JP2007111267A - 液体容器の蓋構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポットの栓体に嵌合される蓋部材の開放する方式が引き上げ式であり、かつ蓋の着脱を迅速に行うことが可能なポットにおいて、洗浄水を円滑に排出できる蓋構造を提供することである。
【解決手段】蓋部材6が、蓋キャップ12と、栓体4に対する係合手段15と、該蓋キャップ12に上下動可能に係合された蓋リング13と、蓋キャップ12と蓋リング13の間に介在されたばね14とからなり、蓋キャップ12に設けられた係合孔22を挟んで一対のリブ21が設けられ、その一対のリブ21間に前記係合手段15が配置され、前記リブ21間の下端に排水用の開放部20が形成され、蓋リング13の内周面に係合手段15に対向した規制リブ39と該規制リブ39の下方に係合解除スペース44が設けられ、蓋リング13が上向きに移動されたときに前記規制リブ39が係合手段15から離れ、該係合手段15が前記係合解除スペース44に対向することにより栓体4に対する係合手段15のロックが解除されるようにした。
【選択図】図2A

Description

この発明は、ポットなどの液体容器における蓋構造に関し、特に栓体に対する蓋の着脱構造に関するものである。
液体容器の蓋構造は、一般に、栓体に着脱自在にねじ結合された蓋部材と、その蓋部材に装着され前記栓体の流出口を密封するシール部とからなる。栓体の流出口を開閉する際は蓋部材を1〜2回ねじることにより取付け・取外しが行われる。以下、この蓋構造を「ねじ式」と称する(特許文献1)。
また、他の液体容器の蓋構造として、栓体の流出口に吸い口を上下動可能に装着し、吸い口キャップをこれに弾性的に係合させるとともに流出口をシールするようにしたものも知られている。吸い口キャップを引上げると吸い口が同時に上方に移行し、吸い口キャップを一定以上強く引上げることにより吸い口との係合が係合リブの弾性変形によって外れ、吸い口キャップが開放される。以下、この蓋構造を「引上げ式」と称する(特許文献2)。
特開2003−155050公報(段落0015、図1、図2) 特許第319808号公報(段落0016、図1、図2)
前記特許文献1に示されたねじ式の蓋構造は、蓋部材の着脱に際し蓋部材を1〜2回ねじる必要があり、操作の迅速性に欠ける問題がある。また特許文献2に示された引上げ式の蓋構造は、操作の迅速性はあるが、吸い口キャップが吸い口に弾性的に係合する構造であるため、吸い口のない通常の液体容器、即ち、液体容器の流出口に直接蓋キャップを嵌合したタイプの蓋構造には適用することができない。また、吸い口を省略して、吸い口本体部に直接吸い口キャップを嵌合する構造を採用することも考えられるが、両者の係合は係合リブ相互の弾性変形によるものであるから、吸い口キャップを引上げることにより簡単に外れてしまうおそれがある。また、一般的に液体容器の蓋構造においては、洗浄水が円滑に排出できる構造が要求される。
そこで、この発明は、吸い口をもたない通常の液体容器の流出口に嵌合される蓋であって、その蓋をねじることなく引上げることによって迅速に開放でき、しかも蓋嵌合時にはロック構造の作用により確実強固に係合できるようにした蓋構造であって、洗浄水の排出が円滑に行えるようにした液体容器の蓋構造を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、図2Aに示したように、栓体4に着脱自在に嵌合される蓋部材6と、その蓋部材6に設けられ前記栓体4に係脱自在となる係合手段15と、前記蓋部材6に装着され前記栓体4の流出口5’を密封する蓋パッキン16とからなる液体容器の蓋構造を前提とする。
この発明においては、蓋部材6は前記流出口5’を含む部分に外嵌される円筒部17を有する蓋キャップ12と、該蓋キャップ12の前記円筒部17の外周に上下動可能に係合された蓋リング13と、前記蓋キャップ12と蓋リング13の間に介在されたばね14の組み合わせからなる。
前記蓋キャップ12の円筒部17の内側に蓋パッキン16が装着され、該円筒部17と蓋リング13との対向すき間を閉塞するつば部19、19’が前記円筒部17の外周面又は蓋リング13の内周面のいずれか一方に設けられ、該円筒部17に設けられた係合孔22の外側面に該係合孔22を挟んで一対のリブ21が設けられ、その一対のリブ21間に前記係合手段15が配置され、前記リブ21間の下端に開放部20が形成される。
