JP2007100976A - ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置及びその方法 - Google Patents

ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置及びその方法 Download PDF

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Fumio Aoi
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Abstract

【課題】保守作業の更なる時間短縮を図ること。
【解決手段】ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサ11乃至21と、センサ11乃至21の出力信号に基づいて、ガスエンジンの異常を検出する異常検出部2と、異常検出部2によって検出された異常が、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定部3と、異常が重大な異常でない場合に、異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成部4と、異常発生履歴に基づいてガスエンジンの故障要因を特定する故障要因特定部5と、異常発生履歴とともに、ガスエンジンの故障要因を通知する通知部6とを具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガスヒートポンプ式空気調和機(以下、単に「GHP」という。)が備えるガスエンジンの故障診断に好適なガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置及びその方法に関するものである。
従来、GHPのメンテナンス体制を充実させるために、さまざまな技術や手法が提案されている。
例えば、特許文献1には、GHPに設けられたアダプタ、複数のGHPを監視する監視用コンピュータ、及び保守会社に設置されている保守用コンピュータをネットワークを介して相互に接続し、GHP或いはアダプタによってGHPの故障が検知された場合には、アダプタから監視用コンピュータにアラームデータが送信され、このアラームデータを受信した監視コンピュータが保守用コンピュータに対して故障通知メールを送信するGHP遠隔監視システムが開示されている。この技術によれば、GHPの故障を迅速に保守会社に知らせることができるため、GHPの故障に対して迅速に対応することができる。
特開2002−277032号公報(第1図)
しかしながら、GHPの故障、特に、ガスエンジンの故障は、複数の故障要因が複雑に絡まりあって発生することが多いため、故障原因の特定が難しい。このため、修繕作業に迅速に取り掛かれたとしても、修繕作業が難航し、多くの時間が費やされていた。また、長時間かけても原因が特定されない場合には、ガスエンジン周辺の部品を順次交換することにより、原因究明を行うこともあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、修繕作業の更なる時間短縮を図ることのできるガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置及びその方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサと、前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する通知手段とを具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置を提供する。
このようにガスエンジンの運転状態を常時モニタし、ガスエンジンに異常が発生したときには、その異常がガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する。この結果、重大な異常ではなかった場合には、異常に係る情報、例えば、該異常発生箇所、異常内容、異常発生時刻等を記録することにより異常発生履歴が作成される。
そして、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常が生じた場合には、今まで記録していた異常発生履歴を通知する。これにより、重大な異常発生までに生じた異常履歴が保守作業者に対して通知されるので、複合的な故障要因により重大な異常が引き起こされた場合であっても、保守作業者はこの履歴を確認しながら故障要因を究明することができる。
また、ガスエンジンの異常が検知されても、その異常が重大な異常に至らない軽微な故障であった場合には、ガスエンジンを停止させないため、軽微な異常により頻繁にガスヒエンジンの運転が停止されることを回避することが可能となる。
上記ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置は、前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴に基づいて前記ガスエンジンの故障要因を特定する故障要因特定手段を更に備え、前記通知手段が前記異常発生履歴に代えて、又は、前記異常発生履歴とともに、前記故障要因特定手段により特定された前記ガスエンジンの故障要因を通知するようにしても良い。
これにより、重大な異常を引き起こした故障要因が自動的に特定されて通知されることとなるので、保守作業者は特定された故障要因に関する箇所を優先的に修理することが可能となる。これにより、保守作業の時間を更に短縮させることができる。
