JP2007103340A - 換気機能付き採光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 採光過程での側壁の反射板によるエネルギーロスと集熱体による換気時の光量の不足を改善した換気機能付き採光装置を提供する。
【解決手段】 透明な平板状のガラスからなる上部採光壁3で上側を、透明で外面が平面で内側の面が階段状をした側部採光壁4で側方を、上下2段重ねで光を分散する分散体を構成する第一分散レンズ5及び第二分散レンズ9で下側を、それぞれ構成して透明筒状体の集光ダクト23を成し建物の屋根の開口部を覆う。上部採光壁3及び側部採光壁4からの入射光が側部採光壁4の内側では全反射されるので、屋根の開口部以上の面積が受ける太陽光を屋内に取り込むことが出来る。また、帯状で大気の通過を妨げない熱吸収体からなる収熱帯を集光ダクト23の内部へと出し入れする量を調節出来るようにしたので、採光量と換気量の調節が出来る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建物の屋根から屋内へと太陽光を採光する天窓或はトップライト等に換気機能を備えた換気機能付き採光装置に関するものである。
鈴木は、これまでに太陽光集光装置(特願2004−94264)の図29図30にて建物の屋根から屋内へと太陽光を採光する天窓或はトップライト等に換気機能を備えた換気機能付き採光装置を開示している。前記特願2004−94264に記載の図29図30を図17図18として示す。この換気機能付き採光装置によれば、光路抑制レンズ群52からの入射光を収熱体53で遮蔽時には、収熱体53に暖められた周辺の空気の煙突効果により室内の空気が通気性のある収熱体53を透過して前記光路抑制レンズ群52と収熱体53との間の空洞部54を通り空洞部54の上方の換気口56から外部へと移動することにより換気を行うことができる。また、収熱体53を解放することで通常の天窓として使用することができる。特に、入射角度が日の出から日没に至る略全日射範囲に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように太陽光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に光路抑制レンズ群52が設計されているので、光路抑制レンズ群52を透過した太陽光が日中を通じて略安定して収熱体53へと到達でき室内の換気を安定して行うことができる。
また、光路抑制レンズ群52から収熱体53へと直接到達出来ず収熱体53の幅方向に外れようとする光も反射板55よって反射させて収熱体53へと到達できるようになっている。しかし、更に欲を言えば、反射板55はアルミ板或は銀メッキ仕様の金属製であり、反射時のエネルギー損失が大きかった。収熱体53遮蔽時には、屋根の開口部は略完全に遮蔽され天井からの室内への採光を充分に行えなかった。
特願2004−94264
解決しようとする問題点は、採光過程での側壁の反射板によるエネルギーロスと、収熱体による換気時の光量が不足する点である。
請求項1の発明にかかる換気機能付き採光装置は、建物の屋根の傾斜面に沿って南北方向に縦長に形成された開口部を覆って屋根のレベル位置より所定距離上方に配置され略平板状で透明な素材からなる上部採光壁と、全体が略平板状で前記屋根の開口部を略屋根のレベル位置で閉蓋して配置され透明な素材からなり入射光を分散して透過させる形状をし少なくとも屋根の傾斜面上下方向下側と上側の端の各々に開口部を有する分散体と、前記上部採光壁と分散体との間の空洞部の幅方向の両側を閉じ透明な素材からなり上部採光壁と分散体との組み合わせで屋根の傾斜面の上下方向両側に開口部を有する透明筒状体の集光ダクトを成す側部採光壁と、前記集光ダクトの上方向の開口部に延設され屋根の傾斜面に沿って上方向に続く延長ダクトと、前記延長ダクトの上側の端に延設され略鉛直方向上方に煙突状に続き最上端に側方へと排気可能な排気口を有し前記排気口内への雨避けの屋根部を有する排気塔と、帯状でカーボンファイバ等の大気の通過を妨げない熱吸収体からなり前記分散体の下側の端の開口部より集光ダクトの内部へと出し入れ自在に配置された収熱帯と、前記分散体の上側の端の開口部より集光ダクトの内部へと一端を進入させて前記収熱帯の上側の端に固定され他端側が屋内上方より下側へと吊るされ引くことで屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯を集光ダクトへと出し入れ操作自在な収熱帯引き上げ紐とを備えたものである。
