JP2007121067A - 間欠運転機器のデータ収集管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】互いに比較的近傍にある複数の間欠運転機器1それぞれに設置された複数の超音波センサ2と、前記超音波センサに超音波を送信するための信号を出力し、または前記超音波センサが受信した超音波を信号として入力する超音波送受信装置4、前記超音波送受信装置から信号を受けて信号処理を行い振動波形を形成する信号処理装置5、および前記信号処理装置が形成した振動波形を一時的に格納する格納装置を有するデータ計測装置20とをそなえた超音波式振動計測システムにおいて、前記超音波センサの中の1個を超音波送受信装置に選択的に接続する切替器3を具備し、この切替器は、前記間欠運転機器の起動信号の発生に基づいて、前記超音波送受信装置と前記起動信号が送られた前記間欠運転機器に設置されている超音波センサとを接続することを特徴とする、超音波式振動計測システム。
【選択図】図1
Description
(1)センサの設置に技量を要し、若干設定に時間がかかる。
(2)一部の回転機等に対しては、機器の運転が開始されるまで、センサ出力が得られず、センサの設置状況の適否が事前に判らない。
(3)非常に高速のサンプリングを行うため、センサ、超音波送受信装置、信号処理装置は有線結合の必要がある。
(4)超音波送受信装置は比較的高価であり、多数の設置はコスト的に困難である。
この実施形態1は、同一プラントにおける比較的近傍にある複数個の監視対象である間欠運転機器(1)に予め設置された超音波センサ(2)と、複数個の超音波センサ1の信号が入力される切替器(3)と、超音波センサ(2)に超音波出力信号を送信し、かつ超音波センサ(2)から超音波入力信号を受信する超音波送受信装置(4)と、超音波送受信装置(4)に接続され、超音波送受信装置(4)から入力信号を受けて信号処理を行い、振動波形を形成する信号処理装置(5)と、形成した振動波形を一時的に格納する格納装置(6)により構成されるデータ計測装置(20)とにより構成されている。切替器(3)には、各々の超音波センサの起動信号(8)が分岐入力(9)として与えられている。
このように構成された実施形態1において、切替器(3)に分岐入力されている超音波センサの起動信号(9)の中の1つに起動信号が与えられると、切替器(3)は、起動信号が流れた機器に設置してある超音波センサ(2)を、超音波送受信装置(4)に選択的に接続する。一方、同時にデータ計測装置(20)の起動スイッチ(10)が入り、データ計測装置(20)が起動する。
実施形態1によれば、複数の間欠運転機器に超音波センサのみを予め取り付け、データ計測装置および切替器をそれぞれ1式ずつ用いることで、低コストで複数の間欠運転機器に対して、それら機器が稼動した際に確実に振動の計測が実施される。
この実施形態2は、実施形態1に加え、切替器(3)には、無線受信装置(12)が設置され、無線受信装置(12)は、切替器(3)の切替装置(13)に接続されている。
このように構成された実施形態2において、実施形態1に示す作用に加え、コントロールルーム等の遠隔地から、無線送信機(図示せず)により切替器(3)の無線受信装置(12)に対して、接続すべき超音波センサ(2)を無線指示し、切替器(3)の切替装置(13)は、複数の超音波センサ(2)の中、無線受信装置(14)から指示された1つの超音波センサ(2)を超音波送受信装置(4)に選択的に接続する。
実施形態2によれば、間欠運転機器が起動していない場合でも、コントロールルームから特定の機器に対するデータ計測が可能となる。例えば、複数個の間欠運転機器がほぼ同時に稼動した場合の、測定対象の切替や、超音波式振動計の動作確認試験等を随時行なうことが可能となる。
実施形態3は、実施形態1および2に加えて、データ計測装置(20)が、無線送信装置(15)と伝送制御装置(16)とを具備している。伝送制御装置(16)は、信号処理装置(5)と接続され、無線送信装置(15)は伝送制御装置(16)に接続されている。
伝送制御装置(16)は、信号処理装置(5)と接続され、信号処理装置(5)が作動した場合に、信号処理装置(5)から作動したセンサチャネルおよび作動時刻の情報を取出して無線送信装置(15)に伝え、無線送信装置15は作動機器および作動時刻の情報を遠隔地のコントロールルーム(図示せず)へ無線通報する。
実施形態3によれば、コントロールルームでは、間欠運転機器の自動起動に基づき、超音波式振動計が動作したかどうか、またはどの機器のデータを採取しているかが判断でき、信頼性の高い測定が可能となる。
