JP2007097973A - 静電気除去クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な静電気の放電性能を確保でき、シート全体を交換することがなく、設置が非常に容易で、取り扱い性に優れる静電気除去クッションを提供する。
【解決手段】静電気を除去するクッション本体を備えた静電気除去クッションにおいて、前記クッション本体1は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ライン12を備えたことを特徴とする静電気除去クッション。
【選択図】図1
【解決手段】静電気を除去するクッション本体を備えた静電気除去クッションにおいて、前記クッション本体1は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ライン12を備えたことを特徴とする静電気除去クッション。
【選択図】図1
Description
本発明は、着座時に、人体に対する静電気による衝撃を防止すべく、静電気を除去するためのクッション(以下、静電気除去クッションという。)に関する。
従来、自動車の運転時等での着座時に、静電気が体に溜まり、ドア等に触れることで強い衝撃を受けることがある。この静電気は着用する衣料の摩擦等によって引き起こされることが多い。この静電気による強い衝撃は非常に不快であり、数多くの発明によって静電気を除去してこの衝撃の発生を防止する試みがなされている。
例えば、ポリウレタンフォームのクッション基材にセラミックス粉末を練り込むか若しくは担持させ、更に導電性粉末を混入し、綿製の抱布で被覆してなることを特徴とするクッション材が公知である(例えば特許文献1参照。)。
更に、アース用のコードを備えた椅子等に使用するシートカバーとして、炭素繊維を織り込み又は縫込み導電性を有した座席に設置するためのシート上敷きならびに背もたれ部を覆うネット構造からなるシートカバーにしてカバーの一端に設置した電極、静電気放出用コード、静電気アース用端子を備え着衣繊維とシート表面の摩擦により発生する静電気を外部にアース放出する構造のシートカバーが公知である(例えば特許文献2参照。)。
上記特許文献1に係る発明は、クッション基材に導電性を持たせたものであり、クッション基材から放電させることで静電気除去を行う構成である。また綿製の抱布で被覆することで、化学繊維製の抱布で被覆するよりは放電量を減少させないものである。しかしながら、当該構成によれば、全て抱布内のクッション基材で放電させる構成であることから、基本的に、放電量は低減されるものであった。また、長期間の使用により、クッション基材が消耗し、クッション性が大幅に低減すると、クッションとしての継続使用が困難となる欠点があった。
次に特許文献2に係る発明は、炭素繊維を導電手段として使用し、外部に静電気放出用コードとアース用端子を有するシートカバーである。段落0005には、「シート表面に発生する静電気はシート表面から電極、静電気放出コードを通して外部アースに放出される。」との記載がある。また、段落0006には、「カバー一端に設置した電極、静電気放出用コードを通りアース用端子より外部へ放出させる」との記載がある。これらから、静電気放出用コードはアース用端子への静電気の伝達手段にすぎないことが開示されている。そして、アース用コードは一本の紐状で所定長さに形成されている。このため、車内でアース用端子によって導通させる際に、静電気放出用コードの長さの範囲内に適当なアース接続箇所が見つからない場合、アース接続を諦める使用者も多く、結局静電気の除去が行えないことにつながる。
また、段落0003の座席シート内部から静電気を常時放出する方法としては、段落0005に、上記シート表面より内部の導電性クッションを通して座席シート金属構造部へと放出される旨の開示がある。この場合、車両のシート全体の構造を前提としており、既存の車両に対してシート全体を交換するか、新規な車両に取付ける制限があった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、静電気の放電性能を確保して電撃によるショックを生じず、シート全体を交換することなく設置が非常に容易で、取扱い性に優れる静電気除去クッションの提供を、発明が解決しようとする課題とする。
