JP2007127830A - 電気光学装置、その製造方法、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その製造方法、及び電子機器 Download PDF

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JP2007127830A JP2005320453A JP2005320453A JP2007127830A JP 2007127830 A JP2007127830 A JP 2007127830A JP 2005320453 A JP2005320453 A JP 2005320453A JP 2005320453 A JP2005320453 A JP 2005320453A JP 2007127830 A JP2007127830 A JP 2007127830A
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Abstract

【課題】照明部を備えた電気光学装置の薄型化、軽量化を実現する。
【解決手段】本発明に係る液晶表示装置(電気光学装置)101は、液晶32を挟持して
対向する第1基板22aと第2基板22bとを備えた液晶パネル2と、液晶パネル2の前
記第2基板22b側に配設されたバックライト5とを備えており、前記バックライト5と
対向する第2基板22bに凹部Hが形成されて薄板化されており、凹部Hの底面部22D
に対向して光学フィルムが配設されるとともに、前記底面部22Dの表面に凹凸が形成さ
れている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学装置、その製造方法、及び電子機器に関するものである。
近年、情報電子機器の小型化、薄型化に伴い、その表示部に使用される液晶装置等の電
気光学装置にも薄型、軽量であることが要求されてきており、薄型化、軽量化のための種
々の工夫が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第2678326号公報
上記特許文献1に記載の技術では、液晶装置を構成する基板の板厚を部分的に薄くし、
その内側に偏光板を配置することで、液晶装置全体での薄型化を図っている。しかしなが
ら、電子機器の表示部等に用いられる電気光学装置では、表示パネルの背面側にバックラ
イト等の照明手段を設けたものもあり、電子機器における薄型化、軽量化を実現するには
、かかる照明手段も含めた電気光学装置全体での薄型化、軽量化が必要である。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、パネル背面側に配設さ
れる照明手段をも含めた装置の薄型化、軽量化を実現し得る電気光学装置を提供すること
を目的としている。
本発明の電気光学装置は、上記課題を解決するために、電気光学物質を挟持して対向す
る第1基板と第2基板とを備えた表示パネルと、該表示パネルの前記第2基板側に配設さ
れた照明装置とを備えた電気光学装置であって、前記第2基板の前記照明装置側の表面の
少なくとも一部が薄板化され、当該薄板化された領域に対向して光学フィルムが配設され
ており、前記第2基板の前記薄板化された領域の表面には凹凸が付与されていることを特
徴とする。
この構成によれば、前記第2基板が薄板化され、かかる薄板化された領域に対向して光
学フィルムが配設されているので、表示パネル自体の薄型化、軽量化を実現することがで
きる。そして、前記薄板化された領域の前記第2基板表面に凹凸が付与されていることで
、照明装置からの光を拡散させて均一化する手段が第2基板に設けられたものとなり、照
明装置と表示パネルとの間に設けられる拡散板が不要になる分、電気光学装置の薄型化、
軽量化を実現することができる。
本発明の電気光学装置では、前記光学フィルムと前記第2基板との間には空気層が介在
していることが好ましい。このような構成とすることで、製造時等において光学フィルム
の交換を容易に行うことができるようになり、光学フィルムの交換作業に伴う歩留まり低
下も防止することができる。また例えば前記光学フィルムが偏光板を含むものである場合
、温度変化などによる偏光板の反りによって干渉縞が生じることがあるが、本発明に係る
電気光学装置では光学フィルムと電気光学物質との間に光散乱手段たる凹凸が形成されて
いるので、上記干渉縞が目立って視認されることはない。また、第2基板が薄板化されて
いるため、光学フィルムが第2基板に接着されていると、光学フィルムとの熱膨張率差に
よって第2基板が反ってしまい、表示むらが生じることが考えられるが、本構成によれば
かかる表示むらも防止することが可能である。
本発明の電気光学装置では、前記第2基板の前記照明装置側の表面には、周辺よりも基
