JP2007082977A - 密閉蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】容量の少ない容器や浅形の容器でも容量を減らさず、外気を遮断し電子レンジの使用が容易な密閉蓋を提供する。
【解決手段】パッキンを装着した容器の蓋であって、蓋の下部筒状突出縁であるハマの外側の蓋底面とパッキンの一部分である翼状に突設した薄羽が、極狭い隙間空間で離間する位置に形成された、圧着するバンドと翼状に突設した薄羽から成る軟質弾性材によるパッキンを、蓋のハマへ圧着または嵌装したことを特徴とする密閉蓋。
【選択図】 図2
【解決手段】パッキンを装着した容器の蓋であって、蓋の下部筒状突出縁であるハマの外側の蓋底面とパッキンの一部分である翼状に突設した薄羽が、極狭い隙間空間で離間する位置に形成された、圧着するバンドと翼状に突設した薄羽から成る軟質弾性材によるパッキンを、蓋のハマへ圧着または嵌装したことを特徴とする密閉蓋。
【選択図】 図2
Description
本発明は、繰り返し使用する冷蔵庫収納や電子レンジ加熱ができる容器の、パッキンを用い外気を遮断する密閉蓋に関するものである。
従来、容器に用いるパッキンを装着して外気を遮断する密閉蓋には、蓋の下部筒状突出縁であるハマに環状に形成された平面なパッキンを蓋へ嵌着し、容器開口部先端に当て乗せて或いは圧着し用いる蓋(図8参照)があった。また、ハマの外側壁に設けた凹陥溝へ嵌装された鍔のあるパッキン、或いはハマの外側壁へ鍔が突設されたパッキンにより容器上部の内側壁へ鍔を変形させ没入させることにより封緘する、押え嵌め込む蓋(図9、図10、特許文献1〜8参照)があった。
実全平01−119970号公報
実全平02−135463号公報
実全昭63−166955号公報
実全昭63−117748号公報
特開平04−367467号公報
実用新案登録第3066604号公報
特開平09−240718号公報
実全平01−100731号公報
従来のパッキンを装着し外気を遮断する密閉蓋には、次のような問題点があった。
蓋の下部筒状突出縁であるハマに環状に形成されたパッキンを容器開口部先端に当て乗せて或いは圧着して用いる蓋は、環状に形成された平面から成るパッキンであるため容器開口部先端の歪や僅かな高低差があると乗せて用いた場合には密閉できないことがあった。そのため、圧力をかける付属金具を装備したものがあるが電子レンジでの使用ができない。
容器へ押え嵌め込む蓋は容器に嵌着固定され高い密封性が得られるが、蓋をしたまま電子レンジで加熱をすると短時間に発生する蒸気が容器内部圧力を急上昇させるため危険であり蒸気を抜く部品を設けるなどの対策が必要であった。
パッキンの鍔を加え込む蓋は嵌着し固定するため蓋を片手で取り外すことができず、鍔を容器上部の内側壁へ押し込むための幅が必用であるため、蓋のハマを高くしなければならず蓋全体が厚くなり容器の容量が減少するために容量の少ない容器や浅形容器には使えなかった。容器の縁に掛け止める樹脂蓋や、従来の技術によるパッキンでは蓋を乗せるだけで外気を確実に遮断できる密閉蓋ができなかった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
蓋の下部筒状突出縁であるハマに環状に形成されたパッキンを容器開口部先端に当て乗せて或いは圧着して用いる蓋は、環状に形成された平面から成るパッキンであるため容器開口部先端の歪や僅かな高低差があると乗せて用いた場合には密閉できないことがあった。そのため、圧力をかける付属金具を装備したものがあるが電子レンジでの使用ができない。
容器へ押え嵌め込む蓋は容器に嵌着固定され高い密封性が得られるが、蓋をしたまま電子レンジで加熱をすると短時間に発生する蒸気が容器内部圧力を急上昇させるため危険であり蒸気を抜く部品を設けるなどの対策が必要であった。
パッキンの鍔を加え込む蓋は嵌着し固定するため蓋を片手で取り外すことができず、鍔を容器上部の内側壁へ押し込むための幅が必用であるため、蓋のハマを高くしなければならず蓋全体が厚くなり容器の容量が減少するために容量の少ない容器や浅形容器には使えなかった。容器の縁に掛け止める樹脂蓋や、従来の技術によるパッキンでは蓋を乗せるだけで外気を確実に遮断できる密閉蓋ができなかった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
パッキンを装着した容器の蓋であって、蓋の下部筒状突出縁であるハマの外側の蓋底面とパッキンの一部分である翼状に突設した薄羽が、極狭い隙間空間で離間する位置に形成された、圧着するバンドと翼状に突設した薄羽から成る軟質弾性材によるパッキンを、蓋のハマへ圧着または嵌装したことを特徴とする密閉蓋。
蓋底面と薄羽を極狭い隙間空間で離間する位置に設けたことにより、容器開口部先端の歪や高低差があっても薄羽が蓋の自重で変形し容器開口部の先端を上から覆い押え塞ぐことができ、蓋を乗せるだけで密閉度を低下させることなく外気を確実に遮断することができる。
