JP2007096941A - 中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明では中継装置において、迷惑電話の通信元検出を目的とする。
【解決手段】 中継装置は呼制御メッセージ中の通信先識別子、通信元識別子、呼識別子の識別子群が時刻情報と共にエントリ保存される呼情報保存手段と、受信した呼制御メッセージを複製する通信処理手段と、呼設定メッセージの識別子群を抽出し、識別子群が呼情報保存手段にエントリとして保存されていないときには新規エントリ保存し、呼設定要求取消メッセージの識別子群を抽出し、識別子群と同じ識別子群がエントリ保存されているときには保存される時刻情報と現在の時刻情報とが所定時間内であるか比較し、所定時間内であればそのエントリを不正呼として呼情報保存手段に記録する通信解析部を有し、通信解析部は呼情報保存部に保存されているエントリの同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリが所定数を超えると、管理システムにその通信元識別子を通知する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、IP(Internet protocol)電話において、迷惑電話に対して有効な処理を提供するネットワークシステムにおける中継装置に関するものである。
従来は、下記特許文献1に示されるように、電話機からの接続電文および切断電文を中継処理する電話交換機能を有するサーバ装置であって、発信側電話機から接続電文を受信した後、規定時間内に発信側電話機から切断電文を受信した場合、受信した接続電文を不正コールと見なし、発信側電話機から受信側電話機への中継処理を抑止するサーバ装置があった。ここで、規定時間は調節可能とすることができる。また、中継処理の抑止は、発信側電話機の不正コールの回数に基づいて行うことができ、また、前記発信側電話機の不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果に基づいて行うことができ、また、発信側電話機の不正コールの回数と総発信回数との関係に基づいて行うことができる。不正コールの着信間隔を統計的に分析した結果とは、例えば連続的または一定時間に規定回数以上の不正コールの発生があった場合などをいう。不正コールの回数と総発信回数との関係とは、例えば不正コールの回数と総発信回数の比がある規定値を超えた場合などをいう。
特開2005−20524号公報
しかしながら、上述された特許文献1に記載されるようなサーバ装置では、連続的または一定時間に規定回数以上の不正コールの発生があった場合に検出するために、迷惑電話の発信間隔が規定値を超える場合には検出できない。また、不正コールの回数と総発信回数の比がある規定値を超えた場合に検出するために、通常の不在着信を誤検出してしまう場合がある。
かかる課題を解決するため、本発明による中継装置は、ネットワークを介してIP電話機能を有する通信端末と呼制御サーバに接続される中継装置であって、呼制御メッセージ中の通信先識別子、通信元識別子、呼識別子の識別子群が現在の時刻情報と共にエントリとして保存される呼情報保存手段と、通信端末と呼制御サーバとの呼制御メッセージを転送する送受信手段と、送受信手段で受信した呼制御メッセージを複製する通信処理手段と、通信処理手段で複製された呼制御メッセージが呼設定メッセージである場合、呼設定メッセージから識別子群を抽出し、識別子群が呼情報保存手段にエントリとして保存されていないときには識別子群を新規エントリとして呼情報保存手段に保存し、通信処理手段で受信した呼制御メッセージが呼設定要求取消メッセージである場合、呼設定要求取消メッセージから識別子群を抽出し、抽出された識別子群と同じ識別子群がエントリとして呼情報保存手段に保存されているときには保存されている時刻情報と現在の時刻情報とが所定時間内であるかを比較し、所定時間内であればそのエントリを不正呼として呼情報保存手段に記録する通信解析部とを有し、通信解析部は呼情報保存部に保存されているエントリのうち、同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリの数が所定数を超えると、ネットワークを介して管理システムに前記同一の通信元識別子を通知することを特徴とする。