上記ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置が備える通知手段は、例えば、異常発生履歴を表示する表示手段であっても良いし、異常発生履歴を遠隔に設けられている遠隔監視装置に対して送信する送信手段であっても良い。また、これら双方を備えていても良い。
本発明は、ガスエンジンの運転状態をモニタする過程と、前記モニタ結果に基づいて前記ガスエンジンの異常を検出する過程と、前記異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する過程と、前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する過程と、前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する過程とを具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断方法を提供する。
このようにガスエンジンの運転状態を常時モニタし、ガスエンジンに異常が発生したときには、その異常がガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する。この結果、重大な異常ではなかった場合には、異常に係る情報、例えば、異常発生箇所、異常内容、異常発生時刻等を記録することにより異常発生履歴が作成される。
そして、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常が生じた場合には、今まで記録されていた異常発生履歴を通知する。これにより、重大な異常が発生するまでの異常履歴が保守作業者に対して通知されるので、複合的な故障要因により重大な異常が引き起こされた場合であっても、保守作業者はこの履歴を確認しながら故障要因を究明することができる。
また、ガスエンジンの異常が検知されても、その異常が重大な異常に至らない軽微な故障であった場合には、ガスエンジンを停止させないため、軽微な異常により頻繁に運転が停止されることを回避することが可能となる。
本発明は、ガスエンジン駆動式空気調和機の運転状態を遠隔から監視するとともに、前記ガスエンジン駆動式空気調和機の保守点検を行う保守点検会社に設置された保守点検端末装置と情報伝達媒体を介して接続されるガスエンジン駆動式空気調和機の遠隔監視装置であって、ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサからの出力信号を受信する受信手段と、前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を前記保守点検端末装置へ送信する通信手段とを具備するガスエンジン駆動式空気調和機の遠隔監視装置を提供する。
上述のように、本発明のガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置は、ガスエンジン駆動式空気調和機を遠隔監視する遠隔監視装置に実装されていても良い。この場合、各ガスエンジン駆動式空気調和機に設けられている複数のセンサからの出力信号を情報伝達媒体を介して受信し、受信した複数の出力信号に基づいて上述の各種処理を実現させる。
本発明によれば、保守・修繕作業の更なる時間短縮を図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係るガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置(以下、単に「故障診断装置」という。)及びその方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、GHPに用いられるガスエンジンのシステム概略図である。この図に示すように、ガスエンジンには、その運転状態をモニタする複数のセンサ11乃至21が設けられている。例えば、センサ11は第1のクラッチ、センサ12は第2のクラッチ、センサ13は油圧スイッチ、センサ14はクランクセンサ、センサ15はカムセンサ、センサ16はガスエンジン出口水温センサ、センサ17はイグナイタ、センサ18は燃焼弁、センサ19はガス電磁弁、センサ20はスロットル位置センサ、センサ21は吸気管圧力センサである。上記センサ11乃至21のうち、第1のクラッチ11、第2のクラッチ12、油圧スイッチ13、イグナイタ17、燃焼弁18、ガス電磁弁19は、ガスエンジンを構成する部品であって、その部品自体がセンサの機能をも有している。なお、上述したセンサ11乃至21は、一例であり、上記のセンサに限定されることはない。
上記各種センサ11乃至21により検出された検出信号は、制御装置30に供給される。制御装置30は、これら検出信号に基づいてガスエンジンの運転制御を行う運転制御装置と、以下に示す本実施形態に係る故障診断装置とを主な構成要素として備えている。
故障診断装置1は、図2に示すように、各センサ11乃至21からの出力信号に基づいてガスエンジンの異常を検出する異常検出部(異常検出手段)2と、異常検出部2によって検出された異常が、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定部(判定手段)3と、異常が重大な異常でない場合に、異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成部(異常発生履歴作成手段)4と、異常が重大な異常であった場合に、異常発生履歴に基づいてガスエンジンの故障要因を特定する故障要因特定部(故障要因特定手段)5と、異常が重大な異常であった場合に、異常発生履歴及び故障要因特定部5により特定されたガスエンジンの故障要因を外部に通知する通知部(通知手段)6とを備えている。