請求項2の発明にかかる換気機能付き採光装置は、建物の屋根の傾斜面に沿って南北方向に縦長に形成された開口部を覆って屋根のレベル位置より所定距離上方に配置され略平板状で透明な素材からなる上部採光壁と、全体が略平板状で前記屋根の開口部を略屋根のレベル位置で閉蓋して配置され透明な素材からなり入射光を分散して透過させる形状をし少なくとも屋根の傾斜面上下方向下側と上側の端の各々に開口部を有する分散体と、前記上部採光壁と分散体との間の空洞部の幅方向の両側を閉じ透明な素材からなり上部採光壁と分散体との組み合わせで屋根の傾斜面の上下方向両側に開口部を有する透明筒状体の集光ダクトを成す側部採光壁と、前記集光ダクトの上側の端に連結され略鉛直方向上方に煙突状に続き最上端に側方へと排気可能な排気口を有し前記排気口内への雨避けの屋根部を有する排気塔と、帯状でカーボンファイバ等の大気の通過を妨げない熱吸収体からなり前記分散体の下側の端の開口部より集光ダクトの内部へと出し入れ自在に配置された収熱帯と、前記収熱帯の端に連結され引くことで屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯を集光ダクトへと出し入れ操作自在な収熱帯引き上げ紐と、前記集光ダクト内の大気を屋内へと強制的に引き込み送風する強制送風機構とを備えたものである。
請求項3の発明にかかる換気機能付き採光装置は、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置において、前記分散体が全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズを光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズであるものである。
請求項4の発明にかかる換気機能付き採光装置は、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置において、前記分散体が全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズを光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズを上下2段に配置したものであり、上側の分散レンズとなる第一分散レンズの集光部の奥行き方向に対して下側の分散レンズとなる第二分散レンズの集光部の奥行き方向が直行するような配置になっているものである。
請求項5の発明にかかる換気機能付き採光装置は、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置において、前記側部採光壁が外側の面が完全にフラットな平面からなる平面形状で内側の面が前記集光ダクトの開口端から見たときに階段状をした略平板状の板からなり階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分であり下側を向く面部が凹状曲面部分となっているものである。
請求項6の発明にかかる換気機能付き採光装置は、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置において、前記屋根の開口部の幅方向両側の各々の屋内側に傾斜角度を可変調整及び仮止め自在に吊り支持された帯状の金属製の反射板を備えたものである。
請求項7の発明にかかる換気機能付き採光装置は、請求項2の発明の換気機能付き採光装置において、前記強制送風機構が集光ダクトの下側の開口端に続いて屋内下方へと延び側部に開口部が形成され前記開口部の開口量を可変自在に開閉する可変扉を有する引き込みダクトと、前記引き込みダクトの下端に連結され前記引き込みダクト側の大気を内部に収容した高圧ブロアータイプのファンにより引き込んで屋内へと放出する放出部とを備えたものである。
請求項8の発明にかかる換気機能付き採光装置は、請求項2の発明の換気機能付き採光装置において、前記排気塔が内部に排気流量を抑制する可変扉を備えたものである。
請求項1の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、上部採光壁だけでなく側部採光壁からの入射光までも屋内へと採光することができる。収熱帯引き上げ紐の操作により屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯を集光ダクトへと出し入れ自在なので、日射量に応じて屋内への太陽光の採光量を調節できる。しかも、収熱帯が太陽光を受けると周辺の大気の熱膨張が起きて上昇気流が発生し換気できるが、この換気量も屋根の開口部の遮蔽面積変化により自在に調節できる。
請求項2の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、上部採光壁だけでなく側部採光壁からの入射光までも屋内へと採光することができる。収熱帯引き上げ紐の操作により屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯を集光ダクトへと出し入れ自在なので、日射量に応じて屋内への太陽光の採光量を調節できる。しかも、収熱帯が太陽光を受けると周辺の大気の熱膨張が起きて上昇気流が発生し換気できるが、この換気量も屋根の開口部の遮蔽面積変化により自在に調節できる。更に、強制送風機構により集光ダクト内の収熱帯で暖められた大気を屋内へと強制的に引き込み送風出来るので、冬期等の暖房としての機能も奏する。
請求項3の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置の効果に加えて、分散体が全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズを光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズであるものであるので、入射光の進行方向を所定範囲に抑制する場合とは逆に採光した太陽光を屋内に分散させることが出来、屋内全体をより均一に照らす効果がある。
