JP2007081979A - 携帯電話装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハンドオーバ制御において通信品質に対する貢献度の高いセルが削除されることによる上りの通信品質の劣化を抑制し、通信の安定性を向上させることができる携帯電話装置を提供する。
【解決手段】 下り信号の受信レベルに応じて下り信号の通信品質を判定し、上り信号の送信電力を決定するための送信電力制御情報に基づいて上り信号の通信品質を判定し、当該判定結果を基に通信相手先として追加又は削除すべきセルを選択する最適セル選択部16と、最適セル選択部16による選択結果に基づき通信相手先セルの追加又は削除を実行して通信相手先セルを切り換えるプロトコル処理部14とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ハンドオーバ制御を改良した携帯電話装置に関するものである。
従来の携帯電話装置によるハンドオーバ制御としては、例えば特許文献1に開示される方法によるものがあった。特許文献1では、携帯電話装置である移動局が下り信号レベルの変動を検出し、その下り回線品質に基づいて移動局からハンドオーバ要求となるレポートをネットワーク側に送信する。ネットワーク側では、ハンドオーバ要求を受信すると、上り回線品質とネットワークリソースとを判断しハンドオーバを実施する。
特表2003−503922号公報
特許文献1に代表される従来のハンドオーバ制御のように、ネットワーク側で上り個別チャネルの品質判定を行う方法では、上りリンクの品質判定が移動局からネットワークへのメッセージ伝達後となるため、必ずしも適切にハンドオーバ制御できない場合があった。特に、メッセージの再送が発生した場合には、上り及び下りリンクに対して品質判定を実施するタイミングの差が大きく、その間に伝搬状況が変化する可能性があった。
一般的なCDMA方式の通信装置では、下り共通チャネルの受信レベルの変動のみに基づいて各セルの通信品質を評価する。この場合、上りリンクの状態と下りリンクの状態が概ね対称となることが前提で、適切に品質判定を行うことが可能である。
しかしながら、例えば近隣に位置する移動局の通信開始又は停止の前後では、上り又は下りリンクの高速送信電力制御が過渡的に効かない状態となる。このため、セルをカバーする基地局(以降、簡単のためセルと略す)や移動局が必要以上の電力で送信することによって上り又は下りリンクの片側だけで干渉が増大することがある。また、セルや移動局の送信電力が上限に達すると、上り又は下りリンクの片側の送信電力だけが通信品質を満たすには不十分となり、上りリンクと下りリンクの通信品質の対称性が崩れる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、上り及び下りの通信状態が非対称となっている場合であっても、ハンドオーバ制御において上り及び下りリンクの品質を同時に判定しながら通信品質に対する貢献度の高いセルが削除されることによる上りの通信品質の劣化を抑制し、通信の安定性を向上させることができる携帯電話装置を得ることを目的とする。
この発明に係る携帯電話装置は、複数の基地局がカバーするセルから、一つ以上の接続可能なセルに対して通信相手先セルを切り換える携帯電話装置において、下り信号の受信レベルに応じて下り信号の通信品質を判定し、上り信号の送信電力を決定するための送信電力制御情報に基づいて上り信号の通信品質を判定し、当該判定結果を基に通信相手先として追加又は削除すべきセルを選択するセル選択部と、セル選択部による選択結果に基づき通信相手先セルの追加又は削除を実行して通信相手先セルを切り換える切換処理部とを備えるものである。
この発明によれば、上り及び下りの通信状態が非対称となっている場合であっても、ハンドオーバ制御において通信品質に対する貢献度の高いセルが削除されることによる上りの通信品質の劣化を抑制し、通信の安定性を向上させることができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による携帯電話装置の構成を示すブロック図であり、CDMA方式の携帯電話装置でのハンドオーバ動作に関わる構成要素を記載したものである。図1において、実施の形態1による携帯電話装置は、アンテナ1、送受信信号分離部2、送信機部3、受信機部4及び制御部5を有しており、これらよりCDMA方式の通信を実現する。
なお、以降の説明において、セルをカバーする基地局を含めて「セル」と称すこととし、通信相手先セルとは、当該セルをカバーする基地局を指すものとする。また、後述するネットワークとは、本発明の携帯電話装置と無線通信を介して通信接続する外部ネットワークであり、少なくとも携帯電話装置側からの追加又は削除セルの検出メッセージ(レイヤ3メッセージ)に応答して通信相手先へのセルの追加又は削除要求のメッセージを返信する機能を有する構成要素を有するものとする。