本発明は、静電気を除去するクッション本体を備えた静電気除去クッションにおいて、前記クッション本体は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ラインを備え、前記有機導電性繊維は、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を結合した組成を含むことを特徴とする静電気除去クッションを、課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、静電気を除去するクッション本体を備えた静電気除去クッションにおいて、前記クッション本体は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ラインを備えたことによって、ミシン糸の縫製ライン上へ使用者が着座することで、使用者の体にたまった静電気がミシン糸の縫製ライン上へ導電して、縫製ラインから直接外部へ静電気を放電することができ、静電気除去効果を得ることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、静電気を除去するクッション本体と、該クッション本体に接続されるアース線とを備える静電気除去クッションにおいて、前記クッション本体は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ラインを備え、前記アース線は、有機導電性繊維を含有する線材を備えたことによって、線材中の有機導電性繊維により線材自体の除電効果を発揮し、効率よく静電気を除去することができる。
更に、請求項3に係る発明によれば、請求項2に係る発明の構成に加えて、アース線の線材に掛止金具を取付けることによって、通常のアース手段による除電効果と、線材中の有機導電性繊維による線材自体で放電する除電効果を併せ持つことによって、非常に効率よく静電気を除去することができる。
請求項4に係る発明によれば、上記請求項1又は請求項2の構成に加えて、クッション本体は、導電性を有しないクッション基材と、該クッション基材を被覆生地で被覆収納する収納袋体とを備え、収納袋体内には前記クッション基材の収納部とは別に中綿収納部を形成し、前記中綿が有機導電性繊維を含有する構成としたことから、導電性を有しないクッション基材を用いることで、クッション本来の機能として最も重要であるクッションの弾力性が最適なものとし、クッションの上側に、有機導電性繊維を含有する中綿が配置され、縫製ラインと接触することにより、確実に静電気を放電除去することができる。
請求項5に係る発明によれば、上記請求項4の構成に加えて、クッション基材の収納部に対して開閉自在となる袋口部を形成したことから、クッション基材が消耗した場合であっても、当該袋口部から消耗したクッション基材を取り出してクッション基材のみを新たなものに交換することにより、容易に継続して当該静電気除去クッションを使用することができる。
請求項6に係る発明によれば、請求項1乃至請求項5の構成に加えて、前記有機導電性繊維は、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を結合した組成を含む構成としたことによって、放電効率を高め、より優れた静電気除去クッションを得ることができる。
本発明は、静電気を除去するクッション本体と、該クッション本体に接続されるアース線とを備える静電気除去クッションにおいて、前記クッション本体は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ラインを備え、前記有機導電性繊維は、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を結合した組成を含み、前記アース線は、伸縮性紐と有機導電性繊維とを絡めてなる線材をループ状に形成して該線材の一部に掛止金具を取付けてなり、クッション本体は、導電性を有しないクッション基材と、該クッション基材を被覆生地で被覆収納する収納袋体とを備え、収納袋体内には前記クッション基材の収納部とは別に中綿収納部を形成し、前記中綿が有機導電性繊維を含有し、クッション基材の収納部に対して開閉自在となる袋口部を形成した構成によって、静電気の一部を、縫製ラインを形成するミシン糸と、アース線の線材から夫々直接静電気を放出し、また静電気の他の一部をアース線の掛止金具から除去する静電気除去クッションを実現した。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1に係る静電気除去クッションの斜視図、図2は同実施例1に係る静電気除去クッションのA−A断面図、図3は本発明の実施例2に係る静電気除去クッションの斜視図、図4は本発明の実施例3に係る静電気除去クッションの斜視図、図5は他の実施例にかかる静電気除去クッションを車のシートに取り付けた状態を示す説明斜視図である。
図1は本発明の実施例1に係る静電気除去クッションの斜視図、図2は同実施例1に係る静電気除去クッションのA−A断面図、図3は本発明の実施例2に係る静電気除去クッションの斜視図、図4は本発明の実施例3に係る静電気除去クッションの斜視図、図5は他の実施例にかかる静電気除去クッションを車のシートに取り付けた状態を示す説明斜視図である。
本発明の実施例1に係る静電気除去クッションCは、図1及び図2に示すように、平面視矩形となる外形を有するクッション本体1と、該クッション本体1の対向する二辺に、両端を固着した取付帯11を二箇所ずつ設け、計4つの取付帯11の一つにループ状としたアース線2を取付けた構成である。以下各構成について説明する。