上記構成を備える故障診断装置においては、各センサの出力信号が異常検出部2に供給されると、異常検出部2は、例えば、各センサからの出力信号とセンサ毎に設定されている許容値とを比較することにより、各センサによりモニタされている部品等に発生している異常を検出する。異常検出の手法については、特に限定されるものではなく、公知の技術を用いることが可能である。例えば、上記所定の許容値は、固定の値でもよいし、運転状況等に応じて変動するものであっても良い。
異常検出部2は、異常を検出すると、その異常の内容に該当するアラームコードを判定部3に出力する。ここで、アラームコードは、例えば、以下の表1に示すように、異常が検知された対象部品と、その異常内容との組み合わせにより示されるものである。
Figure 2007100976
判定部3は、異常検出部2からアラームコードを取得すると、このアラームコードに基づいて、現在発生している異常がガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する。これは、例えば、判定部3が重大な異常として見なすアラームコードを予め保有しており、異常検出部2からのアラームコードが重大な異常として登録されているアラームコードに該当するか否かを判定することにより行う。或いは、アラームコード毎に異常決定回数が登録されており、各アラームコードを取得した回数が対応する異常決定回数を超えた場合に、重大な異常が発生したと判断するようにしても良い。例えば、スロットルモータの断線を意味するアラームコード「AH1」が10回検出された場合に、重大な異常であると判定するようにしても良い。
判定部3は、現在発生している異常が重大な異常でないと判定した場合は、異常発生履歴作成部4に対して、異常検出部2から取得したアラームコードを出力する。異常発生履歴作成部4は、アラームコード毎にその異常発生回数をカウントすることにより、今までの異常発生履歴を作成する。これにより、どのような異常が何回発生しているかを確認することが可能となる。
一方、判定部3は、現在発生している異常が重大な異常であると判断した場合には、ガスエンジンに故障が発生したと判断して、該アラームコードから故障の内容を特定し、特定した故障内容ならびに故障発生を知らせる情報を異常発生履歴作成部4及び通知部6に出力する。
なお、判定部3は、現在発生している異常が重大な異常であると判定した場合には、制御装置30が備える運転制御装置(図示略)に対しても、その旨を通知する。これにより、運転制御装置によりガスエンジンの運転が停止され、GHPの運転が停止されることとなる。
異常発生履歴作成部4は、このような情報が入力されると、判定部3より通知された故障内容とともに自己が作成した異常発生履歴を故障要因特定部5及び通知部6に出力する。
故障要因特定部5は、異常発生履歴作成部4からの故障内容及び異常発生履歴に基づいて、ガスエンジンの故障要因を特定する。
例えば、図3に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、異常発生履歴において、燃料弁の断線を示すアラームコード「AF0」のカウント数だけが極端に多かった場合には、故障要因特定部5は、今回のガスエンジンの故障要因を燃料弁断線であると特定する。
また、図4に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、異常発生履歴において、スロットルモータの断線を示すアラームコード「AH1」のカウント数だけが極端に多かった場合には、今回のガスエンジンの故障要因をスロットルモータの断線であると特定する。
また、図5に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、異常発生履歴において、ガス電磁弁の断線を示すアラームコード「AK1」のカウント数が1回であり、燃料弁の断線を示すアラームコード「AF0」のカウント数が10回であった場合には、燃料弁断線のカウント数とガス電磁弁断線のカウント数とが大幅に異なることから、今回のガスエンジンの故障要因を燃料弁断線であると特定する。
また、図6に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、異常発生履歴において、燃料弁の断線を示すアラームコード「AF0」のカウント数が8回であり、スロットルモータのガスエンジン低回転を示すアラームコード「AH6」が4回であった場合には、二つの要因が絡み合って今回のガスエンジンの故障を引き起こしたと判断し、今回のガスエンジンの故障要因をスロットルモータ異常及び燃料弁の断線が同時に発生していると特定する。
また、図7に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、スロットルモータの過電流を示すアラームコード「AH3」のみが10回と極端に多かった場合には、スロットルモータが過電流でロック状態にあるため、十分な空気を確保できないために、今回のガスエンジンの故障が発生したと判断して、故障要因をスロットルモータであると特定する。
また、図8に示すように、故障内容が「ガスエンジンの過回転異常」であり、更に、異常発生履歴において、スロットルモータの位置不良を示すアラームコード「AH4」のカウント数が8回であり、スロットルモータのガスエンジン過回転を示すアラームコード「AH5」が3回であった場合には、スロットル位置不良に起因して始動直後に過回転が発生していると判断して、今回のガスエンジンの故障要因がスロットル位置不良であると特定する。
