JP2007121953A - 表示方法及び表示装置 - Google Patents

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敦祥 出山
Masamune Katsura
正宗 桂
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幸一 上野
Junro Yonemitsu
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Abstract

【課題】映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示するLCDモニタ等の表示装置において、様々なシーン及びシーンの変化に応じて違和感のない映像を表示する表示方法及び表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、直近10フレーム等の所定数のフレーム分の映像信号に関する輝度値等の数値をフレームバッファ127aに記録し、フレームバッファ127aに記録した数値に基づいて光源133から照射する光量を制御する。そして入力された映像信号に関する数値の変化が所定値を超える場合に、映像のシーチェンジが発生したと判断し、フレームバッファ127aに記録している数値を、新たに入力された映像信号に関する輝度値等の所定の数値に変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示方法、及び該表示方法を適用した表示装置に関し、特に光源から照射する光量を動的に制御する表示方法及び表示装置に関する。
映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示装置、即ちLCD(Liquid Crystal Display)モニタが広く普及している。そして表示装置は、DVD(Digital Versatile Disc)再生装置等の出力装置に接続され、映画、テレビジョン放送等の様々な映像の表示に用いられている。
このような液晶モニタを、自発光型表示素子を用いたCRT(Cathode Ray Tube)モニタと比較した場合、液晶モニタは、明るいシーンでは明るさ感が不足し、暗いシーンでは薄明るい感じを与えるという問題があった。
そこで特許文献1では、映像信号の変化に応じて動的に光量を制御し、光量の制御と連動して輝度のダイナミックレンジを拡大することにより、明るいシーンでの輝度をより高く、また暗いシーンでの輝度をより低くする様に制御する方法を提案している。
ところが特許文献1では、映像のシーンの切り替わりについての考慮が成されていないため、明るいシーンから暗いシーンへとシーンが切り替わった場合、又は暗いシーンから明るいシーンへとシーンが切り替わった場合に、シーンの切り替わりによる画面全体の輝度レベルの変化に対し、光源の光量の制御が追従しないため、画像を視聴する視聴者に違和感を覚えさせるという問題がある。例えば明るいシーンから急に暗いシーンに切り替わった場合、暗い部分に若干の薄明るさが残存した後、ゆっくりと暗い部分が濃くなっていくという現象が発生し、視聴者は輝度が「フワリ」と変化する所謂「フワリ感」を感じることになる。
そこで特許文献2では、映像信号の平均輝度レベルに応じてゆっくり変化する様に、光源からの光量を動的に制御する方法を開示している。
特許第3215388号明細書 特開2002−357810号公報
しかしながら特許文献2では、明るさが異なるシーンへの切り替わりが急激な場合、シーンの切り替わりによる画面全体の輝度レベルの変化に対して光源からの光量の変化が速やかに追従しないため、画像を視聴する視聴者に違和感を覚えさせるという問題があり、フワリ感を解消するに至っていないという問題がある。
また特許文献1に開示された方法により、単に輝度のダイナミックレンジを拡大した場合、輝度のみが強くなり色が浮く様な印象を与える画像を表示することになるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みて成されたものであり、映像信号に基づく映像の特性値の変化が、記録している閾値を超えるか否かを複数の特定値について判定することでシーンの切り替わりの発生の有無を判定することにより、シーンの切り替わりを正確に判定することができるので、フワリ感を解消する表示方法、及び該表示方法を適用した表示装置の提供を主たる目的とする。
さらに本発明は、輝度信号のコントラスト調整と共に色成分信号の出力範囲をも変更することにより、輝度だけでなく色成分のダイナミックレンジをも拡大し、視聴者の視覚に対して更にダイナミックレンジが拡大した印象を与え、原画像を忠実に再現することが可能な表示方法及び表示装置の提供を他の目的とする。
第1発明に係る表示方法は、輝度信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示装置を用い、映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト、及び光源から照射する光量の変更を実行する表示方法において、入力された映像信号に基づく映像の特性値の変化が、記録している閾値を超えるか否かを複数の特性値について判定することで、映像の変化によるシーンの切り替わりの発生の有無を判定し、切り替わり後のシーンの映像に応じて、輝度信号のコントラスト及び光量の変更を実行することを特徴とする。
本発明では、複数の数値に基づいてシーンの切り替わりの発生の有無を判定することにより、シーンの切り替わりを正確に判定し、シーンの急激な切り替わりに追従することが可能である。
第2発明に係る表示方法は、輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示装置を用い、映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト及び光源から照射する光量の変更を実行する表示方法において、輝度信号のコントラストと共に映像信号に含まれる色成分信号の出力範囲を変更することを特徴とする。
