JP2007113694A - 流体コントロールバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】 VCTは、カムシャフトのトルク変動をベーンロータが受けて油圧変動するが、この変動が大きくなると油圧低下時に進角室、遅角室に空気が吸い込まれる可能性がある。
【解決手段】 スリーブ11には、分配室23のオイルをシール範囲α、α’の途中まで導く第1、第2流体導入部24、25(拡径部)が設けられている。第1、第2流体導入部24、25によりシール範囲α、α’の途中まで油圧が供給されるため、進角室と遅角室の平均油圧が高められ、進角室、遅角室が負圧になることを防ぐことができる。また、スプール12の中立状態では、分配室23と第1、第2出力ポート16、18は、固定絞りとして作用する第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して連通するため、スプール12のストローク量に対する第1、第2出力ポート16、18の油圧差の傾きが抑えられ、カムシャフトの進角制御の精度を高めることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 スリーブ11には、分配室23のオイルをシール範囲α、α’の途中まで導く第1、第2流体導入部24、25(拡径部)が設けられている。第1、第2流体導入部24、25によりシール範囲α、α’の途中まで油圧が供給されるため、進角室と遅角室の平均油圧が高められ、進角室、遅角室が負圧になることを防ぐことができる。また、スプール12の中立状態では、分配室23と第1、第2出力ポート16、18は、固定絞りとして作用する第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して連通するため、スプール12のストローク量に対する第1、第2出力ポート16、18の油圧差の傾きが抑えられ、カムシャフトの進角制御の精度を高めることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、第1、第2出力ポートの出力圧をコントロールする流体コントロールバルブに関するものである。
第1、第2出力ポートの出力圧をコントロールする流体コントロールバルブの一例として、内燃機関(以下、エンジン)におけるカムシャフトの進角を可変するバルブタイミング可変装置(VVT)に用いられるオイルフローコントロールバルブ(OCV)が知られている。
ここで、バルブタイミング可変装置は、オイルフローコントロールバルブを用いた油圧回路と、供給油圧によってバルブタイミングを可変させるバルブ可変機構(油圧VCT)とから構成される。
ここで、バルブタイミング可変装置は、オイルフローコントロールバルブを用いた油圧回路と、供給油圧によってバルブタイミングを可変させるバルブ可変機構(油圧VCT)とから構成される。
バルブ可変機構1は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転するシューハウジング5と、このシューハウジング5に対して相対回転可能に設けられ、カムシャフトと一体に回転するベーンロータ6とを備えるものであり、ベーンロータ6によって区画される進角室7aと遅角室7bの供給油圧を相対的に変化させることで、シューハウジング5に対してベーンロータ6を相対的に回転駆動してカムシャフトを進角側あるいは遅角側へ変化させるものである(符号、図5参照)。
バルブ可変機構1は、上記の構造を採用するため、カムシャフトのトルク変動(例えば、吸排気バルブの駆動トルクによる変動等)をベーンロータ6が受ける。その結果、図3(a)の破線Aに示すように、進角室7aと遅角室7bの油圧が変動する。
進角室7aと遅角室7bの平均油圧に対し、図3(a)の実線Bに示すように、油圧変動が大きくなると、油圧の低下時に進角室7aあるいは遅角室7bの油圧が負圧になる可能性がある。
進角室7aおよび遅角室7bは、負圧になると、バルブ可変機構1のオイルシール部から空気の吸込が発生する可能性がある。
もし、進角室7aや遅角室7bに空気が吸い込まれると、進角室7aや遅角室7b内で吸い込まれた空気(気泡)の体積が変動するため、吸い込まれた空気の体積変動によってベーンロータ6が変動し、カム角度の保持安定性が損なわれてしまう。
特開2000−337113号公報
進角室7aと遅角室7bの平均油圧に対し、図3(a)の実線Bに示すように、油圧変動が大きくなると、油圧の低下時に進角室7aあるいは遅角室7bの油圧が負圧になる可能性がある。
進角室7aおよび遅角室7bは、負圧になると、バルブ可変機構1のオイルシール部から空気の吸込が発生する可能性がある。
もし、進角室7aや遅角室7bに空気が吸い込まれると、進角室7aや遅角室7b内で吸い込まれた空気(気泡)の体積が変動するため、吸い込まれた空気の体積変動によってベーンロータ6が変動し、カム角度の保持安定性が損なわれてしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はスプール弁に設けられた第1、第2出力ポートの出力圧を高めることができ、例えばバルブタイミング可変装置に用いられる場合は、進角室および遅角室の平均油圧を高めて負圧の発生を防ぐことができる流体コントロールバルブの提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する流体コントロールバルブにおけるバルブハウジングには、分配室内の流体を、第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)の軸方向の途中まで導く第1、第2流体導入部が設けられている。
第1、第2流体導入部によってシール範囲(α、α’)の途中まで流体が導かれるため、分配室と第1、第2出力ポートのシール力(シール力は、隙間面積と長さにより決定される)が弱められることになり、結果的に、第1、第2出力ポートの出力圧が高まる。即ち、第1、第2出力ポートの平均出力圧が、従来よりも高められる。
請求項1の手段を採用する流体コントロールバルブにおけるバルブハウジングには、分配室内の流体を、第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)の軸方向の途中まで導く第1、第2流体導入部が設けられている。
第1、第2流体導入部によってシール範囲(α、α’)の途中まで流体が導かれるため、分配室と第1、第2出力ポートのシール力(シール力は、隙間面積と長さにより決定される)が弱められることになり、結果的に、第1、第2出力ポートの出力圧が高まる。即ち、第1、第2出力ポートの平均出力圧が、従来よりも高められる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する流体コントロールバルブは、第1切替ランドが第1隙間大シール範囲(γ)のシール長を変化させる状態と、第2切替ランドが第2隙間大シール範囲(γ’)のシール長を変化させる状態とが、スプール弁の軸方向移動範囲においてオーバーラップする。
このため、第1、第2出力ポートの油圧が変化する全範囲において、平均出力油圧が上昇する。
請求項2の手段を採用する流体コントロールバルブは、第1切替ランドが第1隙間大シール範囲(γ)のシール長を変化させる状態と、第2切替ランドが第2隙間大シール範囲(γ’)のシール長を変化させる状態とが、スプール弁の軸方向移動範囲においてオーバーラップする。
このため、第1、第2出力ポートの油圧が変化する全範囲において、平均出力油圧が上昇する。
また、第1隙間大シール範囲(γ)と第2隙間大シール範囲(γ’)のオーバーラップ範囲では、分配室は第1、第2隙間小シール範囲(β、β’)を介して第1、第2出力ポートに連通する。即ち、このオーバーラップ範囲では、分配室と第1、第2出力ポートは、固定絞りとして作用する第1、第2隙間小シール範囲(β、β’)を介して連通する。 このため、このオーバーラップ範囲では、スプールのストローク量(x)に対する第1、第2出力ポートの出力圧の差圧の傾きが抑えられる。
