JP2007110274A - 通信システム、通信装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

通信システム、通信装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】安全かつ容易に通信設定を行うことができるようにする。
【解決手段】 デジタルカメラ11は、ユーザ301指示に基づいて、矢印311に示されるように、アクセスポイント12に通信接続の確立を試みる。アクセスポイント12は、赤外LED発光部161を点滅させ、同期信号や設定情報を、矢印312に示されるように送信する。ユーザは、デジタルカメラ11の光学ブロック41を赤外LED発光部161に向け、その出射光(赤外光)を受光するように、デジタルカメラ11の位置を制御する。デジタルカメラ11は、ユーザに制御されて、アクセスポイント12の赤外LED発光部161を撮影し、その撮影画像を解析して設定情報を取得する。本発明は、通信システムに適用することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は通信システム、通信装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、安全かつ容易に通信設定を行うことができるようにする通信システム、通信装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、家庭内LAN(Local Area Network)等のネットワークの普及等により、デジタルカメラにおいても、ネットワークを利用したデータ共有機能への要求が高まってきている。特に、無線の通信を用いるネットワークである、いわゆる無線LAN(Local Area Network)の規格として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers , Inc.)802.11規格に準拠した無線LANが現在一般的に利用されており、この無線LANを介したデータ共有機能への要求が高まってきている。
無線LANには、アクセスポイント(Access Point)と称する無線LANの中継局を介して、ステーションと称する機器(例えば、無線通信機能を有するデジタルカメラ)を有線ネットワークの機器に接続するためのインフラストラクチャ(Infrastructure)方式がある。
この場合、不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させ、無線LANのセキュリティを向上させるために、アクセスポイントがSSID(Service Set ID)やWEP(Wired Equivalent Privacy)等の設定を有し、ステーションはこれらの情報を用いないと、アクセスポイントに接続することができない場合がある。
ステーションであるデジタルカメラは、通常、キーボードやマウス等の汎用の入力デバイスを有していない。従って、ユーザがこのような無線通信の設定を入力するには、煩雑な作業を必要とする恐れがある。また、正しく設定を行うためには、ネットワークの構築に関する知識も必要になる。
そこで、アクセスポイント側より設定情報をステーションに供給し、登録させることにより、無線通信の設定を自動化し、容易にする方法がある。ただし、その場合、無線LANと同じ無線通信機能を用いて設定情報の授受を行うようにすると、その設定情報が第3者に傍受され、悪用される恐れがある。
そこで、例えば赤外線通信等の他の通信方法を用いて設定情報を授受する方法が考えられる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、プロジェクタへの画像データ送信時において、赤外線通信を介して取得したパスワードを用いて接続を要求するデバイス、および赤外線通信を用いてそのパスワードをデバイスに供給するプロジェクタについて記載されている。
特開2004−118488号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような方法の場合、赤外線通信を行う処理部やデバイス(IrDA通信部)を各機器に設ける必要がある。つまり、例えば、ステーションがデジタルカメラである場合、本来の機能である撮影には全く関係の無い、設定情報を授受するためだけの赤外線通信部(赤外LED発光部や赤外線受光部等を含む)をそのデジタルカメラに設ける必要がある。従って、この方法においては、デバイスの製造コストが増大するだけでなく、消費電力が増大する恐れもある。また、装置の筐体の縮小化が困難になる恐れもある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、安全性を損なうことなく、容易に通信設定を行うことができるようにするものである。
本発明の第1の側面の通信システムは、第1の通信装置と第2の通信装置とが相互に無線通信を行う通信システムであって、前記第1の通信装置は、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光手段と、前記赤外光発光手段による発光を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記第2の通信装置に供給させる設定情報供給手段とを備え、前記第2の通信装置は、被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記第1の通信装置の前記赤外光発光手段の撮影画像群より、前記設定情報供給手段により供給される前記設定情報を抽出し取得する設定情報取得手段と、前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報を用いて、前記第1の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する認証処理手段とを備える。
本発明の第1の側面においては、第1の通信装置において、発光することにより赤外光が出力され、その発光が制御され、無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報が、その赤外光の点滅によって第2の通信装置に供給され、第2の通信装置において、被写体が撮影され、その撮影により得られた第1の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、設定情報が抽出されて取得され、その取得された設定情報を用いて第1の通信装置に認証処理を行わせるようにし、無線通信の接続が確立される。
本発明の第2の側面の通信装置は、他の通信装置と無線通信を行う通信装置であって、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光手段と、前記赤外光発光手段による発光を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させる設定情報供給手段とを備える。
前記設定情報は、通信情報を暗号化させるための共通鍵情報であるWEPキーを含むようにすることができる。
前記設定情報を生成する設定情報生成手段をさらに備えるようにすることができる。
前記設定情報生成手段により生成された前記設定情報を保持する設定情報保持手段をさらに備え、前記設定情報供給手段は、前記赤外光発光手段が制御可能になるまで待機し、前記赤外発光手段が制御可能な場合、前記赤外光発光手段を制御し、前記設定情報保持手段により保持されている前記設定情報を供給させるようにすることができる。
前記設定情報供給手段は、前記赤外光発光手段による発光を制御することにより、前記設定情報の供給タイミングを示す同期信号を供給させるようにすることができる。
本発明の第2の側面の通信方法は、他の通信装置と無線通信を行う通信装置の通信方法であって、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光部を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させるステップを含む。
本発明の第2の側面のプログラムは、他の通信装置と無線通信をコンピュータに行わせるプログラムであって、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光部を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させるステップを含む。
本発明の第2の側面においては、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光部が制御され、無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報が、その赤外光の点滅によって他の通信装置に供給される。
本発明の第3の側面の通信装置は、他の通信装置と無線通信を行う通信装置であって、被写体を撮影する撮影手段と、前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記他の通信装置が、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を抽出し取得する設定情報取得手段と、前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する認証処理手段とを備える。
前記設定情報取得手段は、前記撮影手段による撮影を制御する撮影制御手段と、前記撮影手段の撮影により得られた撮影画像を解析し、前記赤外光発光部の発光により出力される赤外光を検出する画像解析手段と、前記画像解析手段による解析結果に基づいて前記他の通信装置より供給される前記設定情報を抽出する設定情報抽出手段とを備えるようにすることができる。
前記画像解析手段の解析結果に基づいて、前記撮影画像より、前記赤外光発光部の部分を切り出して拡大する画像切り出し手段をさらに備えるようにすることができる。
前記画像解析手段の解析結果に基づいて、前記撮影手段による撮影のズームの設定を制御するズーム制御手段をさらに備えるようにすることができる。
前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記設定情報の供給タイミングを示す同期情報を取得し、前記同期情報に基づいて前記設定情報の取得タイミングを前記供給タイミングに同期させる同期制御手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の第3の側面の通信方法は、他の通信装置と無線通信を行う通信装置の通信方法であって、撮影部を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を抽出して取得し、前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立するステップを含む。