また、前記蓋リング13の内周面に該係合手段15に対向した規制リブ39と該規制リブ39の下方に係合解除スペース44が設けられる。
前記規制リブ39に当接した係合手段15が係合孔22を通じて流出口5’部分の外周に係合される。蓋リング13が外部からの操作により上向きに移動されたときに前記係合手段15が前記係合解除スペース44に対向することにより流出口5’に対する係合手段15の係合が解除される。
上記構成の蓋構造は、通常の状態では、蓋部材6が栓体4に嵌合され、蓋パッキン16によって流出口5’がシールされるとともに、係合手段15の一部が流出口5’の部分に係合し、また蓋リング13内周面の規制リブ39が前記係合手段15に当接してロックされる。これによって蓋部材6は流出口5’をシールする。
蓋部材6を外して流出口5’を開放する際は、蓋リング13を把持して上向きに一定量移動させると、これと一体の規制リブ39が上昇し、係合手段15の外端が係合解除スペース44に臨む。その状態で蓋部材6の全体を引き上げると、係合手段15の外端部が前記スペース44に落ち込みロックが解除される。これにより蓋部材6を栓体4から外すことができ、同時に流出口5’が開放される。逆に、蓋部材6を被せる際は、予め手で蓋リング13を蓋キャップ12に対して上方に移動させ、係合手段15を係合解除スペース44に対向させた状態で流出口5’に嵌合させる。嵌合後に手を離すと蓋リング13が蓋キャップ12に対して下降し係合手段15が栓体4に係合されるとともに、規制リブ39に当接してロックされる。
前記の係合手段15は、欠円リング32に一体に設けられたフック33により形成される場合がある。このフック33は前記流出口部材5に係合するフック内端部33aと前記規制リブ39に接触するフック外端部33bとを有するものを使用することができる。また、フック33を欠円リング32と一体のベンディング部34の下端に設けた構成をとることができる。さらに、フック33自体がベンディング可能である場合は、蓋部材6を被せる際に、予め蓋リング13を上方に移動させることなくフック33をベンディングさせながら被せることができる。
また、ポット全体を洗浄する場合において、一対のリブ21間を通過する洗浄水はその下端部の開放部20を通じて外部に排出される。また円筒部17の外周面に外向きのつば部19又は蓋リング13の内周面に内向きつば部19’が設けられているため、これらによって円筒部17と蓋リング13との対向すき間が閉塞される。これにより外部からの異物の侵入が防止される。
以上のように、この発明によれば、流出口を開放する際は、蓋リングを把持してこれを若干持ち上げることにより係合手段の係合を外し、その蓋リングを把持したまま蓋部材全体を引き上げることにより行うことができる。また、流出口を閉塞する際は、蓋部材を流出口部材に嵌合して押し下げると、係合手段が規制リブにより内方に押し込まれ、流出口部材に係合されるとともにロックされる。このように蓋部材の開閉いずれの操作もねじ操作を伴うことがなく、上下方向への操作のみによって迅速に開閉操作を行うことができる。
また、洗浄時において、洗浄水が開放部から排水され内部に滞留することが防止される。また、円筒部17の外周面に外向きのつば部19又は蓋リング13の内周面に内向きつば部19’が設けられているため、外部からの異物の侵入が防止される。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
実施例1の対象となる液体容器は、図1から図3に示したような携帯用のポットである。このポットは、真空二重容器1aとその上端開口部に固定された肩部材2からなる容器本体1、前記肩部材2にねじ嵌合され、容器本体1の開口部に栓パッキン3(図2A参照)を介して装着された栓体4、及びその栓体4に嵌合された蓋部材6等からなる。
前記の栓体4は、図2Eに示したように、流出口部材5と、肩部材2のねじ部2aにねじ結合される栓スカート部7と、その栓スカート部7の上面部を覆う栓カバー11とからなる。栓スカート部7の偏芯位置に穴7aが設けられるとともに、その穴7a上に栓カバー11の同径の穴11aが同芯状態に強制嵌合され、栓スカート部7と栓カバー11が一体化される。栓カバー11の穴11aの内周面に回り止め突起35が設けられる。
