JP2007086163A - 液晶レンズおよび電子機器 - Google Patents

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Toshiaki Fukushima
敏明 福島
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Abstract

【課題】液晶層を直接加熱するヒーター電極を、液晶レンズの屈折率変化を行うための位相変調電極群の外側の領域に設け、液晶層を所望の温度以上に維持することによって、実用にあたって十分な速さで合焦点を検出することができる液晶レンズおよびそれを搭載した電子機器を提供すること。
【解決手段】可変焦点レンズとして機能し、2枚の透明性基板で液晶層を挟持する液晶レンズにおいて、透明性基板における液晶層側となる表面には、駆動電源を接続して変調電圧を印加することにより液晶層の位相を変調させる位相変調電極群と、位相変調電極群の周囲を囲繞して形成されて、液晶層を直接加熱するためのヒーター電極が配設され、このヒーター電極には、その電極に給電を行うための電極取り出し部が接続されており、さらにヒーター電極の抵抗値は、電極取り出し部より高抵抗に形成された構成を採用した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液晶レンズおよび電子機器に関し、特に簡単な構成であるにも拘わらず、低温環境でも焦点移動速度が低下しない液晶レンズ、およびそれを搭載した電子機器に関する。
従来より、光学系の焦点距離または焦点位置を変化させる合焦点機構として、レンズを移動させることにより焦点を合わせる方式が広く用いられている。しかし、この方式では、レンズ駆動機構が必要であるため、機構が複雑になるという欠点や、レンズ駆動用モータに比較的多くの電力を要するという欠点がある。また、一般に耐衝撃性が低いという欠点もある。そこで、レンズ駆動機構が不要な合焦点機構として、液晶レンズの屈折率を変化させることにより焦点を合わせる方式が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、ビデオカメラのオートフォーカス(自動合焦)システムとして、撮影映像信号から直接画像のボケに対応する情報を抽出し、このボケを最小化するようにレンズを山登り制御する輪郭検出方式や、この山登り制御方式を用いた種々のオートフォーカス装置等が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。
そこで、特許文献1における液晶レンズを、特許文献2〜4に示されている山登りを制御する輪郭検出方式に単に適用すると、液晶の応答速度が問題となる。この様に、液晶レンズに充填するネマティック液晶は、低温下では粘度の上昇により応答速度が遅くなることが知られており、液晶の応答速度を早くするために、ベンド配向と呼ばれる配向方法で応答速度を上げる方法が用いられる(特許文献5参照。)。
また、液晶レンズに充填する液晶材料として、高速応答性に優れる強誘電性液晶などを用いる提案もされている。
さらに、液晶レンズとしてではなく、表示用の液晶パネルに対し、低温環境下でも液晶層の温度を所望の温度に保つために、この液晶パネルを加熱するパネルとは別体のヒーターを液晶パネルを構成するガラス基板に当設させて設ける方法が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
特許第3047082号公報(第3−5頁、第1−4図) 実公平2−44248号公報(第4−10頁、第7−11図) 特許第2742741号公報(第1−2頁、第5−7図) 特公平1−15188号公報(第1−3頁、第1−5図) 特開昭61−116329号公報(第2−3頁、第1図) 特開平6−208100号公報(第2−3頁、第1−3図)
山登り制御方式により液晶レンズの屈折率の変化を制御して焦点を合わせる場合、液晶の応答性が問題となり、特に低温時は液晶の粘度上昇により、液晶の応答速度が著しく低下するため、山登り制御により合焦点を検出するのに長時間を要する。
例えば、近遠景に対して予め設定されている焦点位置が50ポジションあるとし、ある
方向に、ボケに対応する情報のピークを探しに行き、そのピークが見つかるまでに平均25ポジション必要になると仮定して、レンズを移動させる方式と液晶レンズを用いる方式とで合焦点を検出するまでに要する時間を比較する。
レンズを移動させる方式では、あるポジションに対応する位置にレンズを移動させ、そのときのボケに対応する情報を取得したら、次のポジションに対応する位置にレンズを移動させてボケに対応する情報を取得する、という動作を繰り返し行う。この場合、1ポジションあたりの処理時間が例えば67ミリ秒と短いので、合焦点を検出するのに要する時間は平均約1.7秒(=67ミリ秒/ポジション×25ポジション)で済む。
