JP2007138676A - 昇降具 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にするとともに、恒常的に設置した場合であってもセキュリティ面の問題が少ない昇降具を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも支柱及び足掛け部を有する昇降具において、使用時には当該足掛け部が引き出されて水平方向にセットされ、折り畳み時には上記支柱内部に当該足掛け部が折り畳まれる、等。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも支柱及び足掛け部を有する昇降具において、使用時には当該足掛け部が引き出されて水平方向にセットされ、折り畳み時には上記支柱内部に当該足掛け部が折り畳まれる、等。
【選択図】図1
Description
本発明は、昇降具に関するものであり、更に詳しくは、少なくとも支柱及び足掛け部を有する昇降具に関する。
従来より、高所へ登ったり、高所から降りたりする場合には梯子等の昇降具がしばしば用いられる。
この昇降具の例としては梯子が挙げられるが、例えば、特開2001−159286号公報(特許文献1)には、梯子の一例が示されている。
特開2001−159286号公報
しかし、上記従来の梯子では次の問題があった。すなわち、従来の梯子においては、2本の支柱に足掛け部を渡した形状をしていて、一定の幅を持ち、多くのスペースをとり、省スペースの面から問題があった。
また、同様の理由から当該梯子はかさばるため、運搬が大変であるという問題があった。
また、緊急時の避難のため等の理由で、梯子を建物へ恒常的に据付けておく場合も存在するが、恒常的に梯子を据え付けておく場合、侵入者が当該梯子を使用し、外部から建造物の中に侵入するおそれが生じるため、セキュリティの面で問題があった。
よって本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にするとともに、恒常的に設置した場合であってもセキュリティ面の問題が少ない昇降具を提供することを目的とする。
上記の課題は、例えば、図1等の構成により解決される。即ち、本発明(1)の昇降具は、少なくとも支柱及び足掛け部を有する昇降具において、使用時には当該足掛け部が引き出されて水平方向にセットされ、折り畳み時には上記支柱内部に当該足掛け部が折り畳まれるものである。
また、本発明(2)の昇降具は、少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、使用時には当該足掛け部が上記支柱を中心として両側に引き出されて水平方向にセットされ、折り畳み時には上記支柱内部に当該足掛け部が折り畳まれるものである。
また、本発明(3)の昇降具は、少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、当該支柱は溝部分を有し、当該支柱内部には補助柱があり、当該補助柱にはバネで外側へ付勢された蝶番部と当該蝶番部を中心として外側へ回動可能な足掛け部が結合されており、前記支柱と上記補助柱のスライドにより前記支柱の溝部分と上記補助柱に結合された足掛け部の位置が一致した場合に当該足掛け部が支柱の外側へ開くことにより、当該足掛け部が水平方向にセットされ、前記支柱の溝部分と上記補助柱に結合された足掛け部の位置が異なる場合に当該足掛け部が折り畳まれるものである。
また、本発明(4)の昇降具は、少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、当該支柱は溝部分を有し、当該支柱内部には補助柱があり、当該補助柱には補助柱突起部があり、当該補助柱突起部には蝶番部と当該蝶番部を中心として回動可能な足掛け部が結合されており、前記支柱と上記補助柱のスライドにより上記足掛け部は溝部分の下側の縁に規制され当該足掛け部が支柱の外側へ開くことにより、当該足掛け部が水平方向にセットされ、上記規制がない場合に当該足掛け部が折り畳まれるものである。
また、本発明(5)の昇降具は、少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、当該支柱は溝部分を有し、当該支柱にはワイヤーと結合された蝶番部と当該蝶番部を中心として回動可能な足掛け部が結合されており、ワイヤーの他端から当該ワイヤーを押し出す又は引っ張ることにより当該足掛け部が支柱の外側へ開くことにより、当該足掛け部が水平方向にセットされ、またワイヤーの他端から当該ワイヤーを引っ張る又は押し出すことにより当該足掛け部が折り畳まれるものである。
好ましくは、本発明(6)の昇降具は、少なくとも支柱及び足掛け部を有する本発明(1)から本発明(5)までの昇降具において、足掛け部の先端に嵌合部を設け、当該昇降具と他の昇降具とを結合しうるものである。
好ましくは、本発明(7)の昇降具は、少なくとも支柱及び足掛け部を有する本発明(1)から本発明(5)までの昇降具において、当該昇降具を折り畳み状態または使用時の状態でロックしうるものである。
本発明(1)によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にする昇降具を提供することが可能となる。
本発明(2)によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にする昇降具を提供することが可能となる。
本発明(3)によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にする昇降具を提供することが可能となる。また、ワンタッチで各々の足掛け部を一度にセットできるため、きわめて有益な技術を提供することが可能となる。
本発明(4)によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にする昇降具を提供することが可能となる。また、ワンタッチで各々の足掛け部を一度にセットできるため、きわめて有益な技術を提供することが可能となる。
本発明(5)によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にする昇降具を提供することが可能となる。また、ワンタッチで各々の足掛け部を一度にセットできるため、きわめて有益な技術を提供することが可能となる。
