JP2007106309A - 車両用セキュリティシステム及び車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤警報の発報が適切に防止された車両用セキュリティシステム及び車載装置を提供すること。
【解決手段】車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムが、車両に搭載された車載装置と、該車載装置と通信するセンタとを含む。車載装置は、駐車時に自車両位置を検出する位置検出手段と、検出された自車両位置をセンタへ送信する通信手段と、所定レベル以上の音又は振動を検出したときに侵入異常発生と判断して警報を出力する警報手段とを有する。センタは、上記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時及び開催場所を取得し、車載装置から受信された車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定されたイベントを検索し、あればその開催日時を車載装置へ送信する。車載装置は、当該イベントの開催中、警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する上記所定レベルを上げる閾値変更手段を更に有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、概して、車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムに係り、特に、誤警報の発報が適切に防止された車両用セキュリティシステム及び車載装置に関する。
従来、異常音及び/又は異常振動の検知により検出された車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、衝撃波の波形の違いから盗難行為による衝撃と外乱による衝撃を区別して、誤警報発生の防止を図る装置が開示されている。
特開2000−353285号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来装置では、依然として誤警報を発報してしまうおそれがある。
なぜなら、外乱の波形は常に同一又は類似の波形パターンを示すとは限られず、様々な波形となって車両に到達し得るため、車両に到達したすべての外乱を外乱として識別することは不可能と言わざるを得ないからである。
ところで、車両ユーザは、例えば飛行場の近くに駐車する場合など誤警報発生を導き得る騒音及び/又は振動が駐車車両に到達することが事前に予測される場合には、車両から離れる際に予めセキュリティシステムを解除しておくことによって飛行機の離着陸の騒音及び/又は振動に反応して車両のセキュリティシステムが誤警報しないようにすることができる。
飛行場などであればその周辺に車両を駐車しようとする車両ユーザにもその存在の認識が比較的容易であるが、これが例えば河川敷での花火大会の開催など非恒常的ながら決められた日時にはほぼ確実に大規模な騒音及び振動を発生させることが事前に判っている社会的に認知・許容されたイベントの場合、特に地域住民以外の車両ユーザは駐車時にその周辺でそのようなイベントが予定されていることを認識していないことも多く、セキュリティシステムを解除せずに車両を離れてしまい、当該イベントによる騒音及び振動によって誤警報が発報してしまう可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、誤警報の発報が適切に防止された車両用セキュリティシステム及び車載装置を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第一の態様は、車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムであって、車両に搭載された車載装置と、該車載装置と通信するセンタとを含み、上記車載装置は、駐車時に自車両の現在位置を(例えばGPSを利用して)検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出された自車両位置を上記センタへ送信する通信手段と、所定レベル以上の音又は振動を検出したときに侵入異常発生と判断して警報を出力する警報手段とを有し、上記センタは、上記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベント(例えば花火大会など)について開催日時(開催年月日、開始時刻、及び終了時刻)及び開催場所を取得し、上記車載装置から上記車両位置が受信されたとき、該車両位置を取得した上記開催場所に照らして、当該車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定された上記イベントを検索し、該当するイベントがあればその開催日時を上記車載装置へ送信し、上記車載装置は、上記車両側通信手段により上記センタから上記開催日時が受信されたとき、当該イベントの開催中、上記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する上記所定レベルを上げる閾値変更手段を更に有する、車両用セキュリティシステムである。