本発明の第3の側面のプログラムは、他の通信装置と無線通信をコンピュータに行わせるプログラムであって、撮影部を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を抽出して取得し、前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立するステップを含む。
本発明の第3の側面においては、撮影部を制御して撮影が行われ、得られた他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、その通信装置より供給される、無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報が抽出して取得され、その設定情報を用いて他の通信装置に認証処理を行わせ、無線通信の接続が確立される。
本発明の一側面によれば、無線通信を行うことができる。特に、安全かつ容易に通信設定を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本発明の第1の側面の通信システムは、第1の通信装置(例えば、図1のアクセスポイント)と第2の通信装置(例えば、図1のデジタルカメラ)とが相互に無線通信を行う通信システム(例えば、図1の通信システム)であって、前記第1の通信装置は、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光手段(例えば、図5の赤外LED発光部)と、前記赤外光発光手段による発光を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報(例えば、図5のWEPキー)を、前記赤外光の点滅によって前記第2の通信装置に供給させる設定情報供給手段(例えば、図6の設定情報供給部)とを備え、前記第2の通信装置は、被写体を撮影する撮影手段(例えば、図2のカメラ部)と、前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記第1の通信装置の前記赤外光発光手段の撮影画像群より、前記設定情報供給手段により供給される前記設定情報を抽出し取得する設定情報取得手段(例えば、図3の設定情報取得部)と、前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報を用いて、前記第1の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する認証処理手段(例えば、図4の認証処理部)とを備える。
本発明の第2の側面の通信装置は、他の通信装置(例えば、図1のデジタルカメラ)と無線通信を行う通信装置(例えば、図1のアクセスポイント)であって、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光手段(例えば、図5の赤外LED発光部)と、前記赤外光発光手段による発光を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させる設定情報供給手段(例えば、図6の設定情報供給部)とを備える。
前記設定情報は、通信情報を暗号化させるための共通鍵情報であるWEPキー(例えば、図5のWEPキー)を含むようにすることができる。
前記設定情報を生成する設定情報生成手段(例えば、図6の設定情報生成部)をさらに備えるようにすることができる。
前記設定情報生成手段により生成された前記設定情報を保持する設定情報保持手段(例えば、図5のRAM)をさらに備え、前記設定情報供給手段は、前記赤外光発光手段が制御可能になるまで待機し、前記赤外発光手段が制御可能な場合、前記赤外光発光手段を制御し、前記設定情報保持手段により保持されている前記設定情報を供給させるようにすることができる。
本発明の第2の側面の通信方法またはプログラムは、他の通信装置(例えば、図1のデジタルカメラ)と無線通信を行う通信装置(例えば、図1のアクセスポイント)の通信方法であって、発光することにより赤外光を出力する赤外光発光部(例えば、図5の赤外LED発光部)を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させるステップ(例えば、図10のステップS64)を含む。
本発明の第3の側面の通信装置は、他の通信装置(例えば、図1のアクセスポイント)と無線通信を行う通信装置(例えば、図1のデジタルカメラ)であって、被写体を撮影する撮影手段(例えば、図2のカメラ部)と、前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部(例えば、図5の赤外LED発光部)の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記他の通信装置が、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報(例えば、図5のWEPキー)を抽出し取得する設定情報取得手段(例えば、図3の設定情報取得部)と、前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する認証処理手段(例えば、図4の認証処理部)とを備える。
前記設定情報取得手段は、前記撮影手段による撮影を制御する撮影制御手段(例えば、図4の撮影制御部)と、前記撮影手段の撮影により得られた撮影画像を解析し、前記赤外光発光部の発光により出力される赤外光を検出する画像解析手段(例えば、図4の画像解析部)と、前記画像解析手段による解析結果に基づいて前記他の通信装置より供給される前記設定情報を抽出する設定情報抽出手段(例えば、図4の設定情報抽出部)とを備えるようにすることができる。
前記画像解析手段の解析結果に基づいて、前記撮影画像より、前記赤外光発光部の部分を切り出して拡大する画像切り出し手段(例えば、図4の画像切り出し部)をさらに備えるようにすることができる。
前記画像解析手段の解析結果に基づいて、前記撮影手段による撮影のズームの設定を制御するズーム制御手段(例えば、図4のズーム制御部)をさらに備えるようにすることができる。
前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記設定情報の供給タイミングを示す同期情報を取得し、前記同期情報に基づいて前記設定情報の取得タイミングを前記供給タイミングに同期させる同期制御手段(例えば、図4の同期制御部)をさらに備えるようにすることができる。
本発明の第3の側面の通信方法またはプログラムは、他の通信装置(例えば、図1のアクセスポイント)と無線通信を行う通信装置(例えば、図1のデジタルカメラ)の通信方法であって、撮影部(例えば、図2のカメラ部)を制御して撮影を行わせ(例えば、図9のステップS34)、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部(例えば、図5の赤外LED発光部)の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報(例えば、図5のWEPキー)を抽出して取得し(例えば、図9のステップS39)、前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する(例えば、図9のステップS41)ステップを含む。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した通信システムの一実施形態に係る構成例を示す図である。
図1において、通信システム1は、デジタルカメラ11、アクセスポイント12、パーソナルコンピュータ13、ネットワーク14、およびパーソナルコンピュータ15を有しており、各デバイスが互いに有線または無線の通信を行うシステムである。
図1に示されるように、アクセスポイント12は、無線LAN(Local Area Network)でステーション間を接続する電波中継機であり、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11x等の規格に基づいて、デジタルカメラ11やパーソナルコンピュータ13等の各ステーションと無線通信を行うことにより無線LANを構築する。
例えば、アクセスポイント12は、デジタルカメラ11から送信されてくるデータを中継してパーソナルコンピュータ13に送信したり、またはパーソナルコンピュータ13から送信されてくるデータを中継してデジタルカメラ12に送信したりする。
また、アクセスポイント12は、パーソナルコンピュータ15が接続されるネットワーク14にも接続され、ルーティング(Routing)やNAT(Network Address Translation)機能を備え、デジタルカメラ11やパーソナルコンピュータ13を含む無線LANとネットワーク14のブリッジとしても動作する。すなわち、デジタルカメラ11およびパーソナルコンピュータ13は、アクセスポイント12を介して互いに接続されるとともに、アクセスポイント12を介して、ネットワーク14に接続されるパーソナルコンピュータ15にも接続される。
例えば、アクセスポイント12は、デジタルカメラ11やパーソナルコンピュータ13から送信されてくるデータを中継してパーソナルコンピュータ15に送信したり、パーソナルコンピュータ15から送信されてくるデータを中継してデジタルカメラ11やパーソナルコンピュータ13に送信したりする。
なお、アクセスポイント12は、任意の場所に設置される。また、後述するように、アクセスポイント12は、アクセスポイント12と接続するための設定情報をデジタルカメラ11に供給するために、赤外線発光部を有している。アクセスポイント12は、赤外線発光部を発光させることにより赤外光を出力し、その赤外光の点滅により設定情報の供給(送信)を行う。アクセスポイント12の詳細な構成例については後述する。
デジタルカメラ11は、被写体を撮像し、撮像の結果得られる画像データを記録媒体に記録するカメラ機能の他に、IEEE802.11x等の所定の規格に基づいて無線通信を行う無線通信機能を有している。デジタルカメラ11は、この無線通信機能によりアクセスポイント12にインフラストラクチャ方式で接続し、アクセスポイント12が中継するネットワークに接続される他の装置と通信を行う。また、デジタルカメラ11は、アクセスポイント12より出力される赤外光を撮像することにより、アクセスポイント12より送信される設定情報を取得し、その情報に基づいて通信設定を行う。デジタルカメラ11の詳細な構成例については後述する。
パーソナルコンピュータ13は、アクセスポイント12を介してデジタルカメラ11と通信を行う装置の例を示している。例えば、パーソナルコンピュータ13は、アクセスポイント12を介して、デジタルカメラ11と通信を行い、デジタルカメラ11において得られた撮影画像データを取得したり、デジタルカメラ11にプログラムやデータを供給したりする。なお、通信の内容は任意である。
ネットワーク14は、有線または無線により構成されるネットワークの例を示しており、例えば、インターネット、LAN、公衆回線網等に代表される1つまたは複数のネットワークにより構成される。アクセスポイント12およびパーソナルコンピュータ15は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の所定のプロトコルに従って、このネットワーク14を介して相互に通信を行う。