請求項4の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置の効果に加えて、東西南北のいずれの方向に対しても太陽光を屋内に均等に分散できる。
請求項5の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置の効果に加えて、側部採光壁の外側の面が完全にフラットな平面からなる平面形状で内側の面が前記集光ダクトの開口端から見たときに階段状をした略平板状をしているので、外部より側部採光壁へと入射する太陽光は内部へと自在に透過できるが側部採光壁の内側から外部へと向かう光は全反射され、その結果、一旦集光ダクト内へと透過した光は全て屋内へと取り込むことが出来る。すなわち、上部採光壁及び側部採光壁のどちらからの入射光も側部採光壁の内側では全反射されるので、屋根の開口部以上の面積が受ける太陽光を屋内に取り込むことができる。特に、側部採光壁の内側に形成された階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分であり下側を向く面部が凹状曲面部分となっているので、全反射する効果が高く採光効率が高い。
請求項6の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、請求項1または請求項2のいずれかの発明の換気機能付き採光装置の効果に加えて、前記屋根の開口部の幅方向両側の各々の屋内側に吊り支持された帯状の金属製の反射板の傾斜角度を変えることで、屋内へと拡散する太陽光の分散範囲を簡易に調整でき、必要に応じて照度調節が出来る。
請求項7の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、請求項2の発明の換気機能付き採光装置の効果に加えて、強制送風機構に通常のプロペラタイプの換気扇のようなファンに比べて引き込み圧力の大きい高圧ブロアータイプのファンを使用しているので、集光ダクトで熱膨張により上昇しようとする大気を放出部より無理なく屋内の下方へと送り込むことが出来る。また、引き込みダクト側部に形成された開口部を可変扉で開くだけで、集光ダクト内の収熱帯で暖められた大気による上昇気流により開口部より屋内の大気が引き込まれ容易に屋内の換気を行うことが出来る。
請求項8の発明にかかる換気機能付き採光装置によれば、請求項2の発明の換気機能付き採光装置の効果に加えて、排気塔の内部に設けられた可変扉により排気流量を調節できるので、屋内温度の調整と換気のバランスを最適な状態に調節出来る。
太陽光の採光過程での側壁の反射板によるエネルギーロスを全反射する方式によって解消した。しかも、側壁の反射板は透明であり外部から反射板へと入射する太陽光までも屋内へと取り込む事が出来る。また、収熱体による屋根の開口部の遮蔽面積を自在に変える構成とし換気時も光量が不足することを防止した。以下、本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1を図1乃至図13に従って説明する。
図1に示すように、本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1は、建物の屋根12の傾斜面に沿って南北方向に縦長に形成された開口部13を覆って屋根12のレベル位置より所定距離上方に配置されガラス、メタアクリル(MMA)等の透明な素材からなり略平板状の上部採光壁3と、全体が略平板状で前記屋根12の開口部13を略屋根12のレベル位置で閉蓋して配置されガラス、メタアクリル(MMA)等の透明な素材からなり入射光を分散して透過させる形状をし少なくとも屋根12の傾斜面上下方向下側と上側の端の各々に図示しない開口部を有する分散体と、前記上部採光壁3と分散体との間の空洞部の幅方向の両側を閉じガラス、メタアクリル(MMA)等の透明な素材からなり上部採光壁3と分散体との組み合わせで屋根12の傾斜面の上下方向両側に開口部を有する透明筒状体の集光ダクト23を成す側部採光壁4と、前記集光ダクト23の上方向の開口部に延設され屋根12の傾斜面に沿って上方向に続く延長ダクト14と、前記延長ダクト14の上側の端に延設され略鉛直方向上方に煙突状に続き最上端に側方へと排気可能な排気口2aを有し前記排気口2a内への雨避けの屋根部2bを有する排気塔2と、帯状でカーボンファイバ等の大気の通過を妨げない熱吸収体からなり前記分散体の下側の端の開口部より集光ダクト23の内部へと出し入れ自在に配置された収熱帯10と、前記分散体の上側の端の開口部より集光ダクト23の内部へと一端を進入させて前記収熱帯10の上側の端に固定され他端側が屋内上方より下側へと吊るされ引くことで屋根の開口部13を覆う面積を自在に変えて収熱帯10を集光ダクト23へと出し入れ操作自在な収熱帯引き上げ紐11とを備えている。
なお、延長ダクト14と排気塔2は例えば亜鉛鉄板製である。また、集光ダクト23と延長ダクト14との接合部分は図3に示すように、上部枠7と隅柱8で固定されている。