実施例1に係る静電気除去クッションCにおけるクッション本体1は、図2に示すように、ウレタンフォームからなるクッション基材15と、該クッション基材15を被覆する被覆材10を有する。
被覆材10は上側被覆生地10Aと下側被覆生地10Bとを袋状に導電性糸で縫合した基本構成である。そして、上側被覆生地10Aには、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を化学結合してなる有機導電性繊維を使用した導電性糸で、縫製ラインを形成している。この縫製ラインは上側被覆生地の表裏面に露出して左右各二列で縫製されている。
また取付帯11は、上側被覆生地10Aと下側被覆生地10Bとの間に両端を挟み込んで前記縫合によって固着されている。取付帯11は導電性糸で形成された縫製ラインを備えている。上側被覆生地10Aの縫製ラインと取付帯11の縫製ラインは前記縫合によって接触している。
上側被覆生地10Aの内面側には中綿収納部形成生地14を配置し、中綿収納部形成生地14と上側被覆生地10Aとの間に中綿16を配置している。前記中綿収納部形成生地14と上側被覆生地10Aとを縫合して中綿収納空間140を形成し、中綿16を収納している。中綿16は、導電性糸と同一の素材である有機導電性繊維を素材としている。そして、当該構成によって、有機導電性繊維の中綿16と、上側被覆生地10Aに設けた縫製ライン12(12A)は接触している。
また、下側被覆生地10Bと中綿収納部形成生地14との間にはクッション基体収納空間141が形成されている。クッション基体収納空間141には、ウレタンフォームからなるクッション基体15が収納される。クッション基体15は導電性を有さず、専らその弾力性によって、クッションとしての機能を確保するためのものである。クッション基体15は消耗によって弾力性が劣化すると、袋口部から取り出して、他のクッション基体と交換することができる。
被覆材10の一辺には開閉自在となる袋口部17を形成している。袋口部17の開閉手段としてはスライドファスナー13を用いている。当該袋口部17を形成することによって、クッション基体15の出し入れが可能となる。
前記取付帯11にはアース線2が取付けられている。アース線2は、合成ゴム製の伸縮性紐20と上記有機導電性繊維からなる導電糸21とを組紐として形成した線材22をループ状に形成し、ループ状の線材22の一部に金属製の掛止金具23を取付けてなるものである。
以上の構成から、取付帯11の有機導電性繊維からなる縫製ライン12とループ状の線材22の有機導電性繊維とが接触し、該ループ状の線材22の有機導電性繊維と金属製の掛止金具23とが接触することで、クッション本体1から取付帯11、ループ状の線材22、掛止金具23までが導通することとなる。
ここで、被覆材10の上側被覆生地10Aの表裏面に露出して縫製した左右各二列の縫着ライン12(12A)は放電効果に著しい効果を発揮する。これは、使用者が着座することで、アース線2までの導電手段として機能すること、及び、中綿16と前記左右各二列の縫着ライン12(12A)との接触によって、上側被覆生地10Aに放電が全て遮断されるということが無く、外部に直接放電できることが、相乗的に作用することによる。
そして、これらはいずれも、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を化学結合してなる有機導電性繊維からなることで、繊維の先端から外部に対して放電することができる。
また本実施例1に係るアース線2は合成ゴム製の伸縮性紐20と上記有機導電性繊維からなる糸とを組紐として形成した線材22を有する構成であることから、万一掛止金具23を接続するアース接続箇所が見当たらない場合であっても、当該アース線2を十分に伸張し、広範囲でアース線自体から放電効果を得ることができるため、常に静電気の除去を行うことが可能となる。
また、ループ状で且つ伸縮性を有することから、例えば座席シートの背もたれの根元全周に掛けることによって、アース線を固定することができ、使用者がアース線に足を引っ掛ける等のトラブルを生じないものとすることができる。
尚、本実施例に係るアース線2の通常の取付箇所としては、車内で使用する際には、車種に有無の相違があるが、シート裏に設けられる金属製コイルスプリングや、シートを前後にスライドさせるべく床に設置される金属製スライドバーや、シートベルト自体に露出する金属部分、ヘッドレストの金属製支持棒に取付けることができる。また、例えばオフィスで使用する際には、事務机や事務椅子の金属製部分等、身の周りの金属製物品等に取付けることができる。
また、アース線2は、線材をループ状とすると、ループによって取付対象物に掛けることができるが、ループとしない場合には、取付対象物に対して結びつけることによって行うことができる。この一例としては、図5に示すように、車内においてシート3のヘッドレスト30を支持する金属製支持棒31に結びつけることが挙げられる。
