JP2007091896A - 粘着剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクリル共重合体と、粘着付与樹脂と、イソシアネート系架橋剤とを含む粘着剤であって、粘着性付与樹脂として、重合ロジンエステルと、不均化ロジンエステルとを含み、重合ロジンエステルがアクリル共重合体100重量部に対して5重量部以上含まれているとともに、不均化ロジンエステルが、重量比で重合ロジンエステルの0.3倍〜3倍含まれていることを特徴としている。
【選択図】 なし
Description
しかしながら、上記先に提案された粘着剤の場合、粘着力および保持力のいずれかを満足できても、粘着性および耐熱性の両方を十分満足するものではなかった。
不均化ロジンエステルとしては、たとえば、デヒドロアビエチン酸のエステル化合物 等が挙げられ、市販品として、スーパーエステルA125(荒川化学工業社製),スーパーエステルA115(荒川化学工業社製),W125(荒川化学工業社製),W100(荒川化学工業社製)等が挙げられる。
すなわち、重合ロジンエステルが5重量部未満であると、層分離構造が不十分なために剥離抵抗性能に低下傾向が見られるようになる。不均化ロジンエステルが、重量比で重合ロジンエステルの0.3倍未満であると、粘着力の水準が著しく低下する傾向にある
不均化ロジンエステルが、重量比で重合ロジンエステルの3倍を超えると、不均化ロジンエステルの半相溶性による影響が大きくなり、十分な層分離構造が保たれぬ為に剥離抵抗性能に低下傾向が見られる
なお、粘着テープの養生保管時には、養生室内を加温するとともに、減圧することが好ましい。すなわち、上記の保管方法を実施することにより、有機性揮発物質による臭気を低減することができる。
温度計、攪拌機、冷却管及び滴下漏斗を備えた反応器にて、n−ブチルアクリレート78.0重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(以下、「2EHA」と記す)20.0重量部、アクリル酸0.2重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.2重量部、酢酸ビニル7.0重量部からなるモノマー混合物を酢酸エチル84重量部に溶解し、重合開始剤としてラウロイルパーオキサイド0.3重量部を用いて、沸点下にて10時間反応させてアクリル共重合体溶液を得た。このようにして得られた溶液を冷却した後、メタノールを600重量部加えてポリマーを沈殿させ、上澄み液を分離・除去した。さらにメタノール300重量部を加え、上澄み液を分離・除去した後、トルエンにてアクリル共重合体を再溶解し、アクリル共重合体の55重量%溶液を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))5.0重量部、重合ロジンエステル(ベンセルD135(荒川化学工業社製))5.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))10.0重量部、重合ロジンエステル(ベンセルD135(荒川化学工業社製))10.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))3.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))15.0重量部、重合ロジンエステル(ベンセルD135(荒川化学工業社製))10.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))3.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))20.0重量部、重合ロジンエステル(ベンセルD135(荒川化学工業社製))15.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))4.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))20.0重量部、重合ロジンエステル(ベンセルD135(荒川化学工業社製))5.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))10重量部、重合ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製)5重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))3.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))5.0重量部、不均化ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製))15.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))3.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))5.0重量部、不均化ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製))5.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))10.0重量部、不均化ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製))10.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))15.0重量部、不均化ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製))10.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))20.0重量部、不均化ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製))15.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))20.0重量部、不均化ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製))5.0重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL55E(有効成分55%))2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
上記実施例1で得られたアクリル共重合体溶液100重量部に対し、不均化ロジンエステル(W100(荒川化学工業社製))5.0重量部、重合ロジンエステル(W125(荒川化学工業社製)5重量部、エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名テトラッドX)2.0重量部を均一に混合した以外は上記実施例1と同様にして粘着剤を調製した。
そして、得られた各粘着テープについて、粘着剤特性として、dry糊厚み、粘着剤のゲル分率、ヘイズ値を、テープ特性としてSP粘着力(表中、「SP」と記す)、ボールタック(表中、「BT」と記す)、60℃SUS板保持試験による1時間後のずれ値、60℃SUS板保試験による持24時間後のずれ値、60℃PP定荷重試験による10分後の剥がれ値、60℃PP定荷重試験による20分後の剥がれ値、60℃PP定荷重試験による30分後の剥がれ値、60℃PP定荷重試験による1時間後の剥がれ値、60℃PP定荷重試験による2時間後の剥がれ値、60℃PP定荷重試験による24時間後の剥がれ値を調べ、その結果を表1に示した。
ゲル分率は、粘着剤を秤量し、酢酸エチル中で膨潤した粘着剤が解けるまで浸漬し、200メッシュ金網にて濾取し、金網に残った粘着剤を110℃にて1時間乾燥し、JIS Z 0237に規定の標準状態に2時間以上放置し、その後粘着剤の重量を測定し、次式により算出した。
ゲル分率(%)=[トルエン浸漬前の糊重量(g)/乾燥後金網に残った糊重量(g)]×100
ヘイズ値は日本電装社のヘイズ測定器、タイプ300Aを用いて測定した。
SP粘着力は、JIS Z 0237に準拠した試験方法を用いて測定した。
ボールタックは、JIS Z 0237に準拠した試験方法で測定した。
60℃SUS板保持試験は、JIS Z 0237に準拠して、テープ巾:25×25mm、圧着圧力:2kg1往復、23℃65%RH環境下でポリプロピレン(PP)板に貼りつけ、同環境下24時間放置し、次いで60℃ギアオーブン中にて1時間エージング後、500g荷重を負荷し落下時間を測定した。
60℃PP定荷重試験は、テープ巾:20mm、テープ長さ200mm、圧着圧力:2kg1往復、23℃65%RH環境下でポリプロピレン(PP)板に貼りつけ、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにて片面バッキング後、同環境下で24時間放置し、次いで60℃ギアオーブン中にて1時間エージング後、80g荷重を負荷し、10分後、20分後、30分後、1時間後、2時間後、24時間後のそれぞれの剥離距離を測定した。
Claims (1)
- アクリル共重合体と、粘着付与樹脂と、イソシアネート系架橋剤とを含む粘着剤であって、粘着性付与樹脂として、重合ロジンエステルと、不均化ロジンエステルとを含み、重合ロジンエステルがアクリル共重合体100重量部に対して5重量部以上含まれているとともに、不均化ロジンエステルが、重量比で重合ロジンエステルの0.3倍〜3倍含まれていることを特徴とする粘着剤。
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Citations (1)
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JP2000230161A (ja) * | 1999-02-15 | 2000-08-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 粘着剤組成物及び粘着フィルム |
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- 2005-09-29 JP JP2005283480A patent/JP2007091896A/ja active Pending
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