JP2007128814A - ワイヤハーネスの決定装置、ワイヤハーネスの決定方法及びワイヤハーネスの決定プログラム - Google Patents

ワイヤハーネスの決定装置、ワイヤハーネスの決定方法及びワイヤハーネスの決定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】計算時間を削減しつつコストを削減するワイヤハーネスの組み合わせを決定するワイヤハーネスの決定装置、ワイヤハーネスの決定方法及びワイヤハーネスの決定プログラムを提供する。
【解決手段】f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における付け捨てコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、付け捨てコストの計算、新たに付け捨てコストを計算するワイヤハーネスの判別、付け捨てコストが最小となるワイヤハーネスの組み合わせの選択を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に、選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数種類のワイヤハーネスのなかから、使用するワイヤハーネスを決定するための、ワイヤハーネスの決定装置、ワイヤハーネスの決定方法及びワイヤハーネスの決定プログラムに関する。
従来、ワイヤハーネスは、ワイヤハーネスが装着される車種や、車に搭載されるサンルーフなどのオプション部品など、被装着装置の種類やオプションに対応して、部品同士を接続するための様々な回路を束ねて使用されている。このようなワイヤハーネスは、車種の数などの被装着装置の種類が多くなったり、オプション部品の組み合わせが多様になった場合に、それぞれで使用する回路が異なるため多くの種類が必要となる。
そのため、従来では、ワイヤハーネスにおいて使用されない回路が発生することを前提に、1つの種類のワイヤハーネスを複数の被装着装置に共用している。このような共用により、従来の技術は、製作・管理されるワイヤハーネスの数を削減している。
しかし、複数の被装着装置においてワイヤハーネスを共用する場合、被装着装置に装着されたワイヤハーネスの回路のうち、使用されない回路の部分は無駄なコストとなってしまう。このようなコストのことを付け捨てコストという。製作されるワイヤハーネスの種類を増加させれば使用されない回路の数が減少するため、この付け捨てコストは減少する。しかし、ワイヤハーネスの種類を増加させると、その種類が増加しただけ、ワイヤハーネスの管理コストは増加する。
そこで、従来では、使用されない回路が発生することを前提にワイヤハーネスを共用化する場合、付け捨てコストと管理コストとのバランスをとり、ワイヤハーネスの製作、管理上のコストをできる限り削減する方法が考えられている。
このような方法の第1の方法として、使用するワイヤハーネスを設計者が勘に頼って複数種類のワイヤハーネスの中から選択する方法がある。また、第2の方法として、複数種類のワイヤハーネスのうち、すべてのワイヤハーネスの組み合わせのコストを計算し、この計算したコストが最小になる組み合わせを使用するワイヤハーネスの組み合わせとして決定するという方法もある。
一方、ワイヤハーネスを使用する際のコストダウンを図り、また、多くのワイヤハーネスを管理することの煩雑さを回避するため、できるだけ製作されるワイヤハーネスの数を減少させる技術も開発されている。例えば、特許文献1に記載の技術は、複数のワイヤハーネスにおいて共用可能なワイヤハーネスの共用部分と、それぞれのワイヤハーネスにおいて個別に使用される専用部分とを分けている。その結果、特許文献1に記載の技術は、ワイヤハーネスの製作手数などを減少して、コストダウンを図ることができるとしている。
特開2000−225902号公報 特開2001−319525号公報 特開平6−20538号公報 特開2002−326546号公報
しかしながら、使用するワイヤハーネスを設計者などが勘に頼って選択する第1の方法は、他のワイヤハーネスの組み合わせと比較してどの程度コストダウンが図れているか不明であり、特定の設計者が不在であると、ワイヤハーネスの選択ができなくなる場合もあるという問題点を有している。
また、複数種類のワイヤハーネスのうち、すべてのワイヤハーネスの組み合わせのコストを計算し、この計算したコストが最小になる組み合わせを使用するワイヤハーネスの組み合わせとして決定するという第2の方法は、選択するワイヤハーネスの種類が少ないときには有効である。しかし、このコスト計算の演算数Cは、オプション数をNとすると、
Figure 2007128814
となり、Nが大きいと膨大な計算時間がかかる。例えば、Nが6の場合、オプション数Mは2Nとなり、その結果このコスト計算のためのの組み合わせは1018オーダとなり、計
算のための時間が膨大になり、解くことが非常に困難であるという問題点を有している。例えば、オプションが3種類である場合、これらのオプションの組み合わせは8通りとなり、これら8通りのオプションの組み合わせは225パターンとなる。したがって、この場合、全ての付け捨てコストを計算するために225通りの付け捨てコストの計算が必要となる。
さらに、特許文献1に記載の技術は、共通部分をまとめてはいるが、相違する部分に関しては専用のワイヤハーネスが必要となるため、後付(オプション)部品が多い場合にはそれに対応しただけの専用ワイヤハーネスを準備する必要がある。そのため、専用ワイヤハーネスの在庫管理などに労力を必要とするという問題点を有している。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、計算時間を削減しつつコストを削減するワイヤハーネスの組み合わせを決定するワイヤハーネスの決定装置、ワイヤハーネスの決定方法及びワイヤハーネスの決定プログラムを提供することを目的とする。