本発明では、光量の変更及び輝度信号のコントラストの調整を実行する場合に、これらに連動して、輝度のコントラスト調整だけでなく色成分の出力範囲をも拡大することにより、視聴者の視覚に対して更にダイナミックレンジが拡大した印象を与え、原画像を忠実に再現することが可能である。
第3発明に係る表示装置は、輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示し、しかも映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト、及び光源から照射する光量の変更を実行する表示装置において、入力された映像信号に基づく映像の特性値の変化が、記録している閾値を超えるか否かを複数の特性値について判定することで、映像の変化によるシーンの切り替わりの発生の有無を判定する手段と、切り替わり後のシーンの映像に応じて、輝度信号のコントラスト及び光量の変更を実行する判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、複数の数値に基づいてシーンの切り替わりの発生の有無を判定することにより、シーンの切り替わりを正確に判定し、シーンの急激な切り替わりに追従することが可能である。
第4発明に係る表示装置は、第3発明において、前記判定手段は、連続したフレームにて構成される映像の特徴値の変化を、輝度信号にて示される各画素の輝度値の平均値のフレーム間の変化、色成分信号にて示される各画素の色成分の大きさの平均値のフレーム間の変化、及び輝度信号にて示される各画素の輝度値の範囲のフレーム間の変化の中の少なくとも一つを含む複数の数値の変化について判定する様に構成してあることを特徴とする。
本発明では、輝度信号に係る数値、色成分の大きさに関する数値等の数値を用いた複数の条件でシーンの切り替わりを判定することにより、シーンの切り替わりの判定精度を向上させることが可能である。
第5発明に係る表示装置は、輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示し、しかも映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト及び光源から照射する光量の変更を実行する表示装置において、輝度信号のコントラストと共に映像信号に含まれる色成分信号の出力範囲を変更する手段を備えることを特徴とする。
本発明では、光量の変更及び輝度信号のコントラストの調整を実行する場合に、これらに連動して、輝度値だけでなく色成分の出力範囲をも拡大することにより、視聴者の視覚に対して更にダイナミックレンジが拡大した印象を与え、原画像を忠実に再現することが可能である。
本発明に係る表示方法及び表示装置は、映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで連続したフレームによる映像を表示するLCDモニタ等の表示装置を用い、映像のシーンの切り替わりが発生した場合に、切り替わり後のシーンに応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト、及び光源から照射する光量の変更を実行する方法及び装置であり、入力された映像信号に基づく映像の特性値の変化が、記録している閾値を超えるか否かを複数の特性値について判定することでシーンの切り替わりの発生の有無を判定する。
この構成により、本発明では、例えば輝度信号に係る数値、色成分の大きさに関する数値等の数値を用いた複数の条件でシーンの切り替わりを判定することにより、シーンの急激な切り替わりに対する判定精度を向上させ、コントラスト及び光量の制御をシーンの急激な切り替わりに追従させてフワリ感を解消することが可能である等、優れた効果を奏する。
また本発明に係る表示方法及び表示装置は、輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示装置を用い、映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト及び光源から照射する光量の変更を実行する方法及び装置であり、輝度信号のコントラスト調整と共に映像信号に含まれる色成分信号の出力範囲を変更し、ダイナミックレンジを拡大する。
この構成により、本発明では、輝度値の範囲の変化に基づいて、映像信号に係る輝度値及び色成分の大きさを動的に変更することにより、ダイナミックレンジを拡大することが可能であり、また輝度値だけでなく色成分をも動的に変更することで例えば輝度のみが強くなり色が浮く様な印象の画像を表示することなく、原画像を高精度に再現することが可能である等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す画面について詳述する。図1は、本発明の表示装置の構成例を示すブロック図である。図1中1は、LCDモニタ等の本発明の表示装置であり、表示装置1は、フレーム単位の映像信号を出力するDVD再生装置等の出力装置2に接続されている。表示装置1は、出力装置2から画像信号の入力を受け付ける入力部11と、入力部11から受け付けた画像信号に対する解析処理、変換処理等の処理を実行し、各種信号を出力する画像コントローラ等の画像処理部12と、画像処理部12から受け付けた信号に基づいて画像を表示する表示部13とを備えている。
入力部11は、出力装置1から受け付けたYUV形式の映像信号を画像処理部12へ出力する。なお受け付けた映像信号がRGB形式の信号である場合、YUV形式の映像信号に変換して画像処理部12へ出力する。YUV形式の映像信号とは、フレームを構成する各画素の輝度値を示す輝度信号(Y)と、輝度信号と青色成分の差(U)として色成分の大きさを示す色成分信号と、輝度信号と赤色成分の差(V)として色成分の大きさを示す色成分信号とを含む信号である。これらの輝度信号及び色成分信号は、0〜255の256段階の階調値にて示される。なお以降の説明において、これらの信号により示される夫々の値を必要に応じて、Y値、U値及びV値として表現する。
