JP2007139721A - 位置および指示方向計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で撮像装置の受光感度を上昇させ、精度の高い位置および指示方向計測を実現することができる位置および指示方向計測システムを提供する。
【解決手段】 位置および指示方向計測システムは、同心円状の縞模様光11を投射する投射装置12と、投射装置から射出された縞模様光11を撮像する撮像装置13,14と、撮像装置から得られた縞画像に基づいて投射装置12の位置および指示方向を求める演算装置15とを備える。撮像装置13,14は、縞模様光11を集光するための集光レンズ16,17と、集光レンズを介して得られた縞模様光を縞画像に変換する画像センサ18,19とを有する。画像センサの受光面は集光レンズの合焦位置を除く位置に配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は投射装置の位置および指示方向を同心円状の縞模様光を利用して高精度に計測する位置および指示方向計測システムに関するものであり、特に縞模様光の撮像装置に集光レンズを用いることにより検出感度を飛躍的に向上させる位置および指示方向計測システムに関するものである。
同心円状の縞模様光を投射する投射装置の位置および指示方向を計測する位置および指示方向計測システムは、例えば特許文献1に開示されている。このシステムは、投射装置の3次元位置および光軸方向を算出することができるので、これを用いて色々な分野で利用することが考えられるが、具体的には、例えば、投射装置をペンのように用いることで文字入力装置として利用することができ、また投射装置をポインターとして用いることでコンピュータへの入力インタフェースとして利用することができる。
図11は、この種の位置および指示方向計測システムの概要を示す図である。図示のように、このシステムは、同心円状の縞模様光111を投射する投射装置112と、縞模様光111が投射される対象物113と、対象物113の近傍に配置された画像センサ114,115とを備える。投射装置112は、図示しないレーザ光を放射する光源と、異なる光路を通過するレーザ光の干渉により縞模様光を生じさせる光学レンズ系が具備されている。画像センサ114,115は、図12(a)、(b)に示すように、裸(bare)のCCDセンサ121を筐体122にそのまま配置し、このCCDセンサ121により縞模様光を直接縞画像に変換する。
投射装置112より同心円状の縞模様光が対象物113に投射されると、これを2つの画像センサ114,115が撮像する。図13は、画像センサ114,115にて得られた縞画像より同心円状の縞模様光の中心を求める方法を示す図である。図示のように、画像センサにより縞模様光の一部を再現する円弧131の縞画像が得られる。図13に示すように、この円弧131から2つの法線132,133を仮定しその交点を円の中心134として求める。円の中心134は、図11に示す矢印116から分かるように投射装置112の指示位置を表す。
図14(a)、(b)は、投射装置の位置の検出方法を説明するための図である。同心円状の縞模様光は点光源(投射装置)から円錐状に投射され、図14(a)に示すように、あるピッチを持って広がっている。投射装置112の光軸方向と正対する対象物113の面に現れる縞のピッチ幅141は、図14(b)に示すように、投射装置と対象物(画像センサ)間の距離に比例する。そこで画像センサにて得られた縞画像から、その縞のピッチ幅141を計測し、これにより得られた値より投射装置が画像センサからどれくらい離れているかを算出することができる。
特開2004−28977号公報
しかしながら、従来の位置および指示方向計測システムでは、投射装置の位置および指示方向の検出は可能であるが、撮像画像からの縞模様検出に不良発生のおそれがあること、検出エリアが狭いこと、それらを解決するため投射装置に用いるレーザ出力の増大化が必要であることなどの問題を有する。その原因は、縞模様光の光量が小さいこと、および画像センサの検出感度が低いことなどが挙げられる。この状態で得られた縞画像のコントラストは低く、場合によっては光量不足で全く縞画像を検出できないおそれもある。この場合、撮像した縞画像の円弧の一部から円の中心を算出し、また縞のピッチを検出することができない。必要光量を確保するには投射装置に用いるレーザ出力を増大しなければならなく、これは省エネルギーや安全性の点で問題である。また、縞模様光の光量を一定にしたまま縞模様光の投射エリアを狭くすれば画像センサが受けとる出力は増大するので、円の中心およびピッチの計測不良は解消されるが、検出エリアが狭くなるので使い勝手が悪いといった問題が発生する。このように、従来の位置および指示方向計測システムは、検出エラーが発生しやすく、また検出エリアが狭く、使い勝手が悪いという問題を有する。