以上の構成によれば、上部採光壁3だけでなく側部採光壁4からの入射光までも屋内へと採光することができる。収熱帯引き上げ紐11の操作により屋根12の開口部13を覆う面積を自在に変えて収熱帯10を集光ダクト23へと出し入れ自在なので、日射量に応じて屋内への太陽光の採光量を調節できる。しかも、収熱帯10が太陽光を受けると周辺の大気の熱膨張が起きて上昇気流が発生し換気できるが、この換気量も屋根12の開口部13の遮蔽面積変化により自在に調節できる。
前記分散体には、例えば、すりガラスがあり、光を透過する際に分散させる構成のものなら限定するものではない。本発明の第一実施形態では、分散体には、図6に示すように端面側から見たときに同一の形状をした複数の集光部15aが連続して並んだ形状をしたメタアクリル(MMA)、ガラス等の透明素材からなる光路抑制レンズ15を用いている。前記光路抑制レンズ15は、図7乃至図11に示すように、光の入射角度を様々に変えて放射光の進行方向を検証してみると、入射角度に関係なく略一定の方向へと放射されることが分かる。すなわち、前記光路抑制レンズ15は、図12に示すように、全入射角度に対して放射角度が±30°の範囲に制限されて放射されるものであり、全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計されたものである。これを図13に示すように、光の透過方向を逆にして配置して分散レンズを構成し使用している。そして、実際には、図2に示すように、分散レンズを上下2段重ねにして分散体を構成している。ここで、上下2段重ねの分散レンズのうち上側が第一分散レンズ5、下側が第二分散レンズ9とする。これら2つの分散レンズは、上側の第一分散レンズ5の集光部15aの奥行き方向に対して下側の第二分散レンズ9の集光部15aの奥行き方向が直行するような配置になっている。これによって、東西南北のいずれの方向に対しても太陽光を屋内に均等に分散できる。
従って、本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1によれば、上記効果に加えて、分散体が全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズを光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズであるので、入射光の進行方向を所定範囲に抑制する場合とは逆に採光した太陽光を屋内に分散させることが出来、屋内全体をより均一に照らす効果がある。
特に、分散体が光路抑制レンズ15からなる分散レンズを上下2段に重ねたもので、上側となる第一分散レンズ5の集光部15aの奥行き方向に対して下側となる第二分散レンズ9の集光部15aの奥行き方向が直行するような配置になっている。これによって、東西南北のいずれの方向に対しても太陽光を屋内に均等に分散できる。
また、本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1では、図4及び図5に示すように、前記側部採光壁4が外側の面が完全にフラットな平面4aからなる平面形状で内側の面が前記集光ダクト23の開口端から見たときに階段状をした略平板状の板からなり階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分4bであり下側を向く面部が凹状曲面部分4cとなっている。この構成によれば、図4に示すように、階段状側の面から入射する光は入射角度に関係なく略全て全反射される。逆に、図5に示すように、平面4a側から側部採光壁4へと入射する太陽光は、入射角度に関係なく略全てそのまま透過する。
従って、本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1によれば、上記効果に加えて、側部採光壁4の外側の面が完全にフラットな平面4aからなる平面形状で内側の面が前記集光ダクト23の開口端から見たときに階段状をした略平板状をしているので、外部より側部採光壁4へと入射する太陽光は内部へと自在に透過できるが側部採光壁4の内側から外部へと向かう光は全反射され、その結果、一旦集光ダクト23内へと透過した光は全て屋内へと取り込むことが出来る。すなわち、上部採光壁3及び側部採光壁4のどちらからの入射光も側部採光壁4の内側では全反射されるので屋外へと漏れ出ることがなく、屋根の開口部以上の面積が受ける太陽光を屋内に取り込むことができる。特に、側部採光壁4の内側に形成された階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分4bであり下側を向く面部が凹状曲面部分4cとなっているので、全反射する効果が高く採光効率が高い。
また、本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1では、前記屋根12の開口部13の幅方向両側の各々の屋内側に傾斜角度を可変調整及び仮止め自在に吊り支持された帯状の金属製の反射板6を備えている。
従って、発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置1によれば、上記効果に加えて、前記屋根12の開口部13の幅方向両側の各々の屋内側に吊り支持された帯状の金属製の反射板6の傾斜角度を変えることで、屋内へと拡散する太陽光の分散範囲を簡易に調整でき、必要に応じて照度調節が出来る。