このように、このオーバーラップ範囲(スプールの中立状態)では、第1、第2出力ポートの出力圧の差圧の傾きが抑えられるため、スプールの中立状態における差圧のコントロール精度を高めることができる。
このように、このオーバーラップ範囲(スプールの中立状態)では、第1、第2出力ポートの出力圧の差圧の傾きが抑えられるため、スプールの中立状態における差圧のコントロール精度を高めることができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する流体コントロールバルブにおける第1、第2流体導入部は、シール範囲(α、α’)内において分配室側に形成された拡径部である。
請求項3の手段を採用する流体コントロールバルブにおける第1、第2流体導入部は、シール範囲(α、α’)内において分配室側に形成された拡径部である。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する流体コントロールバルブは、バルブ可変機構と組み合わされて、内燃機関の作動中に、油圧源で発生した油圧を、進角室および遅角室に相対的に給排させるオイルフローコントロールバルブである。即ち、バルブタイミング可変装置(VVT)に用いられるオイルフローコントロールバルブ(OCV)に本発明を適用したものである。
これによって、第1、第2出力ポートの出力圧が高まることで、進角室と遅角室の平均油圧が従来よりも高められる。
このように、進角室と遅角室の平均油圧が高められることにより、進角室と遅角室の油圧変動が大きくなっても、進角室および遅角室が負圧になる不具合を回避することができる。即ち、進角室や遅角室に空気が吸い込まれることで発生するベーンロータの変動を無くすことができ、カム角度の保持安定性が損なわれることがない。
請求項4の手段を採用する流体コントロールバルブは、バルブ可変機構と組み合わされて、内燃機関の作動中に、油圧源で発生した油圧を、進角室および遅角室に相対的に給排させるオイルフローコントロールバルブである。即ち、バルブタイミング可変装置(VVT)に用いられるオイルフローコントロールバルブ(OCV)に本発明を適用したものである。
これによって、第1、第2出力ポートの出力圧が高まることで、進角室と遅角室の平均油圧が従来よりも高められる。
このように、進角室と遅角室の平均油圧が高められることにより、進角室と遅角室の油圧変動が大きくなっても、進角室および遅角室が負圧になる不具合を回避することができる。即ち、進角室や遅角室に空気が吸い込まれることで発生するベーンロータの変動を無くすことができ、カム角度の保持安定性が損なわれることがない。
最良の形態1の流体コントロールバルブは、バルブハウジング内において軸方向に摺動自在に支持されるスプールを備えるスプール弁と、スプールを軸方向へ駆動する駆動手段とを具備する。
バルブハウジングは、軸方向に向かって第1出力ポート、入力ポート、第2出力ポートを備える。
スプールは、第1出力ポートをシールする第1切替ランド、第2出力ポートをシールする第2切替ランドを備える。
そして、スプールを軸方向に移動させることにより、分配室と第1出力ポートの軸方向の第1出力シール長を変化させるとともに、分配室と第2出力ポートの軸方向の第2出力シール長を変化させ、第1、第2出力シール長の比率により第1、第2出力ポートの出力圧の制御を行う。
バルブハウジングは、軸方向に向かって第1出力ポート、入力ポート、第2出力ポートを備える。
スプールは、第1出力ポートをシールする第1切替ランド、第2出力ポートをシールする第2切替ランドを備える。
そして、スプールを軸方向に移動させることにより、分配室と第1出力ポートの軸方向の第1出力シール長を変化させるとともに、分配室と第2出力ポートの軸方向の第2出力シール長を変化させ、第1、第2出力シール長の比率により第1、第2出力ポートの出力圧の制御を行う。
流体コントロールバルブのバルブハウジングには、分配室内の流体を、第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)の軸方向の途中まで導く第1、第2流体導入部(例えば、拡径部)が設けられている。
第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)は、第1、第2流体導入部が設けられていない第1、第2隙間小シール範囲(β、β’)と、第1、第2流体導入部が設けられた第1、第2隙間大シール範囲(γ、γ’)とからなる。
第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)は、第1、第2流体導入部が設けられていない第1、第2隙間小シール範囲(β、β’)と、第1、第2流体導入部が設けられた第1、第2隙間大シール範囲(γ、γ’)とからなる。
本発明の流体コントロールバルブを、バルブタイミング可変装置のオイルフローコントロールバルブに適用した実施例1を図1〜図5を参照して説明する。
なお、この実施例1では、先ず「バルブタイミング可変装置」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
なお、この実施例1では、先ず「バルブタイミング可変装置」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
〔バルブタイミング可変装置の説明〕
先ず、図5を参照してバルブタイミング可変装置を説明する。
本実施例で示すバルブタイミング可変装置は、エンジンのカムシャフト(吸気バルブ用、排気バルブ用、吸排気兼用カムシャフトのいずれか)に取り付けられるものであり、バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なものである。
バルブタイミング可変装置は、バルブ可変機構1と、オイルフローコントロールバルブ2を有する油圧回路3と、オイルフローコントロールバルブ2を制御するECU4(エンジン・コントロール・ユニットの略)とから構成されている。
先ず、図5を参照してバルブタイミング可変装置を説明する。
本実施例で示すバルブタイミング可変装置は、エンジンのカムシャフト(吸気バルブ用、排気バルブ用、吸排気兼用カムシャフトのいずれか)に取り付けられるものであり、バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なものである。
バルブタイミング可変装置は、バルブ可変機構1と、オイルフローコントロールバルブ2を有する油圧回路3と、オイルフローコントロールバルブ2を制御するECU4(エンジン・コントロール・ユニットの略)とから構成されている。
(バルブ可変機構1の説明)
バルブ可変機構1は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動されるシューハウジング5(回転駆動体に相当する)と、このシューハウジング5に対して相対回転可能に設けられ、カムシャフトと一体に回転するベーンロータ6(回転従動体に相当する)とを備えるものであり、シューハウジング5内に構成される油圧アクチュエータによってシューハウジング5に対してベーンロータ6を相対的に回転駆動して、カムシャフトを進角側あるいは遅角側へ変化させるものである。
バルブ可変機構1は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動されるシューハウジング5(回転駆動体に相当する)と、このシューハウジング5に対して相対回転可能に設けられ、カムシャフトと一体に回転するベーンロータ6(回転従動体に相当する)とを備えるものであり、シューハウジング5内に構成される油圧アクチュエータによってシューハウジング5に対してベーンロータ6を相対的に回転駆動して、カムシャフトを進角側あるいは遅角側へ変化させるものである。