板の厚みを領域的に薄くした凹部が形成されて前記薄板領域を構成し、当該凹部内に前記
光学フィルムが配置されており、選択的に前記凹部の前記光学フィルムと対向する表面に
前記凹凸が形成されている構成とすることもできる。このような構成とすれば、基板の厚
みを残した部分によって第2基板の強度を確保しやすくなり、電気光学装置の信頼性確保
に寄与する。
また本発明の電気光学装置では、前記第2基板の前記凹部の前記薄板領域は、該薄板領
域における基板厚よりも厚い領域によって取り囲まれている構成とすることもできる。
このような構成とすれば、薄板領域を取り囲むように薄板化されていない厚板領域が設
けられた第2基板となるので、上記各構成における作用効果に加えて、薄板化した第2基
板の強度を保つことができるという利点が得られる。また、上記厚板領域に対しては駆動
回路チップの実装も行うことができ、その実装信頼性も確保することができる。
本発明の電気光学装置では、前記第2基板の前記凹凸が付与された表面のヘイズ値が4
0%〜95%の範囲であることが好ましい。ヘイズ値が40%未満では照明光の拡散が不
十分で、表示の明るさが不均一になるおそれがある。また95%を超えると照明光の利用
効率が低下するため好ましくない。
本発明の電気光学装置の製造方法は、電気光学物質を挟持して対向する第1基板と第2
基板とを備えた表示パネルと、該表示パネルの前記第2基板側に配設された照明装置とを
備えた電気光学装置の製造方法であって、前記電気光学物質を挟持して前記第1基板と第
2基板とを貼り合わせた後に、前記第2基板を、前記第1基板と反対側から薄板化する工
程と、前記第2基板の前記薄板化した面に凹凸を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
この製造方法によれば、薄板化した第2基板の表面に凹凸を形成することで、第2基板
に照明装置から射出される照明光の散乱手段を設けることができる。これにより、第2基
板の薄板化と、別途の光散乱手段が不要となることによる薄型化、軽量化を実現した電気
光学装置を容易に製造することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法では、前記第2基板を薄板化する工程と、前記凹凸を
形成する工程とを、エッチング処理により同時に行うこともできる。このような製造方法
によれば、極めて効率よく薄型、軽量の電気光学装置を製造することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法では、前記第2基板を薄板化する工程で、前記第2基
板を部分的に薄板化することで当該第2基板に周囲より薄い板厚を有する薄板領域を形成
し、前記凹凸を形成する工程で、前記薄板領域内の基板表面に選択的に前記凹凸を形成す
ることもできる。このような製造方法によれば、第2基板の強度、信頼性を確保しつつ軽
量化、薄型化を実現した電気光学装置を容易に製造することができる。
次に、本発明の電子機器は、先に記載の本発明の電気光学装置を備えたことを特徴とす
る。この構成によれば、表示部を構成する電気光学装置が薄型化されているので、電子機
器全体として薄型化を容易に達成することができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。以下で参照する各図面に
あっては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせ
てある。
図1(a)は、本発明に係る電気光学装置の一実施形態である液晶表示装置の断面構成
図であり、図1(b)は、同、液晶表示装置の平面構成図である。液晶表示装置101は
、表示ユニットである液晶パネル(表示パネル)2と、液晶パネル2の背面側(図示下面
側)に配設されたバックライト(照明装置)5とを備えて構成されている。
液晶パネル2は、液晶32を挟んで対向する第1基板22aと第2基板22bとを、こ
れら2枚の基板の周縁部に環状に設けたシール材23によって接着一体化したものである
。本実施形態の液晶パネル2の表示面を構成する第1基板22aは、透明基板である基板
本体24aの液晶層側の面に、透光性の電極26aや配向膜(図示略)等からなる液晶配
向制御層が形成された構成を備えている。表示面と反対側(図示下面側)に配置された第
2基板22bは、透明基板である基板本体24bの液晶層側の面に、透光性の電極26b
や配向膜(図示略)等からなる液晶配向制御層が形成された構成を備えている。液晶パネ
ル2を構成する2枚の基板22a、22bの間には、基板22a、22b間の距離(セル
ギャップ)を一定に保持するための粒状のスペーサ29が分散配置されている。
