JP2007118248A - 版胴軸ひねり装置およびこれを備えた印刷機 - Google Patents

版胴軸ひねり装置およびこれを備えた印刷機 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷胴の軸受周りの構造を大きくすることなく、印刷胴軸のひねりを行うことができる印刷胴軸ひねり装置を提供する。
【解決手段】 版胴15の回転軸線15cを傾斜させてひねることにより、印刷絵柄の傾斜調整を行う版胴軸ひねり装置において、版胴15は、一端を揺動中心Iとして揺動する支持アーム81の中間位置で回転可能に支持され、支持アーム81の一端には、版胴15の印圧方向に略直交する方向に揺動中心Iを移動させる偏心軸受30が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷胴軸のひねりを行う印刷胴軸ひねり装置に関し、特に、ウェブのカットオフ長が変更可能とされたバリアブルカットオフ式の輪転印刷機に用いられて好適な印刷胴軸ひねり装置に関するものである。
一般に、円筒形の版胴を有する印刷機には、特許文献1に示すように、版胴の回転軸線を転写胴の回転軸線に対して傾斜するようにひねり、印刷絵柄の傾斜を調整するひねり装置が設けられている。具体的には、版胴の一端側の軸受に偏心軸受を設け、この偏心軸受を回動することにより、版胴の一端側の回転中心を移動させるようになっている。なお、ひねり装置は、コッキング装置と称する場合もある。
一方、近年では、商用オフセット輪転印刷機において、ウェブのカットオフ長(切断長さ)が変更可能とされたバリアブルカットオフ式が種々提案されている(特許文献2)。
図5及び図6には、特許文献2に記載されたバリアブルカットオフ式輪転印刷機の要部が示されている。
なお、以下の説明では、符号の後ろにつくサフィックス“a”,“b”は、上下のブランケット胴17a,17b間を通過するウェブよりも上側、下側を区別するためのものであり、aは上側の部位や部材であることを示し、bは下側であることを示している。上側および下側を区別する場合にはa,bを付記するが、特に区別しない場合にはa,bを省略して符号のみで各部位や部材を示すものとする。
図5に示すように、印刷ユニットには間隔をあけて一対のサイドフレーム14m,14dが設けられている。これらサイドフレーム14m,14d間に、版胴15及びブランケット胴17が配置されている。
操作側(図において左方)のサイドフレーム14mの外側には、移動フレーム25が配置されている。
サイドフレーム14m,14dの位置は固定されている一方、移動フレーム25の位置は図示しない手段によって図において左方に移動できるようになっている。つまり、版胴15及びブランケット胴17を交換する際には、移動フレーム25を左方に移動させて行なうようになっている。
印刷胴(版胴およびブランケット胴を意味する。)15,17は基軸ローラ802,902と、基軸ローラ802,902の外周に装着された無端円筒状のスリーブ801,901とを備えている。各基軸ローラ802,902の一端は、駆動側のサイドフレーム14dに取り付けられた支持アーム85,95に対して、軸受86,96を介して支持されている。基軸ローラ802,902の他端は、移動フレーム25に取り付けられた支持アーム81,91に対して、軸受84,94を介して支持されている。
移動フレーム25側の支持アーム81,91は、図6に示すように、その中央部(中間位置)で印刷胴15,17の軸受84,94を支持するようになっている。中央部から延びる支持アーム81,91の一端(図において左方)は、移動フレーム25に設けられた揺動軸82,92に揺動可能に取り付けられている。支持アーム81,91の他端は、アクチュエータ83,93のロッドに対してピン810,910によって結合されている。
アクチュエータ83,93は、移動フレーム25に設けられた支持ピン831,931に回動可能に取り付けられている。アクチュエータ83,93としては、圧縮空気圧、油圧、電動機などを利用することができるが、同図では油圧を利用する油圧シリンダを示している。
アクチュエータ83,93を作動させることで、支持アーム81,91を揺動軸82,92回りに回動させ、軸受84,94の位置、すなわち、印刷胴15,17の中心位置を変えることができるようになっている。
駆動側のサイドフレーム14d側の支持アーム85,95の構造についての説明は省略するが、移動フレーム25側の支持アーム81,91と同様な構造にしてもよく、アクチュエータを設けずに支持アーム81,91の回動に応じて従動するような構造にしてもよい。