パーソナルコンピュータ15は、パーソナルコンピュータ13と同様に、デジタルカメラ11と通信を行う装置の例を示している。図1の場合、パーソナルコンピュータ15は、ネットワーク14およびアクセスポイント13を介してデジタルカメラ11と通信を行い、例えば、デジタルカメラ11において得られた撮影画像データを取得したり、デジタルカメラ11にプログラムやデータを供給したりする。なお、通信の内容は任意である。
図1の通信システム1において、デジタルカメラ11は、例えばパーソナルコンピュータ13やパーソナルコンピュータ15に撮影画像データを転送する等のために、適宜、アクセスポイント12に接続する。ただし、アクセスポイント12が、不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報としてWEP(Wired Equivalent Privacy)キー等を有しているにも関わらず、デジタルカメラ11が、アクセスポイント12への接続に必要になる、その設定情報を有していない場合、アクセスポイント12は、赤外線発光部を発光(点滅)させることにより、赤外光を用いてその設定情報をデジタルカメラ11に供給する。デジタルカメラ11は、その赤外光を撮像することにより、設定情報を取得し、通信設定を行う。そして、デジタルカメラ11は、その通信設定を用いてアクセスポイント12に接続する。
一般的に、キーボードやマウス等のような入力デバイスは、多様な入力作業に対応可能であるが、そのサイズが大きい。逆に、携帯性が求められるデジタルカメラ11においては、その筐体サイズの縮小化やコストの低減化が重要視される。従って、デジタルカメラ11の入力デバイスは、通常、そのような汎用の巨大な入力デバイスではなく、ツマミ、ボタン、タッチパネル等の小さな入力デバイスが用いられ、必要最小限に構成される。
このように、デジタルカメラ11の入力性能(例えば、汎用性)は、一般的に低く、撮影機能以外の機能である、無線通信機能に関する通信設定の入力には不向きである場合が多い。従って、ユーザがデジタルカメラ11に設けられた入力デバイスを操作して、アクセスポイント12と通信接続するための設定情報を入力するには、煩雑な作業が必要になる。
そこで上述したように、アクセスポイント12に接続するのに必要な設定情報を、アクセスポイント12よりデジタルカメラ11に供給させるようにすることにより、デジタルカメラ11のユーザは、ネットワークの安全性を低下させることなく、容易にデジタルカメラ11をアクセスポイント12に接続させることができる。
また、アクセスポイント12は、無線LANの構築に使用される無線通信機能とは異なる通信方法(例えば赤外光)を用いてデジタルカメラ11に設定情報を供給することにより、その設定情報の授受の際の、第3者による設定情報の傍受を抑制し、安全に設定情報をデジタルカメラ11に供給することができる。
なお、設定情報の授受において赤外光を利用することにより、その通信可能範囲が限定され、例えば第3者が物陰等において通信を傍受することが困難になるので、アクセスポイント12は、より安全に設定情報をデジタルカメラ11に供給することができる。
また、デジタルカメラ11は、アクセスポイント12において発光された赤外光を撮影部において撮像することにより、設定情報を取得することができる。すなわち、デジタルカメラ11は、赤外線受光部等の赤外線通信のためだけの構成を設ける必要がなく、容易に設定情報を取得することができる。これにより、デジタルカメラ11は、筐体サイズ、製造コスト、および消費電力の増大を抑制することができる。
以上のように、デジタルカメラ11は、安全かつ容易に通信設定を行うことができる。
次に、各構成について具体的に説明する。
図2は、図1のデジタルカメラ11の内部の構成例を示すブロック図である。
図2において、デジタルカメラ11は各種の情報を伝送させるバス30を有している。そのバス30には、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、カメラ部34、入力部35、出力部36、記憶部37、ドライブ38、および無線通信部39が接続されている。
CPU31は、デジタルカメラ11全体の制御部であり、必要に応じて、専用のハードウェアを用いたり、ソフトウェアを実行したりすることにより、デジタルカメラ11の各部を制御する。ROM32は不揮発性の記憶部であり、CPU31により実行されるプログラムやデータ等、各種の情報が予め記憶されている。RAM33は、揮発性の記憶領域を有しており、CPU31によりROM32または記憶部37より読み出されたプログラムやデータを保持する。すなわち、CPU31は、ソフトウェアを実行する場合、ROM32に記憶されているプログラムを実行したり、ROM32または記憶部37からRAM33にロードしたプログラムを実行したりする。RAM33にはまた、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
カメラ部34は、例えばバス30を介してCPU31に制御され、被写体を撮像し、画像データを得る。カメラ部34は、その得た画像データ(撮影画像データ)を、例えば、バス30を介して記憶部37に供給し、記憶させる。
カメラ部34は、光学ブロック41、CCD(Charge Coupled Device)42、A/D(Analog / Digital)変換部43、および信号処理部44を有している。光学ブロック41は、光学レンズ、フォーカス機構、シャッタ機構、および絞り(アイリス)機構などから構成され、被写体に反射した光を像として集め、その被写体の光学的な像をCCD42の受光部に結像させる。なお、光学ブロック41は、入射光に含まれる赤外線を遮断する赤外線フィルタ51を有している。光学ブロック41は、通常の撮影においては、この赤外線フィルタを用いて入射光より赤外線を除外し、それをCCD42に集光させる。デジタルカメラ11は、夜間のような暗所において、フラッシュ光等を利用せずに撮影するために赤外線を積極的に利用して被写体を撮像するモードを備えている。このような暗所撮影モードにより被写体を撮像する場合、光学ブロック41の赤外線フィルタ51は、光路より除外される。
デジタルカメラ11は、この機能を用いて(暗所撮影モードにより)アクセスポイント12が有する赤外線発光部の発光を撮像することにより、設定情報を取得する。もちろん、赤外線フィルタを用いて赤外線を遮断する通常の撮影モードにおいてアクセスポイント12の赤外線発光部の発光を撮像するようにしても、赤外線発光部の発光量が十分に大きければ、デジタルカメラ11は、設定情報を取得することができる。しかしながら、デジタルカメラ11は、赤外線フィルタを使用しないようにすることにより、より確実に設定情報を取得することができる。
CCD42は、CCDセンサにより構成され、光学ブロック41により結像された被写体の光学的な像を光電変換することにより、電気信号である画像信号に変換する。CCD42は、変換の結果得られた電気信号である画像信号をA/D変換部43に供給する。なお、光学ブロック41が有する機構の動作やCCD42の駆動タイミング等は、CPU31により制御される。また、CCD42を一例としてあげた光電変換素子は、CCDセンサに限らず、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなど、光学的な画像を電気信号に変換できる撮像素子であればよい。
A/D変換部43は、CCD31から供給されたアナログ信号である画像信号を、デジタル信号である画像データに変換する。A/D変換部43は、変換により生成されたデジタル信号である画像データを信号処理部44に供給する。

信号処理部44は、A/D変換部43から供給されるデジタル信号である画像データに対して、適宜、利得を制御するAGC(Automatic Gain Control)処理、画像データの値(画素値)を補正することにより、白色などの予め定められた基準の色を基に全体の画像データにより表示される画像の色調を補正するAWB(Auto White Balance)処理、被写体に焦点(ピント)を合わせるAF(Auto Focus)処理、および、被写体の明るさを基に露出を決定するAE(Auto Exposure)処理等のカメラ信号処理、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等の所定のフォーマットでの圧縮符号化処理、並びに、その圧縮符号化処理に対応する伸張処理等の、所定の信号処理を施す。
入力部35は、ユーザ操作を受け付ける、例えば、ツマミ、ボタン、およびディスプレイに重畳されたタッチパネル等の専用の入力デバイス、並びに、外部入力端子等により構成され、各種情報の入力に関する処理を行う。なお、入力デバイスは、どのようなものであってもよく、キーボードやマウス等の汎用の入力デバイスを適用するようにしてもよい。
出力部36は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic ElectroLuminescence Display)等のディスプレイ、スピーカ、および外部出力端子等により構成され、音声や画像の出力に関する処理を行う。
記憶部37は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成され、カメラ部34において得られた撮影画像データ、並びに、CPU31により実行されるプログラムやデータ等、各種の情報が記憶される。
ドライブ38は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア61が適宜装着され、CPU31に制御されて、リムーバブルメディア61から読み出されたコンピュータプログラムやデータを、必要に応じて記憶部37にインストールする。なお、このドライブ38は、バス30より着脱可能に構成されるようにし、必要に応じてバス30に接続されるようにしてもよい。
無線通信部39は、CPU31に制御され、他の装置と無線通信を行う。例えば、無線通信部39は、図1のアクセスポイント12とIEEE802.11x(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、またはIEEE802.11g)の規格に基づいて無線通信を行い、無線LANを構築する。そして、無線通信部39は、アクセスポイント12を介してパーソナルコンピュータ15に接続し、例えば、撮影画像データをパーソナルコンピュータ15に供給したり、パーソナルコンピュータ15より情報を取得したりする。なお、無線通信の規格はどのようなものであってもよい。
無線通信部39は、MAC(Media Access Control)部71、ベースバンド処理部72、高周波処理部73、およびアンテナ74を有する。
