、まず、励起光反射部34が赤色変換部40、緑色変換部42および青色変換部44を通過した励起光を反射し、さらに、励起光吸収部36が励起光反射部34で反射されなかった励起光を吸収する。
この発明の実施の形態8によれば、この発明の実施の形態5における効果に加えて、励起光反射部が赤色変換部、緑色変換部および青色変換部を通過した励起光を反射するので、励起光は、赤色変換部、緑色変換部および青色変換部を少なくとも一往復する。そのため、この発明の実施の形態1における発光装置に比較し、2次光、3次光または4次光に変換される確率が高まり、より高い変換効率を実現することができる。さらに、発光装置毎の光色度のバラツキも低減できる。
また、この発明の実施の形態8によれば、励起光吸収部が励起光反射部を通過した励起光を選択的に吸収するので、この発明の実施の形態6および7における場合に比較して、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのをより抑制でき、劣化促進などの周辺の部品への悪影響をより低減できる。また、人体への影響をさらに低減することもできる。
[実施の形態9]
上述の実施の形態1〜8においては、同一光路上に複数の種類の蛍光体を積層した発光装置について説明した。一方、実施の形態9においては、複数の種類の蛍光体をそれぞれ平面状に配置する発光装置について説明する。
図15は、この発明の実施の形態9に従う発光装置109の外観図である。
図15を参照して、発光装置109は、半導体発光素子7と、モールド樹脂18と、可視光放射部60とからなる。そして、発光装置109は、半導体発光素子7から放射される励起光を受けて可視光放射部60で変換される可視光を、可視光放射部60に対して半導体発光素子7が配置される側と反対側の面から放射する。
可視光放射部60は、半導体発光素子7から放射された励起光を受け、それぞれ赤色、緑色、青色の光に変換する変換部62R,62G,62Bを含む。さらに、変換部62R,62G,62Bの放射面を除く境界面には、それぞれ赤色、緑色、青色の光を反射し、かつ、励起光を透過させる反射材64R,64G,64Bが形成される。
なお、変換部62R,62G,62Bは、発光装置109から放射される予め定められた色に応じて決定される。また、また、変換部62R,62G,62Bの各々は、一例として円筒形状を有するが、立方体形状や多角形柱形状などでもよい。
図16は、図15に示すこの発明の実施の形態9に従う発光装置109のXVI−XVI線断面図である。
図16を参照して、発光装置109は、外枠66と、基材4と、半導体発光素子7と、可視光放射部60とからなる。
基材4は、一例としてプリント基板などからなり、外枠66とその周囲を接合されて、ます状の空間を形成する。また、基材4の表面には、実装面に配置される半導体発光素子7に電圧を印加するための、配線パターン14および16が、実装面と反対側の裏面まで形成され、図示しない外部の電源と接続される。
半導体発光素子7は、活性層6と、その両側に接合されるP側電極8と、N側電極12とからなる発光ダイオードであり、P側電極8は、空間的に配置される金属ワイヤ10を介して配線パターン14と電気的に結合され、N側電極12は、導電性を有する接着剤により、配線パターン16と電気的に接合される。以下、この発明の実施の形態1における半導体発光素子7と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
外枠2および基材4により形成される、ます状空間にモールド樹脂18が充填され、半導体発光素子7が封止される。以下、モールド樹脂18については、上述の実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
可視光放射部60は、半導体発光素子7を封止するモールド樹脂18と接合して配置され、半導体発光素子7から放射されモールド樹脂18内を伝搬する励起光を受け、可視光に変換する。そして、可視光放射部60は、励起光を受けた面と反対の面に放射面を形成し、その変換した可視光を放射する。さらに、可視光放射部60は、変換部62R,62G,62Bを含む。
変換部62R,62G,62Bの各々は、可視光放射部60の基材内における放射面の一部を含む領域を、励起光をより長い波長の光に変換する変換材で満たして形成される。なお、可視光放射部60の基材は、励起光を透過させる物質で構成されるので、変換部62R,62G,62Bにおける放射面と反対側の面は、モールド樹脂18と接合している必要はない。
この発明の実施の形態9においては、変換部62Rは、主発光ピークが405nmの励起光を赤色領域、すなわち600nm〜670nmに主発光ピークを有する光(以下、2次赤色光とも称す)に変換する赤色蛍光体を変換材に用いて形成される。一例として、変換部62Rは、CaAlSiN:Eu蛍光体(主発光ピーク波長650nm)などからなる。
また、変換部62Gは、主発光ピークが405nmの励起光を緑色領域、すなわち500nm〜580nmに主発光ピークを有する光(以下、2次緑色光とも称す)に変換する緑色蛍光体を変換材に用いて形成される。一例として、変換部62Gは、SrAlO:Eu蛍光体(主発光ピーク波長520nm)、β−SiAlON:Eu蛍光体(主発光ピーク波長540nm)、Ca−α−SiAlON:Eu蛍光体(主発光ピーク波長580nm)および、α−SiAlON:Ce(主発光ピーク波長510nm)のうちいずれか、または、これらのうち2以上の混合物からなる。