画像処理部12は、画像処理部12全体を制御するMPU(Micro Processor Unit)等の制御手段121と、入力部11から出力された映像信号を受け付ける映像信号入力手段122と、映像信号入力手段122が受け付けた映像信号に対する解析処理を実行する解析手段123と、解析手段123による解析処理結果に基づいて映像信号を変換する変換手段124と、変換手段124により変換された映像信号をフレーム単位で表示部13へ出力する映像信号出力手段125と、解析手段123による解析処理結果に基づいて表示部13の光量を制御する光量信号を出力する光量信号出力手段126と、各種処理に要する様々なデータを記録する揮発性メモリ、不揮発性メモリ等の記録手段127とを備えている。なお記録手段127の記録領域の一部は、N個(Nは自然数)のフレーム分のデータを記録するフレームバッファ127aとして用いられている。また記録手段127には、後述する信号倍率の導出に用いる信号倍率テーブル127b及び光量倍率の導出に用いる光量倍率テーブル127cが記録されている。
表示部13は、透過型の光変調素子を用いた液晶131と、映像信号出力手段125から出力されたフレーム毎の映像信号に基づいて液晶131を駆動する液晶駆動回路132と、液晶131の光変調素子に対して光を照射する光源(バックライト)133と、光量信号出力手段126から出力された光量信号に基づいて光源から照射する光量を制御する光量制御回路134とを備えている。
次に本発明の表示装置1の処理について説明する。図2は、本発明の表示装置1の画像処理全体の流れの一例を示すフローチャートである。図2(a)は、映像信号の解析及び変換処理を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、フレーム単位の映像信号を受け付ける都度、受け付けたフレームの画像としての特徴を抽出するフレーム特徴抽出処理を実行する(S1)。
表示装置1が備える画像処理部12では、特徴抽出処理の結果に基づいて直近Nフレーム分の特徴値の平均を導出するNフレーム平均導出処理を実行し(S2)、光源133の光量制御の要否を判定する光量制御要否判定処理を実行し(S3)、映像信号を変換するための信号倍率を導出する信号倍率導出処理を実行し(S4)、光量制御に要する光量の倍率を導出する光量倍率導出処理を実行する(S5)。なおステップS3の光量制御要否判定処理にて、光量制御が実行不要であると判定された場合、信号倍率導出処理及び光量倍率導出処理を省略することも可能である。
そして表示装置1が備える画像処理部12では、映像信号を変換する映像信号変換処理を実行する(S6)。
表示装置1では、ステップS1に示す特徴抽出処理を実行後、ステップS2〜S5に示す解析及び変換処理と並行して、映像として示されるシーン(場面)の変更の有無を判定するシーンチェンジ判定処理を実行する。図2(b)は、解析及び変換処理と平行して実行されるシーンチェンジ判定処理を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、フレーム単位の映像信号を受け付ける都度、受け付けたフレームの画像としての特徴を抽出するフレーム特徴抽出処理を実行し(S1)、そして特徴抽出処理の結果に基づいて、シーンチェンジ判定処理を実行する(S7)。
なおシーンチェンジの判定は、ステップS7に示すシーンチェンジ判定処理だけでなく、ステップS4に示す信号倍率導出処理でも実行する様にしても良い。
次に各処理の詳細について説明する。図3は、本発明の表示装置1のフレーム特徴抽出処理の一例を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、フレーム単位で入力を受け付けたYUV形式の映像信号について、各画素のY値の平均値Yave 、U値の平均値Uave 及びV値の平均値Vave を算出し(S101)、算出したYave 、Uave 及びVaveを当該フレームに係るフレーム特徴値として記録手段127に記録する(S102)。
さらに表示装置1が備える画像処理部12では、フレーム単位で入力を受け付けたYUV形式の映像信号について、各画素のY値の最大値Ymax 及びY値の最小値Ymin を算出し(S103)、算出した輝度最大値Ymax 及び輝度最小値Ymin を当該フレームに係るフレーム特徴値として記録手段127に記録する(S104)。この様にして特徴抽出処理が実行される。なおステップS103にてY値の最大値Ymax 及び最小値Ymin を算出する処理は、単に全画素の中でY値が最大又は最小である画素を抽出するのではなく、異常な特異値による誤差を防止するため画素を選別する処理が行われる。
図4は、本発明の表示装置1の輝度最大値及び最小値算出処理の一例を示すフローチャートである。輝度最大値及び最小値算出処理とは、図3を用いて説明したフレーム特徴処理のステップS103における各画素の輝度値(Y値)の最大値Ymax 及び最小値Ymin を算出する処理に対応する。表示装置1が備える画像処理部12では、フレームに含まれる各画素について、Y値の度数分布を示すヒストグラムを作成する(S1031)。ステップS1031にて作成されるヒストグラムは、8の階級Nhistに分級され、夫々の階級の幅Khistは32(Khist=32/Nhist=8)となる。
そして表示装置1が備える画像処理部12では、ヒストグラムを構成する各階級の度数から定数Hbaseを減じる(S1032)。定数Hbaseは記録手段127に予め記録されている定数である。また定数Hbaseを減じることにより、度数が負の値となる場合、当該階級の度数は0であるものとする。
そして表示装置1が備える画像処理部12では、Y値の最大値Ymax を算出し(S1033)、Y値の最小値Ymin を算出する(S1034)。ステップS1033において、輝度最大値Ymax は、下記の式1にて算出され、輝度最小値Ymin は、下記の式2にて算出される。