バックライト5は、透明樹脂材料等からなる導光板15と、導光板15の一側端面に配
設された光源16と、導光板15の背面側(液晶パネル2と反対側)に配設された反射板
17とを備えて構成されている。光源16はLED(発光ダイオード)や冷陰極管等によ
り構成されており、光源16から出力された光を導光板15の前記側端面から導光板15
内に導入し、当該光を反射板17により反射させつつ液晶パネル2側へ照明光として射出
するようになっている。
液晶パネル2は、パッシブマトリクス型又はアクティブマトリクス型のいずれであって
もよく、液晶の配向形態も、TN型、VAN型、STN型、強誘電型、反強誘電型等の種
々の公知の形態を採り得る。また、いずれかの基板にカラーフィルタを配置してカラー表
示を行なわせることも可能である。また、第2基板22bに開口部やスリット等の透光部
を有する反射膜を形成して半透過反射型の液晶表示装置を構成してもよい。
液晶パネル2の第2基板22bには、第1基板22aの外周側に張り出した張り出し部
24cが設けられている。この張り出し部24cは実装端子形成領域として使用するもの
である。張り出し部24cには図示略の配線パターンが形成されており、第2基板22b
の前面側電極26bは図示略の配線パターンを介して張り出し部24cの配線パターンに
電気的に接続されている。また、第1基板22aの背面側電極26aも図示略の配線パタ
ーン及び導通材を介して張り出し部24cの配線パターンと電気的に接続されている。そ
して、張り出し部24cの配線パターンに対して、液晶パネル2を電気的に駆動する液晶
駆動用IC(電子部品)36がCOG実装されている。この液晶駆動用IC36の実装形態
としては、COG実装以外にも、FPC実装等の他の形態を採用することができるのは勿
論である。
第2基板22bには、そのバックライト5側の面を部分的に除去してなる平面視略矩形
状の凹部Hが形成されており、この凹部Hの底面部22Dに光散乱性を付与する凹凸が形
成されている。このように前記底面部22Dに凹凸が形成されて光散乱性を有するものと
なっているので、バックライト5から射出されて液晶パネル2を照明する光は、かかる底
面部22Dで拡散されて液晶32に入射し、表示光として利用されるようになっている。
従って、本実施形態の液晶表示装置では、バックライト5の照明光を拡散させて表示の明
るさを均一化させるための散乱板を設ける必要が無く、その分だけ液晶表示装置全体の厚
さを低減し、また軽量化を実現することができる。
上記底面部22Dにおける光散乱性の程度は、ヘイズ値(曇り価)で40%〜95%の
範囲とすることが好ましい。ヘイズ値が40%未満ではバックライト5の照明光の拡散が
不十分で、表示の明るさが不均一になるおそれがある。一方、ヘイズ値が95%を超える
ようなものではバックライト5の照明光の利用効率が低すぎて表示が暗くなる。
また、第1基板22aの外面側(図示上面側)に設けられた偏光板6aと対を成す偏光
板6bが、前記凹部Hの内側に配置されている。本実施形態の場合、偏光板6bは、凹部
Hとバックライト5との間の空間内に収容されており、凹部Hの底面部22D、及びバッ
クライト5のいずれとも接着されておらず、底面部22Dに対向する偏光板6bの表面は
底面部22Dと離間されている。本実施形態のように基板本体24bを薄板化したもので
は、基板本体24b自体が撓みやすくなっているため、偏光板6bと基板本体24bとを
接着していると、両者の熱膨張率差によって第2基板22bの薄板領域が反り、表示むら
を生じる可能性があるが、非接着状態に保持しておくことで、このような基板の反りが生
じないものとすることができる。
一方、通常の液晶パネルにおいて、液晶を挟持する基板と偏光板とを接着しない構成と
すると、偏光板が反ったときに干渉縞(ニュートンリング)を生じ、液晶表示装置の表示
品質が低下するという問題を生じる。しかし本実施形態に係る液晶表示装置101では、
偏光板6bと底面部22Dとが空間を介して離間され、かつ凹部Hの底面部22Dに凹凸
が付与されているので、反りによる干渉縞が目立って視認されることが無い。また、偏光
板6bが接着されていないため製造時における偏光板6bの交換が容易であり、偏光板6
bが接着されている場合のように偏光板の取り替えに伴って歩留まり低下が生じることも
ない。
さらに本実施形態では、基板本体24bの表面を一部除去してなる凹部Hの底面部22
Dに前記凹凸が付与されていることで、凹部Hの形成に伴う基板表面の傷が目立ちにくく
なるという効果も得られる。凹部Hを形成しない基板本体24bにも、表示に影響しない
程度の大きさの傷は存在しているが、エッチング処理により凹部Hを形成すると、上記の
微小な傷にエッチング液が入り込んで優先的にエッチングされ、傷が大きくなる。本実施