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。図14に示すように、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21は、上記第一実施形態の換気機能付き採光装置1が強制送風機構24を備えたものである。図中、上記第一実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態と同一または相当部分であるものとする。
第一実施形態の換気機能付き採光装置1において、収熱帯10で暖められた空気の上昇気流により屋内の換気を行う機能は夏期の空調として有効であった。これに加えて、第二実施形態の換気機能付き採光装置21では、強制送風機構24により、収熱帯10で暖められた空気を強制的に屋内に送り込む事が出来き冬期の暖房機能を奏する。
第一実施形態の換気機能付き採光装置1は上部採光壁3と分散体と側部採光壁4により構成される集光ダクト23を有するが、第二実施形態の換気機能付き採光装置21も同様の集光ダクト23を有する。強制送風機構24は、図14及び図15に示すように、集光ダクト23の下側の開口端に続いて屋内下方へと延びる引き込みダクト24cと、前記引き込みダクト24cの下端に連結され内部に高圧ブロアータイプのファン24aを収容した放出部24bを備えている。放出部24bの幅方向両側と前方には開口部が形成されており、集光ダクト23内で暖められた空気は、高圧ブロアータイプのファン24aの起動により引き込みダクト24cを通じて、矢印29,30のように引き込まれる。そして、矢印31,32のように放出部24bの開口部から屋内へと放出される。ここで、高圧ブロアータイプのファン24aとは、上方から見るとファンの羽が回転方向に対して略垂直についているタイプで、図16に示すように正面から見ると、回転方向に対して湾曲しているものである。図16は高圧ブロアータイプのファンの正面図である。高圧ブロアータイプのファン24aの特徴は通常のプロペラタイプの換気扇のような正面から見て前後へと送風されるファンと異なり、側方へとかき出して送風する。そのため、高圧ブロアータイプのファン24aはプロペラタイプのファンで送風する場合に比べて引き込み圧力が大きい。なお、図15に示すように、引き込みダクト24cの側部には、開口部と、この開口量を可変自在に開閉する可変扉24dが設けられている。換気をする場合には、可変扉24dを開き、屋内の空気の引き込みダクト24c内への移動を可能とし、第一実施形態の換気機能付き採光装置1と同様に、集光ダクト23内の収熱帯10で暖められた空気の上昇気流により屋内の換気を行う。即ち、換気は矢印26,27,28に示すように、引き込みダクト24c、集光ダクト23、排気塔2、屋外の順で行われる。なお、集光ダクト23内へと収熱帯10を引き上げる収熱帯引き上げ紐11には、麻のロープ、鎖、チェーン等がある。
また、第二実施形態の換気機能付き採光装置21が備える排気塔2も略鉛直方向上方に煙突状に延び最上端に側方へと排気可能な排気口2aを有し前記排気口2a内への雨避けの屋根部2bを有する点で、第一実施形態の換気機能付き採光装置1と共通する。ただし、本実施形態では集光ダクト23と排気塔2との間に延長ダクト14は存在せず、集光ダクト23は直接に排気塔2に繋がっている。また、排気塔2内には、排気流量を抑制する可変扉22を備えている点で第一実施形態の換気機能付き採光装置1とは相違する。可変扉22は図示しない回動軸を軸に回動自在に支持された板状のもので排気塔2内で矢印22aのように回転させて排気塔2内の開口量を調整後に固定させ排気流量を調整する。
また、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21においても、第一実施形態の換気機能付き採光装置1と同様に、屋根の集光ダクト23の設けられた開口部の幅方向両側の各々の屋内側に傾斜角度を可変調整及び仮止め自在に吊り支持された帯状の金属製の反射板6を備えている。
このように、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21は、建物の屋根の傾斜面に沿って南北方向に縦長に形成された開口部を覆って屋根のレベル位置より所定距離上方に配置され略平板状で透明な素材からなる上部採光壁3と、全体が略平板状で前記屋根の開口部を略屋根のレベル位置で閉蓋して配置され透明な素材からなり入射光を分散して透過させる形状をし少なくとも屋根の傾斜面上下方向下側と上側の端の各々に開口部を有する分散体と、前記上部採光壁3と分散体との間の空洞部の幅方向の両側を閉じ透明な素材からなり上部採光壁3と分散体との組み合わせで屋根の傾斜面の上下方向両側に開口部を有する透明筒状体の集光ダクト23を成す側部採光壁4と、前記集光ダクト23の上側の端に連結され略鉛直方向上方に煙突状に続き最上端に側方へと排気可能な排気口2aを有し前記排気口2a内への雨避けの屋根部2bを有する排気塔2と、帯状でカーボンファイバ等の大気の通過を妨げない熱吸収体からなり前記分散体の下側の端の開口部より集光ダクト23の内部へと出し入れ自在に配置された収熱帯10と、前記収熱帯10の端に連結され引くことで屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯10を集光ダクト23へと出し入れ操作自在な収熱帯引き上げ紐11と、前記集光ダクト23内の大気を屋内へと強制的に引き込み送風する強制送風機構24とを備えたものである。