JP2007084243A - エレベータ保守装置 - Google Patents

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村 浩 川
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Abstract

【課題】 筐体内の汚損による劣化状態の判定基準の明確化により、故障前にインバータの交換を可能にし、経年変化による故障件数を低減できる。
【解決手段】 エレベータ保守装置は、かごを昇降駆動する誘導電動機7を制御すると共に所定の筐体10内に収納されたインバータ装置6における、筐体10内の環境を検出する筐体内環境検知器11と、検知された筐体10内の環境に関する検出値を所定の基準値と比較してインバータ装置6の劣化状態を判定する判定部16と、この判定結果に基づいてインバータ装置6の劣化状態を示す劣化信号および交換時期を示す交換信号の少なくとも1つの信号を生成する信号処理部17と、信号処理部17で生成された劣化信号または交換信号を出力することによりインバータ装置6の劣化状態を警告発報する発報部18を備えるインバータ劣化判定器15と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベータ保守装置に関し、特に、誘導電動機を制御するインバータ装置における筐体内の環境を検出してインバータの交換時期を含む劣化状態を外部から判断することができるエレベータ保守装置に関する。
一般に、インバータ方式によるエレベータの駆動系は、エレベータのかごを昇降させるための誘導電動機と、この誘導電動機と対をなして三相交流電源を整流する整流器と、この整流器により整流された電圧を平滑するための平滑用のキャパシタと、このキャパシタにより平滑された直流電圧を三相の可変周波数および可変電圧に変換するインバータ装置とを備える駆動系により構成される。インバータ装置は、特許文献1に記載されているように、エレベータのかごの側面または釣り合いおもりの側面に取り付けられて昇降路内で昇降されている。
また、インバータ装置は、昇降路内での汚染や破損を防止するために筐体内に収納されると共に、高電圧大電流を取り扱うことにより発生する熱を放熱するために筐体には放熱フィンや冷却用ファンが備えられている。これらの放熱フィンや冷却用ファンによりインバータ装置の筐体の内部には常に空気の対流が生じており、筐体の内部には塵埃(じんあい―ちりやほこり―)の飛翔や堆積による汚損が発生している。また、エレベータの昇降路内の塵埃は、鋼鉄製ロープとシーブ等との擦れにより生じる鉄粉や機械油であるため、筐体内に飛翔・堆積される塵埃も鉄粉と機械油の混淆されたものであり、筐体内における所定量以上の塵埃の堆積はインバータの劣化をもたらすことになるため、インバータは所定年数の使用の後に定期的に交換しなければならない。
ところで、インバータ装置の交換時期については、インバータ装置が取り付けられたエレベータの設置場所やその周囲の環境等により劣化の度合いや交換時期が必ずしも一定ではない。したがって、比較的良好な環境で使用されることによりインバータ装置の公称の耐用年数よりも寿命の長いものもあれば、周囲の環境が劣悪なために平均的な耐用年数よりも寿命の短いものもある。エレベータの使用環境のうちインバータ装置に最も悪影響を与えるものは、筐体内に侵入した塵埃であるが、その他にも熱や湿気等も甚大な影響を与える可能性がある。
したがって、筐体内で飛散・堆積される塵埃の量や、瞬間的な温度や湿度および積算された温度や湿度の値を計測しておいて、単純な使用年数のみに基づくのではなく、積算された塵埃量、温度、湿度がインバータ装置の経年劣化に与える影響を数値化した基準値を設定しておいて、筐体内から実際に検出した塵埃量、温度、湿度の何れかをそれぞれの基準値と比較することにより、インバータの劣化を判断する必要性があった。
特開2001−122537号公報
