JP2007082746A - 枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】 例えば体の不自由な要介護者のような人であっても、その人の実状に合わせて簡易に形態を変更して快適に使用できるような枕を提供する。
【解決手段】 ポリウレタンフォーム製のベース11の凹所11dに、ポリウレタンフォーム製の板付きかまぼこ型形状の複数本のスティック12を嵌め込んで芯材6を形成するようにし、この際、スティック12としては、硬度が硬いタイプ、硬度が普通のタイプ、硬度が柔らかいタイプの三種類ものから任意に選択して取り替えることができるようにする。この芯材6をメッシュの芯材カバー7で覆って芯材ユニット4とし、その下方にポリウレタンフォーム製の高さ調整プレート8をメッシュのプレートカバー9で覆った高さ調整ユニット5を着脱自在にする。
【選択図】 図4
【解決手段】 ポリウレタンフォーム製のベース11の凹所11dに、ポリウレタンフォーム製の板付きかまぼこ型形状の複数本のスティック12を嵌め込んで芯材6を形成するようにし、この際、スティック12としては、硬度が硬いタイプ、硬度が普通のタイプ、硬度が柔らかいタイプの三種類ものから任意に選択して取り替えることができるようにする。この芯材6をメッシュの芯材カバー7で覆って芯材ユニット4とし、その下方にポリウレタンフォーム製の高さ調整プレート8をメッシュのプレートカバー9で覆った高さ調整ユニット5を着脱自在にする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、例えば体の不自由な要介護者等にとって好適な枕に関する。
従来、人の好みに合わせて高さや形状等を変更できるようにした枕として、スポンジ枕本体の下面に数種の高さ調整板部を装着できるようにした技術(例えば、特許文献1参照。)や、緩衝材を収容した高さ、幅の異なる複数の袋体をシート部材上にホックまたはファスナー等により着脱自在にした技術(例えば、特許文献2参照。)などが知られている。
また、1個の枕で大小二種類の高さに調整できるようにし、首載せ部と頭載せ部の感触を良好にし、また、放熱効果の向上を図るため、枕の中間部に凹部を形成し、この凹部内にビーズやアズキ等の粒状物を収容するような技術(例えば、特許文献3参照。)なども知られている。
実用新案登録第3058967号公報
実用新案登録第3056213号公報
実用新案登録第3018893号公報
また、1個の枕で大小二種類の高さに調整できるようにし、首載せ部と頭載せ部の感触を良好にし、また、放熱効果の向上を図るため、枕の中間部に凹部を形成し、この凹部内にビーズやアズキ等の粒状物を収容するような技術(例えば、特許文献3参照。)なども知られている。
ところで、近年、老人等の要介護者の増加が社会的問題となっており、寝たきり者や肢体不自由者や身体機能障害者なども増加するようになっている。そして、このような人たちにとって、枕を快適に使用するためには、その人の実状に合わせて最適な形態に簡易に変更できる必要があるが、上記のような従来の枕では、枕の快適な使用に限度があった。すなわち、このような難点としては、例えば、頭や首の一部に蓐瘡が生じているような人の場合や、寝返りが不自由で寝るときの姿勢が、横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢しかとれない人の場合などである。
そこで本発明は、例えば体の不自由な要介護者のような人であっても、その人の実状に合わせて簡易に形態を変更して快適に使用できるような枕を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、凹所を有するベースと、このベースの凹所内に並列状態で嵌め込まれる細長形状の複数本のスティックにより芯材が形成される枕において、前記ベースとスティックを、合成樹脂発泡体から構成し、全てのスティックを、上部側が円弧状部で、下部側が細長矩形部の板付きかまぼこ型形状にするとともに、各スティックを、硬さの異なるものに取換えできるようにした。
このように、本発明の枕は、ベースの凹所に細長形状の複数のスティックを嵌め込んで芯材を形成することで、例えば頭や首の一部に蓐瘡等がある人の場合は、当該箇所のスティックを抜いたり、または硬さの柔らかいスティックを使用するなどにより、その箇所の痛みを和らげることができる。また、スティックの形状を板付きかまぼこ型形状にすることにより、隣接するスティック同士の間に凹状の溝が枕上面に形成されるので、例えばうつ伏せ状態に近い姿勢で枕の上に顔を載せても、溝によって通気性が確保されて息苦しさがなくなり、また、枕に息が吹きかかるような寝かたをしても枕に湿気がこもるような不具合を防止できる。
