JP2007132447A - オイルシール - Google Patents
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Abstract
【課題】相手部材に摺動自在に密接してシール作用をなすシールリップ3を有するオイルシールにおいて、高圧時でもシールリップ3が相手部材に対してべた当たりすることがなく、もって圧力によるシールリップ3の変形を低減し、フリクションを安定化し、シールリップ3の摩耗を低減し、耐久性を向上させることができるオイルシールを提供する。
【解決手段】シールリップ3の摺動面3aにべた当たり防止のリブ4,5を設けることにする。リブ4,5は、シールリップ3の密封対象側斜面3cおよび反対側斜面3dにそれぞれ設けられるとともにシールリップ3のリップ端3bから軸方向間隔C1,C2をあけて設けられ、かつリップ端3bから軸方向に離れるにしたがってその高さおよび円周方向幅が徐々に拡大する形状とする。
【選択図】図2
【解決手段】シールリップ3の摺動面3aにべた当たり防止のリブ4,5を設けることにする。リブ4,5は、シールリップ3の密封対象側斜面3cおよび反対側斜面3dにそれぞれ設けられるとともにシールリップ3のリップ端3bから軸方向間隔C1,C2をあけて設けられ、かつリップ端3bから軸方向に離れるにしたがってその高さおよび円周方向幅が徐々に拡大する形状とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、密封装置の一種であるオイルシールに係り、更に詳しくは、自動車等車両の自動変速機(ATやCVTなど)におけるボンデッドピストンシール(Bonded Piston Seal(BPS))として用いられるのに適したオイルシールに関するものである。本発明のオイルシールは、自動車関連分野のほか、農機または産機等の分野においても用いられる。
従来から、自動車等車両の自動変速機に用いられるオイルシールとして、図3に示すボンデッドピストンシール51が知られており、このボンデッドピストンシール51は、ハウジング52に設けたポート53から供給される圧力の負荷によって変位してクラッチ板55を押圧するピストン54と、このピストン54に設けられ、ハウジング52に摺動自在に密接して圧力をシールするシールリップ56とを有している(特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来技術によると、高圧時シールリップ56が変形してハウジング52に対してべた当たりすることから、フリクションが増大し、またシールリップ56が摩耗しやすく耐久性が良くないと云う不都合がある。
本発明は以上の点に鑑みて、高圧時でもシールリップが相手部材に対してべた当たりすることがなく、もって圧力によるシールリップの変形を低減し、フリクションを安定化し、シールリップの摩耗を低減し、耐久性を向上させることができるオイルシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるオイルシールは、相手部材に摺動自在に密接してシール作用をなすシールリップを有するオイルシールにおいて、前記シールリップの摺動面にべた当たり防止のリブを設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるオイルシールは、上記した請求項1のオイルシールにおいて、リブは、シールリップの密封対象側斜面および反対側斜面にそれぞれ設けられるとともに、シールリップのリップ端から軸方向間隔をあけて設けられ、かつ前記リップ端から軸方向に離れるにしたがってその高さおよび円周方向幅が徐々に拡大する形状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるオイルシールは、上記した請求項1または2のオイルシールにおいて、当該オイルシールは、自動変速機のクラッチ切替え部に用いられるボンデッドピストンシールであり、前記ボンデッドピストンシールは、ハウジング内で軸方向に往復動するピストンと、前記ピストンに被着されて前記ハウジングに摺動自在に密接するシールリップとを有することを特徴とする。
上記構成を備えた本発明の請求項1によるオイルシールのように、シールリップの摺動面にべた当たり防止のリブを設けると、このリブの介在によってシールリップ摺動面の相手部材に対する接触幅(軸方向幅)の増大が低減されることになる。
また、請求項2に記載したように、リブがシールリップの密封対象側斜面およびその反対側斜面にそれぞれ設けられるとともにシールリップのリップ端から所定の軸方向間隔をあけて設けられると、シールリップの摺動面は、リップ端およびリブ間のリブ非形成領域のみにおいて相手部材に密接し、リブを設けた領域においてはリブのみが相手部材に密接して摺動面自体は相手部材に接触しない状態が実現される。また、この状態から圧力が高まると、シールリップは相手部材に強く押し付けられるが、リブはリップ端から軸方向に離れるにしたがってその高さおよび円周方向幅が徐々に拡大する形状に形成されているために、圧力が高まるほどリブは大きな断面積を持つ部位にてリップおよび相手部材間に介在することになる。