Ymax =imax ×Khist−1 …式1
Ymin =(imin −1)×Khist …式2
但し、imax :度数が正の値をとる階級の中で最大の階級に付された階級インデックス
imin :度数が正の値をとる階級の中で最小の階級に付された階級インデックス
式1及び式2において階級インデックスとは、階級を識別するために付与された数値であり、Y値が0〜7の階級である最小の階級には、階級インデックスとして1が付与され、以降、階級が上がるに従い階級インデックスとして2、3、…、が付与される。そしてY値が248〜255の階級である最大の階級には、階級インデックスとして8が付与される。
図5は、本発明の表示装置1の輝度最大値及び最小値算出処理の一例を概念的に示すヒストグラムである。図5に示すヒストグラムは、図4のステップS1031の処理にて作成されたヒストグラムを示しており、横軸がY値を示し、縦軸が度数を示している。縦軸にHbaseとして示された値は、ステップS1032にて用いられる定数Hbaseを示しており、度数がHbase以下である階級は、定数Hbaseを減じることにより度数が0であると見なされる。定数Hbaseを減じることにより、異常な特異値による誤差を防止することができる。そして定数Hbaseを減じた状態において、階級インデックスimax にて示した階級が最大の階級であり、最大の階級の右端の値が輝度最大値Ymax として算出される。また階級インデックスimin にて示した階級が最小の階級であり、最小の階級の左端の値が輝度最小値Ymin として算出される。この様にして輝度最大値及び最小値算出処理が実行される。
図6は、本発明の表示装置1のNフレーム平均導出処理の一例を示すフローチャートである。Nフレーム平均導出処理では、記録手段127中に確保されたフレームバッファ127aに記録されるN個のフレームに関する輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 、輝度平均値Yave 等の数値を用いる。表示装置1が備える画像処理部12では、シーンチェンジの有無を判定する(S201)。ステップS201におけるシーンチェンジの有無は、ステップS7として実行されるシーンチェンジ判定処理等の結果に基づいて判定される。具体例として、ステップS7のシーンチェンジ判定処理において、シーンチェンジが有ると判定した場合、シーンチェンジの有無を示すシーンチェンジフラグに「true」を示す数値、例えば「1」が格納され、シーンチェンジが無いと判定した場合、シーンチェンジフラグに「false 」を示す数値、例えば「0」が格納される。ステップS201では、シーンチェンジフラグを参照することにより、シーンチェンジの有無を判定する。
ステップS201において、シーンチェンジが無いと判定した場合(S201:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、新たに受け付けたフレームに関する輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 、輝度平均値Yave 等の数値をフレームバッファ127aに記録し、フレームバッファ127aに記録しているNフレーム分の数値の中で最も古いフレームに関する輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 、輝度平均値Yave 等の数値を破棄する押出更新処理を実行する(S202)。
ステップS201において、シーンチェンジが有ると判定した場合(S201:YES)、表示装置1が備える画像処理部12では、フレームバッファ127aに記録している全Nフレーム分の数値を、所定値、ここでは新たに受け付けたフレームに関する輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 、輝度平均値Yave 等の数値にする統一更新処理を実行する(S203)。
ステップS202による押出更新処理又はステップS203による統一更新処理の実行後、表示装置1が備える画像処理部12では、フレームバッファ127aから夫々N個の輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 及び輝度平均値Yave を抽出し(S204)、抽出した夫々N個の輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 及び輝度平均値Yave の平均値であるYmax'、Ymin'及びYave'を算出し(S205)、算出したYmax'、Ymin'及びYave'を記録手段127に記録する(S206)。
図7は、本発明の表示装置1の更新処理の一例を概念的に示す説明図である。フレームバッファ127aは、Nフレーム分の格納領域を有しており、前述した統一更新処理が行われない限り、直近に入力されたNフレーム分の映像信号に関する数値、1、2、3、…、N−2、N−1、Nが格納されており、フレーム単位の映像信号が入力される都度更新処理が行われる。図7(a)は、ステップS202にて示した押出更新処理を示しており、フレームバッファ127aは、Nフレーム分の格納領域を有している。そして新たなフレームに関する数値Aを受け付けた場合、夫々の格納領域に格納されている数値は、図7(a)に向かって右側へシフトされ、新たに受け付けたフレームに関する数値Aは図中左端の格納領域に格納され、図中右端の格納領域に格納された最も古いフレームに関する数値、1は破棄される。
図7(b)は、ステップS203にて示した統一更新処理を示している。新たなフレームに関する数値Aを受け付けた場合、夫々の格納領域に記録されている数値は、全て数値Aに更新される。この様にしてNフレーム平均導出処理が実行される。
