JP2007085071A - 建築構造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 地盤に掘り込んだ周囲構造体内に、浮力構造体およびその上部の上部構造体より構成される本体構造物を構築し、周囲構造体内に液体を貯留して浮力構造体を浮上せしめると共に、本体構造物と周囲構造体もしくは地盤との間に回転駆動機構を設置して、本体構造物を回転可能とした。
【選択図】 図1
Description
尚、本発明の構造物は、建築基準法(第2条)における「土地に定着する工作物のうち、・・・」という「建築物」の定義・基本概念を超えるものであるが、それを充分に認識した上で、本発明を適用する構造物の主たる用途に基づいて、敢えて「建築構造物」という表現を用いている。
現時点において住宅数は既に充足されており、20世紀後半における住宅不足問題は最早過去の問題となっている。
具体的には、かつての通勤地獄からの開放、より高い利便性と経済的・文化的により豊かな生活への要求から、東京圏を筆頭として大都市圏における住民の「都心回帰現象」が進行している。
第一に地盤条件が悪いことである。臨海地域では一般に軟弱な沖積層が深く堆積しており、大地震時の地震動が強く増幅されるために、(1)「耐震安全性」が問題となる。また、構造物を支持するには杭基礎が必要であるが、支持層が深いために、(2)「杭・基礎工事費が膨大になる」こと。また埋め立て地において地盤沈下が発生すると、ネガティブフリクションによる(3)「杭の安全性」が問題になると共に、建物1階が地面から浮き上がるなど(4)「建物の使用性」にも問題が生じる。
その解決手段の基本戦略は、従来、建築物は建築基準法第2条の定義にもあるとおり「土地に定着」していることが大前提であったが、まずこの基本条件を覆すことにある。即ち、液体の浮力を利用して建築物を浮上させ、且つその「建築物を鉛直軸廻りに回転させる」ことによる。
地盤の凹部内に設けられた底盤及びこの底盤周縁に立設された側壁を有する周囲構造体と、前記周囲構造体の内側に貯留された液体と、平面形状が円形もしくは六角形以上の多角形を呈し、その上部は前記液体上面より上に出た浮力構造体と、前記浮力構造体の上部に構築された上部構造体(以後、当該上部構造体と前記浮力構造体とを合わせて「本体構造物」と呼ぶ)と、前記浮力構造体もしくは前記上部構造体と前記周囲構造体もしくは前記地盤との間に設けられ、前記本体構造物を鉛直軸廻りに回転させる回転駆動機構とを備え、前記浮力構造体に作用する前記液体による浮力が前記本体構造物の総重量と等しくなる深さ以上に前記液体が前記周囲構造体内に貯留され、前記本体構造物が前記液体中に浮上し、かつ鉛直軸廻りに回転可能であることを特徴とする建築構造物。
地盤の凹部内に設けられた底盤及びこの底盤周縁に立設された側壁を有する周囲構造体と、前記周囲構造体の内側に貯留された液体と、平面形状が円形もしくは六角形以上の多角形を呈し、その上部は前記液体上面より上に出た浮力構造体と、前記浮力構造体の上部に構築された上部構造体と、前記浮力構造体の底面ないし側面に、前記本体構造物の総重量から前記液体による浮力を差し引いた残りの鉛直荷重を支え、且つ水平並進移動を拘束しながら前記本体構造物の鉛直軸周りに回転運動できる円周状のガイドレールと、前記ガイドレールに対応する車輪機能を有する転動体と、前記浮力構造体もしくは前記上部構造体と前記周囲構造体もしくは前記地盤との間に設けられ、前記本体構造物を鉛直軸廻りに回転させる回転駆動機構とを備え、前記本体構造物が鉛直軸廻りに回転可能であることを特徴とする建築構造物。
請求項1又は請求項2に記載の建築構造物において、前記上部構造体は、平面中央部に階段、エレベータシャフト、設備用パイプシャフトを含むコア部を配し、かつ、平面の全外周面に居室を配置した、複数階を有する高層建築物であることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成3のいずれかに記載の建築構造物において、前記周囲構造体および前記浮力構造体の完成後、もしくは前記本体構造物の施工中ないし完成後に前記液体を注入・貯留した場合でも、前記液体が前記浮力構造体の底面全体に流入し浮力が確実に作用するように、前記周囲構造体の内側底盤の上面全体、もしくは前記浮力構造体の底面全体に渡って多数の溝形状が設けられていることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成4のいずれかに記載の建築構造物において、建設地の地盤条件が軟弱地盤であっても前記周囲構造体もしくは前記本体構造物を支持する杭を備えていないことを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成4のいずれかに記載の建築構造物において、前記周囲構造体の側壁の外側、もしくは直下、あるいは内側に、前記周囲構造体の地盤沈下等に伴う傾き、地下水による浮力あるいは地震時の地盤の液状化に伴う浮力による浮き上がり等を防止するためのアースアンカーもしくは杭、あるいは前記周囲構造体の荷重を支持するための杭を備えていることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成6のいずれかに記載の建築構造物において、前記浮力構造体もしくは前記本体構造物と前記周囲構造体もしくは地盤との間の2箇所以上に、前記本体構造物に作用する風・地震・その他の外力・振動による水平および鉛直方向の移動や振動を防止するための固定装置・ストッパー・復元ばね装置・緩衝装置・ダンパーのいずれかを接触もしくは若干の隙間を確保して配置していることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成7のいずれかに記載の建築構造物において、前記浮力構造体と前記上部構造体との間、もしくは前記浮力構造体内部、あるいは前記上部構造体の途中階において、積層ゴム、すべり支承、転がり支承、あるいは各種の復元装置や減衰装置やダンパー(以後「免震装置」と呼ぶ)を配置して、該免震装置を配置している層(以後、「免震層」と呼ぶ)より上部の構造体を免震構造物としていることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成8のいずれかに記載の建築構造物において、容器形状の前記周囲構造体内に貯留されている液体が、淡水、海水、泥水、その他の水溶液、揮発性のない油類、粘性流体、その他の比重が1を超える混合液体のいずれかであることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成9のいずれかに記載の建築構造物において、前記回転駆動機構が、前記浮力構造体の外周部に歯車状突起もしくはチェーン・ベルト等の紐状連結帯もしくは摩擦係数の高い摩擦面が円周状に配置されており、該歯車状突起や紐状連結帯にかみ合う回転駆動力を有する歯車もしくは摩擦力の高い回転体が少なくとも1箇所以上、前記周囲構造体もしくは地盤側に取り付けられている構成となっていることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成9のいずれかに記載の建築構造物において、前記回転駆動機構が、回転駆動力を有する歯車もしくは摩擦力の高い回転体が少なくとも1箇所以上前記本体構造物側に取り付けられており、前記歯車もしくは前記紐状連結帯もしくは前記回転体にかみ合う歯車状突起もしくは摩擦面が、前記周囲構造体もしくは地盤側に円周形状もしくは円周位置上に不連続に複数箇所配置されている構成となっていることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成9のいずれかに記載の建築構造物において、前記周囲構造物の周囲側壁に前記液体の吸い込み口および吐出口を設け、前記周囲構造物内もしくはその外側に設けられたポンプ室内のポンプもしくはウォータジェットにより前記液体を前記吐出口より噴出・噴流させることにより前記液体を前記周囲構造物内で回転流動させることにより前記本体構造物を回転させる構成としたことを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成9のいずれかに記載の建築構造物において、前記浮力構造体の周囲側壁に前記液体の吸い込み口および吐出口を設け、前記浮力構造体の内部に設けられたポンプ室内のポンプもしくはウォータジェットにより前記液体を前記吐出口より噴出・噴流させることにより前記本体構造物を回転させる構成としたことを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成13のいずれかに記載の建築構造物において、前記上部構造体の外周面に、鉛直軸回りに角度調整可能であり、上部構造体に作用する風荷重を本体構造物の回転力に変換できる風受け板(風力ウィング)を全円周に対して少なくとも2カ所以上取付けていることを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成14のいずれかに記載の建築構造物において、前記上部構造体の外周面に、鉛直軸回りに角度調整可能である風受け板(風力ウィング)をほぼ全円周に渡って取り付けており、暴風雨に対して各居室のシェルターとなるように前記風力ウィングを閉鎖することができる構成としたことを特徴とする建築構造物。