アンテナ74は、信号を受信する場合、無線通信により、他の装置(例えば、図1の場合、アクセスポイント12)より送信されてくる変調波を電波として受信する。アンテナ74は、受信した変調波の信号を高周波処理部73に供給する。また、アンテナ74は、信号を送信する場合、高周波処理部73より供給された変調されている信号を、電波として放射する。例えば、図1の場合、その放射された電波は、アクセスポイント12により受信される。
高周波処理部73は、信号を受信する場合、アンテナ74より供給された変調波を、所定の復調方式によって復調する。高周波処理部73は、復調により得られた信号をベースバンド処理部72に供給する。また、高周波処理部73は、信号を送信する場合、ベースバンド処理部72から供給された信号を、所定の変調方式によって変調する。高周波処理部73は、変調された信号(変調波)をアンテナ74に供給する。
ベースバンド処理部72は、信号を受信する場合、高周波処理部73から供給された、アナログ信号である信号を、デジタル信号のデータに変換する。ベースバンド処理部73は、変換により生成されたデジタル信号のデータをMAC部71に供給する。また、ベースバンド処理部72は、信号を送信する場合、MAC部71から供給されたデジタル信号のデータを、アナログ信号である信号に変換する。ベースバンド処理部72は、変換により生成された信号を高周波処理部73に供給する。
MAC部71は、信号を受信する場合、ベースバンド処理部72から供給されたデータを、所定のフォーマットに変換する。例えば、MAC部71は、ベースバンド処理部72から供給されたデータに含まれているヘッダおよび誤り訂正符号(誤り検出符号)などを抽出し、ヘッダを基にデータを送信してきた機器などを特定し、誤り訂正符号を基に受信したデータの誤りを訂正するなどして、ヘッダおよび誤り訂正符号などを取り除いた方式のデータに変換する。MAC部71は、所定のフォーマットに変換されたデータを、バス30を介して、RAM33や記憶部37に供給して記憶させるか、またはCPU31に供給する。
図3は、CPU31の内部の詳細な構成例を示す図である。
図3において、CPU31は、アクセスポイント検索部101、検索結果表示部102、ユーザ指示受付部103、接続要求部104、確認部105、認証処理部106、通知処理部107、設定情報要求部108、および設定情報取得部109を有している。
アクセスポイント検索部101は、無線通信部39を制御し、アクセスポイント12より定期的に送信される、SSID(Service Set Identifier)(またはESSID(Extended Service Set Identifier))を含むパケット(ビーコン)を受信する。このSSIDは、ネットワーク(すなわち、アクセスポイント12が構築する無線LAN)の識別子である。
アクセスポイント検索部101は、無線通信部39を制御して、このビーコンの取得を試みることにより、通信可能範囲内のアクセスポイント12の検索を行う。そして、その検索結果を検索結果表示部102に供給する。検索結果表示部102は、出力部36を制御して、その検索結果をディスプレイに表示させる。検索結果の表示を行うと、検索結果表示部102は、その旨をユーザ指示受付部103に通知する。なお、検索結果の出力は音声により行うようにしてもよい。
デジタルカメラ11のユーザは、ディスプレイに表示された検索結果を参照し、必要に応じて、入力部35を操作してアクセスポイント12への接続を指示する(接続するネットワークをSSIDにより指定する)。ユーザ指示受付部103は、入力部35を制御し、そのユーザ指示を受け付け、接続要求部104に供給する。
接続要求部104は、無線通信部39を制御し、そのユーザ指示により指定されたアクセスポイント12に通信の接続を要求させ、その旨を確認部105に通知する。確認部105は、その要求に対する応答を確認し、例えば、アクセスポイント12に接続可能であれば、認証処理部106に認証処理を実行させる。その場合、認証処理部106は、無線通信部39を制御してアクセスポイント12と通信を行い、通信を確立させるための認証処理を行う。
また、確認部105は、アクセスポイント12との通信が不可能である場合、通知処理部107に、ユーザに対してエラー通知を行わせる。通知処理部107は、出力部36を制御して、音声や画像により接続に失敗した旨をユーザに通知する。
さらに、確認部105は、接続を確立するために必要な通信設定情報が不足し、このままではアクセスポイント12との接続を確立することができない場合、設定情報要求部108に、アクセスポイント12に対して接続に必要な設定情報を要求させる。例えば、アクセスポイント12に、通信情報を暗号化させるための共通鍵情報であるWEP(Wired Equivalent Privacy)キーが設定されている場合、確認部105は、設定情報要求部108に、そのWEPキーを要求させる。設定情報要求部108は、無線通信部39を制御し、WEPキー等の、アクセスポイント12への接続の確立に必要な設定情報を、アクセスポイント12に要求し、その旨を設定情報取得部109に供給する。
設定情報取得部109は、カメラ部34等を制御し、設定情報要求部108が要求した設定情報の取得に関する処理を行う。上述したように、アクセスポイント12は、設定情報を、赤外光を用いてデジタルカメラ11に供給する。設定情報取得部109は、カメラ部34等を制御し、その赤外光を撮像することにより、その設定情報を取得する。
図4は、設定情報取得部109の詳細な構成例を示すブロック図である。
図4に示されるように、設定情報取得部109は、同期制御部121、撮影制御部122、画像解析部123、ズーム制御部124、画像切り出し部125、設定情報抽出部126、認証処理部127、設定情報更新部128、および通知処理部129を有している。
同期制御部121は、デジタルカメラ11における撮像処理のシャッタタイミング(すなわち、画像取り込みタイミング)を、アクセスポイント12における赤外光の点滅に同期させる処理を行う制御部である。同期制御部121は、スタートビット待ち受け部131とシャッタ制御部132を有している。
スタートビット待ち受け部131は、カメラ部34を制御して、アクセスポイント12より供給される、アクセスポイントにおける設定情報の出力タイミングを示す同期信号に含まれるスタートビットを待ち受ける処理を行う。スタートビットは、設定情報の出力タイミングを示す情報であり、赤外光の点滅により、その同期タイミングを示す。スタートビット待ち受け部131は、カメラ部34を制御して、アクセスポイント12を撮像し続け、得られる画像データの画像を解析することにより、このスタートビット(赤外光の点滅)を検出し、その制御タイミングをシャッタ制御部132に通知する。
つまり、スタートビット待ち受け部131によりスタートビットを待ち受けている間の撮像タイミングは、アクセスポイント12の出力タイミングに同期していない。従って、アクセスポイント12は、このような非同期の状態の撮像においても、スタートビット待ち受け部131がスタートビットを検出し、撮像タイミング(シャッタタイミング)をアクセスポイント12の情報出力タイミングに同期させることができるように赤外線発光部を点滅させる。例えば、アクセスポイント12は、所定の期間に渡って赤外線発光部を複数回点滅させる。
シャッタ制御部132はスタートビット待ち受け部131より供給される制御タイミングに基づいて光学ブロック41のシャッタの開閉を制御する。また、シャッタ制御部132は、その制御タイミングを同期信号として撮影制御部122に通知する。
撮影制御部122は、同期制御部121(シャッタ制御部132)より供給される同期信号(制御タイミング)に基づいて、カメラ部122を制御し、その同期信号のタイミングでアクセスポイント12の撮影を行う。すなわち、撮影制御部122は、シャッタ制御部132の開閉タイミングに同期して撮影を行い、撮影画像データを得る。撮影制御部122は、その撮影画像データを、記憶部37またはRAM33に記憶させるとともに、画像解析部123に供給する。画像解析部123は、得られた撮影画像を解析し、その撮影画像の中から、発光された赤外光を検出する。
例えば、撮影画像中において、その赤外光が小さい場合、画像解析部123は、ズーム制御部124または画像切り出し部125を制御して、その赤外光の部分を拡大させる。ズーム制御部124は、カメラ部34の光学ブロック41を制御し、ズーム設定を変更し、撮影制御部122を制御して、赤外光の部分を拡大した状態(ズームした状態)で再度撮影させる。撮影制御部122は、その新たな撮影画像データを記憶部37またはRAM33に記憶させるとともに、画像解析部123に供給する。画像解析部123は、得られた撮影画像を解析し、その撮影画像の中から、発光された赤外光を検出する。
撮影時のズームを調整することにより、撮影画像における赤外線の部分の大きさを調整する場合、各部は、以上の処理を繰り返す。
また、例えば、得られた撮影画像より赤外光の部分を切り出して(トリミングして)拡大することにより、撮影画像における赤外光の部分の大きさを調整するようにしてもよい。その場合、画像解析部123は、赤外光の位置を特定すると、その情報を画像切り出し部125に供給する。画像切り出し部125は、その情報に基づいて、撮影画像より赤外光の部分をトリミングし、そのトリミングにより切り出された画像を元の撮影画像のサイズに拡大する。そして、その拡大した旨を設定情報抽出部126に供給する。
なお、赤外光が十分に大きく撮影されており、拡大の必要が無い場合、画像解析部123は、その旨を設定情報抽出部126に通知する。
設定情報抽出部126は、以上のように画像処理され、適切なサイズで赤外光の発光が確認できる撮影画像のデータが所定の枚数記憶されると、それらの画像データを読み出して各画像を解析し、赤外光の点滅で示される設定情報を抽出する。設定情報抽出部126は、その抽出した設定情報(例えば、WEPキー)をRAM33や記憶部37に記憶させ、その旨を認証処理部127に供給する。
認証処理部127は、無線通信部39を制御し、設定情報抽出部126において抽出された設定情報を含む必要な情報(例えばWEPキー)を用いて、アクセスポイント12に対して認証処理を行う。
認証処理が成功した場合、認証処理部127は、その旨を設定情報更新部128に通知する。設定情報更新部128は、認証処理に使用された設定情報(例えばWEPキー)を用いて、RAM33または記憶部37に記憶している設定情報(例えばWEPキー)を更新する。RAM33または記憶部37に設定情報が存在しない場合、認証処理に使用された設定情報が新規に記憶される。
また、認証処理が失敗した場合、認証処理部127は、その旨を通知処理部129に通知する。なお、スタートビットを検出できなかった場合、同期制御部121のスタートビット待ち受け部131は、通知処理部129にその旨を通知する。
通知処理部129は、出力部36を制御し、これらの通知をユーザに、画像または音声等によって通知する。
図5は、図1のアクセスポイント12の構成例を示すブロック図である。
図5において、アクセスポイント12は各種の情報を伝送させるバス150を有している。そのバス150には、CPU151、ROM152、RAM153、入力部154、出力部155、記憶部156、有線通信部157、無線通信部158、およびドライブ159が接続されている。