実施形態4では、実施形態1,2に加えて、データ計測装置(20)は、無線送受信装置(17)と伝送制御装置(16)とを具備している。伝送制御装置(16)は、信号処理装置(5)に接続されているとともに、データ格納装置(6)にも接続され、無線送受信装置(17)は、伝送制御装置(16)に接続されている。
この実施形態4によるデータ計測装置(20)は、実施形態3に示す作用を行うと共に、以下の作用を実施する。すなわち、無線送受信装置(17)は、コントロールルーム等の遠隔地に設置してある、間欠運転機器用のデータ管理システム(図示せず)から無線による要求を受け、伝送制御装置(16)にその情報を伝える。伝送制御装置(16)は、格納装置(6)に保存された測定実施機器番号、機器起動停止時刻、および計測した振動データを呼び出し、無線送受信装置(17)はそれら情報を間欠運転機器データ管理システム(図示せず)へ伝送する。
実施形態4によれば、現場の超音波式振動計で計測したデータをコントロールル−ムで直ちに閲覧することができ、機器の状態を直ちに判断できると共に、計測結果が異常であるような場合は、再計測を行うことが可能となる。
この実施形態5は、コントロールルーム等に設置された、間欠運転機器用のデータ管理システム(30)に関するものである。間欠運転機器用のデータ管理システム(30)は、複数の超音波式振動計(図示せず)と無線通信を行う無線送受信装置(31)と、各超音波式振動計、個々の超音波式振動計に接続されたセンサ番号および機器名称の関係を示す機器テーブル(32)を具備し、さらに間欠運転機器の機器名称、各機器の起動時刻、停止時刻、および各機器の起動時の振動データを格納するデータ格納装置(33)と、該データを呼び出し、表示用に加工するデータ処理装置(34)、機器毎に、次回起動時期の推定を行う起動時期推定装置(35)と、各機器の運転間隔、1回の連続運転時間、および振動の履歴を表示するデータ表示装置(36)およびユーザからの入力装置を具備している。
間欠運転機器データ管理システム(30)は、プラント内の複数箇所に設置された超音波式振動計と無線送受信装置(31)で繋がり、いずれかの超音波式振動計が動作した場合に、現場の超音波振動計から無線通報を受けて動作した振動計、および超音波センサが設置されている機器の番号が表示装置(36)に表示される。
実施形態5によれば、個々の間欠運転機器の起動状態、振動の時系列トレンドが直ちに表示され、全体の状況が直ちに把握できる。また、今後の起動予定も把握できる。
実施形態6では、比較的近傍にある複数個の監視対象間欠運転機器(1,1,・・・)に予め設置された超音波センサ(2,2,・・・)と、この複数個の超音波センサ(2,2,・・・)が入力される切替器(3)と、超音波センサ(2)に超音波を送信し、または超音波センサ(2)から超音波を受信する超音波送受信装置(4)と、この超音波送受信装置(4)に接続され、超音波送受信装置(4)から信号を受けて信号処理を行い、振動波形を形成する信号処理装置(5)と、形成した振動波形を一時的に格納する格納装置(6)により構成されるデータ計測装置(20)とにより構成される。切替器(3)には、測定対象物を稼動する電動機の電源ケーブル(40)に設置されたクランプ式電流計(41)の出力が入力されている。
このように構成された実施形態6において、切替器(3)に入力されている測定対象電動機のクランプ式電流計(41)が電流を検知すると、切替器(3)は、モータ信号が流れた機器に設置してある超音波センサ(2)を選択的に、超音波送受信装置に接続する。一方、同時にデータ計測装置(20)の起動スイッチ(10)が入り、データ計測装置(20)が起動する。
実施形態6の効果は、実施形態1に示したのと同様である。また、この実施形態6に、実施形態2以降の構成を組み合わせてもよい。さらに、クランプ式電流計(41)の値もデータベースとして保存すれば、モータの状態もモニタ可能となる。
2 超音波センサ
3 切替器
4 超音波送受信装置
5 信号処理装置
6 データ格納装置
8 起動信号
10 起動スイッチ
20 データ計測装置
12 切替器の無線受信装置
14 無線受信装置
15 無線送信装置
16 伝送制御装置
30 間欠運転機器データ管理システム
31 送受信装置
32 機器テーブル
33 データ各脳装置
34 データ処理装置
36 データ表示装置
40 クランプ式電流計
Claims (9)
- 複数の間欠運転機器それぞれに設置された複数の超音波センサと、前記超音波センサに超音波を送信するための信号を出力し、または前記超音波センサが受信した超音波を信号として入力する超音波送受信装置、および前記超音波送受信装置から信号を受けて信号処理を行い振動波形を形成する信号処理装置を有するデータ計測装置とを備えた超音波式振動計測システムにおいて、