流出口部材5は栓スカート部7の穴7a側から挿通され、該流出口部材5に装着されたパッキン5aが栓スカート部7の穴7aに密着されシールが図られる。また前記パッキン5aの上方に回り止め溝35’が上下方向に形成されるとともに、そのパッキン5aの下方に段部5bが設けられる。回り止め溝35’が前記の回り止め突起35と嵌合し、流出口部材5の周方向の位置決めがなされる(図6(b)参照)。また、前記段部5bが前記穴7aの下端部に係合し流出口部材5の上方への抜け出しが規制される。
前記流出口部材5の上端に流出口5’が設けられ、また、その内部の偏心位置に空気抜き孔10が設けられる。さらに流出口部材5の下端外周に前記の栓パッキン3が装着され、その栓パッキン3が容器本体1の開口部内面に密着される。
栓カバー11の穴11aから上方に突き出した流出口部材5の外周面に係合突条9が形成され、また係合突条9の下部にこれより小径の溝底をもった係合溝9’が設けられる(図2A〜図2C参照)。また、その係合溝9’の下部の外径面は係合突条9の最大径と同等か又は微小な嵌め合いすき間だけ小径の案内面8が設けられる。この案内面8は後述のように、蓋部材6を被せる際に蓋キャップ12の円筒部17に実質的に接触し蓋部材6の姿勢を保持する。
前記の流出口5’を開閉する蓋部材6は、図3に示したように、蓋キャップ12と、その外周に嵌合される蓋リング13、これらの間に装着されたばね14、係合手段15及び蓋パッキン16(図2A参照)からなる。
蓋キャップ12は、円筒部17の上端にこれより大径の天板18を一体に設けたものであり、円筒部17の下端に外向きつば部19が設けられる。円筒部17の外周等配位置の4個所に平坦面17a(図3、図4(b)参照)が形成される。各平坦面17aを形成する左右両側縁に下端から中程にわたる範囲に対向一対のリブ21、21が設けられる。リブ21の下端は外向きつば部19に達するが、リブ21、21間の外向きつば部19の部分は切り欠かれ、開放部20となっている。この開放部20は円筒部17の下端から外向きに突き出した制限リブ40によりその大きさが制限される。
前記一対のリブ21、21の間の平坦面17aにその内外面を貫通して係合孔22(図2B参照)が設けられる。
天板18の下面には、補強用の多数のリブ23(図3参照)が設けられる。また、天板18の上面において、その周縁に片寄って紐取付け部24が設けられ、その取付け孔25に紐26が挿通される。紐26の他端は前記の栓スカート部7に設けられた下紐取付け部24’に取付けられる(図1参照)。前記紐取付け部24を利用してその周縁側端面に径方向外向きに凹状に開放されたロック受部27が設けられ、後述のロック部材43がこのロック受部27に係合される。なお、下紐取付け部24’は栓カバー11又は肩部材2に設けてもよい。
天板18の下面中央部には、前記円筒部17より小径で同心状の円筒でなるパッキン装着部28が設けられ、その装着部28に蓋パッキン16が装着される。蓋パッキン16は、その上端部に外向きに屈曲したシール部29を有し、また下端中央部につまみ部31が設けられる。このつまみ部31は、蓋パッキン16を交換する場合の便宜のために設けられる。
前記の係合手段15は、図3に示したように、前記円筒部17の外径より若干大径の欠円リング32と、その欠円リング32の周方向等配位置の4箇所において下方に延び若干内方に湾曲したベンディング部34と、そのベンディング部34の下端に設けられたフック33からなる。各フック33は、ベンディング部34の下端から内方斜め上向きに屈曲してフック内端部33aが形成され、また、ベンディング部34の下端から外方斜め下向きに屈曲してフック外端部33bが形成される。
前記の係合手段15は、その欠円リング32を拡径して円筒部17の外周面に嵌合させる。欠円リング32を前記のリブ21の上端に係合支持させて係合手段15の上下方向の位置決めを行う(図4(a)参照)。また、各フック33は一対のリブ21の間に配置されることにより、周方向の位置決めが行われる。各フック33は前記の係合孔22にその外周面から挿入され、通常の状態において、フック内端部33aが蓋キャップ12の内周面に突き出し、フック外端部33bが蓋キャップ12の外周面に突き出す(図2(b)参照)。また、ベンディング部34が円筒部17の平坦面17aに当接して(図4(b)参照)、係合手段15の径方向の位置決めを行う。
