JP2007121012A - 密封包装体のピンホール検査装置 - Google Patents
密封包装体のピンホール検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007121012A JP2007121012A JP2005311030A JP2005311030A JP2007121012A JP 2007121012 A JP2007121012 A JP 2007121012A JP 2005311030 A JP2005311030 A JP 2005311030A JP 2005311030 A JP2005311030 A JP 2005311030A JP 2007121012 A JP2007121012 A JP 2007121012A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inspection
- pinhole
- water
- tank
- sealed package
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Abstract
【課題】 食品包装体等を水槽に浸漬させて水の塩分や糖質、アミノ酸、アルコールなど成分濃度、殊に塩分濃度を計測することにより、ピンホールの有無を簡単に且つ迅速に検査することができる検査装置を提供する。
【解決手段】 水を収納した検査槽1と、食品包装体Aを検査槽1に移送して検査槽1内の水中を通過させる搬送手段2と、検査槽1内の水の成分濃度を計測する液体成分濃度計3とからなり、検査槽1内の水の成分濃度の変化を計測することにより食品包装体Aのピンホールの有無を検査する。
【選択図】 図1
【解決手段】 水を収納した検査槽1と、食品包装体Aを検査槽1に移送して検査槽1内の水中を通過させる搬送手段2と、検査槽1内の水の成分濃度を計測する液体成分濃度計3とからなり、検査槽1内の水の成分濃度の変化を計測することにより食品包装体Aのピンホールの有無を検査する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医薬品や食品をはじめとする内容物を含有する密封包装体のピンホール検査装置に関する。より具体的には、例えば、シチューやカレー、ハンバーグなどの予め調理された柔らかい食品をプラスチックフイルムで密封して加熱殺菌したレトルト食品、ジュース、醤油などの液体食品、医療用輸液などの医薬品、化粧品などの化学品が内容物として詰め込まれた密封包装体のピンホール検査装置に関する。
例えば、レトルト食品包装体は、ピンホールがあると中身の被包装物が大気に接触して変質や雑菌の侵入、腐敗の原因となることから、ピンホールの検査は非常に重要である。また購入者が包装体ごと熱湯に入れて加熱するためには、包装物を完全に密封することは極めて重要である。
従来のピンホール検査方法として、例えば、特許文献1や特許文献2に示すような電圧印加方式や、特許文献3並びに特許文献4に示すようなガスリーク検出方式がある。
特開平09−26408号公報
特開平09−99925号公報
特開2002−107261号公報
特許3564588号公報
上記の電圧印加方式では、一対の電極板の間に包装体を介在させて挟み、一方の電極板を、塩水を満たしたステンレス製容器に接続し、包装体の一部を容器内に浸して、両電極板間の静電容量を測定し、この測定値とピンホールや漏れのない場合の測定値との比較によってピンホールの有無を検査するものである。
しかしこの方式では、被検査物である食品包装体を左右の電極板で鋏んで検査を行うものである。包装体の内容物が柔らかくて形が潰れやすいもの、例えばハンバーグなどをパックした包装体では、検査時に内容物が変形したり、潰れたりするおそれがあって問題であった。また、検査の際には包装体を一個ずつ取り出して両電極板の間に装着しなければならないので、検査の手間が煩雑で面倒であった。
また、ガスリーク検出方式は、漏れ検査用のガスを包装体に封入して、検査室内でガス検知装置によりガスのリークを測定することによりピンホールの有無を検査するものである。しかしながらこの方式では、包装体の内容物が検査用ガスを許容できるものに限られ、カレーやシチューなどの液状物を含むクリーム状のレトルト食品には適応が極めて困難であった。
このような事情は、レトルト食品に限らず、その他の食品や医薬品の密封包装体についても同様である。
このような事情は、レトルト食品に限らず、その他の食品や医薬品の密封包装体についても同様である。
そこで本発明は、レトルト食品には味付け調味料として塩分や糖質、アミノ酸、アルコールなどが添加されていることに着目し、これらの内容物を利用してピンホールの有無を簡単に且つ迅速に検査することができる検査装置を提供することを主たる目的とするものである。
また、本発明は、レトルト食品以外の食品、医薬品、化学品などにおいても、内容物を利用して、ピンホールの有無を検査することができる検査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、レトルト食品以外の食品、医薬品、化学品などにおいても、内容物を利用して、ピンホールの有無を検査することができる検査装置を提供することを目的とする。
