JP2007111617A - 廃酸液処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 焙焼反応温度を所定の温度範囲になるような炉内の焙焼反応を安定させて最適な焙焼反応温度制御を行うことにより、メンテナンスの周期を延長し、焙焼炉で生成される酸化鉄中の塩素イオン濃度を低く抑えることが可能な廃酸液処理方法を提供する。
【解決手段】 予め、正常な炉内状態において、焙焼反応温度をT℃としたとき、(T−150)℃〜(T−5)℃である温度領域を炉内で特定し、この領域内の少なくとも一点の位置の温度が(T−150)℃〜(T−30)℃の範囲となるように炉内の焙焼反応の温度制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、廃酸液等を噴霧式の焙焼炉で処理する方法に関する。
製鉄所における設備の一つに、鋼を製造する際に鋼表面の酸化スケールを除去するため、塩酸等を用いて酸洗いを行う酸洗設備がある。酸洗液中には鋼表面から脱落したスケール等が蓄積されるため、所定の性状に至った酸洗液は、廃酸として焙焼反応炉(以下において「焙焼炉」という。)で処理される。
鋼板の酸洗時に生じる廃酸液は、焙焼炉で噴霧状にスプレーして処理する方法が用いられている。この噴霧式焙焼炉の形式には2通りあり、1つはドラボー型と呼ばれているものであり、他の一つはルスナー型と呼ばれている方式である。
前者の方式は、廃酸液を直接炉にスプレーし焙焼反応を行う方式で、炉容積を大きくとる必要がある為に設備的には大型となるが、焙焼反応時間は長く取れる為、酸化鉄の塩素イオン濃度を下げる事が出来る。このためハードフェライト原料等として利用されている。
また後者の方式では、廃酸液は前処理を行い、塩酸濃度を上げてから反応炉にスプレーする方式で炉容積は比較的小型となるが、焙焼反応時間が短い為、酸化鉄の塩素イオン濃度が高く設備の耐酸対策が必要である。発生した酸化鉄はソフトフェライト原料等として磁気テープや磁気カードへ利用されている。また、ドラボー型、ルスナー型、いずれの方式においても、生成物として得られる酸化鉄中の塩素イオン濃度は低いほど好ましいとされている。
焙焼炉内では、上部のスプレー装置より噴霧された微細な液滴が、高温の燃焼ガスの接触による水分の蒸発により塩酸及び塩化鉄の濃縮が起こり液滴を形成する。続いて廃酸液の粘度と表面張力とが大きくなり液滴はいっそう球状化し、水・塩化水素の蒸発による塩化鉄の濃縮、結晶粒膜の形成が起こる。水分と塩化水素の蒸発は表面に形成された結晶粒膜が厚くなると、次第に減率乾燥の模様を呈するようになる。そして、表面温度が急激に上昇し塩化第一鉄の溶融、更に下記反応式による分解反応が進み、殻内の塩化鉄は結晶粒膜となり、殻内にはHOとHClガスの空間が生じる。更に温度上昇から殻内のHOとHClガスは外殻を通して噴出される。殻内のガスが噴出された後、内部のFeClの反応が行なわれ反応は完結しFeとHClガスに分離される。
2FeCl+2HO+1/2O=Fe+4HCl
この焙焼炉を効率よく操業するには、炉内の温度管理が重要なポイントとなる。
例えば、特許文献1では、原料である塩化鉄水溶液中の鉄濃度及び製品である酸化鉄の圧縮密度、平均粒径、塩素濃度を所定の周期で検出し、これらの検出値を入力変数として焙焼炉の最適胴部温度および最適炉底温度をファジー理論に基づいて演算し、焙焼炉内の胴部温度が該演算結果と一致するように燃焼ガス流量をカスケード制御し、所定の周期で検出した焙焼炉内の胴部温度及び炉底温度を入力変数としてバルブの回転数をファジー理論に基づいて演算し、炉底温度が該演算結果と一致するようにバルブの回転数を制御する技術が開示されている。
特開平06−056430号公報
