JP2007086561A - カラーフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明は、基材と、前記基材上に形成された少なくとも感光性樹脂を含有する着色層とを有するカラーフィルタであって、
前記着色層が幅5μm〜15μmの範囲内の孔部を有することを特徴とするカラーフィルタを提供する。
【選択図】 図1
Description
まず、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、基材と、上記基材上に形成された少なくとも感光性樹脂を含有する着色層とを有するカラーフィルタであって、上記着色層は、幅が所定の範囲内である孔部を有することを特徴とするものである。
以下、本発明のカラーフィルタの各構成について、詳しく説明する。
まず、本発明のカラーフィルタに用いられる着色層について説明する。本発明に用いられる着色層は、後述する基材上に形成され、少なくとも感光性樹脂を含有するものであって、幅5μm〜15μmの範囲内の孔部を有するものである。本発明においては、上記幅は5μm〜13μmの範囲内であることが好ましく、5μm〜10μmの範囲内であることが特に好ましい。孔部の幅を上記範囲内とすることにより、着色層を高精細なパターン状に形成することや、上記孔部以外の領域である着色層の面積を広いものとすることができるからである。
上記孔部を有する着色層の形成の際に好ましく用いられる着色層形成用感光性樹脂組成物には、少なくとも、増感剤、重合開始剤、感光性樹脂、顔料が含有される。以下、着色層感光性樹脂組成物に含有される各材料ごとに詳しく説明する。
(1)増感剤
まず、上記着色層形成用感光性樹脂組成物に用いられる増感剤について説明する。本発明に用いられる増感剤としては、増感剤の最大吸収波長が、後述する重合開始剤の最大吸収波長より40nm以上、中でも40nm〜120nmの範囲内、特に40nm〜80nmの範囲内大きいものであることが好ましい。上記重合開始剤と上記増感剤との最大吸収波長どうしが近い場合、露光の際照射されるエネルギーのうち、上記最大吸収波長近傍の波長のエネルギーが、着色層形成用感光性樹脂組成物の表面側で上記増感剤および重合開始剤によって消費されてしまい、着色層形成用感光性樹脂組成物の基材側まで到達し難くなる。そのため、基材側で重合開始剤がその機能を十分に発揮することができず、着色層形成用感光性樹脂組成物の硬化が弱くなるため、形成された着色層と基材との密着性が弱くなる。一方、上記着色層形成用感光性樹脂組成物においては、上記重合開始剤と増感剤との最大吸収波長が所定の値以上異なることから、上記増感剤の最大吸収波長近傍のエネルギーが着色層形成用感光性樹脂組成物の基材側まで到達し易いものとすることができる。そのため、この部分で増感剤が上記エネルギーを吸収し、その吸収したエネルギーを重合開始剤の反応開始に寄与させることが可能となるのである。また、長波長側のエネルギーは、短波長側のエネルギーと比較して、着色層形成用感光性樹脂組成物表面で散乱することなく、着色層形成用感光性樹脂組成物の基材側まで到達しやすい性質がある。したがって、上記増感剤の最大吸収波長を、重合開始剤の最大吸収波長より大きいものとすることにより、増感剤が基材側で効果を発揮しやすいものとすることができる。これにより、着色層形成用感光性樹脂組成物が露光された際、着色層形成用感光性樹脂組成物が基材側まで十分に硬化するものとすることができ、形成された着色層と基材との密着性を良好なものとすることができるのである。
次に、上記着色層形成用感光性樹脂組成物に用いられる重合開始剤について説明する。上記重合開始剤としては、上述した増感剤の最大吸収波長より、上述した値以上小さい最大吸収波長を有するものであれば特に限定されるものではないが、上記重合開始剤は、最大吸収波長を、260nm〜310nmの範囲内、特に280nm〜310nmの範囲内の波長領域に有することが好ましい。これにより、重合開始剤の添加によって着色層形成用重合開始剤が着色されてしまうこと等の少ないものとすることができるからである。
ここで、本発明に用いられる感光性樹脂とは、光重合反応により重合可能なモノマー成分やポリマー成分のことを示す。このようなモノマー成分、ポリマー成分としては、従来より、カラーフィルタの着色層の形成に用いられる着色層形成用感光性樹脂組成物において用いられているものと同様のものとすることができる。
上記顔料としては、着色層形成用感光性樹脂組成物を目的とする色に着色可能な顔料であれば特に限定されるものではなく、一般的な着色層の形成に用いられる顔料と同様とすることができる。
また、上記着色層形成用感光性樹脂組成物においては、必要に応じて適宜溶剤や密着助剤、各種調整剤等を含有していてもよい。
次に、本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材としては、可視光に対して透明な基材であれば特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタに用いられる透明基板と同様のものとすることができる。具体的には、石英ガラス、無アルカリガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材等が挙げられ、中でも石英ガラス、無アルカリガラスが好適に用いられる。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記基材および着色層を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば透明電極層や配向膜、オーバーコート層、遮光部等を必要に応じて有していてもよい。
次に、本発明の半透過型液晶表示装置について説明する。本発明の半透過型液晶表示装置は、上述したカラーフィルタを用いたことを特徴とするものであれば、特に限定されるものではなく、通常の半透過型液晶表示装置と同様の構成を有するものとすることができる。
次に、本発明のカラーフィルタ付きアレイ基板について説明する。本発明のカラーフィルタ付きアレイ基板は、上述したカラーフィルタを用いたことを特徴とするものである。
<着色層形成用感光性樹脂組成物(赤色着色層用)の調合>
下記に示す配合に従って、着色層形成用感光性樹脂組成物(赤色着色層用)を調合した。
・モノマー:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 20重量部
・ポリマー:スチレンとメタクリル酸とイソブチルメタクリル酸との共重合体
30重量部
・重合開始剤:Irg907(チバスペシャリティケミカルズ(株)製)
16.73重量部