構成1乃至構成15のいずれかに記載の建築構造物において、前記本体構造物に必要となるエネルギー供給および給排水等のための設備配管・配線類が、容器形状の前記周囲構造体の底盤位置において前記地盤側より前記浮力構造体の平面中央位置まで水平に引き込まれ、前記浮力構造体の平面中央部に設けられた鉛直孔の内部に立ち上がり、その途中において、複数の配管・配線類が前記本体構造物の回転によっても支障なく内部液体等を流通させることができる鉛直軸周りに回転できる回転型接続部を介して上部構造体側に接続されていることを特徴とする建築構造物。
所定の建設地に設けられた請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の建築構造物において、前記周囲構造体の側壁外側に、杭もしくはアースアンカーを最初に施工し、次に、前記建設地の地上部において前記周囲構造体の側壁を構築し、当該側壁の直下および内側を掘削しながら前記周囲構造体の側壁を所定の位置まで地盤中へ沈設させ、その後で、前記周囲構造体の側壁内側の底盤を構築することにより前記周囲構造体を構築し、その後に前記浮力構造体および上部構造体を構築したことを特徴とする建築構造物。
このような建物はこれまで実現されておらず、そのような発想さえ殆どなかったと言えるが、本発明により、これまでの建築物では解決できなかった種々の課題が解決され、また新たな効果・魅力が誕生することになる。その代表的なメリット・効果には以下のようなものがある。
(1)建物の全周に居室を配置することができ、且つ階段やエレベータ・設備配管類は建物中央のコア部に配置できるので、建築計画・平面計画の自由度が高まり、床面積の利用効率が高まる。
(2)建物中央の設備コアから各住戸への設備配管ルートは、最も効率的な最短距離の計画となり、従って故障も少なく経済的な計画となる。
(3)建物全周に日当たりを確保できるので、従来建物での北側や西側など、日射・日影等で不利になる部位や住戸が存在しない。
(4)高層ビル・マンションの魅力は眺望の良さである。従来建物では一方向のみの眺望しか楽しめなかったのに対して、360°全周方向の眺望を楽しめるので、高層ビルの魅力が何倍にもアップする。
尚、回転速度・回転モードとしては、A:平常は停止+週毎に角度変更 程度から B:1回転/1日程度、 また花火大会時などは C:1回転/30分 等と、季節やイベント等の状況に合わせて種々の回転モードを設定することで一層の魅力アップとなる。
(5)建物の方角が変わることにより、建築物として無数の表情を持つことになり、建物購入者は1住戸の購入により多数の建物を購入したような変化・多様性を楽しむことができる。
その結果、本建物の資産価値が非常に高く評価されることになる。
(6)計画地は臨海部等で地盤条件が悪い場合が少なくないと予想されるが、地盤条件が悪くても杭基礎を省略可能であるため、杭・基礎工事費を大幅削減することができる。
しかも地盤沈下が発生した場合でも、構造物全体が地盤沈下に追随できるので、支持杭を採用すると地盤沈下により建物の浮き上がり等が発生するが、本発明ではそのような建築計画上の不具合も生じない。
この構成1の建築構造物は、地盤1の凹部内に設けられた底盤22及びこの底盤22の周縁に立設された側壁21を有する周囲構造体2と、この周囲構造体2の内側に貯留された液体3と、平面形状が円形もしくは六角形以上の多角形を呈し、その上部は前記液体3の上面より上に出た浮力構造体4と、この浮力構造体4の上部に構築された上部構造体5と、4浮力構造体もしくは上部構造体5と周囲構造体2もしくは地盤1との間に設けられ、浮力構造体4と上部構造体5とを合わせた本体構造物を、鉛直軸廻りに回転させる回転駆動機構7とを備えている。そして、浮力構造体4に作用する液体3による浮力が本体構造物の総重量と等しくなる深さ以上に液体3が周囲構造体2内に貯留され、本体構造物が液体中に浮上し、かつ鉛直軸廻りに回転可能であるように構成されている。即ち、地盤1内にプール状の周囲構造物2が構築されており、その中に液体3が貯留され、浮力構造体4の上部が浮上している。その上に上部構造体5が構築されており、浮力構造体4の上部側面に設けられた帯状歯車73に駆動回転体71が噛み合って、本体構造物を回転させる構成となっている。周囲構造物2は、地盤1に設けられた凹部の底面にほぼ水平に広がる底盤22と、この底盤22の周縁部に立設されてなる側壁21とから液密に構成されている。