この第一の態様において、通信回数低減のために、上記センタが、上記車載装置から上記車両位置が受信されたとき、その受信時刻及び該車両位置を取得した上記開催日時及び開催場所に照らして、該受信時刻から所定時間内(例えば、1週間以内、3日以内、24時間以内、など)に当該車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定された上記イベントを検索し、該当するイベントがあればその開催日時を上記車載装置へ送信するようにしてもよい。
また、この第一の態様において、車両駐車位置に応じてイベント開催中に警報レベルが緩和される程度が異なるように、上記センタが、上記車載装置から上記車両位置が受信されたとき、該車両位置を取得した上記開催場所に照らして、当該車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定された上記イベントを検索し、該当するイベントがあればその開催日時及び上記車両位置から当該イベントの開催場所(例えば開催されるエリアの中心点など)までの距離を上記車載装置へ送信し、上記閾値変更手段が、上記車両側通信手段により上記開催日時及び上記距離が受信されたとき、当該イベントの開催中、上記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する上記所定レベルを受信された上記距離に応じて(例えば、上記所定レベルの増加量が上記距離の二乗に反比例するように)上げる、ようにしてもよい。あるいは、上記距離に応じて計算された上記所定レベルの増加量が上記センタから上記車載装置へ送信されるものとしてもよい。
この第一の態様によれば、車両駐車時にその周辺で警報手段が感応し得る音又は振動を発生させ得るイベントが予定されていた場合には、その開催日時が車載装置に伝達され、車載装置は伝達された開催日時に基づいて当該イベント開催中は警報が出力されにくくなるように警報レベルを上げるため、車両ユーザの認識していなかったイベントにより警報が誤って出力されることが適切に防止される。
また、この第一の態様によれば、セキュリティシステム全体がOFFとされるわけではなく、音又は振動に対する警報レベルのみが緩和されるものであるため、上記のようなイベント開催中であってもセキュリティレベルの低下は必要最小限で済む。
なお、この第一の態様において、上記センタは、各車両が常に最新情報を利用できるように、上記車載装置へ上記開催日時を送付済みの上記イベントについて開催日時が変更されたとき、変更後の開催日時を当該車載装置へ送信することが好ましい。
上記目的を達成するための本発明の第二の態様は、車両に搭載され、自車両への侵入異常を警報する車載装置であって、所定レベル以上の音又は振動を検出したときに侵入異常発生と判断して警報を出力する警報手段と、自車両駐車位置から所定の距離範囲内で予定された上記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベント(例えば花火大会など)について開催日時(開催年月日、開始時刻、及び終了時刻)を取得するイベント情報取得手段と、上記イベント情報取得手段により上記開催日時が取得されたとき、当該イベントの開催中、上記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する上記所定レベルを上げる閾値変更手段とを有する車載装置である。
この第二の態様において、上記イベント情報取得手段は、例えば通信を利用して、車外よりイベントに関する情報を取得する。
また、この第二の態様において、例えば通信回数低減のために、上記イベント情報取得手段が、自車両駐車時刻から所定時間内(例えば、1週間以内、3日以内、24時間以内、など)に自車両駐車位置から所定の距離範囲内で予定された上記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時を取得してもよい。
さらに、この第二の態様において、車両駐車位置に応じてイベント開催中に警報レベルが緩和される程度が異なるように、上記イベント情報取得手段が、自車両駐車位置から所定の距離範囲内で予定された上記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時及び自車両駐車位置から開催場所(例えば、開催されるエリアの中心点、など)までの距離を取得し、上記閾値変更手段が、上記イベント情報取得手段により上記開催日時及び上記距離が取得されたとき、当該イベントの開催中、上記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する上記所定レベルを上記距離に応じて(例えば、上記所定レベルの増加量が上記距離の二乗に反比例するように)上げる、ようにしてもよい。あるいは、上記距離に応じて予め計算された上記所定レベルの増加量を取得するものとしてもよい。