シューハウジング5は、エンジンのクランクシャフトにタイミングベルトやタイミングチェーン等を介して回転駆動されるスプロケットにボルト等によって結合されて、スプロケットと一体回転するものである。このシューハウジング5の内部には、図5に示すように、略扇状の凹部7が複数(この実施例では3つ)形成されている。なお、シューハウジング5は、図5において時計方向に回転するものであり、この回転方向が進角方向である。
一方、ベーンロータ6は、カムシャフトの端部に位置決めピン等で位置決めされて、ボルト等によってカムシャフトの端部に固定されるものであり、カムシャフトと一体に回転する。
一方、ベーンロータ6は、カムシャフトの端部に位置決めピン等で位置決めされて、ボルト等によってカムシャフトの端部に固定されるものであり、カムシャフトと一体に回転する。
ベーンロータ6は、シューハウジング5の凹部7内を進角室7aと遅角室7bに区画するベーン6aを備えるものであり、ベーンロータ6はシューハウジング5に対して所定角度内で回動可能に設けられている。
進角室7aは、油圧によってベーン6aを進角側へ駆動するための油圧室であってベーン6aの反回転方向側の凹部7内に形成されるものであり、逆に、遅角室7bは油圧によってベーン6aを遅角側へ駆動するための油圧室である。なお、各室7a、7b内の液密性は、シール部材8等によって保たれる。
進角室7aは、油圧によってベーン6aを進角側へ駆動するための油圧室であってベーン6aの反回転方向側の凹部7内に形成されるものであり、逆に、遅角室7bは油圧によってベーン6aを遅角側へ駆動するための油圧室である。なお、各室7a、7b内の液密性は、シール部材8等によって保たれる。
(油圧回路3の説明)
油圧回路3は、進角室7aおよび遅角室7bにオイルを給排して、進角室7aと遅角室7bに油圧差を発生させてベーンロータ6をシューハウジング5に対して相対回転させるための手段であり、クランクシャフト等によって駆動されるオイルポンプ9と、このオイルポンプ9によって圧送されるオイルを進角室7aまたは遅角室7bに供給するオイルフローコントロールバルブ2とを備える。
油圧回路3は、進角室7aおよび遅角室7bにオイルを給排して、進角室7aと遅角室7bに油圧差を発生させてベーンロータ6をシューハウジング5に対して相対回転させるための手段であり、クランクシャフト等によって駆動されるオイルポンプ9と、このオイルポンプ9によって圧送されるオイルを進角室7aまたは遅角室7bに供給するオイルフローコントロールバルブ2とを備える。
(オイルフローコントロールバルブ2の説明)
オイルフローコントロールバルブ2は、スリーブ11およびスプール12(図1参照)を備えるスプール弁10と、スプール12を軸方向へ駆動する電磁アクチュエータ13(駆動手段の一例)とで構成されている。
スリーブ11は、略円筒形状を呈するバルブハウジングの一例であり、複数の入出力ポートが形成されている。具体的にスリーブ11には、スプール12を軸方向へ摺動自在に支持する挿通穴14の他、図5の左側から右側に向けて、第1排出ポート(ドレインポート)15、第1出力ポート(進角室連通ポート)16、入力ポート(油圧供給ポート)17、第2出力ポート(遅角室連通ポート)18、第2排出ポート(ドレインポート)19が設けられている。
オイルフローコントロールバルブ2は、スリーブ11およびスプール12(図1参照)を備えるスプール弁10と、スプール12を軸方向へ駆動する電磁アクチュエータ13(駆動手段の一例)とで構成されている。
スリーブ11は、略円筒形状を呈するバルブハウジングの一例であり、複数の入出力ポートが形成されている。具体的にスリーブ11には、スプール12を軸方向へ摺動自在に支持する挿通穴14の他、図5の左側から右側に向けて、第1排出ポート(ドレインポート)15、第1出力ポート(進角室連通ポート)16、入力ポート(油圧供給ポート)17、第2出力ポート(遅角室連通ポート)18、第2排出ポート(ドレインポート)19が設けられている。
第1排出ポート15は、オイルパン9a内にオイルを戻す低圧ポートである。
第1出力ポート16は、進角室7aに連通するオイルの出力ポートである。
入力ポート17は、オイルポンプ9のオイル吐出口に連通するオイルの供給ポートである。
第2出力ポート18は、遅角室7bに連通するオイルの出力ポートである。
第2排出ポート19は、オイルパン9a内にオイルを戻す低圧ポートである。
第1出力ポート16は、進角室7aに連通するオイルの出力ポートである。
入力ポート17は、オイルポンプ9のオイル吐出口に連通するオイルの供給ポートである。
第2出力ポート18は、遅角室7bに連通するオイルの出力ポートである。
第2排出ポート19は、オイルパン9a内にオイルを戻す低圧ポートである。
スプール12の基本構成(従来技術と同様:本発明は適用されていない)を図1(a)を参照して説明する。
スプール12には、少なくとも、第1出力ポート16をシールする第1切替ランド21、第2出力ポート18をシールする第2切替ランド22が設けられている。
そして、スリーブ11の内部には、第1、第2切替ランド21、22の間に入力ポート17と連通する分配室23が形成されている。
第1、第2切替ランド21、22は、スリーブ11における摺動径より僅かに小径の大径部であり、第1、第2切替ランド21、22とスリーブ11は、第1、第2出力ポート16、18の軸方向の両側でオーバーラップする。
スプール12には、少なくとも、第1出力ポート16をシールする第1切替ランド21、第2出力ポート18をシールする第2切替ランド22が設けられている。
そして、スリーブ11の内部には、第1、第2切替ランド21、22の間に入力ポート17と連通する分配室23が形成されている。
第1、第2切替ランド21、22は、スリーブ11における摺動径より僅かに小径の大径部であり、第1、第2切替ランド21、22とスリーブ11は、第1、第2出力ポート16、18の軸方向の両側でオーバーラップする。
第1切替ランド21における入力ポート17側のオーバーラップが、第1出力シール長L1である。
ここで、分配室23と第1出力ポート16は、第1出力シール長L1におけるスリーブ11と第1切替ランド21との隙間(クリアランス)を介して連通する。分配室23と第1出力ポート16の連通度合は、スリーブ11と第1切替ランド21との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第1出力シール長L1の変化によって、分配室23から第1出力ポート16に供給される油圧が変化する。
ここで、分配室23と第1出力ポート16は、第1出力シール長L1におけるスリーブ11と第1切替ランド21との隙間(クリアランス)を介して連通する。分配室23と第1出力ポート16の連通度合は、スリーブ11と第1切替ランド21との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第1出力シール長L1の変化によって、分配室23から第1出力ポート16に供給される油圧が変化する。
第1切替ランド21における第1排出ポート15側のオーバーラップが、第1排出シール長L2である。
ここで、第1出力ポート16と第1排出ポート15は、第1排出シール長L2におけるスリーブ11と第1切替ランド21との隙間(クリアランス)を介して連通する。第1出力ポート16と第1排出ポート15の連通度合は、スリーブ11と第1切替ランド21との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第1排出シール長L2の変化によって、第1出力ポート16から第1排出ポート15に排出される油圧が変化する。
ここで、第1出力ポート16と第1排出ポート15は、第1排出シール長L2におけるスリーブ11と第1切替ランド21との隙間(クリアランス)を介して連通する。第1出力ポート16と第1排出ポート15の連通度合は、スリーブ11と第1切替ランド21との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第1排出シール長L2の変化によって、第1出力ポート16から第1排出ポート15に排出される油圧が変化する。
第2切替ランド22における入力ポート17側のオーバーラップが、第2出力シール長L1’である。