上部構造体5は、例えば、平面中央部に階段、エレベータシャフト、設備用パイプシャフトを含むコア部を配し、かつ、平面の全外周面に居室を配置した、複数階を有する高層建築物である。
この構成2の建築構造物は、地盤1の凹部内に設けられた底盤及びこの底盤周縁に立設された側壁を有する周囲構造体2と、この周囲構造体の内側に貯留された液体3と、その上部は前記液体3の上面より上に出た浮力構造体4と、この浮力構造体4の上部に構築された上部構造体5と、浮力構造体の底面ないし側面に、浮力構造体4と上部構造体5とを合わせた本体構造物の総重量から液体による浮力を差し引いた残りの鉛直荷重を支え、且つ水平並進移動を拘束しながら本体構造物の鉛直軸周りに回転運動できる円周状のガイドレール及びこのガイドレールに対応する車輪機能を有する転動体24と、浮力構造体4もしくは上部構造体5と周囲構造体2もしくは地盤1との間に設けられ、本体構造物を鉛直軸廻りに回転させる回転駆動機構71とを備えている。
すなわち、構成2は、液体の浮力のみで完全には浮上せず、「本体構造物の全重量−浮力」の残存重量を周囲構造物底盤で支える方式である。浮力構造体を回転させるために、周囲構造体の底盤上に円周状のレール24を配置し、この上に浮力構造体の車輪機構24を載せて回転可能にしている。「パーシャル浮力+底盤支持」の混合方式であるが、これにより、周囲構造体の深さを軽減することが可能となり、また本体構造物の転倒モーメントに対する安定性も向上することになる。
なお、上部構造体5は、例えば、平面中央部に階段、エレベータシャフト、設備用パイプシャフトを含むコア部を配し、かつ、平面の全外周面に居室を配置した、複数階を有する高層建築物である。
また、浮力構造体の側面下方には本体構造物の平面位置を制御する回転ガイド兼緩衝装置が配置されている。これにより、周囲構造体と浮力構造体の間には、若干の水平クリアランスが確保されているので、有る程度までの水平方向振動は遮断することが可能で、微小振動から交通振動に対する遮断性能と弱い地震動に対する免震性能を発揮することができる。
図4(1)は、その溝の平面配置パターンを示し、図4(2)は浮力構造体の底盤42の下面に溝25を設けた場合、図4(3)は周囲構造体の底盤22の上面に溝26を設けた場合の断面図を示している。尚、図4(1)には、周囲構造体の外側地盤1から浮力構造体4の中心位置まで、周囲構造体の底盤22位置で配管を引き込むルート27が示されている。
以上のとおり、本発明は、これまでの建築物の概念を超える新しい建築物を提供するものであり、大都市の生活者や観光地など日本全国に喜びと活力を提供するものである。
11:軟弱地層
12:支持層
13:地盤から周囲構造体に作用する浮力
15:杭・ガイド杭
16:アースアンカー
2:周囲構造体
21:周囲構造体の側壁
22:周囲構造体の底盤
23:浮力構造体の側面の回転ガイド兼緩衝装置
24:浮力構造体の底面の荷重支持兼回転補助レール・車輪機構
25:浮力作用のための浮力構造体底面の溝
26:浮力作用のための周囲構造体底盤上面の溝
27:周囲構造体底盤に設ける配管引き込みルート
28:周囲構造体側に設ける液体の吸い込み口・吐出口
29:周囲構造体側に設けるポンプ室
3:液体
31:液体により浮力構造体に作用する浮力
4:浮力構造体
41:浮力構造体の側壁
42:浮力構造体の底盤
43:浮力構造体側に設ける液体の吸い込み口・吐出口
44:浮力構造体内のポンプ室
45:浮力構造体平面中央部の配管シャフト
5:上部構造体
51:外周バルコニー
52:居室
53:内部廊下
54:平面中央部のエレベータ・階段等のサービスコア
55:平面中央部の配管シャフト
56:配管シャフトから各居室ユニットへの配管ルート
57:耐震壁
6:免震層
61:免震装置
7:回転駆動システム
71:駆動回転体
72:回転用の歯車状突起・紐状連結帯・高摩擦面
