JP2007114259A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2007114259A JP2005302745A JP2005302745A JP2007114259A JP 2007114259 A JP2007114259 A JP 2007114259A JP 2005302745 A JP2005302745 A JP 2005302745A JP 2005302745 A JP2005302745 A JP 2005302745A JP 2007114259 A JP2007114259 A JP 2007114259A
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Abstract

【課題】コモン反転駆動に起因して生じる画素電極の電位変動を防ぎ、色むらの低減を図
った電気光学装置及び電子機器を提供することである。
【解決手段】走査線2と、データ線1と、画素電極4と、対向電極5と、電気光学物質2
1と、走査線駆動回路6と、前記対向電極の電圧を1水平期間以上の所定数の水平期間で
コモン反転駆動させるコモン電圧駆動手段24と、映像信号信号源からの所定数の色の画
素信号ごとに一組とし、各組につき所定数の画素信号を時分割して一組のシリアル信号に
変換し、その変換の際に最初に視認性の低い色の画素信号を先頭にして順次並べて一組の
シリアル信号として出力するデータ線駆動回路7と、前記データ線駆動回路からのシリア
ル信号を並列変換してデータ線に振り分けるデマルチプレクサ部9と、を備えたものであ
る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多マルチプレクス駆動を複数の色信号に適用し、多マルチプレクス駆動でか
つコモン反転駆動を行う際に、画素電極に印加される電圧に変動があっても、色むらとし
て目立たないようにした電気光学装置及び電子機器に関する。
通常、電気光学装置、例えば液晶装置は、複数の走査線(以下、ゲート線という)と複
数のデータ線(以下、ソース線という)の交差部に複数の画素からなる表示部を形成し、
これを利用してビデオ信号を表示する。液晶装置は、各画素のデータ信号に基づいて光透
過量が制御される複数の液晶セルと、ソース線から液晶セルに供給されるデータ信号を切
り換えるための薄膜トランジスタ(TFTという:Thin Film Transistorの略)と、ゲー
ト線及びソース線をそれぞれ駆動する走査線駆動回路(以下、ゲートドライバという)及
びデータ線駆動回路(以下、ソースドライバという)を有した駆動回路部分と、を含んで
いる。
多マルチプレクス駆動の液晶装置では、ソースドライバから液晶表示部へ供給する画素
信号の配線数を低減するために、ソースドライバにマルチプレクサ部を含んでおり、例え
ばR(赤),G(緑),B(青)3つの信号をマルチプレクス(MPX:時分割多重)し
て一組のシリアル信号(ここではR,G,B3つの信号が時分割多重された直列信号を意
味する)に変換して出力し、このシリアル信号を液晶表示部の近辺に設けたデマルチプレ
クサ部にてデマルチプレクス(DMPX:直並列変換)することによってR,G,B信号
に分解してそれぞれをR,G,Bのソース線に振り分け、行方向に並んだ画素電極へデー
タの書き込みを行なう。これにより、ソースドライバから液晶表示部へ配線する複数(例
えば3つ)の信号線数を1本にすることが可能となり、液晶表示部への信号配線総数を大
幅に削減することができる。これにより、液晶表示部の入力端子数が膨大なものとなるH
DTV等の高精細表示においては、その入力端子数の削減に特に有用である(例えば、特
許文献1参照)。
一方、液晶装置においては、液晶の劣化を防ぐために、一定周期で液晶に印加する電圧
の極性反転が行われる。例えば、フレーム毎に画素電極への液晶印加電圧の極性を切り換
えるフレーム反転駆動や、1水平ラインあるいは複数の水平ライン毎に画素電極への液晶
印加電圧の極性を反転させるHライン反転駆動、画素単位で画素電極への液晶印加電圧の
極性を切り換えるHV反転駆動などが知られている。なお、Hライン反転駆動やHV反転
駆動では、極性の正負の非対称に基づいたフリッカ発生を目立たさせないようにする利点
がある。しかし、液晶を駆動するためには、正極側の一定電圧が必要とされ、対向電極電
圧を固定電位として前記の極性反転駆動を行うためには、負極側にも一定電圧が必要とさ
れるので、駆動回路の出力は前記一定電圧の2倍の電圧のダイナミックレンジと精度が要
求され、消費電力も増大する。
そこで、Hライン反転駆動に加えて、少なくとも1水平ライン毎に対向電極電圧も極性
反転させる(H/コモン反転駆動と呼ぶ)ことにより、駆動回路の出力のダイナミックレ
ンジを小さくしかつ電力消費を低減させることが可能となると共に、ソース線電圧の振幅
を低減することができる。なお、以下の記述でコモン反転駆動とは、画素電極に加える液
晶印加電圧の極性を反転する代りに対向電極電圧を極性反転させるコモン駆動のほかに、
上述のH/コモン反転駆動をも含めた駆動方法をも含むものとする。
特開平6−138851号公報
ところで、特許文献1のような多マルチプレクス駆動の液晶装置において、コモン反転
駆動を行うと、対向電極電圧の極性反転が行われた直後にデマルチプレクサ部の最初にオ
ンするデマルチプレクススイッチついて、極性反転によりソース線に溜まった電位の変動
に起因して、該デマルチプレクスイッチから画素電極に供給されるソース線の電位に変動
が生じ、その結果画素電極にかかる電位が変動し、色むらの原因となる問題があった。す
なわち、R,G,Bを一組とするシリアル信号をデマルチプレクサ部にてパラレル信号に
変換する場合、R,G,B信号のうち最初に選択されるデマルチプレクススイッチの信号
がR信号であるとすると、最初のR信号がデマルチプレクススイッチから出力される際に
、コモン反転駆動に起因したソース線の電位変動により最初に供給されるR画素電極への
R信号の電圧が理想電位から降下し、その降下量は他のG,B信号のソース線の電位の変
化量に比べて最も大きいために、R,G,B信号間での相対的な信号レベルのバランスが
、本来あるべき信号レベル間のバランスから外れ、アンバランスとなり、色むらとなって