ここで、分配室23と第2出力ポート18は、第2出力シール長L1’におけるスリーブ11と第2切替ランド22との隙間(クリアランス)を介して連通する。分配室23と第2出力ポート18の連通度合は、スリーブ11と第2切替ランド22との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第2出力シール長L1’の変化によって、分配室23から第2出力ポート18に供給される油圧が変化する。
ここで、分配室23と第2出力ポート18は、第2出力シール長L1’におけるスリーブ11と第2切替ランド22との隙間(クリアランス)を介して連通する。分配室23と第2出力ポート18の連通度合は、スリーブ11と第2切替ランド22との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第2出力シール長L1’の変化によって、分配室23から第2出力ポート18に供給される油圧が変化する。
第2切替ランド22における第2排出ポート19側のオーバーラップが、第2排出シール長L2’である。
ここで、第2出力ポート18と第2排出ポート19は、第2排出シール長L2’におけるスリーブ11と第2切替ランド22との隙間(クリアランス)を介して連通する。第2出力ポート18と第2排出ポート19の連通度合は、スリーブ11と第2切替ランド22との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第2排出シール長L2’の変化によって、第2出力ポート18から第2排出ポート19に排出される油圧が変化する。
ここで、第2出力ポート18と第2排出ポート19は、第2排出シール長L2’におけるスリーブ11と第2切替ランド22との隙間(クリアランス)を介して連通する。第2出力ポート18と第2排出ポート19の連通度合は、スリーブ11と第2切替ランド22との隙間面積と、隙間の軸方向距離によって決定されるものであり、スプール12の移動に伴う第2排出シール長L2’の変化によって、第2出力ポート18から第2排出ポート19に排出される油圧が変化する。
スプール弁10の図5左側の内部には、スプール12を電磁アクチュエータ13側(第1出力シール長L1が長くなり、第2出力シール長L1’が短くなる側)に向けて付勢するリターンスプリング(図示しない)が配置されている。
電磁アクチュエータ13は、通電量(電流値)に応じた駆動力を発生する周知構造のリニアソレノイドであり、通電により磁力を発生するコイル、スプール12と同軸上で摺動自在に支持されたプランジャ(ムービングコア)、このプランジャをスプール12側へ磁気吸引するステータ、このステータとともに閉磁路を形成するヨーク等を備える。そしてコイルが通電されると、プランジャがステータに磁気吸引され、その結果スプール12がリターンスプリングの付勢力に抗して図1、図5の左側へ移動する。
なお、スプール12は、リターンスプリングのバネ荷重と、電磁アクチュエータ13による駆動力(スプール12に与えられる軸力)とが釣り合う位置で静止するものである。
なお、スプール12は、リターンスプリングのバネ荷重と、電磁アクチュエータ13による駆動力(スプール12に与えられる軸力)とが釣り合う位置で静止するものである。
(ECU4の説明)
ECU4は、電磁アクチュエータ13のコイルを通電制御する。具体的に、ECU4は、デューティ比制御によってコイルに与える電流値を制御するものであり、コイルに与える電流値を制御することにより、リターンスプリングのバネ荷重に抗してスプール12の軸方向位置をリニアに変位させて、第1、第2出力ポート16、18に発生する油圧を制御する。
ECU4は、電磁アクチュエータ13のコイルを通電制御する。具体的に、ECU4は、デューティ比制御によってコイルに与える電流値を制御するものであり、コイルに与える電流値を制御することにより、リターンスプリングのバネ荷重に抗してスプール12の軸方向位置をリニアに変位させて、第1、第2出力ポート16、18に発生する油圧を制御する。
(作動説明)
次に、電磁アクチュエータ13に与えられる電流値を徐々に増加させ、スプール12を図1右側から左側へ変化させた場合の油圧の変化を、図2を参照して説明する。なお、以下では、第1出力ポート16の油圧(進角油圧)をPadvと称し、第2出力ポート18の油圧(遅角油圧)をPretと称す。
(1)電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴ってスプール12が図1左方向へ移動すると、第1出力シール長L1が徐々に短くなるとともに、第1排出シール長L2が徐々に長くなる。これによって、分配室23と第1出力ポート16の連通度合が徐々に大きくなるとともに、第1出力ポート16と第1排出ポート15の連通度合が徐々に小さくなる。このため、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴うスプール12の移動によって、第1出力ポート16の油圧Padvが図2中の破線に示すように徐々に増加する。
次に、電磁アクチュエータ13に与えられる電流値を徐々に増加させ、スプール12を図1右側から左側へ変化させた場合の油圧の変化を、図2を参照して説明する。なお、以下では、第1出力ポート16の油圧(進角油圧)をPadvと称し、第2出力ポート18の油圧(遅角油圧)をPretと称す。
(1)電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴ってスプール12が図1左方向へ移動すると、第1出力シール長L1が徐々に短くなるとともに、第1排出シール長L2が徐々に長くなる。これによって、分配室23と第1出力ポート16の連通度合が徐々に大きくなるとともに、第1出力ポート16と第1排出ポート15の連通度合が徐々に小さくなる。このため、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴うスプール12の移動によって、第1出力ポート16の油圧Padvが図2中の破線に示すように徐々に増加する。
(2)一方、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴ってスプール12が図1左方向へ移動すると、第2出力シール長L1’が徐々に長くなるとともに、第2排出シール長L2’が徐々に短くなる。これによって、分配室23と第2出力ポート18の連通度合が徐々に小さくなるとともに、第2出力ポート18と第2排出ポート19の連通度合が徐々に大きくなる。このため、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴うスプール12の移動によって、第2出力ポート18の油圧Pretが図2中の破線に示すように徐々に低下する。
上記(1)、(2)に示すように、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴うスプール12の移動によって、第1出力ポート16の油圧Padvが徐々に増加し、第2出力ポート18の油圧Pretが徐々に低下することにより、第1出力ポート16に連通する進角室7aと、第2出力ポート18に連通する遅角室7bとに、図2中の破線に示す油圧差(Padv−Pret)が発生する。
ここで、バルブ可変機構1は、ベーン6aによって区画される進角室7aと遅角室7bの相対的な油圧差(Padv−Pret)により、シューハウジング5に対してベーンロータ6が相対回転するものであり、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴い油圧差(Padv−Pret)が大きくなり、カムシャフトが進角側へ変化する。
ここで、バルブ可変機構1は、ベーン6aによって区画される進角室7aと遅角室7bの相対的な油圧差(Padv−Pret)により、シューハウジング5に対してベーンロータ6が相対回転するものであり、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴い油圧差(Padv−Pret)が大きくなり、カムシャフトが進角側へ変化する。