そして、本発明の枕は、各スティックが取換えできるようにされているので、硬さの硬いスティックと柔らかいスティックをベースの凹所にその人の好みに合わせて配置できるものであり、仰向き姿勢で枕に後頭部を載せて使用する場合だけでなく、顔の一部などを載せて使用する場合でも快適に使用することができる。
なお、板付きかまぼこ型形状とは、板の上にかまぼこが載っているような形状で、両側端部に略垂直な側面部があり、側面部の上部に円弧状部が形成されるような形状であるため、並列状態で並べる際に、両側の側面部同士を密着させることができる。
そして、本発明の枕は、各スティックが取換えできるようにされているので、硬さの硬いスティックと柔らかいスティックをベースの凹所にその人の好みに合わせて配置できるものであり、仰向き姿勢で枕に後頭部を載せて使用する場合だけでなく、顔の一部などを載せて使用する場合でも快適に使用することができる。
なお、板付きかまぼこ型形状とは、板の上にかまぼこが載っているような形状で、両側端部に略垂直な側面部があり、側面部の上部に円弧状部が形成されるような形状であるため、並列状態で並べる際に、両側の側面部同士を密着させることができる。
また本発明では、前記ベースの凹所内に所定数のスティックを並列状態で嵌め込んだ際、芯材全体の形状が略かまぼこ型形状になるようにした。
このように、芯材全体の形状を略かまぼこ型形状にすれば、枕を仰向け姿勢以外の横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢で使用する場合でも楽な状態で使用できる。
なお、枕を仰向き姿勢で使用するとき、首の部分をある程度高くしたい人にとっては、端に配置するスティックの硬さをある程度硬くすることによって、それを補うことができる。
このように、芯材全体の形状を略かまぼこ型形状にすれば、枕を仰向け姿勢以外の横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢で使用する場合でも楽な状態で使用できる。
なお、枕を仰向き姿勢で使用するとき、首の部分をある程度高くしたい人にとっては、端に配置するスティックの硬さをある程度硬くすることによって、それを補うことができる。
また本発明では、前記芯材を、メッシュの芯材カバーで覆うようにし、また、前記芯材のベースの下面に、板状の合成樹脂発泡体からなる高さ調整プレートを着脱手段により着脱自在にした。
このように、芯材をメッシュの芯材カバーで覆うようにすれば、全体がばらばらに分離することなく取扱いも容易となるが、この際、メッシュ材を使用することにより、通気性が良好となって息苦しさ等を招くことなく、また、放湿性も良好となる。また、例えばスティックの硬さを、色彩やマーク等によって識別できるよう表示しているような場合に、メッシュ材を通して外部からそれを認識することができ、便利となる。
また、高さ調整プレートにより、その人の好みに合わせて枕の高さを調整できるようにしておけばより快適に使用できる。
このように、芯材をメッシュの芯材カバーで覆うようにすれば、全体がばらばらに分離することなく取扱いも容易となるが、この際、メッシュ材を使用することにより、通気性が良好となって息苦しさ等を招くことなく、また、放湿性も良好となる。また、例えばスティックの硬さを、色彩やマーク等によって識別できるよう表示しているような場合に、メッシュ材を通して外部からそれを認識することができ、便利となる。
また、高さ調整プレートにより、その人の好みに合わせて枕の高さを調整できるようにしておけばより快適に使用できる。
合成樹脂発泡体からなるベースの凹所に細長形状の複数本のスティックを並列状態で嵌め込んで芯材を形成するようにし、スティックの形状を板付きかまぼこ型形状にすることで通気性や放湿性が良好となり、また、各スティックは、硬さの異なるものに変更出来るようにすることで、使用者の好みに合わせて硬さバランスを調整し快適に使用することができる。
この際、芯材全体の形状が略かまぼこ型形状になるようにすれば、枕を仰向け姿勢以外の姿勢で使用する場合でも楽な状態で使用でき、芯材をメッシュの芯材カバーで覆えば、取扱いが容易になるとともに通気性等が良好となり、更に、芯材の下方に高さ調整プレートを着脱自在に設ければ、一層快適に使用できる。
この際、芯材全体の形状が略かまぼこ型形状になるようにすれば、枕を仰向け姿勢以外の姿勢で使用する場合でも楽な状態で使用でき、芯材をメッシュの芯材カバーで覆えば、取扱いが容易になるとともに通気性等が良好となり、更に、芯材の下方に高さ調整プレートを着脱自在に設ければ、一層快適に使用できる。
