JP2007134636A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】MEMS、SAW素子あるいはF−BARなどの機能面に振動子または可動部を持つ機能素子を有するマイクロデバイスが気密封止して組み込まれてなり、中空部分を構成するための中空基板が不要であり、小型化や薄型化が可能である半導体装置と、その製造方法を提供する。
【解決手段】基板10に電極11が形成されており、機能面14sに可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面14sに形成されたバンプ15とを有するマイクロデバイス14が、バンプ15が電極11に接続して、機能面14sが基板10に接しないようにマウントされており、液晶ポリマーを含み、マイクロデバイス14の機能面14sを除く面を被覆し、機能面14sが封止されて中空部分Cを構成するように樹脂層18が形成されている構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、SAW(Surface Acoustic Wave)素子、あるいはF−BAR(Thin Film Bulk Acoustic Wave Resonators)などの機能面に可動部または振動子を持つ機能素子を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、携帯電話やパーソナルコンピュータに代表されるモバイル機器においては、小型軽量化や多機能および高機能化が進んでおり、これらの機器を構成する部品や基板も同様に小型、薄型、軽量化や高密度実装化が進んでいる。また、半導体等のデバイスの実装に関しても、実装面積の小型化や伝達信号の高速化に伴い、モールドやセラミックパッケージによる実装から、いわゆるフリップチップ実装技術によりデバイスのベアチップを直接基板に実装し、封止する試みがとられている。
ところが、このフリップチップによるデバイスのダイレクト実装方法は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、SAW(Surface Acoustic Wave)素子あるいはF−BAR(Thin Film Bulk Acoustic Wave Resonators)などの機能面に可動部または振動子を持つマイクロデバイスの場合、機能面を封止材等で覆うことができないため、セラミックや金属、あるいはガラスなどの基板を用いて気密封止するパッケージ構造がとられている。
図5はMEMSなどのパッケージ構造の従来例を示す断面図である。
例えば、セラミック、金属、ガラスなどの中空基板部材(100a,100b,100c)を積層して凹部100dが設けられた中空基板100に、MEMSなどの機能面101aに可動部または振動子を持つマイクロデバイスが設けられた半導体チップ101が機能面101aを上面にして収容され、外部との電気的な接続のために凹部内に設けられた電極102にワイヤボンディング103で接続されている。
さらに、金属、セラミックあるいはガラスなどからなるリッド104で凹部100dが覆われて、封止剤105で封止され、凹部100dとリッド104から気密封止された中空部分106が構成される。中空部分106は、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気に保持されている。
また、特許文献1には、絶縁層と配線層とが積層された配線基板内の中空部分に、機能面に振動子または可動部を持つマイクロデバイスが設けられた半導体チップが実装されており、中空部分に露出する絶縁層の表面、及び中空部内面における絶縁層と配線層との境界を覆うようにして中空部分内面に疎水性材料の膜が形成され、中空部分の上面が金属膜で覆われて構成されている素子内蔵基板が開示されている。
しかしながら、図5及び特許文献1に示された構造では、半導体チップをスムーズに収容するために、半導体チップの大きさよりも中空部分を相当大きくする必要があることから、マイクロデバイスを組み込んだモジュールまたは半導体装置のサイズや厚みが大きくなってしまうという不利益があり、また、製造するときに、マイクロデバイスを気密封止するためのセラミック基板や樹脂基板などの中空部分を構成するための中空基板が予め必要であることから、製造工程が多いという不利益がある。
特開2004−179573号公報
本発明の目的は、MEMS、SAW素子あるいはF−BARなどの機能面に振動子または可動部を持つ機能素子を有するマイクロデバイスが気密封止して組み込まれてなり、中空部分を構成するための中空基板が不要であり、小型化や薄型化が可能である半導体装置と、その製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置は、基板と、前記基板に形成された電極と、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有し、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないように前記基板上にマウントされたマイクロデバイスと、液晶ポリマーを含み、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように形成された樹脂層とを有する。
上記の本発明の半導体装置は、基板に電極が形成されており、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスが、バンプが電極に接続して、機能面が基板に接しないようにマウントされている。
さらに、液晶ポリマーを含み、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆し、機能面が封止されて中空部分を構成するように樹脂層が形成されている。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置は、基板と、前記基板に形成された電極と、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有し、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないように前記基板上にマウントされたマイクロデバイスと、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含み、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように形成された樹脂層とを有する。