従って本発明の目的は、簡単な構成で撮像装置の受光感度を上昇させ、精度の高い位置および指示方向計測を実現することができる位置および指示方向計測システムを提供することにある。
上記目的は、同心円状の縞模様光を投射する投射装置と、前記投射装置から射出された縞模様光を撮像する撮像装置と、前記撮像装置から得られた縞画像に基づいて前記投射装置の位置および指示方向を求める演算装置とを備えた位置および指示方向計測システムであって、前記撮像装置が、前記縞模様光を集光するための集光レンズと、前記集光レンズを介して得られた縞模様光を縞画像に変換する画像センサとを有する位置および指示方向計測システムにより、達成される。
ここで、前記画像センサの受光面は前記集光レンズの合焦位置を除く位置に配置され得る。前記集光レンズはCCTVレンズとすることができる。前記CCTVレンズはCマウントレンズとすることができ、この場合前記画像センサはCSマウントタイプの筐体に搭載され得る。また、前記CCTVレンズはCSマウントレンズとすることができ、この場合前記画像センサはCマウントタイプの筐体に搭載され得る。前記画像センサへの前記縞模様光の集光率は、前記CCTVレンズの合焦位置を変化させることにより調整可能である。前記投射装置は、レーザ光を放射する光源と、異なる光路を通過する前記レーザ光の干渉により前記縞模様光を生じさせる光学レンズ系とを有する。前記集光レンズと前記画像センサとの間に誘電体膜からなる分光フィルターを配置することができる。
前記演算装置は、前記撮像装置により得られた同心円状の前記縞画像から画像内における円の中心位置および半径を算出し、前記算出した中心位置および半径に基づいて前記投射装置の位置を求めることができ、また前記演算装置は、前記撮像装置により得られた一部の同心円状の前記縞画像から円の全体像を推定し、前記推定した前記円の全体像から前記円の中心位置および半径を算出し、前記算出した中心位置および半径に基づいて前記投射装置の位置を求めることができる。
前記撮像装置は複数設けることができる。この場合、前記演算装置は、前記複数の撮像装置により得られた同心円状の前記縞画像から画像内における円の中心部をそれぞれ算出し、前記算出したそれぞれの中心部を対応点としてステレオ視することにより前記投射装置の位置を求めることができ、また前記演算装置は、前記複数の撮像装置により得られた一部の同心円状の前記縞画像から円の全体像をそれぞれ推定し、前記推定した前記円の全体像から前記円の中心部をそれぞれ算出し、前記算出したそれぞれの中心部を対応点としてステレオ視することにより前記投射装置の位置を求めることができる。
本発明によれば、撮像装置に設けられる画像センサの前段に投射装置からの縞模様光を集光するための集光レンズを配置するという簡単な構成で撮像装置の受光感度を上昇させることができ、これにより精度の高い位置および指示方向計測を実現することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を具体的に説明する。
図1(a)、(b)は、本発明に係る位置および指示方向計測システムの一実施例を示す図である。図1(a)に示すように、本システムは、対象物10に向けて同心円状の縞模様光11を投射する投射装置12と、投射装置12から射出された縞模様光11を撮像する撮像装置13,14と、撮像装置13,14から得られた縞画像に基づいて投射装置12の位置および指示方向を求める演算装置15とを備える。演算装置15は例えばパソコン(PC)等のコンピュータを用いることができる。撮像装置13,14は、縞模様光を集光するための集光レンズ16,17と、集光レンズを介して得られた縞模様光を縞画像に変換する画像センサとしての裸(bare)のCCDセンサ(以下、単にCCDセンサという)18,19とを具備する。