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係る枕の全体図、図2は芯材ユニットと高さ調整ユニットの説明図、図3は芯材ユニットを裏返した状態の説明図、図4は芯材と高さ調整プレートの説明図、図5は芯材をベースとスティックに分離した状態の説明図である。
ここで図1は本発明に係る枕の全体図、図2は芯材ユニットと高さ調整ユニットの説明図、図3は芯材ユニットを裏返した状態の説明図、図4は芯材と高さ調整プレートの説明図、図5は芯材をベースとスティックに分離した状態の説明図である。
本発明に係る枕は、枕を使用する際、仰向き姿勢で後頭部を載せて使用する態様のみならず、横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢で枕を使用する際にも、その使用状態に合わせて快適さが得られるようにされ、特に寝返りの不自由な要介護者が使用する際など、その人の実状に合わせて簡易に形態を変更することができるようにされている。
すなわち、図1に示すように、本発明に係る枕1は、枕本体2と袋状の装飾カバー3から構成され、この装飾カバー3は、枕本体2を内部に収容する際、内部空間に余裕を持って収納できるよう大きめのサイズにされ、また、この装飾カバー3は、通気性が良く、また、濡れた場合でもすぐに乾くような素材から構成されている。
前記枕本体2は、図2に示すように、芯材ユニット4と、複数の高さ調整ユニット5を備えており、芯材ユニット4は、図4に示すような芯材6の周囲を、図2に示すようなメッシュ状の芯材カバー7で覆うことにより構成され、高さ調整ユニット5は、図4に示すような高さ調整プレート8の周囲を、図2に示すようなメッシュ状のプレートカバー9で覆うことにより構成されている。
前記芯材6と高さ調整プレート8は、EVAフォーム、ラバーフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォーム等の合成樹脂発泡体から構成され、本実施例では、そのうちでも特に体圧分散性が良好であるという点でポリウレタンフォームが使用されている。
そして、芯材6は、図4、図5に示すように、凹所11dを有するベース11と、このベース11の凹所11d内に並列状態で嵌め込まれる複数本(3〜6本が好ましく、最も好ましくは4本)の細長形状のスティック12を備えており、この凹所11dの幅は、スティック12の幅の略整数倍にされており、本実施例では、4本のスティック12をほぼぴったり嵌め込むことができるようにされている。
前記ベース11は、図5に示すように、短手方向の両端部に立上り部11tを備えることで、長手方向に開口した凹所11dが形成されてなるものである。立上り部11tの外側面は、内側に向けて円弧状に湾曲する湾曲面wとされ、また、内側面の上端部には、僅かに内側に向けて折れ曲って張り出す張出部hが形成されている。そして、この張出部hは、一番端に嵌め込まれるスティック12の円弧状部12eの外側面の一部を覆うようにされている。
そして、このように、立上り部11tの外側面を湾曲面wとすることで、枕として使用する際に使用者の荷重により内側に押されて、スティック12の保持機能を高めることができる。また、立上り部11tの内面側の張出部hによっても、スティック12の保持機能を高めることができる。
そして、このように、立上り部11tの外側面を湾曲面wとすることで、枕として使用する際に使用者の荷重により内側に押されて、スティック12の保持機能を高めることができる。また、立上り部11tの内面側の張出部hによっても、スティック12の保持機能を高めることができる。
この際、ベース11の凹所11dでスティック12を保持する際、スティック12がぐらつかないようしっかり保持する必要があるため、一般的にベース11の硬さとしては、120〜400N(JIS K6400:D法)が好ましく、また、荷重を受けることによる永久歪みを極力抑制するため、密度は25kg/m3以上が好ましい。また、凹所11dの箇所のベース11の厚みは、一般的に15〜40mm程度が好ましい。これは、15mmより薄くなると、スティック12をしっかりと保持できない傾向となり、40mmを超えると、低い枕を好みとする人に適応できなくなる傾向にあるからである。
なお、本実施例では、ベース11の硬さ(JIS K6400:D法)を130N、密度を35kg/m3としている。
なお、本実施例では、ベース11の硬さ(JIS K6400:D法)を130N、密度を35kg/m3としている。
