JP2007135627A - 大動脈解離用治療具 - Google Patents

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Abstract

【課題】DeBakeyIIIa型及びDeBakeyIIIb型に分類される大動脈解離を降圧療法により治療する場合に、エントリーの閉塞部材を患者毎に細かくデザインする必要をなくし、降圧療法を多くの医療施設で行えるようにする。
【解決手段】薄い膜状の閉塞部材2と、この閉塞部材2を弓部大動脈の内膜組織に固定する固定部材3とで大動脈解離用治療具を構成する。閉塞部材2を筒状に形成して、弓部大動脈のエントリーを覆う位置まで挿入する。閉塞部材2内に真腔の血液を流し、この血液の圧力により閉塞部材2を内膜組織のエントリー周縁に沿うように変形させて接触させ、エントリーを閉塞する。
【選択図】図1

Description

本発明は、大動脈解離を治療する際に用いる大動脈解離用治療具に関する。
近年、動脈硬化等に起因する大動脈疾患の一つとして、大動脈解離の発症例が増加している。大動脈解離とは、大動脈の内膜組織の一部が破綻してできたエントリーから大動脈を流れる血液が大動脈の内膜組織と外膜組織との間に流れ込んで、これら内膜組織と外膜組織との間に解離腔を生じさせる病態である。この大動脈解離は、解離腔が上行大動脈から胸部下行大動脈に亘るDeBakeyI型と、解離腔が上行大動脈にとどまるDeBakeyII型と、解離腔が左鎖骨下動脈よりも血流方向末梢側で胸部下行大動脈にとどまるDeBakeyIIIa型と、解離腔が胸部下行大動脈から腹部大動脈に亘るDeBakeyIIIb型とに分類される。
これら大動脈解離の類型のうち、解離腔が上行大動脈に及んでいるDeBakeyI型及びDeBakeyII型(Stanford A型とも呼ばれている)の場合には、解離腔により冠動脈の入り口が圧迫されたり大動脈弁がゆがんだりして患者は急性期に致死的となることから、緊急に外科治療が必要になる。一方、解離腔が上行大動脈にないDeBakeyIIIa型及びDeBakeyIIIb型(Stanford B型とも呼ばれている)の場合には、大動脈破裂や瘤形成、各分岐動脈への灌流障害等がない限りは、患者の血圧を下げながら厳重な安静を保つ降圧療法で治療するという方針が医療施設で一般的に用いられている。この降圧療法では、解離腔内の血液が血栓化して解離の状態が落ち着くまでの発症から約1週間はICUでの厳密な管理が必要である。このICUでの管理が約1週間も続くと、患者には、不穏状態や無気肺、肺炎等の合併症が発症することがある。このような合併症を発症した場合には、ICUでの管理が長期化して入院期間が3〜4週間程度に長引くケースがある。
そこで、上記DeBakeyIIIa型及びDeBakeyIIIb型の大動脈解離を降圧療法で治療する場合に、例えば特許文献1に開示されているような血管内留置型の人工血管、即ちステントグラフトを大動脈の真腔に挿入してエントリーの閉塞部材として用いることが考えられる。この閉塞部材を真腔のエントリーに対応する箇所まで挿入して該エントリーを閉塞すると、真腔からエントリーを介して解離腔へ流れ込もうとする血液の流れが遮断される。その結果、解離腔内で血流が殆ど流れなくなって血液が早く血栓化し、解離の状態を早期に落ち着かせることが可能になり、ICUでの管理期間を短くすることができ、ひいては入院期間を短くすることができる。
特開2005−58434号公報
しかしながら、上記DeBakeyIIIa型及びDeBakeyIIIb型に分類される大動脈解離であっても、患者によって、動脈硬化の進行具合、エントリーの大きさ、エントリーの位置及び解離腔の形状が様々であることから、真腔の閉塞部材を挿入する部位の形状は大きく異なっている。従って、上記特許文献1のような閉塞部材を用いて大動脈解離の降圧療法を行おうとすると、閉塞部材によりエントリーを確実に閉塞するために、閉塞部材の形状を患者毎に真腔の形状に合わせて細かくデザインする必要がある。