即ち、ECU4は、車両の運転状態に応じてカムシャフトを進角させる際、電磁アクチュエータ13に与える電流値を増加させる。すると、入力ポート17と第1出力ポート16の連通度合が増加して、第1出力ポート16と第1排出ポート15の連通度合が減少するとともに、入力ポート17と第2出力ポート18の連通度合が減少して、第2出力ポート18と第2排出ポート19の連通度合が増加する。この結果、進角室7aの油圧が増加し、逆に遅角室7bの油圧が減少して、ベーンロータ6がシューハウジング5に対して相対的に進角側へ変位し、カムシャフトが進角する。
逆に、ECU4は、車両の運転状態に応じてカムシャフトを遅角させる際、電磁アクチュエータ13に与える電流値を減少させる。すると、入力ポート17と第1出力ポート16の連通度合が減少して、第1出力ポート16と第1排出ポート15の連通度合が増加するとともに、入力ポート17と第2出力ポート18の連通度合が増加して、第2出力ポート18と第2排出ポート19の連通度合が減少する。この結果、進角室7aの油圧が減少し、逆に遅角室7bの油圧が増加して、ベーンロータ6がシューハウジング5に対して相対的に遅角側へ変位し、カムシャフトが遅角する。
〔実施例1の特徴〕
バルブ可変機構1は、カムシャフトのトルク変動(例えば、吸排気バルブの駆動トルクによる変動等)をベーンロータ6が受けるため、図3(a)の破線Aに示すように、進角室7aと遅角室7bの油圧が変動する。しかし、図3(a)の実線B、図3(b)の破線Cに示すように油圧変動が大きくなると、油圧の低下時に進角室7aあるいは遅角室7bの油圧が負圧になり、負圧によって進角室7aおよび遅角室7bに空気の吸込が発生する可能性がある。
バルブ可変機構1は、カムシャフトのトルク変動(例えば、吸排気バルブの駆動トルクによる変動等)をベーンロータ6が受けるため、図3(a)の破線Aに示すように、進角室7aと遅角室7bの油圧が変動する。しかし、図3(a)の実線B、図3(b)の破線Cに示すように油圧変動が大きくなると、油圧の低下時に進角室7aあるいは遅角室7bの油圧が負圧になり、負圧によって進角室7aおよび遅角室7bに空気の吸込が発生する可能性がある。
上記の不具合を解決するために、実施例1のスリーブ11には、図1(b)に示すように、分配室23のオイル(供給油圧)を、第1、第2出力シール長L1、L1’のシール範囲α、α’の軸方向の途中まで導く第1、第2流体導入部24、25が設けられている。この実施例における第1、第2流体導入部24、25は、シール範囲α、α’内の分配室23側(上流側)において挿通穴14の内径寸法を大きくした拡径部である。
これによって、第1、第2出力シール長L1、L1’のシール範囲α、α’は、第1、第2流体導入部24、25が設けられていない第1、第2隙間小シール範囲β、β’と、第1、第2流体導入部24、25が設けられた第1、第2隙間大シール範囲γ、γ’とからなる。
なお、第1、第2隙間小シール範囲β、β’は、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’のオーバーラップ範囲(γ∩γ’:例えば、略0.3mm)より短く設定されている。
これによって、第1、第2出力シール長L1、L1’のシール範囲α、α’は、第1、第2流体導入部24、25が設けられていない第1、第2隙間小シール範囲β、β’と、第1、第2流体導入部24、25が設けられた第1、第2隙間大シール範囲γ、γ’とからなる。
なお、第1、第2隙間小シール範囲β、β’は、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’のオーバーラップ範囲(γ∩γ’:例えば、略0.3mm)より短く設定されている。
また、第1切替ランド21が第1隙間大シール範囲γのシール長を変化させる状態と、第2切替ランド22が第2隙間大シール範囲γ’のシール長を変化させる状態とが、オーバーラップするように設けられている。
このため、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’のオーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、分配室23は第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して第1、第2出力ポート16、18に連通する。
このため、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’のオーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、分配室23は第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して第1、第2出力ポート16、18に連通する。
第1、第2出力シール長L1、L1’のシール範囲α、α’の上流側に、第1、第2流体導入部24、25によって油圧が導かれるため、第1、第2切替ランド21、22による分配室23と第1、第2出力ポート16、18のシール力が小さくなる。
即ち、第1、第2切替ランド21、22が第1、第2隙間大シール範囲γ、γ’のシール長を変化させる時は、第1、第2出力ポート16、18の出力油圧が従来(上述した基本構成)よりも増加する。
なお、第1、第2切替ランド21、22が第1、第2隙間小シール範囲β、β’のシール長を変化させる時は、従来(上述した基本構成)と同じである。
即ち、第1、第2切替ランド21、22が第1、第2隙間大シール範囲γ、γ’のシール長を変化させる時は、第1、第2出力ポート16、18の出力油圧が従来(上述した基本構成)よりも増加する。
なお、第1、第2切替ランド21、22が第1、第2隙間小シール範囲β、β’のシール長を変化させる時は、従来(上述した基本構成)と同じである。
次に、電磁アクチュエータ13に与えられる電流値を徐々に増加させ、スプール12を図1右側から左側へ変化させた場合の油圧の変化を、図2を参照して説明する。
(1)電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴ってスプール12が図1左方向へ移動すると、第1出力シール長L1が徐々に短くなるとともに、第1排出シール長L2が徐々に長くなる。
この第1出力シール長L1が徐々に短くなる際、(i)先ず第1隙間小シール範囲βのシール長は変わらずに、第1隙間大シール範囲γのシール長が徐々に短くなる。そして、(ii)第1隙間大シール範囲γのシール長が無くなってから、第1隙間小シール範囲βのシール長が徐々に短くなる。
これによって、(i)第1隙間大シール範囲γのシール長が徐々に短くなる範囲では、第1出力ポート16の油圧Padvが、図2中の実線に示すように、従来に比較して高くなり、(ii)第1隙間小シール範囲βのシール長が徐々に短くなる範囲では、第1出力ポート16の油圧Padvは従来と同じである。
(1)電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴ってスプール12が図1左方向へ移動すると、第1出力シール長L1が徐々に短くなるとともに、第1排出シール長L2が徐々に長くなる。
この第1出力シール長L1が徐々に短くなる際、(i)先ず第1隙間小シール範囲βのシール長は変わらずに、第1隙間大シール範囲γのシール長が徐々に短くなる。そして、(ii)第1隙間大シール範囲γのシール長が無くなってから、第1隙間小シール範囲βのシール長が徐々に短くなる。
これによって、(i)第1隙間大シール範囲γのシール長が徐々に短くなる範囲では、第1出力ポート16の油圧Padvが、図2中の実線に示すように、従来に比較して高くなり、(ii)第1隙間小シール範囲βのシール長が徐々に短くなる範囲では、第1出力ポート16の油圧Padvは従来と同じである。
(2)一方、電磁アクチュエータ13の電流値の増加に伴ってスプール12が図1左方向へ移動すると、第2出力シール長L1’が徐々に長くなるとともに、第2排出シール長L2’が徐々に短くなる。