図8は、本発明の表示装置1の光量制御要否判定処理の一例を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、記録手段127に記録している輝度最大値Ymax 、輝度最小値Ymin 及び輝度平均値Yave の平均値であるYmax'、Ymin'及びYave'を抽出し(S301)、下記の式3にてYmax'及びYmin'の差が、予め記録手段127に記録している定数d以下であるか否かを判定する(S302)。
Ymax'−Ymin'≦d …式3
ステップS302により、Ymax'及びYmin'の差が、定数dより大きいと判定した場合(S302:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、光量制御を要すると判定し(S303)、処理を終了する。
ステップS302により、Ymax'及びYmin'の差が、定数d以下であると判定した場合(S302:YES)、表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式4、式5、式6及び式7にて変数a1、a2、a3及びa4を計算し、計算した変数a1、a2、a3及びa4を用いた下記の式8にて、変数aを計算する(S304)。
a1=255−Ymax' …式4
a2=Ymin' …式5
a3=Ymax'−Yave' …式6
a4=Yave'−Ymin' …式7
a=a1×a4−a2×a3 …式8
そして表示装置1が備える画像処理部12では、計算にて得られた変数aが、記録手段127に予め記録している定数c以上であるか否かを判定し(S305)、変数aが定数c以上であると判定した場合(S305:YES)、ステップS303へ進み、光量制御の実行を要すると判定し(S303)、処理を終了する。
ステップS305において、変数aが定数cより小さいと判定した場合(S305:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、変数aが、記録手段127に予め記録している定数b(但し、b<c)以下であるか否かを判定する(S306)。
ステップS306において、変数aが定数b以下であると判定した場合(S306:YES)、表示装置1が備える画像処理部12では、光量制御の実行を要しないと判定し(S307)、処理を終了する。光量制御の実行を要しないと判定した場合、それまでに光量制御を実行していた場合には、光量を初期状態に戻す処理を行う。
ステップS306において、変数aが定数bより大きいと判定した場合(S306:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、現状の制御状態を維持すると判定し(S308)、処理を終了する。現状の制御状態を維持すると判定した場合、それまでに実行している条件に従って光量制御を実行する。
上述した処理により、Ymax'及びYmin'の差が、定数d以下である場合、又は変数aが定数c以上である場合、フレームを構成する各画素間の輝度差が小さく、画面全体としての明暗の差に乏しいと判断し、信号倍率導出処理による映像信号の変換を行った上で光量制御を実行するコントラスト調整により、ダイナミックレンジを拡大する。逆に変数aが定数b以下である場合、フレームを構成する各画素間の輝度差が大きく、画面全体の明暗が明確であると判断し、光量制御を中止する。また変数aが定数c未満であり、かつ定数bより大きい場合、現状の制御状態維持することで、安定した制御を実現する。この様にして光量制御要否判定処理が実行される。
図9は、本発明の表示装置1の信号倍率導出処理の一例を示すフローチャートである。信号倍率導出処理として導出する信号倍率とは、光量制御を実行する場合に映像信号に係る輝度信号及び色成分信号の変換に用いる倍率を示す。表示装置1が備える画像処理部12では、記録手段127に記録している輝度最大値Ymax 及び輝度最小値Ymin の平均値であるYmax'及びYmin'を抽出し(S401)、下記の式9にてYmax'及びYmin'の差である輝度範囲Ydiffを計算し(S402)、更に下記の式10にて、信号倍率テーブル127bにおいて、信号倍率の階級を指示する信号倍率インデックスiを計算する(S403)。
Ydiff=Ymax'−Ymin' …式9
i=ceil((Ydiff+1)/s+1) …式10
但し、ceil:ceil関数(括弧内の数値以上となる最小の整数)
s:階級幅
ここで信号倍率テーブル127bについて説明する。図10は、本発明の表示装置1が備える信号倍率テーブル127bの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。信号倍率テーブル127bとは、0〜255の256段階で示される輝度範囲Ydiffを、階級幅sにてN個の階級に分級し、各階級に対し、夫々の階級を指示する信号倍率インデックスiを付与し、また各階級に対応する信号倍率を記録したテーブルである。図10に示す例では、256段階の輝度範囲Ydiffを、階調幅を16として、17の階級に分級し、各階級に対して信号倍率インデックスiを付与している。なお階級数を示す17は、256の約数ではないため、この例では階調幅が16ではない階級も存在する。そして各信号倍率インデックスiに対応付けて、信号倍率が記録されている。また図10では、便宜上、各階級に対応する輝度範囲Ydiffも示している。なお信号倍率テーブル127bを用いるのではなく、輝度範囲Ydiffに対応する信号倍率を所定の計算式により都度計算する様にしても良い。
図9に示すフローチャートに戻り、表示装置1が備える画像処理部12では、信号倍率インデックスiが、前フレームの処理時に用いた信号倍率インデックスiprevより大きいか否かを判定する(S404)。
ステップS404において、信号倍率インデックスiが、前フレームの処理時に用いた信号倍率インデックスiprevより大きいと判定した場合(S404:YES)、表示装置1が備える画像処理部12では、現状の信号倍率インデックスiを今回のフレームの処理に用いる信号倍率インデックスiとし(S405)、シーンチェンジフラグに「true」を示す数値、例えば「1」を格納する(S406)。即ち輝度値の範囲が大きくなる様に変化する場合、シーンチェンジが生じていると判断するのである。