送信機部3は、符号部6、信号拡散部7及び無線送信機8を含んで構成される。符号部6は、通話音声やデータ通信等の送信データ及び通信制御に必要なプロトコル制御データを符号化する。信号拡散部7は、符号部6が符号化したデータを拡散処理する。無線送信機8は、信号拡散部7により拡散処理されたデータを、送信電力制御部15により制御された送信電力でアンテナ1を介して無線信号として送信させる。
受信機部4は、無線受信機9、信号逆拡散部10、受信合成部11、復号部12及び受信レベル測定部13を含んで構成される。無線受信機9は、アンテナ1を介して受信された無線信号を送受信信号分離部2から入力し信号逆拡散部10に出力する。信号逆拡散部10は、入力した無線信号を逆拡散処理し、多重されている通信相手先となる各セルの個別チャネル信号と近隣セルの共通パイロットチャネル信号とに分離する。
受信合成部11では、信号逆拡散部10から入力した各セルの個別チャネルの信号を、各信号レベルに応じた比重で合成する。復号部12は、受信合成部11で合成された信号を復号し、通話音声やデータ通信等の受信データ及び通信制御に必要なプロトコル制御データを得る。受信レベル測定部13は、受信合成部11による継続的な各個別チャネル信号の受信に並列して、信号逆拡散部10から入力した共通パイロットチャネル上の信号の受信レベルを測定する。なお、この受信レベル測定は、通信相手先のセルに対してだけでなく、それ以外の近隣セルに対しても行う。
制御部5は、プロトコル処理部14、送信電力制御部15及び最適セル選択部16を含んで構成される。プロトコル処理部(切換処理部)14は、ネットワーク側との間でプロトコル制御データを送受信しながら、ソフトハンドオーバ処理を含む通信制御処理をおこない、送信機部3や受信機部4に対して必要な制御を指示する(図中に破線の矢印で示す)。送信電力制御部15は、CDMA方式の移動体通信での課題である遠近問題を解決するために、信号逆拡散部10から入力した通信相手先の各セルの個別チャネル信号上で送信される高速送信電力制御情報に基づいて送信電力を決定し、無線送信機8及び最適セル選択部16に出力する。
最適セル選択部(セル選択部)16は、通信相手先として最適なセルを判定する。プロトコル処理部14では、最適セル選択部16による最適セルの選択結果に基づいて新たな通信相手先として良好なセルを検出した旨、又は通信相手先セルの中から不良なセルを検出した旨を通知するレイヤ3メッセージをネットワーク側に送信する。ソフトハンドオーバは、この通知のメッセージをトリガとして、ネットワーク側から良好セルの追加要求又は不良セルの削除要求のメッセージが携帯電話装置に送信され、安定した通信が可能となるよう制御される。
なお、従来の携帯電話装置における最適セル選択部では、近隣セルからの共通パイロットチャネル信号の受信レベルのみを用いて通信相手先として最適なセルを決定していた。これに対して、本発明による携帯電話装置の最適セル選択部16は、この共通パイロットチャネル信号による下り信号の通信品質の状況に加えて、送信電力制御部15が集計した通信相手先の各セルから送信される高速送信電力制御情報に基づいて、各セルが上りの信号通信品質の確保に貢献しているか否かを考慮して最適なセルを決定する。
もう少し具体的に説明すると、従来のCDMA方式の携帯電話装置では、遠近問題の回避ために、通信相手先の各セルから下り個別チャネルを通して毎秒約千回(W−CDMA方式の場合1500回)に渡り、上り送信電力の更新を要求する高速送信電力制御情報が伝達される。通信相手先の各セルは、携帯電話装置(以降、移動局と称す)側から送信される上り個別チャネル信号の受信レベルを測定し、その測定結果が必要とする上り通信品質を満足するものであるか否かを判定し、送信電力の増加又は減少を要求する2値情報を高速送信電力制御情報として下り個別チャネルの情報に織り交ぜて移動局側に送信する。
ここで、下り個別チャネルが通信相手先の各セルに対して個々に無線リンクが設定されるのに対して、上り個別チャネルは通信相手先の全セルに対して共通である。このため、移動局側では、各セルからの高速送信電力制御情報を基に、送信電力の増加又は減少を決定し、必要最小限となるよう送信電力を更新する。
