JP2007142108A - 電子装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザPは、架台50の背面側に移り、外部端子部60を架台50に固定しているネジ部材を取り外した後に、外部端子部60を手前に引き出して外部端子部60を架台50から分離させる。そして、ユーザPは、椅子に腰掛けて外部端子部60をユーザPの膝に載せたり、外部端子部60を大気・排ガス用分析計40の上面40aに載置したりして、メンテナンス作業等を行う。このため、ユーザPは、外部端子部60を架台50の内部に取り付けられた状態でメンテナンス作業等を行う必要がなく、作業性を飛躍的に向上させることができる。
【選択図】図5
Description
また、装置の外部に端子台がむき出しになっている場合には、端子台は、容易に接触可能な状態であると言える。このため、装置に思わぬ損傷を引き起こす原因となったり、システムの運転に悪影響を及ぼしたりする可能性があり、また、埃がたまるという問題がある。このような事態を防ぐべく端子台を装置内部に配置することも考えられる。しかし、装置の外形寸法は規格化されたものを採用するのが好ましく、かつ、装置全体を最小化することが望ましいことから、結線作業の際に必要なスペースを装置内部に十分確保することが困難である。このようなことから、装置内部に非常に狭いスペースしか確保できないという問題があった。また、周囲が覆われた箱状の装置内部は暗いため、作業性が悪いという問題があった。
ここで、外部の装置と共にテレメータシステムの一部又は全部を構成することを特徴とするができる。
図1は、本実施の形態に係る電子装置を備える大気汚染監視システムの構成を示す概略構成図である。
同図に示すように、大気汚染監視システムは、複数個所に設けられている測定局(測定機設置局、観測局、子局)10と、監視センターである1個所の中央局(集中監視局、親局)20と、測定局10の各々と中央局20とを互いに接続するための通信回線(有線回線、無線回線)である伝送路30と、を備えている。そして、複数個所の測定局10の各々は、自動測定装置11、テレメータ子局装置(通信データロガー)12及び両者をつなぐ接続ケーブル13を有する。
このように、複数個所の測定局10の各々と中央局20とは、制御やデータ送受信のために定期に接続され、さらには不定期にも接続される。
同図に示すように、自動測定装置11は、大気中の例えば窒素酸化物や二酸化硫黄、オゾン等を計測する筐体構造の大気・排ガス用分析計(環境大気分析計、電子機器)40と、大気・排ガス用分析計40による分析結果を印字記録する記録計111と、を備えている。なお、自動測定装置11は、図示しない測定部(センサ部)及び電気制御部等を備えている。ここにいう電気制御部には、例えばインタフェース部、制御部、信号処理部、演算部及び記憶部等含まれる。
図3は、外部端子部60が架台50に取り付けられている状態を示す概略構成図であり、架台50の背面側から見た図である。
同図に示すように、外部端子部60は、上方のみが開放され、他は板状部材(カバー部材)により覆われているボックス部(収容部)61と、ボックス部61の中に配置された端子台62と、ボックス部61から側方に突出して形成された一対のフランジ部63a,63bと、を有する。端子台62は、図示しないケーブル(線材)により、自動測定装置11の図示しない電気制御部に電気的に接続されている。そして、架台50の載置板52の下面には、外部端子部60の一対のフランジ部63a,63bを受け入れ可能に構成された横断面Z形状の一対の保持部材53a,53bが固着されている。なお、上述したように、外部端子部60の上面のみが開放されるように構成されているが、このような外部端子部60については、上面に開口部を有するということもできる。
このように、外部端子部60を架台50に対して着脱させるときには、ごく簡単な作業で済む。また、ネジ部材55として、ユーザが手でつまんでネジ部材55を回すことができる構造の所謂ローレットネジないしはツマミネジを用いると、特別な工具を用いずに外部端子部60を着脱することができる。
さらには、ボックス部61を架台50から取り外すと、ユーザは、ボックス部61の上方から直ちに端子台62にアクセスすることができる。このため、ユーザによる作業性の向上を図ることができる。
同図に示すように、外部端子部60は、ボックス部61の奥側(架台50の前側)に突出片65を有する。そして、架台50の載置板52の下面には、アングル部材56が取り付けられており、このアングル部材56に検出部57が保持されている。この検出部57は、外部端子部60の突出片65を検出するためのものである。この検出部57により、外部端子部60が架台50に対して所定の位置にあるかどうかを検出することができる。なお、検出部57としては、近接スイッチやフォトスイッチ等を用いた周知慣用の技術により構成することができる。