嵌着固定せず付属金具等を用いない乗せ蓋であるため、電子レンジ加熱による短時間に発生する蒸気を蓋をしたまま安全に逃がすことができ、密閉蓋であっても蓋をしたまま電子レンジの使用ができる。乗せ蓋であるため蓋は片手で容易に取り外すことができる。
容器上部の内側壁へ鍔を押し込むための高さを必用としないので蓋のハマを低くできることから、蓋全体を薄くすることができる。
このように、従来技術では使えなかった容量の少ない容器や浅形容器の密閉に便利であるため密閉容器の利用範囲を広げることができ、冷蔵庫収納で乾燥を防止し電子レンジ加熱を容易にする、蓋を乗せるだけで外気を確実に遮断できる容器の密閉蓋ができる。
嵌着固定せず付属金具等を用いない乗せ蓋であるため、電子レンジ加熱による短時間に発生する蒸気を蓋をしたまま安全に逃がすことができ、密閉蓋であっても蓋をしたまま電子レンジの使用ができる。乗せ蓋であるため蓋は片手で容易に取り外すことができる。
容器上部の内側壁へ鍔を押し込むための高さを必用としないので蓋のハマを低くできることから、蓋全体を薄くすることができる。
このように、従来技術では使えなかった容量の少ない容器や浅形容器の密閉に便利であるため密閉容器の利用範囲を広げることができ、冷蔵庫収納で乾燥を防止し電子レンジ加熱を容易にする、蓋を乗せるだけで外気を確実に遮断できる容器の密閉蓋ができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)蓋(2)の下部筒状突出縁であるハマ(3)へ環状に圧着するパッキン(1)は、
軟質弾性材である軟質ゴム或いは軟質樹脂を用いる。
(ロ)パッキンは、圧着用バンド(4)により強い弾性により、蓋(2)のハマ(3)に
圧着し嵌装する。
(ハ)パッキン(1)は、バンド(4)の外周に一体で形成する翼状に取り巻く薄羽(5)を突設する。
(ニ)蓋(2)のハマ(3)は垂直に設けられ、パッキン(1)はバンド(4)により圧
着さるため脱落せず、嵌装した状態でパッキン(1)のバンド(4)の外周が垂直となるようにバンド(4)を形成する。
(ホ)バンド(4)に突設された薄羽(5)は、バンド(4)の外周と直角に形成し、パ
ッキン(1)を蓋(2)へ嵌装した状態で、蓋(2)のハマ(3)の、外側の蓋底面と水平になるように形成する。
(へ)突設された薄羽(5)は、厚さ0.3ミリ〜1ミリで薄く形成され、蓋(2)のハ
マ(3)から外側の蓋底面と極狭い隙間空間(b)である1ミリ〜2ミリで離間する位置に、バンド(4)と一体で形成する。
(ト)薄羽幅(a)は、密閉される容器開口部の先端部全体を上から覆い塞ぐことができ
る幅で形成する。
(イ)蓋(2)の下部筒状突出縁であるハマ(3)へ環状に圧着するパッキン(1)は、
軟質弾性材である軟質ゴム或いは軟質樹脂を用いる。
(ロ)パッキンは、圧着用バンド(4)により強い弾性により、蓋(2)のハマ(3)に
圧着し嵌装する。
(ハ)パッキン(1)は、バンド(4)の外周に一体で形成する翼状に取り巻く薄羽(5)を突設する。
(ニ)蓋(2)のハマ(3)は垂直に設けられ、パッキン(1)はバンド(4)により圧
着さるため脱落せず、嵌装した状態でパッキン(1)のバンド(4)の外周が垂直となるようにバンド(4)を形成する。
(ホ)バンド(4)に突設された薄羽(5)は、バンド(4)の外周と直角に形成し、パ
ッキン(1)を蓋(2)へ嵌装した状態で、蓋(2)のハマ(3)の、外側の蓋底面と水平になるように形成する。
(へ)突設された薄羽(5)は、厚さ0.3ミリ〜1ミリで薄く形成され、蓋(2)のハ
マ(3)から外側の蓋底面と極狭い隙間空間(b)である1ミリ〜2ミリで離間する位置に、バンド(4)と一体で形成する。
(ト)薄羽幅(a)は、密閉される容器開口部の先端部全体を上から覆い塞ぐことができ
る幅で形成する。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、容器(6)に乗せられたパッキン(1)を装着した蓋(2)は、蓋と薄羽の離間である蓋底面と極狭い隙間空間(b)で離間する位置に設けられた翼状の薄羽(5)が蓋(2)の自重で変形しながら容器(6)の開口部の先端を上から覆い押え塞ぎ外気を遮断する。蓋底面と薄羽(5)を極狭い隙間空間(b)で離間する位置に設けたことにより、容器(6)の開口部の歪や高低差があってもパッキン(1)の弾性のある翼状の薄羽(5)が蓋(2)の自重により蓋(2)と容器(6)の開口部の先端に挟まれる形に変形し容器(6)の開口部の先端を上から覆い押え塞ぎ、密閉度を低下させることなく外気を確実に遮断する。嵌着固定せず付属金具等を用いない乗せ蓋であるため、密閉蓋であっても蓋(2)をしたまま電子レンジで使用でき電子レンジ加熱による短時間に発生する蒸気を蓋(2)をしたまま安全に逃がすことができる。乗せ蓋であるため蓋(2)は片手で容易に取り外すことができる。容器(6)の上部の内側壁へ鍔を押し込むための高さが必用なく蓋(2)のハマ(3)が低くできるので蓋(2)全体を薄くすることができる。このように、従来技術ではできなかった容量の少ない容器(6)や浅形の容器(6)の密閉に利用範囲を広げることができ、冷蔵庫収納で乾燥を防止し電子レンジで加熱が容易な、蓋(2)を乗せるだけで外気を確実に遮断できる容器の蓋(2)ができる。