・増感剤:ハイキュアABP(川口薬品(株)製) 0.88重量部
・顔料:PR254分散液(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分30%) 120重量部
・溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 350重量部
<着色層の形成>
透明基板として、厚さ0.63mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)上に上記着色層形成用感光性樹脂組成物を塗布し、ホットプレートで加熱し、乾燥させた。その後、幅12μmの遮蔽部を有したフォトマスクを介して露光した後、現像し、焼成して赤色着色層を形成した。
重合開始剤および増感剤の配合を、下記表1に示す通りとしたこと以外は、実施例1と同様に着色層形成用感光性樹脂組成物(赤色着色層用)を調合し、赤色着色層を形成した。
実施例1〜20で形成された着色層の孔部について幅の測定を行った。その結果を下記表1に示す。なお、上記孔部の幅の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて行った。
配合する顔料をPB15:6分散液(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分30%)としたこと以外は、実施例1と同様にして、着色層形成用感光性樹脂組成物(青色着色層用)を得た。これを用いて、実施例1と同様に青色着色層を形成した。
重合開始剤および増感剤の配合を、下記表2に示す通りとしたこと以外は、実施例21と同様に着色層形成用感光性樹脂組成物(青色着色層用)を調合し、青色着色層を形成した。
実施例21〜40で形成された着色層の孔部について幅の測定を行った。その結果を下記表2に示す。なお、上記孔部の幅の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて行った。
<着色層形成用感光性樹脂組成物(緑色着色層用)の調合>
下記に示す配合に従って、着色層形成用感光性樹脂組成物(緑色着色層用)を調合した。
・モノマー:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 20重量部
・ポリマー:スチレンとメタクリル酸とイソブチルメタクリル酸との共重合体
30重量部
・第1重合開始剤:Irg907(チバスペシャリティケミカルズ(株)製)および第2重合開始剤:Irg306(チバスペシャリティケミカルズ(株)製)
10.34重量部
・増感剤:ハイキュアABP(川口薬品(株)製) 0.54重量部
・顔料:PG36/PG7/PY138の分散液(溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、固形分30%) 200重量部
・溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 350重量部
<着色層の形成>
実施例1と同様の方法を用いて、緑色着色層を得た。
第1重合開始剤、第2重合開始剤および増感剤の配合を、下記表3に示す通りとしたこと以外は、実施例41と同様に着色層形成用感光性樹脂組成物(緑色着色層用)を調合し、緑色着色層を形成した。
実施例41〜56で形成された着色層の孔部について幅の測定を行った。その結果を下記表3に示す。なお、上記孔部の幅の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて行った。
<着色層形成用感光性樹脂組成物の調合>
赤色着色層用、青色着色層用および緑色着色層用の着色層形成用感光性樹脂組成物をそれぞれ実施例1、実施例21、実施例41に示す配合に従って、調合した。
<カラーフィルタ付きアレイ基板の作製>
基材として、厚さ0.63mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)上の各着色層形成領域毎に駆動用能動素子が形成されたものを用い、駆動用能動素子上に遮光部を形成した。この基材上に上記着色層形成用感光性樹脂組成物を塗布し、実施例1と同様の方法を用いて各着色層形成領域毎に孔部を有する赤色着色層、青色着色層および緑色着色層を形成した。この時、各着色層に形成された孔部の幅を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定したところ、赤色着色層の孔部の幅5.2μm、青色着色層の孔部の幅5μm、緑色着色層の孔部の幅5.3μmであった。次いで、上記着色層に形成された孔部を通じて、駆動用能動素子と接続するように各着色層上に画素電極を形成し、カラーフィルタ付きアレイ基板を得た。
2…着色層
a…孔部
Claims (4)
- 基材と、前記基材上に形成された少なくとも感光性樹脂を含有する着色層とを有するカラーフィルタであって、
前記着色層が、幅5μm〜15μmの範囲内の孔部を有することを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記着色層が、フォトリソグラフィー法により形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタを有することを特徴とする半透過型液晶表示装置。
- 請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタを有することを特徴とするカラーフィルタ付きアレイ基板。
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JP2005277152A JP2007086561A (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | カラーフィルタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1976130A2 (en) | 2007-03-29 | 2008-10-01 | Nec Corporation | Apparatus for processing packets and method of doing the same |
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-
2005
- 2005-09-26 JP JP2005277152A patent/JP2007086561A/ja active Pending
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