CPU151は、アクセスポイント12全体の制御部であり、必要に応じて、専用のハードウェアを用いたり、ソフトウェアを実行したりすることにより、アクセスポイント12の各部を制御する。ROM152は不揮発性の記憶部であり、CPU151により実行されるプログラムやデータ等、各種の情報が予め記憶されている。RAM153は、揮発性の記憶領域を有しており、CPU151によりROM152または記憶部156より読み出されたプログラムやデータを保持する。すなわち、CPU151は、ソフトウェアを実行する場合、ROM152に記憶されているプログラムを実行したり、ROM152または記憶部156からRAM153にロードしたプログラムを実行したりする。RAM153にはまた、CPU151が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部154は、ユーザ操作を受け付ける、例えば、ツマミやボタン等の専用の入力デバイス、並びに、外部入力端子等により構成され、CPU151に制御されて各種情報の入力に関する処理を行う。なお、入力デバイスは、どのようなものであってもよく、キーボードやマウス等の汎用の入力デバイスを適用するようにしてもよい。
なお、ユーザは、アクセスポイント12に対して、通信に関する設定や通信ログの参照のための操作を行うが、一般的には、アクセスポイント12にネットワークで接続された外部の装置を操作することにより行う。例えば、図1の場合、ユーザは、アクセスポイント12にネットワーク14を介して接続されるパーソナルコンピュータ15を操作することにより、アクセスポイント12に対する操作を行う。このような場合、アクセスポイント12は、例えば、WEBサーバ機能を有しており、ユーザは、パーソナルコンピュータ15を操作してそのWEBサーバにアクセスさせ、設定入力やログ参照のためのGUI(Graphical User Interface)を取得させる。そして、パーソナルコンピュータ15は、そのGUIに基づいたユーザ操作により入力された情報を、アクセスポイント12に供給し、アクセスポイント12に設定情報の更新や通信ログの提供等を行わせる。
つまり、この場合、有線通信部157を介して通信が行われ、データや要求を受け付けるが、入力部154は、このようなWEBサーバ機能を有し、その入力を制御する。なお、入力部154は、WEBサーバ以外にも、HTTP以外のプロトコルを用いて通信を行うことにより外部からの入力を受け付ける通信機能を有するようにしてもよい。すなわち、入力部154は、ハードウェアだけでなくソフトウェアで構成されるようにしてもよい。
出力部155は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LCD、有機ELディスプレイ等のディスプレイ、スピーカ、および外部出力端子等により構成され、CPU151に制御されて音声や画像の出力に関する処理を行う。また、出力部155は、発光することにより赤外光を出力する赤外LED発光部161を有している。赤外LED発光部161は、例えば、1つまたは複数の赤外LEDおよびその制御部により構成され、CPU151に制御されて発光と消灯を繰り返して点滅することにより、設定情報(例えばSSIDやWEPキー等)や同期信号をデジタルカメラ11に送信する。
なお、赤外LED発光部161は、複数の赤外LEDを有する場合、各赤外LEDを互いに同時に点滅させることにより、1度に1ビットずつ情報を出力するようにしてもよいし、各赤外LEDが異なるビットを示すようにし、複数ビットの情報を1度のタイミングでパラレルに出力するようにしてもよいし、複数の赤外LEDの発光により文字や絵柄等を表示するようにし、設定情報の一部または全部を画像情報(すなわち符号化情報)として出力するようにしてもよいし、これらの出力方法、およびこれら以外の方法を組み合わせて使用するようにしてもよい。
記憶部156は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成され、CPU151により実行されるプログラムやデータ等、各種の情報が記憶される。例えば、記憶部156は、アクセスポイント12への接続に必要な設定情報として、WEPキー171やSSID172を記憶している。これらの情報は、適宜、通信相手に送信されたり、認証処理に用いられたりする。
有線通信部157は、CPU151に制御され、例えばイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))等の所定の規格に基づいて、有線のネットワークを介した通信を行う。例えば、図1の場合、有線通信部157は、ネットワーク14を介してパーソナルコンピュータ15と通信を行う。
無線通信部158は、CPU151に制御され、他の装置と無線通信を行う。例えば、無線通信部158は、図1のデジタルカメラ11とIEEE802.11x(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、またはIEEE802.11g)の規格に基づいて無線通信を行い、無線LANを構築する。なお、無線通信の規格はどのようなものであってもよい。
無線通信部158は、MAC部181、ベースバンド処理部182、高周波処理部183、およびアンテナ184を有する。
アンテナ184は、信号を受信する場合、無線通信により、他の装置(例えば、図1の場合、デジタルカメラ11)より送信されてくる変調波を電波として受信する。アンテナ184は、受信した変調波の信号を高周波処理部183に供給する。また、アンテナ184は、信号を送信する場合、高周波処理部183より供給された変調されている信号を、電波として放射する。例えば、図1の場合、その放射された電波は、デジタルカメラ11等により受信される。
高周波処理部183は、信号を受信する場合、アンテナ184より供給された変調波を、所定の復調方式によって復調する。高周波処理部183は、復調により得られた信号をベースバンド処理部182に供給する。また、高周波処理部183は、信号を送信する場合、ベースバンド処理部182から供給された信号を、所定の変調方式によって変調する。高周波処理部183は、変調された信号(変調波)をアンテナ184に供給する。
ベースバンド処理部182は、信号を受信する場合、高周波処理部183から供給された、アナログ信号である信号を、デジタル信号のデータに変換する。ベースバンド処理部183は、変換により生成されたデジタル信号のデータをMAC部181に供給する。また、ベースバンド処理部182は、信号を送信する場合、MAC部181から供給されたデジタル信号のデータを、アナログ信号である信号に変換する。ベースバンド処理部182は、変換により生成された信号を高周波処理部183に供給する。
MAC部181は、信号を受信する場合、ベースバンド処理部182から供給されたデータを、所定のフォーマットに変換する。例えば、MAC部181は、ベースバンド処理部182から供給されたデータに含まれているヘッダおよび誤り訂正符号(誤り検出符号)などを抽出し、ヘッダを基にデータを送信してきた機器などを特定し、誤り訂正符号を基に受信したデータの誤りを訂正するなどして、ヘッダおよび誤り訂正符号などを取り除いた方式のデータに変換する。MAC部181は、所定のフォーマットに変換されたデータを、バス150を介して、RAM153や記憶部156に供給して記憶させるか、またはCPU151に供給する。
ドライブ159は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア191が適宜装着され、CPU151に制御されて、リムーバブルメディア191から読み出されたコンピュータプログラムやデータを、必要に応じて記憶部156にインストールする。なお、このドライブ159は、バス150より着脱可能に構成されるようにし、必要に応じてバス150に接続されるようにしてもよい。
図6は、図5のCPU151の詳細な構成例を示す図である。
図6において、CPU151は、接続要求受付部201、関連付け部202、および処理実行要求対応処理部203を有している。
接続要求受付部201は、例えば図5の無線通信部158を制御し、他の装置(例えばデジタルカメラ11)からの接続要求(無線LANとしての通信接続の確立)を受け付ける処理を行い、接続要求を受け付けた場合、その旨を関連付け部202に通知する。
関連付け部202は、ステーションであるデジタルカメラ11からの接続要求に対して、関連付け(アソシエーション)処理を行い、AID(Association IDentifier)を発行する。このAIDは、無線通信部158を介して、その接続要求元であるデジタルカメラ11に供給される。AIDを発行すると関連付け部202は、その旨を処理実行要求対応処理部203に通知する。
処理実行要求対応処理部203は、接続要求をしてきたデジタルカメラ11よりさらに供給される各種の処理実行要求に対する処理を行う。例えば、デジタルカメラ11は、通信を確立するために、認証処理を要求したり、設定情報の供給を要求したりする。処理実行要求対応処理部203は、これらの要求に対応する処理を行う。
図6に示されるように、例えば、処理実行要求対応処理部203は、処理実行要求受付部211、要求判定部212、認証時内部処理用ID生成部213、WEPキー確認部214、WEPキー取得部215、設定情報生成部216、WEPキー生成部217.設定情報供給部218、および認証処理部219を有している。
処理実行要求受付部211は、図5の無線通信部158を制御し、デジタルカメラ11より供給される処理実行要求を受け付ける処理を行い、処理実行要求を受け付けるとその旨を要求判定部212に供給する。要求判定部212は、その要求の内容を確認し、認証処理の要求であるか、若しくはWEPキー送信の要求であるかを判定する。そして、WEPキーを要求されたと判定した場合、要求判定部212は、その旨を認証時内部処理用ID生成部213に供給する。また、認証処理を要求されたと判定した場合、要求判定部212は、その旨を認証処理部219に供給する。
認証時内部処理用ID生成部213は、認証時にアクセスポイント12内部で行われる処理に用いられるIDである認証時内部処理用IDを生成し、RAM153や記憶部156に記憶させ、その旨をWEPキー確認部214に通知する。
WEPキー確認部214は、記憶部156にアクセスし、WEPキー171を記憶しているか否かを確認する。WEPキーが格納されている場合、WEPキー確認部214は、その旨をWEPキー取得部215に通知する。また、WEPキーが格納されていない場合、WEPキー確認部214は、その旨をWEPキー生成部217に通知する。
WEPキー取得部215は、記憶部156よりWEPキー171を取得し、それを設定情報生成部216に供給する。WEPキー生成部217は、所定の規則に基づいて、または、ランダムに新たなWEPキーを生成し、それを設定情報生成部216に供給する。なお、WEPキー取得部215およびWEPキー生成部217は、WEPキーを設定情報生成部216に供給する代わりに、WEPキーをRAM153に保持させ、その旨を設定情報生成部216に通知するようにしてもよい。