表示される欠点があった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、多マルチプレクス駆動でかつコモン反転駆動を
行う際に、画素電極に印加される電圧に変動があっても、色むらとして目立たないように
した電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とするものである。
本発明による電気光学装置は、走査線と、データ線と、前記走査線と前記データ線の交
差に対応して設けられた画素電極と、前記画素電極に対向配置される対向電極と、を具備
する電気光学装置であって、前記走査線を順次選択する電圧を供給する走査線駆動回路と
、 前記対向電極の電圧を1水平期間以上の所定数の水平期間で極性反転させるコモン電
圧駆動手段と、画像信号を所定数の色の画素信号毎に組とし、当該組毎に画素信号を時分
割する際に、視認性の低い色の画素信号を最初に選択して時間順次に並べて一組のシリア
ル信号として出力するデータ線駆動回路と、前記データ線駆動回路からのシリアル信号を
並列変換して前記データ線に振り分けるデマルチプレクサ部と、を備えたものである。
このような本発明の構成によれば、所定数の色の画素信号を時分割多重して一組のシリ
アル信号に変換する場合、所定数の色の画素信号のうち視認性の低い色の画素信号を先頭
にして並べて一組のシリアル信号とし、このシリアル信号をデマルチプレクサ部にてその
時間順にパラレル信号に並列変換してデータ線に振り分けるので、デマルチプレクサ部を
構成するセレクタの最初のスイッチから画素電極に出力される画素信号は視認性の低い色
の画素信号であるので、コモン反転駆動に起因して画素電極に電位変動があっても、色む
らとして目立たないようすることができる。
本発明において、前記データ線駆動回路は、前記画像信号を赤、緑、青の3色毎に一組
とし、各組につき赤、緑、青の3色の画素信号を時分割する際に、前記青の画素信号を最
初に選択して時間順次に並べて一組のシリアル信号として出力することを特徴とする。
このような構成によれば、R,G,B3色の画素信号を時分割多重して一組のシリアル
信号に変換する場合、R,G,B3色の画素信号のうち視認性の低いBの画素信号を先頭
にして並べて一組のシリアル信号とし、このシリアル信号をデマルチプレクサ部にてその
時間順にパラレル信号に並列変換してデータ線に振り分けるので、デマルチプレクサ部を
構成するセレクタの最初のデマルチプレクススイッチのオンによって画素電極に書き込ま
れる画素信号は視認性の低い色の画素信号であるので、コモン反転駆動に起因して画素電
極に電位変動があっても、色むらとして目立たないようすることができる。
本発明による電気光学装置は、走査線と、データ線と、前記走査線と前記データ線の交
差に対応して設けられた画素電極と、前記画素電極に対向配置される対向電極と、を具備
する電気光学装置であって、前記走査線を順次選択する電圧を供給する走査線駆動回路と
、 前記対向電極の電圧を1水平期間以上の所定数の水平期間で極性反転させるコモン電
圧駆動手段と、赤、緑、青及び前記赤、緑、青のうちいずれかの補色の画像信号をその4
色の画素信号ごとに組とし、当該組毎に前記4色の画素信号を時分割する際に、前記補色
又は前記青の画素信号を最初に選択して時間順次に並べて一組のシリアル信号として出力
するデータ線駆動回路と、前記データ線駆動回路からのシリアル信号を並列変換して前記
データ線に振り分けるデマルチプレクサ部と、を備えたものである。
このような構成によれば、R,G,B及びR,G,Bのうちいずれかの補色の4色の画
素信号を時分割多重して一組のシリアル信号に変換する場合、R,G,B及びR,G,B
のうちいずれかの補色の4色の画素信号のうち視認性の低い前記補色又はBの画素信号を
先頭にして並べて一組のシリアル信号とし、このシリアル信号をデマルチプレクサ部にて
その時間順にパラレル信号に並列変換してデータ線に振り分けるので、デマルチプレクサ
部を構成するセレクタの最初のデマルチプレクススイッチのオンによって画素電極に書き
込まれる画素信号は視認性の低い色の画素信号であるので、コモン反転駆動に起因して画
素電極に電位変動があっても、色むらとして目立たないようすることができる。
本発明において、前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電圧が極性反転した直後に
前記シリアル信号の最初の画素信号を前記デマルチプレクサ部に選択させることを特徴と
する。
このような構成によれば、コモン反転駆動に起因して画素電極に電位変動があっても、
データ線駆動回路は、コモン反転の直後にはシリアル信号の中の視認性の低い画素信号を
前記デマルチプレクサ部に最初に選択させるので、色むらとして目立たないようにするこ
とができる。
本発明による電子機器は、上記の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、画素電極に印加される電圧に変動があっても、色むらとして
目立たなくすることが可能な電気光学装置を備えた電子機器を実現できる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る電気光学装置の概略構成を示す図である。
図1において、電気光学装置は、複数のデータ線(以下、ソース線)1と、このソース
線1に略直交して配置される複数の走査線(以下、ゲート線)2と、この複数のソース線
1および複数のゲート線2の複数の交差に対応して設けられた複数のスイッチング素子3
と、この複数のスイッチング素子3に対応して設けられた複数の画素電極4と、この複数
の画素電極4に対向配置される対向電極5と、画素電極4と対向電極5間に介在する電気
光学物質21と、前記複数のゲート線2を順次駆動する走査線駆動回路(以下、ゲートド
ライバ)6と、前記複数の対向電極5の電圧を例えば1水平期間(1Hと略記)ごとに極
性反転(コモン反転駆動)させるコモン電圧駆動手段であるコモン電圧供給源24と、R
,G,Bの映像信号を出力するビデオ信号源11からのR,G,Bの画素信号を一組とし
て、各組ごとにマルチプレクス(時分割多重)してRGBシリアル信号に変換して出力す
るデータ線駆動回路(以下、ソースドライバ)7と、このソースドライバ7からの各組ご
とのシリアル信号をデマルチプレクス(直並列変換)してR,G,Bのソース線1に振り
分け、画素電極4へデータの書き込みを行なう、表示部8に近接して配置されたデマルチ