図6に示すように、版胴用支持アーム81のピン810が結合された側の端部には、ローラフォロワ811が設けられている。このローラフォロワ811が、位置調整部材181に当接することにより、支持アーム81の揺動方向への位置、即ち版胴15の軸受84の位置が規制されるようになっている。
このようにして版胴用支持アーム81の位置決めを行なった後、アクチュエータ182により位置調整部材181を進退移動させることで、支持アーム81の揺動方向位置の微調整ができるようになっている。
ブランケット胴用支持アーム91のピン910が結合された端部側には、ローラフォロワ911が設けられている。このローラフォロワ911が、位置調整部材161に当接することにより、ブランケット胴用支持アーム91の揺動方向への位置、即ちブランケット胴17の軸受94の位置が規制されるようになっている。
印刷胴15,17の交換が完了したら、アクチュエータ83,93により図6中の支持アーム81,91上に示す矢印の向きに支持アーム81,91を揺動させ、位置調整部材161及び位置調整部材181に当接させることにより、各印刷胴15,17の大まかな位置決めが行なわれる。
その後、アクチュエータ162により位置調整部材161を進退移動させ、アーム当接面161Cと各ローラフォロワ911との当接位置を変化させることによりブランケット胴17の位置の微調整を行なう。
また、アクチュエータ182により位置調整部材181を進退移動させて版胴15の位置の微調整を行なう。これにより、版胴15とブランケット胴17との間の印圧、及び、ブランケット胴17とブランケット胴17との間の印圧をそれぞれ所望値に微調整することができる。
特開2002−1904号公報 特開2005−81557号公報
しかし、図5及び図6に示した構成のバリアブルカットオフ式輪転印刷機に対して、印刷胴軸ひねり装置を設ける場合、次のような問題がある。
印刷胴の交換時に移動フレーム25から版胴15を分離する際に、版胴15の軸受84は版胴15側に残しておくのが好ましい。なぜなら、軸受84の構造が複雑なため、頻繁に版胴15の軸(基軸ローラ802の軸)から取り外すことを避けるのが望ましいからである。
一方、無端円筒状とされた版胴用スリーブ801を基軸ローラ802から取り外して外部へと引き抜くことを考慮すると、版胴15の軸受84の外径は、版胴用スリーブ801の内径よりも小さくする必要がある。
このように版胴15の軸受84の外径には制約が存在するので、特許文献1に示したように版胴の軸受に偏心軸受を採用したのでは、軸受周りの構造が大きくなってしまう。つまり、版胴の軸受周りにひねり装置を設けることは、軸受周りの構造を大きくしてしまうため採用できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、印刷胴の軸受周りの構造を大きくすることなく、印刷胴軸のひねりを行うことができる印刷胴軸ひねり装置およびこれを備えた印刷機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の印刷胴軸ひねり装置およびこれを備えた印刷機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる印刷胴軸ひねり装置は、印刷胴の回転軸線を傾斜させてひねることにより、印刷絵柄の傾斜調整を行う印刷胴軸ひねり装置において、前記印刷胴は、一端を揺動中心として揺動する揺動部材の中間位置で回転可能に支持され、前記揺動部材の前記一端には、前記印刷胴の印圧方向に略直交する方向に前記揺動中心を移動させる揺動中心移動機構が設けられていることを特徴とする。
揺動中心移動機構によって揺動部材の揺動中心が印圧方向に略直交する方向に移動させられることにより、揺動部材の中間位置に支持された印刷胴の支持位置が移動させられ、印刷胴の回転軸線にひねりが加えられる。これにより、印刷絵柄の傾斜が修正される。
本発明の揺動中心移動機構は、印刷胴を回転可能に支持する位置(例えば軸受位置)ではなく、揺動部材の一端に設けられている。したがって、印刷胴の軸受位置にひねりを加えるための機構を設けることによって、印刷胴の軸受周りが複雑な構成となることがない。特に、印刷胴の直径を変更することができるバリアブルカットオフ式の輪転印刷機に適用される場合には、印刷胴の軸受周りの構成を簡素にできるので、印刷胴の交換作業が容易になる。
