JP2007134822A - 撮像記録再生装置および撮像記録再生方法 - Google Patents

撮像記録再生装置および撮像記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示側での特別な検出器や信号処理装置などを設けなくても、所定の映像記録符号化方式における記録再生系の仕組みを利用することによって、未然に映像酔いを防止することができる撮像記録再生装置を提供する。
【解決手段】撮像記録再生装置1は、撮像された動画像を圧縮符号化する動画像符号化部14と、撮像された動画像の大きな揺れを検出する動き検出部12と、動き検出部12が大きな揺れを検出した場合に、当該大きな揺れに対応した動画像の再生時における揺れを低減するように制御するための再生制御情報を付加する再生制御情報付加部13と、動画像符号化部14により圧縮符号化された圧縮符号化データと、再生制御情報付加部13により付加された再生制御情報とを、記録媒体に記録する記録部15と、記録媒体に記録された再生制御情報に基づいて、記録媒体に記録された圧縮符号化データを復号化して再生する復号化再生部16とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタルビデオカメラ等で撮像した動画像を符号化して記録し、再生する撮像記録再生装置および撮影画像記録再生方法に関し、特に、大きな揺れによる映像酔いを防止する技術に関する。
近年、光刺激が点滅するテレビアニメーション番組を見た子供達が光感受性発作を起こし、吐き気や頭痛を訴えるなど、映像の安全性に係わる問題が提起されている。
光刺激が点滅などの悪影響映像を未然に防ぐ方法として、経済産業省・総務省の安全ガイドライン部会の安全ガイドラインなどでは、放送局などでのコントロールされた映像コンテンツの場合、提供側で事前に悪影響映像を検出してその情報をメタ情報として映像信号に付加し、視聴側でそのメタ情報に基づいて悪影響映像をカットする変換装置を備えた表示装置を用意することが提起されている。
このような提起に対応した映像信号処理装置が従来から開発されている(例えば、特開平11−275385号公報)。この従来の映像信号処理装置は、個人撮影などのように事前にコントロールされていない映像コンテンツの場合、視聴側で上記悪影響映像の検出と、変換とを行い、表示装置に設けられる装置である。具体的には、この装置は、例えば、表示機器側での対策として、映像コンテンツの連続する画面の各画面を小さな領域に分割し、その分割された小領域における輝度信号およびまたは色信号の所定量以上の変化が所定期間内に何回起こるかを調べ、この変化の回数が所定の回数を超える小領域の数が所定の数を超え、しかも前記変化の時間が所定時間以上継続したとき、信号をカットしたり危険であることを知らせるようにしている。
特開平11−275385号公報
ところで、近年では大画面テレビや、デジタルビデオカメラが一般家庭に普及し、個人で撮影した映像で映像酔いをもたらす危険をはらんでいる。この映像酔いは、大画面で酷く揺れる映像を見た場合に発生するものであり、視聴者が吐き気や頭痛を訴えるなど、映像の安全性に係わる問題の一つである。
しかしながら、従来の映像信号処理装置では、このような映像の大きな揺れについては対処することができない。
このような映像酔い等に対応するため、放送制作現場では映像作成マニュアルが準備され、悪影響映像を防ぐため、放送局などでの事前にコントロールされた映像コンテンツの場合、放送システムとして送信側と受信側で、悪影響映像を示すメタ情報を介し映像信号を制御する仕組みが提案されている。
これに対して、個人レベルでの撮影規制は難しく、個人で撮影した映像が映像酔いをもたらす危険をはらんでいる。例えば、撮影技術の未熟な個人が、操作不慣れで(例えば、大きな手ぶれ)によって、カメラを激しく動かせしてしまうことがよくある。このとき、手ぶれ補正では大きな揺れの補正はできず、撮影映像全体が大きく揺れてしまう。そうした映像を大画面TVに表示して視聴すると映像酔いが起こりやすい。酷い場合には、吐き気や頭痛といった人体への影響が生じる。しかしながら、個人撮影したコントロールされていない映像コンテンツについては野放し状態であり、大きな揺れを緩和させる仕組みの出現が望まれている。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、表示側での特別な検出器や信号処理装置などを設けなくても、個人撮影に使用する撮像記録再生装置が備える所定の映像記録符号化方式における記録再生系の仕組みを利用することによって、未然に映像酔いを防止することができる装置および方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像記録再生装置においては、撮像された動画像を圧縮符号化する符号化手段と、前記撮像された動画像の大きな揺れを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した場合に、当該大きな揺れに対応した動画像の再生時における揺れを低減するように制御するための再生制御情報を付加する再生制御情報付加手段と、前記符号化手段により圧縮符号化された圧縮符号化データと、前記再生制御情報付加手段により付加された再生制御情報とを、記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録された再生制御情報に基づいて、前記記録媒体に記録された圧縮符号化データを復号化して再生する復号再生手段とを備えることを特徴とする。