8:浮力構造体平面中央に設ける複数配管の回転許容継手
81:地盤・周囲構造体底盤側に固定する配管類
82:本体構造物側に固定する配管類
83:鉛直軸回りの円周状回転許容継ぎ手
84:回転継手円形配管部の上面回転蓋部
Claims (17)
- 地盤の凹部内に設けられた底盤及びこの底盤周縁に立設された側壁を有する周囲構造体と、
前記周囲構造体の内側に貯留された液体と、
平面形状が円形もしくは六角形以上の多角形を呈し、その上部は前記液体上面より上に出た浮力構造体と、
前記浮力構造体の上部に構築された上部構造体(以下、当該上部構造体と前記浮力構造体とを合わせて「本体構造物」と呼ぶ)と、
前記浮力構造体もしくは前記上部構造体と前記周囲構造体もしくは前記地盤との間に設けられ、前記本体構造物を鉛直軸廻りに回転させる回転駆動機構とを備え、
前記浮力構造体に作用する前記液体による浮力が前記本体構造物の総重量と等しくなる深さ以上に前記液体が前記周囲構造体内に貯留され、
前記本体構造物が前記液体中に浮上し、かつ鉛直軸廻りに回転可能であることを特徴とする建築構造物。 - 地盤の凹部内に設けられた底盤及びこの底盤周縁に立設された側壁を有する周囲構造体と、
前記周囲構造体の内側に貯留された液体と、
平面形状が円形もしくは六角形以上の多角形を呈し、その上部は前記液体上面より上に出た浮力構造体と、
前記浮力構造体の上部に構築された上部構造体と、
前記浮力構造体の底面ないし側面に、前記本体構造物の総重量から前記液体による浮力を差し引いた残りの鉛直荷重を支え、且つ水平並進移動を拘束しながら前記本体構造物の鉛直軸周りに回転運動できる円周状のガイドレールと、
前記ガイドレールに対応する車輪機能を有する転動体と、
前記浮力構造体もしくは前記上部構造体と前記周囲構造体もしくは前記地盤との間に設けられ、前記本体構造物を鉛直軸廻りに回転させる回転駆動機構とを備え、
前記本体構造物が鉛直軸廻りに回転可能であることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1又は請求項2に記載の建築構造物において、
前記上部構造体は、平面中央部に階段、エレベータシャフト、設備用パイプシャフトを含むコア部を配し、かつ、平面の全外周面に居室を配置した、複数階を有する高層建築物であることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建築構造物において、
前記周囲構造体および前記浮力構造体の完成後、もしくは前記本体構造物の施工中ないし完成後に前記液体を注入・貯留した場合でも、前記液体が前記浮力構造体の底面全体に流入し浮力が確実に作用するように、
前記周囲構造体の内側底盤の上面全体、もしくは前記浮力構造体の底面全体に渡って多数の溝が設けられていることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建築構造物において、
建設地の地盤条件が軟弱地盤であっても前記周囲構造体もしくは前記本体構造物を支持する杭を備えていないことを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建築構造物において、
前記周囲構造体の側壁の外側、もしくは直下、あるいは内側に、
前記周囲構造体の地盤沈下等に伴う傾き、地下水による浮力あるいは地震時の地盤の液状化に伴う浮力による浮き上がり等を防止するためのアースアンカーもしくは杭、あるいは前記周囲構造体の荷重を支持するための杭を備えていることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の建築構造物において、
前記浮力構造体もしくは前記本体構造物と前記周囲構造体もしくは地盤との間の2箇所以上に、
前記本体構造物に作用する風・地震・その他の外力・振動による水平および鉛直方向の移動や振動を防止するための固定装置、ストッパー、復元ばね装置、緩衝装置、ダンパーのいずれかを、接触もしくは若干の隙間を確保して配置していることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の建築構造物において、
前記浮力構造体と前記上部構造体との間、もしくは前記浮力構造体内部、あるいは前記上部構造体の途中階において、