つまり、ネットワーク側では、受信信号の誤り率が所定値(サービス種別毎に決められたQoS値)になるように、ネットワーク側の受信レベルに換算して受信レベルが閾値よりも高いか否かに基づいて、各セルから移動局に向けて送信電力の増加又は減少が指示される。移動局側では、各セルからの指示に従って所定のアルゴリズムにより送信電力を増加するか減少するかを決定して送信電力を更新する。これにより、移動局側は、ネットワーク側の受信信号の誤り率がQoSを満足し、かつ必要最小限の電力となるように送信電力を更新する。なお、各セルから送信される高速送信電力制御情報は、送信電力の増加又は減少を要求する2値情報である。
そこで、本実施の形態1では、各セルでの上り通信状態を判定するため、高速送信電力制御情報の伝達される頻度が高いことを考慮して、高速送信電力制御情報により指示される送信電力の増加と減少の各要求数を計数する。例えば、ソフトハンドオーバに係る下り通信に関する最適セル選択のために、最適セル選択部16では、受信レベル測定部13により測定された近隣セルそれぞれの受信レベルを平均化しながら監視する。
同時に、ソフトハンドオーバに係る上り通信に関する最適セル選択のために、最適セル選択部16は、送信電力制御部15に入力される高速送信電力制御情報を参照し、通信相手の各セルについて送信電力の増加と減少の各要求回数を集計しながら監視する。その集計の具体例として、100ms毎にその間の送信電力の増加要求と減少要求の回数の差分を取り、その差分データを加重平均を取りながら数秒分を保持する。但し、ここで挙げた100msの期間や平均化の方法については、運用において最適化されるべきであり、本発明を制限するものではない。
一般的に、ソフトハンドオーバの通信相手先として同時に通信可能なセルの最大数は有限であり、その最大数は移動局の能力として、予め決められている。また、ソフトハンドオーバに関わる最適セル検出の処理として、新規の良好セル検出処理、通信中セルの劣化検出処理、通信中セルと新規の良好セルとの適正入れ替わり検出処理を行う。
次に動作について説明する。
本実施の形態1による携帯電話装置では、上述した新規の良好セル検出処理、通信中セルの劣化検出処理、通信中セルと新規の良好セルとの適正入れ替わり検出処理を、通信相手先として通信中のセル数に応じて実行する。
本実施の形態1による携帯電話装置は、通信相手先として通信中のセル数が同時に通信可能なセルの最大数に達していない場合に新規の良好セル検出処理を繰り返し実行する。最適セル選択部16は、受信レベル測定部13で測定された通信相手先でないセルの共通パイロットチャネル信号の受信レベルと通信相手先であるセルの共通パイロットチャネル信号の受信レベルとを比較する。このとき、通信相手先でない側の受信レベルが、通信相手先である各セルの受信レベルとオフセット値とによって決定される閾値を一定以上の時間上回る場合、その検出をプロトコル処理部14を通じてネットワーク側に通知する。
図2は、実施の形態1の携帯電話装置による通信中セルの劣化判定処理を示すフローチャートであり、この図に沿って説明する。
最適セル選択部16は、それまでのハンドオーバ処理による通信相手先セルの追加、削除、入れ替えの結果から、その時点で通信相手先として通信中のセル数が2以上であるか否かを判定する(ステップST1)。このとき、通信中のセル数が1であれば、通信中セルの劣化検出処理を終了する。また、通信中のセル数が2以上であれば、ステップST2の処理に移行して、受信レベル測定部13から通信相手先である各セルの共通パイロットチャネル信号の受信レベル(下り受信レベル)を取得する。
次に、最適セル選択部16は、通信相手先である各セルの共通パイロットチャネル信号の受信レベルとオフセット値から、通信中セルとの間の通信品質劣化を判定するための受信レベルに関する閾値を計算する(ステップST3)。ここでは、接続の継続を許容する最低限の受信レベルを閾値として算出する。
続いて、最適セル選択部16は、通信相手先である各セルの中で、共通パイロットチャネル信号の受信レベルが最低であるセルの受信レベルが、予め設定した判定時間以上、ステップST3で算出した閾値を下回るか否かを判定する(ステップST4)。このとき、当該時間以上、閾値を下回らなければ、通信中セルの通信品質劣化が検出されなかったものとして処理を終了する。一方、前記判定時間以上、閾値を下回る場合、最適セル選択部16は、下り信号について通信品質劣化を検出したものと判断して、ステップST5の処理に移行する。
最適セル選択部16は、ステップST5において、下り信号の通信品質劣化が検出されたセルにおける送信電力の減少要求よりも増加要求が多い場合、又は、ステップST6において、それ以外のセルの中に送信電力の増加要求よりも減少要求が多いセルが存在する場合が比較結果として得られると、下り信号の通信品質劣化が検出されたセルが、上り信号の通信品質の確保に貢献しておらず、上り及び下りの信号通信品質が共に劣化していると判断して、その検出をプロトコル処理部14を通じてネットワーク側に通知する(ステップST7)。