設定情報生成部216は、WEPキーを含む、デジタルカメラ11に提供する設定情報(デジタルカメラ11がアクセスポイント12に接続するために必要な設定情報)を生成し、それを設定情報供給部218に供給する。なお、設定情報生成部216は、生成した設定情報をRAM153に保持させ、その旨を設定情報供給部218に通知するようにしてもよい。
設定情報供給部218は、無線通信部158を制御し、設定情報生成部216により生成された設定情報をデジタルカメラ11に供給し、その旨を処理実行要求受付部211に通知する。
認証処理部219は、認証要求に基づいて、通信の接続を確立するための認証処理を行い、その旨を処理実行要求受付部211に通知する。
図7は、デジタルカメラ11とアクセスポイント12との情報の授受を模式的に示す図である。
図7において、デジタルカメラ11のユーザ301は、デジタルカメラ11を携帯して移動する。デジタルカメラ11がアクセスポイント12との通信可能範囲に入ると、デジタルカメラ11はアクセスポイント12を検出する。ユーザ301が接続を指示すると、デジタルカメラ11は、両矢印311に示されるように、アクセスポイント12と、アンテナ74およびアンテナ184を介して無線通信を行い、通信接続の確立を試みる。
例えば、アクセスポイント12に、不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるためにWEPキー171の設定が予め行われており、デジタルカメラ11が未だそのWEPキー171を有していない場合、アクセスポイント12は、赤外LED発光部161を発光(点滅)させ、同期信号や、WEPキー171を含む設定情報を、矢印312に示されるように送信する。赤外LED発光部161は、図7に示されるように、アクセスポイント12の筐体表面に設けられる。ユーザは、デジタルカメラ11の光学ブロック41を赤外LED発光部161に向け、その出射光(赤外光)を受光するように、デジタルカメラ11の位置を制御する。そして、デジタルカメラ11は、ユーザに制御されて、アクセスポイント12の赤外LED発光部161を撮影し、その撮影画像を解析して設定情報を取得する。
このように、不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報(WEPキー)の授受を、通常の無線通信(接続を確立させる通信)と異なる通信により行うので、通信システム1は、第3者による設定情報の傍受を抑制し、安全に設定情報の授受を行うことができる。従って、通信システム1は、無線LANの安全性を損なうことなく、容易に無線通信の確立を行うことができる。
つまり、デジタルカメラ11は、入力デバイスが充実していなくても、アクセスポイント12より設定情報を取得するので、容易に通信設定を行うことができる。また、デジタルカメラ11は、接続を確立する無線通信と異なる通信である赤外線通信を用いてアクセスポイント12から設定情報を取得するので、安全かつ容易に通信設定を行うことができる。換言すると、デジタルカメラ11は、アクセスポイント12が無線LANの安全性を向上させるためSSIDやWEPキーを設定してある場合であっても、容易にアクセスポイントに接続することができる。つまり、デジタルカメラ11は、無線LANの安全性を損なうことなく、容易にアクセスポイント12への接続を確立することができる。
さらに換言すると、アクセスポイント12は、接続を確立する無線通信と異なる通信である赤外線通信を用いて設定情報をデジタルカメラ11に供給するので、安全に設定情報をデジタルカメラ11に供給することができる。つまり、アクセスポイント12は、無線LANの安全性を向上させるためSSIDやWEPキーを設定してある場合であっても、その安全性を損なうことなく、容易に入力能力の低いデジタルカメラ11を自分自身に接続させることができる。
なお、デジタルカメラ11は、通常の撮影を行うカメラ部34を用いてアクセスポイント12(赤外LED発光部161)を撮影することにより、アクセスポイント12が送信する赤外線信号(設定情報や同期信号)を取得するので、赤外光を受光するためだけの新たな部材を設ける必要が無く、製造コスト、筐体サイズ、および消費電力の増大を抑制することができる。
また、設定情報の授受の方法として、例えば、アクセスポイントが設定情報を含む2次元バーコードを表示し、それをデジタルカメラが撮影して設定情報を取得する方法も考えられるが、その場合、2次元バーコードの情報量には上限があるため、設定情報の情報量を無制限に増大させることができない。これに対して、アクセスポイント12は、赤外光を用いて設定情報をデジタルカメラ11に送信するため、情報をシリアルに転送させることにより、理論上、設定情報の情報量を無制限に増大させることができる。
さらに、2次元バーコード方式の場合、アクセスポイントに表示された2次元バーコードを撮影するために、ユーザはアクセスポイントの近隣に位置し、デジタルカメラ11をその2次元バーコードの表示部に近接させる必要があるが、アクセスポイント12は、赤外光を用いて設定情報を送信するため、デジタルカメラ11は、アクセスポイント12より例えば数メートル程度離れていても設定情報を取得することができる。つまり、ユーザ301は、デジタルカメラ11をアクセスポイント12に近接させる必要がないので、アクセスポイント12に近づくことができないような場合でも設定情報をデジタルカメラ11に取得させることができる。換言すると、アクセスポイント12は、ユーザ301が近づくことができない場所、例えば、天井付近等にも設置可能である。つまり、アクセスポイント12の設置場所の自由度が広がる。
また、指向性のある赤外線通信により設定情報を授受することにより、その通信可能範囲を限定することができ、例えば、物陰に隠れた第3者等によりその通信を傍受されることが抑制される。さらに、例えば、赤外LED発光部161の周囲を遮蔽物で覆う等することにより、赤外線通信可能範囲をさらに限定することもできる。なお、アクセスポイント12と赤外線通信を行うのに最適な位置(例えば、アクセスポイント12の赤外LED発光部161の正面等)に、目印として、予め標識を設置したり、予め絵柄や文字等を床や壁に描いたりしてもよい。
次に、以上のようなデジタルカメラ11とアクセスポイント12の接続に関する処理の流れについて、具体的に説明する。
最初に、デジタルカメラ11による接続処理の流れを図8のフローチャートを参照して説明する。
デジタルカメラ11の電源が投入された後、ユーザが、デジタルカメラ11の動作モードを、無線通信を行う無線モードに切り替えると、デジタルカメラ11のCPU31は、接続処理を開始する。
接続処理が開始されると、最初にアクセスポイント検索部101は、ステップS1において周辺のアクセスポイントを検索し、その検索結果を検索結果表示部102に供給する。検索結果表示部102は、出力部36を制御し、その検索結果をディスプレイに表示し、処理をステップS3に進める。
デジタルカメラ11のユーザは、その検索結果を参照し、必要に応じて接続を要求する指示をデジタルカメラ11に入力する。このとき、アクセスポイント12より供給される情報にはSSIDが含まれており、検索結果にはそのSSIDの情報も含まれる。従って、ユーザは、そのSSIDを用いて接続する無線LANを識別することができる。
ステップS3においてユーザ指示受付部103は、入力部35を制御してユーザ指示を受け付け、受け付けたユーザ指示を接続要求部104に供給する。接続要求部104は、ステップS4において、ユーザ指示により指定されるアクセスポイントに接続するか否かを判定する。ユーザ指示受付部103がユーザ指示を受け付けておらず、接続しないと判定した場合、接続要求は、処理をステップS1に戻し、それ以降の処理を繰り返させる。すなわち、アクセスポイント検索部101、検索結果表示部102、ユーザ指示受付部103、および接続要求部104は、接続指示を取得するまで、ステップS1乃至ステップS4の処理を繰り返す。
ステップS4において、ユーザより接続指示を受け付け、接続を行うと判定した場合、ユーザ指示受付部103は、ユーザ指示受付部103を介してユーザ指示を取得し、接続すると判定した場合、接続要求部104は、ステップS5において、無線通信部39を制御し、アクセスポイント12に接続を要求し、処理をステップS6に進める。
ステップS6において、確認部105は、デジタルカメラ11がアクセスポイント12と関連付けられたか否かを確認する。アクセスポイント12と関連付けられたと判定した場合、確認部105は、処理をステップS7に進める。ステップS7において、確認部105は、通信接続の確立のためにWEPキー設定が必要であるか否かを判定する。WEPキーの設定が必要である場合、確認部105は、処理をステップS8に進める。
ステップS8において、確認部105は、無線通信の接続先であるアクセスポイント12が赤外線通信機能を有するか否かを判定する。アクセスポイント12より取得した情報に基づいて、アクセスポイント12が赤外線通信機能を有すると判定した場合、確認部105は、処理をステップS9に進める。ステップS9において、設定情報要求部108は、無線通信部39を制御し、アクセスポイント12に設定情報を要求する。
ステップS10において、設定情報要求部108は、要求の送信が成功したか否かを判定する。送信が成功した場合、設定情報取得部109は、ステップS11において、設定情報取得処理を実行する。設定情報取得処理の詳細は後述する。設定情報取得処理を終了すると、設定情報取得部109は、接続処理を終了する。
ステップS6において、アクセスポイント12との関連付けに失敗したと判定した場合、確認部105は、処理をステップS12に進める。ステップS12において、通知処理部107は、アクセスポイント12への接続に失敗した旨をユーザに通知するエラー通知処理を行い、接続処理を終了する。
また、ステップS7において、アクセスポイント12にWEPキーが設定されておらず、WEPキー設定が必要でないと判定した場合、確認部105は、処理をステップS13に進める。ステップS13において、認証処理部106は、WEPキーを用いずに認証処理を行う。認証処理が終了すると、認証処理部106は、接続処理を終了する。
ステップS8において、接続先となるアクセスポイント12が赤外線通信機能を有していないと判定した場合、確認部105は、処理をステップS14に進める。ステップS14において、通知処理部107は、アクセスポイント12が赤外線通信機能を有しておらずWEPキーの授受が不可能であるので、アクセスポイント12への接続に失敗した旨をユーザに通知する通知処理を行い、接続処理を終了する。
また、ステップS10において、要求の送信が成功していないと判定した場合、設定情報要求部108は、処理をステップS15に進める。ステップS15において通知処理部107は、要求の送信に失敗し、アクセスポイント12への接続に失敗した旨をユーザに通知するエラー通知処理を行い、接続処理を終了する。
次に、図8のステップS11において実行される設定情報取得処理の詳細を、図9のフローチャートを参照して説明する。