本発明(6)によれば、本昇降具Lを2本使用すれば、従来の梯子としても使用できるという効果を奏するとともに、収納時はコンパクトでありながら、多人数が同時に昇降動作を行うことができ、また多くの人々の避難動作等が可能となり、安全面からも大いなるメリットを有することとなり、また、この使用形態により、一種の運動場等にある遊具としての利用価値も生みうることとなるため、きわめて有益な技術を提供することが可能となる。
本発明(7)によれば、恒常的に設置した場合であってもセキュリティ面の問題が少ない昇降具を提供することが可能となる。
以下、添付図面に従って本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。そしてその内容は、以下に示す実施例に記載するとおりである。
図1は、本発明の実施例1における昇降具の外観を示す図である。この中で、図1(a)は折り畳み時の当該昇降具の外観であり、図1(b)は使用時の当該昇降具の外観である。
また、図2は、図1に示す本発明の実施例1における昇降具の構造を示す図である。この中で、図2(a)は折り畳み時の当該昇降具の構造を示す図であり、図2(b)は使用時の当該昇降具の構造を示す図である。
図1及び図2において、Lは当該昇降具を示す。また10は支柱、15は支柱内に設けられた溝部分であり、20は足掛け部、25は蝶番部である。尚、当該昇降具Lを使用する際に20の足掛け部は足だけでなく手、またはその他の体の部位等を掛ける場合が存在するが、便宜上、足掛け部と呼ぶこととする。
本実施例1においては、図1に示すとおり、支柱10は正方形または長方形を底面とする柱状の形態である。そしてその4つの側面のうち、1組の相対する2つの側面の表面には、長方形の溝部分15が、1つ以上順に整列して刻まれている。そしてその刻まれた溝部分15には、足掛け部20が収納可能な形態となっている。
図1(a)は折り畳み時の当該昇降具Lの外観図であるが、このときは当該足掛け部20が上記溝部分15に収納されている。当該足掛け部20が上記溝部分15に収納されているとき、当該昇降具Lは正方形または長方形を底面とする一本の柱状(本実施例1においては直方体)となる。もっとも若干の凹凸程度は生じても構わない。この状態では、当該昇降具Lは収納に容易な状態となる。
一方、図1(b)は使用時の当該昇降具Lの外観図であるが、このときは使用者によって各足掛け部20が上記溝部分15から引き出されて、柱状の支柱10と各足掛け部20が引き出され、水平方向にセットされる。使用者はこの状態で当該昇降具Lを使用することとなる。使用者は支柱10を建物等の外壁等にたてかけるか、支柱10はあらかじめ建物等の外壁等に固定して設置されるか、または建物等の外壁等に当該支柱10設置用の部材を設置しておき、これと当該支柱10を嵌めあわせることにより、当該昇降具Lを使用する。また、最下段の足掛け部20を前記支柱10の下端の高さと一致させること等により、当該昇降具Lの設置状態を安定させることが可能となる。
この構造は図2のようになる。折り畳み時には図2(a)に示すとおり、溝部分15に沿うように足掛け部20は収納されるが、この収納された部分の下側は蝶番部25によって支柱10と結合されている。これにより、図2(a)に示す折り畳み時の位置から、図2(b)に示す使用時の位置まで、当該足掛け部20は蝶番部25を中心として回動することとなる。このようにして折り畳み時における足掛け部20の折り畳み(収納)と使用時における足掛け部20の引き出し(セット)を実現している。
このようにして、掛け部20がセットされたならば、当該昇降具Lは使用時の状態となり、足使用者はこの足掛け部20に手や足などをかけ昇降できることとなる。
尚、上記実施例1においては、正方形または長方形を底面とするものを挙げたが、底面が円形やその他の形状であっても本発明が成立しうることは言うまでもない。
以上、本発明の実施例1によれば、当該昇降具Lの使用をしない折り畳み時には、支柱10に足掛け部20が収納され一本の棒状の器具となる。よって、折り畳み時には、従来の一般の梯子のような横幅を持たず、省スペースに寄与し、効率的な収納を行うことが可能となる。
また、同様の理由から当該昇降具Lはまったくかさばらないため、運搬も容易であると利点が備わることとなる。
さらに、緊急時の避難のため等の理由で、当該昇降具Lを建物へ恒常的に据付けておく場合も存在するが、恒常的に当該昇降具Lを据え付けておく場合、当該昇降具Lを折り畳み時の位置に設定しておき、当該昇降具Lの支柱10の側面全面に例えばロープ等を巻きつけて固定しておけば、侵入者が当該昇降具Lを使用し、外部から建造物の中に侵入するおそれは少なくなり、セキュリティの面は向上する。
よって本発明の実施例1によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にするとともに、恒常的に設置した場合であってもセキュリティ面の問題が少ない昇降具を提供することが可能となり、非常に有益である。
図3及び図4は、本発明の実施例2における昇降具の外観を示す図である。ここで図3は引き上げ型の昇降具であり、図4は押し下げ型の昇降具である。この中で、図3(a)は折り畳み時の当該昇降具(引き上げ型)の外観であり、図3(b)は使用時の当該昇降具(引き上げ型)の外観である。また、図4(a)は折り畳み時の当該昇降具(押し下げ型)の外観であり、図4(b)は使用時の当該昇降具(押し下げ型)の外観である。
また、図5は、図3に示す引き上げ型、図4に示す押し下げ型共通の、本発明の実施例2における昇降具の構造を示す図である。この中で、図5(a)は折り畳み時の当該昇降具の構造を示す図であり、図5(b)は使用時の当該昇降具の構造を示す図である。
図3、図4及び図5において、Lは当該昇降具を示す。また10は支柱であるが、図5に示すとおり支柱の内部は左右一対で一部空洞となっており、その空洞部分には、補助柱11が支柱10とスライド可能な形で埋め込まれている。補助柱11は左右一対であるが、この左右一対の補助柱11は別個独立にスライドさせてもよいし、一方で、左右一対の補助柱11に図示しない連動部を設けるとともに支柱10の内部にさらに空洞を設けて、左右一対の補助柱11を一体のものとして同時に連動させてもよい。
図3、図4及び図5において、Lは当該昇降具を示す。また10は支柱であるが、図5に示すとおり支柱の内部は左右一対で一部空洞となっており、その空洞部分には、補助柱11が支柱10とスライド可能な形で埋め込まれている。補助柱11は左右一対であるが、この左右一対の補助柱11は別個独立にスライドさせてもよいし、一方で、左右一対の補助柱11に図示しない連動部を設けるとともに支柱10の内部にさらに空洞を設けて、左右一対の補助柱11を一体のものとして同時に連動させてもよい。