前記の特許文献1の技術では、ファジー理論によって最適な胴部温度と底部温度を計算し、その目標温度となるように燃焼ガス流量をカスケード制御するが、目標温度が理論に基づいた計算であり、誤差が生じる虞がある。このため、常時最適な温度制御をしようとしても無理があった。このため、焙焼炉において生産される酸化鉄中の塩素イオン濃度が安定せず、加えて1週間に1回程度の焙焼炉のメンテナンス作業を要していた。このメンテナンス作業には48時間程度必要とするため、設備停止によるロス、及びメンテナンス作業に要する労力、コストも無視できないものであった。
そこで本発明は、焙焼反応温度を所定の温度範囲になるような炉内の焙焼反応を安定させて最適な焙焼反応温度制御を行うことにより、メンテナンスの周期を延長し、焙焼炉で生成される酸化鉄中の塩素イオン濃度を低く抑えることが可能な廃酸液処理方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、焙焼炉内温度に着目して多様な実験を行い、以下の知見を得ることができた。
(1)焙焼炉内で、焙焼反応が起こる直前の温度(焙焼反応温度直下の温度から、150℃低い温度までの温度範囲、酸液が塩酸の場合550〜695℃)に着目し、炉内で安定的な焙焼反応か進行しているときに、上記「焙焼反応が起こる直前の温度」である炉内領域を特定し、この領域の温度を所定の温度範囲内に制御すれば炉内温度分布が安定する。
(2)炉内温度は、廃酸液流量ではなく、燃料流量を変化させて制御すれば炉内温度分布が安定する。
本発明はかかる知見に基づいて完成されたものである。かくして第一の本発明は、予め、正常な炉内状態において、焙焼反応温度をT℃としたとき、(T−150)℃〜(T−5)℃である温度領域を炉内で特定し、この領域内の少なくとも一点の位置の温度が(T−150)℃〜(T−30)℃の範囲となるように炉内の焙焼反応の温度制御を行う廃酸液処理方法である。
ここに「正常な炉内状態」とは、炉内圧力が−980〜−1960Pa(負圧)の範囲で推移している状態をいう。また、「焙焼反応温度T」とは、酸液が塩酸の場合、通常700℃の温度をいう。したがって、炉内で特定されるべき位置の温度は550〜695℃である。
上記廃酸液処理方法において、炉内の焙焼反応の温度を燃料の流量で制御することが好ましい。
本発明によれば、噴霧式焙焼炉の温度を安定して制御することが可能となり、従来では不可能であった自動運転も可能となる。更には従来1週間程度の間隔で行っていたメンテナンス周期を1ヶ月程度に延長することができる。すなわち連続運転で1ケ月を超える長期安定運転が可能となるとともに、無人化運転も実現可能となり、省力化に優れた効果を奏する。また、生成される酸化鉄中の塩素イオン濃度を低く抑えることができる。
(実施例)
図1は本発明の廃酸液処理方法に使用される焙焼設備の一例を概略的に示す模式図である。図示の焙焼設備100は、製鉄所内の酸洗設備(不図示)から排出された廃酸液2が、焙焼炉1の炉頂部10から供給される。炉頂部10内には、廃酸液2を一時貯留するバッファタンク(不図示)から、廃酸液2が配管11により導かれており、該配管11の先端にはスプレーノズル3が配設されている。通常、スプレーノズル3は焙焼炉1の頂部10に複数設けられている。
なお、本実施例において酸洗に使用される酸液の種類は塩酸であり、その廃酸液の代表的な性状は以下のとおりであった。
HCl :2.0〜 6.0質量%
FeCl:23.0〜33.0質量%
比重 :1.28〜1.33
その他微量のF・As・P・S・Si・C等のスケール・SS等を含む。
焙焼炉1の熱風炉吹込み口12からは、該焙焼炉1内の焙焼反応を促進するための熱源であるCガス(コークス工場等から発生する。)5及び燃焼空気15の混合気が導き入れられている。炉内で生じた焙焼反応の生成物である塩化水素ガス6は炉頂部10から排出され、酸化鉄4は炉底部13に沈降蓄積され、適宜炉内から取り出される。