前記超音波センサの中の1個を超音波送受信装置に選択的に接続する切替器を備え、
この切替器は、前記間欠運転機器の起動信号の発生に基づいて、前記超音波送受信装置と前記起動信号が送られた前記間欠運転機器に設置されている超音波センサとを接続する
ことを特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 請求項1項記載の超音波式振動計測システムにおいて、
前記データ計測装置は、前記間欠運転機器から起動信号が与えられる起動スイッチを具備し、前記起動信号の発生に基づいて前記起動スイッチが動作し、前記間欠運転機器のデータ計測が開始される
ことを特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 請求項1記載の超音波式振動計測システムにおいて、
前記切替器は、前記超音波センサの切替接続を行うための信号切替装置を有する無線受信装置を具備し、この無線受信装置は、無線信号に応じて前記信号切替装置を切替えることにより前記超音波センサを選択的に接続する
ことを特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 請求項1記載の超音波式振動計測システムにおいて、
前記データ計測装置は、起動スイッチを有する無線受信装置を備え、無線による指示に基づき前記起動スイッチが動作する
ことを特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 請求項1記載の超音波式振動計測システムにおいて、
前記データ計測装置は、無線送信装置および伝送制御装置を備え、前記間欠運転機器の少なくとも1台が前記起動信号を受けて動作を開始したときに、動作開始情報を前記伝送制御装置により定められた所定の場所へ前記無線送信装置により無線通報する
ことを特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 請求項1記載の超音波式振動計測システムにおいて、
前記データ計測装置は、無線送受信装置および伝送制御装置を備え、間欠運転機器データ管理システムからの無線指示に基づき、前記間欠運転機器における測定実施機器番号、機器起動停止時間および振動データを前記間欠運転機器データ管理システムへ伝送する
ことを特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 複数の超音波式振動計測装置と無線通信を行う無線送受信装置と、
複数の超音波式振動計、前記超音波式振動計の各々に接続されたセンサ番号および機器名称の関係を示すデータが格納された機器テーブルと、
複数の間欠運転機器の機器名称、前記間欠運転機器の各々の起動時刻、停止時刻および振動データを格納するデータ格納装置と、
前記振動データより、前記間欠運転機器の1台毎に、次回起動時期の推定を行う起動時期推定装置と、
前記振動データを呼び出し、前記間欠運転機器の各々の運転時の運転間隔、1回の連続運転時間、および振動の履歴表示用に加工するデータ処理装置と、
前記データ処理装置におけるデータを表示するデータ表示装置と、
前記データ処理装置に対するユーザからのデータを入力する入力装置と
を備えた間欠運転機器データ管理システム。 - 複数個の間欠運転機器に設置された超音波センサと、前記超音波センサに超音波信号を送信し、かつ前記超音波センサから超音波信号を受信する超音波送受信装置と、前記超音波センサの中の1個と超音波送受信装置とを選択的に接続する切替器と、前記超音波送受信装置から信号を受けて信号処理を行い、振動波形を形成する信号処理装置とにより構成される超音波式振動計測システムにおいて、
前記間欠運転機器の電源ケーブルに設置され、前記切替器に接続されたクランプ式電流計を備え、前記切替器は、前記クランプ式電流計の出力が入力され、前記電源ケーブルにおける電流発生に基いて、前記超音波送受信装置と前記間欠運転機器に設置された超音波センサとを接続すること
を特徴とする、超音波式振動計測システム。 - 複数の間欠運転機器それぞれに複数の超音波センサを配し、前記超音波センサに超音波を送信するための信号を出力し、または前記超音波センサが受信した超音波を信号として入力し信号処理を行って振動波形を形成した超音波式振動計測方法において、
前記間欠運転機器の起動信号の発生に基づいて、前記超音波センサの中の1個を超音波送受信装置に選択的に接続する
ことを特徴とする、超音波式振動計測方法。
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