発明の効果として、本発明の中継装置によれば呼制御メッセージ中の通信先識別子、通信元識別子、呼識別子の識別子群が現在の時刻情報と共にエントリとして保存される呼情報保存手段と、通信端末と呼制御サーバとの呼制御メッセージを転送する送受信手段と、送受信手段で受信した呼制御メッセージを複製する通信処理手段と、通信処理手段で複製された呼制御メッセージが呼設定メッセージである場合、呼設定メッセージから識別子群を抽出し、識別子群が呼情報保存手段にエントリとして保存されていないときには識別子群を新規エントリとして呼情報保存手段に保存し、通信処理手段で受信した呼制御メッセージが呼設定要求取消メッセージである場合、呼設定要求取消メッセージから識別子群を抽出し、抽出された識別子群と同じ識別子群がエントリとして呼情報保存手段に保存されているときには保存されている時刻情報と現在の時刻情報とが所定時間内であるかを比較し、所定時間内であればそのエントリを不正呼として呼情報保存手段に記録する通信解析部とを有し、通信解析部は呼情報保存部に保存されているエントリのうち、同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリの数が所定数を超えると、ネットワークを介して管理システムに前記同一の通信元識別子を通知することにより、呼制御メッセージの通信元識別子と通信先識別子の組み合わせで統計を取ることが可能となり、迷惑電話の通信元を検出する精度が向上できる。
本発明による中継装置の実施例は、添付図面を参照して詳細に説明される。
以下、本発明による電子記事収集システムの実施例1は、図1〜図4を用いて説明される。図1は本発明のネットワーク上の接続構成を示す図である。図2は本発明の中継装置の機能構成を示す図である。図3は呼情報保存部のテーブルを示す図である。図4は中継装置の動作フローを示す図である。
まず図1において本発明のネットワーク上の接続構成が説明される。中継装置11は第1のネットワーク12を介してVoIP(Voice over Internet Protocol)サーバ13に接続されている。また、中継装置11は第2のネットワークを介してIP電話端末15に接続されている。管理システム16は第1のネットワーク12に接続される通信キャリア業者が有するネットワークを管理するためのシステムである。
中継装置11は、VoIPサーバ13とIP電話端末15の間に位置し、VoIPサーバ13とIP電話端末15の間で送受信される呼制御通信を透過的に転送する機能を有する。
第1のネットワーク12は音声IPパケットが伝送されるIPネットワークである。VoIPサーバ13はIP電話端末15等が電話接続を行うときに接続先の通信端末との呼制御処理を行うサーバである。VoIPサーバ13は第1のネットワーク12に複数接続されていてもよい。
第2のネットワーク14も第1のネットワーク12と同様に音声IPパケットが伝送されるIPネットワークである。IP電話端末15は、IP電話機能を有する通信端末であれば何でもよく、図示されないが、第2のネットワーク14に複数接続されているものとする。
また、第1のネットワーク12と第2のネットワーク14とは、同一のネットワークでもよい。
中継装置11については、図2を用いて詳細に説明される。中継装置11は、送受信部21、通信処理部22、通信解析部23、内蔵時計24、呼情報保存部25から構成される。
送受信部21は、第1のネットワーク12や第2のネットワーク14に接続され、VoIPサーバ13とIP電話端末15との間の呼制御メッセージを受信する機能と受信した呼制御メッセージを送信する機能を有している。送受信部21は、受信した呼制御メッセージを通信処理部22に送信する。図2においては送受信部が2つであるが、2つ以上の場合もありうる。
通信処理部22は、送受信部21が送信した呼制御メッセージを受信すると、呼制御メッセージを複製して、複製した呼制御メッセージを通信解析部23に送信する。通信処理部22は、呼制御メッセージを複製した後、呼制御メッセージを第1のネットワーク12や第2のネットワーク14を介して呼制御メッセージの通信先に転送する。
内蔵時計24は、通信解析部23からの要求により、現在の時刻情報を通信解析部23に提供する。
呼情報保存部25は、エントリごとに通信先識別子、通信元識別子、呼識別子、時刻情報、不正呼の情報が保存される。
複製された呼制御メッセージを受信した通信解析部23は、その呼制御メッセージが呼設定メッセージである場合、呼設定メッセージに含まれる通信先識別子、通信元識別子、呼識別子を抽出する。通信先識別子は通信先の電話番号、IPアドレス、URI(Uniform Resource Identifier)であり、通信元識別子は電話番号、IPアドレス、URIであり、呼識別子は通信ごとに設定される識別情報である。本実施例では、通信先識別子と通信元識別子は電話番号であるとする。通信先識別子と通信元識別子と呼識別子を合わせて識別子群とする。通信解析部23は、抽出した識別子群と同一の組み合わせのエントリが呼情報保存部25に存在するか否かを確認し、同一の組み合わせのエントリが存在しない場合には、呼情報保存部25に識別子群を内蔵時計から得られた現在の時刻情報と共に新規のエントリとして保存する。ここで識別子群と同一の組み合わせとは、通信先識別子、通信元識別子、呼識別子が完全一致していることを指す。呼制御メッセージのパケットが中継装置11を通過後にパケットロスとなった場合、IP電話端末15から同一のパケットが再送されることになり、同一の組み合わせのエントリが存在することになるが、この場合にはエントリ情報の保存は行わない。