本実施例1に係る静電気除去クッションを用いた帯電性試験(人体帯電圧測定)について以下に示す。
(試験方法1)
JIS L 1023.10(帯電性)に規定の標準試料(ナイロンレベルカーペット)上を同JISの方法に従って歩行し、人体帯電圧が約−6000Vに達したときに座面に試料(実施例1に係る静電気除去クッション)を置いた事務椅子に座り、着座直後の人体帯電圧を測定した。尚、試料に付属したアース線は金属製パイプスタンド(直径20mm、長さ1m、高さ1.7m)に接続して行った。試験は3回行い、試験結果は平均値で表した。但し、試験室の温湿度は20℃、20%RHとした。
JIS L 1023.10(帯電性)に規定の標準試料(ナイロンレベルカーペット)上を同JISの方法に従って歩行し、人体帯電圧が約−6000Vに達したときに座面に試料(実施例1に係る静電気除去クッション)を置いた事務椅子に座り、着座直後の人体帯電圧を測定した。尚、試料に付属したアース線は金属製パイプスタンド(直径20mm、長さ1m、高さ1.7m)に接続して行った。試験は3回行い、試験結果は平均値で表した。但し、試験室の温湿度は20℃、20%RHとした。
(試験結果1)
実施例1に係る静電気除去クッションを用いた試験において、着座直後の人体帯電圧は−1800V、着座時の静電気放電植の官能テストでは電撃ショックを感じなかった。
実施例1に係る静電気除去クッションを用いた試験において、着座直後の人体帯電圧は−1800V、着座時の静電気放電植の官能テストでは電撃ショックを感じなかった。
(試験方法2)
試料(実施例1に係る静電気除去クッション)を事務椅子の座面に置き、ナイロン製ジャージを着用した試験者が着座した後、大腿部を動かし試料表面を約60秒間摩擦し、人体に発生する帯電圧を測定した。測定には、JIS L 1023.10(帯電性)に規定された装置を用いた。尚、試験方法1と同様に、試料に付属したアース線は金属製パイプスタンド(直径20mm、長さ1m、高さ1.7m)に接続して行った。試験は3回行い、試験結果は平均値で表した。また、試験室の温湿度は20℃、20%RHとした。
試料(実施例1に係る静電気除去クッション)を事務椅子の座面に置き、ナイロン製ジャージを着用した試験者が着座した後、大腿部を動かし試料表面を約60秒間摩擦し、人体に発生する帯電圧を測定した。測定には、JIS L 1023.10(帯電性)に規定された装置を用いた。尚、試験方法1と同様に、試料に付属したアース線は金属製パイプスタンド(直径20mm、長さ1m、高さ1.7m)に接続して行った。試験は3回行い、試験結果は平均値で表した。また、試験室の温湿度は20℃、20%RHとした。
(試験結果2)
摩擦後の人体に発生する帯電圧は、−530Vであった。
摩擦後の人体に発生する帯電圧は、−530Vであった。
以上の結果に示すように、本実施例1に係る静電気除去クッションは、極めて優れた静電気除去効果を発揮することが明らかとなった。
(実施例2)
本実施例2に係る静電気除去クッションは、図3に示すように、実施例1に係る静電気除去クッションCのアース線2を備えないものである。即ち、クッション本体1における被覆材10、中綿16、クッション基体収納空間141、クッション基体15、袋口部17において、実施例1と共通の構成を有する。
本実施例2に係る静電気除去クッションは、図3に示すように、実施例1に係る静電気除去クッションCのアース線2を備えないものである。即ち、クッション本体1における被覆材10、中綿16、クッション基体収納空間141、クッション基体15、袋口部17において、実施例1と共通の構成を有する。
当該構成によって、衣服等の摩擦で生じる静電気を、静電気除去クッションCの表面、具体的には繊維先端から放出することができる。
当該実施例2に係る静電気除去クッションCの構成によれば、アース線2を有しないことで外観体裁を良好とするとともに、より安価に製造できる点で実施例1よりも優れる。
また、実施例2に係る静電気除去クッションCについても、実施例1に係る静電気除去クッションCと同様の帯電性試験を行った。試験方法1、2とも実施例1と同様に行った。但し、実施例2に係る静電気除去クッションCは、アース線2を有しないため、金属製パイプスタンドにアース線を接続しない点でのみ、上記実施例1の試験方法1、2と相違する。以下に結果を示す。
(試験結果1)
実施例2に係る静電気除去クッションCを用いた試験において、着座直後の人体帯電圧は−5300V、着座時の静電気放電植の官能テストでは電撃ショックを感じなかった。
(試験結果2)
摩擦後の人体に発生する帯電圧は、−1500Vであった。
実施例2に係る静電気除去クッションCを用いた試験において、着座直後の人体帯電圧は−5300V、着座時の静電気放電植の官能テストでは電撃ショックを感じなかった。