ステップS404において、信号倍率インデックスiが、前フレームの処理時に用いた信号倍率インデックスiprev以下であると判定した場合(S404:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式11により変数tを計算し(S407)、輝度範囲Ydiffが計算により得られたt未満であるか否かを判定する(S408)。
t=s×(2×i−5)/2 …式11
ステップS408において、輝度範囲Ydiffがt未満であると判定した場合(S408:YES)、表示装置1画備える画像処理部12では、ステップS405へ進み、現状の信号倍率インデックスiを今回のフレームの処理に用いる信号倍率インデックスiとし(S405)、シーンチェンジフラグに「true」を示す数値を格納する(S406)。
ステップS408において、輝度範囲Ydiffがt以上であると判定した場合(S408:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、前フレームの処理時に用いた信号倍率インデックスiprevを今回のフレーム処理に用いる信号倍率インデックスiとし(S409)、シーンチェンジが無いと判断して、シーンチェンジフラグに「false 」を示す数値、例えば「0」を格納する(S410)。
そして表示装置1が備える画像処理部12では、信号倍率インデックスiにて指示される信号倍率A(i) を信号倍率テーブル127bから抽出し(S411)、抽出した信号倍率A(i) を含む直近Nフレーム分の処理に用いられた信号倍率A(i) の平均を算出し(S412)、算出した信号倍率A(i) の平均を今回の信号倍率MagSigとして記録手段127に記録する(S413)。この様にして信号倍率導出処理が実行される。
図11は、本発明の表示装置1の光量倍率導出処理の一例を示すフローチャートである。光量倍率導出処理として導出する光量倍率とは、光量制御を実行する場合に、光量の制御に用いる倍率を示す。表示装置1が備える画像処理部12では、記録手段127に記録している信号倍率MagSigを抽出し(S501)、抽出した信号倍率MagSigが1であるか否かを判定する(S502)。
ステップS502において、信号倍率MagSigが1であると判定した場合(S502:YES)、表示装置1が備える画像処理部12では、光量倍率MagBL を1とし(S503)、光量倍率MagBL を光量信号として光量信号出力手段126から表示部12へ出力する(S504)。
ステップS502において、信号倍率MagSigが1ではないと判定した場合(S502:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式12により、輝度平均値Yave'に信号倍率MagSigを乗じて変換後の輝度平均値Yave'' を計算し(S505)、更に下記の式13及び式14にて光量倍率テーブル127cにおいて、変換前の輝度平均値Yave'の光量倍率の階級を指示する第1光量倍率インデックスidx1及び変換後の輝度平均値Yave'' の光量倍率の階級を指示する第2光量倍率インデックスidx2を計算する(S506)。
Yave'' =MagSig×Yave' …式12
idx1=ceil((Yave'+1)/s) …式13
idx2=ceil((Yave'' +1)/s) …式14
但し、idx1:第1光量倍率インデックス
idx2:第2光量倍率インデックス
ここで光量倍率テーブル127cについて説明する。図12は、本発明の表示装置1が備える光量倍率テーブル127cの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。光量倍率テーブル127cとは、0〜255の256段階で示される変換前の輝度平均値Yave'及び変換後の輝度平均値Yave'' を夫々階級幅sにてN個の階級に分級し、Yave'に係る各階級に対しては、夫々の階級を指示する第1光量倍率インデックスidx1を付与し、Yave'' に係る各階級に対しては、夫々の階級を指示する第2光量倍率インデックスidx2を付与し、双方の夫々の階級をマトリクス状に配置したテーブルである。そして光量倍率テーブル127cには、双方の夫々の階級の交点となる位置(セル)に、夫々の階級の関係に基づく光量倍率が記録されている。図12に示す例では、夫々256段階の輝度範囲を、階調幅を16として、17の階級に分級し、各階級に対して光量倍率インデックスidx1,idx2を付与している。なお階級数を示す17は、256の約数ではないため、この例では階調幅が16ではない階級も存在する。また図12では、便宜上、各階級に対応する輝度平均値も示している。なお光量倍率テーブル127cを用いるのではなく、輝度平均値Yave'及びYave'' に対応する光量倍率を所定の計算式により都度計算する様にしても良い。
図11に示すフローチャートに戻り、表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式15、式16、式17及び式18により変数K11、K12、K21及びK22を計算する(S507)。ステップS507の計算では、光量テーブル127cを参照して、輝度平均値Yave'及びYave'' の関係を示す交点の近傍の4点の値を計算する。
K11=s×(idx1−1)−1 …式15
K12=s×(idx1)−1 …式16
K21=s×(idx2−1)−1 …式17
K22=s×(idx2)−1 …式18
表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式19、式20、式21及び式22により変数t11、t12、t21及びt22を計算する(S508)。
t11=Yave'−K11 …式19
t12=K12−Yave' …式20