また、変換部62Bは、主発光ピークが405nmの励起光を青色領域、すなわち410nm〜500nmに主発光ピークを有する光(以下、2次青色光とも称す)に変換する青色蛍光体を変換材に用いて形成される。一例として、変換部62Bは、LaSiN:Ce蛍光体(主発光ピーク波長440nm)またはLaSiON:Ce蛍光体(主発光ピーク波長440nm)、ならびに、これらの混合物からなる。
このように、変換部62R,62G,62Bから放射されるそれぞれ2次赤色光、2次緑色光および2次青色光が混合されて、波長帯域の広い、すなわち白色系の光が放射される。
なお、それぞれ変換部62R,62G,62Bの材質や厚みなどを適宜選択することで、2次赤色光、2次緑色光および2次青色光の各光強度の比率を調整し、放射面から放射される2次赤色光、2次緑色光および2次青色光の混合光が白色の光となるようにすることが望ましい。すなわち、2次赤色光、2次緑色光および2次青色光の混合光が広い波長帯域をもつように調整する。
また、可視光放射部60は、反射材64R,64G,64Bをさらに含む。
反射材64Rは、可視光放射部60内において基材と変換部62Rとの境界面に形成され、変換部62Rにおいて変換された2次赤色光を反射し、かつ、半導体発光素子7から放射された励起光を透過させる。そして、一例として、反射材64Rは、上述したこの発明の実施の形態1における赤緑色反射部24と同様に、屈折率を任意に変化させることのできる薄膜を積層して形成された多層膜ミラーで構成される。
より高い効果を発揮するためには、反射材64Rは、2次赤色光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
同様に、反射材64Gは、可視光放射部60内において基材と変換部62Gとの境界面に形成され、変換部62Gにおいて変換された2次緑色光を反射し、かつ、半導体発光素子7から放射された励起光を透過させる。そして、一例として、反射材64Gは、反射材64Rと同様に、屈折率を任意に変化させることのできる薄膜を積層して形成された多層膜ミラーで構成される。
より高い効果を発揮するためには、反射材64Gは、2次緑色光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
同様に、反射材64Bは、可視光放射部60内において基材と変換部62Bとの境界面に形成され、変換部62Bにおいて変換された2次青色光を反射し、かつ、半導体発光素子7から放射された励起光を透過させる。そして、一例として、反射材64Bは、反射材64Rと同様に、屈折率を任意に変化させることのできる薄膜を積層して形成された多層膜ミラーで構成される。
より高い効果を発揮するためには、反射材64Bは、2次青色光の主発光ピークが存在する波長帯域400nm〜500nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
(反射材の機能)
反射材64R,64G,64Bの機能について、図16を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、モールド樹脂18を透過し、変換部62Bに入射する。すると、励起光28は、変換部62Bにおいて、代表的に、入射方向に向けて進行する2次青色光70Baおよび入射方向と直交する方向に向けて進行する2次青色光70Bbに変換される。2次青色光70Baは放射面から放射され、一方、2次青色光70Bbは、反射材64Bで反射される。そのため、反射材64Bで反射された2次青色光70Bbは、隣接して配置される変換部62Gおよび62Bへ入射することなく、変換部62Bに留まる。したがって、反射材64Bが変換部62Bから放射された2次青色光を反射するので、2次青色光が変換部62Gまたは62Bで吸収されることなく、高い効率で放射面から放射される。
また、半導体発光素子7から放射された励起光28は、モールド樹脂18を透過し、変換部62Gに入射する。すると、励起光28は、変換部62Gにおいて、代表的に、入射方向に向けて進行する2次緑色光70Gaおよび入射方向と直交する方向に向けて進行する2次緑色光70Gbに変換される。2次緑色光70Gaは放射面から放射され、一方、2次緑色光70Gbは、反射材64Gで反射される。そのため、反射材64Gで反射された2次緑色光70Gbは、隣接して配置される変換部62Bへ入射することなく、変換部62Gに留まる。したがって、反射材64Gが変換部62Gから放射された2次緑色光を反射するので、2次緑色光が変換部62Bで吸収されることなく、高い効率で放射面から放射される。
なお、励起光28を受け、変換部62Rから放射される2次赤色光は、変換部62Gおよび62Bにおいてほとんど吸収されないが、散乱により生じる発光色のバラツキを抑制するため、他の変換部62Gおよび62Bと同様に、反射材64Rが形成される。すなわち、励起光28は、変換部62Rにおいて、代表的に、入射方向と同方向に進行する2次赤色光70Raおよび入射方向と直交方向に進行する2次赤色光70Rbに変換される。2次赤色光70Raは放射面から放射され、一方、2次赤色光70Rbは、反射材64Rで反射される。したがって、変換部62Rから放射された2次赤色光のうち、放射面以外の方向に散乱された光は、反射材64Rで反射されて、放射面から放射されるように進行方向を変化させる。