これにより、表示側での特別な検出器や信号処理装置などを設けなくても、個人撮影に使用する撮像記録再生装置が備える所定の映像記録符号化方式における記録再生系の仕組みを利用することによって、復号再生時における大きな揺れが低減され、映像酔いを未然に防止することができる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記撮像記録再生装置は、H.264画像符号化方式および復号化方式に準拠しており、前記再生制御情報付加手段は、前記再生制御情報として、前記H.264画像符号化方式におけるSEI(Supplemental Enhancemental Information)のFull−frame FreezeおよびFull−frame Freeze Releaseを用いることを特徴とし、これにより、H.264映像記録符号化方式における記録再生系の仕組みを利用して、大きな揺れに対応した動画再生を制御し、未然に映像酔いを防止することができる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記再生制御情報付加手段は、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した最初のフレームに前記Full−frame Freezeを付加し、前記動き検出手段が大きな揺れを検出しなくなった最初のフレームに前記Full−frame Freeze Releaseを付加することを特徴とし、これにより、大きな揺れに対応したフレームの動画再生が停止され、静止画が再生されるので、大きな揺れが低減される。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記再生制御情報付加手段は、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した場合、前記Full−frame Freezeと、前記Full−frame Freeze Releaseとを、所定の間隔で繰り返し対応するフレームに付加することを特徴とし、これにより、大きな揺れに対応したフレームの静止画と、動画とが交互に再生されるので、大きな揺れが低減されるだけでなく、大きな揺れを検出している間の画像を見ることもできる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記再生制御情報付加手段は、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した最初のフレームに前記Full−frame Freezeを付加し、所定時間経過後のフレームに前記Full−frame Freeze Releaseを付加することを特徴とし、これによっても、大きな揺れに対応したフレームの動画再生が所定時間停止され、静止画が再生されるので、大きな揺れが低減される。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記撮像記録再生装置は、前記復号再生手段が前記再生制御情報に基づいて再生を制御している場合、当該再生が制御されていることを視聴者に伝えるための情報を表示する情報表示手段を備えることを特徴とすることができる。
これにより、視聴者が故障と勘違いすることを未然に防止することができる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記動き検出手段は、撮像時における撮像記録再生装置自体の動きから動画像の大きな揺れを検出することを特徴とし、これにより、撮像記録再生装置が手ぶれ防止機構を有しているような場合に、この手ぶれ防止機構に含まれる角速度センサにより撮像記録再生装置自体の動きを検出し、この検出結果に基づいて、動画像の大きな揺れを検出することができる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記動き検出手段は、撮像した動画像の動きベクトルから大きな揺れを検出することも特徴とし、これにより、動画像を圧縮符号化する符号化手段で算出される動きベクトルに基づいて、動画像の大きな揺れを検出することもできる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記撮像記録再生装置は、前記再生制御情報付加手段によって付加された再生制御情報を再生時に有効にするか、無効にするかを選択する第1選択手段を備えることを特徴とし、これにより、視聴者の映像酔いに対する耐性に応じて再生を制御するか否かを選択することができる。
また、本発明に係る撮像記録再生装置においては、前記撮像記録再生装置は、前記再生制御情報付加手段による再生制御情報を付加するか否かを選択する第2選択手段を備えることも特徴とし、これによっても、視聴者の映像酔いに対する耐性に応じて再生を制御するか否かを選択することができる。
なお、本発明は、デジタルビデオカメラのような撮像記録再生装置として実現することができるだけでなく、このような撮像記録再生装置が備える特徴的な手段をステップとする撮像記録再生方法としても実現できる。すなわち、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのようなプログラムを、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る撮像記録再生装置によれば、表示側での特別な検出器や信号処理装置などを設けなくても、個人撮影に使用する撮像記録再生装置が備える所定の映像記録符号化方式における記録再生系の仕組みを利用することによって、大きな揺れが低減され、映像酔いを未然に防止することが可能になるという効果が奏される。
よって、本発明により、規制が困難な個人レベルでの撮影においても映像酔いを未然に防止することが可能となり、デジタルビデオカメラや、大画面テレビが普及してきた今日的状況において、本願発明の実用的価値は高い。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る撮像記録再生装置が適用される撮像記録再生システムの全体構成を示す図である。
撮像記録再生システムは、デジタルビデオカメラ101と、大画面のテレビ106と、プレイヤ105等とから構成される。
デジタルビデオカメラ101は、本発明に係る撮像記録再生装置を備え、H.264画像符号化方式および復号化方式に準拠しており、撮像した動画像を圧縮符号化して記録再生する装置であって、直接その再生出力を大画面のテレビ106へ供給し表示させることができるだけでなく、記録媒体として取り出し可能なメモリカード102、光ディスク103またはテープ104に一旦記録し、それを、プレイヤ105を介してテレビ106へ再生表示させることができる。
図2は、図1に示されるデジタルビデオカメラ101が備える撮像記録再生装置の詳細な構成を示すブロック図である。