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、上部採光壁3だけでなく側部採光壁4からの入射光までも屋内へと採光することができる。収熱帯引き上げ紐11の操作により屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯10を集光ダクト23へと出し入れ自在なので、日射量に応じて屋内への太陽光の採光量を調節できる。しかも、収熱帯10が太陽光を受けると周辺の大気の熱膨張が起きて上昇気流が発生し換気できるが、この換気量も屋根の開口部の遮蔽面積変化により自在に調節できる。更に、強制送風機構24により集光ダクト内の収熱帯で暖められた大気を屋内へと強制的に引き込み送風出来るので、冬期等の暖房としての機能も奏する。
また、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21の強制送風機構24は、集光ダクト23の下側の開口端に続いて屋内下方へと延び側部に開口部が形成され前記開口部の開口量を可変自在に開閉する可変扉24dを有する引き込みダクト24cと、前記引き込みダクト24cの下端に連結され前記引き込みダクト24c側の大気を内部に収容した高圧ブロアータイプのファン24aにより引き込んで屋内へと放出する放出部24bとを備えたものである。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、強制送風機構24に通常のプロペラタイプの換気扇のようなファンに比べて引き込み圧力の大きい高圧ブロアータイプのファン24aを使用しているので、集光ダクト23で熱膨張により上昇しようとする大気を放出部24bより無理なく屋内の下方へと送り込むことが出来る。また、引き込みダクト24c側部に形成された開口部を可変扉24dで開くだけで、集光ダクト23内の収熱帯10で暖められた大気による上昇気流により開口部より屋内の大気が引き込まれ容易に屋内の換気を行うことが出来る。なお、上記説明では、強制送風機構24の換気を行う主要部分は高圧ブロアータイプのファン24aであるが、必ずしも、高圧ブロアータイプのファン24aに限定するものではなく、プロペラタイプの換気扇のようなファンであっても良い。しかし、引き込み圧力の大きい高圧ブロアータイプのファン24aが好ましい。
また、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21の排気塔2は、内部に排気流量を抑制する可変扉22を備えている。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、排気塔2の内部に設けられた可変扉22により排気流量を調節できるので、屋内温度の調整と換気のバランスを最適な状態に調節出来る。
また、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21の分散体は、第一実施形態の換気機能付き採光装置1の場合と同様に、全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズ15を光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズである。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、分散体が全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズ15を光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズであるものであるので、入射光の進行方向を所定範囲に抑制する場合とは逆に採光した太陽光を屋内に分散させることが出来、屋内全体をより均一に照らす効果がある。
更に、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21の前記分散体は、第一実施形態の換気機能付き採光装置1の場合と同様に、全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズ15を光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズを上下2段に配置したものであり、上側の分散レンズとなる第一分散レンズ5の集光部15aの奥行き方向に対して下側の分散レンズとなる第二分散レンズ9の集光部15aの奥行き方向が直行するような配置になっている。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、東西南北のいずれの方向に対しても太陽光を屋内に均等に分散できる。