プレクサ部9とを備えている。
複数のスイッチング素子3は画素ごとに設けられており、スイッチング素子3としては
TFT(電界効果型の薄膜トランジスタ)が用いられている。スイッチング素子3である
TFTは、ソースがソース線1の1つに接続し、ゲートがゲート線2の1つに接続し、ド
レインが画素電極4に接続している。TFTはそのゲートにゲート線2からハイレベル信
号が印加されると、ソース・ドレイン間が導通してソース線1からの画素信号が画素電極
4に印加されるようになっている。画素電極4は電気光学物質21を介在して対向電極5
に対向して配置され、画素電極4と対向電極5の電位差に応じて電気光学物質21の光透
過率等の光学特性が変化することによって画素信号電圧に応じた濃淡(階調)で表示が可
能となる。図1において、表示部8の左側に図示されているH(ハイレベル),L(ロー
レベル)の繰り返しの表示は例えば1水平期間ごとに対向電極電圧が極性反転するコモン
反転駆動が行われることを表している。なお、上記のコモン反転駆動は1水平期間以上の
所定数の水平期間(即ち、水平期間の自然数倍)ごとに行ってもよい。
デマルチプレクサ部9は、表示部8の内蔵回路として表示部8と一体的に形成されてい
てもよい。
ビデオ信号源11は、R,G,B3色の映像信号を生成してドライバ部10に供給する
ものであるが、ビデオ信号源11からドライバ部10へ供給する信号形態としては、R,
G,Bの3つの信号が3本の信号線を介してパラレルに同時的にドライバ部10に供給さ
れていても、或いはR,G,Bの3つの信号が1本の信号線を介してシリアルに順次にド
ライバ部10に供給されていてもよい。
或いは、ビデオ信号源11は、R,G,B及びR、G、Bのうちいずれかの補色(例え
ばCy(シアン))の4色の映像信号を生成してドライバ部10に供給するものであって
、ビデオ信号源11からドライバ部10へ供給する信号形態としては、R,G,B,Cy
の4つの信号が4本の信号線を介してパラレルに同時的にドライバ部10に供給されてい
ても、或いはR,G,B,Cyの4つの信号が1本の信号線を介してシリアルに順次にド
ライバ部10に供給されていてもよい。
従って、ビデオ信号源11は、所定数n(nは自然数)の色の映像信号を生成してドラ
イバ部10に供給するものであってもよく、ビデオ信号源11からドライバ部10へ供給
する信号形態としては、所定数n(nは自然数)の色のn個の信号がn個の信号線を介し
てパラレルに同時的にドライバ部10に供給されていても、或いは所定数n(nは自然数
)の色のn個の信号が1本の信号線を介してシリアルに順次にドライバ部10に供給され
ていてもよい。
ゲートドライバ6とソースドライバ7はドライバ部10を構成しており、ビデオ信号源
11から供給されるR,G,B信号(或いはR,G,B,Cy信号)に基づいてソースド
ライバ7で生成された多マルチプレクス駆動用(例えば、図2の実施形態は3マルチプレ
クス駆動、図8の実施形態は4マルチプレクス駆動)の一組以上の複数組のRGBシリア
ル信号が各組ごとの1つ以上の複数の信号線12を介してデマルチプレクサ部9に供給さ
れる。ソースドライバ7から表示部側のデマルチプレクサ部9への信号線12の本数は、
表示部8の行方向の画素数よりも多マルチプレクス(多時分割多重)の分だけ少なくする
ことができる。即ち、信号線12の本数を、3マルチプレクス駆動の場合は1/3、4マ
ルチプレクス駆動の場合は1/4、nマルチプレクス駆動の場合は1/nにすることがで
きる。但し、マルチプレクス数が多くなるほど、1水平期間に画素信号を書き込む時間は
短くなる。以下説明を簡単にするため、3マルチプレクス駆動(或いは4マルチプレクス
駆動)の場合について説明する。
デマルチプレクサ部9では、一組以上の複数組のRGBシリアル信号(或いはRGBC
yシリアル信号)を各組ごとにデマルチプレクス(直並列変換)することによってR,G
,B個々の信号(或いはR,G,B,Cy個々の信号)に分解し、各組ごとに時間的に順
次供給となる一連のパラレル信号OS1〜OSmとして、表示部8の複数のソース線1に出
力する。なお、ソースドライバ7からは幾組かのシリアル信号のほかに、デマルチプレク
サ部9のセレクタ(例えば、図2の91,92,…、図8の91A,92A,93A,…
)内のデマルチプレクススイッチを順次にオンするためのマルチプレクス数と同数の3つ
又は4つの選択信号が、3本又は4本の選択信号線13を介してデマルチプレクサ部9に
供給される。
一方、表示部8の複数のゲート線2には、ゲートドライバ6から走査線駆動信号g1〜
gnが複数のゲート線2のそれぞれに対し複数の信号線を介して時間的に順次に各々のゲ
ート線2に対して供給され、走査線駆動信号が供給された1つのゲート線に接続している
水平方向の複数のスイッチング素子3がオンすることによって、そのゲート線の水平ライ
ンのみがアクティブな状態とされる。そのオン状態の水平方向の複数のスイッチング素子
3のソースに、複数本のソース線1からR,G,B(或いはR,G,B,Cy)の映像信
号が入力されると、スイッチング素子3のソースからドレイン(即ち画素電極4)へR,
G,B(或いはR,G,B,Cy)の映像信号が書き込まれることになる。
ソースドライバ7は、ビデオ信号源11からの一組以上の複数組のR,G,B(或いは
R,G,B,Cy)の画素信号を各組ごとにシリアル信号に変換する際に、一組以上の複
数組のR,G,B(或いはR,G,B,Cy)の画素信号を各組ごとにB,G,Rの順(
或いはCy,G,R,Bの順)に時間的に直列に並べたシリアル信号として出力するマル
チプレクス(時分割多重)機能を備えたものである。
従って、ソースドライバ7の具体的な構成としては、ビデオ信号源11からのR,G,
B(或いはR,G,B,Cy)の画素信号を1フレーム分一旦記憶する記憶手段としての
フレームメモリと、このフレームメモリに記憶した一組以上の複数組のR,G,B(或い
はR,G,B,Cy)の画素信号を各組ごとにシリアル信号に変換する際に、一組以上の
複数組のR,G,B(或いはR,G,B,Cy)の画素信号を各組ごとにB,G,Rの順
(或いはCy,G,R,Bの順)に時間的に直列に並べたシリアル信号として出力するマ
ルチプレクサ部(時分割多重部)と、を備えている。なお、ソースドライバ7の他の形態
としては、記憶手段としてのフレームメモリに代えて、ビデオ信号源11からのR,G,