撮像記録再生装置1は、図2に示されるように、撮像部11a、動き検出部12、再生制御情報付加部13、動画像符号化部14、記録部15および復号化再生部16を備える。
撮像部11aは、不図示のレンズ、レンズ制御、撮像センサ、AD変換器などの他、手ぶれ補正をするために撮像記録再生装置1自体の揺れ(回転)を検知する角速度センサなどを備えている。なお、角速度センサは、静止している状態での出力を基準に、撮像記録再生装置1自体の回転の動きの方向により正負両方の角速度信号を出力する。
動き検出部12は、撮像部11aに組み込まれた角速度センサで検知された信号から、回転の動きの大きさを検出し、手ぶれ補正機能などで補正できない程大きな動きを検出した場合に、大きな動き検出を示す大きな動き検出ONの信号をフレーム時間単位でカウントすると共に、大きな動き検出ONが検出された開始時刻を保持しておく。
また、逆に、動きの大きさが補正できる程度に小さくなった場合には、大きな動き検出OFFの信号をフレーム時間単位でカウントすると共に、大きな動き検出OFFが検出された開始時刻を保持しておく。
なお、大きな動き検出ON/OFFの信号はフレーム単位で出力されるが、動きの大きさは、例えば、当該フレームと当該フレームに先行する連続した数フレーム分を移動平均したものを指標とし、局所的な動きの大きさの微変動を平滑化しておく。
さらに、動き検出部12は、前記フレーム単位でカウントした大きな動き検出ON/OFFの信号について、例えば、数十フレームといった所定の期間に、大きな動き検出ONの信号のカウント数によって、映像酔いを引き起こすような大きな揺れであるのか否か判定し、大きな揺れがあると判定した場合には、大きな動き検出ONが検出された開始時刻と、大きな揺れありの判定信号(大きな揺れON)を再生制御情報付加部13へ出力する。また、逆に、所定の期間に、大きな動き検出OFFの信号のカウント数によって、大きな揺れが停止した否かを判定し、大きな揺れが停止したと判定した場合には、大きな動き検出OFFが検出された開始時刻と、大きな揺れ停止の判定信号(大きな揺れOFF)を再生制御情報付加部13へ出力する。
ここで、映像酔いは、視線方向の軸を中心とする回転運動(Tilt)や、視線方向の軸に並進した運動に対応する拡大、縮小運動(Zoom)で起こりやすい。例えば、映像全体(映像のグローバルな動き)が振り子のように、約1〜5Hz、3秒〜10秒間程度、視線がどうにか追随できる速さで大きく揺れる(例えば、往復範囲±20〜60度、速度10〜30度/秒)と起こりやすい。
再生制御情報付加部13は、前記動き検出部12から供給された大きな動き検出ONの開始時刻と大きな揺れの判定信号、並びに大きな動き検出OFFの開始時刻と大きな揺れ停止の判定信号に基づいて、再生制御情報を付加する。
図3は、動き検出部12と再生制御情報付加部13における連携動作の一つの例を示したものである。
ここで、図3中の撮影時間tは、現在撮影中の時間を示している。本実施の形態では撮影時間tはフレーム時間(例えば、1フレーム=約1/30秒)とする。また、図3中の動き検出部12は、図3に示される大きな動き検出OFFの信号の後に大きな動き検出ONの信号が供給されたら、その大きな動き検出ONの信号の開始時間(t0)から所定の判定期間(図3の判定期間1)の間(t0からt1)に、大きな動き検出ONの信号が何回検出されたかをフレーム単位でカウントする。このカウント数が前記判定期間1の間に所定回数(例えば、判定期間60フレーム中/30回)以上あれば、映像酔いを引き起こすような大きな揺れであると判定する(大きな揺れ判定)。なお、大きな動き検出ON/OFFの閾値として、例えば、撮像部11aの角速度センサの検出角度が±20度を超えた場合をONとする。そして、動き検出部12は、大きな動き検出ONの信号の開始時刻と大きな揺れの判定信号を再生制御情報付加部13へ供給する。
再生制御情報付加部13は、動き検出部12から大きな動き検出ONの開始時刻と大きな揺れの判定信号が供給されたら、H.264画像符号化方式で規定されているSEI(Supplemental Enhancemental Information)のFull−frame Freezeメッセージを、大きな動き検出ONの開始時刻に戻って記録中の動画像符号化データに挿入するかたちで記録部15へ付加する。
また、動き検出部12は、大きな動き検出ONの信号の後に大きな動き検出OFFの信号が供給されたら、その大きな動き検出OFFの信号の開始時間(t2)から所定の判定期間(図3の判定期間2)の間(t2からt3)に、大きな動き検出ONの信号が何回検出されたかをフレーム単位でカウントする。このカウント数が前記判定期間2の間に所定回数(例えば、判定期間40フレーム中/30回)以上あれば、映像酔いを引き起こすような大きな揺れが停止したと判定する(大きな揺れ停止判定)。動き検出部12は、大きな動き検出OFFの信号の開始時刻と大きな揺れ停止の判定信号を再生制御情報付加部13へ供給する。
再生制御情報付加部13は、動き検出部12から大きな動き検出OFFの開始時刻と大きな揺れ停止の判定信号が供給されたら、後述するH.264画像符号化方式で規定されているSEI(Supplemental Enhancemental Information)のFull−frame Freeze Releaseメッセージを、大きな動き検出OFFの開始時刻に戻って記録中の動画像符号化データに挿入するかたちで記録部15へ付加する。
図4は、SEIメッセージ一覧を示す図である。
再生制御情報として、H.264画像符号化方式で規定されているSEIのメッセージにおいて、図4に示されるように、Full−frame Freeze SEIと、Full−frame Freeze Release SEIとが規定されている。
Full−frame Freeze SEIは、前に表示されたフレームが更新されずにそのまま表示されること(フレーム凍結)を示す。また、Full−frame Freeze Release SEIは、上記Full−frame Freeze SEIでフレーム凍結された再生状態を解除すること(フレーム凍結解除)を示す。
すなわち、復号化再生部16は、Full−frame Freeze SEIで指定されたフレームで動画像の再生を一旦中断し、静止画を再生する。また、復号化再生部16は、Full−frame Freeze Release SEIを付加したそのフレームからフレーム凍結を解除し、動画再生を再開する。つまり、この間、大きな揺れは停止し、静止へと変更される。