形態では、このような傷の拡大が生じたとしても、底面部22Dに凹凸が付与されている
ので、底面部22D全体で光が乱反射し、傷の部分で乱反射された光が目立って視認され
ることが無くなる。
上記凹部Hは、図1(b)に示すように、その外周端が平面視略矩形枠状のシール材2
3に沿う矩形状であり、シール材23と前記外周端とが平面的に重なる位置に形成されて
いる。すなわち、第2基板22bは、凹部Hの形成により薄板化された領域と、それを取
り囲む枠状の薄板化されていない厚板領域とを備えている。前記凹部Hを取り囲む厚板領
域における板厚は例えば0.5mmであり、前記凹部Hの形成領域に対応する薄板領域の
板厚は、0.1mm〜0.4mmである。本実施形態の場合、上述したように、凹部H内
に偏光板6bが収容され、かつ偏光板6bと凹部Hの底面部22Dとの間に空間を有して
いることが好ましいから、凹部Hの深さは、偏光板6bの板厚(例えば0.1〜0.3m
m)より0.1mm程度大きい0.2mm〜0.4mm程度の深さとすることが好ましい
上記凹部Hの周囲を取り囲む枠状に厚板領域が設けられていることで、部分的に薄板化
した第2基板22b全体の強度を保つことができるようになる。全体が薄板化された基板
では液晶駆動用IC36の実装が極めて困難であり、また実装したとしてもその実装信頼
性が十分なものとならないおそれがあるが、本実施形態のように枠状の厚板領域を備えて
いれば、図1(a)に示すよう薄板領域を備えた第2基板22bに液晶駆動用IC36が
実装されている構成とすることも可能になる。
液晶駆動用IC36は、アクティブマトリクス方式の場合には、TFT素子やTFD素
子が形成された素子基板に実装されるのが一般的であるが、素子基板が表示面側に配置さ
れるか、背面側に配置されるかは、駆動方式やカラーフィルタの位置等が優先的に考慮さ
れるため、パネルの背面側に配置された素子基板を薄板化する必要が生じることもある。
かかる構成において、本実施形態のようにシール材形成領域から内側に凹部Hを形成する
こととすれば、基板本体24bの強度が確保されるので、液晶駆動用IC36を厚板領域
に容易に実装することができ、基板を破損することなく液晶駆動用IC36を実装するこ
とが可能になる。また、液晶駆動用IC36の実装後に基板の薄板化を行う場合にも、液
晶駆動用IC36の実装部分は薄板化されないので、信頼性低下を防止することができる
[液晶表示装置の製造方法]
次に、図2を参照して本実施形態の液晶表示装置101の製造方法について説明する。
図2は、液晶表示装置101の製造方法を説明するための断面工程図である。
まず、図2(a)に示すように、液晶パネル2の第1基板22aとなる基板本体24a
、及び第2基板22bとなる基板本体24bとを、それらの周囲に環状に形成したシール
材23、及びシール材23の内側に分散配置されたスペーサ29を介して貼り合わせる。
基板本体24a、24bとしては、いずれも板厚が0.5mm程度のガラス基板を用い
ることができる。また、シール材23は印刷法等を用いて基板本体24a、24bの対向
面の周縁部に環状に形成することができる。ギャップ制御用のスペーサ29は、直径2〜
3μm程度の粒状のもののほか、フォトリソグラフィ法を用いて基板本体上に形成した柱
状のものであってもよい。
前記基板本体24aの一面(基板本体24bとの対向面)には、電極26a、配向膜(
図示略)等からなる液晶配向制御層や、配線パターンが形成されている。基板本体24b
の一面(基板本体24aとの対向面)には、電極26b、配向膜(図示略)等からなる液
晶配向制御層や、配線パターンが形成されている。また、上記基板本体24a、24bの
貼り合わせに際しては、より大型の基板本体24bの一部が基板本体24aの一辺端部か
ら外側に張り出して張り出し部24cを形成するよう両基板本体が貼り合わされる。
次に、図2(b)に示すように、基板本体24bの外面側(図示下面側)であって、シ
ール材23に囲まれる領域にほぼ対応する矩形状の領域を部分的に薄板化し、凹部Hを形
成する。この凹部Hの形成に際しては、例えば、シール材23の形成領域から外側の領域
の基板本体24b表面をレジスト等によってマスキングしてから、フッ酸系のエッチング
溶液を用いてケミカルエッチングし、凹部Hが形成された部分の基板の厚さが0.1〜0
.4mm程度となるようにする。この際、凹部Hの外周端がシール材23の形成領域から
内側に配置されるように形成するのがよい。すなわち、薄板化されない基板本体24bの
部分(厚板領域)の少なくとも一部が、前記シール材23と平面的に重なって配置される
ように凹部Hの外形状を決定することでシール材23による接着部分の強度を確保するこ
とが容易になる。また、本実施形態の場合、後段の工程で凹部H内に偏光板6bが配設さ
れるので、凹部Hの外周端は、その内側に収容した偏光板6bが液晶パネル2の実表示領