本発明のワイヤハーネスの決定装置は、備えている回路の数により種類が分けられるワイヤハーネスのうちから使用するワイヤハーネスを決定するワイヤハーネスの決定装置であって、Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択されている状態において、前記N種類のワイヤハーネスのそれぞれを被装着装置に装着させた場合に、それぞれのワイヤハーネスにおいて使用されない回路のコストを計算する計算手段と、前記計算手段により計算されたコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスを判別する判別手段と、前記判別手段により判別されたワイヤハーネスと選択されていないワイヤハーネスとを前記判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着した場合に、使用されない回路のコストが最も安くなるワイヤハーネスを、選択されていないワイヤハーネスの中から選択する選択手段と、Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、前記計算手段の動作、前記判別手段の
動作、前記選択手段の動作を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に、前記選択手段において選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定手段を備える。
また、本発明のワイヤハーネス決定方法は、備えている回路の数により種類が分けられるワイヤハーネスのうちから使用するワイヤハーネスを決定するワイヤハーネスの決定方法であって、Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択されている状態において、前記N種類のワイヤハーネスのそれぞれを被装着装置に装着させた場合に、それぞれのワイヤハーネスにおいて使用されない回路のコストを計算する計算工程と、前記計算工程により計算されたコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスを判別する判別工程と、前記判別工程により判別されたワイヤハーネスと選択されていないワイヤハーネスとを前記判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着した場合に、使用されない回路のコストが最も安くなるワイヤハーネスを、選択されていないワイヤハーネスの中から選択する選択工程と、Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、前記計算工程、前記判別工程、前記選択工程を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に前記選択工程において選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定工程を備える。
また、本発明のワイヤハーネス決定プログラムは、コンピュータを、Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択されている状態において、前記N種類のワイヤハーネスのそれぞれを被装着装置に装着させた場合に、それぞれのワイヤハーネスにおいて使用されない回路のコストを計算する計算手段、前記計算手段により計算されたコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスを判別する判別手段、前記判別手段により判別されたワイヤハーネスと選択されていないワイヤハーネスとを前記判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着した場合に、使用されない回路のコストが最も安くなるワイヤハーネスを、選択されていないワイヤハーネスの中から選択する選択手段、及び、Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、前記計算手段の動作、前記判別手段の動作、前記選択手段の動作を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に、前記選択手段において選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定手段として機能させる、備えている回路の数により種類が分けられるワイヤハーネスのうちから使用するワイヤハーネスを決定するワイヤハーネスの決定プログラムである。
このように、本発明によれば、Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択され、これらN種類のワイヤハーネスが装着された場合の使用されないワイヤハーネスの回路のコストが計算されている場合に、この計算されているコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスが判別され、未だ選択されていないワイヤハーネスのうちから判別されているワイヤハーネスと組み合わせて使用されるワイヤハーネスが選択され、この選択されたワイヤハーネスと判別されたワイヤハーネスとの組み合わせのうち、判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に、選択されたワイヤハーネスと判別されたワイヤハーネスとを装着させた場合に使用されない回路のコストが最小になる組み合わせを選択し、Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハ
ーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、上記N種類のワイヤハーネスが装着された場合の使用されないワイヤハーネスの回路のコストの計算と、上記計算されているコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスの判別と、上記判別されたワイヤハーネスと未だ選択されていないワイヤハーネスとの組み合わせを、この判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着させた場合に使用されない回路のコストが最小になる組み合わせを選択する動作とを繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に、上記選択動作において選択されたN種類のワイヤハーネスを使用するワイヤハーネスとして決定するため、従来のように、設計者などが勘にたよってワイヤハーネスを選択するものではなくコストダウンの削減を確実に図ることができ、かつ、すべてのワイヤハーネスの組み合わせについて使用しない回路のコストを計算するものではなく、選択するワイヤハーネスを1つずつ増加させていき、この選択されたワイヤハーネスと既に選択されていたワイヤハーネスとの双方を用いて被装着装置に装着した場合の使用しない回路のコストを計算しているため、計算時間を従来の方法に比べて短縮することができる。