B(或いはR,G,B,Cy)の画素信号を1水平期間以上の所定数の水平期間分一旦記
憶するメモリを用いた構成であってもよい。
なお、図1の構成では、デマルチプレクサ部9はドライバ部10と別体に構成されてい
るが、ドライバ部10の内部にデマルチプレクサ部9が含まれる構成となっていてもよい
[第1の実施形態]
図2は本発明の第1の実施形態の電気光学装置の構成を示す図である。
本実施形態の電気光学装置では、電気光学物質として液晶を用い、3マルチプレクス駆
動でかつコモン反転駆動を行う液晶装置について説明する。図1と同一機能の部分には同
一符号を付して説明する。なお、図2のゲートドライバ及びビデオ信号源は、図1におけ
るゲートドライバ6及びビデオ信号源11と同様であるので、図1と同一符号を付してあ
る。
図2に示す第1の実施形態は、図3に示すように1画素をR,G,B3つのカラー画素
(サブ画素)で構成した液晶装置、換言すればR,G,B3つのカラーフィルタ(CF)
を有した液晶装置である。
図2において、液晶装置は、複数のソース線1と、このソース線1に略直交して配置さ
れる複数のゲート線2と、この複数のソース線1および複数のゲート線2の複数の交差に
対応して設けられた複数のスイッチング素子3と、この複数のスイッチング素子3に対応
して設けられた複数の画素電極4と、この複数の画素電極4に対向配置される対向電極5
と、画素電極4と対向電極5間に介在する電気光学物質としての液晶層21aと、複数の
ゲート線2を順次駆動するゲートドライバ6と、対向電極5の電圧を1水平期間以上の所
定数の水平期間ごとに極性反転(コモン反転駆動)させるコモン電圧駆動手段であるコモ
ン電圧供給源24と、R,G,Bの映像信号を発生するビデオ信号源11から供給される
一組以上の複数組のR,G,Bの画素信号を、各組ごとにマルチプレクス(時分割多重)
して一組以上の複数組のRGBシリアル信号に変換する際に、一組以上の複数組のR,G
,Bの画素信号を各組ごとにB,G,Rの順に時間的に直列に並べたシリアル信号として
出力するマルチプレクス機能を有するソースドライバ7Aと、このソースドライバ7Aか
らの一組以上の複数組のRGBシリアル信号(S1,S2,…)を、各組ごとにデマルチプ
レクス(直並列変換)してR,G,Bを一組とする複数組のソース線1に各組につきB,
G,Rの順にB,G,Rの画素信号を振り分け、対応した複数の画素電極4へデータの書
き込みを行なう、液晶表示部8Aに近接して配置されたデマルチプレクサ部9Aとを備え
ている。
図2の液晶表示部8Aのソース線入力端子D1,D2,D3,D4,D5,D6,……,Dm
はそれぞれ、R,G,B,R,G,B,…の画素信号OS1,OS2,OS3,OS4,OS
5,OS6,……,OSmを供給する複数(m本)のソース線に一対一で接続している。
液晶表示部8Aは、横,縦の画素数がそれぞれ例えば240,320である。
複数のスイッチング素子3は画素ごとに設けられている。スイッチング素子3としては
TFT(電界効果型の薄膜トランジスタ)が用いられている。
図4に示すように、スイッチング素子3であるTFTは、そのソースがソース線1の1
つに接続し、ゲートがゲート線2の1つに接続し、ドレインが画素電極4に接続している
。画素電極4は対向電極5に対向して配置され、両電極4,5間には電気光学物質として
の液晶層21aが介在している。スイッチング素子3のドレインは、保持容量22を介し
て水平ライン毎に共通の容量線23に接続している。なお、本願の場合、対向電極5は前
述のコモン電圧駆動手段としてのコモン電圧供給源24によって1水平期間以上の所定数
の水平期間ごとにそのコモン電位が反転駆動される。
デマルチプレクサ部9は、液晶表示部8Aの内蔵回路として液晶表示部8Aと一体的に
形成されていてもよい。
ゲートドライバ6とソースドライバ7Aはドライバ部を構成している。
ビデオ信号源11は、R,G,Bの映像信号を生成してドライバ部に供給するものであ
るが、ドライバ部に供給する信号形態としては、R,G,Bの3つの信号が3本の信号線
を介してパラレルに出力されてドライバ部に供給されている場合でも、或いはR,G,B
の3つの信号が1本の信号線を介してシリアルに出力されてドライバ部に供給されている
場合でもよい。
ビデオ信号源11から供給されるR,G,B信号に基づいてソースドライバ7Aで生成
された3マルチプレクス駆動用の一組以上の複数組のRGBシリアル信号は1つ以上の複
数(実際には液晶表示部8Aの水平画素数が240である場合はその1/3の80本)の
信号線12を介してデマルチプレクサ部9Aに供給される。
デマルチプレクサ部9Aは、複数組のRGBシリアル信号(S1,S2,…)を、1水平
期間に入力して各組同時に1水平ライン分の画素信号を生成し得るように(図5のOS3
〜OS1,OS6〜OS4,…)、複数組のRGBシリアル信号(S1,S2,…)を各組ご
とにBの画素信号を先頭にしてB,G,Rの順に3信号に時間順次に並列的に振り分ける
3信号選択用のセレクタが、符号91,92,……と複数固、液晶表示部8Aの1画面の
水平方向(行方向)に1水平期間分の画素信号を生成するのに必要な個数(例えば液晶表
示部8Aの水平方向画素数が240の場合はその1/3の80個)並んで配置されている
なお、ソースドライバ7Aからは幾組かのシリアル信号(S1,S2,…)のほかに、デ
マルチプレクサ部9Aの3信号選択用のセレクタ(例えば符号91)を構成する3つのデ
マルチプレクススイッチ(例えば符号91a,91b,91c)を順次にオンするための
選択信号SEL1,SEL2,SEL3が、それぞれの3本の選択信号線13を介してデ
マルチプレクサ部9Aに供給される。この選択信号SEL1,SEL2,SEL3は、デ
マルチプレクサ部9Aの3信号選択用のセレクタ92を構成する3つのデマルチプレクス
スイッチ92a,92b,92cに対しても前述のセレクタ91のスイッチ91a,91
b,91cと同様に与えられて、各スイッチを順次にオンさせることができる。
図5は、図2におけるデマルチプレクサ部9Aの動作を説明するタイミングチャートを
示している。Hsyncは水平同期信号、1Hは1水平期間、S1,S2,…はソースドライバ
7Aからデマルチプレクサ部9Aへ供給されるB,G,Rの時間順序で直列的に並んだシ
リアル信号、SEL1〜SEL3はソースドライバ7Aからデマルチプレクサ部9Aへ前