つまり、特許文献1の閉塞部材を用いた降圧療法は、真腔の形状を正確に把握できる装置やデザイン用の器具等を有する限られた医療施設でしか行うことができない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大動脈解離の降圧療法を行う場合に用いるエントリーの閉塞部材を患者毎に細かくデザインすることなくエントリーを閉塞できるようにして、降圧療法を多くの医療施設で行えるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、大動脈の内膜組織に膜状の閉塞部材を固定し、この閉塞部材を血液の圧力によりエントリー周縁に接触させて該エントリーを閉塞するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、大動脈内の血液が該大動脈の内膜組織に形成されたエントリーから該大動脈の内膜組織と外膜組織との間に流れ込むことで発症する大動脈解離を治療するための大動脈解離用治療具を対象とする。
そして、上記エントリーよりも大きい膜状に形成されて上記大動脈の真腔に挿入され、上記大動脈を流れる血液の圧力により上記内膜組織のエントリー周縁に接触して該エントリーを閉塞する閉塞部材と、上記閉塞部材を上記内膜組織に固定する固定部材とを備えている構成とする。
この構成によれば、閉塞部材を大動脈の真腔のエントリーに対応する位置まで挿入した状態で固定部材により大動脈の内膜組織に固定することが可能になる。この内膜組織に固定された閉塞部材は膜状であるため、真腔を流れる血液の圧力により内膜組織のエントリー周縁の形状に沿うように容易に変形して接触する。このように閉塞部材が血液の圧力により内膜組織のエントリー周縁に接触するので、患者毎に真腔の形状が大きく異なっていても、閉塞部材を細かくデザインすることなくエントリーを閉塞部材で閉塞することが可能になる。この閉塞部材により真腔からエントリーを介して解離腔へ流れ込もうとする血液の流れが遮断され、その結果、解離腔内の血液を早期に血栓化させて解離の状態を落ち着かせることが可能になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、固定部材は、大動脈の径方向外側に弾性変形して内膜組織を押圧するように形成された弾性材で構成され、該弾性材の内膜組織を押圧する側に閉塞部材が取り付けられている構成とする。
この構成によれば、弾性材が内膜組織を押圧することにより、閉塞部材が弾性材と内膜組織とで挟持される。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、弾性材は、大動脈の血流方向へ延びるように形成されている構成とする。
この構成によれば、弾性材が血流方向に延びているので、真腔の血流が弾性材によって阻害される度合いを小さくすることが可能になる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、弾性材は、真腔の周方向に複数配置されている構成とする。
この構成によれば、閉塞部材の複数箇所が弾性材と内膜組織とで挟持される。
請求項5の発明では、請求項1から4のいずれか1つの発明において、弾性材には、回収具が係合する係合部が設けられている構成とする。
この構成によれば、大動脈解離用治療具を用いた治療が終わった場合のように、大動脈解離用治療具を真腔から回収するときには、回収具を係合部に係合させることで、該回収具により確実にかつ容易に回収することが可能になる。
請求項6の発明では、請求項1から5のいずれか1つの発明において、閉塞部材は、筒状に形成されている構成とする。
この構成によれば、閉塞部材を真腔のエントリーに対応する位置まで挿入すると、閉塞部材が筒状で真腔の周方向に連続しているため、閉塞部材を真腔内で該真腔の周方向に回動させることなく、エントリーを確実に覆うことが可能になる。
請求項7の発明では、請求項1から5のいずれか1つの発明において、閉塞部材は、真腔の周方向について途切れている構成とする。
この構成によれば、エントリーが大動脈における分岐動脈の近傍に形成されている場合には、閉塞部材を真腔のエントリーに対応する位置まで挿入した後、閉塞部材の途切れている部分を分岐動脈の入り口と一致させることで、分岐動脈の入り口が閉塞部材で閉塞されるのが防止される。