前記スティック12は、図5に示すように、下面が細長矩形状平面で、両側が立壁面とされた細長矩形部12rと、その上部に連なる円弧状部12eとからなり、板付きかまぼこ型形状とされている。そして、このような各スティック12をベース11の凹所11dに嵌め込む際、隣接するスティック12の細長矩形部12rの立壁面同士を密着させていくと、前述のように、一番端のスティック12の円弧状部12eの一部が、ベース11の立上り部11t内側面の張出部hの下方に入り込むようにされている。
また、スティック12の硬度等は、複数種類のものを準備している。この際、硬度としては、体圧分散の観点から、60〜200Nの範囲内の2〜4種類を準備しておけば好適である。最も硬いものは、頭や首の沈み込みを小さくするために120〜200Nであり、最も柔らかいものは、頭を沈み込ませて体圧分散性を良好にするために50〜90Nであることが好ましい。
例えばベースの凹所に嵌め込むスティックを4本とし、首に対応する側の端の硬度を120〜200Nとし、頭の頂部に対応する側の端の硬度を90〜110Nとし、その間の2本の硬度を60〜80Nとして、首をある程度支持しながら頭を沈み込ませることで、首から頭までにかかる体圧を分散させて、皮下組織が局所的に圧迫されないような枕とすることができる。また、首の部分に痛みがあるような場合は、首に対応する側の端の硬度を60〜80Nとし、その他3本の硬度を120〜200Nとすることで頭を支持して首の部分に体圧がかからない枕とすることもできる。スティックの密度は、経時での厚みや硬度の低下を小さくするために最も硬いもので25〜40kg/m3、最も柔らかいもので20〜30kg/m3であることが好ましい。本実施例の場合、この種類としては、硬度が硬いもの、硬度が普通のもの、硬度が柔らかいものの三種類から任意に選択できるようにし、硬度が硬いものは、硬度が130N(JIS K6400:D法)で、密度が35kg/m3、硬度が普通のものは、硬度が110Nで、密度が30kg/m3、硬度が柔らかいものは、硬度が80Nで、密度が25kg/m3としている。
また、本実施例では、スティック12の種類を色分けして一目で識別できるようにされ、硬度が硬いものは黄色で、硬度が普通のものは白色で、硬度が柔らかいものはピンク色に着色している。
例えばベースの凹所に嵌め込むスティックを4本とし、首に対応する側の端の硬度を120〜200Nとし、頭の頂部に対応する側の端の硬度を90〜110Nとし、その間の2本の硬度を60〜80Nとして、首をある程度支持しながら頭を沈み込ませることで、首から頭までにかかる体圧を分散させて、皮下組織が局所的に圧迫されないような枕とすることができる。また、首の部分に痛みがあるような場合は、首に対応する側の端の硬度を60〜80Nとし、その他3本の硬度を120〜200Nとすることで頭を支持して首の部分に体圧がかからない枕とすることもできる。スティックの密度は、経時での厚みや硬度の低下を小さくするために最も硬いもので25〜40kg/m3、最も柔らかいもので20〜30kg/m3であることが好ましい。本実施例の場合、この種類としては、硬度が硬いもの、硬度が普通のもの、硬度が柔らかいものの三種類から任意に選択できるようにし、硬度が硬いものは、硬度が130N(JIS K6400:D法)で、密度が35kg/m3、硬度が普通のものは、硬度が110Nで、密度が30kg/m3、硬度が柔らかいものは、硬度が80Nで、密度が25kg/m3としている。
また、本実施例では、スティック12の種類を色分けして一目で識別できるようにされ、硬度が硬いものは黄色で、硬度が普通のものは白色で、硬度が柔らかいものはピンク色に着色している。
なお、以上のようなベース11とスティック12の寸法諸元は、本実施例の場合、ベース11とスティック12の長手方向の長さが500mmで、ベース11の幅(短手方向の長さ)が300mm、凹所11dの幅が240mm、立上り部11tの高さが50mm、凹所11dの箇所のベース11の厚みが20mm、スティック12の幅(短手方向の長さ)が60mm、細長矩形部12rの立壁面の高さが20mm、円弧状部12eの中央の一番高い頂点までの高さが40mmとしている。
この際、スティック12の高さは、一般的に30〜50mm程度が好ましい。これは、高さが30mmより低いと、スティック12に硬さの異なるものを使用する意味が薄れ、また、50mmを超えると、低い枕を好みとする人に適応できなくなるからである。
前記芯材カバー7は、ベース11の凹所11d内に所定数のスティック12を嵌め込んで芯材6として組付けた状態のものの周囲を覆うことができるようにされ、メッシュ材から構成されるとともに、図3に示すように、裏面側の周縁三辺にわたって連続的にスライドファスナ13が設けられ、このスライドファスナ13の部分を開閉して芯材6を出し入れするようにしている。そしてこの芯材カバー7は、メッシュ材であるため、内部のベース11やスティック12の収納状態等を目視で確認することができ、例えばスティック12の硬度識別のための色彩などは一目で把握することができる。