また、15は支柱10内に設けられた溝部分であるが、本実施例2において当該溝部分15は支柱10をくりぬいた窓の形となっており、折り畳み時にはここからは補助柱11の側面がのぞくこととなる。
さらに、17は支柱内に設けられたスライド制御用溝部である。スライド制御用溝部17もやはり支柱10をくりぬいた窓の形となっているが、ここからは足掛け部20は出てこないが、かわりに補助柱11に突起状に設けられた補助柱つまみ部16がこのスライド制御用溝部17から露出している。そして補助柱つまみ部16を人間の手によって上下させることにより、前記スライド制御用溝部17をレールとしてこれに拘束されながら、補助柱つまみ部16は上下する。これにより、支柱10と補助柱11の位置関係に関して、これらを相互にスライドさせることができるようになっている。
また、18はいわゆる鍵穴であり、これは補助柱つまみ部16に設置されている。この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、図示しないつっかえ棒が、補助柱11側から支柱10に設けた図示しない穴方向へ出て補助柱11と支柱10のスライドを防ぎ一体化させる。すなわち補助柱11と支柱10をロックするということになる。
また20は足掛け部、25は蝶番部である。尚、当該昇降具Lを使用する際に20の足掛け部は足だけでなく手、またはその他の体の部位等を掛ける場合が存在するが、便宜上、足掛け部と呼ぶこととするのは実施例1と同様とする。
本実施例2においては、図5のような構造をとる。補助柱11内に補助柱溝部分19を設け、それぞれの補助柱11における支柱10の溝部分15側には、当該補助柱溝部分19が、1つ以上順に整列して刻まれている。そしてその刻まれた補助柱溝部分19に、足掛け部20が収納可能な状態で装着されている。
支柱10と補助柱11の関係が図5(a)に示す位置関係にある場合、補助柱溝部分19に沿うように足掛け部20は収納される。また、この収納された部分の下側は蝶番部25によって補助柱11と結合されている。そしてその蝶番部25には図示しないバネ(ゴム)等の弾性体によって、補助柱11の外側(支柱10側)へ付勢される構造となっていて、何らの障害物がない場合、この付勢力によって前記足掛け部20は蝶番部20を中心として外側へ回動して開くこととなる。
以上の構成をもって、本発明の実施例2においては次のように使用される。図3に示す引き上げ型では補助柱つまみ部16が下側にあるとき、また図4に示す押し下げ型では補助柱つまみ部16が上側にあるときが、当核昇降具Lのそれぞれ折り畳み時の状態であり、この状態は、図3(a)、図4(a)及び図5(a)に示される。このときは、図5(a)によって理解できるように補助柱11に存在する上記各々の補助柱溝部分19の外側には支柱10の内壁があり、これによって当該補助柱溝部分19は蓋をされているような状態となっている。このとき、上述したとおり蝶番部25は常に外側(支柱10側)へ付勢されているが、支柱10の内壁により、足掛け部20は内側へおさえられているため、依然として当該補助柱溝部分19の中に足掛け部20は収納されたままであり、支柱10にある溝部分15からは補助柱11の外壁が見えるだけである。
このときは、当該昇降具Lは折り畳み時の状態、すなわち、外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態に維持されることとなり、収納に容易な状態となる。
一方、図3に示す引き上げ型では補助柱つまみ部16が上側にあるとき、また図4に示す押し下げ型では補助柱つまみ部16が下側にあるときが、当該昇降具Lのそれぞれ使用時の状態であり、この状態は、図3(b)、図4(b)及び図5(b)に示される。このときは、図5(b)によって理解できるように補助柱11に存在する上記おのおのの補助柱溝部分19の位置は支柱10内に設けられた溝部分15の位置と一致している。すなわち、図3に示す引き上げ型では、スライド制御用溝部17で補助柱つまみ部16をスライドして引き上げることにより、図4に示す押し下げ型では、スライド制御用溝部17で補助柱つまみ部16をスライドして押し下げることにより、柱の高さ方向における支柱10と補助柱11の位置関係をスライドすることができ、そのスライドによって、上記、補助柱11に存在する補助柱溝部分19の位置(ひいては足掛け部20の位置)と支柱10内にある溝部分15の位置とが一致することとなる。
よって、折り畳み時のように支柱10の内壁が足掛け部20の動きを妨げることはなく、また上述したとおり蝶番部25は常に外側(支柱10側)へ付勢されているため、図3(b)、図4(b)及び図5(b)に示すとおり、足掛け部20は蝶番部25に加わる付勢力によって、支柱10の外側へ開く。このとき、支柱10を正面からみたときの右側の足掛け部20は右側に、左側の足掛け部20は左側に開くため、支柱10を中心として両側に、足掛け部20が水平方向にセットされることとなる。
また、補助柱11の高さ方向における当該補助柱溝部分19及び足掛け部20の取り付け間隔と支柱10の高さ方向における溝部分15の間隔は等しくしていて、かつ、これらを1対1に対応するようにしているため、補助柱11に存在する補助柱溝部分19の位置と支柱10内にある溝部分15の位置とが一致するときがすべて同時となり、すべての足掛け部20が同時に水平方向に開き、セットされることとなる。
このようにして、足掛け部20がセットされたならば、当該昇降具Lは使用時の状態となり、使用者はこの足掛け部20に手や足などをかけ昇降できることとなる。
一方、使用者が再び、図3に示す引き上げ型では補助柱つまみ部16を下側に移動させ、また、図4に示す押し下げ型では補助柱つまみ部16を上側に移動させた場合は、再び
支柱10と補助柱11の位置関係がスライドすることとなる。そのスライドによって、上記、補助柱11に存在する補助柱溝部分19の位置(ひいては足掛け部20の位置)と支柱10内にある溝部分15の位置とが異なることとなる。これにより、再び当該昇降具Lは折り畳み時の状態になり、前記足掛け部20は折り畳まれ、図3(a)、図4(a)及び図5(a)に示される折り畳み状態へ再び遷移することとなる。