請求項8の発明では、請求項1から7のいずれか1つの発明において、閉塞部材には、血流方向へ延びる補強部が設けられている構成とする。
この構成によれば、補強部により閉塞部材が補強されるので、エントリーから解離腔に入り込もうとする血液の流れによって閉塞部材がエントリーにまくれ込んでしまうのを抑制することが可能になる。
請求項9の発明では、請求項1から8のいずれか1つの発明において、閉塞部材は、生体吸収性材料で構成されているものとする。
この構成によれば、閉塞部材は、内膜組織のエントリー周縁に接触して該エントリーを閉塞した後、内膜組織に徐々に吸収されていき、大動脈内からやがて消失する。
請求項1の発明によれば、大動脈の真腔に挿入した膜状の閉塞部材を固定部材で内膜組織に固定し、閉塞部材を真腔の血液の圧力により内膜組織のエントリー周縁に接触させるようにしたので、患者によって真腔の形状が大きく異なっていても、患者毎に閉塞部材を細かくデザインすることなく閉塞部材でエントリーを閉塞することができる。これにより、閉塞部材を細かくデザインするための装置や器具等が不要になって、降圧療法を多くの医療施設で行うことができる。
請求項2の発明によれば、内膜組織を押圧する弾性材で固定部材を構成し、この弾性材の内膜組織側に閉塞部材を取り付けたので、閉塞部材の位置ずれを抑制することができて、エントリーを確実に閉塞することができる。
請求項3の発明によれば、弾性材を血流方向に延びる形状としたので、真腔の血流が弾性材によって阻害される度合いを小さくすることができて、真腔の血流量を確保することができる。
請求項4の発明によれば、閉塞部材の複数箇所を弾性材と内膜組織とで挟持することができるので、閉塞部材によりエントリーを確実に閉塞することができる。
請求項5の発明によれば、回収具を係合部に係合させることで、大動脈治療具を真腔から確実にかつ容易に回収することができる。
請求項6の発明によれば、閉塞部材を周方向に連続する筒状に形成したので、閉塞部材を真腔内で該真腔の周方向に回動させることなくエントリーを閉塞することができる。これにより、閉塞部材によりエントリーを閉塞する処置を簡単にすることができる。
請求項7の発明によれば、閉塞部材が真腔の周方向について途切れているので、閉塞部材の途切れている部分を分岐動脈の入り口に一致させることで、エントリーを閉塞しながら分岐動脈への血流を確保することができる。
請求項8の発明によれば、閉塞部材がエントリーにまくれ込んでしまうのを抑制することができて、エントリーを確実に閉塞することができる。
請求項9の発明によれば、閉塞部材を生体吸収性材料からなるものとしたので、閉塞部材はエントリーを閉塞した後、時間の経過によって大動脈内で消失する。これにより、閉塞部材を大動脈内から取り出す処置が不要になり、低侵襲な治療を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る大動脈解離用治療具1を示すものである。この治療具1は、DeBakeyIIIa型及びDeBakeyIIIb型に分類される大動脈解離を治療する際に用いられるものであり、図2に示すように、大動脈100の内膜組織に形成されたエントリーEを閉塞する閉塞部材2と、該閉塞部材2を大動脈100の内膜組織に固定する固定部材3とで構成されている。閉塞部材2は、柔軟でかつ弾性を有する薄い膜状の樹脂材を円筒状に成形してなるものである。閉塞部材2は、大動脈100を流れる血液の圧力程度の力で容易に変形するように構成されている。閉塞部材2の直径は、30mm以上40mm以下に設定され、中心線方向の長さは30mm以上60mm以下に設定されている。
上記閉塞部材2の外面には、該閉塞部材2の径方向外方へ突出して中心線方向に延びる突条部4が一体成形されており、この突条部4が形成された部位の肉厚は、他の部位の肉厚よりも厚くなっている。突条部4は、閉塞部材2の周方向に間隔をあけて複数設けられている。この突条部4により、閉塞部材2が大動脈100を流れる血液の脈動によりめくれるようになるのが抑制される。上記突条部4が、本発明の補強部を構成している。
