JP2007079621A - Jv方式発注契約支援システムおよびjv方式発注契約方法 - Google Patents

Jv方式発注契約支援システムおよびjv方式発注契約方法 Download PDF

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Abstract

【課題】最大限の効果が得られるように地元活用型共同企業体を構成する会社を決定することができるJV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法を提供する。
【解決手段】JV方式発注契約支援システム1は、JV方式発注契約支援サーバ10と、JV方式発注契約支援サーバ10と相互に接続された端末装置20とを具備する。JV方式発注契約支援サーバ10は、大手企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる地元企業を選択する出席会社選択部11と、出席会社選択部11において選択された大手企業および地元企業を表わす出席会社選択データを端末装置20に送信するデータ送受信部14とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、JV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法に関し、特に、地元企業を構成会社として結成された地元活用型の共同企業体(JV)と契約するのに用いられるJV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法に関する。
一般に、工事内容(工事規模、施工場所、工事内容および工期など)によって単体企業による施工が困難であると考えられる場合や、建設会社などが保有している得意分野を組み合せることにより工事の施工メリットが得られる場合(たとえば、大手建設会社および中堅建設会社が保有している資機材購買力や技術力などと地元建設会社の地域密着性や即応性などとを組み合わせることによりコスト低減および円滑な施工が期待できる場合、建設会社が保有している技術力、機材および施工実績などを組み合わせることにより品質、安全および工期などが確保できる場合)、および、これから発注する工事が既に共同企業体に発注済みの工事の関連工事である場合には、工事を共同企業体に発注して、発注工事ごとに共同企業体を結成することがなされている。
また、地元建設会社などの活用を図るために、大手建設会社(スーパーゼネコン)または中堅建設会社(中堅ゼネコン)と地元建設会社との組合せにより地元活用型の共同企業体を結成する場合には、その組合せおよび出資比率は発注元会社が決定し指定した上で、発注する工事の見積依頼が行われている。
なお、この場合には、円滑かつ適正な共同企業体の運営を行うために、共同企業体の代表会社(幹事会社)は大手建設会社または中堅建設会社とし、地元建設会社は共同企業体の構成会社としている。
なお、下記の特許文献1には、元請業者における各種専門業者の選定,請負契約を含めた管理作業などを、通信手段,コンピュータなどを用いて実行することにより、時間の効率化と情報の活用化を進め、建設工事における実際的な生産性の向上を図るために、建設工事の元請のコンピュータと、その元請が外注するその工事に関係する専門業者のコンピュータとの間において、インターネットを介して受注,発注の処理を行うことにより、任意の時間に客観的に情報を検討することを可能にし、時間の効率化と情報の活用化を進め、業務の効率化を図り、建設工事における生産性を向上させる建設業ネットシステムが開示されている。
また、下記の特許文献2には、複数の企業で構成される建設現場のネットワークシステムにおいて各作業所間のデータの共有及びセキュリティを両立するために、各企業単体をセグメントとするIPアドレス体系を確立し、企業単体のセグメント番号と同じセグメント番号を持つ複数のポートと、共有データメモリと、ルーティング制御部とを有する現場BOXをJV現場に設置し、ルーティング制御部が同一セグメント番号間のポートは開くが異なるセグメント番号間のポートは開かないようにルーティング制御を行う建設現場用サーバが開示されている。
特開2002−334244号公報 特開2003−085238号公報
しかしながら、地元活用型の共同企業体を結成するためにその組合せおよび出資比率を発注元会社が決定する際に、発注元会社は、たとえば、大手建設会社が保有している資機材購買力や技術力などと地元建設会社の地域密着性や即応性などとを組み合わせることによりコスト低減および円滑な施工を図るようにしたり、建設会社が保有している技術力、機材および施工実績などを組み合わせることにより品質、安全および工期などが確保できるようにしたりしているが、発注する工事に対して、決定した組合せが最大限の効果を実際に得られるものなのかどうかは不明瞭である。また、組合せによっては、従来以上の効果が得られる場合も想定される。
本発明の目的は、最大限の効果が得られるように結成された共同企業体と契約することができるJV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法を提供することにある。
本発明のJV方式発注契約支援システム(1)は、JV方式発注契約支援サーバ(10)と、該JV方式発注契約支援サーバと相互に接続された端末装置(20)とを具備するJV方式発注契約支援システムであって、前記JV方式発注契約支援サーバが、大手企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる地元企業を選択する出席会社選択部(11)と、該出席会社選択部において選択された大手企業および地元企業を表わす出席会社選択データを前記端末装置に送信するデータ送受信部(14)とを備えることを特徴とする。
ここで、前記JV方式発注契約支援サーバが、前記端末装置から前記データ送受信部を介して入力される発注工事データに基づいて、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを決定する共同企業体構成決定部(12)をさらに備えてもよい。
前記JV方式発注契約支援サーバが、前記発注工事データに含まれている材料比率と、前記共同企業体構成決定部から入力される、かつ、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを表わす共同企業体構成データとに基づいて、共同企業体を構成する代表会社と構成会社との出資比率を算出する出資比率算出部(13)をさらに備えてもよい。
前記大手企業用の評価項目と前記地元企業用の評価項目とについて評価の重みが複数に分類されており、前記出席会社選択部が、大手企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択してもよい。
前記出席会社選択部が、所在地が発注工事の施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にない地元企業を先ず除外したのち、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択してもよい。
前記出席会社選択部が、説明会開催日から工事着工日までの期間に応じて、説明会に出席させる大手企業および地元企業の数を決定してもよい。