図5及び図6は、ユーザがメンテナンス作業等を行う際の状況を説明するための説明図である。
図5に示すように、ユーザPは、架台50の背面側に移り、外部端子部60を架台50に固定しているネジ部材55(図3参照)を取り外した後に、外部端子部60を手前に引き出して外部端子部60を架台50から分離させる。そして、ユーザPは、椅子に腰掛けて外部端子部60をユーザPの膝に載せたり、図6に示すように、外部端子部60を大気・排ガス用分析計40の上面(載置部)40aに載置したりして、メンテナンス作業等を行う。このため、ユーザPは、外部端子部60を架台50の内部に取り付けられた状態でメンテナンス作業等を行う必要がなく、作業性を飛躍的に向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、外部端子部60を自動測定装置11の背面側から取り外す形態を説明したが、正面や側面から取り外す構成を採用することもできる。また、テレメータ子局装置12(図1参照)の外部端子部60に本発明を応用することはもちろん可能である。
図7は、変形例に係る自動測定装置71の変形例を説明するための概略構成図である。
同図に示すように、高さが例えば160cm程度の高い自動測定装置71の場合には、取り外した外部端子部60を大気・排ガス用分析計40の上面40aに載置してメンテナンス作業等を行うことは困難である。図7に示す変形例は、このような状況に対応するためのものであり、外部端子部60には、保持用穴66が穿設されており、そして、自動測定装置71の側面71aに、取り外した外部端子部60を一時的に引っ掛けるためのフック部(保持部)72が取り付けられている。すなわち、取り外した外部端子部60の保持用穴66に、自動測定装置71のフック部72に引っ掛けることにより、外部端子部60を側面71aに保持することができるので、メンテナンス作業等の間、ユーザが外部端子部60を保持しておく必要がない。このため、大気・排ガス用分析計40の上面40aが高い位置にあって外部端子部60を上面40aに載置して作業ができない状況であっても、作業性の低下を回避することができる。
Claims (8)
- 架台を備えると共に電気制御部を内蔵する電子装置において、
前記電気制御部と接続される接続端子部が前記架台に着脱自在に取り付けられ、
前記接続端子部は、前記電気制御部と接続されている状態で前記架台から取り外して当該架台の外に移動可能であり、当該架台の外で当該接続端子部の接続状態をチェックすることができることを特徴とする電子装置。 - 前記接続端子部が前記架台に取り付けられていることを検出する検出部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
- 前記接続端子部を前記架台の外に移動したときに当該接続端子部を載置するための載置部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
- 前記架台に設けられ、前記接続端子部を当該架台の外に移動したときに当該接続端子部を保持する保持部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
- 外部の装置に接続され、所定の信号を送受信する電子機器と、
前記電子機器が送受信する信号の配線が接続される接続端子部と、
前記接続端子部を収容する収容部と、
前記電子機器を載置するための載置板を有すると共に、前記収容部を引き出し可能かつ取り外し可能に保持する保持部を有する架台と、
を含み、前記電子機器が送受信する信号の配線が前記接続端子部に接続されている状態で当該接続端子部を前記架台の外に移動可能であると共に当該架台の外で当該接続端子部における接続状態をチェックすることができることを特徴とする電子装置。 - 前記架台は、複数の棒状部材で構成されているフレーム構造であり、当該架台の前記保持部は、当該架台の前記載置板の下面に設けられ、
前記収容部は、上面以外の面を覆うカバー部材を有することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。 - 前記収容部は、当該収容部に収容されている前記接続端子部にアクセス可能な開口部を上面に有することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
- 前記外部の装置と共にテレメータシステムの一部又は全部を構成することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
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