上記固定部材3は、図2(a)に示すように、線状の弾性材5を複数備えている。これら弾性材5は、図1に示すように、閉塞部材2の内側で該閉塞部材2の中心線方向に延びるように、かつ、該閉塞部材2の中心線に略一致する中心線を有する筒状をなすように配置されている。弾性材5は、例えばNi−Ti合金やステンレス鋼等のバネ性を有する金属材または樹脂材等からなり、真腔115に挿入された状態で大動脈100の内膜組織を径方向外側へ押圧するように形成されている。
弾性材5の一端部(図1及び図2の下側の端部)は、固定部材3の中心線方向一端部において該中心線上で互いに結合されて一体化されている。弾性材5の一端部よりも他側(図1及び図2の上側)は、固定部材3の中心線から径方向に離れる方向に湾曲形成されており、従って、周方向に隣り合う弾性材5の間には、一端部を除いて隙間が設けられている。弾性材5の他端部は、固定部材3の中心線に略直交する同一面上に位置付けられている。各弾性材5の他端部と、固定部材3の中心線との離間距離は、略同じに設定されている。
固定部材3の外径は、弾性材5の湾曲形状により中心線方向他側(図1及び図2の上側)へ行くほど拡大している。固定部材3の中心線方向他端部の外径は、上記閉塞部材2の内径と略同じに設定されている。また、固定部材3の中心線方向の長さは、閉塞部材2の中心線方向の長さよりも短く設定されている。
弾性材5の他端部には孔部6が設けられている。この孔部6は、弾性材5の他端部を固定部材3の外側へ向けて円環状に曲げることにより形成されたものであり、弾性材5と一体成形されている。上記孔部6には、例えば糸等で構成された環状部材7が挿通している。この環状部材7により、弾性材5の他端部が周方向に連結される。これにより、弾性材5の他端部が固定部材3の拡径方向に変位し過ぎないようになっている。この環状部材7と上記弾性材5とで固定部材3が構成されている。
また、固定部材3の中心線方向一端部には、該固定部材3から中心線方向に突出するフック部9が設けられている。このフック部9は、弾性材5に一体成形されており、詳細は後述するが、回収具30が引っ掛かって離脱しないように湾曲形状をなしている。このフック部9が本発明の係合部である。
図1に示すように、上記固定部材3の中心線方向他端部は、上記閉塞部材2の端部開口から突出している。この状態で、固定部材3の中心線方向他端側、即ち大動脈100の内膜組織を径方向外側に押圧する側が、上記閉塞部材2の内面に例えば接着剤等を用いて接着されている。尚、閉塞部材2は、固定部材3に対し例えば糸等を用いて固定してもよい。
次に、上記のように構成された大動脈解離用治療具1を用いて大動脈解離を治療する場合について説明する。まず、大動脈100系及び大動脈解離の病態について、図3に基づいて説明する。大動脈100は、上行大動脈101、弓部大動脈102、胸部下行大動脈103及び腹部大動脈104で構成されている。上行大動脈101の起始部からは冠動脈105が分岐している。弓部大動脈102からは右腕頭動脈106、左総頸動脈107及び左鎖骨下動脈108が分岐している。腹部大動脈104からは、腹部主要4分枝、即ち左腎動脈110、右腎動脈111、腹腔動脈112及び上腸間膜動脈113が分岐している。尚、符号109は横隔膜を示す。
上記弓部大動脈102における左鎖骨下動脈108の分岐部よりも末梢側の内膜組織にエントリーEが形成されると、弓部大動脈102内の血液がエントリーEから内膜組織と外膜組織との間に流れ込む。この内膜組織と外膜組織との間に流れ込んだ血液により中膜組織が破壊されて、内膜組織と外膜組織とが末梢側へ向かって剥がれていき、解離腔114が形成される。つまり、この大動脈解離では、弓部大動脈102、胸部下行大動脈103及び腹部大動脈104に、正規の血流路を構成する真腔115と解離腔114とが形成されている。この真腔115の内径は、正常な弓部大動脈102の内径よりも小さく、かつ解離腔114よりも小さくなっている。上記エントリーEは弓部大動脈102の周方向に長いスリット状をなしていて、長手方向の寸法は約20mm〜30mmであり、幅方向の寸法は約10mmである。