図4(b)に示したように、欠円リング32の内径が円筒部17の外径より若干大きく形成されている(同図の径差S参照)のは、ベンディング部34の上端、即ちベンディングの支点の位置を円筒部17の外方に定めるためである。同図に示したように、ベンディング部34に対向した円筒部17の面は平坦面17aとなっているので、平坦面17aと対向する部分における欠円リング32との間隔S’は前記の径差Sより大となっている。このような間隔S’を設けることによりベンディング部34に所要の湾曲を付与できるようにしている。
前記の外向きつば部19は円筒部17と蓋リング13間のすき間を閉塞し(図2A参照)、異物の侵入を防止する。また、前記一対のリブ21間における外向きつば部19の切欠きによる開放部20は蓋部材6の内部に侵入した洗浄水の排水のために有用である。その開放部20は制限リブ40によって必要最小限の大きさに制限され、外部からの異物の侵入を防止している。
蓋リング13は、図3に示したように、上半分が下半分より若干大径に形成され、その径差による外周段差部が指掛け部37となっており、内周段差部がばね受部38となっている。なお、指掛け部37は、径差による段差部によって形成する構造に代えて、同径の外周面にローレットなどの滑り止め部を設けることによっても形成することができる。
また、前記蓋リング13の小径部の内周面において、4箇所の等配位置に上向きに開放されたU字形の規制リブ39が設けられるとともに、中心対称の2個所に小突起41が設けられる。また、大径部の外周面に取付け部42が設けられ、その取付け部42にロック部材43が上下方向に回転自在に取り付けられる。蓋部材6を栓体4に嵌合した図2の状態において、起立されたロック部材43の上端は前述したロック受部27に係合され、蓋キャップ12に対する蓋リング13の上方への移動を阻止する。
前記の蓋リング13は、その内周面にばね14を収納するとともにその下端を前記のばね受部38に支持させ、かつ規制リブ39が一対のリブ21間に嵌合するよう周方向の位置決めをしながら、先に係合手段15を嵌合した状態にある蓋キャップ12の円筒部17の外周に嵌合させる。その嵌合によってばね14の上端が天板18の下面に当り圧縮される。蓋リング13の上端が蓋キャップ12の天板18の上面と揃った状態で、前記の小突起41がつば部19の上面に係合され、蓋キャップ12と蓋リング13が一体化され蓋部材6が構成される。
このとき図5(a)(b)に示したように、各フック33のフック外端部33bが規制リブ39に当接してフック33の外面側への移動が規制されフック33がロックされる。また、前記規制リブ39の下端と蓋リング13下端部内周面との間にフック33のフック外端部33bが落ち込む係合解除スペース44が形成される(図5(a)参照)。この場合、フック33に対して蓋リング13が相対的に低い位置にある。
前記の蓋部材6を栓体4の流出口部材5に嵌合した図6(a)の状態において、フック33に対して蓋リング13が相対的に低い位置にあるときは、フック外端部33bが規制リブ39に当たって外方への動きが規制され、フック33がロック状態となる。また、相対的に高い位置にあるときは(図6(a)の一点鎖線参照)、フック外端部33bが前記の係合解除スペース44に対向しロック解除状態となる。
フック内端部33aが係合する栓体4の係合突条9の下面は、図7(a)に示したように、係合溝9’から(即ち、下から)係合突条9に(即ち、上に)至るに従い拡径する傾斜面9aとなっており、また、係合突条9の上面はこれと反対の傾斜面9bとなっている。
なお、図2Cに示したように、蓋部材6を流出口部材5に嵌合閉塞する際、フック33が係合突条9に係合するより時間的に早い段階で、前記の円筒部17の下端と案内面8の上端とがオーバラップする構造となっている(図中Lはオーバラップ量を示す。)。このため、蓋部材6の流出口部材5に対する嵌合の当初は、フック33が係合突条9に係合するより時間的に早い段階で円筒部17下端が案内面8の上端に嵌合し、その嵌合により蓋部材6の姿勢が安定する。蓋部材6の姿勢が安定した後にフック33の係合突条9への係合が始まるので、複数あるフック33の係合開始に時間的な遅れが生じることなく、同時に係合される。このため、いわゆる半係り状態となる不都合が解消される。