また、図9に示すように、故障内容が「ガスエンジンの低回転異常」であり、更に、異常発生履歴において、燃料弁の断線を示すアラームコード「AF0」のカウント数が9回であり、スロットルモータのガスエンジン低回転を示すアラームコード「AH6」が2回であった場合には、燃料弁が断線することにより、十分な燃料を確保できず、トルク不足に陥り、その結果として低回転が発生したと判断して、今回のガスエンジンの故障要因は燃料弁の断線であると特定する。
なお、故障要因特定部5による故障要因の特定手法は、上述の例に限定されることなく、例えば、異常発生履歴に基づいて統計的に故障要因を特定するようにしても良い。
故障要因特定部5は、上述のように故障要因を特定すると、特定した故障要因を通知部6へ出力する。
通知部6は、異常発生履歴作成部4から異常発生履歴を、故障要因特定部5から故障要因を取得すると、これらの情報を外部へ出力する。
例えば、通知部6は、ネットワークを介して、複数のGHPの運転を監視する遠隔監視装置に接続されており、この遠隔監視装置に対して、ガスエンジンの故障発生、異常発生履歴、並びに故障要因を送信する。これにより、例えば、遠隔監視装置を操作しているオペレータに対して速やかにガスエンジンの故障の発生を伝えることができるとともに、その故障要因や今までの異常発生履歴を提供することが可能となる。
更に、上記遠隔監視装置と保守点検作業・修繕作業等を行う保守会社に設置されている保守点検端末装置とをネットワークを介して接続しておくことにより、保守・修繕作業を行う者(以下「保守作業者」という。)に対して、重大な異常の発生を迅速に通知することが可能となるとともに、故障の詳細情報を提供することができる。これにより、保守作業者は、保守作業時において、特定された故障要因に関する箇所を優先的に修理することが可能となるので、保守作業の迅速化を図ることができる。また、特定された故障要因が間違っていた場合であっても、異常発生履歴を確認することにより、故障要因の究明を迅速に行うことが可能となる。
また、通知部6から遠隔監視装置に対して通知する情報は、ガスエンジンの故障発生を通知する情報のみとし、故障要因及び異常発生履歴については、GHPが備える出力手段により保守作業者に提供するものとしても良い。この出力手段は、例えば、保守作業者に対して情報を提供する手段であれば、どのようなものであっても良い。例えば、視覚により情報を提供する表示装置や、印刷により情報を提示するような印刷機等であっても良い。また、出力手段として表示装置を採用した場合には、表示内容を切り替えるための切替ボタン(切替手段)を備えており、この切替が操作された場合に、上記故障要因と異常発生履歴とを切り替えて表示するようにしても良い。
このように、GHPが備える出力手段によって故障要因及び異常発生履歴を保守作業員に提供することにより、保守作業員は、この故障要因等を現地にて確認しながら保守作業を実施することが可能となる。
以上、説明してきたように、本実施形態に係るGHPの故障診断装置によれば、異常発生履歴を作成しており、重大な異常が発生した場合には、この異常発生履歴を外部装置に対して通知する。これにより、ガスエンジンの故障発生までに検出された異常の履歴が保守作業者に対して通知されるので、複合的な故障要因によりガスエンジンの故障が引き起こされた場合であっても、保守作業者はこの履歴を確認しながら故障要因を究明することができる。
また、ガスエンジンの異常が検知されても、その異常が重大な異常に至らない軽微なものであった場合には、ガスエンジンを停止させないため、軽微な異常により頻繁にガスヒートポンプ式空気調和機の運転が停止されることを回避することが可能となる。
更に、ガスエンジンの故障を引き起こした故障要因を自動的に特定して通知するので、保守作業者は特定された故障要因に関する箇所を優先的に修理することが可能となる。これにより、保守作業の時間を更に短縮させることができる。
なお、上述した実施形態では、故障診断装置としてハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、各センサからの出力信号に基づいて別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。この場合、故障診断装置は、CPU、RAM等の主記憶装置、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、CPUが上記記憶媒体に記録されているプログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の故障診断装置と同様の処理を実現させる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
以下、CPUが故障診断プログラムを実行することにより実現される故障診断方法の処理手順について図10を参照して説明する。
まず、各種センサからの出力信号に基づいて異常検出が行われることにより、異常が検出されると(図10のステップSA1において「YES」)、検出された異常が重大な異常か否かを判定する(ステップSA2)。ここで、重大な異常でなかった場合には、異常発生履歴を作成し(ステップSA3)、ステップSA1に戻る。
一方、ステップSA2において、重大な異常であると判定した場合には、ガスエンジンに故障が発生したと判断し、今までの異常発生履歴に基づいて、その故障要因を特定する(ステップSA4)。そして、ガスエンジンの故障発生、異常発生履歴、及び特定した故障要因を外部に通知して本処理を終了する(ステップSA5)。