本発明は上記必要性に鑑みてなされたものであり、インバータ装置の汚損による劣化の状態を判断する判定基準を明確にすることにより、インバータ装置の故障前にインバータ装置を交換することができ、経年変化によるインバータ装置の故障件数を低減することのできるエレベータ保守装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の基本構成に係る請求項1のエレベータ保守装置は、かごを昇降駆動する誘導電動機を制御すると共に所定の筐体内に収納されたインバータ装置にて、前記筐体内の環境を検出する筐体内環境検知器と、前記筐体内環境検知器により検知された前記筐体内の環境に関する検出値を所定の基準値と比較して前記インバータ装置の劣化状態を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて前記インバータ装置の劣化状態を示す劣化信号および交換時期を示す交換信号の少なくとも1つの信号を生成する信号処理部と、前記信号処理部により生成された前記劣化信号または前記交換信号を出力することにより前記インバータ装置の劣化状態を警告発報する発報部とを備えるインバータ劣化判定器と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2のエレベータ保守装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記筐体内環境検知器は、前記筐体内に飛翔もしくは堆積されている塵埃量を検知する塵埃センサ、前記筐体内の現在温度または積算温度を検知する温度センサ、前記筐体内の現在湿度または積算湿度を検知する湿度センサのうちの少なくとも1つを含んでいても良い。
また、請求項3のエレベータ保守装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記インバータ劣化判定器は、前記信号処理部により生成された前記劣化信号に基づいて前記誘導電動機の加速度を減少させて負荷軽減運転を行なうように制御する駆動制御部をさらに備えていても良い。
また、請求項4のエレベータ保守装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記インバータ劣化判定器は、前記信号処理部により生成された前記交換信号に基づいて前記誘導電動機の駆動を停止する停止信号を出力する駆動停止部をさらに備えていても良い。
また、請求項5のエレベータ保守装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記劣化判定器より出力される前記劣化信号および前記交換信号の少なくとも1つに基づいて前記インバータの劣化状態を表示する表示器をさらに備えていても良い。
さらに、請求項6のエレベータ保守装置は、請求項5に記載のものにおいて、前記表示器は、前記筐体の表面の外部から視認容易な箇所に設けられていても良い。
また、請求項7のエレベータ保守装置は、請求項6に記載のものにおいて、前記表示器は、前記発報部より出力された前記劣化信号に基づいて前記インバータが劣化状態にあることを表示する劣化表示ランプと、前記発報部より出力された前記交換信号に基づいて前記インバータを交換すべきことを警告する交換警告ランプとを備えていても良い。
また、請求項8のエレベータ保守装置は、請求項5に記載のものにおいて、前記表示器は、前記エレベータを含む多数のエレベータを遠隔監視する監視システムの中央監視センターに設けられた監視用端末に設けられていても良い。
また、請求項9のエレベータ保守装置は、請求項5に記載のものにおいて、前記筐体内環境検知器と、前記インバータ劣化判定器としての劣化寿命判定器と、前記表示器と、を前記筐体に着脱自在の劣化寿命診断装置に組み込むようにしても良い。
また、請求項10のエレベータ保守装置は、前記インバータ劣化判定器としての劣化寿命判定器と、前記表示器と、を前記筐体に着脱自在の劣化寿命診断装置に組み込み、該劣化寿命診断装置を前記筐体に組み込んだときに前記劣化寿命判定器が前記筐体内に設置された前記筐体内環境検知器の検出出力に接続可能に構成されていても良い。
以上のように、本発明は、インバータ装置の汚損による劣化状態の判定基準を明確にすると共に、インバータ装置が故障する前にインバータ装置を交換することができ、経年変化によるインバータ装置の故障を未然に防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るエレベータ保守装置の実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係るエレベータ保守装置は、図1に示すように、三相交流電源1ないし図示されないかごを昇降駆動する誘導電動機7に至るエレベータ駆動系8に設けられている。まず、エレベータ駆動系8は、三相交流電源1と、接触器2と、整流器3と、平滑キャパシタ4と、大容量パワートランジスタ(GTR―Giant TRansistor―)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT―Insulated Gate Bipolar Transistor―)等の主回路変換素子5と、誘導電動機7とを備える。このうち、整流器3,平滑キャパシタ4,主回路変換素子5は、インバータ装置6を構成する。インバータ装置6は、発熱して筐体10内を高温にするため、冷却用ファン9を備え、インバータ装置6と冷却用ファン9は、筐体10内に収納されている。