設定情報取得処理が開始されると、同期制御部121のスタートビット待ち受け部131は、ステップS31において、カメラ部34を制御し、アクセスポイント12の赤外LED発光部161を繰り返し撮影し、各撮影画像を解析することにより、赤外LED発光部161の点滅の間隔で示されるスタートビットを検出する処理を繰り返し、スタートビットを待ち受ける。
そして所定時間経過後、ステップS32において、スタートビット待ち受け部131は、スタートビットを検出したか否かを判定する。上述した画像解析により、撮影画像群より、所定の間隔点滅する赤外LED発光部161(赤外光)を検出し、スタートビットを検出したと判定した場合、スタートビット待ち受け部131は、処理をステップS33に進める。
ステップS33において、シャッタ制御部132は、シャッタ制御タイミングを、その赤外光の点滅に同期させ、処理をステップS34に進める。ステップS34において、撮影制御部122は、カメラ部34を制御し、撮影画像を取得する。このとき、撮影制御部122は、赤外線フィルタ51を光路より除去し、使用しないようにする。ステップS35において、RAM33または記憶部37は、得られた撮影画像のデータを保持(記憶)する。画像解析部123は、ステップS36においてその撮影画像を解析し、ステップS37においてその撮影画像の赤外LED発光部161(赤外光)の部分を拡大するか否かを判定する。拡大すると判定した場合、画像解析部123は、処理をステップS38に進める。
ステップS38において、ズーム制御部124または画像切り出し部125は、ズームまたはトリミングにより赤外LED発光部161(赤外光)の部分の画像を拡大する。なお、ズームによる拡大と、トリミングによる拡大のいずれを選択するかは、予め定められていてもよいし、ユーザにより選択可能にしてもよい。例えば、デジタルカメラ11がズーム制御部124を有し、画像切り出し部125を有していない場合、デジタルカメラ11は、ズームによる拡大を行う。また、デジタルカメラ11は、例えば、撮影制御部122により得られた撮影画像とともに、ズームまたはトリミングのいずれかを選択するようにユーザに促すメッセージをディスプレイに表示し、ユーザ選択を受け付けるようにしてもよい。さらに、デジタルカメラ11が、ユーザ選択を受け付けるGUIを表示するようにしてももちろんよい。
ズームによる拡大を行う場合、画像解析部123は、ズーム制御部124に、画像解析結果と拡大指示を通知する。ズーム制御部124は、画像解析結果に基づいて、撮影画像において、赤外LED発光部161(赤外光)の部分の大きさが所定の基準以上となるように、光学ブロック41を制御して、CCD42とレンズの間の焦点距離を変化させることによって広角・望遠を切り替えるズーム(光学ズーム)を行う。ズーム作業が完了すると、撮影制御部122は、再度撮影を行い、画像解析部123はその新たな撮影画像に対して解析を行う。なお、それぞれ繰り返し行われる、ズーム制御部124によるズーム制御、撮影制御部122による撮影制御、および画像解析部123による画像解析の各処理を並行して同時に行うようにしてもよい。
赤外LED発光部161(赤外光)の部分の大きさが所定の基準以上となり、これ以上の拡大が必要ないと判定した場合、画像解析部123は、処理をステップS39に進める。
トリミングによる拡大を行う場合、画像解析部123は、画像切り出し部125に、画像解析結果と拡大指示を通知する。画像切り出し部125は、画像解析結果に基づいて、撮影画像において赤外LED発光部161(赤外光)の部分の大きさが所定の基準以上となるように、撮影画像から、赤外LED発光部161(赤外光)の部分の画像を切り出し、その切り出した画像を、元の撮影画像のサイズに拡大する。このとき画像切り出し部125が、元の撮影画像と同じアスペクト比で画像の切り出しを行うことにより、画像の歪みの発生を抑制することができる。
撮影画像をトリミングして拡大すると画像切り出し部125は、処理をステップS39に進める。
また、ステップS37において、撮影画像の赤外LED発光部161(赤外光)の部分が十分に大きく、画像の拡大を行わないと判定した場合、画像解析部123は、ステップS38の処理を省略し、ステップS39に進める。
ステップS39において、設定情報抽出部126は、RAM33や記憶部37に保持されている撮影画像(切り出された画像も含む)である保持画像に含まれる信号を解析し、設定情報を抽出する。
設定情報を抽出すると設定情報抽出部126は、ステップS40において、設定情報の受信が終了したか否かを判定し、赤外LED発光部161の点滅が続いており、設定情報の受信が終了していないと判定した場合、処理をステップS34に戻し、各部にそれ以降の処理を繰り返させる。
また、ステップS40において、例えば、保持画像が予め定められた撮影枚数に達する、または、赤外LED発光部161の点滅に、データ送信終了を示すストップビットとして認識される点滅間隔を検出した場合、設定情報抽出部126は、処理をステップS41に進める。
ステップS41において、認証処理部127は、抽出された設定情報を用いて認証処理を行う。つまり、認証処理部127は、無線通信部39を制御し、WEPキー等をアクセスポイント12に供給し、デジタルカメラ11の認証を要求する。アクセスポイント12は、その認証要求に対して、供給されたWEPキー等に基づいてデジタルカメラ11の認証を行い、正当であると判定すれば認証した旨をデジタルカメラ11に通知し、不正であると判定すれば認証できない旨をデジタルカメラ11に通知する。
認証処理部127は、無線通信部39を制御し、その認証結果を取得する。認証処理部127は、ステップS42において、その認証結果に基づいて認証されたか否かを判定し、認証され、通信の接続が確立されたと判定した場合、ステップS43に処理を進める。
ステップS43において、設定情報更新部128は、RAM33または記憶部37に記憶されている設定情報を更新し、設定情報取得処理を終了し、図8のステップS11に処理を戻し、接続処理を終了させる。
また、図9のステップS32において、スタートビットを検出しなかったと判定した場合、スタートビット待ち受け部131は、処理をステップS44に進める。さらに、ステップS42において、認証されなかったと判定した場合、認証処理部127は、処理をステップS44に進める。
ステップS44において、通知処理部129は、通信接続に失敗した旨をユーザに通知するエラー通知処理を行い、設定情報取得処理を終了し、図8のステップS11に処理を戻し、接続処理を終了させる。
以上のように、設定情報を取得する際に、シャッタ制御タイミングを、その赤外光の点滅に同期させるので、デジタルカメラ11は、より確実に設定情報を取得することができる。
次に、以上に説明したデジタルカメラ11の処理に対応してアクセスポイント12により実行される接続要求対応処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。
電源が投入されると、アクセスポイント12は、接続要求対応処理を開始する。接続要求対応処理が開始されると、接続要求受付部201は、ステップS61において、無線通信部158を制御して、ステーション(例えばデジタルカメラ11)からの接続要求を受け付け、ステップS62において接続要求を取得したか否かを判定する。接続要求を取得していないと判定した場合、接続要求受付部201は、処理をステップS61に戻し、それ以降の処理を繰り返す。すなわち、接続要求受付部201は、接続要求を取得するまで、ステップS61およびステップS62の処理を繰り返す。そして、ステップS62において、接続要求を取得したと判定した場合、接続要求受付部201は、処理をステップS63に進める。
ステップS63において、関連付け部202は、無線通信部158を制御して接続要求の送信元(例えばデジタルカメラ11)と通信を行い、所定の情報を交換し、AIDを発行し、関連付けを行う。関連付けを行うと関連付け部202は、処理をステップS64に進める。
ステップS64において、処理実行要求対応処理部203は、関連付けを行ったデバイス(例えばデジタルカメラ11)より供給される、認証処理や設定情報提供等の処理の実行を要求する処理実行要求に対応する処理である処理実行要求対応処理を実行する。処理実行要求対応処理の詳細については後述する。処理実行要求対応処理が終了すると、処理実行要求対応処理部203は、接続要求対応処理を終了する。
次に、図10のステップS64において実行される処理実行要求対応処理の流れを図11のフローチャートを参照して説明する。
処理実行要求対応処理が開始されると、処理実行要求受付部211は、ステップS81において、無線通信部158を制御し、処理実行要求を受け付ける。要求判定部212は、ステップS82において、ステップS81の処理により、設定情報の要求を受け付けたか否かを判定し、受け付けたと判定した場合、処理をステップS83に進める。
ステップS83において、認証時内部処理用ID生成部213は、認証時内部処理用IDを生成し、ステップS84に処理を進める。ステップS84において、WEPキー確認部214は、記憶部156(またはRAM153)を参照し、WEPキーが設定済みであるか否かを判定し、設定済みであると判定した場合、WEPキー取得部215にそのWEPキーを取得させ、処理をステップS87に進める。
また、ステップS84において、WEPキーが設定されていないと判定した場合、WEPキー確認部214は、処理をステップS85に進める。ステップS85において、WEPキー生成部217は、例えば設定情報の要求元であるデジタルカメラ11の固体情報等を用いる等して、WEPキーを新たに生成する。記憶部156は、ステップS86においてそのWEPキーを記憶し、処理をステップS87に進める。
ステップS87において、設定情報生成部216は、生成または取得されたWEPキーを含む、設定情報の要求元であるデジタルカメラ11に供給するための設定情報を生成する。RAM153は、ステップS88においてその設定情報を保持する。なお、記憶部156が設定情報を保持するようにしてもよい。
設定情報が保持されると、設定情報供給部218は、ステップS89において、出力部155の赤外LED発光部161の稼動状況を確認し、設定情報を送信可能であるか否かを判定し、送信可能と判定するまで待機する。送信可能であると判定した場合、設定情報供給部218は、処理をステップS90に進め、出力部155の赤外LED発光部161を制御し、赤外線通信により設定情報を送信し、要求元であるデジタルカメラ11に供給する。送信が終了すると、設定情報供給部218は、処理をステップS93に進める。
また、ステップS82において、設定情報の要求を取得していないと判定した場合、要求判定部212は、処理をステップS91に進め、認証要求を取得したか否かを判定する。認証要求を取得していないと判定した場合、要求判定部212は、処理をステップS81に戻し、各部にそれ以降の処理を繰り返させる。
また、ステップS91において、認証要求を取得したと判定した場合、要求判定部212は、処理をステップS92に進める。ステップS92において、認証処理部219は、認証処理を行い、接続を確立させる。認証処理が終了すると、認証処理部219は、処理をステップS93に進める。