更に、本発明の重要な目的は、食品包装体等の生産ラインに簡単に組み込むことができて連続的にピンホールの有無を検査することができる新規な検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に本発明では次のような技術的手段を講じた。すなわち、本発明の密封包装体のピンホール検査装置は、媒体液を収納した検査槽と、内容物を含有する密封包装体を検査槽に移送して媒体液中を通過させる搬送手段と、検査槽内の媒体液に含まれる物質の成分濃度を計測する液体成分濃度計とからなり、媒体液の成分濃度の変化を計測することにより密封包装体のピンホールの有無を検査するようにした。
ここで、媒体液には、検出する物質(内容物)に応じて、その物質を検出できる媒体液材料を選択すればよい。なお、検査対象が食品や医薬品の密封包装体では、安全性が問題となるので、例えば、水、食用油などを媒体液とするのが好ましい。
液体成分濃度計については、検出する物質によって選択することになるが、例えば、食品の場合は、塩分計、アルコール濃度計、糖質濃度計などを利用することができる。
ここで、媒体液には、検出する物質(内容物)に応じて、その物質を検出できる媒体液材料を選択すればよい。なお、検査対象が食品や医薬品の密封包装体では、安全性が問題となるので、例えば、水、食用油などを媒体液とするのが好ましい。
液体成分濃度計については、検出する物質によって選択することになるが、例えば、食品の場合は、塩分計、アルコール濃度計、糖質濃度計などを利用することができる。
本発明によれば、検査槽内で、もし密封包装体にピンホールがあり、媒体液圧で押し出されて内容物(内容物が食品の場合は、例えば塩分や糖質、アミノ酸、アルコールなど)のリークが生じると、リークした内容物によって検査槽内の媒体液の成分濃度が変化し、この変化が液体成分濃度計によって検出され、これにより密封包装体のピンホールを確実に検知することができる。また、搬送手段による一連の流れの中でピンホールの検査ができるので、密封包装体の生産ラインの中に簡単に検査装置を組み込むことができる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
上記発明において、媒体液が水であり、密封包装体の内容物が食品または医薬品であってもよい。
媒体液を水とすることにより、内容物が食品や医薬品であっても安全に検査することができる。
上記発明において、前記液体成分濃度計を塩分計で形成するのが好ましい。
これにより、食品には一般的に多く塩分が含まれていることから、検出が容易となると共に、安価に販売されている市販の塩分計を利用することができるので、検査装置のコストダウンを図ることができる。
上記発明において、媒体液が水であり、密封包装体の内容物が食品または医薬品であってもよい。
媒体液を水とすることにより、内容物が食品や医薬品であっても安全に検査することができる。
上記発明において、前記液体成分濃度計を塩分計で形成するのが好ましい。
これにより、食品には一般的に多く塩分が含まれていることから、検出が容易となると共に、安価に販売されている市販の塩分計を利用することができるので、検査装置のコストダウンを図ることができる。
また、上記発明において、前記検査槽が、密封包装体の生産ライン中に設けられている構成とするのがよい。
これにより、密封包装体の生産ラインの流れの中で包装体のピンホールの有無を検査することができる。
これにより、密封包装体の生産ラインの流れの中で包装体のピンホールの有無を検査することができる。
上記の発明において、前記搬送手段が、食品包装体を検査槽に移送する第1のコンベアと、包装体を検査槽内の水中を通過させて検査槽の外部に送り出す第2のコンベアと、送り出された包装体を次の工程に移送する第3のコンベアとから構成するのが好ましい。
これにより、包装体を順次検査槽を通過させて流れ作業でピンホールの検査を行うことができると共に、食品包装体の生産ラインの中にそのまま簡単に組み込むことが可能となる。
これにより、包装体を順次検査槽を通過させて流れ作業でピンホールの検査を行うことができると共に、食品包装体の生産ラインの中にそのまま簡単に組み込むことが可能となる。
以下において、本発明の詳細を図に示した実施例に基づき説明する。図1は本発明にかかるピンホール検査装置の一実施例を示す概略的な断面図であり、図2はその平面図を示すものである。
図1並びに図2に示すように、本発明にかかる食品包装体のピンホール検査装置は、水を収納した検査槽1と、食品包装体Aを検査槽1に移送して検査槽1内の水中を通過させる搬送手段2と、検査槽1内の水の成分濃度を検出する液体成分濃度計3とから構成されている。本実施例では、この液体成分濃度計として塩分濃度を計測する塩分計を使用した。
前記検査槽1は平面視矩形状の形態で形成され、内部に収納される水は不純物を含まない純水が好ましい。