炉頂部10のHClを含むガス出口14には、炉頂部ガス出口温度計TI−0が設置されている。また、炉側部には、炉高方向に上から順に5つの温度計TI−1、TI−2、TI−3、TI−4、及びTI−5が設けられ、これら温度計の先端部は炉内まで差し込まれて配置されている。なお、これらの温度計の内、定常操業時に実際に必要とされるのは、TI−3のみで、他の温度計は、炉内の温度状況を知りたい場合に使用されるものである。焙焼炉1において、各温度計を使用して定常状態における炉内温度を調査したところ、TI−3の温度計が550〜670℃の温度域を示した。本発明においては、かかる温度域の少なくとも1点の温度を550〜670℃の温度範囲にコントロールする。炉内温度計TI−3により得られる温度情報は、後述する炉内温度指示調節計TIC−1に伝えられている。
なお、本実施例に使用した焙焼炉の大きさ、及び各温度計の配置位置を図7、及び表1に示す。
Figure 2007111617

熱風炉床を基準値(0)とした場合の寸法。炉の内径は7360mmである。
炉側部の炉高中央近傍には、焙焼炉内の圧力を検知するための炉内圧力計PI−1が設けられている。
廃酸液2を焙焼炉1内に導き入れる配管11には、廃酸液流量指示計FI−1が設けられ、これからの情報を基に、廃酸液流量指示調節計FIC−1により、廃酸液流量バルブFV−1の開度が調節されて、廃酸液2の焙焼炉1内への流量がコントロールされている。
焙焼炉内温度計TI−3により得られた温度情報は、炉内温度指示調節計TIC−1に送られる。炉内温度指示調節計TIC−1は、この温度情報を基にCガス流量指示調節計FIC−2にCガス5のその時点における最適流量情報を伝える。Cガス流量指示調節計FIC−2は、Cガス流量指示計FI−2及び、炉内温度指示調節計TIC−1からの情報により、Cガス流量バルブFV−2の開度を調節し、Cガス5の流量が決定される。
一方、燃焼空気15の供給ラインに配置されている燃焼空気流量指示調節計FIC−3は、Cガス流量指示計FI−2からの情報を受け取り、燃焼空気流量指示計FI−3からの情報も加味した上で、最適空気量を演算して、燃焼空気流量バルブFV−3の開度を決定する。かくして、炉内温度計TI−3の位置の温度が、550〜670℃となるような、最適量のCガス5と燃焼空気15との混合気が熱風炉吹込み口12から焙焼炉1内に供給される。
また、炉内圧力計PI−1により得られた焙焼炉1内の圧力情報は、炉内圧力指示調節計PIC−1に伝えられる。炉内圧力指示調節計PIC−1は、この情報を基に炉内圧力調整バルブHV−1の開度をコントロールし、適量の出口ガスを炉内から外部へと排出する。かくして、炉内圧力は所定の範囲に調節される。
本発明の廃酸液処理方法では、炉内温度が安定して制御できる制御温度のポイントを探す為に焙焼炉1の高さ方向に設けた各温度計TI−0〜TI−5にて経時的に温度測定しつつテスト運転を行った。その結果、焙焼炉1の高さ方向略中央やや上寄りの炉内温度計TI−3における温度制御による運転が最も酸化鉄塩素イオン濃度が安定すると共に炉内温度分布も安定することを確認した。この理由を考察したところ、炉内温度計TI−3の温度域は550〜670℃であり、この温度は焙焼反応が起こる直前の温度であることがわかった。いわゆるHClやHOが蒸発し、かつ焙焼反応が起こる直前の温度を示す領域を特定し、この領域で温度制御することが本発明の一番のポイントとなる。つまり、焙焼反応が起こっている温度を示す領域にある温度計(TI−4、TI−5)による制御や、焙焼反応が起こる前の温度を示す領域にある温度計(TI−0〜TI−2)による制御では炉内温度が不安定になることがわかった。なお、図1に示す本発明の一実施形態において炉内温度計TI−3は、焙焼炉1全高の中央部近傍に表されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、温度制御すべき部位は、あくまで上記焙焼反応が起こる直前の温度を示す炉内の部位である。
