JP2007096845A - 無線端末及び無線lanシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 無線端末がローミングを行った直後においても着信を受けることが可能な無線端末及び無線LANシステムを提供する。
【解決手段】 無線端末1は、接続している無線LANアクセスポイントが変化したことを示すローミングを検出するローミング検出部106と、ローミング検出部106によるローミングの検出によりVoIPサーバ5に認証用の呼制御パケットを送信する手段103、104とを具備する。また、ローミング検出部106は、所定時間毎に前回接続されていた無線LANアクセスポイントの識別情報と現在接続されている無線LANアクセスポイントの識別情報とを比較し、その比較結果に基づいて無線LANアクセスポイントのローミングを検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 無線端末1は、接続している無線LANアクセスポイントが変化したことを示すローミングを検出するローミング検出部106と、ローミング検出部106によるローミングの検出によりVoIPサーバ5に認証用の呼制御パケットを送信する手段103、104とを具備する。また、ローミング検出部106は、所定時間毎に前回接続されていた無線LANアクセスポイントの識別情報と現在接続されている無線LANアクセスポイントの識別情報とを比較し、その比較結果に基づいて無線LANアクセスポイントのローミングを検出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線端末及び無線LANシステムに関し、特に、無線端末のローミング時における制御技術に関するものである。
従来、無線LANシステムにおいては、無線LANアクセスポイントが複数存在し、それら複数の無線LANアクセスポイントがスイッチングハブに接続されている。スイッチングハブには、複数の無線LANアクセスポイントに対応するポート、アクセスポイントに対応するポートに対応して無線接続されている無線端末のMACアドレスを記憶するアドレステーブル、このアドレステーブルを参照して無線端末の接続制御等を行う制御部等が設けられている。
従来の無線LANシステムとしては、例えば、特開2003−116170号公報(特許文献1)、特開2004−304570号公報(特許文献2)等に記載されたものがある。
特開2003−116170号公報
特開2004−304570号公報
従来技術においては、無線端末がローミングした直後、スイッチングハブはVoIPサーバからのパケットをローミング前の無線LANアクセスポイントが接続されたポートに転送してしまうため、無線端末は着信を受けられず、無線端末が着信を受けられるようになるまで時間を要していた。
本発明の目的は、無線端末がローミングを行った直後においても着信を受けることが可能な無線端末及び無線LANシステムを提供することにある。
本発明の無線LANシステムは、上記目的を達成するため、スイッチングハブに複数の無線LANアクセスポイントが接続され、前記無線LANアクセスポイントに無線端末が接続され、更に、前記スイッチングハブには前記無線端末の呼制御を行うVoIPサーバが接続された無線LANシステムにおいて、前記無線端末は、接続している無線LANアクセスポイントが変化したことを示すローミングを検出する手段と、前記検出手段によるローミングの検出により前記VoIPサーバに認証用の呼制御パケットを送信する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の無線端末は、接続している無線LANアクセスポイントが変化したことを示すローミングを検出する手段と、前記検出手段によるローミングの検出により外部のVoIPの呼制御を行うVoIPサーバに対し認証用の呼制御パケットを送信する手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、無線端末がローミングを検出した時に認証用の呼制御パケットをVoIPサーバに送出することにより、ローミング直後であっても無線端末は着信を受けることが可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る無線LANシステムの一実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、スイッチングハブ4に無線LANアクセスポイント2、無線LANアクセスポイント3、…、が接続されている。
また、VoIPの呼制御を行う機能を有するVoIPサーバ5がスイッチングハブ4に接続されており、VoIPサーバ5のクライアントでありIPによる音声通信機能を有する無線端末1が無線LANアクセスポイント2に無線LAN7を経由して無線接続されている。更に、スイッチングハブ4にはVoIPサーバ5のクライアントであるVoIP端末6が接続されている。