一方、液晶レンズを用いた方式では、液晶レンズを駆動するために液晶レンズに印加する電圧(駆動電圧)を変化させることによって、液晶レンズの屈折率分布を変化させる。従って、あるポジションに対応する駆動電圧を液晶レンズに印加し、そのときのボケに対応する情報を取得したら、次のポジションに対応する駆動電圧を液晶レンズに印加して再びボケに対応する情報を取得する、という動作を繰り返し行えばよい。
液晶レンズの場合、室温(20℃)で1ポジションあたりの処理時間が例えば100ミリ秒の場合、合焦点を検出するまでに平均約2.5秒(100ミリ秒/ポジション×25ポジション)である。
しかし、一般に、低温下では液晶の粘度上昇に伴い、駆動電圧の変化に対する液晶の応答が遅れるため、駆動電圧を変化させてから液晶の応答が安定するまで待つ必要がある。そのため、低温(0℃)では、1ポジションあたりの処理時間が例えば500ミリ秒と長くなり、合焦点を検出するまでに平均約12.5秒(500ミリ秒/ポジション×25ポジション)もかかってしまう。これでは、液晶の応答速度が遅過ぎてこの液晶レンズを電子機器に搭載して動作させることは非現実的である。
この問題を解決するために、背景で説明した高速応答が可能なベンド配向や、強誘電性液晶を用いることが考えられるが、どちらも液晶のオン/オフ時の屈折率変化が小さいため、これら手段を液晶レンズに使用した場合、可変焦点性能が著しく劣るという問題がある。
また、パネルとは別体のヒーターを設けて液晶パネルを加熱し、低温下でも実用的な液晶の応答速度を得る方法は、簡単な構成で液晶層を均一に加熱することが困難である。さらに、液晶パネルの外部周辺にヒーター電極を取り付けると、その分液晶レンズの厚さが増したり、レンズが形成された領域の光を遮る遮光体を形成できないため、ヒーターを取り付けることができないという問題が生じる。
そこで、本発明は、上述した問題点を解消するため、効率良く液晶層を所望の温度以上に維持することによって、実用にあたって十分な速さで合焦点を検出することができる液晶レンズおよびそれを搭載した電子機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決して目的を達成するため、本発明にかかる液晶レンズは、駆動電源を接続して変調電圧を印加することにより液晶層の位相を変調させる位相変調電極群と、この位相変調電極群の周囲を囲繞して形成されて、液晶層を直接加熱するためのヒーター電極と、このヒーター電極よりも低抵抗であり、かつヒーター電極に給電を行うための電極取り出し部とを有することを特徴とするものである。
上記発明によれば、低温下でも液晶の応答速度が所定速度を下回らないため、液晶レン
ズの液晶層に所定電圧が印加され、液晶レンズの応答動作した後に焦点信号がサンプリングされ、それを繰り返すことにより焦点信号の最大値が求められる。つまり、焦点信号のレベルは、被写体にピントが合っているときに最大となり、ピントのずれ具合(ボケ具合)が強くなるに従って小さくなる。従って、液晶に印加する電圧を段階的に変化させ、その都度、液晶の応答が安定するまで待ってから焦点信号をサンプリングしても、短時間で合焦点を検出することができる。
また、本発明にかかる液晶レンズは、前述した位相変調電極群が、複数個の輪帯状パターンにより形成されていることを特徴とするものである。
上記発明によれば、液晶レンズに外部から変調電圧を印可することにより、液晶レンズを所望の凸レンズまたは凹レンズに変化させることができる様になる。
また、本発明にかかる液晶レンズは、前述したヒーター電極が、ほぼ均一の抵抗値で形成されていることを特徴とするものである。
上記発明によれば、前述した位相変調電極群の液晶層を短時間に、且つ均一に加熱することができる様になる。
また、本発明にかかる液晶レンズは、前述したヒーター電極の取り出し電極の直上に、液晶層の温度をセンシングするための温度検出手段が配設されていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる液晶レンズは、前述した電極取り出し部が、ヒーター電極の温度を制御するため給電とヒーター電極の温度を温度検出手段に伝えるためのヒーター熱伝導との両方の機能を兼ねていることを特徴とするものである。
上記発明によれば、ヒーター電極により加熱させた位相変調電極群の液晶層の温度を効率よく温度検出手段に伝えることができる様になる。
本発明にかかる液晶レンズは、規定された液晶の動作温度範囲となる様に、前述したヒーター電極にヒーター加熱のオンとオフを制御するヒーター制御手段をさらに有することを特徴とするものである。
この発明において、液晶レンズを所望に温度範囲に保持し、規定の応答速度で動作させることができる様になる。
また、本発明にかかる電子機器には、先に記載の液晶レンズが搭載されていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる電子機器は、先に記載した液晶レンズがオートフォーカスレンズであり、このオートフォーカスレンズを搭載してカメラモジュールを構成してなることを特徴とするものである。