域(画素形成領域)を内包できる位置より内側に配することはできない。
次に、図2(c)に示すように、凹部Hの底面部22Dに光散乱性を付与するための凹
凸を形成する。この凹凸の形成には、フッ酸や塩酸を用いたフロスト処理やサンドブラス
ト処理を用いることができる。凹凸の程度としては、底面部22Dのヘイズ値が40%〜
95%の範囲となるよう調整するのがよい。本実施形態の場合、上記凹凸の形成に凹部H
の形成と同様のフッ酸を用いることができるので、凹部Hの形成に連続して、あるいは凹
部Hの形成と同時に凹凸の形成を行うことができる。
次に、図2(d)に示すように、張り出し部24cに液晶駆動用IC36をCOG実装
した後、基板本体24aの外面側に偏光板6aを配設し、基板本体24bの凹部H内に偏
光板6bを配設することで、液晶パネル2を製造することができる。その後、第2基板2
2bの外面側に、バックライト5を配設すれば、図1に示す液晶表示装置101が得られ
る。
以上説明した本実施形態の製造方法によれば、背面側の基板本体24bに凹部Hを形成
する工程と、凹部Hの底面部22Dに凹凸を形成する工程とを連続的に、又は同時に行う
ことができるので、液晶パネル2を効率よく製造することができる。また、凹部Hをシー
ル材23の形成領域から内側に形成し、凹部Hを取り囲むように薄板化されない厚板領域
を設けているので、凹部Hを形成して基板本体24bを薄板化した後であっても、当該厚
板領域に位置する張り出し部24cに液晶駆動用IC36を容易に実装することができる
なお、上記実施形態では、基板本体24bを薄板化した後、液晶駆動用IC36を実装
する場合について説明したが、液晶駆動用IC36を基板本体24b上に実装した後で凹
部Hの形成を行ってもよい。また、液晶駆動用IC36は、基板本体24b上に形成した
半導体層を用いて作製されたものであってもよい。
(第2の実施形態)
次に、図3を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本実施形態
の液晶表示装置102の概略断面図である。なお、図3に示す構成要素のうち、図1と共
通の構成要素には同一の符号を付すこととし、それらの詳細な説明は省略することとする
図3に示す液晶表示装置102は、液晶パネル42とバックライト5とを備えて構成さ
れている。液晶パネル42は、液晶32を挟持して対向する第1基板42aと第2基板4
2bとを備えており、第1基板42aは第2基板42bより外側に張り出した張り出し部
44cを有している。前記張り出し部44cには、図示略の配線構造を介して電極26a
、26bと電気的に接続された液晶駆動用IC36がCOG実装されている。
第2基板42bは、第1実施形態に係る第2基板22bと異なり、その全面が薄板化さ
れたものとなっており、さらに第2基板42bの外面(液晶32と反対側面)42Dの全
面に、光散乱性を付与するための凹凸が形成されたものとなっている。また、第2基板4
2bの外面側に設けられた偏光板6bは、基板本体44bとは接着されない状態で基板本
体44bとバックライト5とに挟持されている。
上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置102においても、先の第1実施形態に係
る液晶表示装置101と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、第2基板42b
が0.1〜0.4mm程度にまで薄板化されていることで、液晶表示装置102全体の厚
さ及び重量を従来に比して低減することができ、当該液晶表示装置102を表示部に備え
る電子機器の薄型化、軽量化を実現することができる。また、第2基板42bの外面42
Dに光散乱性を付与する凹凸が形成されていることで、バックライト5からの照明光を拡
散させるための拡散板が不要になり、かかる拡散板の分だけ液晶表示装置102の薄型化
、軽量化を実現できる。
さらに、上記凹凸が付与されていることで、偏光板6bが基板本体44bと非接着状態
とされていても、干渉縞が目立って視認されることが無く、また基板本体44bの表面の
傷も目立たなくすることができる。そして、偏光板6bが基板本体44bと非接着状態と
されているので、偏光板6bの収縮によって薄板化された基板本体44bが反ることもな
く、また偏光板6bの交換による歩留まり低下も生じないものとなっている。
(電子機器)
次に、上記電気光学装置を備えた電子機器につき、図4を用いて説明する。
図4は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話13
00は、本発明の電気光学装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタ
ン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
なお、上記電気光学装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュ
ータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型
のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワード
プロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器
等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても表示部
を含む装置全体の薄型化、軽量化を実現できるものとなっている。
第1実施形態に係る液晶表示装置を示す図。 同、液晶表示装置の製造方法を説明するための断面工程図。 第2実施形態に係る液晶表示装置を示す図。 電子機器の一例を示す斜視構成図。
符号の説明
101,102 液晶表示装置(電気光学装置)、2,42 液晶パネル(表示パネル
)、5 バックライト(照明装置)、22a 第1基板、22b,42b 第2基板、2
3 シール材、22D 底面部、H 凹部(薄板領域)。

Claims (9)

  1. 電気光学物質を挟持して対向する第1基板と第2基板とを備えた表示パネルと、該表示
    パネルの前記第2基板側に配設された照明装置とを備えた電気光学装置であって、
    前記第2基板の前記照明装置側の表面の少なくとも一部が薄板化され、当該薄板化され
    た領域に対向して光学フィルムが配設されており、
    前記第2基板の前記薄板化された領域の表面には凹凸が付与されていることを特徴とす
    る電気光学装置。
  2. 前記光学フィルムと前記第2基板との間には空気層が介在していることを特徴とする請
    求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第2基板の前記照明装置側の表面には、周辺よりも基板の厚みを領域的に薄くした
    凹部が形成されて前記薄板領域を構成し、当該凹部内に前記光学フィルムが配置されてお
    り、
    選択的に前記凹部の前記光学フィルムと対向する表面に前記凹凸が付与されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第2基板の前記凹部の前記薄板領域は、該薄板領域における基板厚よりも厚い領域
    によって取り囲まれていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記第2基板の前記凹凸が付与された表面のヘイズ値が40%〜95%の範囲であるこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 電気光学物質を挟持して対向する第1基板と第2基板とを備えた表示パネルと、該表示
    パネルの前記第2基板側に配設された照明装置とを備えた電気光学装置の製造方法であっ
    て、
    前記電気光学物質を挟持して前記第1基板と第2基板とを貼り合わせた後に、前記第2
    基板を、前記第1基板と反対側から薄板化する工程と、
    前記第2基板の前記薄型化した面に凹凸を形成する工程と
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  7. 前記第2基板を薄板化する工程と、前記凹凸を形成する工程とを、エッチング処理によ
    り同時に行うことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の製造方法。
  8. 前記第2基板を薄板化する工程で、前記第2基板を部分的に薄板化することで当該第2
    基板に周囲より薄い板厚を有する薄板領域を形成し、
    前記凹凸を形成する工程で、前記薄板領域内の基板表面に選択的に前記凹凸を形成する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010072131A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toppan Printing Co Ltd 光拡散板、光学シート、バックライトユニットおよびディスプレイ装置
JP2015148699A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置及びその製造方法

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