JP2007100563A - 収納ボックス及び空気圧装置ステーション - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の被収納物を立体的に収納できるように棚状支持部30を備える箱体21状の収納ボックス20であって、棚状支持部30が、一対のビーム60と、その一対のビーム70に架け渡されるラダー70とを備え、ビーム60が、上下の水平板部61a、62aと立板部63とによって階段状に設けられ、ラダー70が、上面部71の両端部にそれぞれ平板状に延設されてビーム60の上側の水平面61に受けられる延長平板部73を備え、且つ下面部72の両端部がそれぞれビーム60の下側の水平面62に受けられるように設けられている。
【選択図】図2
Description
これに対して、本出願人は、真空ポンプ等の発熱体を個々に収納する二重構造の防音ボックスを提案してある(特許文献1、特許文献2参照)。
この防音ボックスによれば、防音ボックスの内部と二重構造をした壁内部とに亘って気体を送風ファンで強制的に循環させて冷却すると共に、壁の内面に沿って吸音材を被着して防音している。また、特許文献2の防音ボックスでは、冷却空気の流れを均等に二方向に分流した後に吹き付けるように構成したので機器を均一に冷却することができる。
そこで本発明の目的は、真空ポンプやブロア等の比較的重い被収納物の保守管理や交換する際に好適に作業できるラック構造を有し、複数の被収納物を立体的に好適に収納できる収納ボックス及び空気圧装置ステーションを提供することにある。
本発明にかかる収納ボックスの一形態によれば、真空ポンプやブロア等の複数の被収納物を立体的に収納できるように該被収納物が載置される棚状支持部を備え、正面が開放可能に設けられた直方体状の箱体であって、前記棚状支持部が、前記箱体の前後方向の両側部にそれぞれ配されて水平に且つ左右方向へ延びる一対のビームと、該一対のビームに架け渡されるべく前後方向へ延びる渡たし部材であって前記被収納物が載置されるラダーとを備え、前記ビームが、水平面を上下段違いに二面有するように上下の水平板部と該上下の水平板部を一体的に繋ぐ部位である立板部とによって階段状に設けられ、前記箱体内にあって上側の水平面が外側に位置すると共に下側の水平面が内側に位置するように配設され、前記ラダーが、上面部の全面が平坦な水平面に設けられ、該上面部の両端部にはそれぞれ平板状に延設されて前記ビームの上側の水平面に受けられる延長平板部を備え、且つ下面部の両端部がそれぞれ前記ビームの下側の水平面に受けられるように設けられていることを特徴とする。
また、本発明にかかる収納ボックスの一形態によれば、前記立板部に開口した貫通孔が左右方向に長い長孔であることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる収納ボックスの一形態によれば、前記ラダーは、下面が開いた断面コの字状に折り曲げられた金属板材から形成され、前記ラダーの前記両端部であって前記延長平板部の下側に形成される端面部は、前記金属部材の側板部を内側へ折り曲げて形成されていることを特徴とすることができる。
図1は、本発明にかかる空気圧装置ステーションを概念的に説明する斜視図である。
図1では、空気圧装置10が載置される棚状支持部30を、複数段に設けた空気圧装置ステーションを示してある。
この空気圧装置10とは、真空ポンプやブロア等の負圧や正圧の空気圧を生じさせる装置のことであり、コンプレッサー装置も含まれる。
そして、空気圧装置10を除いた空気圧装置ステーションの構成が、空気圧装置の収納ボックスとなっている。
40は送風装置であり、空気圧装置10によって加熱された収納ボックス20内を冷却すべく、その収納ボックス20内で実質的に下方から上方への一方向へ流れる冷却用空気流を発生させる。本形態例では、軸流ファン(有圧換気扇)が採用されている。
吸音材24としては、スポンジ状の樹脂材から成る所定厚さのシート状部材を採用できる。この吸音材24は、壁部の内面を被覆するように、接着或いは別途の取付け手段によって固定されていればよい。なお、収納ボックス20の壁部に組み込めれば、ゴム等の他の材質で他の形態の吸音材24を用いても良いのは勿論である。
このように複数段の棚状支持部30によって、複数の空気圧装置10を立体的に好適に収納することができる。従って、それらの設置スペースを小さくできる効果がある。
また、棚状支持部30には開放部31があるため、冷却空気がスムースに流れ、収納ボックス20内を好適に冷却できる。また、通気抵抗を低く抑えることができ、送風装置40の負担を軽減できる。
これにより、各空気圧装置10によって加熱された空気の上昇気流といっしょに、下から上への一方向の冷却用空気の流れを好適に発生させることができる。つまり、対流現象と送風装置40による空気の流れを一致させて、効率良く送風することができる。
また、後述する構成要素を含めて各構成が直列に配置された状態となり、冷却用空気流の妨げとなる要素が少なく、送風装置40の送風ロスが小さい効果もある。
この冷却手段50は、冷却用空気流の流路中における送風装置40の下側に配置されている。つまり、各空気圧装置10より風下で、送風装置40より風上に配されている。これにより、送風装置40が加熱されることがなく、過熱による送風装置40の不具合の発生を防止できる。