上記発明によれば、耐衝撃性が高く、軽量小型の自動焦点機構付の電子機器としてカメラモジュールを作製することができる様になる。
本発明によれば、様々な温度環境下において、実用にあたって十分な速さで合焦点を検出することができる液晶レンズと、それを搭載した電子機器が得られるという効果を奏す
る。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる液晶レンズおよびそれを搭載した電子機器の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の液晶レンズの構成について説明をする。図1および図2は、それぞれ液晶レンズのセル構成を示す正面図および断面図である。
この図2に示すように、本発明の液晶レンズは、例えば3枚の対向するガラス基板21〜23の内側に表面に所定のパターンが形成されたパターン電極24〜27がそれぞれ対向して配置されて各ガラス基板21〜23の間に例えばホモジニアス配向の液晶層28a、28bが封入された液晶パネルにより構成されている。
そして、液晶で光の位相変調を行って可変焦点レンズを実現するためには、P波用液晶レンズ1aとS波用液晶レンズ1bの2層構成となる。両液晶レンズは共に構成は同じであるが、液晶層28a、28bの配向方向が90°異なる。これは、P波用液晶レンズ1aの屈折率分布を変化させた場合、P波用液晶レンズ1aの配向方向と同じ方向の偏光面を有する光は、屈折率分布の変化の影響を受けるが、P波用液晶レンズ1aの配向方向に対して直交する方向の偏光面を有する光は、屈折率分布の変化の影響を受けない様にするためである。S波用液晶レンズ1bについても同様である。
従って、配向方向が90°異なる2枚の液晶レンズ、すなわちP波用液晶レンズ1aとS波用液晶レンズ1bが必要となる。P波用液晶レンズ1aとS波用液晶レンズ1bは、同じ波形の駆動電圧によって駆動される。ここで用いる駆動電圧は、例えばパルス高さ変調(PHM)またはパルス幅変調(PWM)された交流電圧である。
また、液晶レンズを構成するパターン電極24、27の中央部には、印加電圧に応じて屈折率が変化するレンズパターン領域11に配した、ここでは図示しない共通電極とこのレンズパターン領域11の周辺を囲う、ヒーター電極15が導電体で設けられている。それと対向するパターン電極25、26の中央部には、パターン電極24、27に形成され、共通電極と対向して配置されたここでは図示しない輪帯状のパターンとヒーター電極15とがそれぞれ設けてある。これらパターンの配置形態については、後段で詳細に説明をする。そして、上記共通電極と輪帯状のパターンによって位相変調電極群が構成されて、共通電極と輪帯状のパターン間に挟持をする液晶に給電を行って、液晶レンズに入射する光を屈折させて可変焦点レンズとして動作させる。
さらに、液晶レンズの周縁部は、シール部材12により封止され、P波用液晶レンズ1aとS波用液晶レンズ1bにおける液晶層28a、28bの厚さは、シール部材12の内側領域に散布された図示しないスペーサ部材により一定に保たれている。またさらに、対向するガラス基板21〜23にそれぞれ配したレンズパターン領域11及びヒーター電極15から導出して形成された電極取り出し部13a、13b、14a〜14cには、スプリングコネクタまたはフレキシブルプリント配線板(FPC)からなる外部信号入出力手段17がそれぞれ接続されている。そして、レンズパターン領域11及びヒーター電極15が形成されたパターン電極24、27は、コモン転移電極29を用いて電極取り出し部14a〜14cに接続されている。電極取り出し部14a〜14cの一部は、パターン電極25、26から絶縁されており、パターン電極24、27に接続されている。
なお、上記説明におけるヒーター電極15は、先に示した様にレンズパターン領域11の外周部に近接させて取り囲み、このレンズパターン領域11に存在する液晶、言い換え
れば、ヒーター電極15の内側に存在する液晶を効率良く加熱できるようになっている。このような形態とすることで、レンズとして機能させる液晶のみを局所的に、効率良く加熱することができ、様々な温度環境において常に安定した可変焦点レンズとして機能させることができる様になる。
そして、ヒーター電極15の両端から導出して形成された電極取り出し部13a、13bの少なくとも一方の直上には、ヒーター電極15の温度をセンシングするための温度検出手段80が配設されており(本図面においては、電極取り出し部13aに温度検出手段80を設けた形態を示している。)、この電極取り出し部13aは、ヒーター電極15の温度を制御するための給電と、ヒーター電極15を介してレンズパターン領域11に近接して存在する液晶の温度を検出できる様になっている。
本発明の液晶レンズでは特に限定しないが、一例として液晶レンズの寸法を下記に示す。
ガラス基板21〜23の一辺の長さは、数mmから十数mm程度、例えば5mmである。ただし、パターン電極25、26側のガラス基板22については、パターン電極25、26の電極取り出し部13a、13b、14a〜14cを被う部分を除いた寸法である。ガラス基板21〜23の厚さは、数百μm程度、例えば300μmである。液晶層28a、28bの厚さは、数μmから数十μm程度、例えば25μmである。レンズパターン領域11の直径は数mm程度、例えば1.56mmである。