筐体10内は、冷却用ファン9により空冷されているので、筐体10内の温度上昇はある程度は抑制できるが、この冷却用ファン9が巻きおこす風のために筐体10内には塵埃が飛散されてエレベータの経年的な使用により、筐体の底面やインバータ装置6の内部にこれらの塵埃が堆積する。第1実施形態のエレベータ保守装置は誘導電動機7を制御すると共に所定の筐体内10に収納されたインバータ装置6における筐体10内の環境を検出する筐体内環境検知器11と、インバータ劣化判定器15とを備える。筐体内環境検知器11は、例えば、筐体10内で飛翔・堆積される塵埃量を検知する塵埃センサ12,筐体10内の温度を検知する温度センサ13,湿度を検知する湿度センサ14などを含んでいる。
インバータ劣化判定器15は、筐体10内の環境検知器11により検知された筐体10内の環境に関する検出値を所定の基準値と比較してインバータ装置6の劣化状態を判定する判定部16と、判定部16の判定結果に基づいてインバータ装置6の劣化状態を示す劣化信号S1および交換時期を示す交換信号S2のうちの少なくとも1つの信号を生成する信号処理部17と、信号処理部17により生成された劣化信号S1または交換信号S2を出力することによりインバータ装置6の劣化状態を警告発報する発報部18とを少なくとも備えている。
インバータ劣化判定器15は、信号処理部17により生成された劣化信号S1に基づいて誘導電動機7の加速度を減少させて負荷軽減運転を行なうように制御する駆動制御部19と、信号処理部17により生成された交換信号S2に基づいて誘導電動機7の駆動を停止する停止信号を出力する駆動停止部20をさらに備えていても良い。
駆動制御部19は、劣化信号S1に基づいてインバータ装置6における主回路変換素子5を制御する運転制御部21の速度制御部22へ制御信号を送出して、この速度制御部22によりPWM制御器23を制御して誘導電動機の加速度を減少させて、負荷軽減運転を行なわせる。また、駆動停止部20は、交換信号S2に基づいて駆動停止信号を生成して速度制御部22およびPWM制御器23を介して主回路変換素子5に停止信号を送出して誘導電動機7を停止させるように制御する。
筐体10は、インバータ劣化判定器15より出力される劣化信号S1および交換信号S2の少なくとも1つに基づいてインバータ装置6の劣化状態を表示する表示器25をさらに備えていても良い。この表示器25は、筐体10の表面の外部から視認容易な箇所に設けられている。また、この表示器25は、発報部18より出力された劣化信号S1に基づいてインバータ装置6が劣化状態にあることを表示する劣化表示ランプ26と、発報部18より出力された交換信号S2に基づいてインバータ装置6を交換すべきことを警告する交換警告ランプ27とを備えるようにしても良い。
なお、劣化表示ランプ26は、インバータ装置6を交換までする必要性はないが、劣化が進んでいることを表示するために、例えば黄色く発光する黄色発光ダイオード(LED―Light Emitting Diode―)などにより構成され、交換警告ランプ27は、インバータ装置6を直ちに交換する必要性がある場合に交換を警告するために、例えば赤く発光する赤色LEDなどにより構成されている。なお、上記記載からも明らかなように、第1実施形態では、劣化信号S1に基づいて誘導電動機7を負荷軽減運転させる場合、表示器25は黄色の劣化表示ランプ26を点灯させ、交換信号S2に基づいて誘導電動機7を停止させる場合には、表示器25は赤色の交換警告ランプ27を点灯させるように、誘導電動機7の制御と表示器25の表示を対応させている。
また、第1実施形態に係るエレベータ保守装置において、表示器25は、筐体10の外表面に設けられるだけでなく、エレベータを含む多数のエレベータを遠隔監視する監視システムの中央監視センターに設けられた監視用端末(図示しない)に設けられていても良い。なお、上述した第1実施形態は、本発明の基本概念を含む構成であり、本発明は種々の変形・変更が可能である。以下の実施形態により本発明の変形例・変更例を説明する。
[第2実施形態]