また、案内面8の外径の大きさは、通常係合突条9の外径と等しい大きさに設定されるが、円筒部17に対する接触面積が広い案内面8との間では大きな面圧が発生し、嵌合円筒部17が円滑に嵌合され難い場合がある。このため、案内面8の外径は係合突条9の外径に比べ所要の嵌め合いすき間だけ小径に形成することが望ましい。
さらに、蓋部材6が流出口5’を閉塞した状態において、該蓋部材6の一部(例えば、蓋リング13の下端又は蓋キャップ12の円筒部17の下端)と栓体4の一部(例えば、栓カバー11)の間に、図2Dに示したように、上下方向の所定のクリアランス(δ又はδ’)を設けることが望ましい。様々な条件下(例えば、栓スカート部7と栓カバー11の嵌合不足、部品寸法のバラツキ等)において、栓体4に対する蓋部材6の着脱を円滑に行うことができるからである。
実施例1の蓋構造は以上のようなものであり、次にその作用について説明する。
蓋部材6を栓体4に嵌合し流出口5’を閉鎖した図2Aの状態において、栓体4の流出口5’は蓋パッキン16のシール部29によりシールされる。また、蓋部材6は係合手段15のフック33によって係合突条9に係合され、該フック33は規制リブ39によりロックされる(図7(a)参照)。また、蓋部材6の蓋リング13はロック部材43が蓋キャップ12のロック受部27に係合してロックされる。
ここで、蓋部材6を外して流出口5’を開放する場合は、ロック部材43をロック受部27から外して蓋リング13のロックを解除したのち、蓋リング13外周面の指掛け部37を把持し、蓋リング13をばね14のばね力に抗して若干引き上げる。そうすると、蓋リング13が図6(a)の実線の状態から二点鎖線で示すように上昇し、フック33のフック外端部33bが係合解除スペース44に臨む(図7(b)参照)。これによりフック33が規制リブ39から離れロックが解除される。引き続いて蓋部材6全体を引き上げることにより、蓋部材6が外され流出口5’が開放される。外された蓋部材6は吊り紐26により栓スカート部7に支持される(図1参照)。容器本体1を傾けることにより、開放された流出口5’から液体が流出される。
次に、開放状態にある流出口5’に蓋部材6を嵌合して該流出口5’を閉塞する場合は、図8(a)に示したように、蓋リング13はばね14によってフック33より下方に押し下げられた状態にあり、フック内端部33aが傾斜面9bに当り、さらに係合突条9に乗り上げることによりフック33自体がベンディングする。係合突条9を乗り越えるとフック内端部33aが傾斜面9a側に係合してロック状態となる(図8(b)参照)。これと同時に、蓋パッキン16のシール部29が流出口5’をシールし閉塞される。
蓋部材6の開閉は前記のように、引上げることにより開放し、押し下げることにより閉塞するものであって、ねじることがないので、蓋部材6に取り付けられた紐26が捩れることがない。
図9に示した変形例のように、フック33が比較的厚く形成されるなどしてそれ自体にベンディング性がない場合は、蓋部材6を嵌合する際に予め蓋リング13を把持して上方に移動させておき、フック外端部33bを係合解除スペース44に臨ませ、ベンディング部34をベンディングさせながら係合突条9を越えさせる。
なお、お手入れに際し栓体4を分解する場合は、まず蓋部材6を栓体4から外し、次に栓スカート部7を肩部材2のねじ部2aから外す。次に、流出口部材5の流出口5’を上から下に押すことにより流出口部材5を穴11a、7aから抜き出す。栓スカート部7と栓カバー11は相互に強制嵌合されているので分解することはできない。このため、図2Eに示したように、流出口部材5と、栓スカート部7と栓カバー11との組立体の2部分に分解することができる。
図10A及び図10Bに示した実施例2は、前記実施例1の場合において、蓋キャップ12の円筒部17の下端に設けた外向きつば部19を省略し、これに代えて蓋リング13の下端部内周面に内向きつば部19’を設けたものである。この内向きつば部19’は図10Bに示したように、規制リブ39の部分を除いて設けられ、蓋キャップ12と組み合わされた際に、内向きつば部19’がリブ21間に嵌合される。これにより内向きつば部19’は、外部から蓋部材6への異物の侵入を防止する。
