JP2007132641A

JP2007132641A - ドレンパン

Info

Publication number: JP2007132641A
Application number: JP2005328994A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Sado; 和夫佐渡
Original assignee: Sanki Engineering Co Ltd
Current assignee: Sanki Engineering Co Ltd
Priority date: 2005-11-14
Filing date: 2005-11-14
Publication date: 2007-05-31

Abstract

【課題】ゴミや埃の堆積物の掃除が容易にでき、排水管の詰まりが起こりにくく、確実に自然排水されるドレンパンを提供する。
【解決手段】平箱型に形成され上面が開口した受け皿部１４と、受け皿部１４底面を支持し矩形に形成された支持材１６とを有する。受け皿部１４の側面近傍に開口部２２が位置し、支持材１６による空間内に形成された凹集水部２４と、凹集水部２４の一側面下側に形成された排水口２６に取り付けられ排水管３０に接続される連結部２８とを備える。受け皿部２８で受水したドレン水は、凹集水部２４へ流れ込み、凹集水部２４の排水口２６から排水管３０へ排水される。凹集水部２４の排水口２６は、凹集水部２４の底面２４ａよりも僅かに上方に位置している。
【選択図】図１

Description

この発明は、パッケージエアコンなどの空調機の下に置かれ、空調機から垂れるドレン水を受けるドレンパンに関する。

従来、床置きエアコンやファンコイルユニットなどの空調機では、冷房や加湿暖房の際に、熱交換器表面に発生する結露や空調機内部側面に付着した水滴が、空調器内のドレンパンに集められ、排水管により外に排水される。しかし、空調機の内壁の繋ぎ目等から水滴が外に漏れて、外壁面を垂れることがある。これに対しては、一般に、布きれなどを空調機の底部と床の隙間に詰めて止水したり、図４、図５に示すように、空調機５４の底面より一回り大きなドレンパン５０を床に設置したりして受水し、排水管５２を設けて、排水している。

ドレンパン５０は、図４に示すように、鉄板やステンレス板などから箱形に形成され、一側面に排水用の排水管５２が接続され、溜まったドレン水を排出可能に形成されている。このドレンパン５０は、矩形の箱形に形成され、図５に示すように、空調機５４の下に設置されている。そして、空調機５４から垂れてくる水滴を受水し、溜まったドレン水は、一側面に設けられた排水口５６とその排水口５６に取り付けられた排水管５８により、自然排出可能に形成されている。
特開２００５−２６５２０６号公報実開平０４―６８９３３号公報

しかし、上記従来の技術では、排水口５６の外側には、排水管５２を接続する筒状の連結部６０が取り付けられ、排水管５２を連結可能に形成されている。このため、ドレンパン５０に形成された排水口５６と、ドレンパン５０の底面の間に、連結部６０の取り付け厚み分の段差が形成され、その段差の部分に、ドレンパン５０に落下したゴミや埃が堆積するという問題があった。また、堆積物が徐々に増えると、次第に、排水口５６に流れ込んで行き、排水管５２内部に蓄積して、排水管５２内部の流れを悪化させたり、しまいには詰まったりする問題があった。そのほか、平らな床にライナー材６２などで水平調節されて据え置かれるため、勾配がなくドレンパン１０に溜まったドレン水は、排出口５６まで流れないで、ドレンパン５０上に溜まる問題もあった。

一方、特許文献１は、谷折りされて排水口に向かって傾斜が施された板状のドレンパンを、空調機の底面に取り付けるものである。そのため、空調機の底面構造によっては、取付可能な機器が限定されるほか、底面への取り付け作業も面倒なものであった。また、空調機側面から垂れる水滴を確実に受け止めることができない問題も残るものであった。さらに、特許文献２でも、ドレンパンが単なる箱形に形成されるため、図４などに示す技術と同様に、ドレンパン上にドレン水が滞留したり、堆積物により排水口が詰まったりする問題が残るものであった。

この発明は、上記従来技術の問題に鑑みて成されたもので、ゴミや埃の堆積物の掃除が容易にでき、排水管の詰まりが起こりにくく、確実に自然排水されるドレンパンを提供することを目的とする。

この発明は、ドレン水を受水するドレンパンにおいて、平箱型に形成され上面が開口した受け皿部と、前記受け皿部底面を支持した支持材と、前記受け皿部底面の側面近傍に開口部が位置し前記支持材による空間内に形成された凹集水部と、前記凹集水部の一側面下側に形成された排水口に取り付けられ排水管に接続される連結部とを備え、前記受け皿部で受水したドレン水は、前記凹集水部へ流れ込み、前記凹集水部の排水口から前記排水管へ排出されるドレンパンである。

前記受け皿部は、前記凹集水部が位置する側に向かって下がるように、僅かな勾配が形成されている。また、前記凹集水部の排水口は、前記凹集水部の底面よりも僅かに上方に位置しているものである。