この第2出力シール長L1’が徐々に長くなる際、(i)先ず第2隙間小シール範囲β’のシール長が徐々に長くなる。そして、(ii)第2出力シール長L1’が第2隙間小シール範囲β’をシールしたら、第2隙間小シール範囲β’のシール長は変わらずに、第2隙間大シール範囲γ’のシール長が徐々に長くなる。
これによって、(i)第2隙間小シール範囲β’のシール長が徐々に長くなる範囲では、第2出力ポート18の油圧Pretは図2中の実線に示すように従来と同じであり、(ii)第2隙間大シール範囲γ’のシール長が徐々に長くなる範囲では、第2出力ポート18の油圧Pretが従来に比較して高くなる。
この第2出力シール長L1’が徐々に長くなる際、(i)先ず第2隙間小シール範囲β’のシール長が徐々に長くなる。そして、(ii)第2出力シール長L1’が第2隙間小シール範囲β’をシールしたら、第2隙間小シール範囲β’のシール長は変わらずに、第2隙間大シール範囲γ’のシール長が徐々に長くなる。
これによって、(i)第2隙間小シール範囲β’のシール長が徐々に長くなる範囲では、第2出力ポート18の油圧Pretは図2中の実線に示すように従来と同じであり、(ii)第2隙間大シール範囲γ’のシール長が徐々に長くなる範囲では、第2出力ポート18の油圧Pretが従来に比較して高くなる。
(実施例1の第1効果)
上述したように、スリーブ11に第1、第2流体導入部24、25を設けたことにより、第1、第2流体導入部24、25によってシール範囲α、α’の途中まで油圧が供給されるため、分配室23と第1、第2出力ポート16、18のシール力が弱められ、結果的に、第1、第2出力ポート16、18の油圧が高められる。即ち、進角室7aと遅角室7bの平均油圧が、図3(b)の実線Dに示すように、従来(図3中、破線C)に比較して高められる。
このため、カムシャフトのトルク変動(例えば、吸排気バルブの駆動トルクによる変動等)により、進角室7aと遅角室7bの油圧変動が大きくなっても、進角室7aおよび遅角室7bが負圧になる不具合を回避することができる。即ち、進角室7aや遅角室7bに空気が吸い込まれることで発生するベーンロータ6の変動を無くすことができ、カム角度の保持安定性が損なわれることがない。
上述したように、スリーブ11に第1、第2流体導入部24、25を設けたことにより、第1、第2流体導入部24、25によってシール範囲α、α’の途中まで油圧が供給されるため、分配室23と第1、第2出力ポート16、18のシール力が弱められ、結果的に、第1、第2出力ポート16、18の油圧が高められる。即ち、進角室7aと遅角室7bの平均油圧が、図3(b)の実線Dに示すように、従来(図3中、破線C)に比較して高められる。
このため、カムシャフトのトルク変動(例えば、吸排気バルブの駆動トルクによる変動等)により、進角室7aと遅角室7bの油圧変動が大きくなっても、進角室7aおよび遅角室7bが負圧になる不具合を回避することができる。即ち、進角室7aや遅角室7bに空気が吸い込まれることで発生するベーンロータ6の変動を無くすことができ、カム角度の保持安定性が損なわれることがない。
(実施例1の第2効果)
また、スプール12の移動途中において、第1切替ランド21が第1隙間大シール範囲γのシール長を変化させる状態と、第2切替ランド22が第2隙間大シール範囲γ’のシール長を変化させる状態とが、オーバーラップする。即ち、図2に示すように、スプール12が中立状態にあるときに、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’とがオーバーラップする。
このため、第1、第2出力ポート16、18の油圧が変化する全範囲において、平均出力油圧が上昇する。即ち、第1、第2出力ポート16、18の油圧が変化する全範囲において、進角室7aと遅角室7bの平均油圧を従来に比較して高めることができる。
また、スプール12の移動途中において、第1切替ランド21が第1隙間大シール範囲γのシール長を変化させる状態と、第2切替ランド22が第2隙間大シール範囲γ’のシール長を変化させる状態とが、オーバーラップする。即ち、図2に示すように、スプール12が中立状態にあるときに、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’とがオーバーラップする。
このため、第1、第2出力ポート16、18の油圧が変化する全範囲において、平均出力油圧が上昇する。即ち、第1、第2出力ポート16、18の油圧が変化する全範囲において、進角室7aと遅角室7bの平均油圧を従来に比較して高めることができる。
(実施例1の第3効果)
さらに、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’のオーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、分配室23は第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して第1、第2出力ポート16、18に連通する。即ち、スプール12が中立状態にあるときに、分配室23は第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して第1、第2出力ポート16、18に連通する。
オーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、分配室23と第1、第2出力ポート16、18は、固定絞りとして作用する第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して連通する状態であるため、スプール12のストローク量xに対して第1、第2出力ポート16、18の出力圧の差圧の傾きが抑えられる。
このように、このオーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、油圧差(Padv−Pret)の傾きが抑えられるため、スプール12の中立状態における油圧差(Padv−Pret)のコントロール精度を高めることができる。即ち、スプール12の中立状態におけるカムシャフトの進角制御の精度を高めることができる。
さらに、第1隙間大シール範囲γと第2隙間大シール範囲γ’のオーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、分配室23は第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して第1、第2出力ポート16、18に連通する。即ち、スプール12が中立状態にあるときに、分配室23は第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して第1、第2出力ポート16、18に連通する。
オーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、分配室23と第1、第2出力ポート16、18は、固定絞りとして作用する第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して連通する状態であるため、スプール12のストローク量xに対して第1、第2出力ポート16、18の出力圧の差圧の傾きが抑えられる。
このように、このオーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、油圧差(Padv−Pret)の傾きが抑えられるため、スプール12の中立状態における油圧差(Padv−Pret)のコントロール精度を高めることができる。即ち、スプール12の中立状態におけるカムシャフトの進角制御の精度を高めることができる。
(第3効果の補足説明)
このオーバーラップ範囲(γ∩γ’)において、スプール12のストローク量xに対して油圧差(Padv−Pret)の傾きが抑えられる理由を、第1出力ポート16を例に図4を参照して説明する。
なお、この補足説明および図4では、上記の実施例1の説明とは異なり、