記B,G,Rの時間順序に対応したSEL3,SEL2,SEL1の順序で供給される選択
信号、OS1〜OS3,OS4〜OS5,……は複数のソース線1に前記B,G,Rの時間順
序に対応したOS3〜OS1,OS6〜OS4,……の時間順序で振り分けられたR,G,B
の画素信号を表している。
デマルチプレクサ部9Aは、ソースドライバ7Aからの複数組のBGRシリアル信号S
1,S2,……を複数のソース線1に割り振るラインセレクタとして機能する。
デマルチプレクサ部9Aでは、複数組のRGBシリアル信号(S1,S2,…)を組ごと
に選択信号SEL3,SEL2,SEL1を用いてデマルチプレクスすることによってB,
G,R個々の信号に分解し、各組ごとに同じタイミングでBの画素信号を先頭にしてB,
G,Rの時間順次に分解したパラレル信号(OS3〜OS1),(OS6〜OS4),……(
OSm〜OSm-2)として、液晶表示部8Aの複数のソース線1の入力端子D1〜Dmに出
力する。
選択信号SEL3,SEL2,SEL1は、1水平期間を3分割した期間にそれぞれハイ
レベル信号としてソースドライバ7Aから時間順次に供給される。これらの選択信号SE
L3〜SEL1が3信号選択用のセレクタ91,92,……のいずれに対しても同じタイミ
ングで供給されるので、各組ごとのパラレル信号(OS3〜OS1),(OS6〜OS4),
……(OSm〜OSm-2)は1水平期間に選択信号SEL3〜SEL1とほぼ同じタイミング
で液晶表示部8Aの複数(m本)のソース線1に同時的に供給される。
一方、液晶表示部8Aの複数のゲート線2には、ゲートドライバ6から液晶表示部8A
の複数のゲート線2の入力端子G1〜Gnにそれぞれ走査線駆動信号g1〜gnが図示し
ない複数の信号線を介して水平期間ごとに順次に各々のゲート線2に対して供給され、走
査線駆動信号が供給されたゲート線2に接続したTFTによる複数のスイッチング素子3
がオンすることによって、そのゲート線のみが1水平期間アクティブな状態とされ、複数
のソース線1からそのオン状態の複数のスイッチング素子3のソースにR,G,Bの画素
信号が順次に入力され、スイッチング素子3のドレイン(即ち画素電極4)へR,G,B
の画素信号が書き込まれることになる。
ソースドライバ7Aは、 図1で説明したのと同様な構成である。
ソースドライバ7Aは、ビデオ信号源11からの一組以上の複数組のR,G,Bの画素
信号を各組ごとにシリアル信号に変換する際に、一組以上の複数組のR,G,Bの画素信
号を各組ごとにB,G,Rの順に時間的に直列に並べたシリアル信号として出力するマル
チプレクス(時分割多重)機能を備えたものである。
従って、ソースドライバ7Aの具体的な構成としては、ビデオ信号源11からのR,G
,Bの画素信号を1フレーム分一旦記憶する記憶手段としてのフレームメモリと、このフ
レームメモリに記憶した一組以上の複数組のR,G,Bの画素信号を各組ごとにシリアル
信号に変換する際に、一組以上の複数組のR,G,Bの画素信号を各組ごとにB,G,R
の順に時間的に直列に並べたシリアル信号として出力するマルチプレクサ部(時分割多重
部)と、を備えている。なお、ソースドライバ7Aの他の形態としては、記憶手段として
のフレームメモリに代えて、ビデオ信号源11からのR,G,Bの画素信号を1水平期間
以上の所定数の水平期間分一旦記憶するメモリを用いた構成であってもよい。
なお、図2の構成では、デマルチプレクサ部9はゲートドライバ及びソースドライバ7
Aからなるドライバ部と別体に構成されているが、そのドライバ部の内部にデマルチプレ
クサ部9Aが含まれる構成となっていてもよい。
デマルチプレクサ部9Aは、第1,第2,…のデマルチプレクサとしての第1,第2,…の
3信号選択用セレクタ91,92,……を備えて構成されている。
例えば、3信号選択用セレクタ91は、3つのデマルチプレクススイッチとしてのTF
Tスイッチ91a,91b,91cを備え、シリアル信号S1が入力する信号線12がT
FTスイッチ91a,91b,91cの共通接続されたソースに接続し、TFTスイッチ
91a,91b,91cの各々のドレインが3本のソース線の入力端子D1,D2,D3
にそれぞれ接続し、TFTスイッチ91a,91b,91cの各々のゲートが選択信号S
EL1,SEL2,SEL3がそれぞれ供給される3本の選択信号線13に接続している
。時間順次に出力される選択信号SEL3,SEL2,SEL1を用いてソースドライバ7
Aからの時間順次のBGRシリアル信号S1を時間的に順次のB,G,Rのパラレル信号
OS3,OS2,OS1として振り分け、最初の3本のソース線群(図示左側)に供給する
同様にして、3信号選択用セレクタ92は、3つのデマルチプレクススイッチとしての
TFTスイッチ92a,92b,92cを備え、シリアル信号S2が入力する信号線12
がTFTスイッチ92a,92b,92cの共通接続されたソースに接続し、TFTスイ
ッチ92a,92b,92cの各々のドレインが3本のソース線の入力端子D4,D5,
D6にそれぞれ接続し、TFTスイッチ92a,92b,92cの各々のゲートが選択信
号SEL1,SEL2,SEL3がそれぞれ供給される3本の選択信号線13に接続して
いる。時間順次に出力される選択信号SEL3,SEL2,SEL1を用いてソースドライ
バ7Aからの時間順次のBGRシリアル信号S2を時間的に順次のB,G,Rのパラレル
信号OS6,OS5,OS4として振り分け、次の3本のソース線群に供給する。
以下同様にして、最後の3信号選択用セレクタでは、時間順次に出力される選択信号S
EL3,SEL2,SEL1を用いてソースドライバ7Aからの1水平期間における最後の
時間順次のBGRシリアル信号を時間的に順次のB,G,Rのパラレル信号OSm,OSm
-1,OSm-2として振り分け、最後の3本のソース線群(図示せず)に供給する。
このように、選択信号SEL3〜SEL1が3信号選択用のセレクタ91,92,……の
いずれに対しても同じタイミングで供給されるので、各組ごとのパラレル信号(OS3〜
OS1),(OS6〜OS4),……(OSm〜OSm-2)は1水平期間に選択信号SEL3,
SEL2,SEL1とほぼ同じタイミングで液晶表示部8Aの複数(m本)のソース線1に
同時的に供給され、アクティブ状態のゲート線上の画素列を表示することになる。
一方、上記構成の液晶装置では、駆動方法としては対向電極5の電圧を1水平期間以上