以下、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作について図1を参照して説明する。図1は、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概略図である。なお、本実施形態では、ワイヤハーネスが装着される被装着装置を車とする。しかし、本発明のワイヤハーネスの決定方法におけるワイヤハーネスの被装着装置は車に限定されるものではなく、その他の装置であって良い。また、以下に説明する、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の説明は、本発明のワイヤハーネスの決定装置及び本発明のワイヤハーネスの決定プログラムの一実施形態の説明を兼ねる。
図1に示されるように、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態は、オプション(以下、OPTとも記す。)装着率検索工程101と、回路数検索工程102と、コスト削減パターン探索工程103とからなる。
OPT装着率検索工程101は、車に装着される所定のOPT毎に、このOPTがどの程度の割合で車に装着されるのかを示すOPT装着率を検索する。車に装着されるOPTとしては、例えばサンルーフであったり、エアコンなどである。もちろん、本発明のワイヤハーネスの決定方法は、他の任意の装置をオプションとすることもできる。
すなわち、各OPTは、例えば車の利用者の選択により、それぞれ車に装着される場合と装着されない場合とがある。そのため、各OPT毎に車への装着率が算出される。そして、車にOPTが装着されると、それに対応して、ワイヤハーネスにOPTと接続するための回路が追加される。
上記OPT装着率はあくまで予測である。そして、このOPT装着率は、車の型式、OPTが装着された際の車の形状などを示す装着仕様、車の生産時期などに基づいて決定され、生産実績システム104に格納されている。この生産実績システムは、本発明のワイヤハーネス決定方法が実施されるパソコンなどに接続される他のパソコンやサーバ上で動作するシステムである。そして、OPT装着率検索工程101は、生産実績システム104に格納されているOPT装着率を検索して取得する。
回路数検索工程102は、車に装着されるOPT毎に、ワイヤハーネスに回路が何本必要になるかを検索する。ワイヤハーネスに必要な回路数とは、例えば、第1の種類のオプションであれば、ワイヤハーネスに回路が10本必要であったり、第2の種類のオプションであれば、ワイヤハーネスに回路が30本必要であったりということを意味する。
この回路数は、回路CADシステム105に格納されている。よって、回路数検索工程102は、回路CADシステム105に格納されている回路数を検索する。この回路CADシステム105は、本発明のワイヤハーネス決定方法が実施されるパソコンなどに接続される他のパソコンやサーバ上で動作するシステムである。回路CADシステム105は、OPTが装着される車種や、OPTが装着されるシステム(例えばサンルーフにおける屋根の開閉システムなど)、OPTが装着される被装着装置の部位、OPTと他の機器との結線の状態に基づいて回路数を決定し格納する。
コスト削減パターン探索工程103は、OPT装着率検索工程101において検索された装着率、及び、回路数検索工程102において検索された回路数と、基礎データ格納部106に格納されているデータに基づいて、ワイヤハーネスを選択した場合のコストを削減するように、使用するワイヤハーネスの種類を決定する。この基礎データ格納部106は、本発明のワイヤハーネス決定方法の一実施形態が実施されるパソコンなどが備えるハードディスクなどのデータベースが該当する。このコスト削減パターン探索工程103における探索工程については、後述する。
また、図1に示されるように、基礎データ格納部106は、ワイヤハーネスの1回路当たり基礎コストと、加工費係数と、コストの中に占めている加工費の割合、1種類当たりの管理費などを格納する。1回路当たり基礎コストとは、ワイヤハーネスに1回路を追加する場合のコスト計算の基礎となるコストである。
加工費係数は、ワイヤハーネスに回路を追加する際に必要となる加工費のコストであって、1回路当たりのコストを計算する際に、前述の1回路当たりの基礎コストに乗じられる係数である。この加工費係数は、ワイヤハーネスを装着する車の製造台数により変化する係数である。例えば、この加工費係数は、月の生産台数が25台以下である場合は、1種類当たりの基礎コストを4倍にするというように設定される。1種類当たり管理費とは、ワイヤハーネスの1種類当たりの管理費である。
また、コスト削減パターン探索工程103における探索の結果は、データ保管部107に保管される。データ保管部107は、本発明のワイヤハーネス決定方法が実施されるパソコンなどが備えるハードディスクなどのデータベースが該当する。また、コスト削減パターン探索工程103における探索の結果は、出力データ108として外部のパソコン、サーバなどのシステムに出力することができる。
なお、図1に示される動作では、OPT装着率を生産実績システム104に格納されているデータから検索し、回路数を回路CADシステム105に格納されているデータから検索しているが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えば、OPT装着率や回路数を本発明の方法の使用者などが、キーボードなどを用いて、本実施形態のワイヤハーネスの決定方法が行われるパソコンに入力するとしても良い。