また、この冷却手段50は、水冷式の冷却器50a(図6〜9参照)とすることができる。工場内で用意されている冷却水を好適に利用することができる。
水冷式の冷却器50aによれば、水量・水温を変えることにより、排出する空気の冷却度合い(温度)を適宜調整できる。また、従来は発生した熱を空調によって除去していたが、工業用水を利用できるため、ランニングコストの大幅な削減になる。
12は接続口であり、ホース11が内側から接続されており、収納ボックス20の前面の下部に配設されている。この接続口12を介して、各空気圧装置10に連結されているホース11と、外部で空気圧を利用して仕事をする作業装置とを接続できることができる。なお、接続口12は収納ボックス20の後面に配設されてもよい。
そして、これらのホース11が、冷却用空気流の流路中の各空気圧装置10が載置される位置よりも下側を通るように配管されている。
これにより、特に空気圧装置10からの加圧空気を外部の装置に供給する際の加熱された加圧空気を冷却することができる。空気圧装置10のアフタークーラーとなり、好適な加圧空気を排出できる。
なお、接続口12の配設位置は、収納ボックス20の前面に限定されるものでなく、収納ボックス20の後面であってもよい。
図2は、本発明にかかる収納ボックスの棚状支持部の一形態を説明する斜視図である。また、図3は収納ボックスのラック構造全体の骨組みを説明する斜視図である。また、図4は棚状支持部が収納ボックスを構成する支柱に支持される構造を説明する斜視図である。
この収納ボックス20は、真空ポンプやブロア等の複数の被収納物を立体的に収納できるようにその被収納物が載置される棚状支持部30を備え、正面が開放可能に設けられた直方体状の箱体21である(図1及び図3等参照)。本形態例では、被収納物が空気圧装置10であり、空気圧装置ステーションに用いる収納ボックスとなっている。
また、このビーム60は、箱体21内にあって、上側の水平面61が外側に位置すると共に下側の水平面62が内側に位置するように配設されている。
また、ラダー70が、ビーム60の上側の水平面61と下側の水平面62との両方によって受けられて支持されている。このため、耐荷重強度を確保でき、重量物である空気圧装置10を好適に支持できる。
また、立板部63に開口した貫通孔65が左右方向に長い長孔に設けられている。これによれば、ラダー70を所望の位置に容易に固定することができる。
ラダー70は、下面が開いた断面コの字状に折り曲げられた金属板材から形成され、ラダー70の両端部であって延長平板部73の下側に形成される端面部77は、金属部材の側板部74を内側へ折り曲げて形成されている。
以上のようにビーム60とラダー70は、金属板材を折り曲げて形成できるため、容易に製造できる。
これによれば、一対のビーム60、60と一対の側部ビーム80、80とによって、矩形の枠体33から構成される棚状支持部30が形成されることになり、箱体21の強度を向上できる。従って、被収納物を好適に支持できる。
図5は収納ボックス20内での各空気圧装置10の配置及び各配管等を説明する正面図である。図6〜9は収納ボックス20内での特定の空気圧装置10の配置及び配管等を説明する側面図である。
このように、各空気圧装置10が載置された位置よりも上側で加熱空気が排気されることで、空気圧装置10が過熱されることで発生する不具合を防止できる。特に、各空気圧装置10に使用されている軸受の寿命を大幅に延ばすことができ、ランニングコスト(特に保全費用)を低減できる。
図6は、図5のA矢視図であり、空気作業装置から空気を吸引する減圧を発生させる真空ポンプ装置10aの配管(減圧空気の吸引配管と加熱空気の排気用配管)について示してある。なお、図中の矢印は空気の流れを示している。
ホース11aは、真空ポンプ装置10aからの空気を外部の空気作業装置から吸引する配管となっている。このホース11aの下側の部分が、冷却用空気流の流路中の各空気圧装置10が載置される位置よりも下側を実質的に水平に通るように配管されている。
また、排気用配管13aは、真空ポンプ装置10aからの廃棄すべき高温の加熱空気を導いて排気させる管路となっている。
小ボックス部26は、上面が冷却器50aに連通するように開放されており、下面には開口26aが設けられている。これにより、冷却用空気流が流れるようになっている。また、この小ボックス部26内の内部空間は、冷却用空気が下から上へ流れる際に排気口15から排気された加熱空気と混合されるミキシング空間27となっている。加熱空気は高温になっており、冷却用空気と混合・希釈されて熱が分散され、冷却効率が向上される。
ホース11bは、ポンプ装置10bからの加圧空気を外部の空気作業装置へ供給する配管となっている。このホース11bの下側部分が、冷却用空気流の流路中の各空気圧装置10が載置される位置よりも下側を水平に通るように配管されている。このように配管されているため、前述したようにアフタークーラーの効果がある。
また、排気用配管13bは、ポンプ装置10bからの廃棄すべき高温の加熱空気を導いて排気させる管路となっている。
なお、この排気用配管13bの上部13zの先端には、排気される加熱空気の排気圧を調整できる調整弁17が設けられている。本形態例では、小ボックス部26の外側に排気圧を調整する際のバネ圧を変更するための操作部17aが露出しており、小ボックス部26の内側に排気口15bが位置するように配置されている。