また、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21の側部採光壁4は、第一実施形態の換気機能付き採光装置1の場合と同様に、外側の面が完全にフラットな平面からなる平面形状で内側の面が前記集光ダクト23の開口端から見たときに階段状をした略平板状の板からなり階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分であり下側を向く面部が凹状曲面部分となっている。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、側部採光壁4の外側の面が完全にフラットな平面からなる平面形状で内側の面が前記集光ダクト23の開口端から見たときに階段状をした略平板状をしているので、外部より側部採光壁4へと入射する太陽光は内部へと自在に透過できるが側部採光壁4の内側から外部へと向かう光は全反射され、その結果、一旦集光ダクト23内へと透過した光は全て屋内へと取り込むことが出来る。すなわち、上部採光壁3及び側部採光壁4のどちらからの入射光も側部採光壁4の内側では全反射されるので、屋根の開口部以上の面積が受ける太陽光を屋内に取り込むことができる。特に、側部採光壁4の内側に形成された階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分4bであり下側を向く面部が凹状曲面部分4cとなっているので、全反射する効果が高く採光効率が高い。
また、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21は、第一実施形態の換気機能付き採光装置1の場合と同様に、装着位置となる屋根の開口部の幅方向両側の各々の屋内側に傾斜角度を可変調整及び仮止め自在に吊り支持された帯状の金属製の反射板6を備えている。
したがって、本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置21によれば、前記屋根の開口部の幅方向両側の各々の屋内側に吊り支持された帯状の金属製の反射板6の傾斜角度を変えることで、屋内へと拡散する太陽光の分散範囲を簡易に調整でき、必要に応じて照度調節が出来る。
ところで、上記説明では、上部採光壁3、側部採光壁4、並びに分散体となる第一分散レンズ5及び第二分散レンズ9として用いた光路抑制レンズ15の各図面は、屈折率が1.49のメタアクリル(MMA)を用いた場合に最適な性能を得るような形状及び比率で記載しているが、その他のガラス等の透明な素材を用いた場合であっても形状及び比率は略同等であることに変わりない。
本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置全体の構成を示す説明図である。 本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置による太陽光の採光の様子を示す図1のA−A断面矢視の断面図である。 図2の換気機能付き採光装置全体の上部採光壁と側部採光壁との境界部分Bを示す拡大図である。 本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置の側部採光壁の機能を示す説明図である。 図4に続く本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置の側部採光壁の機能を示す説明図である。 本発明の第一実施形態の換気機能付き採光装置の分散体の1例である分散レンズとして用いる光路抑制レンズを示す端面図である。 図6の光路抑制レンズの特性を示す説明図である。 図7に続く図6の光路抑制レンズの特性を示す説明図である。 図8に続く図6の光路抑制レンズの特性を示す説明図である。 図9に続く図6の光路抑制レンズの特性を示す説明図である。 図10に続く図6の光路抑制レンズの特性を示す説明図である。 図6の光路抑制レンズの作用を示す説明図である。 図12に続く図6の光路抑制レンズの作用を示す説明図である。 本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置全体の構成を示す説明図である。 本発明の第二実施形態の換気機能付き採光装置が備える強制送風機構を示す説明図である。 高圧ブロアータイプのファンの正面図である。 特願2004−94264の太陽光集光装置に記載の換気機能付き採光装置全体の構成を示す説明図である。 図17の換気機能付き採光装置による太陽光の採光の様子を示すC−C断面矢視の断面図である。
符号の説明
1,21 換気機能付き採光装置
2 排気塔
2a 排気口
2b 屋根部
3 上部採光壁
4 側部採光壁
4a 平面
4b 平面部分
4c 凹状曲面部分
5 第一分散レンズ
6 反射板
7 上部枠
8 隅柱
9 第二分散レンズ
10 収熱帯
11 収熱帯引き上げ紐
12 屋根
13 開口部
14 延長ダクト
15 光路抑制レンズ
15a 集光部
22,24d 可変扉
22a,25,26,27,28,29,30,31,32 矢印
23 集光ダクト
24 強制送風機構
24a 高圧ブロアータイプのファン
24b 放出部
24c 引き込みダクト

Claims (8)