上記の本発明の半導体装置は、基板に電極が形成されており、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスが、バンプが電極に接続して、機能面が基板に接しないようにマウントされている。
さらに、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含み、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆し、機能面が封止されて中空部分を構成するように樹脂層が形成されている。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントし、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、液晶ポリマーを含む樹脂層を形成してなる。
上記の本発明の半導体装置は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスが、バンプが電極に接続して、機能面が基板に接しないようにマウントされ、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆し、機能面が封止されて中空部分を構成するように、液晶ポリマーを含む樹脂層が形成されて構成されている。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントし、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成してなる。
上記の本発明の半導体装置は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスが、バンプが電極に接続して、機能面が基板に接しないようにマウントされ、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆し、機能面が封止されて中空部分を構成するように、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層が形成されて構成されている。
また、上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置の製造方法は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントする工程と、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、液晶ポリマーを含む樹脂層を形成する工程とを有する。
上記の本発明の半導体装置の製造方法は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、バンプが前記電極に接続して、機能面が前記基板に接しないようにマウントする。
次に、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆し、機能面が封止されて中空部分を構成するように、液晶ポリマーを含む樹脂層を形成する。
また、上記の課題を解決するため、本発明の半導体装置の製造方法は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントする工程と、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成する工程とを有する。
上記の本発明の半導体装置の製造方法は、電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、バンプが前記電極に接続して、機能面が前記基板に接しないようにマウントする。
次に、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆し、機能面が封止されて中空部分を構成するように、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成する。
本発明の半導体装置は、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆して、液晶ポリマーや溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層が形成されて、機能面が封止されて中空部分が構成されており、中空部分を構成するための中空基板が不要で小型化や薄型化が可能である。
本発明の半導体装置の製造方法は、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆して、液晶ポリマーや溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成して、機能面を封止して中空部分を構成しており、中空部分を構成するための中空基板が不要となり、小型化や薄型化した半導体装置を製造することが可能である。
以下に、本発明の半導体装置及びその製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
第1実施形態
図1は本実施形態に係る半導体装置の模式断面図である。
例えば、絶縁樹脂などからなる基板10の一方の面に、第1電極11が形成され、他方の面に第2電極12が形成されている。第1電極11と第2電極12は配線として機能する。さらに、基板10中には第1電極11と第2電極12とを接続する垂直配線13が形成されている。
例えば、上記の構成の基板10に、機能面14sに可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面14sに形成されたバンプ15とを有するマイクロデバイス14がマウントされている。マイクロデバイス14は、バンプ15が第1電極11に接続して、機能面14sが基板10に接しないようにして、マウントされている。
例えば、上記のマイクロデバイス14の機能面14sを除く面を被覆して、機能面14sが封止されて中空部分Cを構成するように樹脂層18が形成されている。
樹脂層18は、例えば液晶ポリマーを含んで構成される。この液晶ポリマーは、例えば、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂である。また、中空部分Cは、例えば、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気に保持されている。