次に、図2ないし図4を用いて第2実施形態に係るエレベータ保守装置を説明する。図2において、図1と同一符号を付した構成要素は、第1実施形態と同一もしくは相当する構成を示すものとする。図2において、筐体10内にはインバータ装置6、冷却用ファン9、運転制御部21が収納されると共に、塵埃センサ12、温度センサ13、湿度センサ14と劣化寿命判定器15が設けられ、筐体10の外表面には表示器25が設けられている。塵埃センサ12が検知した筐体10内の塵埃量は塵埃センサ出力信号31として劣化寿命判定器15に出力されており、温度センサ13が検知した温度センサ出力信号32,湿度センサ14が検知した湿度センサ出力信号33も劣化寿命判定器15に出力されている。劣化寿命判定器15は、それぞれのセンサ出力信号31,32,33に基づいてインバータ装置6の劣化の程度や交換時期等の寿命を判定し、判定出力信号34を表示器25に出力している。
インバータ6の筐体10内には、冷却用ファン9により常に空気が対流しているので、経年変化により塵埃が堆積してインバータ装置6の接続部分や接点等に汚損が発生している。汚損されたインバータ装置6は、高温多湿の環境に耐えられなくなり、故障に至る場合があることが経験的に分かっている。これに対して、インバータ6が新品の場合には、高温多湿の劣悪な環境に置かれても、故障に至る場合が少ないことも分かっている。すなわち、インバータ装置6の汚損状態と湿度とは密接な相関関係を有していることから、インバータ装置6の汚損状態と湿度との間には密接な関係があるので、劣化寿命判定器15は、図4に示す検出レベルTを塵埃センサ12から得られた塵量と湿度センサ14から得られた湿度に反比例して変化させるように補正する手段を内蔵している。
図4に示すように、検出レベルT1を超えたときインバータ装置6の故障率が増加する可能性があることから、劣化寿命判定器15は、検出レベルTを超えたときに寿命がきたものと判定して劣化寿命信号34を出力する。
次に、図3に従って、第2実施形態の動作について説明する。図3のフローチャートにおいて、処理動作が開始すると、ステップST1で劣化寿命判定器の判定結果の良否が判断される。ステップST1の判断結果が良の場合、インバータ装置6はまだ交換時期に達していないものとして処理動作は終了する。ステップST1の判断の結果が否の場合、劣化寿命信号34の出力により、ステップST2でインバータ装置6の交換時期を表示する表示雄値25が点灯されて、ステップST3でインバータ装置6が交換される。
以上のように、第2実施形態に係るエレベータ保守装置によれば、交換時期の表示装置25が点灯していることを確認した保守点検作業員は、ステップST3で速やかにインバータ装置6を交換することにより、インバータ装置6の故障を未然に防ぐことができ、突然の故障による不具合を避けることができる。
[第3実施形態]
次に、図5および図6を参照しながら第3実施形態に係るエレベータ保守装置について説明する。図1ないし図3と同一符号を付した構成要素は、第1および第2実施形態の構成要素と同一もしくは相当するものを示している。
図5に示す第3実施形態のブロック構成図において、劣化寿命判定器15は、表示器25に対して劣化寿命信号34を出力すると共に、運転制御部21の速度制御部22に対して運転制御信号35を出力している点で、第2実施形態と異なっている。このように、劣化寿命判定器15が劣化寿命信号34と共に運転制御信号35をも出力していることにより、動作説明のために図6に示すフローチャートのように、ステップST1で劣化寿命判定器15の判定結果が否と判断された場合に、劣化寿命信号34により表示器25のランプが点灯すると共に、運転制御部21の速度制御部22に対して運転制御信号35が出力され、エレベータの加速度を減少させて主回路変換素子5を負荷軽減運転させるように制御している。
この第3実施形態によるエレベータ保守装置によれば、図6に示すフローチャートにおけるステップST2のように、表示器25への点灯指示に加えてエレベータの加速度を減少させることにより負荷軽減運転を実行させて、インバータ装置の寿命を延ばすことができる。
[第4実施形態]
次に、図7および図8を参照しながら第4実施形態に係るエレベータ保守装置について説明する。この第4実施形態は、図7に示すように、第3実施形態と同様に、劣化寿命判定器15が表示器25に対して劣化寿命信号34を出力すると共に運転制御部21の速度制御部22に対して停止信号36を出力して、エレベータの運転を停止させている点が第3実施形態と異なる。
第3実施形態では、劣化寿命判定器12の判断の結果が否の場合に、負荷軽減運転をさせるように運転制御信号35を出力していたが、第4実施形態では、エレベータを停止させる停止信号36を出力している。したがって、動作を説明する図8においても、ステップST1で劣化寿命判定器の判断結果が否とされた後に、ステップST2で表示器25が点灯させられると共にエレベータの運転を停止させている。その後、ステップST3でインバータ装置を交換する点は第3実施形態と同様である。