このように、反射材64R,64G,64Bがそれぞれ変換部62R,62G,62Bから放射面以外の方向に放射される2次赤色光、2次緑色光、2次青色光を反射し、放射面から放射されるまで、変換部62R,62G,62Bの内部に保持するので、隣接する変換部で吸収されることなく、高い効率で放射面から放射される。
この発明の実施の形態9によれば、各々の反射材が、変換部で変換された2次光の放射面以外の方向への進行を抑制するため、隣接する変換部における2次光の吸収、および2次光の散乱を低減できる。よって、各変換部から放射される2次光は、ほぼ損失を生じることなく放射面から放射されるため、発光装置毎の光色度のバラツキを低減でき、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
また、この発明の実施の形態9によれば、それぞれ赤色、緑色および青色を発光する3つの変換部が互いに独立に励起光を受けるため、各色の発光バランス調整をより自由に行なうことができ、所望の色を容易に得られる発光装置を実現できる。
[実施の形態10]
上述の実施の形態9においては、各変換部から2次光を効率よく放射する構成について説明した。さらに、この発明の実施の形態10においては、より変換効率を高めるための構成について説明する。
この発明の実施の形態10に従う発光装置110は、図15に示す光源と同様に、3種類の変換部が平面的に配置されて構成される。
図17は、この発明の実施の形態10に従う発光装置110の断面図である。
図17を参照して、発光装置110は、図16に示すこの発明の実施の形態9に従う発光装置109の放射面に励起光反射部68を接合したものである。
励起光反射部68は、上述したこの発明の実施の形態2における励起光反射部34と同様であり、発光装置110の放射面、すなわち可視光放射部60の一方面と接合して配置され、2次赤色光、2次緑色光および2次青色光を透過させ、かつ、励起光を反射する。また、励起光反射部68の構成については、この発明の実施の形態2において詳述した励起光反射部34と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態9に従う発光装置109と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光反射部の機能)
発光装置109における励起光反射部68の機能について、図17を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、それぞれ変換部62R,62G,62Bに入射し、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baに変換される。上述したように、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baは、それぞれ放射面に向けて進行し、励起光反射部68を通過し、発光装置110の外部へ放射される。
一方、半導体発光素子7から放射された励起光のうち、変換部62R,62G,62Bのいずれにも入射しない励起光28、および、変換部62R,62G,62Bにおいて、それぞれ2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baへの変換に用いられなかった励起光28は、励起光反射部68に入射すると、そこで反射され、進行方向が反転する。そして、励起光反射部68で反射された励起光28の一部は、再度、変換部62R,62G,62Bに入射し、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baへの変換に用いられる。
このように、発光装置110においては、励起光反射部68が可視光放射部60を通過した励起光を反射するので、励起光が発光装置110の外部へ放射されることなく、発光装置110の内部に留まる。そのため、励起光28は、変換部62R,62G,62Bにより高い頻度で入射するので、この発明の実施の形態9に従う発光装置109に比較して、より高い変換効率を実現できる。
また、より高い効果を発揮するためには、励起光反射部68は、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、95%以上の反射率を有し、かつ、2次赤色光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nm、2次緑色光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nm、および2次青色光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、5%以下の反射率、すなわち95%以上の透過率を有することが望ましい。
この発明の実施の形態10によれば、この発明の実施の形態9における効果に加えて、励起光反射部が可視光放射部を通過した励起光を反射するので、励起光は、変換部により高い頻度で入射する。そのため、この発明の実施の形態9における発光装置に比較し、2次赤色光、2次緑色光、2次青色光に変換される確率が高まり、より高い変換効率を実現することができる。さらに、発光装置毎の光色度のバラツキも低減できる。
また、この発明の実施の形態10によれば、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのを抑制できるので、劣化促進などの周辺の部品への悪影響を低減できる。また、人体への影響をより低減することもできる。