次に、本発明の液晶レンズを構成するレンズパターン領域11に配した電極パターンの具体的な構成例について説明をする。図3は、図1、2に示したパターン電極25、26におけるレンズパターン領域11に配した電極パターンの構成例を示す正面図である。
図3に示すように、レンズパターン領域11は、円形状の中心部電極31の回りに、半径の異なる複数の同心円の円周に沿って複数のC字状の輪帯電極32、33が配置されたパターンを有する。中心部電極31と最も内側の輪帯電極32の間、および隣り合う輪帯電極32、33の間は、絶縁された空間となっている。そして、中心部電極31と最も内側の輪帯電極32、および隣り合う輪帯電極32、33は、中心部電極31、輪帯電極32、外周部電極33よりも高抵抗とした輪帯接続部34を介して互いに接続されている。
中心部電極31からは、中心部引き出し電極35が、他の輪帯電極32、33および輪帯接続部34から離れて(すなわち、絶縁された状態で)最外周の輪帯電極33(以下、外周部電極33とする)の外側まで伸びている。一方、外周部電極33からは、その外側まで、外周部引き出し電極36が他の電極から絶縁された状態で伸びている。なお、パターン電極25、26(図2参照)における図3に示す輪帯状のパターンは、レンズパターン領域11に重なるように配置される。
この中心部引き出し電極35と外周部引き出し電極36にそれぞれ印加された電圧に応じて、共通電極であるパターン電極24、27に対する中心部電極31、中心部電極31と外周部電極33との間の各輪帯電極32、および外周部電極33のそれぞれの電圧値が異なる状態となる。つまり、パターン電極25、26によってレンズパターン領域11に電圧分布が生じる。この電圧分布を変化させることによって、液晶レンズの屈折率の分布が変化し、液晶レンズを凸レンズの状態にしたり、平行ガラスの状態にしたり、凹レンズの状態にすることができる。
ここで、本発明の液晶レンズにおいては特に限定しないが、一例としてレンズパターン領域11の各部の寸法や特性値を示す。
中心部電極31、外周部電極33およびその間の輪帯電極32の総数は、例えば30本
である。また、中心部電極31の径、各輪帯電極32の幅および外周部電極33の幅は、レンズパターン領域11において所望の屈折率の分布が得られるように選択される。中心部電極31、輪帯電極32および外周部電極33の隣り合うもの同士の間にある絶縁された空間の幅は、例えば3μmである。また、各輪帯接続部34の抵抗値は、例えば10KΩである。
次に、本発明の液晶レンズにおける各パターンの具体的な配置形態について説明をする。図4及び図5は、パターン電極24〜27(図2参照)と電極取り出し部13a、13b、14a〜14cとを光の入射方向204(図2参照)側から見た正面図である。図4は、図2における輪帯状のパターンを含むパターン電極25、26と電極取り出し部13a、13b、14a〜14cを示している。図5は、共通電極を含むパターン電極24、27の形態を示している。
ガラス基板22の両面には、図4に示すパターンが形成されている。ここの示されている電極パターンは、ヒーター電極15と、電極取り出し部13a、13bと、ヒーター電極15と電極取り出し部13a、13bとの間に接続されたヒーター配線部16とが、ともにクロム(Cr)により形成され、それを除くパターンである、輪帯状のパターンとこれに接続される中心部引き出し電極35、外周部引き出し電極36、電極取り出し部14a〜14cが酸化インジウム錫(In+SnO)により形成されている。そして、レンズパターン領域11には、図3に示す輪帯状のパターンが形成され、中心部引き出し電極35(図3参照)は電極取り出し部14aに、外周部引き出し電極36(図3参照)は電極取り出し部14bに接続されている。
一方、ガラス基板21、23における液晶層28a、28bに接する面には、図5に示すベタ電極である共通電極40が酸化インジウム錫(In+SnO)により、ヒーター電極15がクロム(Cr)により形成され、輪帯状のパターンが形成されたレンズパターン領域11に重なるように配置され、さらに領域42にて共通電極40は、電極取り出し部44とコモン転移電極29(図2参照)とを介して、対向するガラス基板22に設けた領域52で電極取り出し部14cに接続されている。
また、輪帯状のパターンと共通電極40の周囲には、図5に示したと同様に、この共通電極40と隣接してヒーター電極15が形成され、一端はヒーター配線部16を介して電極取り出し部43aに、他端もヒーター配線部16を介して電極取り出し部43bに接続されている。そして、共通電極40の引き回しと同様に、ヒーター電極15に接続された電極取り出し部43a、43bは、ガラス基板22に設けた電極取り出し部13a、13bに接続されている。