この第二の態様によれば、自車両駐車時にその周辺で警報手段が感応し得る音又は振動を発生させ得るイベントが予定されていた場合には、その開催日時が伝達され、この伝達された開催日時に基づいて当該イベント開催中は警報が出力されにくくなるように警報レベルが上げられるため、車両ユーザの認識していなかったイベントにより警報が誤って出力されることが適切に防止される。
また、この第二の態様によれば、セキュリティシステム全体がOFFとされるわけではなく、音又は振動に対する警報レベルのみが緩和されるものであるため、上記のようなイベント開催中であってもセキュリティレベルの低下は必要最小限で済む。
なお、この第二の態様において、上記イベント情報取得手段は、上記開催日時を取得した上記イベントについて開催日時の変更情報を取得することが好ましい。
本発明によれば、誤警報の発報が適切に防止された車両用セキュリティシステム及び車載装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、異常音及び/又は異常振動の検知により検出された車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムの基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
以下、図1及び2を用いて、本発明の一実施例に係る車両用セキュリティシステム及び該システムにおいて用いられる車載装置について説明する。本実施例に係る車両用セキュリティシステムでは、サービス契約車両に搭載された車載装置が、1)ドアのこじあけの検出、2)侵入者の検出(音及び振動によるウィンドウガラス破損の検知)、3)異常なキー開(ワイヤレスキーでロックされた後、メカキーでアンロックされた、など)の検出、及び、4)持ち去りの検出(傾斜センサによる検知)などを行い、異常が検出されたときに警報を発報するものである。
まず、図1を用いて、本実施例に係る車両用セキュリティシステム100全体の概略を説明する。
本実施例に係る車両用セキュリティシステム100は、サービス契約車両Vに搭載された車載装置101と、例えば車両製造業者や自動車小売店や或いは専門業者などのサービス事業体により管理・運営された通信局であるセンタ102とから構成される。
車載装置101とセンタ102とは、無線通信を利用して、互いに通信できるように構成される。車載装置101とセンタ102の間の通信接続は、直接的な接続に限られず、車車間通信、路車間通信、及び/又は衛星通信を経由した通信接続であってもよい。
本実施例に係る車載装置101は、音及び/又は振動による侵入異常検出において異常発生と判断する基準となる音及び振動の閾値(警報レベル)を適宜変更できるように構成される。
また、本実施例に係るセンタ102は、車載装置101が侵入異常発生と判断し得る大きさの音及び/又は振動を発生させる可能性があるイベントについて、その開催場所及び開催日時に関する情報を取得するように構成される。
ここでいう「イベント」とは、恒常的(日常的)に繰り返し行われるものではないが、発生(開催)日時・場所が予め決められているものを指す。なぜなら、恒常的・日常的に発生している音及び/又は振動であれば車両ユーザも事前に認識している可能性が高く、また発生日時・場所が不確定であれば制御には使えないからである。
したがって、例えば飛行場における飛行機の離着陸などのように恒常的(日常的)に繰り返し行われるものや、例えば地震や交通事故などのようにいつどこで発生するかわからないものは上記「イベント」からは除かれる。
このような非恒常的であって、予めスケジュールが決まっていて、且つ、大規模な音及び/又は振動の発生を伴うことが事前に予定され、それが社会的にも認知・許容されている(と考えられる)イベントとしては、例えば、花火大会、コンサート、道路工事、祭り・パレード、自衛隊(又は、海外では例えば軍隊)の演習などが挙げられる。以下、簡便のため、このようなイベントを総称して「花火大会等(のイベント)」と呼ぶ。
センタ102を運営する本セキュリティサービスの運営事業者は、上記の花火大会等のイベントに関する情報(開催日時・場所等)を、例えば、イベント主催者、イベント開催を許可/監督する公的機関、及び/又は、イベント情報を多数収集して閲覧・検索しやすいように雑誌等に掲載するなどして消費者に提示することを業とするメディア事業者などから有償又は無償で取得するものとする。
なお、図1では、便宜上、契約車両Vを1台のみ図示しているが、当然、本実施例に係る車両用セキュリティシステムによるサービスには複数の車両(ユーザ)が加入することが可能であり、センタ102は複数の契約車両Vと通信接続可能であるものとする。
図2は、契約車両Vに搭載され、センタ102と通信する車載装置101の概略構成図である。
車載装置101は、無線通信を利用してセンタ102との間で情報を送受信するための送受信部201を有する。採用される通信方式は任意でよく、例えば携帯電話網を利用してもよい。
車載装置101は、更に、例えばGPS(Global Positioning System;全地球測位システム)を利用して自車両の位置を検出する自車両位置検出部202を有する。自車両位置検出部202の検出精度(分解能)は高い(細かい)ほど好ましく、例えばRTK(Real Time Kinematic)−GPSなどの高精度GPSが利用されることが好ましい。