第4実施形態においては、速度制御部22に対して停止信号36を出力することにより事前にエレベータの運転を停止させているので、インバータ装置の故障を未然に防止することができる。
[第5実施形態]
次に、図9を参照しながら第5実施形態に係るエレベータ保守装置について説明する。図9に示すように、第5実施形態は、塵埃センサ12のみを設け、温度センサと湿度センサとが設けられていない点で従前の実施形態とは異なっている。塵埃センサ12は、筐体10内の塵埃量を検出して塵検知信号31を劣化寿命判定器15に出力している。劣化寿命判定器15は、ちり量がある基準を超えたときにインバータ装置6が劣化されて寿命がきたものと判断し、劣化寿命信号34を出力する。
この第5実施形態によれば、交換時期表示装置25が点灯しているのを確認した保守点検作業員は、速やかにインバータ装置6の交換を実施することにより、インバータ装置6の故障を未然に防ぐことができる。インバータ装置6にとって最大の故障原因は塵埃であるので、この第5実施形態では最大原因の塵埃の検知のみによってインバータ装置6の交換を判定するようにした。
[第6実施形態]
次に、図10を参照しながら第6実施形態のエレベータ保守装置について説明する。第6実施形態は、塵埃センサ12のみが設けられている保守装置において、劣化寿命判定器15が劣化寿命信号34を表示器25に対して出力すると共に運転制御信号35を速度制御部22に出力してインバータ装置6の主回路変換素子5に対して負荷軽減運転を実行させて、インバータ装置6の長寿命化を図るようにしたものである。
劣化寿命判定器15の判断の結果が否の場合に、劣化寿命信号34を表示器25に発報して筐体10に設置された表示器としての交換時期表示装置25を点灯させると共に、運転制御信号35を速度制御部22に出力してエレベータの加速度を減少させて負荷軽減運転を実行させている。
[第7実施形態]
次に、図11を参照しながら第7実施形態のエレベータ保守装置について説明する。第7実施形態も、第6実施形態と同様に、塵埃センサ12のみが設けられると共に、運転制御部22に対してはエレベータを停止させるような制御を行なっている。
すなわち、劣化寿命安定器15は、塵埃センサ12からの塵検知信号31に基づいて劣化の判定を行ない、塵量が所定の基準値を超えているときにインバータ装置6が劣化して寿命がきたものと判断し、劣化寿命信号34を表示器25に発報して表示器25を点灯させる。それと同時に、劣化寿命判定器15は、運転制御部21の速度制御部22に対して停止信号36を出力してインバータ装置6の運転を停止させる。
[第8実施形態]
次に、図12を参照しながら第8実施形態のエレベータ保守装置について説明する。第8実施形態は、塵埃センサ12、温度センサ13、湿度センサ14が検知した塵埃検知信号31、温度検知信号32、湿度検知信号33に基づいて劣化寿命判定器15がインバータ装置6の劣化の程度と寿命を判断し、劣化寿命信号34を表示器25に出力すると共に外部に設けられた監視装置38に対して劣化寿命信号37を出力して、外部から監視する監視員に対してもインバータ装置6の交換の必要性を通知している。
この監視装置38は、多数のエレベータを遠隔監視する監視システムの中央監視センターに設けられた監視用端末として機能している。第8実施形態のように、劣化寿命判定機15の劣化寿命信号37を監視装置38にも出力することにより、インバータ装置6の筐体10の外表面に設置された表示器25の表示によりエレベータ装置の設置現場におけるインバータ装置6の交換時期の到来の確認ができると共に、例えば遠隔監視システム等における監視センターのモニタ等によってもインバータ装置6の汚損に起因する寿命および交換時期の到来を知らせることができる。
監視装置38は、上述したように、例えばエレベータが設置された建物の警備室や、エレベータの統合監視センター等に設けられ、具体的には監視装置38のモニタを監視員が視認することによりインバータ装置6の交換時期が表示される。なお、第1実施形態のように、劣化の程度を分類して劣化しているけれども早急に交換までする必要がない場合には、黄色のランプを点灯させると共に負荷軽減運転を行ない、劣化の程度が進んで、インバータ装置6を至急交換する必要がある場合には、表示器25の赤色のランプを点灯させると共に、エレベータを停止させるように制御しても良い。
[第9実施形態]