この発明のドレンパンによれば、受け皿部に設けられた凹集水部にドレン水が流入し、凹集水部へドレン水と共にゴミや埃が流入するため、受け皿部にドレン水が溜まることが無く、凹集水部にゴミや埃が堆積するため、掃除が容易にできるものである。そのため、排水口に連結された排水管も詰まりが起こり難く、確実にドレン水が排水されるものである。

以下、この発明のドレンパンの一実施形態について、図１〜図３を基にして説明する。この実施形態のドレンパン１０は、床置きエアコンなど空調機１２の下に設置され、空調機１２から漏れ出る水滴を受けるドレン水受けとして使用される。ドレンパン１０は、図１（ａ）に示すように、鉄板やステンレス板などから矩形の平箱型に形成され、上面が開口状態の受け皿部１４が形成されている。この受け皿部１４は、図１（ｂ）に示すように、断面が略コの字状のＣ型チャンネル鋼材などから成る支持材１６を複数組み合わせて矩形に形成された基部１８に載置され、床２０に据え置かれている。受け皿部１４の側面と基部１８の側面は面一に形成され、受け皿部１４の側面上方の端縁部１４ａは、底面と平行に内側に折り曲げられている。

受け皿部１４の一側面中央近傍の底面には、矩形の開口部２２が設けられ、開口部２２と同形状で底面下方へ基部１８のおよそ半分程度の深さに凹んだ状態に凹集水部２４が形成されている。凹集水部２４には、図１（ｂ）、図２に示すように、基部１８の側面に近い側面に、排水口２６が開口され、筒状の連結部２８が取り付けられている。排水口２６は、凹集水部２４の底面２４ａよりも僅かに上方に位置し、連結部２８が取り付けられている。

連結部２８は、一方の端部を、基部１８側面に位置する支持材１６に設けられた貫通穴１６ａを貫通して取り付けられている。そして、支持材１６を貫通した連結部２８の端部へ、排水管３０の端部が螺合され、接続されている。

次に、このドレンパン１０の使用方法について説明する。まず、図３に示すように、空調機１２を設置する箇所に、ドレンパン１０を据え置く。この際、ドレンパン１０の長手方向の両端部と床の隙間には、ライナー３２を挿入し、ドレンパン１０の受け皿部１４に設けられた凹集水部２４近傍が低くなるように、僅かに勾配を付けると良い。次に、ドレンパン１０に設けられた連結部２８に排水管３０を螺合し、接続する。続いて、空調機１２の本体１２ａを載置する基台１２ｂを、受け皿部１４底面のほぼ中央に位置するように据え置き、基台１２ｂの上に空調機１２の本体１２ａを載置する。そして、空調機１２にも排水管５１をそれぞれ接続して、空調機１２の据付が完了する。

この実施形態のドレンパン１０によれば、受け皿部１４に設けられた凹集水部２４に集まるようにドレン水が流れるため、ドレン水に混入したゴミや埃が、ドレン水と共に流入して凹集水部２４内に堆積していく。これにより、堆積物は、凹集水部２４の排水口２６の一箇所に堆積するため、掃除が容易で、堆積物を簡単に取り除くことができるものである。その結果、排水口２６に連結された排水管３０も詰まりが起こり難く、確実にドレン水が排水されるものである。

また、ドレンパン１０に勾配が設けてあるため、水溜まりの残留が発生し難く、確実に凹集水部２４へドレン水が流れ込み、凹集水部２４の排水口２６から排水されるものである。

なお、この発明のドレンパンは上記実施形態に限定されるものではなく、空調機などの底面形状に合わせて僅かに大きく形成されていればよいため、受け皿部の形状等は適宜設定可能なものである。また、凹集水部の形状もドレンパンが受水したドレン水を集水できれば良く、形状は適宜設定可能なものである。さらに、ドレンパンの各部材の素材は適宜変更可能である。

この発明の一実施形態のドレンパンを示す概略斜視図（ａ）と，断面図（ｂ）である。この実施形態のドレンパンを示す部分断面図である。この実施形態のドレンパンの施工例を示す概略施工図である。従来のドレンパンを示す概略斜視図（ａ）と，断面図（ｂ）である。従来のドレンパンの施工例を示す概略施工図である。

符号の説明

１０ドレンパン
１２空調機
１４受け皿部
１６支持材
１８基部
２２開口部
２４凹集水部
２６排水口
２８連結部
３０排水管

Claims

ドレン水を受水するドレンパンにおいて、平箱型に形成され上面が開口した受け皿部と、前記受け皿部底面を支持した支持材と、前記受け皿部底面の側面近傍に開口部が位置し前記支持材による空間内に形成された凹集水部と、前記凹集水部の一側面下側に形成された排水口に取り付けられ排水管に接続される連結部とを備え、前記受け皿部で受水したドレン水は、前記凹集水部へ流れ込み、前記凹集水部の排水口から前記排水管へ排出されることを特徴とするドレンパン。
前記凹集水部の排水口は、前記凹集水部の底面よりも僅かに上方に位置していることを特徴とする請求項１記載のドレンパン。
前記受け皿部は、前記凹集水部が位置する側に向かって下がるように、僅かな勾配が形成されていることを特徴とする請求項１記載のドレンパン。