蓋(2)の素材は、樹脂・木・陶磁器・ガラス・金属等を用いることができ、パッキン(1)の素材は、軟質弾性材である軟質ゴムのシリコンーンゴム・軟質樹脂のエラストマーなどが選択できる。
蓋(2)の素材は、樹脂・木・陶磁器・ガラス・金属等を用いることができ、パッキン(1)の素材は、軟質弾性材である軟質ゴムのシリコンーンゴム・軟質樹脂のエラストマーなどが選択できる。
図2、図3に示すように、蓋(2)のハマ(3)へパッキン(1)が装着された蓋(2)は、バンド(4)から突設された翼状の薄羽(5)が蓋(2)と同じ周縁寸法である容器(6)の開口部を覆う薄羽幅(a)により蓋と薄羽の離間である蓋底面と極狭い隙間空間(b)で離間する位置に形成されている。容器(6)へ蓋(2)を乗せることにより、弾性のある翼状の薄羽(5)が蓋(2)の自重により蓋(2)と容器(6)の開口部の先端に挟まれる形に変形し容器(6)を封緘する密閉蓋である。
図4に示すように、蓋(2)のハマ(3)に括れ又は凹陥を設け、蓋(2)に圧着し嵌装するようにパッキン(1)のバンド(4)を形成し、バンド(4)から突設された翼状の薄羽(5)を蓋と薄羽の離間である蓋底面と極狭い隙間空間(b)で離間する位置に形成すれば、強く脱落を防止できるため厚さが更に薄い蓋(2)にすることができる。
図5に示す皿となる蓋(2)、図6に示す容器(6)となる蓋(2)のように、皿や容器(6)の底面となるハマ(3)にパッキン(1)を設け、バンド(4)から突設された翼状の薄羽(5)を蓋と薄羽の離間である蓋底面と極狭い隙間空間(b)で離間する位置に形成すれば、図7に示すように容器(6)を乗せ置くだけで下の容器(6)を封緘する、積み重ね容器ができる。
1 パッキン
2 蓋
3 ハマ
4 バンド
5 薄羽
6 容器
a 薄羽幅
b 隙間空間
2 蓋
3 ハマ
4 バンド
5 薄羽
6 容器
a 薄羽幅
b 隙間空間
Claims (1)
- パッキンを装着した食器の蓋であって、パッキンは軟質ゴム或いは軟質樹脂を用い圧着用バンドの弾性により蓋のハマに圧着され、パッキンにはバンドの外周に一体で形成する翼状に取り巻く薄羽が突設されたことを特徴とする密閉蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005305001A JP2007082977A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 密閉蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005305001A JP2007082977A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 密閉蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007082977A true JP2007082977A (ja) | 2007-04-05 |
Family
ID=37970542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005305001A Pending JP2007082977A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 密閉蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007082977A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009029512A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Jaegu Moon | 羽部を有するパッキングが一体で形成された容器蓋 |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005305001A patent/JP2007082977A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009029512A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Jaegu Moon | 羽部を有するパッキングが一体で形成された容器蓋 |
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