図2は無線端末1の内部構成を示すブロック図である。無線端末1は無線の送受信を行う無線I/F部101を有する。また、無線端末1はパケットのヘッダ情報を解析し、無線端末1が接続されている無線LANアクセスポイントの情報を検出するヘッダ解析部102を有する。ヘッダ解析部102は無線LANアクセスポイントの情報をAP情報テーブル105に書き出す。
また、無線端末1はVoIPの呼制御を行う呼制御部103を有する。本実施形態では、この呼制御部103が有する呼制御プロトコルは問わない。無線端末1は送信するパケットを生成する送信パケット生成部104を有する。
更に、無線端末1はローミング検出部106及びタイマー107を有する。ローミング検出部106は予めタイマー107に設定された時間間隔でAP情報テーブル105から現在その無線端末1が接続されている無線LANアクセスポイントの情報を読み込み、保持する。
また、ローミング検出部106はタイマー107の時間間隔でAP情報テーブル105から新規に読み込んだ無線LANアクセスポイントのMACアドレスとローミング検出部106で保持している値を比較する。そして、無線LANアクセスポイントが変更されている場合には、ローミング検出部106はローミング検出を呼制御部103に通知し、呼制御部103はそれに基づいて再認証処理を行う。
図3はスイッチングハブ4の内部構成を示すブロック図である。スイッチングハブ4は複数のポートを有し、ポート401に無線LANアクセスポイント2が接続され、ポート402に無線LANアクセスポイント3に接続され、ポート403にVoIPサーバ5が接続されている。スイッチングハブ4にはそれ以外にも複数の無線LANアクセスポイントに対応して複数のポートが設けられている。
また、各部を制御する制御部404を有し、更に接続されている端末のMACアドレスと各ポートの対応を示す情報を格納するアドレステーブル404を有する。スイッチングハブ4はパケットを受信した際、制御部403がアドレステーブル404を参照し、受信したパケットの宛先MACアドレスが登録されているか否かを確認する。確認の結果、登録されていれば対応付けられたポートに転送し、登録されていなければ全ポートに転送する。
更に、スイッチングハブ4はパケットを受信した際、該当パケットの送信元MACアドレスを参照し、パケットを受信したポートとそのMACアドレスの対応情報をアドレステーブル404に登録する。
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、図1に示すように、無線端末1が、例えば、無線LANアクセスポイント2に接続されると、無線端末1のヘッダ解析部102は無線LANアクセスポイント2のMACアドレスをAP情報テーブル105に記録する。
無線端末1は無線LANアクセスポイント2及びスイッチングハブ4を経由してVoIPサーバ5に対し、登録要求の呼制御パケットを送出する。
一方、無線端末1のローミング検出部106はタイマー107の一定時間毎にAP情報テーブル105を参照し、無線LANアクセスポイントのMACアドレス情報をローミング検出部106内部の記録領域に保持しているMACアドレス情報と比較する。例えば、無線端末1が無線LANアクセスポイント2に接続されている時はAP情報テーブル105に無線LANアクセスポイント2のMACアドレスが記録されているため、ローミング検出部106は一定時間毎に無線LANアクセスポイント2のMACアドレスを保持する。
ここで、無線端末1が無線LANアクセスポイント3にローミングすると、AP情報テーブル105には無線LANアクセスポイント3のMACアドレスが記録されるが、ローミング検出部106は無線LANアクセスポイント2のMACアドレスを保持している。
そのため、ローミング検出部106はAP情報テーブル105から取得したMACアドレス情報と、保持しているMACアドレス情報との比較結果から無線LANアクセスポイントが変更されたことを検知し、ローミングしたと判断する。ローミングしたと判断すると、ローミング検出部106は呼制御部103に対し、VoIPサーバ5への認証を促す。その結果、呼制御部103は送信パケット生成部104を制御して認証用の呼制御パケットを生成し、再び認証用の呼制御パケットをVoIPサーバ5に対し送出する。
ここで、VoIPで用いられる呼制御のプロトコルにはSIPがある。SIPは端末がREGISTARと呼ばれる信号をサーバ装置に対して発行し、それによってサーバ装置は端末の位置登録を行う。一般に、端末にはEXPIRE TIME値が設定されており、そのEXPIRE TIME値で定められた時間間隔で定期的にREGISTAR信号をサーバ装置に対して発行する。その値は一般に5分から60分といった時間である。