の所定数の水平期間ごとに反転させるH/コモン反転駆動法を用いている。すなわち、液
晶印加電圧は、1以上の所定数(自然数)の水平ライン毎に反転し、かつフレーム周期で
極性反転する。また、対向電極電圧も前記1以上の所定数の水平ライン毎に極性反転する
。しかしながら、本発明の第1の実施形態では、コモン半直後の画素電極電位変動に基づ
いて画素電極へのデータ書込み電位が低下する不具合を理解するには、H/コモン反転駆
動がH反転及びコモン反転共に1水平ライン毎に極性反転する場合を考えると理解し易い
図6は、図2における対向電極5のコモン反転駆動に伴って、画素電極4に生じる実効
電圧の低下分ΔVを示している。Vは低下したソース線電位(画素電極電圧)を、Vid
は理想値に近いソース線電位を示している。この画素電極4における実効電圧の低下した
分に相当する誤差電圧ΔVは、デマルチプレクサ部9Aの第1のデマルチプレクサ(91)に
おける最初にオンするTFTスイッチ91cに接続したソース線1の電位の変化量(換言
すれば、そのソース線1を通して画素電極4に印加されるB信号の電圧OS3の変化量)
ΔVGに基づくものとなっている。
図7は、コモン反転駆動における、デマルチプレクサ部9Aの第1のデマルチプレクサ
(91)における最初にオンするTFTスイッチ91cに接続したソース線1のB信号電位の
変化量ΔVGを示している。対向電極(COM)のコモン電位と共に、画素電極(PIX
E)のソース線電位の変化が示してある。
ΔVとΔVGの関係は次式で表される。すなわち、
ΔV=ΔVG ×CGD/(CGD+CLC+CSC)+α …(1)
=K・ΔVG +α
ここで、K=CGD/(CGD+CLC+CSC)、αは誤差成分である。ソース線1の電位の
変化量ΔVGは、対向電極(COM)5の極性反転によりソース線(即ち画素電極PIXE)にた
まった電位の変動を表している。
なお、画素電極4における実効電圧の低下した分の誤差電圧ΔVは、デマルチプレクサ
部9Aの第2のデマルチプレクサ(92)についても同様に適用できる。つまり、誤差電圧Δ
Vは、デマルチプレクサ部9Aの第2のデマルチプレクサ(92)おける最初にオンするTF
Tスイッチ92cに接続したソース線1の電位の変化量(換言すれば、そのソース線1を
通して画素電極4に印加されるB信号の電圧OS6の変化量)ΔVGに基づくものとなって
おり、ΔVとΔVGの関係は式(1)と同様となる。
そこで、本第1の実施形態では、デマルチプレクサ部9Aの各デマルチプレクサ91,
92,…の最初に選択されるデマルチプレクススイッチについて、該スイッチのオンによ
る画素電極4への画素書き込み時に実効電圧が低下しても、コモン反転直後の最初の画素
電極4への書込み信号を視認性の低いBの色の画素信号とすることによって、色むら(色
づき)を目立たなくしている。
以上述べたように本発明の第1の実施形態によれば、3マルチプレクス駆動でかつコモ
ン反転駆動を行う電気光学装置において、デマルチプレクサ部の各デマルチプレクサの最
初に選択されるデマルチプレクススイッチについて、該スイッチのオンによる画素電極へ
の画素書き込み時に実効電圧が低下しても、コモン反転直後の最初の画素電極への書込み
信号を視認性の低いBの色の画素信号とすることで、色むら(色づき)を目立たなくする
ことが可能となる。
[第2の実施形態]
図8は本発明の第2の実施形態の電気光学装置の構成を示す図である。図2の第1の実
施形態と同様、電気光学物質として液晶を用いた液晶装置について説明する。図2の場合
と同様に、ゲート線を駆動するゲートドライバ6、及びビデオ信号源11は図1と同様で
あるので、図1と同一符号を付してある。
図8に示す第2の実施形態は、図9に示すように1画素をR,G,B,Cy(シアン)
4つのカラー画素(サブ画素)で構成した液晶装置、換言すればR,G,B,Cy4つの
カラーフィルタ(CF)を有した液晶装置である。
第2の実施形態に示す液晶装置で、第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では
3マルチプレクス駆動の装置であったのに対し、本第2の実施形態では4マルチプレクス
駆動の装置である点である。H/コモン反転駆動を行うことは第1の実施形態と同様であ
る。
図8において、液晶表示部8Aは構造的には図2に示したものと同様であるので、図2
と同一符号を付してある。4マルチプレクス駆動であるため、画素数を多くして説明する
ことが必要であるために、図2の3マルチプレクス駆動の場合より画素数を増やして示し
てある。液晶表示部8Aには、複数のソース線1、複数のゲート線2、画素電極4、対向
電極5、液晶層21a、保持容量22、容量線23、コモン電圧供給源24が配設されて
いる。
液晶表示部8Aに近接して、液晶表示部8Aと一体的に接続したデマルチプレクサ部9
Bが配設されている。デマルチプレクサ部9Bは、第1のデマルチプレクサとしての4信
号選択用のセレクタ91A、第2のデマルチプレクサとしての4信号選択用のセレクタ9
2A、……を備えて構成されている。
図8の液晶表示部8Aのソース線入力端子D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8,
……,Dmはそれぞれ、R,G,B,Cy,R,G,B,Cy,…の画素信号OS1’,O
S2’,OS3’,OS4’,OS5’,OS6’,OS7’,OS8’,……,OSm’を供給
する複数(m本)のソース線に一対一で接続している。
図10は、図8におけるデマルチプレクサ部9の動作を説明するタイミングチャートを
示している。Hsyncは水平同期信号、1Hは1水平期間、S1’,S2’,…はソースドラ
イバ7Bからデマルチプレクサ部9Bへ供給される時間順序Cy,G,R,Bの順に直列
的に並んだシリアル信号、SEL1’〜SEL4’はソースドライバ7Bからデマルチプレ
クサ部9Bへ前記時間順序Cy,G,R,Bに対応したSEL4’,SEL2’,SEL1
’,SEL3’の順序で供給される選択信号、OS1’〜OS4’,OS5’〜OS8’,…
…は複数のソース線1に前記時間順序Cy,G,R,Bに対応した(OS4’,OS2’,
OS1’,OS3)’、(OS8’,OS6’,OS5’,OS7’)、……の時間順序で振り
分けられたR,G,B,Cyの画素信号を表している。
デマルチプレクサ部9Bは、第1,第2,…のデマルチプレクサとしての第1,第2,…の
