JP2007100976A - ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサ11乃至21と、センサ11乃至21の出力信号に基づいて、ガスエンジンの異常を検出する異常検出部2と、異常検出部2によって検出された異常が、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定部3と、異常が重大な異常でない場合に、異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成部4と、異常発生履歴に基づいてガスエンジンの故障要因を特定する故障要因特定部5と、異常発生履歴とともに、ガスエンジンの故障要因を通知する通知部6とを具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置を提供する。
【選択図】 図2
Description
例えば、特許文献1には、GHPに設けられたアダプタ、複数のGHPを監視する監視用コンピュータ、及び保守会社に設置されている保守用コンピュータをネットワークを介して相互に接続し、GHP或いはアダプタによってGHPの故障が検知された場合には、アダプタから監視用コンピュータにアラームデータが送信され、このアラームデータを受信した監視コンピュータが保守用コンピュータに対して故障通知メールを送信するGHP遠隔監視システムが開示されている。この技術によれば、GHPの故障を迅速に保守会社に知らせることができるため、GHPの故障に対して迅速に対応することができる。
本発明は、ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサと、前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する通知手段とを具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置を提供する。
そして、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常が生じた場合には、今まで記録していた異常発生履歴を通知する。これにより、重大な異常発生までに生じた異常履歴が保守作業者に対して通知されるので、複合的な故障要因により重大な異常が引き起こされた場合であっても、保守作業者はこの履歴を確認しながら故障要因を究明することができる。
また、ガスエンジンの異常が検知されても、その異常が重大な異常に至らない軽微な故障であった場合には、ガスエンジンを停止させないため、軽微な異常により頻繁にガスヒエンジンの運転が停止されることを回避することが可能となる。
そして、ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常が生じた場合には、今まで記録されていた異常発生履歴を通知する。これにより、重大な異常が発生するまでの異常履歴が保守作業者に対して通知されるので、複合的な故障要因により重大な異常が引き起こされた場合であっても、保守作業者はこの履歴を確認しながら故障要因を究明することができる。
また、ガスエンジンの異常が検知されても、その異常が重大な異常に至らない軽微な故障であった場合には、ガスエンジンを停止させないため、軽微な異常により頻繁に運転が停止されることを回避することが可能となる。
図1は、GHPに用いられるガスエンジンのシステム概略図である。この図に示すように、ガスエンジンには、その運転状態をモニタする複数のセンサ11乃至21が設けられている。例えば、センサ11は第1のクラッチ、センサ12は第2のクラッチ、センサ13は油圧スイッチ、センサ14はクランクセンサ、センサ15はカムセンサ、センサ16はガスエンジン出口水温センサ、センサ17はイグナイタ、センサ18は燃焼弁、センサ19はガス電磁弁、センサ20はスロットル位置センサ、センサ21は吸気管圧力センサである。上記センサ11乃至21のうち、第1のクラッチ11、第2のクラッチ12、油圧スイッチ13、イグナイタ17、燃焼弁18、ガス電磁弁19は、ガスエンジンを構成する部品であって、その部品自体がセンサの機能をも有している。なお、上述したセンサ11乃至21は、一例であり、上記のセンサに限定されることはない。
なお、判定部3は、現在発生している異常が重大な異常であると判定した場合には、制御装置30が備える運転制御装置(図示略)に対しても、その旨を通知する。これにより、運転制御装置によりガスエンジンの運転が停止され、GHPの運転が停止されることとなる。
例えば、図3に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、異常発生履歴において、燃料弁の断線を示すアラームコード「AF0」のカウント数だけが極端に多かった場合には、故障要因特定部5は、今回のガスエンジンの故障要因を燃料弁断線であると特定する。
また、図4に示すように、故障内容が「ガスエンジンの始動不良」であり、更に、異常発生履歴において、スロットルモータの断線を示すアラームコード「AH1」のカウント数だけが極端に多かった場合には、今回のガスエンジンの故障要因をスロットルモータの断線であると特定する。
故障要因特定部5は、上述のように故障要因を特定すると、特定した故障要因を通知部6へ出力する。
例えば、通知部6は、ネットワークを介して、複数のGHPの運転を監視する遠隔監視装置に接続されており、この遠隔監視装置に対して、ガスエンジンの故障発生、異常発生履歴、並びに故障要因を送信する。これにより、例えば、遠隔監視装置を操作しているオペレータに対して速やかにガスエンジンの故障の発生を伝えることができるとともに、その故障要因や今までの異常発生履歴を提供することが可能となる。
このように、GHPが備える出力手段によって故障要因及び異常発生履歴を保守作業員に提供することにより、保守作業員は、この故障要因等を現地にて確認しながら保守作業を実施することが可能となる。