投射装置12は、例えば図1(b)に示すように、レーザ光源(半導体レーザ)201、コリメータレンズ202および同心円状の干渉模様(縞模様光)を形成するリング形状レンズ203を備える。例えば、レーザ光源201は波長850nmのレーザ光を出力するものであり、リング形状レンズ203のレンズ外径は3mmである。光軸上の平面におけるレンズの入射面はx=0.5*(y−1.5)*√(y−1.5)(単位はmm)の非球面で構成されている。ここで、xは光軸で光の進行方向を正とし、yは光軸に垂直な半径方向の軸である。このレンズ203の光出射面は平面であり、レンズ素材の屈折率は1.51である。このレンズ203にレーザ光源201から出射したレーザ光をコリメータレンズ202で平行光として入射させると、前方に同心円状の縞模様光11が形成される。このレンズ203の光軸の延長線上にある同心円状の縞模様光11の中心点が投射装置12の指示点となる。撮像装置13,14には同心円状の縞模様光11の一部分である円または円弧が投影される。この円または円弧の画像を演算装置15により画像処理し、同心円中心を算出する。円弧から同心円中心を求める方法は、上述のように、図13において、円弧113から2つの法線132,133を仮定しその交点を円の中心134として求める。この円中心が投射装置12の指示点となる。円弧の任意の3点は、撮像装置13,14が撮像した全ての円弧情報から抽出することができるので、その点数を多くすればするほど、ノイズ成分がキャンセルされ高い位置精度で中心点を求めることができる。この円の中心座標と円の半径から投射装置と画像センサ間の距離を求める。この円の中心座標から投射装置の指示方向もわかる。これらの処理は演算装置15内で行うことができる。これにより投射装置の3次元位置を求めることができる。投射装置の3次元位置の求め方については後述する。
本実施例によれば、このような簡単な構成により、従来技術の問題点であった、撮像画像からの縞模様検出に不良発生のおそれがあること、検出エリアが狭いこと、それらを解決するため投射装置に用いるレーザ出力の増大化などの問題を解決することができる。
図2は、本発明に用いる撮像装置の一例を示す図である。図示のように、撮像装置21は、CCDカメラとして構成されており、筐体22に配置されたCCDセンサ23を有し、受光感度を上昇させることを目的としてCCDセンサ23の前段に集光レンズ24を備える。図3は、集光レンズとCCDセンサの受光面との位置関係を示す図である。集光レンズ24は、縞模様光を比較的少ない歪量にて集光できる点で例えばCCTV(Closed Circuit Television)レンズを用いることができるが、これに限定されることはなく、通常の凸レンズなどを用いることもできる。
CCDセンサの受光面は、図3に示すように、集光レンズ24の合焦位置(結像位置)である受光面位置2を除く、受光面位置1または受光面位置3に配置される。すなわち、集光レンズの位置に対し結像位置に受光面を配置する通常の結像光学系の使い方(受光面位置2)に対し、本例では結像位置以外に受光面をずらして配置する(受光面位置1または受光面位置3)。この場合、受光面上の縞模様光がCCDセンサの解像度以下にならないように考慮する。受光面上の縞模様光のピッチがCCDセンサの1ピクセル以上、好ましくは5〜10ピクセル、さらに好ましくは10〜20ピクセルとなるようにされる。これによりCCTVレンズ等の集光レンズが持つ画角内に存在する縞模様光を一点に集光することなく、ある面積を持った状態で集光することができる。
図4は、本発明を実証する実験のレイアウトを示す図である。投射装置12には上述のとおりレーザ光を放射する光源と、異なる光路を通過するレーザ光により干渉模様(縞模様光)を生じさせる光学レンズ系が具備されている。集光レンズ16,17を装着した撮像装置(CCDカメラ)13,14を集光レンズ16,17の光軸と投射装置12の光軸が平行になるように配置する。この場合、CCDカメラ13,14の撮像面(CCDセンサ18,19の受光面)が投射装置12の光軸方向に対して垂直に配置されている。実験では以下の2箇所に集光レンズ装着CCDカメラ13,14を配置した。
(1)投射装置の光軸位置
(2)カメラの画角θ内で投射装置の光源を撮像できる中心位置から最も離れた位置
以下、上記(1)の場合を「中心位置」、(2)の場合を「画角位置」と呼ぶことにする。使用したCCDカメラ、集光レンズは以下の通りである。
・CCDカメラ 株式会社ビュープラスFleaカメラ、センササイズ1/3”、解像度1024×768、CSマウントタイプ
・集光レンズ1:COSMICAR CCTVレンズ f=12mm F1.4、画角21.88°、画像処理用途 メガピクセル対応 歪み小、Cマウント
・集光レンズ2:FUJINON CCTVレンズ f=6mm F1.2、画角43.6°、画像処理用途 メガピクセル対応 歪み小、Cマウント
本実施例では、CSマウントタイプのCCDカメラにCマウントのCCTVレンズを装着することにより、図3に示した結像位置以外に受光面をずらして配置させている。この場合の位置関係は図3の受光面位置1に相当する。