支柱10と補助柱11の位置関係がスライドすることとなる。そのスライドによって、上記、補助柱11に存在する補助柱溝部分19の位置(ひいては足掛け部20の位置)と支柱10内にある溝部分15の位置とが異なることとなる。これにより、再び当該昇降具Lは折り畳み時の状態になり、前記足掛け部20は折り畳まれ、図3(a)、図4(a)及び図5(a)に示される折り畳み状態へ再び遷移することとなる。
このように、本発明の実施例2においては、補助柱つまみ部16をスライドさせることにより、支柱10と補助柱11の位置関係をスライドさせ、この結果、弾性体で付勢された蝶番部25を通じて足掛け部20の引き出し(セット)を実現しているのである。
また、上述のとおり、補助柱つまみ部16には鍵穴18が設置されていて、この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、補助柱11と支柱10をロックする。これにより、当該昇降具Lの折り畳み時に鍵をかけると外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態、すなわち収納に容易な状態(折り畳み状態)でロックされる。これにより、当該鍵穴18に合致する鍵をもっている人しか当該昇降具Lを使用時の状態へセットすることができない。また、使用時に鍵をかけると使用時の状態でロックされるため、安定な状態で使用することができる。
尚、上記実施例2においては、正方形または長方形を底面とするものを挙げたが、底面が円形やその他の形状であっても本発明が成立しうることは言うまでもない。
また、同様の効果は、支柱10及び補助柱11を同心円状の底面を持つ柱状に形成し、補助柱の側面に溝部分15、補助柱溝部分19、足掛け部20、蝶番部25等を装着することによっても実現できる。このとき、前記スライド制御用溝部17は支柱10の側面の回転方向に刻まれ、鍵穴18が設置された補助柱つまみ部16は回転方向にスライドさせることにより、支柱10と補助柱11を回転方向にスライドさせる。この回転方向のスライドで補助柱11に存在する補助柱溝部分19等の位置と支柱10内にある溝部分15の位置と一致状態または不一致の状態に切り替えることにより、足掛け部20の引き出し(セット)と収納(折り畳み)が実現でき、上述した高さ方向にスライドする例と同様の効果を奏させることができる。
以上、本発明の実施例2によれば、当該昇降具Lの使用をしない折り畳み時には、支柱10に足掛け部20が収納され一本の棒状の器具となる。よって、折り畳み時には、従来の一般の梯子のような横幅を持たず、省スペースに寄与し、効率的な収納を行うことが可能となる。
また、同様の理由から当該昇降具Lはまったくかさばらないため、運搬も容易であると利点が備わることとなる。
さらに、緊急時の避難のため等の理由で、当該昇降具Lを建物へ恒常的に据付けておく場合も存在するが、恒常的に当該昇降具Lを据え付けておく場合、当該昇降具Lを折り畳み時の位置に設定しておき、鍵をかけて固定しておけば、侵入者が当該昇降具Lを使用し、外部から建造物の中に侵入するおそれは少なくなり、セキュリティの面は向上する。
また使用時に鍵をかけておけば安定な状態で使用することができる。
よって本発明の実施例2によれば、設置した場合に使用時以外は省スペースに寄与し、また運搬を容易にするとともに、恒常的に設置した場合であってもセキュリティ面の問題が少ない昇降具を提供することが可能となり、非常に有益である。
また本発明の実施例2によれば、補助柱つまみ16をスライドさせることにより、ワンタッチで各々の足掛け部20を一度にセットできるため、きわめて有益な技術を提供することが可能となる。
図6は、本発明の実施例3における昇降具の外観を示す図である。この中で、図6(a)は折り畳み時の当該昇降具の外観であり、図6(b)は使用時の当該昇降具の外観である。
また、図7は、図6に示す本発明の実施例3における昇降具の構造を示す図である。この中で、図7(a)は折り畳み時の当該昇降具の構造を示す図であり、図7(b)は使用時の当該昇降具の構造を示す図である。
図6及び図7において、Lは当該昇降具を示す。また10は支柱であるが、図7に示すとおり支柱の内部は中心部分が一部空洞となっており、その空洞部分には、補助柱11が支柱10とスライド可能な形で埋め込まれている。
また、15は支柱10内に設けられた溝部分であるが、本実施例3において当該溝部分15は支柱10をくりぬいた窓の形となっているが、後述するように、折り畳み時にはここからは主として足掛け部20がのぞくこととなる。
さらに、17は支柱内に設けられたスライド制御用溝部である。スライド制御用溝部17もやはり支柱10をくりぬいた窓の形となっているが、ここからは足掛け部20は出てこないが、かわりに補助柱11に突起状に設けられた補助柱つまみ部16がこのスライド制御用溝部17から露出している。そして補助柱つまみ部16を人間の手によって上下させることにより、前記スライド制御用溝部17をレールとしてこれに拘束されながら、補助柱つまみ部16は上下する。これにより、支柱10と補助柱11の位置関係に関して、これらを相互にスライドさせることができるようになっている。
また、18はいわゆる鍵穴であり、これは補助柱つまみ部16に設置されている。この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、図示しないつっかえ棒が、補助柱11側から支柱10に設けた図示しない穴方向へ出て補助柱11と支柱10のスライドを防ぎ一体化させる。すなわち補助柱11と支柱10をロックするということになる。
また20は足掛け部、25は蝶番部である。尚、当該昇降具Lを使用する際に20の足掛け部は足だけでなく手、またはその他の体の部位等を掛ける場合が存在するが、便宜上、足掛け部と呼ぶこととするのは実施例1や2と同様とする。
本実施例3においては、図7のような構造をとる。補助柱11内には、補助柱11の高さ方向に垂直な方向に左右にそれぞれ補助柱突起部26を設ける。当該補助柱突起部26は支柱10の溝部分15と1対1の関係で設けられている。そしてその補助柱突起部26は、支柱10と補助柱11のスライドに対応して、対応する溝部分15の端から端まで移動しうる。
そしてその補助柱突起部26には蝶番部25を介して、当該蝶番部25を中心として足掛け部20が回動可能な状態で結合されている。この蝶番部25には、図7(a)に示すとおり足掛け部20が支柱10や補助柱11の高さ方向であって、かつ図中下を向くように、バネやゴム等の弾性体で付勢してもよいが、この力は重力で代用しても構わない。また、足掛け部20のスムーズな動きを確保するため、足掛け部20の先端は丸みを帯びた形状となっている。