具体的には、例えば、樹脂層18の少なくともマイクロデバイス14の機能面14sを除く面を被覆して封止するように、上記の溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂である液晶ポリマーからなる樹脂フィルムを含んで構成されている。
例えば、プリント配線基板の基板材料として広く用いられているガラス繊維を含有するエポキシ樹脂の収縮率が3〜5%であるのに対して、上記の液晶ポリマーは、例えば収縮率が0.2〜0.3%程度と非常に小さい収縮率を有する。
樹脂フィルムを除く部分の樹脂層18は、例えば樹脂フィルムとは異なる樹脂で形成されていてもよいが、樹脂フィルムと同じ液晶ポリマーで形成されていることが好ましい。樹脂層18のうちの樹脂フィルムと残りの部分を同じ液晶ポリマーからなる樹脂で形成されていると、成形後には一体化して境界が分からない状態となっている。
上記の樹脂層18には第1電極11に達するコンタクトホール18aが開口されており、コンタクトホール18aを埋め込んで第1電極に接続するようにプラグ19が形成されており、さらにプラグ19に接続するように樹脂層18の上層に第3電極20が形成されている。第3電極20は配線としても機能する。
上記のマイクロデバイス14に形成されている機能素子は、例えば、MEMS、SAW素子あるいはF−BARなどである。
本実施形態の半導体装置において、マイクロデバイス14の機能面14sは中空部分Cにおいて気密封止された構成となっており、中空部分Cを構成するための中空基板は不要であり、上記のようにマイクロデバイスを組み込んだ半導体装置として小型化や薄型化が可能である。
本実施形態の半導体装置は、第2電極12及び第3電極20に他の電子部品を実装してチップ内蔵基板として用いることができる。また、第2電極12及び第3電極20から他の実装基板上に実装してマイクロデバイスをベアチップでパッケージ化したCSP(チップサイズパッケージ)として用いることもできる。
次に、上記の本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えば、絶縁樹脂からなり、一方の面に第1電極11が形成され、他方の面に第2電極12が形成されており、内部に第1電極11と第2電極12とを接続する垂直配線13が形成されている基板10に、マイクロデバイス14をマウントする。
マイクロデバイス14は、機能面14sに可動部または振動子が形成された機能素子と、機能面14sに形成されたバンプ15とを有しており、バンプ15が第1電極11に接続して、機能面14sが基板10に接しないように機能面14sと基板10の実装面で中空となる空間を確保して、フリップチップでマウントする。バンプ15と第1電極11の接合は、例えばバンプ15と第1電極11の接合面にそれぞれAu層を設けておき、超音波接合により接合する。
次に、図2(b)に示すように、例えば液晶ポリマーからなる樹脂フィルム16により、マイクロデバイス14の機能面14sを除く面を封止して、基板全体を被覆する。さらにマイクロデバイス14の厚みに応じてマイクロデバイス14以外の部分に樹脂シート17を供給する。
上記の液晶ポリマーの樹脂フィルム16は、例えば溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂である液晶ポリマーをフィルム化したものであり、50μm程度以下の膜厚を有する。例えば、プリント配線基板の基板材料として広く用いられているガラス繊維を含有するエポキシ樹脂の収縮率が3〜5%であるのに対して、上記の液晶ポリマーは、例えば収縮率が0.2〜0.3%程度と非常に小さい収縮率を有する。
液晶ポリマーの分子鎖は折れ曲がり難い棒状であるが、通常はある程度の固まりごとにランダムな方向に配列している。しかし、溶融時に、僅かなせん断応力を受けるだけで、一方向に配列する。それをそのまま冷却すると分子が配向したまま固化し、その状態が安定に保たれる。
本実施形態では、50μm以下になるよう、ローラーなどで加熱成形することにより、一方向に配向した液晶ポリマーの樹脂フィルムを得る。
次に、図3(a)に示すように、例えば樹脂シート17及び樹脂フィルム16の上面から加圧及び加熱成形して、樹脂シート17及び樹脂フィルム16からなる樹脂層18を形成する。加圧加熱成形により、樹脂層18の表面は平坦で滑らかな面とすることができる。
例えば、上記の成形において、320℃、100kg/cmの加圧及び加熱成形を行う。
上記の加圧加熱成形において、液晶ポリマーの樹脂フィルム16は流動性が低いため、マイクロデバイス14の機能面14s側に樹脂が流れ込むことなく成形でき、これにより機能面14sと基板10の実装面で中空となる空間が封止されて中空部分Cが構成される。
上記のようにして、マイクロデバイス14の機能面14sを除く面を被覆して、機能面14sが封止されて中空部分Cを構成するように樹脂層18を形成する。
上記の加圧加熱成形による樹脂層18の形成工程を、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気で行うことにより、中空部分Cを、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気に保持して形成することができる。
上記の樹脂シート17は、例えば樹脂フィルムとは異なる樹脂で形成されていてもよいが、樹脂フィルムと同じ液晶ポリマーで形成されていることが好ましい。樹脂フィルム16と樹脂シート17を同じ液晶ポリマーからなる樹脂で形成すると、成形後の樹脂層18においては一体化して境界が分からない状態となる。
次に、図3(b)に示すように、例えば、樹脂層18に対して、第1電極11に達するコンタクトホール18aを開口する。
さらに、図3(c)に示すように、例えば、コンタクトホール18aを埋め込んで第1電極に接続するようにプラグ19を形成し、さらにプラグ19に接続するように樹脂層18の上層に第3電極20を形成する。プラグ19及び第3電極20は、例えばCuメッキ及び得られたCu層のパターン加工などにより形成できる。
以上で、本実施形態に係る図1の構成の半導体装置を製造することができる。