ところで、H.264画像符号化方式で規定されているSEIは、ユーザデータなど、デコードに直接関連のない情報であり、図5に示されるように、ビデオビットストリームのVCL(Video Coding Layer)とは別に、パラメータセットPS(Parameter Set)や、VUI(Video Usability Information)と一緒に、NAL(Network Abstraction Layer)で多重化され、NAL unitとしてまとめられる。なお、NAL unitは、MPEG−2のシステムや、RTP/IP(Real―Time Transport Protocol/Internet Protocol)といったSystem Layerで伝送される。
なお、上記NAL unitは、図6に示されるように、バイト単位で、Header情報と、VCLや、non―VCLデータのRBSP(Raw Byte Stream Payload)との並びから構成されている。
また、Header情報は、図7に示されるように、forbidden_zero_bit、nal_unit_typeおよびnal_ref_idcからなっている。このとき、nal_unit_typeは、図8に示されるように、NAL unitに格納されているデータの種類を特定している。さらに、nal_unit_typeが「6」の場合、図9に示されるように、そのNAL_unitの種類がSEIであることがわかる。なお、図8と図9におけるカテゴリは、エラー耐性のツールを示している。またビットはそのtypeを送るのに要するビット数を示している。
上述したように、SEIのNAL unitは、VCLのNAL unitと一緒に送ることができる。これらのNAL_unitが複数集まって、1つのピクチャ(1フレーム)が構成されており、それをAU(access unit)と呼ぶ。
図10に、1AUとして集められるNAL_unitの集まりの並びのフローが示されている。
つまり、1AUは、AU境界を示すNALであるaccess unit delineter NAL unitと、複数AUに関するパラメータセットであるSequence parameter set(SPS) NAL unitと、複数Sliceに関するパラメータセットであるPicture parameter set(PPS) NAL unitと、プレイヤの再生に関わる情報等を記載したSEI NAL unitと、規格で定められた方法で符号化されたピクチャであるprimary coded picture NAL unitと、エラー発生時のコンシールメントなどに使用されるredundant coded picture NAL unitと、シーケンス終端を表すend of sequence NAL unit(次のAUはIDR AU)と、ストリーム終端であるend of stream NAL unitとが、この順番に並べられて構成される。
図10に示されるように、SEIのNAL unitは、符号化ピクチャのNAL unitのprimary coded NAL unitに先行して送られる。従って、再生制御情報付加部13で付加されたSEIの再生制御情報(SEI NAL unit)は、記録部15で、動画像符号化部14のデータ(primary coded NAL unit)の前に付加するように記録される。
動画像符号化部14は、本実施の形態ではH.264画像符号化方式によって符号化する動画符号化部であって、撮影された映像を符号化し、動画像符号化データを出力する。動画像符号化データは、記録部15へ供給される。
記録部15は、再生制御情報付加部13で付加されたSEIのNAL_unitと、動画像符号化部14で符号化され動画像符号化データのNAL_unitとを、AU単位で記録する。記録する媒体としては、取り出し可能なメモリカード、光ディスクまたはテープなどである。
復号化再生部16は、記録部15で記録され媒体から、再生制御情報付加部13で付加されたSEIの再生制御情報(SEI NAL unit)と、動画像符号化部14で符号化され動画像符号化データ(primary coded NAL unit)とを読み出し、SEIの再生制御情報に従って、復号化した動画像符号化データを再生する。すなわち、Full−frame Freezeが付加されていれば、復号化再生部16は、動画像の再生を一旦中断(フレーム凍結)し、Full−frame Freeze Releaseが付加されていれば、それが付加されたフレームからフレーム凍結を解除し、再生を再開する。大きな揺れは停止し静止へと変更されるため、映像酔いは事前に防止される。
次いで、撮像記録再生装置1各部の撮影時および再生時における動作を説明する。
図11は、撮影時における記録動作を示すフローチャートである。なお、動画像の1フレーム毎に図11に示される処理が撮影が終わるまで繰り返し実行される。
撮像部11aは、撮影処理を実行する(S201)。次いで、動画像符号化部14は、動画符号化処理を実行し、圧縮符号化データを生成する(S202)。
一方、動き検出部12は、動き検出処理を実行し(S203)、大きな揺れを検出したか否か判断する(S204)。そして、大きな揺れを検出した場合(S204でYes)、動き検出部12は、大きな揺れの始まりか否か判断する(S205)。大きな揺れの始まりである場合(S205でYes)、動き検出部12は、大きな揺れONを出力する(S206)。この場合、再生制御情報付加部13は、再生制御情報付加処理を実行、つまりFull−frame Freeze SEIを付加する(S207)。そして、記録部15は、記録媒体に圧縮符号化データと再生制御情報とを記録する(S208)。なお、大きな揺れの始まりでない場合(S205でNo)、ステップS206,S207が行われることなく、圧縮符号化データだけが記録媒体に記録される。