上記治療具1は、図4及び図5に示すように、カテーテル20内に収容した状態で上記弓部大動脈102まで挿入される。カテーテル20は、医療現場で一般に用いられているものであり、柔軟性を有する樹脂材で構成されている。このカテーテル20内に治療具1を挿入する際には、弾性材5を固定部材3の径方向内側に弾性変形させることにより固定部材3の外径をカテーテル20の内径よりも小さくする。この固定部材3の外径を小さくしたことによって閉塞部材2には弛みが生じる。この閉塞部材2の弛んだ部分は周方向に折り畳んでおく。このようにしてカテーテル20への挿入が可能な大きさにした治療具1を、固定部材3の中心線方向一端側からカテーテル20の挿入方向先端部に挿入して該カテーテル20内に収容する。カテーテル20内には、ワイヤ21が挿通しており、このワイヤ21の一端部が固定部材3のフック部9に係合するようになっている。ワイヤ21の他端部はカテーテル20の基端部から外方へ突出している。
そして、患者の下肢(図示せず)の皮膚を切開して下肢の動脈に上記カテーテル20を挿入する。このカテーテル20を動脈への挿入方向に移動させていき、先端部を図3に示す総腸骨動脈116から腹部大動脈104及び胸部下行大動脈103を経て、図5に示すように、弓部大動脈102のエントリーEよりも末梢側の所定位置に位置付ける。
その後、ワイヤ21の他端部をカテーテル20の基端部から該カテーテル20内へ押し込んで、図6に示すように、治療具1をカテーテル20の先端部から真腔115内に押し出す。上記カテーテル20の先端部の所定位置は、該カテーテル20から押し出された治療具1の固定部材3における中心線方向他端部がエントリーEよりも中枢側となるように設定しておく。具体的には、固定部材3における中心線方向他端部がエントリーEから中枢側に約10mm離れた位置となるようにする。
治療具1をカテーテル20から押し出す際には、固定部材3の弾性材5における中心線方向他端側が径方向外側へ変形して、固定部材3の外径が拡大していく。この固定部材3の外径が拡大することにより、閉塞部材2の周方向の弛みが小さくなる。そして、治療具1をカテーテル20から完全に押し出すと、図7に示すように、固定部材3の弾性材5における中心線方向他端側が、弓部大動脈102の径方向外側に変位して内膜組織を押圧する。
これにより、閉塞部材2が弾性材5と内膜組織とで挟持されるとともに、閉塞部材2によりエントリーEが覆われる。このとき、閉塞部材2に突条部4が形成されているので、真腔115からエントリーEを介して解離腔114に入り込もうとする血液の流れによって閉塞部材2がエントリーEにまくれ込んでしまうのを抑制することが可能になる。また、閉塞部材2が筒状をなしているので、閉塞部材2の周方向の位置に関係なく、エントリーEを閉塞することが可能になる。
そして、弓部大動脈102の中枢側から流れてきた血液は、閉塞部材2内に流入して弾性材5の隙間を通り、真腔115の末梢側へ流れる。この血流方向と弾性材5の延びる方向とは略同じ方向となっている。また、突条部4の延びる方向も血流方向と略同じ方向になる。
上記閉塞部材2内を流れる血液の圧力により、閉塞部材2の内面には径方向外方へ向かう力が作用する。この血液の圧力を受けた閉塞部材2は、薄い膜状であるため内膜組織のエントリーE周縁の形状に沿うように容易に変形して接触する。
このように上記閉塞部材2が血液の圧力により変形してエントリーE周縁に接触するので、患者毎に真腔115の形状が大きく異なっていても、閉塞部材2を細かくデザインすることなく、エントリーEを閉塞することが可能になる。これにより、エントリーEから解離腔114へ流れ込もうとする血液の流れが遮断される。解離腔114へ流れ込もうとする血液が遮断されることで、解離腔114内で血液が殆ど流れなくなり、該解離腔114内の血液を早期に血栓化させて解離の状態を落ち着かせることが可能になる。尚、このときに薬剤等を用いて患者の血圧を降下させておく。また、血栓は、次第に小さくなって消失する。