また、芯材カバー7の裏面側には、メス型面ファスナ14aが二ヶ所に取り付けられている。このメス型面ファスナ14aは、以下に述べる高さ調整ユニット5を着脱自在にするためのものである。
なお、この芯材カバー7の裏側のメス型面ファスナ14aはメス部材であるため、高さ調整ユニット5を使用せず芯材ユニット4だけで枕を構成する場合でも、装飾カバー3などに係着するような不具合はない。
なお、この芯材カバー7の裏側のメス型面ファスナ14aはメス部材であるため、高さ調整ユニット5を使用せず芯材ユニット4だけで枕を構成する場合でも、装飾カバー3などに係着するような不具合はない。
前記高さ調整ユニット5は、高さ調整プレート8の周囲をメッシュ状のプレートカバー9で覆ったものであり、枕の高さを好みに合わせて調整するために準備されているものである。
そして、高さ調整プレート8は、本実施例ではベース11と同じ素材を使用しており、硬さが130N、密度が35kg/m3のものとしている。また、厚みは20mm程度とし、本実施例では2枚の高さ調整プレート8を準備している。
そして、高さ調整プレート8は、本実施例ではベース11と同じ素材を使用しており、硬さが130N、密度が35kg/m3のものとしている。また、厚みは20mm程度とし、本実施例では2枚の高さ調整プレート8を準備している。
前記プレートカバー9は、本実施例では、芯材カバー7と同じメッシュ素材を使用しており、図2に示すように、長手方向に沿った片側側面部にスライドファスナ15を設けており、このスライドファスナ15の箇所を開閉して高さ調整プレート8を出し入れするようにされている。
また、一枚目のプレートカバー9には、表面側の二ヶ所にオス型面ファスナ14bを、裏面側の二ヶ所にメス型面ファスナ14a(不図示)を設けており、2枚目のプレートカバー9には、表面側の二ヶ所にオス型面ファスナ14bを設け、裏面側には面ファスナを設けないようにしている。
また、一枚目のプレートカバー9には、表面側の二ヶ所にオス型面ファスナ14bを、裏面側の二ヶ所にメス型面ファスナ14a(不図示)を設けており、2枚目のプレートカバー9には、表面側の二ヶ所にオス型面ファスナ14bを設け、裏面側には面ファスナを設けないようにしている。
そして、高さ調整ユニット5により枕の高さを調整するときは、一段高くするだけの場合は、芯材ユニット4の下面に二枚目の高さ調整ユニット5を取り付けて使用し、二段高くするときは、芯材ユニット4の下面に一枚面の高さ調整ユニット5を取り付けた後、その下面に更に二枚目の高さ調整ユニット5を取り付けて使用する。
以上のような枕1の使用方法及びその効果について説明する。
まず、ベース11の凹所11dに所定数のスティック12を嵌め込み、芯材6を形成する。この際、スティック12の硬さの選択は、首に対応する部分がある程度硬く、頭の中央部に対応する部分が柔らかく、頭の頂部に対応する部分が硬いスティック12となるよう組み合わせれば、頭全体が包まれるように保持されるため、体圧分散性が良好になる。
また、、頭や首の一部等の蓐瘡がある人の場合、対応する箇所のスティック12を抜いたり、柔らかいスティック12を使用したりして芯材6とすることができる。
この際、ベース11にスティック12を組付けた芯材6全体の形状は、概ねかまぼこ型形状となる。
そして、この芯材6を芯材カバー7内に収容して芯材ユニット4を形成する。
まず、ベース11の凹所11dに所定数のスティック12を嵌め込み、芯材6を形成する。この際、スティック12の硬さの選択は、首に対応する部分がある程度硬く、頭の中央部に対応する部分が柔らかく、頭の頂部に対応する部分が硬いスティック12となるよう組み合わせれば、頭全体が包まれるように保持されるため、体圧分散性が良好になる。
また、、頭や首の一部等の蓐瘡がある人の場合、対応する箇所のスティック12を抜いたり、柔らかいスティック12を使用したりして芯材6とすることができる。
この際、ベース11にスティック12を組付けた芯材6全体の形状は、概ねかまぼこ型形状となる。
そして、この芯材6を芯材カバー7内に収容して芯材ユニット4を形成する。
次に、この芯材ユニット4に対して自分の好みに合わせて高さ調整ユニット5を装着して枕本体2とする。すなわち、枕の高さが高いのが好きな人は、二枚の高さ調整ユニット5を装着し、高さが低いのが好きな人は、高さ調整ユニット5を装着しないで枕本体2とする。