複製された呼制御メッセージを受信した通信解析部23は、その呼制御メッセージが呼設定要求取消メッセージである場合、呼設定要求取消メッセージに含まれる通信先識別子、通信元識別子、呼識別子を抽出し、同一の組み合わせのエントリが呼情報保存部25に存在するかを確認し、存在する場合には記録されている時刻情報と現在の時刻情報を比較し、それが予め規定時間(例えば3秒)内であれば、そのエントリに対して不正呼として情報を記録する。呼設定メッセージのパケットが中継装置11を通過前にパケットロスとなった場合、IP電話端末15から同一のパケットが再送されるよりも前に呼設定要求取消メッセージのパケットが送信されると、同一の組み合わせのエントリが存在しないことになるが、この場合はエントリ情報の保存は行わず、不正呼の情報も記録しない。
通信解析部23は、呼情報保存部25に記録されたエントリの情報のうち、同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリの数の中で通信先識別子が異なるエントリの数が規定個数(例えば100個)を超えると、ネットワークを介して管理システム16にその同一の通信元識別子を迷惑電話の通信元として通知する。通清制御部23は、エントリの数などを把握するためにカウンタを有する。
次に図3を用いて、呼情報保存部25のテーブル情報が説明される。呼情報保存部25のテーブル情報の項目として、エントリの番号、通信先識別子、通信元識別子、呼識別子、時刻情報、不正呼のフラグが記録される。
例えば、エントリの番号1に対しては、通信先識別子として電話番号a、通信元識別子として電話番号c、呼識別子として呼識別子a、時刻情報として10:00:00(10時0分0秒)、不正呼のフラグとして不正であることが記録されている。時刻情報は日付情報を含むが、ここでは省略するものとする。
また、エントリの番号4のように、不正呼のフラグとして、情報が記録されていないエントリについては、不正呼でないことになる。
次に図4を用いて中継装置の動作が説明される。
まず、悪意のある利用者が電話番号aのIP電話端末15から、電話番号eを有する図示されないIP電話端末に対して通信接続をしようとする。IP電話端末15は、通信接続をするためにVoIPサーバ13に対して、呼制御メッセージを送信する。この呼制御メッセージは呼設定メッセージである。
図4において、中継装置11は動作を開始する(S401)。IP電話端末15が送信した呼制御メッセージを受信する(S402)。中継装置11は、受信した呼制御メッセージを複製する(S403)。中継装置11は、呼制御メッセージを複製した後、呼制御メッセージをVoIPサーバ13に隣接している第1のネットワーク12に接続している送受信部21へ送信し、受信した呼設定メッセージを転送する(S404)。
中継装置11は複製した呼制御メッセージの内容が呼設定メッセージであるか、呼設定要求取消メッセージであるか、それら以外のメッセージであるかを確認する(S405)。呼設定メッセージである場合はAへ移り、呼設定要求取消メッセージである場合はBへ移る。また、複製した呼制御メッセージがこれら以外のメッセージである場合にはCへ移り、中継装置11は再び呼制御メッセージの受信を待つことになる。
中継装置11は、呼制御メッセージが呼設定メッセージであるのでAへ移り、呼設定メッセージから識別子群を抽出する(S406)。そして、その識別子群と同一の組み合わせのエントリが、呼情報保存部25に記録されているかを確認し、同一の組み合わせのエントリが呼情報保存部25に記録されていない場合には、その識別子群を現在の時刻情報と共に呼情報保存部25に記録する(S407)。中継装置11は記録後、再び呼制御メッセージの受信を待つことになる。
VoIPサーバ13は、IP電話端末15からの呼設定メッセージを受信すると、IP電話端末15と通信先のIP電話端末との呼制御処理を行う。そして、通信先のIP電話端末が鳴動する。
次に悪意のある利用者が通信接続をしようとした後に、IP電話端末15から、通信先のIP電話端末に対して通信切断をしようとする。
IP電話端末15は、通信切断をするためにVoIPサーバ13に対して、呼制御メッセージを送信する。この呼制御メッセージは呼設定要求取消メッセージである。