一方、ステップST5において、下り信号の通信品質劣化が検出されたセルにおける送信電力の増加要求よりも減少要求が多く、かつ、それ以外の全セルについては送信電力の減少要求よりも増加要求が多い場合が比較結果として得られると、最適セル選択部16は、その下り信号の通信品質劣化が検出されたセルが、上り信号の通信品質の確保には貢献しているものと判断し、上り及び下りを総合した信号通信品質が劣化していないことから、ネットワーク側へ通知せず、下り信号についての劣化検出は保留して通信中セルの劣化検出は保留して通信中セルの劣化検出処理を終了する。
続いて、最適セル選択部16は、その時点での通信相手先として通信中セルの数が、同時に通信可能なセルの最大数と等しい場合に、通信中セルと新規の良好セルとの適正入れ替わり検出処理を繰り返し実行する。
具体的な処理としては、最適セル選択部16が、受信レベル測定部13で測定された通信相手先でないセルの共通パイロットチャネル信号(下り信号)の受信レベルが、同様に受信レベル測定部13で測定された通信相手先である各セルの中で最低の受信レベルであるセルの受信レベルとオフセット値とによって決定される閾値を一定時間以上、上回る場合、その検出をプロトコル処理部14を通じてネットワーク側に通知する。
ネットワーク側では、上述した3つの最適セル選択処理によるソフトハンドオーバ要因の検出が通知されると、基地局装置に対して、通知された検出内容に応じて、良好なセルを移動局の通信相手先に追加する処理、劣化したセルを移動局の通信相手先から削除する処理、良好なセルと劣化したセルとを移動局の通信相手先から入れ替える処理に必要な制御を行う。また、これと同時に、ネットワーク側は、移動局のプロトコル処理部14に対して移動局側で上記処理に応じて必要な制御をレイヤ3メッセージにて指示する。
移動局側のプロトコル処理部14では、その指示となるレイヤ3メッセージを受信すると、その指示に従い、制御部5が、自らの制御状態を変更すると共に、通信相手先からセルの追加、削除、入れ替えとなるよう受信機部4を制御し、ソフトハンドオーバを実現する。
以上のように、この実施の形態1によれば、ソフトハンドオーバのための最適セル選択要件として、通信相手先の各セルについて上り信号の通信品質の確保に対する貢献度を勘案するように構成したので、上り及び下りの通信状態が非対称となっている場合であっても、通信品質に対する貢献度の高いセルの削除による上り信号の通信品質の劣化が発生せず、通信の安定性を向上させることが可能となる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、上り信号の通信品質を判定するために通信相手先の各セルについて送信電力の増加と減少の各要求回数を集計する例を示した。これに対して、本実施の形態2は、通信相手先の全セルについての送信電力の増加又は減少要求と、合成された増加/減少要求とが一致した回数を計数し、各セルの一致した回数を比較することで、その回数が多いセルほど、上り信号の通信品質の確保に貢献していると判断するものである。
一般的に、CDMA方式の携帯電話装置による上り信号の送信電力の制御において、送信電力制御部15は、通信相手の各セルからの送信電力の増加要求及び減少要求を総合的に判断して合成し、その結果に従って送信電力を増減する。
その合成の方法は、遠近問題の解決のため、上り送信電力が必要最小限に抑えられるように、最適化されたアルゴリズムに基づくものである必要がある。このアルゴリズムは移動局により工夫されたものとなるが、その一例として、全てのセルからの要求が送信電力の増加であった場合に送信電力を増加し、いずれか一つのセルからの要求が送信電力の減少であった場合には、送信電力を減少するものがある。
そこで、本実施の形態2では、上述のように、全ての通信相手先のセルについて、送信電力の増加又は減少要求と、合成された増加要求及び減少要求が一致した回数を計数し、各セルの一致した回数を比較することで、その回数が多いセルほど、上り信号の通信品質の確保に貢献していると判断する。
実施の形態2の携帯電話装置は、上記実施の形態1と基本的な構成は同一であるが、送信電力制御部15が各セルについての送信電力の増加要求及び減少要求に加え、合成後の増加/減少要求を最適セル選択部16に受け渡す点で異なる。
次に動作について説明する。
実施の形態2では、通信中セルの劣化検出処理のうち、上り信号の劣化検出が上記実施の形態1と異なる。そこで、図3に示す実施の形態2の携帯電話装置による通信中セルの劣化判定処理のフローチャートを用いて、上り信号の劣化検出処理を主に説明する。