さらに、本発明の印刷胴軸ひねり装置では、前記揺動中心移動機構は、前記揺動部材の前記一端を揺動可能に支持するとともに、前記揺動中心とは異なる回転中心を有する偏心軸受と、前記回転中心周りに前記偏心軸受を回動させるアクチュエータと、を備えていることを特徴とする。
アクチュエータを駆動させて偏心軸受を回動させることにより、揺動部材の揺動中心を移動させる。これにより、印刷胴の回転軸線にひねりが加えられる。
また、本発明の印刷機は、上記のいずれかの印刷胴軸ひねり装置を備えたことを特徴とする。
上記構成の印刷胴軸ひねり装置を設けたことにより、印刷胴の軸受周りの構成を簡素にすることができる。したがって、特にバリアブルカットオフ式の輪転印刷機の場合には、印刷胴を交換する作業が容易となる。
揺動中心移動機構を揺動部材の一端に設け、揺動中心を移動することによって揺動部材の中間位置に支持された印刷胴の支持位置を移動させることとしたので、印刷胴軸のひねりを可能としたうえで、印刷胴の支持軸受周りの構造を複雑にすることがない。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態は、本発明をウェブの両面に多色印刷を行うブランケット対向型の輪転印刷機に適用したものである。
図1は、オフセット輪転印刷機(印刷機)1の全体概略構成を示す模式図である。この輪転印刷機1は、後述するように、ウェブのカットオフ長(切断長さ)が変更可能とされたバリアブルカットオフ式とされている。
輪転印刷機1には、ウェブ11を供給する給紙装置3と、印刷ユニット5と、印刷されたウェブを乾燥させる乾燥装置7と、ウェブ11を冷却する冷却装置8と、ウェブ11を断裁し折って折帳として排出する折機9とが備えられている。
給紙装置3には、ウェブ11がロール状に巻かれた紙ロール13が2個保持できるように構成されている。一方の紙ロール13から給紙されている場合に、他方の紙ロール13が装着され、紙継ぎ準備がなされる。一方の紙ロール13のウェブ11が残り少なくなると、他方の紙ロール13のウェブ11に紙継ぎされる。他方の紙ロール13からウェブ11が供給されている間に一方の紙ロール13が装着され紙継ぎ準備がなされる。
このようにして、ウェブ11は給紙装置3から印刷ユニット5へ連続的に繰り出されることになる。
印刷ユニット5は、印刷色数に相当するユニット数が設けられる。本実施形態では、印刷ユニット5は4ユニット設けられており、それぞれシアン、イエロー、マゼンダおよびスミを印刷し、これらの混色を利用してカラー印刷を行うものである。
印刷ユニット5については後で詳述するが、版胴15a,15bとブランケット胴17a,17bとが2組設けられている。ブランケット胴17aとブランケット胴17bとがウェブ11を挟んで対向して配置されており、相互に印圧を付与し合う機能を果たしている。
なお、各図において、符号の後ろにつくサフィックス“a”,“b”は、ウェブ11よりも上側、下側を区別するためのものであり、aは上側の部位や部材であることを示し、bは下側であることを示している。以後の明細書内では、上側、下側を区別する場合にはa,bを付記するが、特に区別しない場合にはa,bを省略して符号のみで各部位や部材を示すものとする。
印刷ユニット5によって両面に印刷されたウェブ11は、乾燥装置7によって乾燥され折機9に搬送される。
折機9では、搬送されてきたウェブ11が、縦切断されたり、三角板により縦折りされたり、さらに横折り、横切断されたりし、所望の折帳として排出される。
図2は、本実施形態に係る輪転印刷機1の印刷ユニット5の全体概略構成を示す模式図である。印刷ユニット5には、ウェブ11を挟んで上下にそれぞれ印刷部6a,6bが設けられている。印刷部6a,6bは、ウェブ11の走行面を中心として略面対象の関係にある。
印刷部6a,6bには、印刷画像を形成するための刷版を装着した版胴15a,15bと、版胴15a,15bの刷版の画線部にインキを供給するインキ装置19a,19bと、版胴15a,15bの非画線部に湿し水を供給する湿し装置21a,21bと、版胴15a,15bの刷版に形成された画像をウェブ11に転写するブランケット胴17a,17bとが備えられている。
本実施形態の輪転印刷機1では、図2中に実線および二点鎖線で示すように、版胴15a,15bやブランケット胴17a,17bを直径の異なるものに変更できるようになっている。このようにして、例えばA横全判と、B縦半裁判の印刷を行えるようになっている。具体的には、版胴15a,15b及びブランケット胴17a,17bは、基軸ローラとその外周を覆う無端円筒状のスリーブ(印刷胴用スリーブ)とで構成されており、外径(厚さ)の異なるスリーブに変更することによって、胴の直径を変更するようになっている。