なお、図4、図5に示したヒーター電極15を、ヒーター配線部16を介して電極取り出し部13a、13bと接続したのは、電極取り出し部13a、13bからヒーター電極15に至るまでの間で、ヒーター配線部16の膜抵抗による熱損失を出来るだけ低減し、ヒーター電極15に少ない給電で効率良く加熱するためである。したがって、このヒーター配線部16は、ヒーター電極15と電極取り出し部13a、13bとが近接しているものであり、レンズパターン領域11に存在する液晶以外も同時に加熱したいものに関しては、必ずしも必要なものではなく、特に、前述した液晶レンズの寸法よりもさらに小型とする場合は、ヒーター電極15が直接電極取り出し部13a、13bに接続された形態としても構わない。
また、前述のヒーター電極15は、輪帯状のパターンと共通電極40の周囲を囲むようC字形状に設けられ、またヒーター電極15の抵抗値は、ヒーター配線部16や電極取り出し部13a、13b、14a〜14cの抵抗値よりも高抵抗になるように形成されてい
る。この様に、電極取り出し部13a、13b、14a〜14cよりもヒーター電極15の抵抗値を高く設定したのは、先に説明をしたヒーター配線部16を電極取り出し部よりも抵抗を小さくしたのと同じ理由に基づく。
このヒーター電極15の抵抗値を電極取り出し部13a、13b、14a〜14cの抵抗値よりも高抵抗となるように形成する方法として、例えばヒーター電極15のパターンの幅を電極取り出し部13a、13b、14a〜14cの幅よりも狭くする方法や、抵抗値を変化させたいパターンの膜厚を薄くする方法、また膜質を変える方法などがある。
また、このヒーター電極15は、できるだけ均一な抵抗値となるように形成されるのが好ましい。ヒーター電極15の抵抗値が均一でないと、ヒーター電極15における抵抗値が低い箇所が高い箇所に比べて加熱温度が低くなり、液晶に掛ける加熱温度ムラが生じることとなるからである。この様に、この領域において均一に加熱ができずに液晶に温度ムラ(温度分布)が生じると、所望の電流値がヒーター電極15に給電されたとしても、液晶レンズに入射する光に所望の屈折を与えることができなる。したがって、ヒーター電極15は、できるだけ均一な抵抗値とするのが好ましい。
この様にヒーター電極15の抵抗値を均一にし、また、ヒーター配線部16と電極取り出し部13a、13b、14a〜14cよりも、ヒーター電極15の抵抗を高抵抗にすることで、レンズパターン領域11に配した輪帯状のパターンと共通電極40との間に封入され、かつヒーター電極15で囲まれた液晶の温度を効率的に加熱することができる様になる。もちろん、ヒーター電極15は、液晶層28a、28bを挟持するガラス基板21、23のどちらか一方のみに形成する構成としても液晶を加熱することはできる。
なお、本実施例では、レンズパターン領域11に配した共通電極40を外側のガラス基板21、23に、輪帯状のパターンをガラス基板22の両面に形成した例を示したが、レンズパターン領域11における共通電極40をガラス基板22の両面に、輪帯状のパターンを外側のガラス基板21、23に形成した形態としてもよい。
ここで、液晶レンズにおける前述したヒーター電極15の駆動について説明をする。
このヒーター電極15に導通する電極取り出し部に13a、13bには、レンズパターン領域11に存在する液晶を所望の温度に加熱できるように、電圧一定として電流値を可変にして給電が行われる。具体的には、電圧値を例えば2.8Vとした給電期間と、給電を行わない休止期間とを繰り返して設けて、それぞれの期間のデューティ比を変えることにより、ヒーター電極15への給電量を変える駆動方法により行うことができる。
ここで、一例としてヒーター電極15をクロムの金属膜にて形成したときの抵抗値を示す。
クロムの金属膜の厚みは約3200Å、ヒーター電極15の幅を0.2mmとし、ヒーター配線部16と電極取り出し部13a、13b、14a〜14cの幅を0.4mmとした場合、ヒーター電極15の抵抗値は約39Ω、ヒーター配線部16と電極取り出し部13a、13b、14a〜14cの全体の抵抗が約30Ωとなり、ヒーター電極15の抵抗値がヒーター配線部16より高抵抗となる。このときのレンズパターン領域の径は1.56mmとした。
また、ガラス基板22の両面に形成された電極取り出し部13a、13b、14a〜14cには、スプリングコネクタまたはフレキシブルプリント配線板(FPC)からなる外部信号入出力手段17(図1、図2参照)が接続され、電極取り出し部14a〜14cには所定の液晶レンズ駆動波形が印加され、電極取り出し部13a、13bには先に示した所望の給電が行われる。
次に、レンズパターン領域の温度を検出するために配置された温度検出手段の設置形態について説明する。図6は、温度検出手段の配置形態を示す図面である。