また、請求項3に記載したように、本発明はとくに、自動変速機のクラッチ切替え部に用いられるボンデッドピストンシールに有効利用される。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の請求項1によるオイルシールにおいては、シールリップの摺動面にべた当たり防止のリブを設けたことから、このリブの介在によってシールリップの相手部材に対する接触幅の増大が低減され、高圧時でもシールリップは相手部材に対してべた当たりしなくなる。したがって、本発明所期の目的どおり、高圧時でもシールリップが相手部材に対してべた当たりすることがなく、もって圧力によるシールリップの変形を低減し、フリクションを安定化し、シールリップの摩耗を低減し、耐久性を向上させることができるオイルシールを提供することができる。
またこれに加えて、本発明の請求項2によるオイルシールにおいては、シールリップの摺動面がリップ端およびリブ間のリブ非形成領域のみにおいて相手部材に密接することから、これによりシールリップの相手部材に対する接触幅の増大が低減される。また、リブがリップ端から軸方向に離れるにしたがってその高さおよび円周方向幅が徐々に拡大する形状に形成されているために、圧力が高まるほどリブは大きな断面積を持つ部位にてリップおよび相手部材間に介在する。したがって、リブによるべた当たり防止効果を広い圧力範囲に亙って持続することができる。
また、本発明の請求項3によるオイルシールにおいては、自動変速機のクラッチ切替え部に用いられるボンデッドピストンシールにおいて上記請求項1または2による作用効果を得ることができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係るオイルシールとしてのボンデッドピストンシール1の要部断面を示している。また、図2は図1におけるA方向矢視拡大図である。
図1に示すように、当該実施例に係るボンデッドピストンシール1は先ず、板金のプレス加工等にて成形された金属環としてのピストン2を有しており、このピストン2の外周部に所定のゴム状弾性体よりなる環状のシールリップ3が設けられている。
ピストン2は、内周筒部2aの軸方向一方の端部から径方向外方へ向けて環状の平面部2bを一体成形するとともにこの平面部2bの外周端部から軸方向他方へ向けて外周筒部2cを一体成形したものであって、この外周筒部2cの軸方向他方の端部に、当該ピストン2の軸方向変位時にクラッチ板(図示せず)を押圧するための外向きフランジ状の押圧部2dが一体成形されている。このピストン2は、図上上方に設定される圧力室21に圧力(油圧)Pが供給されると、図上下方へ向けて往動し、押圧部2dの端面にてクラッチ板を押圧する。また、圧力室21に供給された圧力Pが排出されると、リターンスプリング(図示せず)の弾性により復動する。
シールリップ3は、上記ピストン2における平面部2bから外周筒部2cへかけての屈曲部外面に加硫接着されており、相手部材としてのハウジング22の円筒状内周面22aに摺動自在に密接して上記圧力Pをシールするが、この圧力Pが高くなったときにハウジング22の内周面22aにべた当たりする懸念があることは上記したとおりである。そこで、当該実施例では、このシールリップ3のべた当たりを抑制すべく、シールリップ3の摺動面3aにべた当たり防止用のリブ4,5が設けられている。
シールリップ3の摺動面3aは、環状の尖端であるリップ端3bを有し、このリップ端3bを挟んで軸方向の両側に密封対象側斜面3cとその反対側斜面(反密封対象側斜面)3dとを有しているので、この密封対象側斜面3cおよび反対側斜面3dにそれぞれリブ4,5が設けられている。
図2に示すように、密封対象側斜面3cにおいて、リブ4は複数(多数)が円周方向に並べられ、等ピッチで全周に亙って設けられている。リップ端3bとリブ4との間には所定の軸方向間隔C1が設定され、すなわち両者3b,4の間には、リブ4を形成していないリブ非形成領域6が設定されている。リブ4はそれぞれ、軸方向に沿って長い突起状に形成され、かつリップ端3bから軸方向に離れるにしたがって徐々にその高さおよび円周方向幅が拡大する形状に形成されており、このため、A方向矢視の図2では、リブ4は縦長の三角形状(二等辺三角形状)に描かれている。
また、反対側斜面3dにおいても同様に、リブ5は複数(多数)が円周方向に並べられ、等ピッチで全周に亙って設けられている。リップ端3bとリブ5との間には所定の軸方向間隔C2が設定され、両者3b,5の間には、リブ5を形成していないリブ非形成領域7が設定されている。リブ5はそれぞれ、軸方向に沿って長い突起状に形成され、かつリップ端3bから軸方向に離れるにしたがって徐々にその高さおよび円周方向幅が拡大する形状に形成され、このため、A方向矢視の図2では、リブ5は縦長の三角形状(二等辺三角形状)に描かれている。