第1排出シール長L2をa、
第1出力シール長L1をb、
第1隙間小シール範囲βのシール長(以下、第1固定シール長)をc、
スリーブ11のストローク量(変位量)をx、
入力ポート17に供給される供給油圧をPin、
従来技術における第1出力ポート16の出力油圧をPadv、
本実施例における第1出力ポート16の出力油圧をPadv’とする。
このオーバーラップ範囲(γ∩γ’)において、スプール12のストローク量xに対して油圧差(Padv−Pret)の傾きが抑えられる理由を、第1出力ポート16を例に図4を参照して説明する。
なお、この補足説明および図4では、上記の実施例1の説明とは異なり、
第1排出シール長L2をa、
第1出力シール長L1をb、
第1隙間小シール範囲βのシール長(以下、第1固定シール長)をc、
スリーブ11のストローク量(変位量)をx、
入力ポート17に供給される供給油圧をPin、
従来技術における第1出力ポート16の出力油圧をPadv、
本実施例における第1出力ポート16の出力油圧をPadv’とする。
従来技術における第1出力ポート16の出力油圧は、
Padv=a/(a+b)・Pin
である。
実施例1の第1出力ポート16の出力油圧は、
Padv’=a/(a+c)・Pin
である。
オーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、b>cであるため、Padv<Padv’となり、同じ供給油圧であれば、従来技術よりも実施例1の方が第1出力ポート16から高い進角油圧が発生する。
Padv=a/(a+b)・Pin
である。
実施例1の第1出力ポート16の出力油圧は、
Padv’=a/(a+c)・Pin
である。
オーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、b>cであるため、Padv<Padv’となり、同じ供給油圧であれば、従来技術よりも実施例1の方が第1出力ポート16から高い進角油圧が発生する。
ここで、本発明を用いなくても、第1出力シール長bを第1固定シール長cと同等とすることで、進角油圧の上昇効果を得ることが可能になる。具体的には、特許文献1(特開2000−337113号公報の技術)に開示されるように、第1、第2切替ランド21、22のランド長を短縮したり、第1、第2切替ランド21、22に分配室23と第1、第2出力ポート16、18を連通させる切欠部を設けることで、第1、第2出力ポート16、18の出力油圧を高めることができる。
しかし、特許文献1に開示される技術は、分配室23と第1、第2出力ポート16、18が切欠部等で連通する状態(第1、第2出力ポート16、18の出力油圧が同時に高まる状態:スプール12の中立状態:本実施例のオーバーラップ範囲に相当する)では、スプール12のストローク量xに対して第1、第2出力ポート16、18の油圧変化が大きくなる。即ち、スプール12が微小変位しても、第1、第2出力ポート16、18の油圧差が敏感に変化するデメリットが生じる。
この時の圧力変化は、特許文献1の場合、スプール12のストローク量xによらず
dPadv/dx=1/(a+b)・Pin
で一定である。
これに対し、本実施例の場合は、
dPadv’/dx=c/(a+c+x)2 ・Pin
となる。
この時の圧力変化は、特許文献1の場合、スプール12のストローク量xによらず
dPadv/dx=1/(a+b)・Pin
で一定である。
これに対し、本実施例の場合は、
dPadv’/dx=c/(a+c+x)2 ・Pin
となる。
特許文献1と、本実施例の出力油圧の傾き成分を、ストローク量x=0(スプール12の中立点)において「特許文献1−本実施例」の形で比較すると、
1/(a+b)−c/(a+c+x)2
となる。これを変形することで
{a2 +c2 +c・(a−b)}/{(a+b)・(a+c)2 } ・・・(1)
が得られる。
ここで、第1、第2出力ポート16、18の出力油圧が同時に高まる状態では、「第1排出シール長a>第1出力シール長b」が殆どの場合で成立する。このため、上記(1)式は常に正となる。
1/(a+b)−c/(a+c+x)2
となる。これを変形することで
{a2 +c2 +c・(a−b)}/{(a+b)・(a+c)2 } ・・・(1)
が得られる。
ここで、第1、第2出力ポート16、18の出力油圧が同時に高まる状態では、「第1排出シール長a>第1出力シール長b」が殆どの場合で成立する。このため、上記(1)式は常に正となる。
従って、本実施例に示すように、スリーブ11に第1、第2流体導入部24、25を設けることにより、オーバーラップ範囲(γ∩γ’)では、固定絞りとして作用する第1、第2隙間小シール範囲β、β’を介して分配室23が第1、第2出力ポート16、18に連通することにより、スプール12のストローク量xに対して第1、第2出力ポート16、18の出力油圧の差圧の傾きが抑えられる。
即ち、上述したように、スプール12の中立状態における進角室7aと遅角室7bの油圧のコントロール精度を高めることができ、カムシャフトの進角制御の精度を高めることができる。
即ち、上述したように、スプール12の中立状態における進角室7aと遅角室7bの油圧のコントロール精度を高めることができ、カムシャフトの進角制御の精度を高めることができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、スリーブ11の挿通穴14を拡径することで第1、第2流体導入部24、25を設ける例を示したが、スリーブ11の挿通穴14に溝や切欠部などを形成して第1、第2流体導入部24、25を設けても良い。
上記の実施例で示したバルブ可変機構1は、実施例を説明する一例であって、バルブ可変機構1の内部の油圧アクチュエータによって進角調整できる構造であれば他の構造であっても良い。
例えば、上記の実施例では、シューハウジング5内に3つの凹部7を形成し、ベーンロータ6の外周部に3つのベーン6aを設けた例を示したが、凹部7の数やベーン6aの数は構成上1つあるいはそれ以上であればいくつでも構わないものであり、凹部7およびベーン6aの数を他の数にしても良い。
また、シューハウジング5がクランクシャフトと同期回転し、ベーンロータ6がカムシャフトと一体回転する例を示したが、ベーンロータ6をクランクシャフトに同期回転させ、シューハウジング5がカムシャフトと一体回転するように構成しても良い。
上記の実施例では、スリーブ11の挿通穴14を拡径することで第1、第2流体導入部24、25を設ける例を示したが、スリーブ11の挿通穴14に溝や切欠部などを形成して第1、第2流体導入部24、25を設けても良い。
上記の実施例で示したバルブ可変機構1は、実施例を説明する一例であって、バルブ可変機構1の内部の油圧アクチュエータによって進角調整できる構造であれば他の構造であっても良い。
例えば、上記の実施例では、シューハウジング5内に3つの凹部7を形成し、ベーンロータ6の外周部に3つのベーン6aを設けた例を示したが、凹部7の数やベーン6aの数は構成上1つあるいはそれ以上であればいくつでも構わないものであり、凹部7およびベーン6aの数を他の数にしても良い。
また、シューハウジング5がクランクシャフトと同期回転し、ベーンロータ6がカムシャフトと一体回転する例を示したが、ベーンロータ6をクランクシャフトに同期回転させ、シューハウジング5がカムシャフトと一体回転するように構成しても良い。
上記の実施例では、バルブ可変機構1と組み合わされるオイルフローコントロールバルブ2の制御に本発明を適用したが、入力ポート17に供給されるオイルを第1、第2出力ポート16、18に分配制御する全てのオイルフローコントロールバルブ2に本発明を適用しても良い。
また、流体の一例としてオイルを用いる例を示したが、オイル以外の液体や、気体など、他の流体をコントロールする流体コントロールバルブに本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、スプール12を電磁アクチュエータ13で駆動する例を示したが、ピエゾスタックを積層してなるピエゾアクチュエータ、電動モータなど、他の駆動手段によってスプール12を駆動するものであっても良い。