先ず、最適セル選択部16は、それまでのハンドオーバ処理による通信相手先セルの追加、削除、入れ替えの結果からその時点で通信相手先として通信中のセル数が2以上であるか否かを判定する(ステップST1)。このとき、通信中のセル数が1であれば、劣化検出処理を終了する。また、通信中のセル数が2以上であれば、ステップST2の処理に移行して、受信レベル測定部13から通信相手先である各セルの共通パイロットチャネル信号の受信レベル(下り受信レベル)を取得する。
次に、最適セル選択部16は、通信相手先である各セルの共通パイロットチャネル信号の受信レベルとオフセット値から、通信中セルの通信品質劣化を判定するための受信レベルに関する閾値を計算する(ステップST3)。ここでは、接続の継続を許容する最低限の範囲の受信レベルを閾値として算出する。
続いて、最適セル選択部16は、通信相手先である各セルの中で、共通パイロットチャネル信号の受信レベルが最低であるセルの受信レベルが、予め設定した判定時間以上、ステップST3で算出した閾値を下回るか否かを判定する(ステップST4)。
ステップST4において、前記判定時間以上、閾値を下回る場合、最適セル選択部16は、通信相手先である各セルからの送信電力の増加要求及び減少要求と、送信電力制御部15による合成後の増加/減少要求とが一致した回数を基に上り信号の通信品質を判定する。ここで、最適セル選択部16は、ステップST5aにおいて、下り信号の通信品質劣化が検出されたセルにおける送信電力の増加要求及び減少要求と、合成後の増加/減少要求とが一致する回数が一致しない回数よりも少ない、又は、ステップST6aにおいて、それ以外のセルの中に送信電力の増加要求及び減少要求と、合成後の増加/減少要求とが一致する回数が一致しない回数よりも多いセルが存在する場合、当該下り信号の通信品質の劣化が検出されたセルが、上り信号の通信品質の確保にも貢献していないものと判断して、上り及び下りの信号通信品質が共に劣化しているため、その検出をプロトコル処理部14を通じてネットワーク側に通知する(ステップST7)。
一方、ステップST5aにおいて、下り信号の通信品質劣化が検出されたセルにおける送信電力の増加要求及び減少要求と、合成後の増加/減少要求とが一致する回数が一致しない回数よりも多く、かつ、ステップST6aにおいて、それ以外の全セルについては送信電力の増加要求及び減少要求と、合成後の増加/減少要求とが一致する回数が一致しない回数よりも少ない場合、最適セル選択部16は、当該下り信号の通信品質の劣化が検出されたセルが、上り信号の通信品質の確保には貢献しているものと判断し、上り及び下りを総合した信号通信品質が劣化していないことから、ネットワーク側へ通知せず、下り信号についての通信品質の劣化検出は保留して通信中セルの劣化検出処理を終了する。
続いて、最適セル選択部16は、その時点での通信相手先として通信中のセル数が、同時に通信可能なセルの最大数と等しい場合に、通信中セルと新規の良好セルとの適正入れ替わり検出処理を繰り返し実行する。
具体的な処理としては、最適セル選択部16が、受信レベル測定部13で測定された通信相手先でないセルの共通パイロットチャネル信号(下り信号)の受信レベルが、同様に受信レベル測定部13で測定された通信相手先である各セルの中で最低の受信レベルであるセルの受信レベルとオフセット値とによって決定される閾値を一定時間以上、上回る場合、その検出をプロトコル処理部14を通じてネットワーク側に通知する。
ネットワーク側では、上述の3つのソフトハンドオーバ要因が通知されると、基地局装置に対して、通知された検出内容に応じて、良好なセルと劣化したセルとを移動局の通信相手先から入れ替える処理に必要な制御を行う。また、これと同時に、ネットワーク側は、移動局のプロトコル処理部14に対して移動局側で上記処理に応じて必要な制御をレイヤ3メッセージにて指示する。
移動局側のプロトコル処理部14では、その指示となるレイヤ3メッセージを受信すると、その指示に従い、制御部5が、自らの制御状態を変更すると共に、通信相手先からセルの入れ替えとなるよう受信機部4を制御しソフトハンドオーバを実現する。
以上のように、この実施の形態2によれば、通信相手先の各セルの上り信号の通信品質を判定するにあたり、各セルからの送信電力制御要求の増加要求及び減少要求と、送信電力制御部15による合成後の増加/減少要求とを比較し、それらが一致したか否かを考慮する構成としたので、より判定の精度の向上が図られ、かつ通信の安定性を向上することが可能となる。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、通信相手先である各セルからの送信電力の増加要求及び減少要求と、合成後の増加/減少要求との一致度によって上り信号の通信品質を判定する例を示した。これに対し、本実施の形態3は、これらの情報に加え、送信停止の情報も利用して上り信号の通信品質を判定するものである。