解離の状態が落ち着いて治療具1が不要になると該治療具1を真腔115から回収する。この回収の際には、図8に示すように、上記カテーテル20と回収具30とを用いる。回収具30は、カテーテル20に挿入可能なワイヤで構成され、一端部には上記固定部材3のフック部9に引っ掛かる形状の連結部31が設けられている。上記カテーテル20及び回収具30は、上記した治療具1を挿入する場合と同様に下肢の動脈から弓部大動脈102に挿入する。その後、回収具30の連結部31をカテーテル20の先端部から突出させてフック部9に引っ掛けて連結し、回収具30をカテーテル20の基端部から引くと、固定部材3が中心線方向の一端側からカテーテル20内に収容される。この固定部材3がカテーテル20内に収容される過程においては、弾性材5が固定部材3の径方向内側へ弾性変形して固定部材3の外径が小さくなる。一方、閉塞部材2は、カテーテル20内に収容される過程で該カテーテル20に摺接するので、固定部材3との接着部位以外がめくれ上がった状態で収容される。このようにして治療具1をカテーテル20内に収容した後、カテーテル20と一緒に体外へ取り出す。
したがって、この実施形態に係る大動脈解離用治療具1によれば、膜状の閉塞部材2を真腔115に挿入してから固定部材3で弓部大動脈102の内膜組織に固定し、閉塞部材2を真腔115内の血液の圧力により内膜組織のエントリーE周縁に接触させるようにしたので、患者毎に閉塞部材2を細かくデザインすることなくエントリーEを閉塞することができる。これにより、閉塞部材2を細かくデザインするための装置や器具等が不要になって、降圧療法を多くの医療施設で行うことができる。
また、固定部材3が弾性材5を複数備えているので、閉塞部材2の複数箇所を弾性材5と内膜組織とで挟持することができる。これにより、閉塞部材2の位置ずれを抑制することができて、エントリーEを確実に閉塞することができる。
また、固定部材3にフック部9を設けたので、回収具30をフック部9に係合させて大動脈治療具1を真腔115内から確実にかつ容易に回収することができる。
また、閉塞部材2を周方向に連続する筒状に形成したので、閉塞部材2を真腔115内で該真腔115の径方向に回動させることなく、エントリーEを閉塞することができて、閉塞部材2でエントリーEを閉塞する処置を簡単にすることができる。
また、閉塞部材2に突条部4が形成されているので、閉塞部材2がエントリーEにまくれ込んでしまうのを抑制することができて、エントリーEを確実に閉塞することができる。
さらに、固定部材3が真腔115に配置された状態で弾性材5が血流方向に延びているので、真腔115の血流が弾性材5によって阻害される度合いを小さくすることができて、真腔115の血流量を確保することができる。
尚、上記実施形態では、閉塞部材2を筒状に形成しているが、例えば、図9に示す変形例1のように、閉塞部材2の周方向について途切れている形状としてもよい。この変形例1の閉塞部材2は固定部材3の周方向約半分を覆う略長方形に形成されている。
この変形例1の治療具1は、例えば、左鎖骨下動脈108等の分岐動脈に近接してエントリーEが形成されている場合に用いるのが適している。すなわち、治療具1を真腔115に挿入した際、閉塞部材2の途切れている部分を分岐動脈の入り口と一致させることで、エントリーEを閉塞しながら分岐動脈の入り口が閉塞部材2で閉塞されるのを防止できて、分岐動脈への血流を維持できる。
また、固定部材3の構造としては、例えば、図10に示す変形例2のようにしてもよい。この変形例2では、弾性材5が細い線状に形成され、該弾性材5の一端部は、固定部材3の中心線方向一端部において互いに結合されて一体化されている。弾性材5の一端部よりも他端側は、固定部材3の中心線から径方向に離れ、かつ周方向に湾曲するように形成されている。これら弾性材5の他端部には孔部6が形成されている。この変形例2のように、弾性材5を細い線状にすることで、固定部材3を真腔115に挿入したときに、真腔115の血流が弾性材5によって阻害される度合いを小さくすることができる。さらに、この変形例2では、弾性材5が固定部材3の中心線周りに螺旋状をなしているので、回収具30により回収する際、該回収具30をフック部9に引っ掛けた後、該回収具30によりフック部9を弾性材5の螺旋方向に回動させながら、カテーテル20内に引っ張ることで、固定部材3をスムーズに縮径させてカテーテル20内に収容することができる。