次に、図13を参照しながら第9実施形態のエレベータ保守装置について説明する。第9実施形態は塵埃センサ12、温度センサ13、湿度センサ14と、劣化寿命判定器15および表示器25とを1つにユニットとして纏めて劣化寿命診断装置40として構成すると共に、劣化寿命診断装置40をインバータ装置6の筐体10内に着脱自在に設置可能としたものである。
図13に示された第9実施形態のエレベータ保守装置は、筐体内環境検知器としての塵埃センサ12、温度センサ13、湿度センサ14のそれぞれの検知出力31,32,33が、インバータ劣化判定器としての劣化寿命判定器15に出力され、判定機15の判定結果が劣化寿命信号34として表示器25に供給される劣化寿命診断装置40が、筐体10内に着脱自在に組み込まれている。この劣化寿命診断装置40は、エレベータ装置の定期点検を行なう点検作業員が点検作業の際に持参して、筐体10に接続して筐体10内の塵埃の状況や温度・湿度の状態を検知して、検知された出力に基づいて劣化寿命判定器15内で基準値と比較することによりインバータ装置6の汚損状態を判定している。
劣化寿命判定器15は、小型で携帯可能な測定器として構成することができるので、インバータ装置6が設けられている全てのエレベータに設置しなくとも定期点検作業のときに持参して筐体内の汚損状態を数値的に検知することにより、目視のみでなく客観的な根拠に基づいてインバータ装置6の交換時期を判断することができる。
[第10実施形態]
なお、図9で説明した第9実施形態は、劣化寿命診断装置40が塵埃センサ12,温度センサ13,湿度センサ14を含むものとして説明したが、温度センサ12や湿度センサ14等が積算温度や積算湿度を用いるものであるならば、筐体10内に常設されている方が正確な筐体内環境を検出することができる。したがって、図14に示す第10実施形態のエレベータ保守装置においては、劣化寿命診断装置41は、インバータ劣化判定器としての劣化寿命判定器15と、表示器25のみ備えている。この劣化寿命診断装置41は、第9実施形態と同様に筐体10に着脱自在に取り付けることができる。
この劣化寿命診断装置41は、筐体10に組み込んだときに劣化寿命判定器15が筐体内に設置された筐体内環境検知器の検出出力に接続可能となるように構成されるように、検知出力接続用の共用端子42,43,44を備えている。なお、図示のものでは、共用端子42,43,44の詳細は示されていないが、劣化診断装置41側に差し込み用の接続ピンを3つ設け、筐体10側に差し込み口を設けるようにしても良い。なお、図示のものでは、それぞれのセンサ12,13,14の瞬時値を検出しているようにも見えるが、それぞれのセンサは筐体10内の経年変化を検出してインバータ装置6の交換時期を検出するように構成することが本発明の趣旨にも適っているので、塵埃センサ12,温度センサ13,湿度センサ14とそれぞれの差し込み口接続部分との間に、それぞれのセンサの検出値を積算して記録する簡易な積算メモリを設けるようにしても良い。
このように構成すれば、点検作業員が当該エレベータを点検する際に、携帯用の劣化寿命診断装置41を筐体10の検査用差し込み口の前に設置して診断装置41側の接続ピンを差し込むことにより積算メモリに蓄積された筐体10内の積算環境値を劣化寿命判定器15に瞬時に取り込むことができ、インバータ装置6の寿命や交換時期を容易に判断することができる。また、筐体10の蓋等を取り外さなくても接続端子にピンを差し込むだけで筐体10内の長時間にわたる塵埃の堆積や経年的な積算温度や積算湿度の数値のみを瞬時に取り込んで筐体10内の汚損の状態を判定することができるので、簡単で容易な作業でも正確なインバータ劣化状態を判断することが可能となる。
基本概念としての第1実施形態の構成を示すブロック構成図。 第2実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第2実施形態の動作を説明するためのフローチャート。 第2実施形態における湿度とほこりによるインバータの劣化特性図。 第3実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第3実施形態の動作を説明するためのフローチャート。 第4実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第4実施形態の動作を説明するためのフローチャート。 第5実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第6実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第7実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第8実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第9実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。 第10実施形態のエレベータ保守装置の構成を示すブロック構成図。