前述したように排気用配管13bの上部13zが冷却用空気流によって冷却されるから、調整弁17の操作部17aが高温になることを防止でき、作業者は好適に操作できる。
このように配管することで、図6に示した形態例とは空気圧装置が真空ポンプ装置10aとブロア装置10cとで相違するが、同様の作用効果を得ることができる。
このように配管することで、図7に示した形態例とは空気圧装置がポンプ装置10bとブロア装置10dとで異なるが、同様の作用効果を得ることができる。なお、本形態例では、冷却用空気流によって冷却される排気用配管の部分がないことや、調整弁の代わりに安全弁18を設けたという構成の点でも、図7の形態例とは相違する。
本形態例の吸入口19は、収納ボックス20の最下面に設けられ、脚92の高さ分(図1参照)が床面から離れていることで、空気の流通部が確保されている。
また、このフィルタ90は、板状で且つ折り畳み可能に設けられ、図11のように平板状に広げられた状態で水平方向へ差し込まれて設置されるように設けられている。本形態例では、図1に示すように、収納ボックス20の前面に水平に設けられたスリット状の差込口91から差し込まれる。このため、場所を取らずに交換及び保管できる。なお、フィルタ90の折り曲げ部90aはゴム又は布材で設けることができる。また、フィルタ素材としては、例えば、合成樹脂繊維製のネットを採用すればよい。
11 ホース
12 接続口
13 排気用配管
15 排気口
20 収納ボックス
21 箱体
24 吸音材
25 支柱
30 棚状支持部
31 開放部
40 送風装置
50 冷却手段
50a 冷却器
60 ビーム
61 上側の水平面
61a 水平板部
62 下側の水平面
62a 水平板部
63 立板部
65 貫通孔
70 ラダー
71 上面部
72 下面部
73 延長平板部
74 側板部
75 雌ネジ部
77 端面部
80 側部ビーム
90 フィルタ
Claims (7)
- 真空ポンプやブロア等の複数の被収納物を立体的に収納できるように該被収納物が載置される棚状支持部を備え、正面が開放可能に設けられた直方体状の箱体であって、
前記棚状支持部が、前記箱体の前後方向の両側部にそれぞれ配されて水平に且つ左右方向へ延びる一対のビームと、該一対のビームに架け渡されるべく前後方向へ延びる渡たし部材であって前記被収納物が載置されるラダーとを備え、
前記ビームが、水平面を上下段違いに二面有するように上下の水平板部と該上下の水平板部を一体的に繋ぐ部位である立板部とによって階段状に設けられ、前記箱体内にあって上側の水平面が外側に位置すると共に下側の水平面が内側に位置するように配設され、
前記ラダーが、上面部の全面が平坦な水平面に設けられ、該上面部の両端部にはそれぞれ平板状に延設されて前記ビームの上側の水平面に受けられる延長平板部を備え、且つ下面部の両端部がそれぞれ前記ビームの下側の水平面に受けられるように設けられていることを特徴とする収納ボックス。 - 箱体の外側から雄ネジを締め付けて前記ビームに前記ラダーを固定すべく、前記ビームの前記立板部に開口する貫通孔が設けられ、前記ラダーの前記両端部であって前記延長平板部の下側に雌ネジ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の収納ボックス。
- 前記立板部に開口した貫通孔が左右方向に長い長孔であることを特徴とする請求項2記載の収納ボックス。
- 前記ビームは、金属板材を階段状に折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の収納ボックス。
- 前記ラダーは、下面が開いた断面コの字状に折り曲げられた金属板材から形成され、前記ラダーの前記両端部であって前記延長平板部の下側に形成される端面部は、前記金属部材の側板部を内側へ折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の収納ボックス。
- 前記一対のビームの各両端が、前記箱体の左右方向の両側部にそれぞれ配されて水平に且つ前後方向へ延びる一対の側部ビームに固定され、該一対の側部ビームが前記箱体を構成する支柱に固定されることで、前記棚状支持部が前記箱体内の所望の高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の収納ボックス。
- 請求項1、2、3、4、5又は6記載の収納ボックスを用いた空気圧装置ステーションであって、
真空ポンプやブロア等の負圧や正圧の空気圧を生じさせる空気圧装置と、
該空気圧装置を複数収納すると共に閉鎖空間に収納することで防音する前記収納ボックスと、
前記空気圧装置によって加熱された前記収納ボックス内を冷却すべく、該収納ボックス内で実質的に下方から上方への一方向へ流れる冷却用空気流を発生させる送風装置とを具備することを特徴とする空気圧装置ステーション。
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JPH0542480Y2 (ja) * | 1988-09-22 | 1993-10-26 | ||
JPH10314502A (ja) * | 1997-05-19 | 1998-12-02 | Koganei Corp | 油水分離装置 |
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