車載装置101は、更に、自車両における異常発生を検出する異常検出部203を有する。本実施例において、異常検出部203は、例えば、1)ドアのこじあけの検出、2)音及び振動による侵入者(ガラス破損)の検出、3)異常なキー開の検出、及び、4)傾斜角センサによる持ち去りの検出、などの各種検出を行う。
車載装置101は、更に、セキュリティ上異常と判断される現象の発生が検知されたときに警報を発報する警報部204を有する。警報部204は、警報出力として、例えば、ホーン(クラクション)又は専用のビープ音若しくはブザー音を吹鳴させるものとする。
車載装置101は、更に、車載装置101の各構成要素を統括的に制御する主制御部205を有する。主制御部205は、例えば、ECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)である。また、主制御部205には、IGオン/オフ情報が伝達されるようにする。
本実施例に係る車載装置101において、自車両位置検出部202は、少なくとも自車両Vが駐車されたとき(本実施例ではイグニッションスイッチ(IG)がオフされたときとする)に自車両現在位置を検出するように構成され、主制御部205は、IGオフ時に、自車両位置検出部202によって検出された自車両駐車位置を自車両の車両識別情報(車両ID)と共に送受信部201を通じてセンタ102へ送信するように構成される。これにより、センタ102は、本セキュリティサービスの各契約車両Vの最終駐車位置を常に把握しておくことができる。
また、主制御部205は、異常検出部203によって異常発生が検出されると、警報部204に警報を出力させると共に、自車両において異常が発生した旨のセキュリティ警報(異常発生情報)を自車両の車両IDと共に送受信部201を通じてセンタ102へ送信するように構成される。このセキュリティ警報には、検出された異常の種類を示す情報が含まれる。
さらに、主制御部205は、送受信部201によりセンタ102から警報閾値を修正するようにとの指示(後述)が受信されると、異常検出部203を制御して検知された音及び振動について異常発生と判断するための基準となる警報閾値を修正する。この処理については後に詳述する。
次いで、本実施例に係る車両用セキュリティシステム100における警報レベル一時緩和処理の流れについて説明する。
まず、契約車両VがIGオフされると、上述のように、車載装置101からセンタ102へ当該車両Vの最終駐車位置と車両IDが送信される。
センタ102は、受信した駐車位置を車両IDごとに記憶すると共に、当該位置から所定の距離範囲内で開催が予定されているイベントが存在するか、取得してあるイベント情報から検索する。
ここで、上記所定の距離範囲は、すなわち当該イベントにより発生した音及び/又は振動が駐車された車両へ到達し得るか否かを判定するための基準であり、イベントごと及び/又はイベント種類ごとに個別に設定されることが好ましい。例えば、花火大会における上記所定の距離範囲は、道路工事における上記所定の距離範囲よりも広くなるように設定されることが好ましい。なぜなら、花火大会により発生し得る音及び/又は振動は、一般的には、道路工事により発生し得る音及び/又は振動よりもより遠くまで到達すると考えられるからである。
また、上位所定の距離範囲は、イベントが開催されるエリアの中心点からの距離として設定される。ここでいう中心点とは地理的な中心点でもよく、イベント内容に応じた音源・振動源の中心点(例えば、花火大会の場合には打ち上げ地点)でもよい。
センタ102へアップロードされた駐車位置から所定の距離範囲内で予定されているイベントが発見された場合、センタ102は、そのイベントの開催年月日、開始時刻、及び、終了時刻を発信元車両Vの車載装置101へ送信する。
このセンタ102から車載装置101へのイベント情報の送信は、音及び振動に対する警報レベル(閾値)の修正指示として機能する。
送受信部201を通じてこのイベント情報(開催年月日、開始時刻、及び、終了時刻)を受信した車載装置101の主制御部205は、当該年月日の当該開始時刻から終了時刻までの間、音及び振動に対する異常検出閾値を上げるように異常検出部203を制御する。
すなわち、主制御部205は、センタ102から指示されたイベント開催期間中、音又は振動が所定の警報閾値を越えたものとして警報が発せられることが起こりにくくなるように異常検出部203が用いる基準である警報レベルを一時的に上げる。
これにより、イベント開催期間中、当該イベントから発生した音及び/又は振動が駐車車両Vに到達しても、警報レベルが上げられているため、警報が発報されにくい。すなわち、イベントに起因した誤警報が出力されにくい。
ここで、イベント開催中の警報レベルの増加量は、A)予め決められた所定量であってもよく、或いは、B)イベントごと、イベント種類ごと、及び/又は駐車位置からイベント開催場所(例えば上記中心点)までの距離ごとに異なる可変量であってもよく、或いは、C)警報レベルを無限大まで増加させ、音及び振動による侵入異常検出を実質的にOFFとしてもよい。