次に、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態を実施するパソコンの機能ブロックについて図2を参照して説明する。図2は、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態を実施するパソコンの機能ブロック図である。本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態は、パソコンにおけるプログラムにより実現される。よって、図2は、パソコンの機能ブロック図となる。しかし、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態はパソコンにより実施される場合に限定されるものではなく、その他の装置により実現されるとしても良い。また、図2に示される各部の機能は、例えば、メモリに格納されたプログラムとCPUとが協働して動作することにより実現される。
図2に示されるように、パソコンには、情報設定部201と、コスト削減パターン探索部202と、保存・出力部203とを備えている。情報設定部201は、ワイヤハーネスを選択した際のコスト計算に必要な情報を設定する機能を有する。この情報設定部201の動作は、図1に示されるOPT装着率検索工程101と、回路数検索工程102の動作に該当する。
コスト削減パターン探索部202は、ワイヤハーネスを使用した際のコストを削減するワイヤハーネスの組み合わせを決定する機能を有する。保存・出力部203は、コスト削減パターン探索部202の探索結果を保存したり、その探索結果を外部のシステムに出力する。このコスト削減パターン探索部202の動作と、保管・出力部203の動作とは、図1に示されるコスト削減パターン探索工程103の動作に該当する。
(情報設定部201について)
まず、情報設定部201により、各種の情報を利用者が入力する場合について図3を参照して説明する。図3は、図2に示される情報設定部201により、パソコンに接続されたディスプレイに表示される画面の概略図である。
図3に示されるように、情報設定部201は、OPT装着率の入力欄301と、回路数の入力欄302と、1回路あたりのコストの入力欄303と、加工費係数の入力欄304と、生産台数の入力欄305と、1種類のワイヤハーネスの管理費の入力欄306とを、ディスプレイに表示させる。この図3に示される画面の表示は、本発明のワイヤハーネス決定方法の一実施形態において、コスト計算を行う前に予め行われる。本実施形態の利用者は、例えばマウスにより各入力欄をクリックし、キーボードなどにより数値を入力することにより、各欄に数値を入力する。情報設定部201は、各欄に入力された値を取得し、これら取得した値をコスト削減パターン探索部202に送信する。
(コスト削減パターン探索部202について)
次に、図2に示されるコスト削減パターン探索部202について説明する。図2に示されるように、コスト削減パターン探索部202は、オプションの全組み合わせパターンを生成する生成部204を備える。
この生成部204は、複数のオプションが装着される場合又は装着されない場合の組み合わせの全パターンを生成する。この生成部204の動作について図4を参照して説明する。図4は、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。
図4に示される例では、被装着装置である車に、オプションA、オプションB、オプションCの3つのオプションが装着される場合を例に説明する。この場合、図4に示されるように、オプションの組み合わせとしては、全てのオプションを使用しない場合(パターン(1))から、全てのオプションを使用する場合(パターン(8))まで、8通り存在する。そして、各オプションのパターンの組み合わせに対応して、ワイヤハーネスのパターンも設定される。なお、図4、図5及び図8に示されるコストの単位は、一例として円を単位とする。
そして、生成部204は、それぞれのオプションの回路数と装着率とに基づいて、付け捨てコストを計算する。生成部204が取得する装着率は、例えば図1に示されるように、パソコンとネットワークを介して接続された生産実績システム104に格納されているOPT装着率のデータを生成部204が検索することにより取得するとしても良いし、パソコンの利用者が、例えば図3に示されるような画面から入力したデータを用いるとしても良い。
同様に、生成部204が取得する回路数は、例えば図1に示されるように、パソコンとネットワークを介して接続された回路CADシステム105に格納されているデータを生成部204が検索することにより取得するとしても良いし、パソコンの利用者が、例えば図3に示されるような画面から入力した回路数のデータを用いるとしても良い。
そして、生成部204は、全生産台数におけるオプションの各パターンを装着する台数の割合を求め、全生産台数に対するオプションの各パターンを採用する台数を求める。すなわち、生成部204は、各オプションのパターンごとに、装着することとなるオプションの装着率と、装着しないこととなるオプションの装着率を1から引いた値とを乗じて、台数割合を算出する。そして、生成部204は、全生産台数にこの台数割合を乗じた値をそのパターンを採用する車の台数とする。なお、図4に示される例では、一例として、全生産台数を10000台としている。
よって、例えば、パターン(1)、すなわち、オプションA、オプションB、オプションCの全てを使用しない場合のパターンの場合、(1−0.8)、(1−0.5)、(1−0.2)を乗じることにより、台数割合は、0.08となる。そして、10000に0.08を乗じて、パターン(1)のオプションを採用する車の台数は800台となる。以下、全てのパターンについて、生成部204はそのパターンを採用する車の台数を計算する。
また、コスト削減パターン探索部202は、生成部204により生成されたオプションの組み合わせパターンに対応するワイヤハーネスのうち、J個のワイヤハーネスを取り出す取出部205を備える。この取出部205は、J=1の場合は、すべてのオプションを装着するパターン(8)に対応するワイヤハーネスを取り出す。
また、コスト削減パターン探索部202は、取出部205により取り出されたワイヤハーネスの付け捨てコストを計算する。この計算については、後述する。次に、コスト削減パターン探索部202は、取り出されたJ個のワイヤハーネスの組み合わせのうち、付け捨てコストが最小になるパターンのワイヤハーネスの組み合わせを選択し、保存する選択部207を備える。