以上の構成をもって、本発明の実施例3においては次のように使用される。今、図6(a)に示すとおり、補助柱つまみ部16がスライド制御用溝部17の上側にあるときが当該昇降具Lの折り畳み時である。折り畳み時には足掛け部20は支柱10の溝部分15の中に収納された形となっている。このとき、図7(a)に示すとおり、補助柱11にある各々の補助柱突起部26は、いずれも支柱10の各々の溝部分15の上側にある。そして、そこから蝶番部25を介して結合されている足掛け部20は、蝶番部25に付された付勢力または重力によって支柱10や補助柱11の高さ方向かつ下向きに向くので、支柱10に設けられた溝部分15に当該足掛け部20は収納される。よってこのとき、支柱10の溝部分15を外からみると前記足掛け部20が収納されたところが見えることとなる。
このときは、当該昇降具Lは折り畳み時の状態、すなわち、外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態に維持されることとなり、収納に容易な状態となる。
一方、図6(b)に示すとおり、補助柱つまみ部16がスライド制御用溝部17の下側にあるときが当該昇降具Lの使用時である。このとき、支柱10に対して補助柱11は相対的に押し下げられるわけであるから、図7(b)に示すとおり、補助柱11にある各々の補助柱突起部26は、いずれも支柱10の各々の溝部分15の下側に来る。そして、そこから蝶番部25を介して結合されている足掛け部20は、溝部分15の下側の縁に規制され、かつ、足掛け部20の先端は丸みを帯びた形状となっていることから、各々の足掛け部20は、支柱10や補助柱11の高さ方向に垂直な方向、かつ、当該支柱10や補助柱11の外側へ向けて開くこととなる。このとき、支柱10を正面からみたときの右側の足掛け部20は右側に、左側の足掛け部20は左側に開くため、支柱10を中心として両側に、足掛け部20が水平方向にセットされることとなる。
また、補助柱11の高さ方向における当該補助柱突起部26及び足掛け部20の取り付け間隔と支柱10の高さ方向における溝部分15の間隔は等しくしていて、かつ、これらを1対1に対応するようにしているため、補助柱11に存在する補助柱突起部26の位置と支柱10内にある溝部分15の位置関係はすべて一致するため、すべての足掛け部20が水平方向にセットされることとなる。
このようにして、足掛け部20がセットされたならば、当該昇降具Lは使用時の状態となり、使用者はこの足掛け部20に手や足などをかけ昇降できることとなる。
一方、使用者が再び、補助柱つまみ部16を上側に移動させた場合は、再び支柱10と補助柱11の位置関係がスライドすることとなる。これにより、上記足掛け部は溝部分15の下側の縁による規制がなくなるため、再び当該昇降具Lは折り畳み時の状態になり、前記足掛け部20は折り畳まれ、図6(a)及び図7(a)に示される折り畳み状態へ再び遷移することとなる。
このように、本発明の実施例3においては、補助柱つまみ部16をスライドさせることにより、支柱10と補助柱11の位置関係をスライドさせ、この結果、溝部分15の下側の縁の規制や、かつ、足掛け部20の先端の丸みを帯びた形状を利用して、蝶番部25を通じて足掛け部20の収納や引き出し(セット)を実現しているのである。
また、本発明の実施例3においても上述のとおり、補助柱つまみ部16には鍵穴18が設置されていて、この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、補助柱11と支柱10をロックする。これにより、当該昇降具Lの折り畳み時に鍵をかけると外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態、すなわち収納に容易な状態(折り畳み状態)でロックされる。これにより、当該鍵穴18に合致する鍵をもっている人しか当該昇降具Lを使用時の状態ヘセットすることができない。また、使用時に鍵をかけると使用時の状態でロックされるため、安定な状態で使用することができる。
尚、上記実施例3においては、正方形または長方形を底面とするものを挙げたが、底面が円形やその他の形状であっても本発明が成立しうることは言うまでもない。
以上、本発明の実施例3によれば、本発明の実施例2等と同様な効果が得られ、非常に有益である。
本発明の実施例4における昇降具は機構ワイヤー式または電気ワイヤー式における昇降具であり、図8は、本発明の実施例4における昇降具の外観を示す図であり、この図は機構ワイヤー式または電気ワイヤー式において共通である。この中で、図8(a)は折り畳み時の当該昇降具の外観であり、図8(b)は使用時の当該昇降具の外観である。また図9は、本発明の実施例4における機構ワイヤー式の昇降具の構造を示す図である。この中で、図9(a)は折り畳み時の当該昇降具の構造を示す図であり、図9(b)は使用時の当該昇降具の構造を示す図である。図10は、本発明の実施例4における電気ワイヤー式の昇降具の構造を示す図である。この中で、図10(a)は折り畳み時の当該昇降具の構造を示す図であり、図10(b)は使用時の当該昇降具の構造を示す図である。
図8、図9及び図10において、Lは当該昇降具を示す。また10は支柱であるが、図9及び図10に示すとおり支柱の内部は中心部分が一部空洞となっており、その空洞部分には、補助柱11が支柱10とスライド可能な形で埋め込まれている。
また、15は支柱10内に設けられた溝部分であるが、本実施例4において当該溝部分15は支柱10をくりぬいた窓の形となっているが、後述するように、折り畳み時にはここからは主として足掛け部20がのぞくこととなる。
さらに、17は支柱内に設けられたスライド制御用溝部である。スライド制御用溝部17もやはり支柱10をくりぬいた窓の形となっているが、ここからは足掛け部20は出てこないが、かわりに補助柱11に突起状に設けられた補助柱つまみ部16がこのスライド制御用溝部17から露出している。そして補助柱つまみ部16を人間の手によって上下させることにより、前記スライド制御用溝部17をレールとしてこれに拘束されながら、補助柱つまみ部16は上下する。すなわち、この結果、支柱10と補助柱11の位置関係に関して、これらは相互にスライドさせることができるようになっている。但し、本発明の実施例2、本発明の実施例3に比べて、本発明の実施例4ではそのスライド距離は少ない。