  1. 建物の屋根の傾斜面に沿って南北方向に縦長に形成された開口部を覆って屋根のレベル位置より所定距離上方に配置され略平板状で透明な素材からなる上部採光壁と、
    全体が略平板状で前記屋根の開口部を略屋根のレベル位置で閉蓋して配置され透明な素材からなり入射光を分散して透過させる形状をし少なくとも屋根の傾斜面上下方向下側と上側の端の各々に開口部を有する分散体と、
    前記上部採光壁と分散体との間の空洞部の幅方向の両側を閉じ透明な素材からなり上部採光壁と分散体との組み合わせで屋根の傾斜面の上下方向両側に開口部を有する透明筒状体の集光ダクトを成す側部採光壁と、
    前記集光ダクトの上方向の開口部に延設され屋根の傾斜面に沿って上方向に続く延長ダクトと、
    前記延長ダクトの上側の端に延設され略鉛直方向上方に煙突状に続き最上端に側方へと排気可能な排気口を有し前記排気口内への雨避けの屋根部を有する排気塔と、
    帯状でカーボンファイバ等の大気の通過を妨げない熱吸収体からなり前記分散体の下側の端の開口部より集光ダクトの内部へと出し入れ自在に配置された収熱帯と、
    前記分散体の上側の端の開口部より集光ダクトの内部へと一端を進入させて前記収熱帯の上側の端に固定され他端側が屋内上方より下側へと吊るされ引くことで屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯を集光ダクトへと出し入れ操作自在な収熱帯引き上げ紐とを具備することを特徴とする換気機能付き採光装置。
  2. 建物の屋根の傾斜面に沿って南北方向に縦長に形成された開口部を覆って屋根のレベル位置より所定距離上方に配置され略平板状で透明な素材からなる上部採光壁と、
    全体が略平板状で前記屋根の開口部を略屋根のレベル位置で閉蓋して配置され透明な素材からなり入射光を分散して透過させる形状をし少なくとも屋根の傾斜面上下方向下側と上側の端の各々に開口部を有する分散体と、
    前記上部採光壁と分散体との間の空洞部の幅方向の両側を閉じ透明な素材からなり上部採光壁と分散体との組み合わせで屋根の傾斜面の上下方向両側に開口部を有する透明筒状体の集光ダクトを成す側部採光壁と、
    前記集光ダクトの上側の端に連結され略鉛直方向上方に煙突状に続き最上端に側方へと排気可能な排気口を有し前記排気口内への雨避けの屋根部を有する排気塔と、
    帯状でカーボンファイバ等の大気の通過を妨げない熱吸収体からなり前記分散体の下側の端の開口部より集光ダクトの内部へと出し入れ自在に配置された収熱帯と、
    前記収熱帯の端に連結され引くことで屋根の開口部を覆う面積を自在に変えて収熱帯を集光ダクトへと出し入れ操作自在な収熱帯引き上げ紐と、
    前記集光ダクト内の大気を屋内へと強制的に引き込み送風する強制送風機構と
    を具備することを特徴とする換気機能付き採光装置。
  3. 前記分散体は全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズを光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の換気機能付き採光装置。
  4. 前記分散体は全入射角度に対して放射角度のばらつき範囲が入射角度の範囲よりも小さくなるように入射光の進行方向を透過経路の途中で屈折または全反射を用いて抑制する形状に設計された光路抑制レンズを光の透過方向を逆にして配置して成る分散レンズを上下2段に配置したものであり、上側の分散レンズとなる第一分散レンズの集光部の奥行き方向に対して下側の分散レンズとなる第二分散レンズの集光部の奥行き方向が直行するような配置になっていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の換気機能付き採光装置。
  5. 前記側部採光壁は外側の面が完全にフラットな平面からなる平面形状で内側の面が前記集光ダクトの開口端から見たときに階段状をした略平板状の板からなり階段状の面を構成する面部のうち上側を向く面部が完全にフラットな平面部分であり下側を向く面部が凹状曲面部分となっていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の換気機能付き採光装置。
  6. 前記屋根の開口部の幅方向両側の各々の屋内側に傾斜角度を可変調整及び仮止め自在に吊り支持された帯状の金属製の反射板を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の換気機能付き採光装置。
  7. 前記強制送風機構は、集光ダクトの下側の開口端に続いて屋内下方へと延び側部に開口部が形成され前記開口部の開口量を可変自在に開閉する可変扉を有する引き込みダクトと、
    前記引き込みダクトの下端に連結され前記引き込みダクト側の大気を内部に収容した高圧ブロアータイプのファンにより引き込んで屋内へと放出する放出部と
    を具備することを特徴とする請求項2に記載の換気機能付き採光装置。
  8. 前記排気塔は、内部に排気流量を抑制する可変扉を備えていることを特徴とする請求項2に記載の換気機能付き採光装置。
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