上記B)の場合、B1)センタ102から車載装置101へ送信される上述のイベント情報と共に、イベント名、イベント種類、及び/又は、駐車位置からイベント開催場所までの距離が送信され、車載装置101側で警報レベル増加量を計算するようにしてもよく、或いは、B2)センタ102側でイベント名、イベント種類、及び/又は、駐車位置からイベント開催場所までの距離から発信元車両Vへ指示する警報レベル増加量を決定し、上述のイベント情報と共に送信するようにしてもよい。
また、上記B)において警報レベルの増加量が駐車位置からイベント開催場所までの距離に応じて変えられる場合、例えば音及び振動の減衰を考慮して警報レベルの増加量が当該距離の二乗に反比例するように設定される。
また、上記C)の場合、イベント開催中は一時的に音及び振動による侵入異常検出が実行されないことになるが、異常検出部203が音及び振動による侵入異常検出以外のイベントによって影響を受けないセキュリティ機能(例えば、既述のような、ドアこじあけの検出、異常なキー開の検出、持ち去り検出、など)は作動状態を維持することにより、OFFとするセキュリティ機能を必要最小限とすることができる。
主制御部205は、センタ102から通知されたイベント終了時刻になると、異常検出部203に指示して音及び振動に対する警報レベルを元の値に戻させる。
このように、本実施例によれば、非恒常的なイベントであって特に地域住民ではない車両ユーザにとっては予見しがたい音及び/又は振動を伴うイベントについて、駐車位置周辺においてそのような車両セキュリティシステムの誤警報を招き得るイベントが予定されている場合には、イベント開催中、一時的に警報レベルが緩和され、音及び振動に起因した警報が発報されにくくなるため、誤警報の出力を大幅に低減することができる。
また、本実施例によれば、イベント開催中に一時的に警報レベルが緩和されるのは音及び振動に関するセキュリティ機能のみであり、他のセキュリティ機能は通常通り作動しているため、イベント開催中セキュリティレベルが大幅に低減することがない。
また、本実施例によれば、車両ユーザによる特段の操作が不要な構成が採用されているため、万人にとって使い勝手のよいシステムが実現される。
なお、上記一実施例においては、契約車両Vからセンタ102への駐車位置のアップロードをトリガとして、センタ102が周辺イベントの検索及び必要に応じてイベント情報の発信元車両Vへの送信を実行するものとしたが、イベント情報を一旦送信した後、当該イベントについて開催年月日、開始時刻、及び/又は又は終了時刻が変更されたことをセンタ102が認識した場合(例えば、花火大会が雨天により1週間延期になった、など)、センタ102は変更後の新たなイベント情報を通知済みの車両Vへ自律的に送信(プッシュ)することが好ましい。
この場合の変形例として、車載装置101は、センタ102から通知されたイベント開始時刻より所定時間前になったとき、当該イベントが予定通りの時刻に開催されるのか、スケジュールに変更はないかをセンタ102へ自動的に問い合わせるようにしてもよい。
また、上記一実施例においては、契約車両Vからセンタ102へ駐車位置がアップロードされた際、当該位置がセンタ102が認識しているいずれかのイベントの開催場所から所定の距離範囲内に位置する場合には、センタ102は発信元車両Vへイベント情報が送信するものとしたが、本発明はこれに限られず、例えばイベント開催場所からの距離要件だけでなく、イベント開始時刻までの時間要件をも加味してもよい。
具体的には、駐車された車両Vから位置情報がアップロードされた際、センタ102は、当該位置がセンタ102が認識しているいずれかのイベントの開催場所から所定の距離範囲内に位置し、且つ、当該位置情報の受信時刻から当該距離要件を満たしたイベントの開始時刻までが所定時間(例えば、1週間、3日、24時間、など)以内であった場合のみ、センタ102から発信元車両Vへイベント情報が送信されるものとしてもよい。
本発明は、車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムに利用できる。対象車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の一実施例に係る車両用セキュリティシステムの概略構成図である。 本発明の一実施例に係る車両用セキュリティシステムにおける車載装置の概略構成図である。
符号の説明
100 車両用セキュリティシステム
101 車載装置
102 センタ
201 送受信部
202 自車両位置検出部
203 異常検出部
204 警報部
205 主制御部

Claims (10)

  1. 車両への侵入異常を警報する車両用セキュリティシステムであって、
    車両に搭載された車載装置と、
    前記車載装置と通信するセンタと、を含み、
    前記車載装置は、
    駐車時に自車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された自車両位置を前記センタへ送信する車両側通信手段と、
    所定レベル以上の音又は振動を検出したときに侵入異常発生と判断して警報を出力する警報手段と、を有し、
    前記センタは、