図5(a)は上記集光レンズ1を装着したCCDカメラを中心位置に置いて撮像した縞画像を示す図、図5(b)は集光レンズ非装着のCCDカメラを中心位置に置いて撮像した縞画像を示す図である。また、図5(c)、(d)は、それぞれ撮像された同心円状の縞画像の中心付近の画像を0から255の階調数で表した分布図である。図5(c)、(d)に示すように、中心部では255以上に飽和しているので中心部から4番目のピーク値にて両者の階調数を比較すると、上記集光レンズ1を装着したCCDカメラを用いた場合では235.5階調、集光レンズ非装着のCCDカメラでは69.6階調であり、上記集光レンズ1を装着した場合の方が階調数は大幅に改善されている。
図6(a)は上記集光レンズ1を装着したCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図、図6(b)は集光レンズ非装着のCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図である。また、図6(c)、(d)は、それぞれ撮像された同心円状の縞画像の画角位置付近の画像を階調数で表した分布図である。図6(c)に示すように、上記集光レンズ1を装着したCCDカメラを用いた場合では163.3階調、集光レンズ非装着のCCDカメラでは40.0階調であり、上記集光レンズ1を装着した場合の方が画角位置でも階調数は大幅に改善されている。
図7(a)は上記集光レンズ2を装着したCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図、図7(b)は集光レンズ非装着のCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図である。図7(a)に示すように、上記集光レンズ2を装着したCCDカメラを用いた場合では135.0階調、集光レンズ非装着のCCDカメラでは23.6階調であり、上記集光レンズ2を用いた場合でも階調数は大幅に改善されている。
以上のことから集光レンズを装着したCCDカメラを用いレンズの結像位置以外に画像センサの受光面をずらして配置することにより、縞画像の明るさやコントラストを大幅に改善できることが実証された。よって、従来技術の問題点であった撮像した画像の円弧の一部から円の中心を算出し、また縞のピッチを検出する際のエラーを防ぐことができる。また少ない光量で縞画像を検出できるのでレーザ出力の増大化も防ぐことができる。よって投射装置の投射エリアを狭めるといった必要もないので、従来の投射エリアが狭いといった問題も解決できる。
また、本実施例では、図3に示すように、集光レンズによる縞模様光の結像位置と受光面位置の相対位置を光軸方向に変化させることが可能な構成になっている。これは集光レンズにCCTVレンズを用いた本実施例により実現されるものであり、CCTVレンズのピント調整機構を用いてこれを実現することができる。このピント調整によりレンズの結像位置を前後させて結像位置と受光面位置の相対位置を光軸方向に変化させることができる。これにより縞模様光の集光率を調整することができる。結果として撮像に必要な光量に応じて集光率を変えることができ、使い勝手のよい位置および指示方向計測システムが実現できる。
図8および図9を用いて投射装置の位置を検出する方法を説明する。まず撮像した画像の輝度分布を調べ、ある点を中心に輝度のピークがあるかどうかを判断する。次に一点を中心に輝度のピークがある場合には撮像画像内に円の中心があると判断する。無い場合には撮像画像内に円の中心がないと判断する。
図8(a)〜(c)は、撮像画像内に円の中心がある場合の投射装置の位置を検出する方法を説明するための図である。まず、図8(a)の撮像画像から、図8(b)に示すように撮像画像のエッジを抽出する。そこから円の中心座標とn番目の円の半径を求める。ここで画像センサ(CCDセンサ)の受光面に添ってある平面を仮定する。円の中心座標はこの仮想平面における投射装置の2次元位置を表す。次に、図8(c)に示すように、n番目の円の半径の逆数と、投射装置と画像センサ間の距離は正比例の関係にあるので、これに従い投射装置と画像センサ間の距離を求める。この処理は演算装置内で行うことができる。演算装置内に図8(c)に示すような関係を記憶しておくことにより、n番目の円の半径を検出すれば投射装置と画像センサ間の距離を求めることができる。これにより投射装置の3次元位置を求めることができる。2つのカメラでこの作業を行えば投射装置の3次元位置をさらに正確に求めることができる。2つのカメラでこの作業を行う場合には、円の中心座標の検出を省くことも可能である。この場合、半径の逆数を算出してそれぞれの画像センサからの投射装置までの距離を算出し、その交点が投射装置の3次元位置として検出される。