上記の本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、マイクロデバイスの機能面を除く面を被覆して、液晶ポリマーや溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成して、機能面を封止して中空部分を構成することにより、従来のような中空部分を構成するための中空基板が不要となり、小型化や薄型化した半導体装置を製造することが可能である。
上記のように、本実施形態によれば、流動性の低い液晶ポリマーを基板材料とすることにより、基板の積層成形とマイクロデバイスの基板内蔵、および中空構造の形成を同時に行うことができる。
マイクロデバイスをベアチップ状態で樹脂層に内蔵しても、液晶ポリマーの透過性が低いので、基板材料を透過する水分を抑えることができ、マイクロデバイスの機能面は外部環境の影響を受けることなく、より信頼性の高い中空構造を形成することができ、特性、品質を維持することができる。
基板の積層成形とマイクロデバイスの基板内蔵を一括で行うことができるので、製造工程の削減及びコストダウンを実現することができる。
また、基板内蔵ではなく、セラミック基板や金属基板上にマイクロデバイスを実装したのち、液晶ポリマーの樹脂フィルムを積層して中空封止することによる、パッケ−ジの製造も可能である。
本実施形態の半導体装置の構造と、従来の0−Levelパッケージでは、実装エリアでXYともに0.2mm以上小さく、装置の厚みで、少なくとも0.25mm薄くすることができる。
また、FR−4などの他の有機材料を使用した基板と比較して、パッケージ後のアウトガス成分もなく、ポリイミドやフッ素系樹脂等の材料と比較しても、気密性(透過性)の評価として用いられる、Heリーク測定においても、2桁程度低い値を示している。
以上、気密性の高い構造を有し、サイズメリットだけではなく、単純な製造工程で中空構造を形成することができ、総じて、製品のコストダウンを実現することができる。
第2実施形態
上記の実施形態では、図面上、機能面に振動子または可動部を持つ機能素子を有するマイクロデバイスとしてMEMSについて示しているが、これに限らず、例えば図4に示す構造のF−BARや、SAW素子などを備えたマイクロデバイスを内蔵するようにしてもよい。
図4は、F−BARの一例の構成を示す模式断面図である。
例えば、デバイス基板40に、所定の共振領域を構成する空隙41を介して、下部電極42、圧電膜43および上部電極44の積層体からなる弾性共振膜が形成されている。
下部電極42および上部電極44は、例えばAl、Pt、Au、Cu、W、Mo、Tiなどの導電性材料からなり、例えば0.1〜0.5μmの膜厚で形成されている。
また、圧電膜43は窒化アルミニウムや酸化亜鉛などの圧電材料からなり、c軸に高配向した緻密な膜となっており、優れた圧電特性と弾性特性を備えた圧電膜であり、例えば1.5μm以下の膜厚で形成されている。
空隙41は、下部電極42の端部に屈曲して形成された足部により支えられており、空隙41の高さは例えば数μm程度である。
下部電極42、上部電極44および圧電膜43の膜厚や空隙41の高さなどは、共振周波数に合わせて適宜調整することができる。
本発明によれば、絶縁樹脂膜を、配線を積層させる際の絶縁膜として、かつ中空構造を形成するために気密封止剤として使用している。MEMSなどが形成されたマイクロデバイスの機能面を気密接合面とすることにより、少工程数、少材料数により生産性に優れた半導体装置の提供が可能である。
また、樹脂により中空部分を形成することにより、中空部分のデッドスペースを最小限にすることで低背かつ小型な半導体装置の提供を可能にし、さらにMEMSなどのマイクロデバイスを個別にシリコン半導体素子基板上へ搭載することにより、中空構造を備えた一つの半導体装置上に多種多様な半導体チップ搭載が可能であり、自由度の高い半導体装置の提供が可能である。
また、気密封止はシリコン基板、MEMSなどのマイクロデバイス及び気密封止樹脂で封止されるので、複合材料により形成された有機樹脂基板を使用する方法よりも脱ガスが少なく、MEMSの駆動部への悪影響が少なくなり、長寿命化が見込まれる。
上記の本実施形態によれば、以下の効果を享受できる。
(1)気密性を有した中空構造が要求される部品の、基板への内蔵化が可能になる。
(2)上記の結果、より高密度の実装が可能となり、製品の小型化が実現する。
(3)単純な工程で、気密性の高い中空実装が可能となる。
(4)製品のコストダウンを実現する。
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、MEMSの他、SAW素子やF−BARなどの機能素子を有するマイクロデバイスを内蔵した半導体装置とすることも可能である。
樹脂層や配線を積層させる層数は実施形態に限らず、何層であってもよい。
静電容量素子やインダクタンス、電気抵抗素子などの受像素子を適宜組み込むことが可能である。さらに、トランジスタなどの能動素子が形成された半導体チップを適宜組み込むことが可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の半導体装置は、MEMS、SAW素子あるいはF−BARなどの機能面に可動部または振動子を持つ半導体素子を有する半導体装置に適用できる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、MEMS、SAW素子あるいはF−BARなどの機能面に可動部または振動子を持つ半導体素子を有する半導体装置を製造するのに適用できる。
図1は本発明の第1実施形態に係る半導体装置の模式断面図である。 図2(a)及び図2(b)は本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す模式断面図である。 図3(a)〜(c)は本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す模式断面図である。 図4は本発明の第2実施形態に係る半導体装置のマイクロデバイスが有するF−BARの模式断面図である。 図5は従来例に係る半導体装置の模式断面図である。
符号の説明
10…基板、11…第1電極、12…第2電極、13…垂直配線、14…マイクロデバイス、14s…機能面、15…バンプ、16…樹脂フィルム、17…樹脂シート、18…樹脂層、18a…コンタクトホール、19…プラグ、20…第3電極、40…デバイス基板、41…空隙、42…下部電極、43…圧電膜、44…上部電極、100…中空基板、100a,100b,100c…中空基板部材、100d…凹部、101a…機能面、101…半導体チップ、102…電極、103…ワイヤボンディング、104…リッド、105…封止剤、106…中空部分、C…中空部分