本実施形態では、無線端末に定められたEXPIRE TIME値に拘わらず、無線端末がローミングを検出すると、直ちに上述のようなREGISTAR信号の送出等の再認証処理を行う。
ここで、上述のように無線端末1がローミングを検出すると、認証用の呼制御パケットをVoIPサーバ5に送信するが、その際、経由するスイッチングハブ4において制御部404がアドレステーブル405を更新する。即ち、ローミング検出前においては無線LANアクセスポイント2に無線端末1が接続されているため、スイッチングハブ4のアドレステーブル405にはポート401と無線端末1のMACアドレス情報が対応付けられている。
この状態で、上述のように無線端末1が無線LANアクセスポイント3に接続され、無線端末1のローミングが検出され、無線端末1からスイッチングハブ4を経由して認証用の呼制御パケットが送信されると、スイッチングハブ4における制御部404はそのパケットを解析し、ローミング後における無線LANアクセスポイント3に対応するポート402と無線端末1のMACアドレス情報を対応付けるようにアドレステーブル405を更新する。
従って、VoIPサーバ5から無線端末1に送信されたパケットがポート402及び無線LANアクセスポイント3を経由して無線端末1に届くようになるので、ローミング直後にVoIP端末6からの着信が入らない問題を回避できる。因みに、従来においては無線端末がローミングした場合には、スイッチングハブはVoIPサーバからのパケットをローミング前の無線LANアクセスポイント2が接続されたポート401に転送してしまい、無線端末が着信を受けるまでには時間がかかる。
1 無線端末
2、3 無線LANアクセスポイント
4 スイッチングハブ
5 VoIPサーバ
6 VoIP端末
7 無線LAN
101 無線I/F部
102 ヘッダ解析部
103 呼制御部
104 送信パケット生成部
105 AP情報テーブル
106 ローミング検出部
107 タイマー
401〜403 ポート
404 制御部
405 アドレステーブル
2、3 無線LANアクセスポイント
4 スイッチングハブ
5 VoIPサーバ
6 VoIP端末
7 無線LAN
101 無線I/F部
102 ヘッダ解析部
103 呼制御部
104 送信パケット生成部
105 AP情報テーブル
106 ローミング検出部
107 タイマー
401〜403 ポート
404 制御部
405 アドレステーブル
Claims (6)
- スイッチングハブに複数の無線LANアクセスポイントが接続され、前記無線LANアクセスポイントに無線端末が接続され、更に、前記スイッチングハブには前記無線端末の呼制御を行うVoIPサーバが接続された無線LANシステムにおいて、前記無線端末は、接続している無線LANアクセスポイントが変化したことを示すローミングを検出する手段と、前記検出手段によるローミングの検出により前記VoIPサーバに認証用の呼制御パケットを送信する手段とを備えたことを特徴とする無線LANシステム。
- 前記検出手段は、所定時間毎に前回接続されていた無線LANアクセスポイントの識別情報と現在接続されている無線LANアクセスポイントの識別情報とを比較し、その比較結果に基づいて無線LANアクセスポイントのローミングを検出することを特徴とする請求項1に記載の無線LANシステム。
- 前記パケット送信手段は、予め無線端末に設定された外部との通信に関するEXPIRE TIME値に関係なく、無線LANアクセスポイントのローミングが検出された場合には、直ちに認証用の呼制御パケットを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線LANシステム。
- 接続している無線LANアクセスポイントが変化したことを示すローミングを検出する手段と、前記検出手段によるローミングの検出により外部のVoIPの呼制御を行うVoIPサーバに対し認証用の呼制御パケットを送信する手段とを備えたことを特徴とする無線端末。
- 前記検出手段は、所定時間毎に前回接続されていた無線LANアクセスポイントの識別情報と現在接続されている無線LANアクセスポイントの識別情報とを比較し、その比較結果に基づいて無線LANアクセスポイントのローミングを検出することを特徴とする請求項4に記載の無線端末。
- 前記パケット送信手段は、予め無線端末に設定された外部との通信に関するEXPIRE TIME値に関係なく、無線LANアクセスポイントのローミングが検出された場合には、直ちに認証用の呼制御パケットを送信することを特徴とする請求項4又は5に記載の無線端末。
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