免震装置を配置して、当該免震装置を配置している免震層より上部の構造体を免震構造物としたことを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の建築構造物において、
容器形状の前記周囲構造体内に貯留されている液体が、淡水、海水、泥水、その他の水溶液、揮発性のない油類、粘性流体、その他の比重が1を超える混合液体のいずれかであることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の建築構造物において、
前記回転駆動機構が、前記浮力構造体の外周部に歯車状突起もしくは紐状連結帯もしくは摩擦係数の高い摩擦面が円周状に配置されており、
前記歯車状突起や紐状連結帯にかみ合う回転駆動力を有する歯車もしくは摩擦力の高い回転体が少なくとも1箇所以上、前記周囲構造体もしくは地盤側に取り付けられている構成となっていることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の建築構造物において、
前記回転駆動機構が、回転駆動力を有する歯車もしくは摩擦力の高い回転体が少なくとも1箇所以上前記本体構造物側に取り付けられており、
前記歯車もしくは前記紐状連結帯もしくは前記回転体にかみ合う歯車状突起もしくは摩擦面が、前記周囲構造体もしくは地盤側に円周形状もしくは円周位置上に不連続に複数箇所配置されている構成となっていることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の建築構造物において、
前記周囲構造物の周囲側壁に前記液体の吸い込み口および吐出口を設け、前記周囲構造物内もしくはその外側に設けられたポンプ室内のポンプもしくはウォータジェットにより前記液体を前記吐出口より噴出・噴流させることにより前記液体を前記周囲構造物内で回転流動させることにより前記本体構造物を回転させる構成としたことを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の建築構造物において、
前記浮力構造体の周囲側壁に前記液体の吸い込み口および吐出口を設け、前記浮力構造体の内部に設けられたポンプ室内のポンプもしくはウォータジェットにより前記液体を前記吐出口より噴出・噴流させることにより前記本体構造物を回転させる構成としたことを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の建築構造物において、
前記上部構造体の外周面に、鉛直軸回りに角度調整可能であり、上部構造体に作用する風荷重を本体構造物の回転力に変換できる風受け板(風力ウィング)を全円周に対して少なくとも2カ所以上取付けていることを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の建築構造物において、
前記上部構造体の外周面に、鉛直軸回りに角度調整可能である風受け板(風力ウィング)をほぼ全円周に渡って取り付けており、暴風雨に対して各居室のシェルターとなるように前記風力ウィングを閉鎖することができる構成としたことを特徴とする建築構造物。 - 請求項1乃至請求項15のいずれかに記載の建築構造物において、
前記本体構造物に必要となるエネルギー供給および給排水等のための設備配管・配線類が、容器形状の前記周囲構造体の底盤位置において前記地盤側より前記浮力構造体の平面中央位置まで水平に引き込まれ、前記浮力構造体の平面中央部に設けられた鉛直孔の内部に立ち上がり、その途中において、複数の配管・配線類が前記本体構造物の回転によっても支障なく内部液体等を流通させることができる鉛直軸周りに回転できる回転型接続部を介して上部構造体側に接続されていることを特徴とする建築構造物。 - 所定の建設地に設けられた請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の建築構造物において、前記周囲構造体の側壁外側に、杭もしくはアースアンカーを最初に施工し、次に、前記建設地の地上部において前記周囲構造体の側壁を構築し、当該側壁の直下および内側を掘削しながら前記周囲構造体の側壁を所定の位置まで地盤中へ沈設させ、その後で、前記周囲構造体の側壁内側の底盤を構築することにより前記周囲構造体を構築し、その後に前記浮力構造体および上部構造体を構築したことを特徴とする建築構造物。
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