前記搬送手段2は、食品包装体Aを検査槽1に移送する第1のコンベア2aと、包装体Aを検査槽内の水中を通過させて検査槽1の外部に送り出す第2のコンベア2bと、送り出された包装体Aを次の工程に移送する第3のコンベア2cとから形成されている。検査槽1内に設置される第2のコンベア2bは、第1のコンベア2aから包装体Aを受け取る側が検査槽1の水中の最深部に位置し、送り出し側に向かって順次高くなるように傾斜して第3のコンベア2cに接続されている。受け取る側を最深部に設けているのは、包装体Aに加わる水圧を高くしてリークを起こしやすくするためである。また、第1のコンベア2aから検査槽1内に放りこまれた包装体Aの全てを受け取ることができるように、コンベアの巾と検査槽1の横巾とが略等しく形成されている。
検査槽1内の水の塩分濃度を計測する成分濃度計、即ち塩分計3は、水の塩分濃度の微量変化を検出できる高精度のもの、例えば0.05%から0.1%の濃度変化を検出できるものを使用するのが好ましい。検査槽1内の水の濃度変化を検出すると制御部3aにより図示しない警告ランプ(赤色ランプ)やブザー等により警報を発するか、或いは搬送手段2の運転を停止するように形成されている。
上記のピンホール検査装置は、通常、食品包装体の生産ラインに組み込まれて使用される。内部に食品を充填密封して第1のコンベア2aにより送られてきた包装体Aは、検査槽1に投入され、第2コンベア2bにより水中を通過して第3コンベアー2cに送られ、次の工程に移送される。検査槽1内で包装体Aにピンホールがあると、リークした内容物により検査槽1内の水の塩分濃度が変化し、塩分計3が検知して制御部3aより警報が発せられ、自動的に、或いは手動で生産ラインが停止される。ピンホールがあったと思われる検査槽1内の全ての包装体、並びにその前方の第3のコンベア2cに移行した数個の包装体を取り除いたあと、検査槽1の水を入れ替えて運転を再開する。
すなわち、いずれの包装体にピンホールがあるかを特定する必要はなく、ピンホールが含まれる可能性のある直前に検査した数個の包装体をすべて不合格品として除去することで足りる。
すなわち、いずれの包装体にピンホールがあるかを特定する必要はなく、ピンホールが含まれる可能性のある直前に検査した数個の包装体をすべて不合格品として除去することで足りる。
上記実施例では、検査槽1内の水の成分濃度を検出する液体成分濃度計として、塩分濃度を計測する塩分計を使用したが、本発明ではこれに代えて、内容物に応じて、糖質やアミノ酸、アルコール、医薬品や化学品の場合は医薬品や化学品に含まれる化学物質などの成分濃度が検出できるものとしてもよい。或いは、複数の成分を個々に検出できる液体成分濃度計を複数併せて設けるようにしてもよい。
上記実施例では、検査槽1内に媒体液として水を用いたが、水以外の媒体液を用いてもよい。例えば、内容物が水(飲料水)自体の場合は、媒体液を水にすると、検出が困難であるので、水以外の食用油等を媒体とするのがよい。
本発明は、密封包装体のピンホールの有無を検査する装置として単独で使用できると共に、密封包装体の生産ラインに組み込んで利用することが可能である。
A レトルト食品包装体
1 検査槽
2 搬送装置
2a 第1のコンベア
2b 第2のコンベア
2c 第3のコンベア
3 液体線分濃度計(塩分計)
1 検査槽
2 搬送装置
2a 第1のコンベア
2b 第2のコンベア
2c 第3のコンベア
3 液体線分濃度計(塩分計)
Claims (5)
- 媒体液を収納した検査槽と、内容物を含有する密封包装体を検査槽に移送して媒体液中を通過させる搬送手段と、検査槽内の媒体液に含まれる物質の成分濃度を計測する液体成分濃度計とからなり、媒体液の成分濃度の変化を計測することにより密封包装体のピンホールの有無を検査することを特徴とする密封包装体のピンホール検査装置。
- 媒体液が水であり、内容物が食品または医薬品であることを特徴とする請求項1に記載の密封包装体のピンホール装置。
- 液体成分濃度計が塩分計であって、検査槽内の媒体液中に含まれる塩分濃度の変化を計測することことを特徴とする請求項1に記載の密封包装体のピンホール検査装置。
- 検査槽が、密封包装体の生産ライン中に設けられることを特徴とする請求項1に記載の密封包装体のピンホール検査装置。
- 搬送手段は、密封包装体を検査槽に移送する第1のコンベアと、密封包装体を検査槽内の媒体液中を通過させて検査槽の外部に送り出す第2のコンベアと、送り出された包装体を次の工程に移送する第3のコンベアとからなることを特徴とする請求項1に記載の密封包装体のピンホール検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005311030A JP2007121012A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | 密封包装体のピンホール検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005311030A JP2007121012A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | 密封包装体のピンホール検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007121012A true