[実施の形態11]
上述の実施の形態10においては、各変換部から放射された2次光を効率よく放射する構成について説明した。さらに、この発明の実施の形態11においては、発光装置の外部へ放射される励起光を抑制するための構成について説明する。
この発明の実施の形態11に従う発光装置111は、図15に示す光源と同様に、3種類の変換部が平面的に配置されて構成される。
図18は、この発明の実施の形態11に従う発光装置111の断面図である。
図18を参照して、発光装置111は、図16に示すこの発明の実施の形態9に従う発光装置109の放射面に励起光吸収部70を接合したものである。
励起光吸収部70は、上述したこの発明の実施の形態3における励起光吸収部36と同様であり、発光装置111の放射面、すなわち可視光放射部60の一方面と接合して配置され、2次赤色光、2次緑色光および2次青色光を透過させ、かつ、励起光を吸収する。また、励起光反射部68の構成については、この発明の実施の形態3において詳述した励起光吸収部36と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態9に従う発光装置109と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光吸収部の機能)
励起光吸収部70の機能について、図18を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、それぞれ変換部62R,62G,62Bに入射し、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baに変換される。上述したように、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baは、それぞれ放射面に向けて進行し、励起光反射部68を通過し、発光装置110の外部へ放射される。
一方、半導体発光素子7から放射された励起光のうち、変換部62R,62G,62Bのいずれにも入射しない励起光28、および、変換部62R,62G,62Bにおいて、それぞれ2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baへの変換に用いられなかった励起光28は、励起光吸収部70に入射すると、そこで吸収され、熱エネルギーに変換される。
このように、発光装置111においては、励起光吸収部70が可視光放射部60を通過した励起光を反射するので、励起光が発光装置110の外部へ放射されることはない。
より高い効果を発揮するためには、励起光吸収部70は、励起光の主発光ピークが存在する波長帯域350nm〜410nmに対して、95%以上の吸収率を有し、かつ、2次赤色光の主発光ピークが存在する波長帯域600nm〜670nm、2次緑色光の主発光ピークが存在する波長帯域500nm〜580nm、および2次青色光の主発光ピークが存在する波長帯域410nm〜500nmに対して、5%以下の吸収率であることが望ましい。
この発明の実施の形態11によれば、この発明の実施の形態9における効果に加えて、励起光反射部が可視光放射部を通過した励起光を選択的に吸収するので、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのを抑制でき、劣化促進などの周辺の部品への悪影響を低減できる。また、人体への影響をより低減することもできる。
[実施の形態12]
上述の実施の形態10および11においては、発光装置の外部へ放射される励起光を抑制するために、それぞれ励起光を選択的に反射または吸収する構成について説明した。一方、この発明の実施の形態12においては、発光装置から放射される励起光を反射および吸収する構成について説明する。
この発明の実施の形態12に従う発光装置112は、図15に示す光源と同様に、3種類の変換部が平面的に配置されて構成される。
図19は、この発明の実施の形態12に従う発光装置112の断面図である。
図19を参照して、発光装置112は、図16に示すこの発明の実施の形態9に従う発光装置109の放射面に励起光反射部68および励起光吸収部70を接合したものである。
励起光反射部68は、上述した実施の形態10における励起光反射部68と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
また、励起光吸収部70は、上述した実施の形態11における励起光吸収部70と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
その他については、この発明の実施の形態9に従う発光装置109と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
(励起光反射部および励起光吸収部の機能)
励起光反射部68および励起光吸収部70の機能について、図19を用いてより詳細に説明する。
半導体発光素子7から放射された励起光28は、それぞれ変換部62R,62G,62Bに入射し、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baに変換される。上述したように、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baは、それぞれ放射面に向けて進行し、励起光反射部68を通過し、発光装置111の外部へ放射される。