これに対して、大きな揺れを検出していない場合(S204でNo)、動き検出部12は、大きな揺れの終了直後か否か判断する(S209)。大きな揺れの終了直後である場合(S209でYes)、動き検出部12は、大きな揺れOFFを出力する(S211)。この場合、再生制御情報付加部13は、再生制御情報付加処理を実行、つまりFull−frame Freeze Release SEIを付加する(S211)。そして、記録部15は、記録媒体に圧縮符号化データと再生制御情報とを記録する(S208)。なお、大きな揺れの終了直後でない場合(S209でNo)、ステップS210,S211が行われることなく、圧縮符号化データだけが記録媒体に記録される。
このようにステップS201〜S211の処理が繰り返し実行され、再生制御情報付加部13は、動き検出部12が大きな揺れを検出した最初のフレームにFull−frame Freezeを付加し、動き検出部12が大きな揺れを検出しなくなった最初のフレームにFull−frame Freeze Releaseを付加し、記録部15は、動画像符号化部14が生成した圧縮符号化データと、再生制御情報付加部13が付加した再生制御情報(Full−frame Freeze SEIおよびFull−frame Freeze Release SEI)とを、記録媒体に記録する。
図12は、再生時における再生動作を示すフローチャートである。なお、動画像の1フレーム毎に図12に示される処理が再生が終わるまで繰り返し実行される。
視聴者から動画再生の指示があると、記録部15は、記録媒体から動画像読み出し処理を実行する(S301)。次いで、復号化再生部16は、再生制御情報「Full−frame Freeze SEI」が付加されているか否か判断する(S302)。判断の結果、Full−frame Freeze SEIが付加されている場合(S302でYes)、復号化再生部16は、Full−frame Freeze SEI検出フラグに「1」をセットする(S303)。そして復号化再生部16は、動画復号化処理を実行し(S304)、Full−frame Freeze SEIに基づく再生制御処理を実行し(S305)、再生する(S306)。すなわち、動画像の再生が停止され、静止画が再生される。
一方、判断の結果、Full−frame Freeze SEIが付加されていない場合(S302でNo)、復号化再生部16は、Full−frame Freeze SEI検出フラグに「1」がセットされているか否か判断する(S307)。判断の結果、Full−frame Freeze SEI検出フラグに「1」がセットされている場合(S307でYes)、復号化再生部16は、再生制御情報「Full−frame Freeze Release SEI」が付加されているか否か判断する(S308)。判断の結果、Full−frame Freeze Release SEIが付加されていない場合(S308でNo)、ステップS305の再生制御処理を実行する。すなわち、動画像の再生の停止と、静止画の再生が継続される。
これに対して、判断の結果、Full−frame Freeze Release SEIが付加されている場合(S308でYes)、復号化再生部16は、Full−frame Freeze SEI検出フラグを「0」にリセットする(S309)。そして復号化再生部16は、動画復号化処理を実行し(S304)、Full−frame Freeze Release SEIに基づき、動画復号化処理を実行し(S310)、再生する(S306)。すなわち、動画像の再生が再会される。
また、ステップS307における判断の結果、Full−frame Freeze SEI検出フラグが「1」でない場合、つまり「0」である場合、復号化再生部16は、動画復号化処理を実行し(S310)、再生する(S306)。すなわち、動画像の再生が継続される。
以上のように、本実施の形態1では、撮像部11aの角速度センサから撮像器自体の揺れ(回転)を検出し、一定期間、大きな揺れが続くようであれば、大きな揺れが始まった時点から記録された動画符号化データの再生を停止し、大きな揺れが停止した時点で停止時点の動画符号化データから再生開始をすることができる。このため、映像酔いを起こすような大きな揺れは再生されないため、未然に映像酔いを防止できる。
なお、上記実施の形態では、動き検出部12と再生制御情報付加部13との連携動作の一つとして、大きな揺れが始まった時点で再生を停止し、大きな揺れが停止した時点から再生を開始をする例を示したが、これに限られず、図13や図14に示すような方法で連携動作させてもよい。
図13は、大きな揺れが始まった時点から大きな揺れが停止した時点までの期間、記録された動画符号化データの再生を停止し続けるのではなく、一定期間毎に、Full−frame FreezeとFull−frame Freeze Releaseを繰り返し挿入することで、瞬時動画の紙芝居のように記録された動画を再生する。この繰り返しは、大きな揺れ停止判定がでるまで続けられる。すなわち、再生制御情報付加部13は、動き検出部12が大きな揺れを検出した場合、Full−frame Freezeと、Full−frame Freeze Releaseとを、所定の間隔で繰り返し対応するフレームに付加するように構成されている。
例えば、Full−frame Freeze挿入からFull−frame Freeze Release挿入まで期間(n)は1フレームから5フレーム程度と短く、Full−frame Freeze Release挿入からFull−frame Freeze挿入までの期間(m)は30フレームから60フレーム程度と長く設定する。
このように設定することで、視聴者は再生時に大きく揺れている撮影動画部分の情報を部分的ではあるが間欠的に見ることができるので、映像内容をある程度確認できる。また、大きな揺れとして連続的に再生させるわけではないので、映像酔いを防止できる。つまり、大きな揺れに対応したフレームの静止画と、動画とが交互に再生されるので、大きな揺れが低減されるだけでなく、大きな揺れを検出している間の画像を見ることもできる。
また、図14は、大きな揺れ判定の後、再生制御情報のFull−frame Freezeメッセージが挿入され、その後決められた一定期間フレーム凍結が継続し、Full−frame Freeze Releaseが挿入されてフレーム凍結が解除されることを示している。すなわち、再生制御情報付加部13は、動き検出部12が大きな揺れを検出した最初のフレームにFull−frame Freezeを付加し、所定時間経過後のフレームにFull−frame Freeze Releaseを付加するように構成されている。