図6に示すように、温度検出手段80は、ヒーター電極15の一方の電極取り出し部13aの直上に配置する。この様に構成すれば、ヒーター電極15に接続されている、ヒーター配線部16と電極取り出し部13aとを経由して、ヒーター電極15により加熱された液晶層28a、28bの温度を検出できる様になる。なお、この様に、ヒーター配線部16と電極取り出し部13aとを伝達手段として使用する場合、ヒーター電極15は熱伝導率の高い材料として、例えば、ヒーター電極15、ヒーター配線部16をともにクロム(Cr)膜などの金属膜を使用することで、液晶層の熱を効果的に温度検出手段80に伝えることができるようになる。また、温度検出手段80は、他方の電極取り出し部13bの直上に配置しても同じ効果を得ることができる。さらに、レンズパターン領域11に、より隣接させてこの温度検出手段80を配置することができれば、より効果的に液晶層28a、28bの温度を検出できるようになる。
次に、可変焦点レンズである本発明の液晶レンズの動作について説明をする。図7は、液晶の配向方向と同じ方向の偏光面を有する光が液晶を透過している状態で、液晶に電圧を印加したときの屈折率の変化について説明するための図面である。
図7に示すように、液晶に外部から駆動電圧Vが印加されると(同図(a))、液晶の屈折率は、その駆動電圧Vの立ち上がりのタイミングからtfの時間だけ遅れて駆動電圧Vに対応した状態となる(同図(b))。また、液晶の屈折率は、駆動電圧Vの立ち下がりのタイミングからtrの時間だけ遅れて元の状態に戻る(同図(b))。このtfおよびtrの時間は、液晶が過渡応答動作をしている期間であり、屈折率が漸次変化する。ここで、上述した通り、駆動電圧Vは、例えばパルス高さ変調(PHM)またはパルス幅変調(PWM)された交流電圧である。
例えば、各部の寸法や特性値が上述した値の液晶レンズおよびレンズパターン領域11を用いるとする。また、液晶層28a、28bとして、異常光線についての屈折率neおよび通常光線についての屈折率noがそれぞれ1.75および1.5であり、複屈折Δnが0.25であるネマティック液晶を用いるとする。この場合、例えば駆動電圧Vの0Vから5Vへの立ち上がりに対する液晶の応答動作時間tf、および駆動電圧Vの5Vから0Vへの立ち下がりに対する液晶の応答動作時間trは、室温(20℃)でともに100ミリ秒程度である。
次に、本発明の液晶レンズの様々な温度と応答速度との関係について説明をする。図8は、液晶の応答時間の温度依存性を示すグラフである。
本図面に示す曲線71は0℃の測定値、曲線72は10℃の測定値、曲線73は20℃の測定値、曲線74は30℃の測定値、曲線75は40℃の測定値、曲線76は50℃の測定値を示す。本図面から、室温(20℃)以上では100ミリ秒以下の応答時間が得られているものの、0℃では500ミリ秒程度に悪化してしまっていることが判る。
それに対して、先に説明をしたヒーター電極15を配した液晶レンズは、下記に示す作用を有するものとなる。図9は、液晶レンズのレンズパターン領域11の周囲に形成したヒーター電極15に電圧を印加し、液晶層28a、28bを加熱した1例の測定結果を示す図面である。
例えば、ヒーター電極15をガラス基板22(図2参照)の両側に形成し、2.8Vの
電圧を印加し、約100ミリアンペアの電流を流すと、液晶レンズのレンズパターン領域11の中央の温度は、7秒後に常温(測定開始温度28℃)から約30℃上昇する。つまり、本構成を採用することにより、この液晶レンズを0℃の環境下であったとしても、液晶層28a、28bを+30℃の環境下とすることができ、液晶の応答時間を0℃環境下で動作した場合に対して約1/4〜1/5に高速化するが可能となる。この様に、予め液晶レンズにおける液晶層28a、28bの温度と、ヒーター電極15に印加する電圧と電流値との関係を記憶しておき、そのときの液晶層28a、28bの温度に応じてヒーター電極15を制御すれば、様々な温度環境下において液晶層28a、28bが所定の温度となるように制御することができる。
次に、本発明の液晶レンズにおける可変焦点レンズの挙動について説明する。図10には、駆動電圧の立ち上がり時の応答動作期間tfにおける液晶の屈折率の変化の様子と、液晶レンズの焦点距離の変化の様子が示されている。
例えば、図10(a)に示すように、液晶の屈折率は、過渡応答動作期間tf中に変化し、応答動作期間tfが経過すると一定になるので、液晶レンズの中心部電極31、各輪帯電極32および外周部電極33のそれぞれに対応する液晶部分の屈折率も一定となる。従って、過渡応答動作期間tfが経過した時点で、液晶レンズの屈折率分布がある分布に定まり、図10(b)に示すように、液晶レンズの焦点距離fは、その屈折率分布に応じたある一定値に収束する。
図10(b)の横軸よりも上側および下側に描かれた線は、それぞれ液晶レンズが凸レンズの状態および凹レンズの状態のときの焦点距離fの変化の様子を表している。本実施の形態では、説明の便宜上、液晶レンズが凸レンズの状態になるときの焦点距離fを正の数値で表し、液晶レンズが凹レンズの状態になるときの焦点距離fを負の数値で表している。このように表すと、液晶レンズの焦点距離fが正または負の無限大であるとき、液晶レンズは平行ガラスの状態となる。
次に、本発明の液晶レンズを搭載した電子機器である自動焦点装置(オートフォーカス装置)について説明をする。図11は、自動合焦点装置の概略構成を示すブロック図である。