そして、この枕本体2の周囲を装飾カバー3で覆って枕1とする。
そして、この枕本体2の周囲を装飾カバー3で覆って枕1とする。
以上のような枕1は、通常、スティック12の長手方向が、身体と直角の横方向になるようにして使用するのが一般的である。
そして、通常の仰向け姿勢で枕1により後頭部を支持する場合、自分の好みにあった高さや硬さバランスで頭が支持されるため、快適である。
そして、通常の仰向け姿勢で枕1により後頭部を支持する場合、自分の好みにあった高さや硬さバランスで頭が支持されるため、快適である。
また、例えば寝返りが不自由な人などが、横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢で、枕1に顔の側面や前面を載せて使用する場合、スティック12とスティック12の間の凹状の溝を通して通気性が良く、しかもこの溝は体の左右方向に延びているため、身体荷重がかかって潰れることもなく、就寝中、息苦しくなるという不具合がない。また、枕1に息が吹きかかるような姿勢で寝ていても、枕1に湿気がこもりにくいため、快適である。
また、例えば寝たきりに近い要介護者が枕1に顔の側面を載せているような場合、載せた側の耳も枕1に密着してしまうため、通常の枕の場合、介護者等が何かを話しかけた場合でも聞こえにくいことが多いが、本発明の枕1は、スティック12とスティック12の間の凹状の溝によって聞こえ易くなり、介護などをしやすい。
また、芯材ユニット4の形状がかまぼこ型形状(両側部分より中央部分が高い形状)であるため、例えば横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢で枕1を使用する場合でも楽に使用することができる。
また、芯材ユニット4の形状がかまぼこ型形状(両側部分より中央部分が高い形状)であるため、例えば横向き姿勢やうつ伏せに近い姿勢で枕1を使用する場合でも楽に使用することができる。
なお、本発明の枕1は、特に要介護者等が使用するのに好適ではあるが、身体健常者が使用しても同じ効果が得られるものであることはいうまでもない。
ベースの凹所内に、細長形状の複数のスティックを嵌め込んで芯材を形成するようにし、この際、スティックの形状を板付きかまぼこ型形状にするとともに、硬さの異なる種類のものに取換え可能にすることで、自分の好みに合った硬さバランスに簡単に調整することができ、しかも、通気性が良好で息苦しさや湿気のこもりを防止できるため、特に体の不自由な要介護者等が使用する枕として実用性が高い。
1…枕、2…枕本体、4…芯材ユニット、5…高さ調整ユニット、6…芯材、7…芯材カバー、8…高さ調整プレート、9…プレートカバー、11…ベース、11d…凹所、12…スティック、12e…円弧状部、14a…メス型面ファスナ、14b…オス型面ファスナ。
Claims (4)
- 凹所を有するベースと、このベースの凹所内に並列状態で嵌め込まれる細長形状の複数本のスティックにより芯材が形成される枕であって、前記ベースとスティックは、合成樹脂発泡体から構成され、前記スティックは、形状において上部側が円弧状部で、下部側が細長矩形部の板付きかまぼこ型形状で全て同一であり、各スティックは、硬さの異なるものに取換え可能にされていることを特徴とする枕。
- 前記ベースの凹所内に所定数のスティックを並列状態で嵌め込んだ際、芯材全体の形状が略かまぼこ型形状にされることを特徴とする請求項1に記載の枕。
- 前記芯材を、メッシュの芯材カバーで覆うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の枕。
- 前記芯材のベースの下面に、板状の合成樹脂発泡体からなる高さ調整プレートが着脱手段により着脱自在にされることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の枕。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102090822A (zh) * | 2011-03-10 | 2011-06-15 | 姜云杰 | 阻尼式高度自动调节枕头 |
JP2013240479A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | France Bed Co Ltd | マットレス装置 |
-
2005
- 2005-09-22 JP JP2005275074A patent/JP2007082746A/ja active Pending
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