また、18はいわゆる鍵穴であり、これは補助柱つまみ部16に設置されている。この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、図示しないつっかえ棒が、補助柱11側から支柱10に設けた図示しない穴方向へ出て補助柱11と支柱10のスライドを防ぎ一体化させる。すなわち補助柱11と支柱10をロックするということになる。
また20は足掛け部、25は蝶番部である。尚、当該昇降具Lを使用する際に20の足掛け部は足だけでなく手、またはその他の体の部位等を掛ける場合が存在するが、便宜上、足掛け部と呼ぶこととするのは実施例1から3までと同様とする。
本実施例4においては、機構ワイヤー式では図9のような構造をとる。補助柱11内には、補助柱11の高さ方向に垂直な方向に左右にそれぞれ補助柱突起部26を設ける。当該補助柱突起部26は支柱10の溝部分15と1対1の関係で設けられている。そしてその補助柱突起部26は、支柱10と補助柱11のスライドに対応して、対応する溝部分15の下端から下端の少し上まで移動しうる。そしてその補助柱突起部26の下部にはワイヤー27の一端がそれぞれ設置かつ固定されている。
一方、足掛け部20は蝶番部25を介して回動可能な状態で結合されているが、この足掛け部20は支柱10との間で結合される点が上記本発明の実施例2、上記本発明の実施例3とは異なる点である。そしてその蝶番部25はワイヤー27と結合されている点が、本実施例4の特徴的な点である。ワイヤー27が支柱10の内側へ引っ張られると、蝶番部25は足掛け部20が外側へ回転して開く方向へ動く。また、足掛け部20のスムーズな動きを確保するため、足掛け部20の先端は丸みを帯びた形状となっている。
以上の構成をもって、本実施例4における機構ワイヤー式では次のように使用される。今、図8(a)に示すとおり、補助柱つまみ部16がスライド制御用溝部17の下側にあるときが当該昇降具Lの折り畳み時である。折り畳み時には足掛け部20は支柱10の溝部分15の中に収納された形となっている。このとき、図9(a)に示すとおり、補助柱11にある各々の補助柱突起部26は、いずれも支柱10の各々の溝部分15の下端にある。この結果、補助柱突起部26は蝶番部25に結合されているワイヤー27を押し出す。押し出すことにより、蝶番部25には足掛け部20が前記補助柱11へ向かう方向(内向き)に回転力がかかる。この結果、足掛け部20は補助柱11へ向かう方向(内向き)に回転し、支柱10や補助柱11とほぼ平行な位置まで回転し、支柱10や補助柱11の高さ方向かつ上向きに向くので、支柱10に設けられた溝部分15に当該足掛け部20は収納される。よってこのとき、支柱10の溝部分15を外からみると前記足掛け部20が収納されたところが見えることとなる。
このときは、当該昇降具Lは折り畳み時の状態、すなわち、外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態に維持されることとなり、収納に容易な状態となる。
一方、図8(b)に示すとおり、補助柱つまみ部16がスライド制御用溝部17の上側にあるときが当該昇降具Lの使用時である。このとき、支柱10に対して補助柱11は相対的に少し押し上げられるわけであるから、図9(b)に示すとおり、補助柱11にある各々の補助柱突起部26は、いずれも支柱10の各々の溝部分15の下端から少し浮いた位置(上側)に来る。この結果、補助柱突起部26は蝶番部25に結合されているワイヤー27を引っ張る。引っ張ることにより、蝶番部25には足掛け部20が前記補助柱11から遠ざかる方向(外向き)に回転力がかかる。この結果、足掛け部20は補助柱11から遠ざかる方向(外向き)に回転し、支柱10や補助柱11に対してほぼ垂直な位置まで回転し、かつ、当該支柱10や補助柱11の外側へ向けて開くこととなる。このとき、支柱10を正面からみたときの右側の足掛け部20は右側に、左側の足掛け部20は左側に開くため、支柱10を中心として両側に、足掛け部20が水平方向にセットされることとなる。
このようにして、足掛け部20がセットされたならば、当該昇降具Lは使用時の状態となり、使用者はこの足掛け部20に手や足などをかけ昇降できることとなる。
一方、使用者が再び、補助柱つまみ部16を下側に移動させた場合は、再び支柱10と補助柱11の位置関係がスライドすることとなる。これにより、再び当該昇降具Lは折り畳み時の状態になり、前記足掛け部20は折り畳まれ、図8(a)及び図9(a)に示される折り畳み状態へ再び遷移することとなる。
また、本実施例4における、電気ワイヤー式では図10のような構造をとる。図10において24はリレーであり、このリレー24は支柱10の溝部分15と1対1の関係で設けられている。そしてこのリレー24にはワイヤー27の一端がそれぞれ設置かつ固定されている。そしてこのリレー24の脇には図示しないメカスイッチがついているとともに、この図示しないメカスイッチ、図示しない制限抵抗、及びリレー24は図示しない電源と接続され、電気回路を形成している。また補助柱11には、メカスイッチに対応して図示しないスイッチ用突起部が設けられており、この図示しないスイッチ用突起部が上下することにより、上記メカスイッチが切り替わる。図示しないスイッチ用突起部が下がるときと上がるときでは、当該リレー24に流れる電流の向きは入れ替わり、図示しないスイッチ用突起部が下がるときにはリレー24の動作によりワイヤー27を押し出す方向へ電流が流れ、図示しないスイッチ用突起部が上がるときにはリレー24の動作によりワイヤー27が引っ張られる方向へ電流が流れる。
一方、足掛け部20は蝶番部25を介して回動可能な状態で結合されているが、この足掛け部20は支柱10との間で結合される点が上記本発明の実施例4における上記機構ワイヤー式と共通する点である。そしてその蝶番部25はワイヤー27と結合されている点も、本実施例4の機構ワイヤー式と共通する点である。ワイヤー27が支柱10の内側へ引っ張られると、蝶番部25は足掛け部20が外側へ回転して開く方向へ動く。また、足掛け部20のスムーズな動きを確保するため、足掛け部20の先端は丸みを帯びた形状となっている。