JP2007121012A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38145028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005311030A Pending JP2007121012A (ja) | 2005-10-26 | 2005-10-26 | 密封包装体のピンホール検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007121012A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107140267A (zh) * | 2017-06-02 | 2017-09-08 | 苏州朗睿杰自动化科技有限公司 | 一种餐具包装检测机构 |
WO2017169680A1 (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 容器の密封性検査方法 |
-
2005
- 2005-10-26 JP JP2005311030A patent/JP2007121012A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017169680A1 (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 容器の密封性検査方法 |
JP2017181134A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 容器の密封性検査方法 |
CN107140267A (zh) * | 2017-06-02 | 2017-09-08 | 苏州朗睿杰自动化科技有限公司 | 一种餐具包装检测机构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012526973A5 (ja) | ||
JP2681764B2 (ja) | 密封包装物の検査方法 | |
BR112013023313B1 (pt) | Dispositivo de detecção de vazamento para embalagens e máquina de embalar | |
US5499529A (en) | Detecting small holes in packages | |
JP2021508372A (ja) | 光学的測定によって容器の健全性を判定するためのシステムおよび方法 | |
JP2007121012A (ja) | 密封包装体のピンホール検査装置 | |
US6288554B1 (en) | Method for inspecting hermetically sealed package | |
GB2433485A (en) | Packaging fresh food with ozone | |
JPS60252235A (ja) | パツケ−ジの改ざん判定方法 | |
Kossinna et al. | Helium leak testing of packages for oral drug products | |
US20140287521A1 (en) | Measuring Device for Tubular Bag Packaging Machines | |
JP2008523391A (ja) | 食品鮮度センサー | |
WO1989002588A1 (en) | Leak inspection method of sealing container or sealed member | |
US20190011436A1 (en) | A method for in situ detection of breastmilk spoilage | |
JP2694483B2 (ja) | 液漏れ検査装置 | |
GB2409724A (en) | NMR Leak Test | |
JP2006300541A (ja) | 密封包装物の検査方法および検査装置 | |
JP2635071B2 (ja) | 無菌包装装置 | |
Jo et al. | Characterization and enhancement of package O 2 barrier against oxidative deterioration of powdered infant formula | |
JP4416307B2 (ja) | ピンホール検査機 | |
JP3768387B2 (ja) | X線物品検査装置 | |
JP3593874B2 (ja) | 容器詰食品の密封性の迅速検査方法 | |
JP2003065881A (ja) | 容器の微少液漏れ自動検査装置 | |
Sasaki et al. | Pinhole inspection machine for sealed packages: for detection of pinholes of 0.5 μm or below | |
Berry | Process validation: practical applications to pharmaceutical products |