上記の決められた一定期間のフレーム凍結は、H.264画像符号化方式で規定されているSEIのFull−frame Freezeのfull−frame_freeze_repetition_periodで設定する。full−frame_freeze_repetition_periodは、フレーム_凍結_の期間(フレーム数)の値が0〜16384までの範囲で設定できる。こうすることによって、再生時には、大きな揺れが始まって一定期間、フレームが凍結される。このため、大きな揺れ停止判定を設けなくとも、一定期間の動画の大きな揺れは再生されないので、映像酔い発生を低減できる。なお、full−frame_freeze_repetition_periodが0の場合、フレーム凍結SEIメッセージが現在の復号化ピクチャだけに適用される。
ところで、本実施の形態では、撮像記録再生装置での再生を前提に説明したが、上記再生制御情報および動画符号化データを記録したメモリカード、光ディスクまたはテープなどの記録媒体を、再生プレイヤを介して再生表示する場合にも、再生プレイヤ側にH.264画像符号化方式のデコーダを搭載していれば、同様に付加された再生制御情報によって大きな揺れがあると再生は停止されるため同様な映像酔い防止効果が得られることは言うまでもない。すなわち、再生表示系での映像酔い防止の特別な検出装置や信号処理装置は必要ない。
また、本実施の形態では、再生制御情報としてSEIのFull−frame FreezeメッセージとFull−frame Freeze Releaseメッセージを利用したが、ユーザデータとして、上記Full−frame FreezeメッセージとFull−frame Freeze Releaseメッセージと同様な機能をもつ独自のコードを設けてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る撮像記録再生装置について、図面を参照しながら説明する。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る撮像記録再生装置2の構成を示すブロック図である。なお、本撮像記録再生装置2において、上述した実施の形態1の撮像記録再生装置1の構成と対応する部分に同じ番号を付し、その説明を省略する。このため、撮像記録再生装置1と異なる部分についてのみ詳しく説明する。
撮像記録再生装置2では、図15に示されるように、再生制御実行選択部17と、OSD(On Screen Display)18とが新たに追加されて構成されている。
再生制御実行選択部17は、再生制御を実行するか否かを選択する選択スイッチである。この場合、図15に示されるように、まず、動き検出部12、再生制御情報付加部13、および記録部15まに至る前、直接的には動き検出部12へ撮像部11aから動きの情報を供給する前に、再生制御情報の付加を実行するか否かの選択ができるように第1のスイッチを設ける。
また、復号化再生部16に付加された再生制御情報を基づいて、再生制御を実行するか否かの選択できるように第2のスイッチを設ける。なお、第2のスイッチはOSD18について同様に機能する。
前記第1のスイッチは、ユーザが映像酔い防止の機能を必要としない場合、第1のスイッチをOFFにし映像酔い防止の機能をOFFにできる。例えば、撮影操作に熟練したユーザあるいは三脚などで固定している場合などがそうである。また、視聴者の映像酔いに対する耐性に応じて再生を制御するか否かを選択することもできる。映像酔い防止の機能をOFFにすることで、動き検出部12、再生制御情報付加部13の機能がOFFになり、電力並びに記録データ量が僅かであるが節約できる。
また、前記第2のスイッチは、前記第1のスイッチがONで、映像酔い防止の機能がONで記録されたものを、ユーザがすべての記録した映像を確認したいとき、再生時に第2のスイッチOFFにすることで、付加された再生制御情報をパスして再生することができる。また、視聴者の映像酔いに対する耐性に応じて再生を制御するか否かを選択することができる。例えば、SEIのFull−frame FreezeメッセージあるいはFull−frame Freeze ReleaseメッセージがAUに付加されていた場合、メッセージを無視して再生する。
再生制御実行選択部17の第1のスイッチと第2のスイッチのON/OFFは、撮像記録再生装置に設けられたユーザ選択モードのメニューに従って設定する。例えば、図16に示されるように、ユーザ選択モードを開始し、ユーザ選択メニューより再生制御ON/OFFを選択する(S11)。続いて、記録時の再生制御ON/OFFか、再生時の再生制御ON/OFFかを選択し(S12)、再生制御実行ON/OFFのどちらかを選択する(S13)。再生制御実行ON/OFFのどちらかの選択が終わると、ユーザ選択メニューに戻り(S14)、ユーザ選択モードを終了する。
OSD18は、再生時に撮像記録再生装置に内蔵された文字画像やサインを再生映像に重ねて表示するものである。ここでは、再生制御実行選択部17の第1のスイッチと第2のスイッチがONで映像酔い防止の機能がONで再生制御情報が機能する場合、しかも、復号化再生部16から再生制御情報が付加されて信号を受け、再生が停止されるような場合、再生停止のメッセージをOSD18に表示する。
例えば、図17に示されるように、付加されたSEIのFull−frame Freezeメッセージで再生が停止している間、再生停止のメッセージ、「安全性のため再生停止中」など、なぜ再生が中断されたのか、視聴者にわかるように表示する。なぜならば、突然再生が停止されると視聴者は故障かと間違える可能性があるためである。メッセージの替わりに再生停止を示すサインや絵文字でもよい。
以上のように、本実施の形態の撮像記録再生装置2では、ユーザの撮影状況やユーザの要望によって、再生制御実行を選択することができる。このため、映像酔い防止の機能が必要でない場合、あるいはすべての映像を確認した場合にも、本発明の撮像記録再生装置は十分対応できる。
また、映像酔い防止で再生制御された場合にメッセージやサインをOSD18によって表示させることによって、ユーザの勘違い(故障かと思う)を解消することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る撮像記録再生装置について、図面を参照しながら説明する。