実施の形態3の携帯電話装置は、上記実施の形態1と基本的な構成は同一であり、上記実施の形態2と同様に、送信電力制御部15が各セルについての送信電力の増加要求及び減少要求と合成後の増加/減少要求とを最適セル選択部16に受け渡すが、送信停止の情報が受信された場合にはそれも受け渡す点で異なる。
CDMA方式の通信においては、下り個別チャネル信号の劣化により同期が確保ができない場合、他の移動局の上り信号への干渉を防止するために上り送信が停止される。このように上り送信が停止していると、上り信号の通信品質を判定することができない。
そこで、本実施の形態3では、最適セル選択部16が、送信電力制御部15からの送信停止の情報により送信停止を認識すると、この送信停止時において無条件に各セルからの送信電力の増加要求及び減少要求と合成後の増加/減少要求とが一致しなかったものとして集計を行う。
以上のように、この実施の形態3によれば、通信相手先の各セルの上り信号の通信品質を判定するにあたり、送信停止の状態も考慮する構成としたので、より正確な品質判定によるハンドオーバが可能となり、通信の安定性を向上することが可能となる。
この発明の実施の形態1による携帯電話装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の携帯電話装置による通信中セルの劣化判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態2の携帯電話装置による通信中セルの劣化判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 アンテナ、2 送受信信号分離部、3 送信機部、4 受信機部、5 制御部、6 符号部、7 信号拡散部、8 無線送信機、9 無線受信機、10 信号逆拡散部、11 受信合成部、12 復号部、13 受信レベル測定部、14 プロトコル処理部(切換処理部)、15 送信電力制御部、16 最適セル選択部(セル選択部)。

Claims (6)

  1. 複数の基地局がカバーするセルから、一つ以上の接続可能なセルに対して通信相手先セルを切り換える携帯電話装置において、
    下り信号の受信レベルに応じて下り信号の通信品質を判定し、上り信号の送信電力を決定するための送信電力制御情報に基づいて上り信号の通信品質を判定し、当該判定結果を基に通信相手先として追加又は削除すべきセルを選択するセル選択部と、
    前記セル選択部による選択結果に応じて通信相手先セルの追加又は削除を実行して前記通信相手先セルを切り換える切換処理部とを備えたことを特徴とする携帯電話装置。
  2. セル選択部は、上り信号の送信電力制御情報における送信電力の減少要求数と増加要求数に応じて、上り信号の通信品質を判定することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
  3. セル選択部は、上り信号の送信電力制御情報における送信電力の増加要求及び減少要求と、上り信号の送信電力制御における増加又は減少制御との一致する回数に応じて、上り信号の通信品質を判定することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
  4. セル選択部は、下り信号の通信品質が劣化していると判定したセルについて送信電力制御情報における上り信号の送信電力の減少要求数より増加要求数が多い旨が検出され、当該セル以外のセルで送信電力の増加要求数より減少要求数が多いセルの存在が検出されると、前記下り信号の通信品質が劣化していると判定したセルを通信相手先セルから削除すべきセルとして選択することを特徴とする請求項2記載の携帯電話装置。
  5. セル選択部は、通信相手先の全セルのうち下り信号の通信品質が劣化していると判定したセルが、送信電力制御情報における上り信号の送信電力の増加要求及び減少要求と、上り信号の送信電力制御における増加又は減少制御との一致する回数が最も少ない旨が検出されると、前記下り信号の通信品質が劣化していると判定したセルを通信相手先セルから削除すべきセルとして選択することを特徴とする請求項3記載の携帯電話装置。
  6. セル選択部は、上り信号の送信停止が要求された場合、送信停止時には送信電力制御情報における上り信号の送信電力の増加要求及び減少要求と上り信号の送信電力制御における増加又は減少制御とが一致しなかったものと判定することを特徴とする請求項5記載の携帯電話装置。
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