図9(a)〜(c)は、撮像画像内に円の中心がない場合の投射装置の位置を検出する方法を説明するための図である。まず、図9(a)の撮像画像から、図9(b)に示すように撮像画像のエッジを抽出する。これにより円の全体像を推定する。推定した円の全体像から円の中心位置および半径を算出する。図9(c)に示すように、推定した円の半径の逆数と、投射装置と画像センサ間の距離は正比例の関係にあるので、以後、上述の撮像画像内に円の中心がある場合と同様にして投射装置の3次元位置を求める。
投射装置の3次元位置を求める別の方法を以下に示す。これはステレオ画像法による3次元計測を行う方法である。図8および図9に示した方法により撮像画像から円の中心を求める。これを2つのカメラで行う。2つのカメラから得られたそれぞれの中心部を対応点としてステレオ視することにより投射装置の3次元位置を算出する。
図10(a)、(b)は、撮像装置に分光フィルターを設けた例を示す図である。図10(a)に示す撮像装置13の拡大図を図10(b)に示す。分光フィルター101は、集光レンズ16と画像センサ(CCDセンサ)18の間に配置されるもので、例えば誘電体膜からなる。分光フィルター101は環境光を除去し縞模様光のみを透過する役割を持つ。すなわち、縞模様光の波長のみを通過して、その他の波長領域の光をカットすることによりSN比が向上し、縞模様光の検出精度を向上させることができる。しかしながら誘電体膜からなる分光フィルターの問題点として光の入射角依存性が非常に大きく、設計した入射角から外れると極端に透過率が低下するといった点が挙げられる。従来はこの問題により、誘電体膜からなる分光フィルターを使用することが難しかった。すなわち従来のシステムではカメラの設置位置により光の入射角は様々に変化するのでカメラの設置位置が大幅に制約された。本実施例はこれを解消するものである。本実施例では集光レンズを通過した光は画像センサ18にほぼ垂直に入射するので、集光レンズと画像センサの間に分光フィルター101を配置することにより、光の入射角をほぼ一定(分光フィルターに対し入射角が約0°)に保つことができる。そこで入射角が約0°の際に縞模様光の透過率が最大となるように誘電体膜からなる分光フィルターを設計することにより、SN比が高い縞模様光の検出が可能となる。
本発明は投射装置の位置および指示方向を同心円状の縞模様光を利用して高精度に計測する位置および指示方向計測システムに関するものであり、産業上の利用可能性がある。
(a)、(b)は、本発明に係る位置および指示方向計測システムの一実施例を示す図である。 本発明に用いる撮像装置の一例を示す図である。 集光レンズとCCDセンサの受光面との位置関係を示す図である。 本発明を実証する実験のレイアウトを示す図である。 (a)は集光レンズ1を装着したCCDカメラを中心位置に置いて撮像した縞画像を示す図、(b)は集光レンズ非装着のCCDカメラを中心位置に置いて撮像した縞画像を示す図、(c)、(d)はそれぞれ撮像された同心円状の縞画像の中心付近の画像を0から255の階調数で表した分布図である。 (a)は集光レンズ1を装着したCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図、(b)は集光レンズ非装着のCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図、(c)、(d)はそれぞれ撮像された同心円状の縞画像の画角位置付近の画像を階調数で表した分布図である。 (a)は集光レンズ2を装着したCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図、(b)は集光レンズ非装着のCCDカメラを画角位置に置いて撮像した縞画像を示す図である。 (a)〜(c)は、撮像画像内に円の中心がある場合の投射装置の位置を検出する方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、撮像画像内に円の中心がない場合の投射装置の位置を検出する方法を説明するための図である。 (a)、(b)は、撮像装置に分光フィルターを設けた例を示す図である。 位置および指示方向計測システムの概要を示す図である。 (a)、(b)は画像センサの正面図および側面図を示す図である。 画像センサにて得られた縞画像より同心円状の縞模様光の中心を求める方法を示す図である。 (a)、(b)は、投射装置の位置の検出方法を説明するための図である。