ステップS93において、処理実行要求受付部211は、処理実行要求対応処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS81に戻し、各部にそれ以降の処理を繰り返し実行させる。また、ステップS93において、処理実行要求対応処理を終了すると判定した場合、処理実行要求受付部211は、処理実行要求対応処理を終了し、図10のステップS64に処理を戻し、接続要求対応処理を終了させる。
以上のようにアクセスポイント12がデジタルカメラ11の要求に基づいてWEPキー等の設定情報を、赤外光の点滅により、デジタルカメラ11に供給するので、デジタルカメラ11は、安全かつ容易に通信設定を行うことができる。
なお、上述したように、アクセスポイント12は、WEPキーが予め設定されていなくても、デジタルカメラ11の固体情報を用いてWEPキーを生成することができるので、容易に無線LANの安全性を確保することができる。
なお、以上においては、アクセスポイント12がSSIDを公開するように説明したが、SSIDを非公開とし、WEPキーと同様に、アクセスポイント12が不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報として利用するようにしてもよい。その場合、SSIDは、WEPキーとともに赤外光の点滅により授受される。
また、以上においては、デジタルカメラ11およびアクセスポイント12が、設定情報の授受を、赤外光を用いて行うように説明したが、これに限らずどのような通信媒体を用いるようにしてもよい。例えば、赤外光の代わりに可視光を用いるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできるが、上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、上述したソフトウェアが、記録媒体からインストールされるようにしてもよい。
この記録媒体は、例えば、図2や図5に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア61およびリムーバブルメディア191により構成される。
ただし、この場合、デジタルカメラ11やアクセスポイント12がユーザからの指示を受け付ける構成を必要としないように、ドライブに装着されたリムーバブルメディアに記録されているソフトウェアパッケージを読み出す処理を自動実行する(リムーバブルメディアに記録されているソフトウェアパッケージを自動再生する)ことができるようになされているのが望ましい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、一つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて一つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。
本発明を適用した通信システムの一実施形態に係る構成例を示す図である。 図1のデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。 図2のCPUの詳細な構成例を示すブロック図である。 図3の設定情報取得部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図1のアクセスポイントの構成例を示すブロック図である。 図5のCPUの詳細な構成例を示すブロック図である。 設定情報の授受の様子の例を説明する模式図である。 接続処理の流れの例を説明するフローチャートである。 設定情報取得処理の流れの例を説明するフローチャートである。 接続要求対応処理の流れの例を説明するフローチャートである。 処理実行要求対応処理の流れの例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 通信システム, 11 デジタルカメラ, 12 アクセスポイント, 31 CPU, 34 カメラ部, 39 無線通信部, 51 赤外線フィルタ, 106 認証処理部, 107 通知処理部, 108 設定情報要求部, 109 設定情報取得部, 121 同期制御部, 123 画像解析部, 124 ズーム制御部, 125 画像切り出し部, 126 設定情報抽出部, 127 認証処理部, 128 設定情報更新部, 131 スタートビット待ち受け部, 132 シャッタ制御部, 151 CPU, 155 出力部, 156 記憶部, 158 無線通信部, 161 赤外LED発光部, 171 WEPキー, 172 SSID, 203 処理実行要求対応処理部, 216 設定情報生成部, 217 WEPキー生成部, 218 設定情報供給部, 219 認証処理部, 301 ユーザ

Claims (15)

  1. 第1の通信装置と第2の通信装置とが相互に無線通信を行う通信システムにおいて、
    前記第1の通信装置は、
    発光することにより赤外光を出力する赤外光発光手段と、
    前記赤外光発光手段による発光を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記第2の通信装置に供給させる設定情報供給手段と
    を備え、
    前記第2の通信装置は、
    被写体を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記第1の通信装置の前記赤外光発光手段の撮影画像群より、前記設定情報供給手段により供給される前記設定情報を抽出し取得する設定情報取得手段と、
    前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報を用いて、前記第1の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する認証処理手段と
    を備える通信システム。
  2. 他の通信装置と無線通信を行う通信装置であって、
    発光することにより赤外光を出力する赤外光発光手段と、
    前記赤外光発光手段による発光を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させる設定情報供給手段と
    を備える通信装置。
  3. 前記設定情報は、通信情報を暗号化させるための共通鍵情報であるWEPキーを含む
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記設定情報を生成する設定情報生成手段をさらに備える
    請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記設定情報生成手段により生成された前記設定情報を保持する設定情報保持手段をさらに備え、
    前記設定情報供給手段は、前記赤外光発光手段が制御可能になるまで待機し、前記赤外発光手段が制御可能な場合、前記赤外光発光手段を制御し、前記設定情報保持手段により保持されている前記設定情報を供給させる
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記設定情報供給手段は、前記赤外光発光手段による発光を制御することにより、前記設定情報の供給タイミングを示す同期信号を供給させる
    請求項2に記載の通信装置。
  7. 他の通信装置と無線通信を行う通信装置の通信方法において、
    発光することにより赤外光を出力する赤外光発光部を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させる
    ステップを含む通信方法。
  8. 他の通信装置と無線通信をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    発光することにより赤外光を出力する赤外光発光部を制御し、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を、前記赤外光の点滅によって前記他の通信装置に供給させる
    ステップを含むプログラム。
  9. 他の通信装置と無線通信を行う通信装置であって、
    被写体を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記他の通信装置が、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を抽出し取得する設定情報取得手段と、
    前記設定情報取得手段により取得された前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する認証処理手段と
    を備える通信装置。
  10. 前記設定情報取得手段は、
    前記撮影手段による撮影を制御する撮影制御手段と、
    前記撮影手段の撮影により得られた撮影画像を解析し、前記赤外光発光部の発光により出力される赤外光を検出する画像解析手段と、
    前記画像解析手段による解析結果に基づいて前記他の通信装置より供給される前記設定情報を抽出する設定情報抽出手段と
    を備える請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記画像解析手段の解析結果に基づいて、前記撮影画像より、前記赤外光発光部の部分を切り出して拡大する画像切り出し手段をさらに備える
    請求項9に記載の通信装置。
  12. 前記画像解析手段の解析結果に基づいて、前記撮影手段による撮影のズームの設定を制御するズーム制御手段をさらに備える
    請求項9に記載の通信装置。
  13. 前記撮影手段を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記設定情報の供給タイミングを示す同期情報を取得し、前記同期情報に基づいて前記設定情報の取得タイミングを前記供給タイミングに同期させる同期制御手段をさらに備える
    請求項9に記載の通信装置。
  14. 他の通信装置と無線通信を行う通信装置の通信方法において、
    撮影部を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を抽出して取得し、
    前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する
    ステップを含む通信方法。
  15. 他の通信装置と無線通信をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    撮影部を制御して撮影を行わせ、得られた前記他の通信装置の赤外光発光部の撮影画像群より、前記他の通信装置より供給される、前記無線通信における不正な接続を排除し、正当な相手だけを接続させるための設定情報を抽出して取得し、
    前記設定情報を用いて、前記他の通信装置に認証処理を行わせ、前記無線通信の接続を確立する
    ステップを含むプログラム。
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