    前記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時及び開催場所を取得し、
    前記車載装置から前記車両位置が受信されたとき、該車両位置を取得した前記開催場所に照らして、当該車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定された前記イベントを検索し、該当するイベントがあればその開催日時を前記車載装置へ送信し、
    前記車載装置は、
    前記車両側通信手段により前記センタから前記開催日時が受信されたとき、当該イベントの開催中、前記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する前記所定レベルを上げる閾値変更手段を更に有する、ことを特徴とする車両用セキュリティシステム。
  2. 請求項1記載の車両用セキュリティシステムであって、
    前記センタは、前記車載装置から前記車両位置が受信されたとき、その受信時刻及び該車両位置を取得した前記開催日時及び開催場所に照らして、該受信時刻から所定時間内に当該車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定された前記イベントを検索し、該当するイベントがあればその開催日時を前記車載装置へ送信する、ことを特徴とする車両用セキュリティシステム。
  3. 請求項1又は2記載の車両用セキュリティシステムであって、
    前記センタは、前記車載装置へ前記開催日時を送付済みの前記イベントについて開催日時が変更されたとき、変更後の開催日時を当該車載装置へ送信する、ことを特徴とする車両用セキュリティシステム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の車両用セキュリティシステムであって、
    前記センタは、前記車載装置から前記車両位置が受信されたとき、該車両位置を取得した前記開催場所に照らして、当該車両位置から所定の距離範囲内で開催が予定された前記イベントを検索し、該当するイベントがあればその開催日時及び前記車両位置から当該イベントの開催場所までの距離を前記車載装置へ送信し、
    前記閾値変更手段は、前記車両側通信手段により前記開催日時及び前記距離が受信されたとき、当該イベントの開催中、前記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する前記所定レベルを受信された前記距離に応じて上げる、ことを特徴とする車両用セキュリティシステム。
  5. 請求項4記載の車両用セキュリティシステムであって、
    前記閾値変更手段は、前記所定レベルの増加量が前記距離の二乗に反比例するように、該所定レベルを上げる、ことを特徴とする車両用セキュリティシステム。
  6. 車両に搭載され、自車両への侵入異常を警報する車載装置であって、
    所定レベル以上の音又は振動を検出したときに侵入異常発生と判断して警報を出力する警報手段と、
    自車両駐車位置から所定の距離範囲内で予定された前記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時を取得するイベント情報取得手段と、
    前記イベント情報取得手段により前記開催日時が取得されたとき、当該イベントの開催中、前記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する前記所定レベルを上げる閾値変更手段と、を有することを特徴とする車載装置。
  7. 請求項6記載の車載装置であって、
    前記イベント情報取得手段は、自車両駐車時刻から所定時間内に自車両駐車位置から所定の距離範囲内で予定された前記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時を取得する、ことを特徴とする車載装置。
  8. 請求項6又は7記載の車載装置であって、
    前記イベント情報取得手段は、前記開催日時を取得した前記イベントについて開催日時の変更情報を取得する、ことを特徴とする車載装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項記載の車載装置であって、
    前記イベント情報取得手段は、自車両駐車位置から所定の距離範囲内で予定された前記所定レベル以上の音又は振動を発生させる可能性があるイベントについて開催日時及び自車両駐車位置から開催場所までの距離を取得し、
    前記閾値変更手段は、前記イベント情報取得手段により前記開催日時及び前記距離が取得されたとき、当該イベントの開催中、前記警報手段が警報出力の基準としている音又は振動に対する前記所定レベルを前記距離に応じて上げる、ことを特徴とする車載装置。
  10. 請求項9記載の車載装置であって、
    前記閾値変更手段は、前記所定レベルの増加量が前記距離の二乗に反比例するように、該所定レベルを上げる、ことを特徴とする車載装置。
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