一方、半導体発光素子7から放射された励起光のうち、変換部62R,62G,62Bのいずれにも入射しない励起光28、および、変換部62R,62G,62Bにおいて、それぞれ2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baへの変換に用いられなかった励起光28は、励起光反射部68に入射すると、そこで反射され、進行方向が反転する。そして、励起光反射部68で反射された励起光28の一部は、再度、変換部62R,62G,62Bに入射し、2次赤色光70Ra、2次緑色光70Ga、2次青色光70Baへの変換に用いられる。さらに、励起光反射部68を通過する一部の励起光28は、励起光吸収部70に入射すると、そこで吸収され、熱エネルギーに変換される。
このように、発光装置112においては、励起光吸収部70が可視光放射部60を通過した励起光を反射し、さらに、励起光吸収部70が励起光反射部68で反射されなかった励起光を吸収する。
この発明の実施の形態12によれば、この発明の実施の形態9における効果に加えて、励起光反射部が可視光放射部を通過した励起光を反射するので、励起光は、変換部により高い頻度で入射する。そのため、この発明の実施の形態9における発光装置に比較し、2次赤色光、2次緑色光、2次青色光に変換される確率が高まり、より高い変換効率を実現することができる。さらに、発光装置毎の光色度のバラツキも低減できる。
また、この発明の実施の形態12によれば、励起光吸収部が励起光反射部を通過した励起光を選択的に吸収するので、この発明の実施の形態10および11における場合に比較して、波長の短い近紫外域または紫外域の励起光が発光装置の外部に放射されるのをより抑制でき、劣化促進などの周辺の部品への悪影響をより低減できる。また、人体への影響をさらに低減することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従う発光装置を備える光源1の外観図である。 図1に示すこの発明の実施の形態1に従う発光装置のIII−III線断面図である。 SiO−TiOの複合酸化物における組成比と屈折率の変化との関係を示す図である。 赤緑色反射部の構成例である。 青色反射部の構成例である。 この発明の実施の形態2に従う発光装置の断面図である。 励起光反射部の構成例である。 この発明の実施の形態3に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態4に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態5に従う発光装置の断面図である。 緑色反射部の構成例である。 この発明の実施の形態6に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態7に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態8に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態9に従う発光装置の外観図である。 図15に示すこの発明の実施の形態9に従う発光装置のXVI−XVI線断面図である。 この発明の実施の形態10に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態11に従う発光装置の断面図である。 この発明の実施の形態12に従う発光装置の断面図である。
符号の説明
1 光源、2,66 外枠、4 基材、6 活性層、7 半導体発光素子、8 P側電極、10 金属ワイヤ、12 N側電極、14,16 配線パターン、18 モールド樹脂、20 赤緑色変換部、22 青色変換部、24 赤緑色反射部、26 青色反射部、28,28a,28b 励起光、30a,30b 2次光、32a,32b 3次光、34,68 励起光反射部、36,70 励起光吸収部、40 赤色変換部、42 緑色変換部、44 青色変換部、46 赤色反射部、48 緑色反射部、50 青色反射部、52a,52b 2次光、54a,54b 3次光、56a,56b 4次光、60 可視光放射部、62R,62G,62B 変換部、64R,64G,64B 反射材、70Ga,70Gb 2次緑色光、70Ra,70Rb 2次赤色光、70Ba,70Bb 2次青色光、101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112 発光装置。

Claims (19)

  1. 放射面から光を放射する発光装置であって、
    第1の波長帯域に主発光ピークをもつ励起光を発生する半導体発光素子と、
    その一方面が前記放射面を形成し、前記励起光を受け、前記第1の波長帯域より波長の長い第2の波長帯域に主発光ピークをもつ第1の変換光を発生する第1の変換部と、
    前記半導体発光素子と前記第1の変換部との間に配置され、前記励起光を受け、前記第2の波長帯域より波長の長い第3の波長帯域に主発光ピークをもつ第2の変換光を発生する第2の変換部と、
    前記第1の変換部と前記第2の変換部との間に配置され、前記第1の変換部から前記第2の変換部に向けて進行する前記2の変換光を反射し、かつ、前記第2の変換部から前記第1の変換部に向けて進行する前記励起光を透過させるための第1の反射部とを備える、発光装置。