以上の構成をもって、本実施例4における電気ワイヤー式では次のように使用される。今、図8(a)に示すとおり、補助柱つまみ部16がスライド制御用溝部17の下側にあるときが当該昇降具Lの折り畳み時である。折り畳み時には足掛け部20は支柱10の溝部分15の中に収納された形となっている。このとき、図10(a)に示すとおり、補助柱11にある図示しない各々のスイッチ用突起部は、いずれも支柱10の各々の溝部分15の下端にある(下がる)。この結果、図示しないスイッチ用突起部は上記メカスイッチを動作させ、リレー24を動作させる。これにより、リレー24は蝶番部25に結合されているワイヤー27を押し出す。押し出すことにより、蝶番部25には足掛け部20が前記補助柱11へ向かう方向(内向き)に回転力がかかる。この結果、足掛け部20は補助柱11へ向かう方向(内向き)に回転し、支柱10や補助柱11とほぼ平行な位置まで回転し、支柱10や補助柱11の高さ方向かつ上向きに向くので、支柱10に設けられた溝部分15に当該足掛け部20は収納される。よってこのとき、支柱10の溝部分15を外からみると前記足掛け部20が収納されたところが見えることとなる。
このときは、当該昇降具Lは折り畳み時の状態、すなわち、外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態に維持されることとなり、収納に容易な状態となる。
一方、図8(b)に示すとおり、補助柱つまみ部16がスライド制御用溝部17の上側にあるときが当該昇降具Lの使用時である。このとき、支柱10に対して補助柱11は相対的に少し押し上げられるわけであるから、図10(b)に示すとおり、補助柱11にある図示しない各々のスイッチ用突起部は、いずれも支柱10の各々の溝部分15の下端から少し浮いた位置(上側)に来る(上がる)。この結果、図示しないスイッチ用突起部は蝶番部25に結合されているワイヤー27を引っ張る。引っ張ることにより、蝶番部25には前記補助柱11から足掛け部20が遠ざかる方向(外向き)に回転力がかかる。この結果、足掛け部20は補助柱11から遠ざかる方向(外向き)に回転し、支柱10や補助柱11に対してほぼ垂直な位置まで回転し、かつ、当該支柱10や補助柱11の外側へ向けて開くこととなる。このとき、支柱10を正面からみたときの右側の足掛け部20は右側に、左側の足掛け部20は左側に開くため、支柱10を中心として両側に、足掛け部20が水平方向にセットされることとなる。
このようにして、足掛け部20がセットされたならば、当該昇降具Lは使用時の状態となり、使用者はこの足掛け部20に手や足などをかけ昇降できることとなる。
一方、使用者が再び、補助柱つまみ部16を下側に移動させた場合は、再び支柱10と補助柱11の位置関係がスライドすることとなる。これにより、再び当該昇降具Lは折り畳み時の状態になり、前記足掛け部20は折り畳まれ、図8(a)及び図10(a)に示される折り畳み状態へ再び遷移することとなる。
このように、本発明の実施例4においては、機構ワイヤー式においても電気ワイヤー式においても補助柱つまみ部16をスライドさせることにより、支柱10と補助柱11の位置関係をスライドさせることにより、直接機構的に、または、電気に一度変換した後、ワイヤー27を押し出し、または引っ張ることにより、ワイヤー27と結合された蝶番部25を通じて足掛け部20の収納や引き出し(セット)を実現しているのである。
尚、本発明の実施例4においては、図示しないメカスイッチは1つだけ設置し、これをすべてのリレー24と接続し、当該図示しないメカスイッチを補助柱つまみ部16のスライドに対し連動させる方法ととっても実現できる。この方法であっても構わない。
また、本発明の実施例4においても上述のとおり、補助柱つまみ部16には鍵穴18が設置されていて、この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、補助柱11と支柱10をロックする。これにより、当該昇降具Lの折り畳み時に鍵をかけると外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態、すなわち収納に容易な状態(折り畳み状態)でロックされる。これにより、当該鍵穴18に合致する鍵をもっている人しか当該昇降具Lを使用時の状態へセットすることができない。また、使用時に鍵をかけると使用時の状態でロックされるため、安定な状態で使用することができる。
また、本発明の実施例4においても上述のとおり、補助柱つまみ部16には鍵穴18が設置されていて、この鍵穴18に図示しない鍵を差込み、鍵を回転させると、補助柱11と支柱10をロックする。これにより、当該昇降具Lの折り畳み時に鍵をかけると外形は概ね支柱10の外形に近い柱状の状態、すなわち収納に容易な状態(折り畳み状態)でロックされる。これにより、当該鍵穴18に合致する鍵をもっている人しか当該昇降具Lを使用時の状態へセットすることができない。また、使用時に鍵をかけると使用時の状態でロックされるため、安定な状態で使用することができる。
尚、上記実施例4においては、正方形または長方形を底面とするものを挙げたが、底面が円形やその他の形状であっても本発明が成立しうることは言うまでもない。
また、上記実施例4においては、ワイヤー27と蝶番部25の結合関係により、押し出しと引っ張りによる、折り畳み(収納)と引き出し(セット)の関係が逆になる場合も考えられるがこれも本発明の範囲内である。
以上、本発明の実施例4によれば、本発明の実施例2や実施例3等と同様な効果が得られ、非常に有益である。
図11は、本発明の実施例5における昇降具の外観及び構造を示す図である。図においてそれぞれLは昇降具であり、当該10は支柱であり、20は足掛け部である。これらは上述した本発明の実施例1から本発明の実施例4によって発明として開示した昇降具Lである。
本発明の実施例5においては、当該昇降具Lの足掛け部20の先端に嵌合部20aまたは20bが設けられている点が特徴的である。本実施例5においては図11(b)に示すように当該昇降具Lの支柱10に対して図面向かって左側の足掛け部20には先端に凸型の嵌合部20aが設けられており、図面向かって右側の足掛け部20には先端に凹型の嵌合部20bが設けられている。これにより図11(c)や(a)が示すように昇降具Lの支柱10に対して図面向かって右側の足掛け部20と他の昇降具Lの支柱10に対して図面向かって左側の足掛け部20とが嵌合部20a及び20bによって結合され、これらは一体となることが可能となる。
このように一体となった場合の外観は図11(a)に示すとおりであるが、まず2つの本発明による昇降具Lを結合させたものが図の実線部分である。このように結合すれば、真ん中の2本の支柱を含んでその内側の部分は従来の梯子の形状をしており、結果、本昇降具Lを2本使用すれば、効率的な収納が可能といった本発明の実施例1から4までの効果のみならず、従来の梯子としても使用できるという効果を奏する。