4信号選択用セレクタ91A,92A,93A,……を備えて構成されている。
デマルチプレクサ部9Bでは、ソースドライバ7Bから供給される複数組のCyGRB
シリアル信号(Cy,G,R,Bの4つの信号が時分割多重された信号)S1’,S2’
,……を組ごとに選択信号SEL4’,SEL2’,SEL1’,SEL3’を用いてデマ
ルチプレクスすることによってCy,G,R,B個々の4つの信号に分解し、各組ごとに
同じタイミングで時間順次に分解したパラレル信号(OS4’,OS2’,OS1’,OS3
’),(OS8’,OS6’,OS5’,OS7’),……(OSm’,OSm-2’,OSm-3
’,OSm-1’)として、液晶表示部8Aの複数のソース線1の入力端子D1〜Dmに供
給する。
選択信号SEL4’,SEL2’,SEL1’,SEL3’は、1水平期間を4分割した
期間のそれぞれの期間にハイレベル信号としてソースドライバ7Bから時間順次に出力さ
れる。これらの選択信号SEL4’,SEL2’,SEL1’,SEL3’は、4信号選択用
セレクタ91A,92A,93A,……のいずれに対しても同じタイミングで供給される
デマルチプレクサ部9Bは、ソースドライバ7Bからの複数組のCyGRBシリアル信
号S1’,S2’,……を複数のソース線1に割り振るラインセレクタとして機能する。
例えば、4信号選択用セレクタ91Aは、4つのデマルチプレクススイッチとしてのT
FTスイッチ91a,91b,91c,91dを備え、シリアル信号S1’が入力する信
号線12がTFTスイッチ91a,91b,91c,91dの共通接続されたソースに接
続し、TFTスイッチ91a,91b,91c,91dの各々のドレインが4本のソース
線の入力端子D1,D2,D3,D4にそれぞれ接続し、TFTスイッチ91a,91b
,91c,91dの各々のゲートが選択信号SEL1’,SEL2’,SEL3’,SEL4
’がそれぞれ供給される4本の選択信号線13に接続している。時間順次に出力される選
択信号SEL4’,SEL2’,SEL1’,SEL3’を用いてソースドライバ7Bからの
時間順次のCyGRBシリアル信号S1’を時間的に順次のCy,G,R,Bのパラレル
信号OS4’,OS2’,OS1’,OS3’として振り分け、液晶表示部8Aの入力端子D
4,D2,D1,D3へ入力して、最初の4本のソース線群(図示左側)に供給する。
同様にして、4信号選択用セレクタ92Aは、4つのTFTスイッチ92a,92b,
92c,92dを備え、シリアル信号S2’が入力する信号線12がTFTスイッチ92
a,92b,92c,92dの共通接続されたソースに接続し、TFTスイッチ92a,
92b,92c,92dの各々のドレインが4本のソース線の入力端子D5,D6,D7,
D8にそれぞれ接続し、TFTスイッチ92a,92b,92c,92dの各々のゲート
が選択信号SEL1’,SEL2’,SEL3’,SEL4’がそれぞれ供給される4本の選
択信号線13に接続している。時間順次に出力される選択信号SEL4’,SEL2’,S
EL1’,SEL3’を用いてソースドライバ7Bからの時間順次のCyGRBシリアル信
号S2’を時間的に順次のCy,G,R,Bのパラレル信号OS8’,OS6’,OS5’,
OS7’として振り分け、液晶表示部8Aの入力端子D8,D6,D5,D7へ入力して、次
の4本のソース線群に供給する。
以下同様にして、最後の4信号選択用セレクタでは、時間順次に出力される選択信号S
EL4,SEL2,SEL1,SEL3を用いてソースドライバ7Bからの1水平期間におけ
る最後の時間順次のCyGRBシリアル信号を時間的に順次のCy,G,R,Bのパラレ
ル信号OSm-8’,OSm-6’,OSm-5’,OSm-7’として振り分け、液晶表示部8Aの
入力端子Dm-8’,Dm-6’,Dm-5’,Dm-7’へ入力して、最後の4本のソース線群(図
示せず)に供給する。
このように、選択信号SEL4’,SEL2’,SEL1’,SEL3’が4信号選択用の
セレクタ91A,92A,……のいずれに対しても同じタイミングで供給されるので、各
組ごとのパラレル信号(OS4’,OS2’,OS1’,OS3’),(OS8’,OS6’,
OS5’,OS7’),……(OSm’,OSm-2’,OSm-3’,OSm-1’)は1水平期間
に選択信号SEL4’,SEL2’,SEL1’,SEL3’とほぼ同じタイミングで液晶表
示部8Aの複数(m本)のソース線1に同時的に供給され、アクティブ状態のゲート線上
の画素列を表示することになる。
一方、上記構成の液晶装置では、駆動方法としては図2の第1の実施形態と同様に、対
向電極5の電圧を1水平期間以上の所定数の水平期間ごとに反転させるH/コモン反転駆
動法である。すなわち、液晶印加電圧は、1以上の所定数の水平ライン毎に反転し、かつ
フレーム周期で極性反転する。また、対向電極電圧も前記1以上の所定数の水平ライン毎
に極性反転する。このようなコモン反転駆動を行うと、図2の液晶装置の場合と同様に、
対向電極5のコモン反転駆動に伴って、画素電極4に生じる実効電圧の低下の不具合を生
じる。
そこで、本第2の実施形態では、デマルチプレクサ部9Bの各デマルチプレクサ91A
,92A,93A,…の最初に選択されるデマルチプレクススイッチについて、該スイッ
チのオンによる画素電極4への画素書き込み時に実効電圧が低下しても、コモン反転直後
の最初の画素電極4への書込み信号を視認性の低いCyの色の画素信号とすることによっ
て、色むら(色づき)を目立たなくしている。
なお、図8及び図10では、R,G,B,Cyの画素信号のうち、コモン反転直後の最
初の画素電極への書込み信号を視認性の低いBとGの中間色のCy(シアン)の画素信号
としているが、コモン反転直後の最初の画素電極への書込み信号としてCyに代えて同様
に視認性の低いBの画素信号を用いるようにしてもよい。
以上述べたように本発明の第2の実施形態によれば、4マルチプレクス駆動でかつコモ
ン反転駆動を行う電気光学装置において、デマルチプレクサ部の各デマルチプレクサの最
初に選択されるデマルチプレクススイッチについて、該スイッチのオンによる画素電極へ
の画素書き込み時に実効電圧が低下しても、コモン反転直後の最初の画素電極への書込み
信号を視認性の低いBとGの中間色のCy(シアン)又はBの画素信号とすることで、色
むら(色づき)を目立たなくすることが可能となる。