また、閉塞部材2の形状は、筒状や長方形に限られるものではなく、エントリーEを閉塞できる形状であればよい。また、この実施形態では、閉塞部材2の突条部4を閉塞部材2の外面に設けているが、閉塞部材2の内面、即ち固定部材3側に設けてもよい。また、閉塞部材2の突条部4は、省略することもできる。
また、図11に示す変形例3のように、弾性材5の中心線方向他側を閉塞部材2から突出させて、この突出した部分によっても真腔115の内膜組織を押圧するようにしてもよい。この変形例3の弾性材5の中心線方向他側は、該弾性材5の一側である閉塞部材2で覆われている部分と略同じ形状とされている。従って、弾性材5の中心線方向他端部は、固定部材3の中心線方向他端部において該中心線上で互いに結合されて一体化されている。この弾性材5の中心線方向他端部には、上記一端部と同様のフック部9が設けられている。この変形例3では、フック部9が固定部材3の中心線方向両端部に設けられているので、治療具1を真腔115から回収する際、大動脈100の末梢側と中枢側とのどちら側からでも回収具30で回収することができる。
また、固定部材3の構造としては、図12に示す変形例4のようにしてもよい。この変形例4では、弾性材5を構成する材料が、例えばNi−Ti合金等の超弾性材料とされ、弾性材5の線径は、約0.2mmとされている。弾性材5の数は8本であり、これら弾性材5の一端部は、固定部材3の中心線方向一端部において互いに結合されて一体化されている。弾性材5の一端部よりも他端側は、固定部材3の中心線から径方向に離れ、かつ周方向に湾曲して螺旋状をなすように形成されている。弾性材5の他端部は、固定部材3の中心線方向他端部において互いに結合されて一体化されている。固定部材3の中心線方向両端部には、フック部9がそれぞれ設けられている。図示しないが、閉塞部材2は、弾性材5に対し接着剤や生体吸収性の糸等で固定されている。また、各弾性材5には、捻り加工が施されている。この捻り加工は、例えば弾性材5の一端部を固定した状態で他端部を該弾性材5の中心線周りに回転させて該弾性材5に捻り力を加えることにより施される加工である。このように弾性材5に捻り加工を施すことで、弾性材5の表面は螺旋状にうねった形状になり、該弾性材5が真腔115の内膜組織に接触した際に該弾性材5が内膜組織に対し滑り難くなる。
変形例4の固定部材3は、超弾性材料で構成されているので、両フック部9を固定部材3の中心線方向に離れるように引っ張ると、固定部材3が全体的に縮径するとともに、中心線方向の長さが長くなり、その引張力を除くと、基の形状に復元する。このため、治療の開始時に固定部材3をカテーテル20に容易に挿入することが可能になるとともに、真腔115から回収する際にもフック部9を回収具30で引っ張ることで、固定部材3をカテーテル20内に容易に収容することが可能になる。
また、この実施形態では弓部大動脈102にエントリーEが形成された大動脈解離を治療する場合について説明したが、本発明は、例えば胸部下行大動脈103や腹部大動脈104にエントリーが形成された大動脈解離を治療する場合にも適用することができる。
また、上記閉塞部材2を構成する材料は、例えば、ポリグリコール酸繊維やコラーゲン繊維等の生体吸収性材料であってもよい。この生体吸収性材料の種類は、従来より医療現場で縫合糸や縫合補助材等の材料として用いられているものであれば特に限定されず、例えば、株式会社ジェイ・エム・エス製のメディフィット(登録商標)が挙げられる。このように閉塞部材2を生体吸収性材料で構成することにより、閉塞部材2は、解離孔114内の血液が固まって血栓化する際に該血栓と一体化して内膜組織から離れなくなる。そして、閉塞部材2は、時間の経過により大動脈100の内膜組織に徐々に吸収されていき、該大動脈100内からやがて消失する。従って、解離の状態が落ち着いてからは、回収具30により固定部材2のみを回収すればよく、閉塞部材2を大動脈100内から取り出さなくて済む。これにより、低侵襲な治療を行うことができる。