図18は、本発明の実施の形態3に係る撮像記録再生装置3の構成を示すブロック図である。なお、本撮像記録再生装置3において、上述した実施の形態1の撮像記録再生装置1の構成と対応する部分に同じ番号を付し、その説明を省略する。このため、撮像記録再生装置1と異なる部分についてのみ詳しく説明する。
本撮像記録再生装置3は、撮像記録再生装置1の構成とほぼ同じであるが、撮像部11aに代えて手ぶれ補正機能を有さない、つまり角速度センサを持たない一般的な撮像部11bが用いられている。このため、撮像部11b、動き検出部12、動画像符号化部14における信号の流れが異なっている。なお、各構成部分の機能と動作は、前記第1の実施の形態の構成と同じである。このため、前記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ詳しく説明する。
撮像記録再生装置3では、図18に示されるように、撮像部11bではなく、動画像符号化部14から動き検出部12へ信号が送られている点が、撮像記録再生装置1と異なる。撮像記録再生装置3では、動画像符号化部14から動き情報(例えば、動きベクトル情報)を受け取り、動き検出部12で大きな動き検出ON/OFF並びに大きな揺れ判定を実行する。すなわち、実施の形態1で説明したような角速度センサが撮像部11bにない場合、動画像符号化部14で映像全体のグローバルな動きベクトルを連続するフレーム間の映像信号から検出し、この動きベクトルを動き検出部12へ供給する。
動画像符号化部14における前記映像全体のグローバルな動きベクトル検出は、例えば、図19に示されるように、原画像サイズを大幅に縮小した縮小画像を用いて検出する。
なお、縮小画像の生成は、原画像を水平(H)、垂直方向(V)に、例えば1/16した画素平均値あるいは間引き画素値を用いて生成する。なお、動きベクトルを検出する対象範囲は、フレーム画像全体ではなく、フレームの中央部分のみとし、縮小画像間で動きベクトルを検出する。
1フレーム前の縮小参照フレーム(f1)を参照し、現在の縮小フレームf0のブロック(フレームの中央部分の動きベクトル検出対象範囲を、例えば、8画素×8ラインに分割した領域)の動きベクトルを検出する。なお、動き検出部12へは、検出された各ブロックの動きベクトルを平均化したグローバルな動きベクトルを供給する。
つまり、動き検出部12は、撮像した動画像の動きベクトルから大きな揺れを検出する構成である。これにより、動画像を圧縮符号化する動画像符号化部14で算出される動きベクトルに基づいて、動画像の大きな揺れを検出することが可能となる。
以上のように、本実施の形態3では、動画像符号化部で画像全体のグローバルの動きベクトルを検出し、この動きベクトルをもとに動き検出部で大きな動き検出ON/OFF並びに大きな揺れ判定を実施する。このため、撮像部に角速度センサなどの特別な装置を設けなくとも、映像酔いを起こすような大きな揺れを検出できる。
なお、この撮像記録再生装置3に再生制御実行選択部17や、OSD18を追加して撮像記録再生装置を構成してもよい。これにより、撮像記録再生装置2の場合と同様の効果を発揮させることができる。
また、上記実施の形態では、符号化方式をH.264として説明したが、H.264に限られず、他の符号化方式、例えば、MPEG2に適用できるのは言うまでもない。この場合には、再生制御情報として当該再生制御情報と同内容を示すメタ情報を格納したタグを用いればよい。
また、上記した撮像記録再生装置1〜3の構成要素、動き検出部12、再生制御情報付加部13、動画像符号化部14、記録部15、復号化再生部16、再生制御実行選択部17、OSD18をハードウェアで構成してもよく、これらを構成するためのプログラムをメモリに格納し、当該プログラムをCPUが実行することでこれらを構成してもよい。
以上のように、本発明に係る撮像記録再生装置および撮像記録再生方法は、大画面TVでの視聴を対象とするような映像、例えば、HD(ハイビジョン)映像のような高精細な映像を、個人で撮影することができるデジタルビデオカメラや、AV機器等に適用することができる。
本発明に係る撮像記録再生装置が適用される撮像記録再生システムの全体構成を示す図である。 図1に示されるデジタルビデオカメラ101が備える撮像記録再生装置の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明に係る撮像記録再生装置において再生制御情報を付加するタイミングを説明するための一例を示す図である。 H.264画像符号化におけるSEIメッセージの一覧を示す図である。 H.264画像符号化におけるストリーム伝送に関する階層的構成を示す図である。 H.264画像符号化におけるNAL Unitの構成を示す図である。 H.264画像符号化におけるNAL Unitのシンタックスの構成を示す図である。 H.264画像符号化におけるNAL Unitのシンタックスの定義を示す図である。 H.264画像符号化におけるnal_unit_typeのセマンテックスを示す図である。 H.264画像符号化における1AU(アクセスユニット)のフローを示す図である。 撮影時における記録動作を示すフローチャートである。 再生時における再生動作を示すフローチャートである。 本発明に係る撮像記録再生装置において再生制御情報を付加するタイミングを説明するための他の一例を示す図である。 本発明に係る撮像記録再生装置において再生制御情報を付加するタイミングを説明するためのさらに他の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像記録再生装置2の構成を示すブロック図である。 本発明に係る撮像記録再生装置において再生制御のON/OFFのメニュー選択に関するフローを示す図である。 撮像記録再生装置2において再生制御情報に基づいて再生するときの再生アプリケーションを説明するための一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る撮像記録再生装置3の構成を示すブロック図である。 撮像記録再生装置3における動画像符号化部おいてグローバルな動きベクトルを検出する方法を説明するための一例を示す図である。