また、コスト削減パターン探索部202は、Jを1から増加させていった場合に、f(J)をJ種類のワイヤハーネスを車に装着させた場合における付け捨てコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(J−1)−f(J)>Cを満たす範囲で、取出部205によるワイヤハーネスの取り出し、計算部206における計算、選択部207における選択を繰り返し、Jをf(J−1)−f(J)>Cを満たす最大のJとした場合に、選択部207により選択されたJ種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定部208を備える。また、コスト削減パターン探索部202は装置しているワイヤハーネスのうち、付け捨てコストが最大になるワイヤハーネスはどれなのかを判別する判別部209を備える。
(動作の説明)
次に、図2に示されるコスト削減パターン探索部202の各部の動作について図4から図8を参照して説明する。図5から図8は、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。
(J=1の場合)
まず、図4は、J=1として、1個のワイヤハーネスが選択された場合の概念図である。そして、この選択された1個のワイヤハーネスは、オプションA、オプションB、オプションCの全てが選択されたパターン(8)のワイヤハーネスである。また、図4におい
て、1は、そのオプションが装着されることを示し、0は、そのオプションが装着されないことを示す。
そして、取出部205が、パターン(8)のワイヤハーネスを取り出した場合、図4に示されるように、計算部206は、パターン(8)のワイヤハーネスを全ての車に装着した場合の付け捨てコストを計算する。この場合の付け捨てコストの計算について説明する。
まず、図4に示されるように、例えばパターン(8)のワイヤハーネスを、パターン(1)のワイヤハーネスが装着されるべき車に装着した場合の、計算部206の付け捨てコストの計算について説明する。ただし、以下の説明では、1回路のコストは20[円/1回路]とし、計算を簡単にするために、図1において説明した加工費係数は考慮しないものとする。
この場合、パターン(8)のワイヤハーネスが備える各オプション用の回路は、パターン(1)のワイヤハーネスが装着される車では全て不要である。図4では、パターン(8)のワイヤハーネスを装着した場合に、付け捨て回路が発生する部分を丸で示している。したがって、各オプションに必要なワイヤハーネスの回路の合計である65回路(10+30+25)が全て付け捨てコストとなる。また、パターン(1)を採用する車の台数は800台である。
以上から、パターン(8)のワイヤハーネスを、パターン(1)のワイヤハーネスが装着されるべき車に装着した場合の付け捨てコストは、800×65×20=1040000円となる。
そして、図4に示されるように、計算部206は、このような計算をパターン(2)からパターン(7)のワイヤハーネスが装着されるべき車に対して計算し、これらの車における付け捨てコストを計算する。なお、オプションの組み合わせがパターン(8)の車に、パターン(8)のワイヤハーネスを装着させた場合、付け捨てコストは0円となる。
(J=2の場合)
次に、J=2、すなわち、取出部205が2種類のワイヤハーネスを取り出す場合の動作について図5を参照して説明する。図5に示されるように、2つのパターンのワイヤハーネスを選択する場合、まず、取出部205が、既に選択されているパターン(8)のワイヤハーネスに加えて、他の1種類のワイヤハーネスを取り出す。
そして、計算部206は、既に選択されているパターン(8)のワイヤハーネスに加えて、他の1種類のワイヤハーネスを加えた、2種類のワイヤハーネスを車に装着した場合の付け捨てコストを計算する。すなわち、計算部206は、パターン(8)のワイヤハーネスに、他の全ての種類のパターンのワイヤハーネスを1つ加えた付け捨てコストを計算する。ここで、ワイヤハーネスの車への装着は、新たに追加されたワイヤハーネス(この場合はパターン(5)のワイヤハーネス)をできる限り車に装着するように行う。すなわち、パターン(5)のワイヤハーネスは、オプションAに対応する回路のみを有しているため、パターン(5)が装着される車の他に、パターン(1)が装着されるべき車に装着することができる。よって、パターン(5)のワイヤハーネスをパターン(1)の車に装着する。もちろん、本発明のワイヤハーネスの決定方法では、このようなワイヤハーネスの装着に限定されるものではなく、既に選択されているワイヤハーネスと、新たに追加されたワイヤハーネスとの車への装着の組み合わせの中から、付け捨てコストが最小になる装着の組み合わせを選択するとしても良い。
そして、選択部207は、計算部206により計算された2種類のワイヤハーネスの組み合わせの付け捨てコストのうちから、付け捨てコストが最小になるワイヤハーネスの組み合わせのパターンを選択する。すなわち、選択部207は、パターン(8)のワイヤハーネスと組み合わせて、付け捨てコストが最小になるワイヤハーネスのパターンを、パターン(1)からパターン(7)までの間で選択する。図5に示される例では、このような付け捨てコストが最小になるワイヤハーネスは、パターン(5)のワイヤハーネスである。
図5に示されるように、パターン(8)のワイヤハーネスと、パターン(5)のワイヤハーネスとを組み合わせた場合の、付け捨てコストは、3000000円となる。すなわち、図5に示されるように、選択部207は、パターン(5)のワイヤハーネスを、J=2の場合の、パターン(8)のワイヤハーネスに組み合わせるワイヤハーネスとして選択する。このパターン(5)のワイヤハーネスは、パターン(5)のワイヤハーネスが装着されるべき車と、パターン(1)のワイヤハーネスが適用されるべき車に装着される。そして、図5に示されるように、パターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)のワイヤハーネスが適用されるべき車には、パターン(8)のワイヤハーネスが装着される。
次に、決定部208は、f(J)をJ種類のワイヤハーネスを選択した場合の付け捨てコストとし、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するための管理コストとした場合に、f(J−1)−f(J)>Cを満たすか否かを判断する。そして、f(J−1)−f(J)>Cを満たす最大のJを、選択するワイヤハーネスの種類の数とする。