また、版胴15a,15bおよびブランケット胴17a,17bの直径の変更に伴い版胴15a,15b及びブランケット胴17a,17bの軸心位置は上下方向に変化することになる。
さらに、インキ装置19a,19bのインキ着けローラ20a,20bおよび湿し装置21a,21bの水着けローラ22a,22bの位置が変更されることになる。
版胴15及びブランケット胴17の位置関係および支持構造は、図5を用いて説明した構造と同様である。したがって、その説明は省略する。
図3には、印刷胴15の基軸ローラ802の操作側の端部を支持する印刷胴用支持アーム81周りの構成が示されている。具体的には、図6の支持アーム81周りの構成に対応する。なお、本実施形態では、図6の構成と同様の部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。図6に対して大きく異なる点は、図6の揺動軸82に代えて、以下に説明する偏心軸受30等の揺動中心移動機構を設けた点である。以下では、これらの構成を中心に説明する。
図3に示すように、支持アーム(揺動部材)81は、その中間位置で、印刷胴15を軸受84によって回転軸線15c回りに回動可能に支持する。
支持アーム81の一端(図において右方)には、位置調整機構181に当接するローラフォロワ811が設けられている。
支持アーム81の中間位置とローラフォロワ811との間には、アクチュエータ83のロッドがピン810を介して回動自在に固定されている。
支持アーム81の他端(図において左方)には、支持アーム81を揺動中心I周りに揺動させるように支持する偏心軸受30が設けられている。
この偏心軸受30と、偏心軸受30を駆動するモータ34と、モータの出力を偏心軸受30へと伝達する伝達機構36,37,38とによって、版胴軸ひねり装置が構成されている。この版胴軸ひねり装置は、印刷機の操作側にのみ設けられる。ただし、駆動側のみに設けても良い。つまり、版胴15の軸線15cを傾斜させてひねりを加えるために、操作側または駆動側のいずれか一方に設ければ良い。
偏心軸受30には、ラジアル軸受31cを介して、偏心軸体31が設けられている。偏心軸体31の中心が偏心中心Cとされており、偏心軸受30は、この偏心中心C回りに回動する。偏心軸体31は、図4に示すように、複数のボルト42によって移動フレーム25に固定されている。
偏心軸受30の一端には、偏心軸受30を回動させるためのレバー32が、偏心軸受30の半径方向外側に突出した状態で設けられている。このレバー32内には、受け部材40が収容されている。受け部材40は、ピン形状とされており、その側周面を貫くように雌ねじ穴40cが形成されている(図4参照)。
図3に示すように、レバー32を介して、偏心軸受30は、モータ(アクチュエータ)34に接続されている。モータ34は、固定ブラケット35を介して、支持アーム81に固定されている。モータ34の回転量は、図示しないポテンショメータによって得られるようになっている。
モータ34の回転出力は、ユニバーサルジョイント36を介して取り出された後、ネジ軸38へと伝達される。ネジ軸38の先端は、レバー32内に保持された受け部材40の雌ねじ穴40cに螺合している。ネジ軸38の回転によってネジ軸38が受け部材40内を相対的に進退することにより、レバー32が進退し、偏心軸受30が回動させられる。
ネジ軸38のモータ側基端部38cは、ネジ軸支持軸受37によって揺動可能に支持されている。このネジ軸支持軸受37は、ユニバーサルジョイント36からの回転力を伝達可能とするとともに、ネジ軸38を軸線37c回りに揺動可能に支持する。ネジ軸支持軸受37は、図4に示すように、ブラケット39を介して、支持アーム81に固定されている。
図4に示したように、版胴15の基軸ローラ802は、軸受84を介して、支持アーム81に回転可能に支持されている。基軸ローラ802の外周には、無端円筒状とされた版胴用スリーブ801が装着されている。軸受84を基軸ローラ802に取り付けた状態で版胴用スリーブ801を引き抜くことができるように、軸受84の外径は、版胴用スリーブ801の内径よりも小さくされている。
図4の下方には、偏心軸受30が示されており、この偏心軸受30は、上述のように偏心軸体31の偏心中心C回りに揺動する。偏心中心Cは、偏心軸受30の中心すなわちアーム81の揺動中心Iから離間した位置に設けられている。