符号の説明
6 インバータ装置
7 誘導電動機
10 筐体
11 筐体内環境検知器
12 塵埃センサ
13 温度センサ
14 湿度センサ
15 インバータ劣化判定器
16 判定部
17 信号処理部
18 発報部
19 駆動制御部
20 駆動停止部
21 運転制御部
22 速度制御部
23 PWM制御器
25 表示器

Claims (10)

  1. かごを昇降駆動する誘導電動機を制御すると共に所定の筐体内に収納されたインバータ装置にて、前記筐体内の環境を検出する筐体内環境検知器と、
    前記筐体内環境検知器により検知された前記筐体内の環境に関する検出値を所定の基準値と比較して前記インバータ装置の劣化状態を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて前記インバータ装置の劣化状態を示す劣化信号および交換時期を示す交換信号の少なくとも1つの信号を生成する信号処理部と、前記信号処理部により生成された前記劣化信号または前記交換信号を出力することにより前記インバータ装置の劣化状態を警告発報する発報部とを備えるインバータ劣化判定器と、
    を備えることを特徴とするエレベータ保守装置。
  2. 前記筐体内環境検知器は、前記筐体内に飛翔もしくは堆積されている塵埃量を検知する塵埃センサ、前記筐体内の現在温度または積算温度を検知する温度センサ、前記筐体内の現在湿度または積算湿度を検知する湿度センサのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守装置。
  3. 前記インバータ劣化判定器は、前記信号処理部により生成された前記劣化信号に基づいて前記誘導電動機の加速度を減少させて負荷軽減運転を行なうように制御する駆動制御部をさらに備える請求項1に記載のエレベータ保守装置。
  4. 前記インバータ劣化判定器は、前記信号処理部により生成された前記交換信号に基づいて前記誘導電動機の駆動を停止する停止信号を出力する駆動停止部をさらに備える請求項1に記載のエレベータ保守装置。
  5. 前記劣化判定器より出力される前記劣化信号および前記交換信号の少なくとも1つに基づいて前記インバータの劣化状態を表示する表示器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守装置。
  6. 前記表示器は、前記筐体の表面の外部から視認容易な箇所に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータ保守装置。
  7. 前記表示器は、前記発報部より出力された前記劣化信号に基づいて前記インバータが劣化状態にあることを表示する劣化表示ランプと、前記発報部より出力された前記交換信号に基づいて前記インバータを交換すべきことを警告する交換警告ランプとを備えることを特徴とする請求項6に記載のエレベータ保守装置。
  8. 前記表示器は、前記エレベータを含む多数のエレベータを遠隔監視する監視システムの中央監視センターに設けられた監視用端末に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータ保守装置。
  9. 前記筐体内環境検知器と、前記インバータ劣化判定器としての劣化寿命判定器と、前記表示器と、を前記筐体に着脱自在の劣化寿命診断装置に組み込んだことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ保守装置。
  10. 前記インバータ劣化判定器としての劣化寿命判定器と、前記表示器と、を前記筐体に着脱自在の劣化寿命診断装置に組み込み、該劣化寿命診断装置を前記筐体に組み込んだときに前記劣化寿命判定器が前記筐体内に設置された前記筐体内環境検知器の検出出力に接続可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータ保守装置。
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