上記密封対象側斜面3cに設けられたリブ4と、反対側斜面3dに設けられたリブ5は、一つずつが対をなして円周上同一位置に設けられている。但し、両リブ4,5の大きさは、両斜面3c,3dの広さに応じて相似をなしており、具体的には、密封対象側斜面3cよりも反対側斜面3dのほうが広いので、前者のリブ4よりも後者のリブ5のほうが大きく形成されている。
上記構成を備えたボンデッドピストンシール1においては、シールリップ3の摺動面3aにべた当たり防止用のリブ4,5が設けられているために、圧力Pによりシールリップ3がハウジング内周面22aに押し付けられても、このリブ4,5がハウジング内周面22aに接触することによって、シールリップ摺動面3aの接触幅の増大が低減される。シールリップ摺動面3aは、リップ端3bおよびリブ4,5間に設定されたリブ非形成領域6,7のみにおいてハウジング内周面22aに密接することから、これによりシールリップ摺動面3aの接触幅の増大が低減される。したがって、高圧時でもシールリップ3はハウジング内周面22aに対してべた当たりしなくなり、よって圧力によるシールリップ3の変形を低減し、フリクションを安定化し、シールリップ3の摩耗を低減し、耐久性を向上させることができる。
また、リブ4,5がそれぞれ、シールリップ3のリップ端3bから軸方向に離れるにしたがって徐々に高さおよび円周方向幅が拡大する形状に形成されているために、圧力が高まってシールリップ3がハウジング内周面22aに押し付けられるほど、リブ4,5は大きな断面積の部位にてシールリップ3およびハウジング22間に介在する。リブ4,5はその高さすなわち断面積が大きいほどシールリップ3およびハウジング22を離間させるので、べた当たり防止効果が大きいものである。したがって、リブ4,5によるべた当たり防止効果を広い圧力範囲に亙って持続することができる。
1 ボンデッドピストンシール(密封装置)
2 ピストン(金属環)
2a 内周筒部
2b 平面部
2c 外周筒部
2d 押圧部
3 シールリップ
3a 摺動面
3b リップ端
3c 密封対象側斜面
3d 反対側斜面
4,5 リブ
6,7 リブ非形成領域
21 圧力室
22 ハウジング(相手部材)
22a 内周面
2 ピストン(金属環)
2a 内周筒部
2b 平面部
2c 外周筒部
2d 押圧部
3 シールリップ
3a 摺動面
3b リップ端
3c 密封対象側斜面
3d 反対側斜面
4,5 リブ
6,7 リブ非形成領域
21 圧力室
22 ハウジング(相手部材)
22a 内周面
Claims (3)
- 相手部材(22)に摺動自在に密接してシール作用をなすシールリップ(3)を有するオイルシール(1)において、
前記シールリップ(3)の摺動面(3a)にべた当たり防止のリブ(4)(5)を設けたことを特徴とするオイルシール。 - 請求項1のオイルシールにおいて、
リブ(4)(5)は、シールリップ(3)の密封対象側斜面(3c)および反対側斜面(3d)にそれぞれ設けられるとともに、シールリップ(3)のリップ端(3b)から軸方向間隔(C1)(C2)をあけて設けられ、かつ前記リップ端(3b)から軸方向に離れるにしたがってその高さおよび円周方向幅が徐々に拡大する形状に形成されていることを特徴とするオイルシール。 - 請求項1または2のオイルシールにおいて、
当該オイルシールは、自動変速機のクラッチ切替え部に用いられるボンデッドピストンシール(1)であり、前記ボンデッドピストンシール(1)は、ハウジング(22)内で軸方向に往復動するピストン(2)と、前記ピストン(2)に被着されて前記ハウジング(22)に摺動自在に密接するシールリップ(3)とを有することを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005327191A JP2007132447A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | オイルシール |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0656568U (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-05 | 光洋精工株式会社 | オイルシ−ル |
JP2000320573A (ja) * | 1999-05-06 | 2000-11-24 | Koyo Seiko Co Ltd | 流体式変速機のクラッチピストン |
JP2003056718A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-02-26 | Koyo Seiko Co Ltd | オイルシール |
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2005
- 2005-11-11 JP JP2005327191A patent/JP2007132447A/ja active Pending
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