図11に示すように、この自動合焦点装置は、液晶レンズ系101、光学レンズ系102、撮像素子103、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)104、オートフォーカス(AF)コントローラ105および液晶レンズドライバー106、ヒーター制御回路107、温度センサー108を備えている。このヒーター制御回路107は、「ヒーター制御手段」に相当する。液晶レンズ系101は、P波用液晶レンズ1a(図2参照)とS波用液晶レンズ1b(図2参照)を組み合わせた構成を有する。光学レンズ系102は、絞り、パンフォーカス組レンズおよび赤外線カットフィルタを有する。撮像素子103は、CCDやCMOS等の固体撮像素子よりなるイメージセンサーとアナログ−デジタル変換器を有する。温度センサー108は例えばサーミスタであり、液晶レンズ系101の温度を検出するために、その近傍の配置されている。
液晶レンズ系101および光学レンズ系102を通過して結像した光学像は、撮像素子103のイメージセンサーにより、電気信号に変換される。イメージセンサーから出力された電気信号は、アナログ−デジタル変換器によりデジタル信号に変換される。DSP104は、アナログ−デジタル変換器から出力されたデジタル信号に対して画像処理を行う。オートフォーカスコントローラ105は、液晶レンズへ所定電圧設定後に、DSP104から出力された画像信号をサンプリングすることにより、焦点整合度に対応した焦点信号(以下、オートフォーカス信号とする)を抽出する。そして、オートフォーカスコント
ローラ105は、抽出されたオートフォーカス信号に基づいてオートフォーカス信号のレベルが最大となるように、液晶レンズ系101の駆動条件の制御を行う。
オートフォーカスコントローラ105は、上述した一連の制御を行うマイクロプロセッサ1051と記憶手段1052を有する。記憶手段1052は、マイクロプロセッサ1051が実行するプログラムや最適な駆動電圧を求めるために必要な種々の関係などを格納した読み出し専用メモリ部(ROM部)と、マイクロプロセッサ1051が作業領域として使用する書き込み可能なメモリ部(RAM部)とを有する。
液晶レンズドライバー106は、温度センサー108から出力された温度信号が規定値以下に低下した場合、回路107が液晶レンズに設けられたヒーター電極15をオン/オフすることにより、液晶レンズが規定値以上の応答速度で動作する状態を維持し、オートフォーカスコントローラ105から出力された制御信号に基づいて液晶レンズ系101に所定の電圧を印加する。
なお、この液晶レンズ系101および光学レンズ系102は、光学レンズ手段に相当する。撮像素子103およびDSP104は、光電変換手段に相当する。オートフォーカスコントローラ105は、液晶レンズ制御手段の焦点信号抽出手段および合焦点判定手段に相当する。液晶レンズドライバー106は、液晶レンズ制御手段の電圧印加手段に相当する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、液晶レンズ系101の応答動作後に画像信号をサンプリングしてオートフォーカス信号を抽出することを繰り返し、合焦点を検出する場合に、実用にあたって十分な速さで合焦点を検出することができる電子機器である自動合焦点装置が得られる。
また、本実施の形態によれば、レンズを駆動するためのアクチュエータ等の可動部が不要であるので、装置の小型化を図ることができる。また、消費電力を低減することができる。さらに、耐衝撃性に優れるので、信頼性が高いという効果も得られる。また、液晶レンズ系101が光学レンズ系102の外側の防護用窓ガラスを兼ねるので、より一層、装置の小型化を図ることができる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、実施の形態中に記載した寸法や特性値や時間などの値は一例であり、本発明はそれらの値に限定されるものではない。また、液晶の種類もネマティック液晶に限定されるものではない。
また、液晶の過渡応答動作時間tfおよびtrは、室温(20℃)で100ミリ秒程度であるわけではない。例えば、液晶の駆動方式がパルス高さ変調方式であるか、パルス幅変調方式であるか、ということによって、駆動電圧の立ち上がりおよび立ち下がりに対する液晶の応答速度が変化するので、tfやtrが変化する。
また、用いる液晶の材料によって液晶の特性が異なるので、駆動電圧の立ち上がりおよび立ち下がりに対する液晶の応答速度が変化し、tfやtrが変化する。特に、TN(ツイストネマティック)液晶を用いる場合には、回転粘性等による影響が大きい。
また、液晶の配向方法には、ホモジニアス(水平)配向、ホメオトロピック(垂直)配向、ハイブリッド配向、ツイスト配向またはベンド配向などがあるが、これらの配向方法の違いにより、駆動電圧の立ち上がりおよび立ち下がりに対する液晶の応答速度が変化し、tfやtrが変化する。また、セルの構成等によってもtfやtrが変化する。