また、ガスエンジンの異常が検知されても、その異常が重大な異常に至らない軽微なものであった場合には、ガスエンジンを停止させないため、軽微な異常により頻繁にガスヒートポンプ式空気調和機の運転が停止されることを回避することが可能となる。
更に、ガスエンジンの故障を引き起こした故障要因を自動的に特定して通知するので、保守作業者は特定された故障要因に関する箇所を優先的に修理することが可能となる。これにより、保守作業の時間を更に短縮させることができる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
まず、各種センサからの出力信号に基づいて異常検出が行われることにより、異常が検出されると(図10のステップSA1において「YES」)、検出された異常が重大な異常か否かを判定する(ステップSA2)。ここで、重大な異常でなかった場合には、異常発生履歴を作成し(ステップSA3)、ステップSA1に戻る。
一方、ステップSA2において、重大な異常であると判定した場合には、ガスエンジンに故障が発生したと判断し、今までの異常発生履歴に基づいて、その故障要因を特定する(ステップSA4)。そして、ガスエンジンの故障発生、異常発生履歴、及び特定した故障要因を外部に通知して本処理を終了する(ステップSA5)。
このように遠隔監視装置により故障診断を行うことにより、GHPが備える制御装置の処理負担の軽減、小型化、軽量化を図ることが可能となる。
例えば、上述のように異常発生履歴を作成することにより、どのような場合にどのような異常が発生するかという大体の傾向を把握することが可能となる。従って、このような傾向に基づいて、ガスエンジンに重大な異常が発生する予兆を検出し、この予兆が検出された場合に、ガスエンジンの運転を停止させるような機能を更に備えても良い。
このような機能を備えることにより、故障が発生する前にGHPの運転を停止させることが可能となる。
2 異常検出部
3 判定部
4 異常発生履歴作成部
5 故障要因特定部
6 通知部
11乃至21 センサ
Claims (5)
- ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサと、
前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、
前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、
前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する通知手段と
を具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置。 - 前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴に基づいて前記ガスエンジンの故障要因を特定する故障要因特定手段を更に備え、
前記通知手段が前記異常発生履歴に代えて、又は、前記異常発生履歴とともに、前記故障要因特定手段により特定された前記ガスエンジンの故障要因を通知する請求項1に記載のガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置。 - 前記通知手段は、遠隔に設置された遠隔監視装置に対して少なくとも前記異常発生履歴を送信する通信手段を備える請求項1又は請求項2に記載のガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置。
- ガスエンジンの運転状態をモニタする過程と、
前記モニタ結果に基づいて前記ガスエンジンの異常を検出する過程と、
前記異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する過程と、
前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する過程と、
前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を通知する過程と
を具備するガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断方法。 - ガスエンジン駆動式空気調和機の運転状態を遠隔から監視するとともに、前記ガスエンジン駆動式空気調和機の保守点検を行う保守点検会社に設置された保守点検端末装置と情報伝達媒体を介して接続されるガスエンジン駆動式空気調和機の遠隔監視装置であって、
ガスエンジンの運転状態をモニタする複数のセンサからの出力信号を受信する受信手段と、
前記センサの出力信号に基づいて、前記ガスエンジンの異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段によって検出された異常が、前記ガスエンジンの運転停止を必要とする重大な異常であるか否かを判定する判定手段と、
前記異常が重大な異常でない場合に、前記異常に係る情報を記録することにより異常発生履歴を作成する異常発生履歴作成手段と、
前記異常が重大な異常であった場合に、前記異常発生履歴を前記保守点検端末装置へ送信する通信手段と
を具備するガスエンジン駆動式空気調和機の遠隔監視装置。
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JP2005287318A JP2007100976A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | ガスエンジン駆動式空気調和機の故障診断装置及びその方法 |
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2005
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