t21=Yave'' −K21 …式21
t22=K22−Yave'' …式22
表示装置1が備える画像処理部12では、第1光量倍率インデックスidx1及び第2光量倍率インデックスidx2にて指示される光量倍率M(idx2,idx1)、第1光量倍率インデックスidx1及び第2光量倍率インデックスidx2+1にて指示される光量倍率M(idx2,idx1+1)、第1光量倍率インデックスidx1+1及び第2光量倍率インデックスidx2にて指示される光量倍率M(idx2+1,idx1)並びに第1光量倍率インデックスidx1+1及び第2光量倍率インデックスidx2+1にて指示される光量倍率M(idx2+1,idx1+1)を光量倍率テーブル127cから抽出し(S509)、抽出した光量倍率M(idx2,idx1)、光量倍率M(idx2,idx1+1)、光量倍率M(idx2+1,idx1)及び光量倍率M(idx2+1,idx1+1)に用いた下記の式23及び式24により変数t1及びt2を計算する(S510)。ステップS508〜S510の計算により、近傍の4点に基づき離散値の線形補間を行う。
t1=(M(idx2,idx1)×t12+M(idx2,idx1+1)×t11)/s
…式23
t2=(M(idx2+1,idx1)×t12+M(idx2+1,idx1+1)×t11)/s
…式24
そして表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式25により光量倍率MagBL を算出し(S511)、ステップS504へ進み、算出した光量倍率MagBL を、光量を制御する光量信号として光量信号出力手段126から表示部13へ出力する(S504)。この様にして光量倍率導出処理が実行される。
MagBL =(t1×t22+t2×t21)/s …式25
図13は、本発明の表示装置1の映像信号変換処理の一例を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、記録手段127からY値の最小値Ymin 及び信号倍率MagSigを抽出し(S601)、輝度最小値Ymin 及びMagSig 並びに入力された映像信号の画素のY値の入力値Yinを用いた下記の式26により、入力値Yinに対応する画素の出力値Yout を算出し(S602)、各画素について算出した出力値Yout をフレーム単位で表示部13へ出力する(S603)。
Yout =(Yin−Ymin )×MagSig …式26
また本発明では、Y値に関する出力値Yout だけでなく色成分に係る出力値U値及びV値についても、Y値と同様の変換処理を実行する。即ちU値の出力値を示すUout は、U値の最小値Umin 及び入力された映像信号の画素のU値の入力値Uinを用いた下記の式27にて算出され表示部13へ出力される。同様にしてV値の出力値を示すVout は、V値の最小値Vmin 及び入力された映像信号の画素のV値の入力値Vinを用いた下記の式28にて算出され、映像信号出力手段125から表示部13へ出力される。
Uout =(Uin−Umin )×MagSig …式27
Vout =(Vin−Vmin )×MagSig …式28
図14は、本発明の表示装置1のシーンチェンジ判定処理の一例を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、新たに受け付けたY値の平均値Yave(n)及び前回受け付けたY値の平均値Yave(n-1)、新たに受け付けたU値の平均値Uave(n)及び前回受け付けたU値の平均値Uave(n-1)、並びに新たに受け付けたV値の平均値Vave(n)及び前回受け付けたV値の平均値Vave(n-1)を記録手段127から抽出する(S701)。
表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式29により、Yave(n)及びYave(n-1)の差の絶対値diffY(n) を計算する(S702)。
diffY(n) =|Yave(n)−Yave(n-1)| …式29
表示装置1が備える画像処理部12では、下記の式30及び式31により変数uv1及びuv2を計算し(S703)、更に下記の式32により変数uv1及びuv2の差の絶対値diffUV(n) を計算する(S704)。
uv1=Uave(n)×Vave(n-1) …式30
uv2=Uave(n-1)×Vave(n) …式31
diffUV(n) =|uv1−uv2| …式32
表示装置1が備える画像処理部12では、計算した差の絶対値diffY(n) が、記録手段127に予め記録している輝度閾値thresholdYより大きいか否かを判定し(S705)、diffY(n) が輝度閾値thresholdYより大きいと判定した場合(S705:YES)、シーンチェンジが有ると判断して、シーンチェンジフラグに「true」を示す数値、例えば「1」を格納し(S706)、処理を終了する。即ち輝度が大きく変化する場合、シーンチェンジが生じていると判断するのである。
ステップS705にて差の絶対値diffY(n) が輝度閾値thresholdY以下であると判定した場合(S705:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、計算したdiffUV(n) が、記録手段127に予め記録している色度閾値thresholdUVより大きいか否かを判定し(S707)、差の絶対値diffUV(n) が色度閾値thresholdUVより大きいと判定したとき(S707:YES)、シーンチェンジが有ると判断して、ステップS706へ進み、シーンチェンジフラグに「true」を示す数値、例えば「1」を格納し(S706)、処理を終了する。即ち色度が大きく変化する場合、シーンチェンジが生じていると判断するのである。
ステップS707にて差の絶対値diffUV(n) が色度閾値thresholdUV以下であると判定したとき(S707:NO)、表示装置1が備える画像処理部12では、シーンチェンジが無いと判断して、シーンチェンジフラグに「false 」を示す数値、例えば「0」を格納し(S708)、処理を終了する。この様にしてシーンチェンジ判定処理が実行される。