なお、550〜670℃の温度範囲に炉内の温度制御を行うことが好ましいが、さらに好ましくは570〜630℃、もっとも好ましくは、600〜620℃の範囲である。
更に焙焼反応の安定の為には、廃酸液濃度や、廃酸液流量に影響を受けない燃料流量を媒体とすることが、焙焼反応の安定化と酸化鉄の塩素イオン濃度の安定化にとって好ましい。ここで「燃料」とは、Cガスのような気体、重油のような流体等、特に限定はなく、燃料であればよい。
なお、燃焼空気の比率は一定でも変化させてもどちらでも良いが、生成物である酸化第二鉄の粒径を制御したい場合には、この比率を変化させてもよい。
(比較例)
図2は、従来の廃酸液処理設備200を概略的に示す模式図である。なお、図1において説明した部材と同一の部材が使用されている場合には、図1における場合と同一の参照符号を付して、その説明を省略することがある。
比較例の焙焼設備200では、廃酸液2は流量指示計FI−1の指示により、流量バルブFV−1の開度をコントロールし、スプレーノズル3に送られる。
また焙焼炉1の下部から燃料(Cガス5)と燃焼空気15を送り、燃焼させる。炉内圧力計PI−1は独立して炉内圧力を測定するのみで、その測定結果を炉内圧力管理に利用することは無い。炉内は約−980〜−1960Paになるように、圧力指示計HM−1から指示され、炉内圧力調整バルブHV−1の開度を制御している。
従来技術である焙焼設備200では、炉内の温度制御を炉頂部ガス出口温度計TI−0の温度計実績値に基づいて実施していた。つまり、炉頂部ガス出口温度計TI−0によりえられる出口ガス温度を監視し、廃酸液流量指示計FI−1、廃酸液流量バルブFV−1のバルブの開閉を手動で実施して焙焼反応の制御を行なってきた。しかし、焙焼反応による生成物である酸化鉄の塩素イオン濃度の変動が大きく、且つ炉内温度分布が安定しない等から、連続した安定運転が出来ない状態となっていた。さらに、従来の出口ガス温度制御は、制御媒体を廃酸液流量としていたが、元々工場より排出される廃酸液濃度が不安定の為、反応炉内部での焙焼反応による反応熱の変動が大であった。
反応炉の炉内圧力は、常時−980〜−1960Paの負圧になるような目標値に調整し運転をしているが、圧力は廃酸液の濃度変化やスプレー流量、又燃料のCガス圧力変動等により変化し、調整不良は失火や爆発等に繋がる恐れが有る為、細心の注意が必要となっている。
(評価方法)
本発明例では、図1に示した廃酸液処理設備により廃酸液を処理した。また、比較例では、図2に示した廃酸液処理設備により廃酸液を処理した。
製鉄所の中の酸洗工場から排出された廃酸液をそれぞれ本発明例、比較例の廃酸液処理設備の焙焼炉内に送り、廃酸液を処理した。
本発明例による、焙焼炉内壁部高さ方向各部位の温度、及びCガス流量の時間経過による推移の実測値を図3に示す。図3において、左スケールは温度(℃)、及びCガス流量(Nm/H)を表している。なお、図3では、TI−2の温度推移が表されていないが、これは、TI−2は常時測定していないためである。TI−2の温度は通常は480〜530℃程度で、(T−150)℃未満の温度範囲にある。
図4は、炉内圧力、廃酸液スプレー量、廃酸液スプレー圧力、燃焼空気圧力の推移の実測値をそれぞれ示す。図4において、左スケールは、燃焼空気圧力(kPa)、炉内圧力(kPa)、廃酸スプレー圧力(MPa)、及び廃酸スプレー流量(m/H)をそれぞれ表している。