また、液晶レンズドライバーとヒーター制御回路は同じICに集積化してもよい。また、液晶レンズドライバーと、ヒーター制御回路と、温度センサーを、同じICに集積化しても良い。そして、液晶レンズの温度を効率良く検出し、実装サイズを小さくする上で、この集積化したICは、液晶レンズを形成するガラス基板上に直接実装することが望ましい。
以上のように、本発明にかかる液晶レンズと、それを用いた電子機器は、オートフォーカス機能を有する自動合焦点装置に有用であり、特に、カメラ、デジタルカメラ、ムービーカメラ、カメラ付き携帯電話のカメラ部、車等に搭載されて後方確認用モニターなどに用いられるカメラ、内視鏡のカメラ部、レンズの度を変化させる機能を有する眼鏡などのオートフォーカス機能に適している。
本発明にかかる液晶レンズの構成を示す正面図である。 本発明にかかる液晶レンズの構成を示す断面図である。 本発明にかかる液晶レンズの他方のパターン電極に形成される輪帯状のパターン形状を示す正面図である。 本発明にかかる液晶レンズの一方のパターン電極の構成を示す正面図である。 本発明にかかる液晶レンズの他方のパターン電極の構成を示す正面図である。 本発明にかかる液晶レンズの温度検出手段の配置位置を示す正面図である。 本発明にかかる液晶レンズの液晶層に電圧を印加したときの屈折率の変化を示す説明図である。 本発明にかかる液晶レンズの液晶層に電圧を印加したときの屈折率変化量を示す温度依存データである。 本発明にかかる液晶レンズへのヒーター加熱時間と温度上昇との関係を示すデータである。 本発明にかかる液晶レンズの液晶応答動作期間における液晶の屈折率の変化と液晶レンズの焦点距離の変化を示す説明図である。 本発明にかかる電子機器である自動合焦点装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1a、1b 液晶レンズ
11 レンズパターン領域
12 シール部材
13a、13b、14a、14b、14c 電極取り出し部
15 ヒーター電極
16 ヒーター配線部
17 外部信号入出力手段
21〜23 ガラス基板
24〜27 パターン電極
28a、28b 液晶層
29 コモン転移電極
31 中心部電極
32 輪帯電極
33 輪帯電極(外周部電極)
34 輪帯接続部
35 中心部引き出し電極
36 外部引き出し電極
40 共通電極
42 領域
43a、43b、44 電極取り出し部
52 領域
71〜76 曲線
80 温度検出手段
101 液晶レンズ系
102 光学レンズ系
103 撮像素子
104 DSP
105 オートフォーカス(AF)コントローラ
106 液晶レンズドライバー
107 ヒーター制御回路
108 温度センサー
111 輪帯ヒーター電極
204 入射方向
1051 マイクロプロセッサ
1052 記憶手段

Claims (8)

  1. 可変焦点レンズとして機能し、2枚の透明性基板で液晶層を挟持する液晶レンズにおいて、
    駆動電源を接続して変調電圧を印加することにより前記液晶層の位相を変調させる位相変調電極群と、
    前記位相変調電極群の周囲を囲繞して形成されて、前記液晶層を直接加熱するためのヒーター電極と、
    前記ヒーター電極よりも低抵抗であり、かつ前記ヒーター電極に給電を行うための電極取り出し部と、を有することを特徴とする液晶レンズ。
  2. 前記位相変調電極群は、複数個の輪帯状パターンにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶レンズ。
  3. 前記ヒーター電極は、ほぼ均一の抵抗値で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶レンズ。
  4. 前記電極取り出し部の直上に、前記液晶層の温度をセンシングするための温度検出手段が配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶レンズ。
  5. 前記電極取り出し部は、前記ヒーター電極の温度を制御するための給電と、前記ヒーター電極の温度を前記温度検出手段に伝えるためのヒーター熱伝導との両方の機能を兼ねていることを特徴とする請求項4に記載の液晶レンズ。
  6. 規定された液晶の動作温度範囲となる様に、前記ヒーター電極にヒーター加熱のオンとオフを制御するヒーター制御手段をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の液晶レンズ。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の液晶レンズが搭載されたことを特徴とする電子機器。
  8. 前記液晶レンズはオートフォーカスレンズであり、このオートフォーカスレンズを搭載してカメラモジュールを構成してなることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
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