また、環状部材7を構成する材料としては、例えば、上記した生体吸収性材料や、ゴム等であってもよい。環状部材7を生体吸収性材料とすることで、該環状部材7は、大動脈100内からやがて消失する。従って、解離の状態が落ち着いてからは、弾性材5のみを回収具30で回収すればよくなり、このことによっても低侵襲な治療を行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る大動脈解離用治療具は、例えば弓部大動脈の左鎖骨下動脈よりもやや末梢側にエントリーが形成されたDeBakeyIIIa型及びDeBakeyIIIb型の大動脈解離を治療するのに適している。
本発明の実施形態に係る大動脈解離用治療具の斜視図である。 (a)は固定部材の斜視図であり、(b)は閉塞部材の斜視図である。 大動脈解離が発症した大動脈系を示す概略図である。 大動脈解離用治療具をカテーテルに収容した状態を説明する図である。 大動脈解離用治療具を収容したカテーテルを真腔に挿入した状態を示す図3の拡大図である。 大動脈解離用治療具の一部をカテーテルから押し出した状態を示す図5相当図である。 大動脈解離用治療具を真腔に留置した状態を示す図5相当図である。 大動脈解離用治療具を回収具で回収する途中の状態を示す図5相当図である。 実施形態の変形例1に係る図1相当図である。 実施形態の変形例2に係る図2(a)相当図である。 実施形態の変形例3に係る図1相当図である。 実施形態の変形例4に係る図2(a)相当図である。
符号の説明
1 大動脈解離用治療具
2 閉塞部材
3 固定部材
4 突条部(補強部)
5 弾性材
9 フック部(係合部)
100 大動脈
115 真腔
E エントリー

Claims (9)

  1. 大動脈内の血液が該大動脈の内膜組織に形成されたエントリーから該大動脈の内膜組織と外膜組織との間に流れ込むことで発症する大動脈解離を治療するための大動脈解離用治療具であって、
    上記エントリーよりも大きい膜状に形成されて上記大動脈の真腔に挿入され、上記大動脈を流れる血液の圧力により上記内膜組織のエントリー周縁に接触して該エントリーを閉塞する閉塞部材と、
    上記閉塞部材を上記内膜組織に固定する固定部材とを備えていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  2. 請求項1に記載の大動脈解離用治療具において、
    固定部材は、大動脈の径方向外側に弾性変形して内膜組織を押圧するように形成された弾性材で構成され、該弾性材の内膜組織を押圧する側に閉塞部材が取り付けられていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  3. 請求項2に記載の大動脈解離用治療具において、
    弾性材は、大動脈の血流方向へ延びるように形成されていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  4. 請求項3に記載の大動脈解離用治療具において、
    弾性材は、真腔の周方向に複数配置されていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の大動脈解離用治療具において、
    弾性材には、回収具が係合する係合部が設けられていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の大動脈解離用治療具において、
    閉塞部材は、筒状に形成されていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  7. 請求項1から5のいずれか1つに記載の大動脈解離用治療具において、
    閉塞部材は、真腔の周方向について途切れていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の大動脈解離用治療具において、
    閉塞部材には、血流方向へ延びる補強部が設けられていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の大動脈解離用治療具において、
    閉塞部材は、生体吸収性材料で構成されていることを特徴とする大動脈解離用治療具。
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