また、比較例における焙焼炉内壁部高さ方向各部位の温度、及びCガス流量の時間経過による推移の実測値を図5に示す。図5において、左スケールは温度(℃)、及びCガス流量(Nm/H)を表している。図6は、炉内状況を表す、炉内圧力、廃酸液スプレー量、廃酸液スプレー圧力、燃焼空気圧力の推移の実測値をそれぞれ示す。図6において、左スケールは、燃焼空気圧力(kPa)、炉内圧力(kPa)、廃酸スプレー圧力(MPa)、及び廃酸スプレー流量(m/H)をそれぞれ表している。
これらの結果のうち、主要部をまとめて表2に示す。なお、バラツキとは(最大値―最小値)で示す。
Figure 2007111617

このように、本発明例の廃酸液処理方法によれば、炉内状態及び生成物のばらつきが少なく、酸化第二鉄の塩素濃度が低化した。また、炉内の運転状況は極めて安定していることから、図1において炉内圧力計PI−1の値に基づいて圧力指示調節計PIC−1から炉内圧力調整バルブHV−1を自動で制御することも可能となった。一方、比較例では、炉内圧力の変動が大きいため、自動化は不可能であった。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う廃酸液処理方法もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明にかかる廃酸液処理方法に使用される廃酸液処理設備の一実施形態を示す概略図である。 従来の技術にかかる廃酸液処理方法に使用される廃酸液処理設備の一実施形態を示す概略図である。 本発明例による、焙焼炉内壁部高さ方向各部位の温度、及びCガス流量の時間経過による推移を示す図である。 本発明例による炉内状況を表す、炉内圧力、廃酸液スプレー流量、廃酸液スプレー圧力、燃焼空気圧力の推移を示す図である。 比較例における焙焼炉出口、焙焼炉内壁部高さ方向各部位の温度、及びCガス流量の時間経過による推移を示す図である。 比較例における炉内圧力、廃酸液スプレー流量、廃酸液スプレー圧力、燃焼空気圧力の推移をそれぞれ示す図である。 本実施例に使用した焙焼炉の大きさ、及び各温度計の配置位置を示す図である。
符号の説明
1 焙焼炉
2 廃酸液
3 スプレーノズル
4 酸化鉄
5 Cガス
6 HClガス
10 炉頂部
11 配管
12 熱風炉吹込み口
13 炉底部
14 炉頂部ガス出口
15 燃焼空気
100、200 廃酸液処理設備
FI−1 廃酸液流量指示計
FI−2 Cガス流量指示計
FI−3 燃焼空気流量指示計
FV−1 廃酸液流量バルブ
FV−2 Cガス流量バルブ
FV−3 燃焼空気流量バルブ
HV−1 炉内圧力調整バルブ
HM−1 炉内圧力指示計
FIC−1 廃酸液流量指示調節計
FIC−2 Cガス流量指示調節計
FIC−3 燃焼空気流量指示調節計
PIC−1 炉内圧力指示調節計
TIC−1 炉内温度指示調節計
PI−1 炉内圧力計
TI−0 炉頂部ガス出口温度計
TI−1、TI−2、TI−3、TI−4、TI−5 焙焼炉内温度計

Claims (3)

  1. 予め、正常な炉内状態において、焙焼反応温度をT℃としたとき、(T−150)℃〜(T−5)℃である温度領域を炉内で特定し、この領域内の少なくとも一点の位置の温度が(T−150)℃〜(T−30)℃の範囲となるように炉内の焙焼反応の温度制御を行う廃酸液処理方法。
  2. 前記炉内の焙焼反応の温度を燃料の流量で制御することを特徴とする請求項1記載の廃酸液処理方法。
  3. 前記廃酸液は塩酸液であり、前記焙焼反応温度T℃は、略700℃である、請求項1又は2に記載の廃酸液処理方法。
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