(試験結果2)
摩擦後の人体に発生する帯電圧は、−1500Vであった。
以上から、実施例2に係る静電気除去クッションCは、アース線2を備えないことから、実施例1に係る静電気除去クッションCほどの除電効果は得られないものの、実施例2に係る静電気除去クッションCの試験結果1に示すように、着座直後の帯電圧を確実に減少しており、官能テストでも電気ショックを感じない結果を得ることができ、同試験結果2ではおよそ人体帯電圧を半減できる効果を発揮することが明らかとなった。
尚、本実施例においては、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を化学結合してなる有機導電性繊維として、サンダーロン(登録商標:日本蚕毛染色株式会社製)を使用している。
本実施例2に係る静電気除去クッションは、アース線2を備えないにもかかわらず、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を化学結合してなる有機導電性繊維を用いることによって、電撃ショックを生じない除電性能と、優れた取扱性を両立することができる。
尚、上記実施例1、2においては、いずれも袋口部の開閉構造はスライドファスナー13を使用したが、本発明は上記構成に限定するものではなく、例えば、雌雄面ファスナーやスナップボタン等といった種々の開閉可能な係止手段を使用することができる。
また本発明においては、上記実施例1及び実施例2の形状に限定するものではなく、例えば、背凭れを備えたものとすることもできる。この場合に、例えば図4に示すように、背凭れの構成を上記実施例1若しくは実施例2の静電気除去クッションCと同様の構成として、静電気除去クッションと連続した構成とすることもできる。
また、上記実施例では、アース線は伸縮性紐と有機導電性繊維とを絡めてなる線材を備えるが、本発明におけるアース線は上記したものに限らず、伸縮性紐と有機導電性繊維とを連結したテープを線材とするものであってもよい。
1 クッション本体
10 被覆材
10A 上側被覆生地
10B 下側被覆生地
11 取付帯
12 縫製ライン
13 スライドファスナー
130 ファスナー引き手
14 中綿収納部形成生地
140 中綿収納部
141 クッション基体収納空間
15 クッション基材
16 中綿
17 袋口部
2 アース線
20 伸縮性紐
21 導電糸
22 線材
23 掛止金具
3 シート
30 ヘッドレスト
31 金属製支持棒
C 静電気除去クッション
10 被覆材
10A 上側被覆生地
10B 下側被覆生地
11 取付帯
12 縫製ライン
13 スライドファスナー
130 ファスナー引き手
14 中綿収納部形成生地
140 中綿収納部
141 クッション基体収納空間
15 クッション基材
16 中綿
17 袋口部
2 アース線
20 伸縮性紐
21 導電糸
22 線材
23 掛止金具
3 シート
30 ヘッドレスト
31 金属製支持棒
C 静電気除去クッション
Claims (6)
- 静電気を除去するクッション本体を備えた静電気除去クッションにおいて、
前記クッション本体は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ラインを備えたことを特徴とする静電気除去クッション。 - 静電気を除去するクッション本体と、該クッション本体に接続されるアース線とを備える静電気除去クッションにおいて、
前記クッション本体は、表面に有機導電性繊維からなるミシン糸の縫製ラインを備え、前記アース線は、有機導電性繊維を含有する線材を備えたことを特徴とする静電気除去クッション。 - アース線は、有機導電性繊維を有する線材の一部に掛止金具を取付けたことを特徴とする請求項2記載の静電気除去クッション。
- クッション本体は導電性を有しないクッション基材と、該クッション基材を被覆生地で被覆収納する収納袋体とを備え、収納袋体には前記クッション基材の収納部とは別に中綿収納部を形成し、前記中綿が有機導電性繊維を含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の静電気除去クッション。
- クッション基材の収納部に対して開閉自在となる袋口部を形成したことを特徴とする請求項4記載の静電気除去クッション。
- 有機導電性繊維は、アクリル繊維及びナイロン繊維に対して硫化銅を結合した組成を含むことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の静電気除去クッション。
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- 2005-10-07 JP JP2005294345A patent/JP2007097973A/ja active Pending
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