実施例1のポットの一部を示す正面図 同上の縦断正面図 図2Aの一部拡大断面図 図2Aの蓋嵌合時の一部拡大断面図 図2Aの一部拡大断面図 栓部材の分解断面図 実施例1の蓋部材の分解斜視図 (a)同上の蓋の一部の正面図、(b)(a)図のb−b線の断面図 (a)同上の蓋部材の断面図、(b)(a)図のc−c線の断面図 (a)同上の蓋部材の閉止状態の断面図、(b)(a)図のd−d線の断面図 (a)同上のフック部分のロック状態の断面図、(b)同上のロック解除状態の断面図 (a)同上の蓋部材嵌合開始時のフック部分の断面図、(b)は同上の蓋部材嵌合状態のフック部分の断面図 フックがベンディング性がない場合の蓋部材嵌合開始時のフック部分の断面図 実施例2の一部断面図 同上の分解斜視図
符号の説明
1 容器本体
1a 真空二重容器
2 肩部材
2a ねじ部
3 栓パッキン
4 栓体
5 流出口部材
5a パッキン
5b 段部
5’ 流出口
6 蓋部材
7 栓スカート部
8 案内面
9 係合突条
9’ 係合溝
10 空気抜き孔
11 栓カバー
11a 穴
12 蓋キャップ
13 蓋リング
14 ばね
15 係合手段
16 蓋パッキン
17 円筒部
17a 平坦面
18 天板
19 外向きつば部
19’ 内向きつば部
20 開放部
21 リブ
22 係合孔
23 リブ
24 紐取付け部
24’ 下紐取付け部
25 取付け孔
26 紐
27 ロック受部
28 パッキン装着部
29 シール部
31 つまみ部
32 欠円リング
33 フック
33a フック内端部
33b フック外端部
34 ベンディング部
35 回り止め突起
35’ 回り止め溝
37 指掛け部
38 ばね受部
39 規制リブ
40 制限リブ
41 小突起
42 取付け部
43 ロック部材
44 係合解除スペース
45 リブ

Claims (3)

  1. 栓体(4)に着脱自在に嵌合される蓋部材(6)と、その蓋部材(6)に設けられ前記栓体(4)に係脱自在となる係合手段(15)と、前記蓋部材(6)に装着され前記栓体(4)の流出口(5’)を密封する蓋パッキン(16)とからなる液体容器の蓋構造において、
    前記蓋部材(6)は前記流出口(5’)を含む部分に外嵌される円筒部(17)を有する蓋キャップ(12)と、該蓋キャップ(12)の前記円筒部(17)の外周に上下動可能に係合された蓋リング(13)と、前記蓋キャップ(12)と蓋リング(13)の間に介在されたばね(14)の組み合わせからなり、前記蓋キャップ(12)の円筒部(17)の内側に前記蓋パッキン(16)が装着され、
    該円筒部(17)と蓋リング(13)との対向すき間を閉塞するつば部(19)(19’)が前記円筒部(17)の外周面又は蓋リング(13)の内周面のいずれか一方に設けられ、該円筒部(17)に設けられた係合孔(22)の外側面に該係合孔(22)を挟んで一対のリブ(21)が設けられ、その一対のリブ(21)間に前記係合手段(15)が配置され、前記リブ(21)間の下端に開放部(20)が形成され、前記蓋リング(13)の内周面に該係合手段(15)に対向した規制リブ(39)と該規制リブ(39)の下方に係合解除スペース(44)が設けられ、該規制リブ(39)に当接した係合手段(15)が前記係合孔(22)を通じて前記栓体(4)の外周に係合され、該蓋リング(13)が外部からの操作により上向きに移動されたときに前記係合手段(15)が係合解除スペース(44)に対向して係合が解除されるようにしたことを特徴とする液体容器の蓋構造。
  2. 前記係合手段(15)が、欠円リング(32)に一体に設けられたフック(33)により形成され、前記フック(33)は前記栓体(4)に係合するフック内端部(33a)と前記規制リブ(39)に当接するフック外端部(33b)とを有することを特徴とする請求項1に記載の液体容器の蓋構造。
  3. 前記フック(33)は、前記欠円リング(32)から下方に延びたベンディング部(34)の下端に設けられ、前記フック内端部(33a)は該ベンディング部(34)下端の内周側に形成され、前記フック外端部(33b)は該ベンディング部(34)下端の外周側に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の液体容器の蓋構造。
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