更に、本発明の他の実施形態として、故障診断装置は、上述したGHPの制御装置と離れて存在しても良く、例えば、上述した遠隔監視装置に実装されていても良い。この場合、各種センサ11乃至21からの検出信号が情報伝達媒体を介して遠隔監視装置に送信され、遠隔監視装置に実装された故障診断装置の異常検出部2に入力されることとなる。これにより、検出された異常が重大な異常であった場合には、例えば、通知部としての表示装置(例えば、遠隔監視装置が備える表示モニタ)等に異常発生履歴等を表示させることにより、遠隔監視装置を操作しているオペレータ等にガスエンジンの故障発生等を知らせる。また、上述と同様に、遠隔監視装置から保守点検端末装置に対して故障発生等の情報を送信するような構成としても良い。
このように遠隔監視装置により故障診断を行うことにより、GHPが備える制御装置の処理負担の軽減、小型化、軽量化を図ることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述のように異常発生履歴を作成することにより、どのような場合にどのような異常が発生するかという大体の傾向を把握することが可能となる。従って、このような傾向に基づいて、ガスエンジンに重大な異常が発生する予兆を検出し、この予兆が検出された場合に、ガスエンジンの運転を停止させるような機能を更に備えても良い。
このような機能を備えることにより、故障が発生する前にGHPの運転を停止させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るガスエンジンのシステム概略図である。 本発明の一実施形態に係る故障診断装置の概略構成を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 異常発生履歴作成部により作成される異常発生履歴の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る故障診断方法の処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1 ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置
2 異常検出部
3 判定部
4 異常発生履歴作成部
5 故障要因特定部
6 通知部
11乃至21 センサ

Claims (5)

  1. ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサと、
    前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、
    前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する通知手段と
    を具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置。
  2. 前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴に基づいて前記ガスエンジンの故障要因を特定する故障要因特定手段を更に備え、
    前記通知手段が前記異常発生履歴に代えて、又は、前記異常発生履歴とともに、前記故障要因特定手段により特定された前記ガスエンジンの故障要因を通知する請求項1に記載のガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置。
  3. 前記通知手段は、遠隔に設置された遠隔監視装置に対して少なくとも前記異常発生履歴を送信する通信手段を備える請求項1又は請求項2に記載のガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置。
  4. ガスエンジンの運転状態をモニタする過程と、
    前記モニタ結果に基づいて前記ガスエンジンの異常を検出する過程と、
    前記異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する過程と、
    前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する過程と、
    前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する過程と
    を具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断方法。
  5. ガスエンジン駆動式空気調和機の運転状態を遠隔から監視するとともに、前記ガスエンジン駆動式空気調和機の保守点検を行う保守点検会社に設置された保守点検端末装置と情報伝達媒体を介して接続されるガスエンジン駆動式空気調和機の遠隔監視装置であって、
    ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサからの出力信号を受信する受信手段と、
    前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、
    前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を前記保守点検端末装置へ送信する通信手段と
    を具備するガスエンジン駆動式空気調和機の遠隔監視装置。
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