本実施形態では、例えば、決定部208は、J=1の場合の付け捨てコスト(740万円)と、J=2の場合の付け捨てコスト(300万円)とを用いて、f(1)−f(2)>100を満たすか否かを判別する。
この決定部208の動作について図6を参照してさらに詳細に説明する。図6に示されるように、ワイヤハーネスが1種類選択されている場合は、付け捨てコストは740万円である。また、ワイヤハーネスが2種類選択されている場合は、付け捨てコストは300万円である。したがって、図6に示されるように、f(1)−f(2)>100を満たしている。
同様に、パターン(8)のワイヤハーネスと、パターン(5)のワイヤハーネスとに加えて、パターン(7)のワイヤハーネスが選択され、3種類のワイヤハーネスが選択されている場合の付け捨てコストは、100[万円]である。したがって、f(2)−f(3)>100を満たしている。
次に、パターン(8)と、パターン(5)と、パターン(7)と、パターン(6)のワイヤハーネスが選択され、4種類のワイヤハーネスが選択されている場合の付け捨てコストは、40[万円]である。したがって、f(3)−f(4)>100を満たしていない。よって、決定部208は、f(J−1)−f(J)>Cを満たす最大のJを3であると決定する。
そして、決定部208は、J=3の場合に選択されている、パターン(8)、パターン(5)、パターン(7)のワイヤハーネスを使用するワイヤハーネスの組み合わせとして決定する。
次に、前述の説明では、J=2、すなわち、パターン(8)のワイヤハーネスと、パターン(5)のワイヤハーネスとを選択する場合について説明したのみであるため、J=3の場合について図7及び図8を参照してさらに説明する。
図7に示されるように、判別部209は、さらにもう1種類のワイヤハーネスを選択するために、パターン(8)を装着している全ての車の付け捨てコストと、パターン(5)を装着している全ての車の付け捨てコストとを比較する。
図7に示されるように、パターン(5)のワイヤハーネスは、パターン(1),(5)のワイヤハーネスが装着される車に装着される。これを図7では、カバーするケースと記載している。同様に、パターン(8)のワイヤハーネスは、パターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)、(8)のワイヤハーネスが装着される車に装着される。
図7に示されるように、パターン(8)を装着している全ての車の付け捨てコストは284万円であり、パターン(5)を装着している全ての車の付け捨てコストは16万円であるため、パターン(8)のワイヤハーネスを装着しているほうが付け捨てコストが高い。
よって、判別部209は、パターン(8)のワイヤハーネスを、未だ選択されていないワイヤハーネスと組み合わせて付け捨てコストを計算するワイヤハーネスと判別する。そして、パターン(8)のワイヤハーネスは、パターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)、(8)のワイヤハーネスを装着すべき車に装着されている。よって、判別部209は、バターン(8)のワイヤハーネスが装着されている車のパターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)に対応するワイヤハーネスのうちから、1種類のワイヤハーネスを選択する。
そして、取出部205は、判別部209の判別結果に基づいて、バターン(8)のワイヤハーネスと、パターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)のワイヤハーネスのうちから1種類のワイヤハーネスとを取り出す。
次に、計算部206は、取出部205により取れ出された、パターン(8)のワイヤハーネスとパターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)のうちの1種類のワイヤハーネスとを組み合わせて、パターン(2)、(3)、(4)、(6)、(7)、(8)が装着されるべき車に装着して、付け捨てコストを計算する。
そして、選択部207は、上記計算部206が計算した付け捨てコストのうちから付け捨てコストが最小になるワイヤハーネスの組み合わせを選択する。図8に示されるように、本実施形態の場合は、パターン(7)のワイヤハーネスを選択した場合に、付け捨てコストが1000000円となり、最小となる。したがって、選択部207は、パターン(7)のワイヤハーネスを選択する。
図8に示されるように、パターン(8)のワイヤハーネスは、パターン(2)、(4)、(6)、(8)を装着すべき車に装着され、パターン(7)のワイヤハーネスは、パターン(3)、(7)を装着すべき車に装着され、パターン(5)のワイヤハーネスは、パターン(1)、(5)を装着すべき車に装着されている。
以下、同様に、判別部209が選択されているワイヤハーネスのうちから、新たに選択されたワイヤハーネスと組み合わせて付け捨てコストが計算されるワイヤハーネスを判別し、取出部205が、判別部209の判別結果に基づいてワイヤハーネスを取出し、計算部206が新たにワイヤハーネスの種類を追加した場合の付け捨てコストを計算し、選択部207が、付け捨てコストの値が最小になるワイヤハーネスのパターンの組み合わせを選択する。この処理により、図6に示されるように、4種類のワイヤハーネスを選択する場合は、パターン(5)、(6)、(7)、(8)のワイヤハーネスが使用されるワイヤ
ハーネスの種類として決定される。
(保管・出力部203について)
次に、図2に示される保管・出力部203の動作について説明する。保管・出力部203は、コスト削減パターン探索部202が生成した情報を、保管し、出力する。この保管・出力部203は、例えばハードディスクにより構成される。
例えば、保管・出力部203は、前述の図8に示される各データを保管する。すなわち、保管・出力部203は、例えばオプションA、B、Cの3つが装着可能な場合、選択されるワイヤハーネスの数、種類、それぞれのオプションの装着率、ワイヤハーネスに必要な回路数、選択されたワイヤハーネスがどの種類の車に装着されているかの情報、及び、各ワイヤハーネスを装着した場合の付け捨てコストの情報を保管する。