符号の説明
10 対象物
11 縞模様光
12 投射装置
13,14 撮像装置
15 演算装置
16,17 集光レンズ
18,19 CCDセンサ
201 レーザ光源
202 コリメータレンズ
203 縞模様光形成用レンズ

Claims (13)

  1. 同心円状の縞模様光を投射する投射装置と、前記投射装置から射出された縞模様光を撮像する撮像装置と、前記撮像装置から得られた縞画像に基づいて前記投射装置の位置および指示方向を求める演算装置とを備えた位置および指示方向計測システムであって、前記撮像装置が、前記縞模様光を集光するための集光レンズと、前記集光レンズを介して得られた縞模様光を縞画像に変換する画像センサとを有することを特徴とする位置および指示方向計測システム。
  2. 前記画像センサの受光面が前記集光レンズの合焦位置を除く位置に配置されたことを特徴とする請求項1記載の位置および指示方向計測システム。
  3. 前記集光レンズがCCTVレンズであることを特徴とする請求項1または2記載の位置および指示方向計測システム。
  4. 前記CCTVレンズがCマウントレンズであり、前記画像センサがCSマウントタイプの筐体に搭載されたものであることを特徴とする請求項3記載の位置および指示方向計測システム。
  5. 前記CCTVレンズがCSマウントレンズであり、前記画像センサがCマウントタイプの筐体に搭載されたものであることを特徴とする請求項3記載の位置および指示方向計測システム。
  6. 前記画像センサへの前記縞模様光の集光率が、前記CCTVレンズの合焦位置を変化させることにより調整可能であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の位置および指示方向計測システム。
  7. 前記投射装置が、レーザ光を放射する光源と、異なる光路を通過する前記レーザ光の干渉により前記縞模様光を生じさせる光学レンズ系とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の位置および指示方向計測システム。
  8. 前記集光レンズと前記画像センサとの間に誘電体膜からなる分光フィルターを配置したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の位置および指示方向計測システム。
  9. 前記演算装置が、前記撮像装置により得られた同心円状の前記縞画像から画像内における円の中心位置および半径を算出し、前記算出した中心位置および半径に基づいて前記投射装置の位置を求めることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の位置および指示方向計測システム。
  10. 前記演算装置が、前記撮像装置により得られた一部の同心円状の前記縞画像から円の全体像を推定し、前記推定した前記円の全体像から前記円の中心位置および半径を算出し、前記算出した中心位置および半径に基づいて前記投射装置の位置を求めることを特徴とする請求項1〜8のいずれかにの位置および指示方向計測システム。
  11. 前記撮像装置が複数設けられたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の位置および指示方向計測システム。
  12. 前記演算装置が、前記複数の撮像装置により得られた同心円状の前記縞画像から画像内における円の中心部をそれぞれ算出し、前記算出したそれぞれの中心部を対応点としてステレオ視することにより前記投射装置の位置を求めることを特徴とする請求項11記載の位置および指示方向計測システム。
  13. 前記演算装置が、前記複数の撮像装置により得られた一部の同心円状の前記縞画像から円の全体像をそれぞれ推定し、前記推定した前記円の全体像から前記円の中心部をそれぞれ算出し、前記算出したそれぞれの中心部を対応点としてステレオ視することにより前記投射装置の位置を求めることを特徴とする請求項11記載の位置および指示方向計測システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007205767A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 三次元座標計測装置および方法

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