前記実施の形態にて記述した各種テーブル及び数式を用いた各種計算方法は、あくまでも一例であり、本願発明は特許請求の範囲に記載した技術的範囲内で、様々な形態に展開することが可能である。例えばテーブルを用いることなく演算処理することも可能であり、数式に用いた各種計算式並びに定数及び変数を異なるものとして定義することも可能である。
本発明の表示装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の表示装置の画像処理全体の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置のフレーム特徴抽出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置の輝度最大値及び最小値算出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置の輝度最大値及び最小値算出処理の一例を概念的に示すヒストグラムである。 本発明の表示装置のNフレーム平均導出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置の更新処理の一例を概念的に示す説明図である。 本発明の表示装置の光量制御要否判定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置の信号倍率導出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置が備える信号倍率テーブルの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本発明の表示装置の光量倍率導出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置が備える光量倍率テーブルの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本発明の表示装置の映像信号変換処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の表示装置のシーンチェンジ判定処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 表示装置
11 入力部
12 画像処理部
121 制御手段
122 映像信号入力手段
123 解析手段
124 変換手段
125 映像信号出力手段
126 光量信号出力手段
127 記録手段
127a フレームバッファ
127b 信号倍率テーブル
127c 光量倍率テーブル
13 表示部
131 液晶
132 液晶駆動回路
133 光源
134 光量制御回路

Claims (5)

  1. 輝度信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示装置を用い、映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト、及び光源から照射する光量の変更を実行する表示方法において、
    入力された映像信号に基づく映像の特性値の変化が、記録している閾値を超えるか否かを複数の特性値について判定することで、映像の変化によるシーンの切り替わりの発生の有無を判定し、
    切り替わり後のシーンの映像に応じて、輝度信号のコントラスト及び光量の変更を実行する
    ことを特徴とする表示方法。
  2. 輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示する表示装置を用い、映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト及び光源から照射する光量の変更を実行する表示方法において、
    輝度信号のコントラストと共に映像信号に含まれる色成分信号の出力範囲を変更することを特徴とする表示方法。
  3. 輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示し、しかも映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト、及び光源から照射する光量の変更を実行する表示装置において、
    入力された映像信号に基づく映像の特性値の変化が、記録している閾値を超えるか否かを複数の特性値について判定することで、映像の変化によるシーンの切り替わりの発生の有無を判定する手段と、
    切り替わり後のシーンの映像に応じて、輝度信号のコントラスト及び光量の変更を実行する判定手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 前記判定手段は、連続したフレームにて構成される映像の特徴値の変化を、輝度信号にて示される各画素の輝度値の平均値のフレーム間の変化、色成分信号にて示される各画素の色成分の大きさの平均値のフレーム間の変化、及び輝度信号にて示される各画素の輝度値の範囲のフレーム間の変化の中の少なくとも一つを含む複数の数値の変化について判定する様に構成してあることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 輝度信号及び色成分信号を含む映像信号に基づいて駆動する透過型の光変調素子に対し、光源からの光を照射することで映像を表示し、しかも映像の変化に応じて、映像信号に含まれる輝度信号のコントラスト及び光源から照射する光量の変更を実行する表示装置において、
    輝度信号のコントラストと共に映像信号に含まれる色成分信号の出力範囲を変更する手段を備えることを特徴とする表示装置。
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