また、保管・出力部203は、上述の保管するデータを、所定のデータ形式にして、外部のシステムに出力することができる。この外部のシステムとしては、例えば、本発明のワイヤハーネスの決定方法が実施されるパソコンにネットワークを介して接続されたパソコンなどが該当する。
さらに、この保管・出力部203は、オプションA、B、Cの3種類がある場合、この3種類のオプションの任意の組み合わせを不可分に組み合わせたオプションに対応するワイヤハーネスのデータを保管することができる。
すなわち、オプションA、B、Cがある場合、図8に示されるように各オプションが独立して組み合わされる場合のデータだけではなく、例えば、AとBが不可分に結合したオプションとし、これにオプションCを組み合わせ、それぞれのオプションに対応するワイヤハーネスについて得られる図8に示されるような、選択されるワイヤハーネスの数、種類、それぞれのオプションの装着率、ワイヤハーネスに必要な回路数、選択されたワイヤハーネスがどの種類の車に装着されているかの情報、及び、各ワイヤハーネスを装着した場合の付け捨てコスト(これらを図8に示されるデータともいう)を保管するとしても良い。この場合、さらに、AとCとを不可分のオプションとした場合や、BとCとを不可分のオプションとした場合であっても同様である。
さらに、オプションの数が増加した場合であっても同様である。たとえば、保管・出力部203は、オプションがA、B、C、Dの4つあった場合、これら4つが独立して組み合わされる場合の図8に示される各データを格納するとともに、例えばAとB、CとDとがそれぞれ不可分に組み合わされたオプションに対して、図8に示されるデータを保管するとしても良い。なお、例えばオプションAとBとを不可分に組み合わせた場合の図8に示されるデータの計算は、前述の図1から図7を参照して説明した計算と同様の計算方法による。
このように、複数のオプションがあり、これらを任意に組み合わせて不可分のオプションとした場合についての図8に示されるデータを保管・出力部203は保管するため、例えば、本発明の利用者は、各オプションを独立に組み合わせた場合の付け捨てコストや、各オプションのいくつかを不可分のオプションとした場合の付け捨てコストなどを比較することができ、どのようなオプションの組み合わせが最適なのかを判断することができる。
(フローチャートを用いた動作説明)
次に、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態について、図9を参照して説明する。図9は、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作のフローチャート
である。
まず、情報設定部201は、使用するワイヤハーネスのコストを計算するために必要な情報を取得する(S901)。この情報の取得は、例えば、図1に示されるように、生産実績システム104や回路CADシステム105から入力されるとしても良いし、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の利用者が入力するとしても良い。
次に、生成部204は、車に装着するオプションの全装着パターンを生成する(S902)。次に、判別部209は、既に選択されているワイヤハーネスの種類のうち、付け捨てコストが高いワイヤハーネスを判別する。そして、判別部209は、その判別結果を取出部205に通知する(S903)。
判別部209からの判別結果を受信した取出部205は、判別結果に示されるワイヤハーネスが装着される車が本来装着すべきワイヤハーネスの種類の中から、前回計算を行ったワイヤハーネスに追加して新たにもう1種類のワイヤハーネスを取り出す。ここで、新たに取り出されたワイヤハーネスを追加して、取り出されているワイヤハーネスの種類の数は、Jを1から始まる自然数として、J種類のワイヤハーネスであるとする(S904)。
次に、計算部206は、取出部205が取り出したJ種類のワイヤハーネスのパターンの組み合わせの付け捨てコストの計算を行う(S905)。次に、選択部207は、計算部206により計算された計算結果のうち、付け捨てコストが最小になるワイヤハーネスの組み合わせのパターンを選択し、格納する(S906)。
次に、決定部208は、f(J)を、J種類のワイヤハーネスを装着させた場合の付け捨てコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(J−1)−f(J)>Cを満たしているか否かを判断する(S907)。そして、満たしている場合(YES)、S910においてJを1増加させ、その後、S903に移行する。
一方、S907の判断において、決定部208は、現在のJにおいて、f(J−1)−f(J)>Cを満たしていないと判断した場合は(NO)、S908に移行する。
S908では、決定部208は、J−1種類のパターンのワイヤハーネスを選択した場合が、本発明ののワイヤハーネスの決定方法の計算上においてコストが最小になるため、S906において格納されているJ−1種類のワイヤハーネスの組み合わせを、使用されるワイヤハーネスの種類の組み合わせとして決定する。
次に、S909において、保管・出力部203は、コスト削減パターン探索部202が出力した情報を保管し、又は、外部のシステムなどに出力する。ここで、コスト削減パターン探索部202が出力する情報としては、上述のS905において計算された使用するとされたワイヤハーネスの組み合わせの付け捨てコスト、S908において決定された使用するワイヤハーネスのパターンの組み合わせ、その他、この組み合わせの管理コストを含めたコストの情報などである。
以上から、本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態によれば、現在選択されているワイヤハーネスにもう1種類のワイヤハーネスを追加した場合に、どのワイヤハーネ
スを選択すれば、付け捨てコストが削減され、さらに、どの程度の追加によりワイヤハーネスの付け捨てコストと管理コストの和がもっとも低くなるのかを判断して、使用するワイヤハーネスの種類を決定しているため、従来のように、設計者の勘にたよった不正確な決定方法ではなく、精度よくコストの削減を図ることができ、さらに、従来のように、す