符号の説明
1,2,3 撮像記録再生装置
11a,11b 撮像部
12 動き検出部
13 再生制御情報付加部
14 動画像符号化部
15 記録部
16 復号化再生部
17 再生制御実行選択部
18 OSD
101 デジタルビデオカメラ
102 メモリカード
103 光ディスク
104 テープ

Claims (14)

  1. 撮像された動画像を圧縮符号化する符号化手段と、
    前記撮像された動画像の大きな揺れを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段が大きな揺れを検出した場合に、当該大きな揺れに対応した動画像の再生時における揺れを低減するように制御するための再生制御情報を付加する再生制御情報付加手段と、
    前記符号化手段により圧縮符号化された圧縮符号化データと、前記再生制御情報付加手段により付加された再生制御情報とを、記録媒体に記録する記録手段と、
    前記記録媒体に記録された再生制御情報に基づいて、前記記録媒体に記録された圧縮符号化データを復号化して再生する復号再生手段と
    を備えることを特徴とする撮像記録再生装置。
  2. 前記撮像記録再生装置は、H.264画像符号化方式および復号化方式に準拠しており、
    前記再生制御情報付加手段は、前記再生制御情報として、前記H.264画像符号化方式におけるSEI(Supplemental Enhancemental Information)のFull−frame FreezeおよびFull−frame Freeze Releaseを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像記録再生装置。
  3. 前記再生制御情報付加手段は、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した最初のフレームに前記Full−frame Freezeを付加し、前記動き検出手段が大きな揺れを検出しなくなった最初のフレームに前記Full−frame Freeze Releaseを付加する
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像記録再生装置。
  4. 前記再生制御情報付加手段は、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した場合、前記Full−frame Freezeと、前記Full−frame Freeze Releaseとを、所定の間隔で繰り返し対応するフレームに付加する
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像記録再生装置。
  5. 前記再生制御情報付加手段は、前記動き検出手段が大きな揺れを検出した最初のフレームに前記Full−frame Freezeを付加し、所定時間経過後のフレームに前記Full−frame Freeze Releaseを付加する
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像記録再生装置。
  6. 前記撮像記録再生装置は、さらに前記復号再生手段が前記再生制御情報に基づいて再生を制御している場合、当該再生が制御されていることを視聴者に伝えるための情報を表示する情報表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像記録再生装置。
  7. 前記動き検出手段は、撮像時における撮像記録再生装置自体の動きから動画像の大きな揺れを検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像記録再生装置。
  8. 前記動き検出手段は、撮像した動画像の動きベクトルから大きな揺れを検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像記録再生装置。
  9. 前記撮像記録再生装置は、さらに前記再生制御情報付加手段によって付加された再生制御情報を再生時に有効にするか、無効にするかを選択する第1選択手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像記録再生装置。
  10. 前記撮像記録再生装置は、さらに前記再生制御情報付加手段による再生制御情報を付加するか否かを選択する第2選択手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像記録再生装置。
  11. 撮像された動画像を圧縮符号化する符号化ステップと、
    前記撮像された動画像の大きな揺れを検出する動き検出ステップと、
    前記動き検出ステップにより大きな揺れを検出した場合に、当該大きな揺れに対応した動画像の再生時における揺れを低減するように制御するための再生制御情報を付加する再生制御情報付加ステップと、
    前記符号化ステップにより圧縮符号化された圧縮符号化データと、前記再生制御情報付加ステップにより付加された再生制御情報とを、記録媒体に記録する記録ステップと、
    前記記録媒体に記録された再生制御情報に基づいて、前記記録媒体に記録された圧縮符号化データを復号化して再生する復号再生ステップと
    を含むことを特徴とする撮像記録再生方法。
  12. 前記撮像記録再生方法は、H.264画像符号化方式および復号化方式に準拠しており、
    前記再生制御情報付加ステップは、前記再生制御情報として、前記H.264画像符号化方式におけるSEI(Supplemental Enhancemental Information)のFull−frame FreezeおよびFull−frame Freeze Releaseを用いる
    ことを特徴とする請求項11記載の撮像記録再生方法。
  13. 請求項11に記載のステップを、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項1に記載の撮像記録再生装置を備えることを特徴とするデジタルビデオカメラ。
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