また、図11(a)の点線部で示したように、本発明の実施例5によれば、当該昇降具Lを無限に連結しうることとなる。これにより、収納時はコンパクトでありながら、多人数が同時に昇降動作を行うことができ、また多くの人々の避難動作等が可能となり、安全面からも大いなるメリットを有することとなる。また、この使用形態により、一種の運動場等にある遊具としての利用価値も生みうることとなる。
尚、本発明の実施例5においては凹と凸の嵌合部で嵌合を行う例を示したが、本発明の効果を奏し、かつ嵌合が可能ならば他の種類の公知の嵌合部で嵌合を行っても構わない。また支柱10を通じて左右の足掛け部20の先端が同じ形の公知の嵌合部で嵌合を行っても構わない。いずれも本発明の範囲内である。
以上、本発明の実施例5によれば、きわめて有益な技術を提供することが可能となる。
以上、本発明の実施例1から実施例5まで説明してきたが、本発明の技術的思想の範囲内であれば他の例であっても本発明の範囲内である。
L 昇降具
10 支柱
11 補助柱
15 溝部分
16 補助柱つまみ部
17 スライド制御用溝部
18 鍵穴
19 補助柱溝部分
20 足掛け部
20a 嵌合部
20b 嵌合部
24 リレー
25 蝶番部
26 補助柱突起部
27 ワイヤー
10 支柱
11 補助柱
15 溝部分
16 補助柱つまみ部
17 スライド制御用溝部
18 鍵穴
19 補助柱溝部分
20 足掛け部
20a 嵌合部
20b 嵌合部
24 リレー
25 蝶番部
26 補助柱突起部
27 ワイヤー
Claims (7)
- 少なくとも支柱及び足掛け部を有する昇降具において、
使用時には当該足掛け部が引き出されて水平方向にセットされ、
折り畳み時には上記支柱内部に当該足掛け部が折り畳まれることを特徴とする昇降具。 - 少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、
使用時には当該足掛け部が上記支柱を中心として両側に引き出されて
水平方向にセットされ、
折り畳み時には上記支柱内部に当該足掛け部が折り畳まれることを特徴とする昇降具。 - 少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、
当該支柱は溝部分を有し、
当該支柱内部には補助柱があり、
当該補助柱にはバネで外側へ付勢された蝶番部と
当該蝶番部を中心として外側へ回動可能な足掛け部が結合されており、
前記支柱と上記補助柱のスライドにより
前記支柱の溝部分と上記補助柱に結合された足掛け部の位置が一致した場合に
当該足掛け部が支柱の外側へ開くことにより、
当該足掛け部が水平方向にセットされ、
前記支柱の溝部分と上記補助柱に結合された足掛け部の位置が異なる場合に
当該足掛け部が折り畳まれることを特徴とする昇降具。 - 少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、
当該支柱は溝部分を有し、
当該支柱内部には補助柱があり、
当該補助柱には補助柱突起部があり、
当該補助柱突起部には蝶番部と
当該蝶番部を中心として回動可能な足掛け部が結合されており、
前記支柱と上記補助柱のスライドにより
上記足掛け部は溝部分の下側の縁に規制され
当該足掛け部が支柱の外側へ開くことにより、
当該足掛け部が水平方向にセットされ、
上記規制がない場合に
当該足掛け部が折り畳まれることを特徴とする昇降具。 - 少なくとも1本の支柱及び足掛け部を有する昇降具において、
当該支柱は溝部分を有し、
当該支柱にはワイヤーと結合された蝶番部と
当該蝶番部を中心として回動可能な足掛け部が結合されており、
ワイヤーの他端から当該ワイヤーを押し出す又は引っ張ることにより
当該足掛け部が支柱の外側へ開くことにより、
当該足掛け部が水平方向にセットされ、
またワイヤーの他端から当該ワイヤーを引っ張る又は押し出すことにより
当該足掛け部が折り畳まれることを特徴とする昇降具。 - 少なくとも支柱及び足掛け部を有する請求項1から請求項5までの昇降具において、足掛け部の先端に嵌合部を設け、
当該昇降具と他の昇降具とを結合しうることを特徴とする昇降具。 - 少なくとも支柱及び足掛け部を有する請求項1から請求項5までの昇降具において、当該昇降具を折り畳み状態または使用時の状態でロックしうることを特徴とする昇降具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005359571A JP2007138676A (ja) | 2005-11-15 | 2005-11-15 | 昇降具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005359571A JP2007138676A (ja) | 2005-11-15 | 2005-11-15 | 昇降具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007138676A true JP2007138676A (ja) | 2007-06-07 |
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ID=38201878
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JP2005359571A Pending JP2007138676A (ja) | 2005-11-15 | 2005-11-15 | 昇降具 |
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JP (1) | JP2007138676A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018502237A (ja) * | 2014-12-15 | 2018-01-25 | ロデンビー,グレン | 登り手が使用中に改善された登り姿勢を採用することを可能にするための垂直に配向された梯子装置 |
-
2005
- 2005-11-15 JP JP2005359571A patent/JP2007138676A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018502237A (ja) * | 2014-12-15 | 2018-01-25 | ロデンビー,グレン | 登り手が使用中に改善された登り姿勢を採用することを可能にするための垂直に配向された梯子装置 |
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