以上述べた実施形態は、3マルチプレクス駆動及び4マルチプレクス駆動の例について
説明したが、本発明はこれに限らず、n(nは自然数)マルチプレクス駆動の電気光学装
置及びこれを用いた電子機器に応用することが可能である。
[電子機器]
以下、本発明の電気光学装置を備えた電子機器の具体例について説明する。
図11は、以上の実施形態で説明した液晶装置を用いて構成される電子機器の外観を示
す図である。携帯電話機の一例を示した斜視図である。
この図において、符号200は携帯電話本体を示し、201は上記の液晶装置を用いた
液晶表示部を示している。202は表示部側筐体、203は操作部側筐体、204は両筐
体を折り曲げ可能に連結するヒンジ部である。
図11に示す電子機器は、多マルチプレクス駆動でかつコモン反転駆動を行う液晶装置
おいて、デマルチプレクススイッチのオンによる画素電極への画素書き込み時に実効電圧
が低下しても、色むら(色づき)を目立たなくした電子機器を実現することができる。
また、本発明の電気光学装置では、多マルチプレクス駆動のマルチプレクス数が増える
ほど、例えば第1の実施形態の3マルチプレクス駆動より第2の実施形態の4マルチプレ
クス駆動の方が、選択信号線数が増えても、ソースドライバから表示部付近のデマルチプ
レクサ部へ送信するデータ信号線数は少なくなるが、1画素当たりのデータ書込み時間が
短くなる。
本発明の電気光学装置は、液晶装置だけではなく、電気光学物質にR,G,B等の映像
信号を供給して表示を行うエレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセン
ス装置、プラズマディスブレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた
装置(Field Emission Display 及び Surface-Conduction Electron-Emitter Display等
)などの各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。
本発明に係る電気光学装置の概略構成を示す図。 本発明の第1の実施形態の電気光学装置の構成を示す図。 本第1の実施形態の液晶装置における画素の構成を示す図。 図2における画素部分を拡大して示す図。 図2におけるデマルチプレクサ部の動作を説明するタイミングチャート。 図2における対向電極のコモン反転駆動に伴って画素電極に生じる実効電圧の低下の不具合を説明する図。 H/コモン反転駆動における、デマルチプレクサ部の各デマルチプレクサにおける最初にオンするTFTスイッチに接続したソース線の電位の変化量ΔVGを示す図。 本発明の第2の実施形態の電気光学装置の構成を示す図。 本第2の実施形態の液晶装置における画素の構成を示す図。 図8におけるデマルチプレクサ部の動作を説明するタイミングチャート。 本発明の液晶装置を備えた電子機器の一例を示す斜視図。
符号の説明
1…ソース線(データ線)、2…ゲート線(走査線)、3…TFT、4…画素電極、5
…対向電極、6…ゲートドライバ、7…ソースドライバ、8…液晶表示部(表示部)、9
…デマルチプレクサ部、10…ドライバ部、11…ビデオ信号源(信号源)、24…コモ
ン電圧供給源(コモン電圧駆動手段)、91,92…3信号選択用セレクタ(第1,第2
のデマルチプレクサ)、91A,92A…4信号選択用セレクタ(第1,第2のデマルチ
プレクサ)。

Claims (5)

  1. 走査線と、データ線と、前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられた画素電
    極と、前記画素電極に対向配置される対向電極と、を具備する電気光学装置であって、
    前記走査線を順次選択する電圧を供給する走査線駆動回路と、
    前記対向電極の電圧を1水平期間以上の所定数の水平期間で極性反転させるコモン電圧
    駆動手段と、
    画像信号を所定数の色の画素信号毎に組とし、当該組毎に画素信号を時分割する際に、視
    認性の低い色の画素信号を最初に選択して時間順次に並べて一組のシリアル信号として出
    力するデータ線駆動回路と、
    前記データ線駆動回路からのシリアル信号を並列変換して前記データ線に振り分けるデ
    マルチプレクサ部と、
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記データ線駆動回路は、前記画像信号を赤、緑、青の3色毎に一組とし、各組につき
    赤、緑、青の3色の画素信号を時分割する際に、前記青の画素信号を最初に選択して時間
    順次に並べて一組のシリアル信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の電気
    光学装置。
  3. 走査線と、データ線と、前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられた画素電
    極と、前記画素電極に対向配置される対向電極と、を具備する電気光学装置であって、
    前記走査線を順次選択する電圧を供給する走査線駆動回路と、
    前記対向電極の電圧を1水平期間以上の所定数の水平期間で極性反転させるコモン電圧
    駆動手段と、
    赤、緑、青及び前記赤、緑、青のうちいずれかの補色の画像信号をその4色の画素信号
    ごとに組とし、当該組毎に前記4色の画素信号を時分割する際に、前記補色又は前記青の
    画素信号を最初に選択して時間順次に並べて一組のシリアル信号として出力するデータ線
    駆動回路と、
    前記データ線駆動回路からのシリアル信号を並列変換して前記データ線に振り分けるデ
    マルチプレクサ部と、
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  4. 前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電圧が極性反転した直後に前記シリアル信号
    の最初の画素信号を前記デマルチプレクサ部に選択させることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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