べてのワイヤハーネスの組み合わせに基づいてコストを計算する必要もなくなるため、計算時間も短縮することができる。
本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概略図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態を実施するパソコンの機能ブロック図である。 図2に示される情報設定部201により、パソコンに接続されたディスプレイに表示される画面の概略図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作の概念図である。 本発明のワイヤハーネスの決定方法の一実施形態の動作のフローチャートである。
符号の説明
101 OPT装着率検索工程
102 回路数検索工程
103 コスト削減パターン探索工程
104 生産実績システム
105 回路CADシステム
106 基礎データ
107 データ保管部
108 出力データ
201 情報設定部
202 コスト削減パターン探索部
203 保管・出力部
204 生成部
205 取出部
206 計算部(計算手段)
207 選択部(選択手段)
208 決定部(決定手段)
209 判別部(判別手段)
301 OPT装着率の入力欄
302 回路数の入力欄
303 コストの入力欄
304 加工費係数の入力欄
305 生産台数の入力欄
306 1種類のワイヤハーネスの管理費の入力欄


Claims (3)

  1. 備えている回路の数により種類が分けられるワイヤハーネスのうちから使用するワイヤハーネスを決定するワイヤハーネスの決定装置であって、
    Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択されている状態において、
    前記N種類のワイヤハーネスのそれぞれを被装着装置に装着させた場合に、それぞれのワイヤハーネスにおいて使用されない回路のコストを計算する計算手段と、
    前記計算手段により計算されたコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスを判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別されたワイヤハーネスと選択されていないワイヤハーネスとを前記判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着した場合に、使用されない回路のコストが最も安くなるワイヤハーネスを、選択されていないワイヤハーネスの中から選択する選択手段と、
    Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、前記計算手段の動作、前記判別手段の動作、前記選択手段の動作を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に、前記選択手段において選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定手段を備えるワイヤハーネスの決定装置。
  2. 備えている回路の数により種類が分けられるワイヤハーネスのうちから使用するワイヤハーネスを決定するワイヤハーネスの決定方法であって、
    Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択されている状態において、
    前記N種類のワイヤハーネスのそれぞれを被装着装置に装着させた場合に、それぞれのワイヤハーネスにおいて使用されない回路のコストを計算する計算工程と、
    前記計算工程により計算されたコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスを判別する判別工程と、
    前記判別工程により判別されたワイヤハーネスと選択されていないワイヤハーネスとを前記判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着した場合に、使用されない回路のコストが最も安くなるワイヤハーネスを、選択されていないワイヤハーネスの中から選択する選択工程と、
    Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、前記計算工程、前記判別工程、前記選択工程を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に前記選択工程において選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定工程を備えるワイヤハーネスの決定方法。
  3. コンピュータを、
    Nを自然数として、N種類のワイヤハーネスが選択されている状態において、
    前記N種類のワイヤハーネスのそれぞれを被装着装置に装着させた場合に、それぞれのワイヤハーネスにおいて使用されない回路のコストを計算する計算手段、
    前記計算手段により計算されたコストのうち最も高いコストとなるワイヤハーネスを判別する判別手段、
    前記判別手段により判別されたワイヤハーネスと選択されていないワイヤハーネスとを前記判別されたワイヤハーネスが装着されていた被装着装置に装着した場合に、使用されない回路のコストが最も安くなるワイヤハーネスを、選択されていないワイヤハーネスの中から選択する選択手段、及び、
    Nを選択されたワイヤハーネスの種類の数、f(N)をN種類のワイヤハーネスを被装着装置に装着させた場合における使用されない回路のコスト、Cを1種類のワイヤハーネスを管理するためのコストとした場合に、f(N−1)−f(N)>Cを満たす範囲で、Nを1ずつ増加させつつ、前記計算手段の動作、前記判別手段の動作、前記選択手段の動作を繰り返し、Nをf(N−1)−f(N)>Cを満たす最大のNとした場合に、前記選択手段において選択されたN種類のワイヤハーネスを、使用するワイヤハーネスとして決定する決定手段として機能させる、備えている回路の数により種類が分けられるワイヤハーネスのうちから使用するワイヤハーネスを決定するワイヤハーネスの決定プログラム。
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