揺動中心Iは、偏心中心Cに対して、図3に示されているように、版胴の印圧方向(図において上下方向)に設けられる。具体的には、版胴15の回転中心15cと揺動中心Iとを結んだ線に直交する方向に偏心中心Cが設けられている。これにより、偏心中心C回りに揺動中心Iを移動させると、版胴15は印圧方向には移動せず、印圧方向に直交する方向(図において左右方向)に移動させることができ、印圧を変化させずに版胴15の軸線15cをひねることができる。
上記構成の版胴軸ひねり装置は、印刷絵柄の傾斜が認められた場合に、以下のように使用される。
駆動側の版胴15の軸は移動可能とされておらず、操作側に設けられた本実施形態の版胴軸ひねり装置によって、版胴の操作側の軸受84を移動させることによって、版胴の軸線にひねりを加える。
先ず、モータ34を回転させ、ユニバーサルジョイント36を介して回転出力をネジ軸38へと伝達する。このとき、ネジ軸38の基端部38cはネジ軸支持軸受37によって揺動可能に支持されている。
ネジ軸38が回転すると、ネジ軸38は受け部材40に形成された雌ねじ穴40c内を相対的に進退する。実際には、ネジ軸38は、ネジ軸支持軸受37によって軸線方向の移動が規制されているので、受け部材40側すなわち偏心軸受30のレバー32が移動する。レバー32が移動すると、偏心軸受30は、偏心中心C回りに移動(回動)する。偏心軸受30が偏心中心C回りに移動すると、支持アーム81の揺動中心Iが移動する。このとき、揺動中心Iは、偏心中心Cに対して、版胴15の印圧方向に設定されているので、印圧方向に直交する方向に移動することになる。これにより、印圧を保持ししつつ、支持アーム81の揺動中心Iが移動させられる。支持アーム81の揺動中心Iが移動したことに伴い、支持アーム81の中間位置にて支持されている版胴15の軸受84も移動する。このように、操作側の軸受84のみを移動させることにより、版胴15の軸線15cにひねりが加えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
版胴15を回転可能に支持する軸受84ではなく、支持アーム81の一端に偏心軸受30を設け、支持アーム81全体を移動させて軸受84位置を移動させることとした。したがって、版胴15の軸受84周りにひねりを加えるための機構を設けることによって、版胴の軸受84周りが複雑な構成となることがない。
版胴用スリーブ801の交換によって版胴15の直径を変更することができるバリアブルカットオフ式輪転印刷機に適用される場合には、版胴15の軸受周りの構成を簡素にできるので、版胴軸ひねり装置を備えた印刷機であっても、版胴用スリーブ801の交換作業が容易になる。
本発明の輪転印刷機の全体を示した概略図である。 図1の印刷ユニットを示した概略図である。 本発明の揺動中心移動機構の一実施形態を示した側面図である。 版胴の軸受及び偏心軸受の周辺を示した要部縦断面図である。 従来のバリアブルカットオフ式輪転印刷機の印刷胴まわりを示した正面図である。 図5の操作側を示した側面図である。
符号の説明
1 輪転印刷機(印刷機)
15 版胴
15c 版胴の回転軸線
30 偏心軸受
81 支持アーム(揺動部材)
C 偏心中心
I 揺動中心

Claims (3)

  1. 印刷胴の回転軸線を傾斜させてひねることにより、印刷絵柄の傾斜調整を行う印刷胴軸ひねり装置において、
    前記印刷胴は、一端を揺動中心として揺動する揺動部材の中間位置で回転可能に支持され、
    前記揺動部材の前記一端には、前記印刷胴の印圧方向に略直交する方向に前記揺動中心を移動させる揺動中心移動機構が設けられていることを特徴とする印刷胴軸ひねり装置。
  2. 前記揺動中心移動機構は、前記揺動部材の前記一端を揺動可能に支持するとともに、前記揺動中心とは異なる回転中心を有する偏心軸受と、
    前記回転中心周りに前記偏心軸受を回動させるアクチュエータと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の印刷胴軸ひねり装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷胴軸ひねり装置を備えたことを特徴とする印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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