  2. 前記半導体発光素子と前記第2の変換部との間に配置され、前記第2の変換部から前記半導体発光素子に向けて進行する前記第2の変換光を反射し、かつ、前記半導体発光素子から前記第2の変換部に向けて進行する前記励起光を透過させるための第2の反射部をさらに備える、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記半導体発光素子と前記第2の反射部との間に配置され、前記励起光を受け、前記第3の波長帯域より波長の長い第4の波長帯域に主発光ピークをもつ第3の変換光を発生する第3の変換部と、
    前記半導体発光素子と前記第3の変換部との間に配置され、前記第3の変換部から前記半導体発光素子に向けて進行する前記第3の変換光を反射し、かつ、前記半導体発光素子から前記第3の変換部に向けて進行する前記励起光を透過させるための第3の反射部とをさらに備える、請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記第1の波長帯域は、350nm〜410nmであり、
    前記第2の波長帯域は、410nm〜500nmであり、
    前記第3の波長帯域は、500nm〜670nmである、請求項1または2に記載の発光装置。
  5. 前記第1の波長帯域は、350nm〜410nmであり、
    前記第2の波長帯域は、410nm〜500nmであり、
    前記第3の波長帯域は、500nm〜580nmであり、
    前記第4の波長帯域は、600nm〜670nmである、請求項3に記載の発光装置。
  6. 少なくともいずれか1つの前記反射部は、複数の誘電体を積層した多層膜からなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記放射面と接して配置され、前記放射面から放射される光に含まれる前記励起光を抑制する励起光抑制部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記励起光抑制部は、前記励起光を反射し、かつ、いずれの前記変換光をも透過させるための励起光反射部、および、前記励起光を吸収し、かつ、いずれの前記変換光をも透過させるための励起光吸収部、の少なくともいずれか一方を含む、請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記励起光抑制部が前記励起光反射部および前記励起光吸収部を含む場合には、前記励起光反射部は、前記励起光吸収部と前記放射面との間に配置される、請求項8に記載の発光装置。
  10. 前記変換部の各々は、発生する変換光が前記放射面から混合されて放射されると白色の光となるように選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発光装置。
  11. 放射面から光を放射する発光装置であって、
    第1の波長帯域に主発光ピークをもつ励起光を発生する半導体発光素子と、
    その一方面が前記放射面を形成し、かつ、その他方面に前記半導体発光素子から発生される前記励起光を受け、可視光に変換して前記放射面から放射する可視光放射部とを備え、
    前記可視光放射部は、前記放射面の一部を含む前記可視光放射部内の領域を、前記励起光を前記第1の波長帯域より波長の長い波長帯域に主発光ピークをもつ変換光に変換する変換材で満たして形成される変換部を含み、
    前記変換部は、前記可視光放射部内における前記変換材との境界面の少なくとも一部に形成され、前記変換材で変換された前記変換光を反射し、かつ、前記励起光を透過させるための波長選択性反射材を含む、発光装置。
  12. 前記可視光放射部は、同一の前記励起光を互いに異なる波長帯域に主発光ピークをもつ変換光に変換する複数の変換部を含む、請求項11に記載の発光装置。
  13. 前記可視光放射部は、前記励起光をそれぞれ第2の波長帯域、第3の波長帯域および第4の波長帯域に主発光ピークをもつ第1の変換光、第2の変換光および第3の変換光に変換する3種類の変換部を含む、請求項12に記載の発光装置。
  14. 前記第1の波長帯域は、350nm〜410nmであり、
    前記第2の波長帯域は、410nm〜500nmであり、
    前記第3の波長帯域は、500nm〜580nmであり、
    前記第4の波長帯域は、600nm〜670nmである、請求項13に記載の発光装置。
  15. 少なくともいずれか1つの前記波長選択性反射材は、複数の誘電体を積層した多層膜からなる、請求項11〜14のいずれか1項に記載の発光装置。
  16. 前記放射面と接して配置され、前記放射面から放射される光に含まれる前記励起光を抑制する励起光抑制部をさらに備える、請求項11〜15のいずれか1項に記載の発光装置。
  17. 前記励起光抑制部は、前記励起光を反射し、かつ、いずれの前記変換光をも透過させるための励起光反射部、および、前記励起光を吸収し、かつ、いずれの前記変換光をも透過させるための励起光吸収部、の少なくともいずれか一方を含む、請求項16に記載の発光装置。
  18. 前記励起光抑制部が前記励起光反射部および前記励起光吸収部を含む場合には、前記励起光反射部は、前記励起光吸収部と前記放射面との間に配置される、請求項17に記載の発光装置。
  19. 前記変換部の各々は、発生する変換光が前記放射面から混合されて放射されると白色の光となるように選択される、請求項11〜18のいずれか1項に記載の発光装置。
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