Claims (16)

  1. 基板と、
    前記基板に形成された電極と、
    機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有し、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないように前記基板上にマウントされたマイクロデバイスと、
    液晶ポリマーを含み、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように形成された樹脂層と
    を有する半導体装置。
  2. 前記樹脂層の少なくとも前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆する部分が前記液晶ポリマーからなる樹脂フィルムで構成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記液晶ポリマーが、溶解状態においてエポキシ樹脂の5〜10倍の粘度を有する樹脂である
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記樹脂層中に埋め込まれて配線が形成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記中空部分が、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気に保持されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 基板と、
    前記基板に形成された電極と、
    機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有し、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないように前記基板上にマウントされたマイクロデバイスと、
    溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含み、前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように形成された樹脂層と
    を有する半導体装置。
  7. 前記樹脂層の少なくとも前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆する部分が、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である前記樹脂からなる樹脂フィルムで構成されている
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントし、
    前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、液晶ポリマーを含む樹脂層を形成してなる
    半導体装置。
  9. 電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントし、
    前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成してなる
    半導体装置。
  10. 電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントする工程と、
    前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、液晶ポリマーを含む樹脂層を形成する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  11. 前記樹脂層を形成する工程が、前記液晶ポリマーからなる樹脂フィルムにより、前記樹脂層の少なくとも前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆する工程と含む
    請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記液晶ポリマーとして、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を用いる
    請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記樹脂層を形成する工程において、前記樹脂層中に配線を埋め込んで形成する
    請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記中空部分が、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気に保持されるように、前記樹脂層を形成する工程を、真空、減圧、還元雰囲気、あるいは不活性ガス雰囲気下で行う
    請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 電極が形成された基板に、機能面に可動部または振動子が形成された機能素子と、前記機能面に形成されたバンプとを有するマイクロデバイスを、前記バンプが前記電極に接続して、前記機能面が前記基板に接しないようにマウントする工程と、
    前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆し、前記機能面が封止されて中空部分を構成するように、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である樹脂を含む樹脂層を形成する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  16. 前記樹脂層を形成する工程が、溶解状態における粘度がエポキシ樹脂の5〜10倍である前記樹脂からなる樹脂フィルムにより、前記樹脂層の少なくとも前記マイクロデバイスの前記機能面を除く面を被覆する工程を含む
    請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
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