図4において、中継装置11はIP電話端末15が送信した呼制御メッセージを受信する(S402)。中継装置11は、受信した呼制御メッセージを複製する(S403)。中継装置11は、呼制御メッセージを複製した後、呼制御メッセージをVoIPサーバ13に隣接している第1のネットワーク12に接続している送受信部21へ送信し、受信した呼設定メッセージを転送する(S404)。中継装置11は複製した呼制御メッセージの内容が呼設定メッセージであるか、呼設定要求取消メッセージであるか、それら以外のメッセージであるかを確認する(S405)。呼設定メッセージである場合はAへ移り、呼設定要求取消メッセージである場合はBへ移る。また、複製した呼制御メッセージがこれら以外のメッセージである場合にはCへ移り、中継装置11は再び呼制御メッセージの受信を待つことになる。
中継装置11は、呼制御メッセージが呼設定要求取消メッセージであるのでBへ移り、呼設定要求取消メッセージから識別子群を抽出する(S408)。そして、その識別子群と同一の組み合わせのエントリが、呼情報保存部25に記録されているかを確認し、同一の組み合わせのエントリが呼情報保存部25に記録されている場合には、その識別子群のエントリに記録されている時刻情報と現在の時刻情報が3秒以内であるか否かを確認する(S409)。確認の結果、記録されている時刻情報と現在の時刻情報が3秒以内でなければ、IP電話端末15からの発信を不正呼と判断せず、そのエントリに不正呼として記録せず、再び呼制御メッセージの受信を待つことになる。
S409にて、確認の結果、記録されている時刻情報と現在の時刻情報が3秒以内であれば、IP電話端末15からの発信を不正呼と判断し、そのエントリに不正呼として記録する(S411)。
エントリ情報に不正呼の情報が記録された後、中継装置11は、呼情報保存部25に記録されているエントリ情報のうち、同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリの数の中で通信先識別子が異なるエントリの数が規定個数100個を超えているか、つまり101個以上になるかを判定する(S412)。同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリの数の中で通信先識別子が異なるエントリの数が101個以上でない場合には再び呼制御メッセージの受信を待つことになる。
例えば、図3において同一の通信元識別子「電話番号a」に対して、不正呼と記録されたエントリの数の中で通信先識別子が異なるエントリの数が101個以上である場合には、その通信元識別子「電話番号a」を迷惑電話の通信元として管理システム16に通知する(S413)。迷惑電話と判断された通信元を通知後、中継装置11は、再び呼制御メッセージの受信を待つことになる。
通信キャリア業者は、管理システム16に通知された発信元に対して、規制をかけることができる。
本発明のネットワーク上の接続構成を示す図 中継装置の機能構成を示す図 中継装置内の呼情報保存部のテーブルを示す図 中継装置の動作フローを示す図
符号の説明
11…中継装置、12…第1のネットワーク、13…VoIPサーバ、14…第2のネットワーク、15…IP電話端末、16…管理システム、21…送受信部、22…通信処理部、23…通信解析部、24…内蔵時計、25…呼情報保存部

Claims (1)

  1. ネットワークを介してIP電話機能を有する通信端末と呼制御サーバに接続される中継装置であって、
    呼制御メッセージ中の通信先識別子、通信元識別子、呼識別子の識別子群が現在の時刻情報と共にエントリとして保存される呼情報保存手段と、
    前記通信端末と前記呼制御サーバとの呼制御メッセージを転送する送受信手段と、
    前記送受信手段で受信した呼制御メッセージを複製する通信処理手段と、
    前記通信処理手段で複製された呼制御メッセージが呼設定メッセージである場合、前記呼設定メッセージから前記識別子群を抽出し、前記識別子群が前記呼情報保存手段にエントリとして保存されていないときには前記識別子群を新規エントリとして前記呼情報保存手段に保存し、前記通信処理手段で受信した呼制御メッセージが呼設定要求取消メッセージである場合、前記呼設定要求取消メッセージから前記識別子群を抽出し、抽出された前記識別子群と同じ識別子群がエントリとして前記呼情報保存手段に保存されているときには保存されている時刻情報と現在の時刻情報とが所定時間内であるかを比較し、所定時間内であればそのエントリを不正呼として前記呼情報保存手段に記録する通信解析部とを有し、
    前記通信解析部は前記呼情報保存部に保存されているエントリのうち、同一の通信元識別子に対して、不正呼と記録されたエントリの数の中で通信先識別子が異なるエントリの数が所定数を超えると、ネットワークを介して管理システムに前記同一の通信元識別子を通知すること
    を特徴とする中継装置。
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