また、流体の一例としてオイルを用いる例を示したが、オイル以外の液体や、気体など、他の流体をコントロールする流体コントロールバルブに本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、スプール12を電磁アクチュエータ13で駆動する例を示したが、ピエゾスタックを積層してなるピエゾアクチュエータ、電動モータなど、他の駆動手段によってスプール12を駆動するものであっても良い。
1 バルブ可変機構
2 オイルフローコントロールバルブ(流体コントロールバルブ)
5 シューハウジング(回転駆動体)
6 ベーンロータ(回転従動体)
7a 進角室
7b 遅角室
10 スプール弁
11 スリーブ(バルブハウジング)
12 スプール
13 電磁アクチュエータ(駆動手段)
15 第1排出ポート
16 第1出力ポート
17 入力ポート
18 第2出力ポート
19 第2排出ポート
21 第1切替ランド
22 第2切替ランド
23 分配室
24 第1流体導入部(拡径部)
25 第2流体導入部(拡径部)
L1 第1出力シール長
L1’ 第2出力シール長
L2 第1排出シール長
L2’ 第2排出シール長
α 第1出力シール長のシール範囲
α’ 第2出力シール長のシール範囲
β 第1隙間小シール範囲
β’ 第2隙間小シール範囲
γ 第1隙間大シール範囲
γ’ 第2隙間大シール範囲
2 オイルフローコントロールバルブ(流体コントロールバルブ)
5 シューハウジング(回転駆動体)
6 ベーンロータ(回転従動体)
7a 進角室
7b 遅角室
10 スプール弁
11 スリーブ(バルブハウジング)
12 スプール
13 電磁アクチュエータ(駆動手段)
15 第1排出ポート
16 第1出力ポート
17 入力ポート
18 第2出力ポート
19 第2排出ポート
21 第1切替ランド
22 第2切替ランド
23 分配室
24 第1流体導入部(拡径部)
25 第2流体導入部(拡径部)
L1 第1出力シール長
L1’ 第2出力シール長
L2 第1排出シール長
L2’ 第2排出シール長
α 第1出力シール長のシール範囲
α’ 第2出力シール長のシール範囲
β 第1隙間小シール範囲
β’ 第2隙間小シール範囲
γ 第1隙間大シール範囲
γ’ 第2隙間大シール範囲
Claims (4)
- (a)バルブハウジング内において軸方向に摺動自在に支持されるスプールを備えるスプール弁と、前記スプールを軸方向へ駆動する駆動手段とを具備するものであり、
(b)前記バルブハウジングは、軸方向に向かって第1出力ポート、入力ポート、第2出力ポートを備え、
前記スプールは、前記第1出力ポートをシールする第1切替ランド、前記第2出力ポートをシールする第2切替ランドを備え、
(c)前記スプールを軸方向に移動させることにより、
前記バルブハウジング内において前記入力ポートに連通する分配室と前記第1出力ポートの軸方向の第1出力シール長を変化させるとともに、
前記分配室と前記第2出力ポートの軸方向の第2出力シール長を変化させ、
前記第1、第2出力シール長の比率により前記第1、第2出力ポートの出力圧の制御を行う流体コントロールバルブにおいて、
(d)前記バルブハウジングには、
前記分配室内の流体を、前記第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)の軸方向の途中まで導く第1、第2流体導入部が設けられ、
前記第1、第2出力シール長のシール範囲(α、α’)は、
前記第1、第2流体導入部が設けられていない第1、第2隙間小シール範囲(β、β’)と、
前記第1、第2流体導入部が設けられた第1、第2隙間大シール範囲(γ、γ’)とからなることを特徴とする流体コントロールバルブ。 - 請求項1に記載の流体コントロールバルブにおいて、
前記第1切替ランドが前記第1隙間大シール範囲(γ)のシール長を変化させる状態と、
前記第2切替ランドが前記第2隙間大シール範囲(γ’)のシール長を変化させる状態とが、前記スプール弁の軸方向移動範囲においてオーバーラップすることを特徴とする流体コントロールバルブ。 - 請求項1または請求項2に記載の流体コントロールバルブにおいて、
前記第1、第2流体導入部は、前記シール範囲(α、α’)内において前記分配室側に形成された拡径部であることを特徴とする流体コントロールバルブ。 - 請求項1〜請求項3のうちのいずれかに記載の流体コントロールバルブにおいて、
この流体コントロールバルブは、
内燃機関のクランクシャフトに同期して回転駆動される回転駆動体と、
この回転駆動体に対して相対回転可能に設けられ、前記内燃機関のカムシャフトと一体に回転する回転従動体とを備え、
前記回転駆動体と前記回転従動体の間に形成された進角室へ油圧を供給することによって、前記回転駆動体に対して前記回転従動体とともに前記カムシャフトを進角側へ変位させるとともに、前記回転駆動体と前記回転従動体の間に形成された遅角室へ油圧を供給することによって、前記回転駆動体に対して前記回転従動体とともに前記カムシャフトを遅角側へ変位させるバルブ可変機構と組み合わされ、
前記内燃機関の作動中に、油圧源で発生した油圧を、前記進角室および前記遅角室に相対的に給排させるオイルフローコントロールバルブであることを特徴とする流体コントロールバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005305839A JP2007113694A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 流体コントロールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005305839A JP2007113694A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 流体コントロールバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007113694A true JP2007113694A (ja) | 2007-05-10 |
Family
ID=38096071
Family Applications (1)
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JP2005305839A Pending JP2007113694A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 流体コントロールバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007113694A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101510335B1 (ko) | 2013-10-30 | 2015-04-08 | 현대자동차 주식회사 | 가변 압축비 장치 |
-
2005
- 2005-10-20 JP JP2005305839A patent/JP2007113694A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101510335B1 (ko) | 2013-10-30 | 2015-04-08 | 현대자동차 주식회사 | 가변 압축비 장치 |
CN104595042A (zh) * | 2013-10-30 | 2015-05-06 | 现代自动车株式会社 | 可变压缩比装置 |
US9441539B2 (en) | 2013-10-30 | 2016-09-13 | Hyundai Motor Company | Variable compression ratio apparatus |
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