本発明のJV方式発注契約方法は、JV方式発注契約支援サーバ(10)を用いて説明会に出席させる大手企業および地元企業を選択して、該選択された大手企業および地元企業による個別の共同企業体結成の協議が成立した複数の共同企業体結成希望会社のうちの1つと契約するJV方式発注契約方法であって、前記JV方式発注契約支援サーバの出席会社選択部(11)が、大手企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる地元企業を選択するステップ(S12)と、前記JV方式発注契約支援サーバのデータ送受信部(14)が、該JV方式発注契約支援サーバと相互に接続された端末装置(20)に、前記出席会社選択部において選択された大手企業および地元企業を表わす出席会社選択データを送信するステップ(S13)と、前記端末装置が、前記JV方式発注契約支援サーバから送信されてくる出席会社選択データによって表わされる前記選択された大手企業および地元企業を表示するステップ(S13)と、発注元会社が、前記端末装置に表示された大手企業および地元企業に対する説明会を行うステップ(S14)と、前記選択された大手企業および地元企業が、共同企業体結成の協議を個別に行うステップ(S15)と、前記JV方式発注契約支援サーバを用いて、協議が成立した複数の共同企業体結成希望会社のうちの1つを契約予定先共同企業体結成希望会社として決定するステップ(S16〜S22)とを具備することを特徴とする。
ここで、前記決定するステップ(S16〜S22)が、前記JV方式発注契約支援サーバの共同企業体構成決定部(12)が、前記端末装置から前記データ送受信部を介して入力される発注工事データに基づいて、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを決定するステップ(S17)と、前記JV方式発注契約支援サーバの出資比率算出部(13)が、前記発注工事データに含まれている材料比率と、前記共同企業体構成決定部から入力される、かつ、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを表わす共同企業体構成データとに基づいて、共同企業体を構成する代表会社と構成会社との出資比率を算出するステップ(S18)とを含んでもよい。
前記大手企業用の評価項目と前記地元企業用の評価項目とについて評価の重みが複数に分類されており、前記出席会社選択部が、大手企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択してもよい。
前記出席会社選択部が、所在地が発注工事の施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にない地元企業を先ず除外したのち、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択してもよい。
本発明のJV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法は、以下の効果を奏する。
(1)説明会に出席させる大手企業および地元企業をJV方式発注契約支援システムによって選択したのち、選択された大手企業および地元企業によって共同企業体結成の協議を個別に行わせることにより、自主結成型の共同企業体が結成されるので、最大限の効果が得られる共同企業体を結成することができる。
(2)大手企業用の評価項目と地元企業用の評価項目とについて評価の重みを複数に分類しておき、出席会社選択部により、大手企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択することにより、客観的に代表会社および構成会社の候補を選択することができる。
(3)出席会社選択部により、所在地が発注工事の施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にない地元企業を先ず除外したのち、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択することにより、地元活用型の共同企業体を構成することができる。
最大限の効果が得られるように結成された共同企業体と契約するという目的を、JV方式発注契約支援システムによって、大手企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる地元企業を選択したのち、選択された大手企業および地元企業によって共同企業体結成の協議を個別に行わせることにより実現した。
以下、本発明のJV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施例によるJV方式発注契約支援システム1は、図1に示すように、JV方式発注契約支援サーバ10と、JV方式発注契約支援サーバ10と社内LANなどを用いて相互に接続された端末装置20とを具備する。
JV方式発注契約支援サーバ10は、出席会社選択部11と、共同企業体構成決定部12と、出資比率算出部13と、データ送受信部14とを備える。また、出席会社選択部11、共同企業体構成決定部12および出資比率算出部13は、構成決定項目データベース(構成決定項目DB)51、登録取引先データベース(登録取引先DB)52、出資比率データベース(出資比率DB)53および評価項目データベース(評価項目DB)54にアクセス可能とされている。
構成決定項目データベース51には、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを決定するために用いられる項目(後述する発注工事データに含まれている工事内容、工事規模、工事予算額および工事期間を含む。)について「複雑」、「普通」および「簡易」の3つに分類した構成決定項目表が格納されている。表1に、構成決定項目データベース51に格納されている構成決定項目表の一例を示す。
Figure 2007079621
登録取引先データベース52には、大手企業である大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社については、以下に示す項目などに関する登録取引先データが各社ごとに格納されている。
(1)工事内容ごとの当社契約実績額
(2)工事内容ごとの社外契約実績額
(3)建築工事当社契約実績額
(4)建築工事社外契約実績額
(5)至近年における反社会的行為の有無(贈賄,談合,請負災害など)
(6)至近年における当社からの取引制限措置の有無
(7)至近年における社外からの取引制限措置の有無
(8)至近年における社外調査機関による評価結果の良否
(9)至近年における当該工事内容の施工実績の有無
また、登録取引先データベース52には、地元建設会社(地元企業)については、以下に示す項目などに関する登録取引先データが各社ごとに格納されている。
(1)工事内容ごとの当社契約実績額
(2)工事内容ごとの社外契約実績額
(3)建築工事当社契約実績額
(4)建築工事社外契約実績額
(5)工事会社ランク(県ランク)
(6)至近年における反社会的行為の有無(贈賄,談合,請負災害など)
(7)至近年における当社からの取引制限措置の有無
(8)至近年における社外からの取引制限措置の有無
(9)至近年における社外調査機関による評価結果の良否
(10)至近年における当該工事内容の施工実績の有無
なお、大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社(大手企業)は、資本金が500億円以上の建設会社を大手建設会社とし、資本金が200億円以上500億円未満の建設会社を準大手建設会社とし、資本金が200億円未満の建設会社を中堅建設会社とすることにより、3つにグループ分けされている。
出資比率データベース53には、代表会社および構成会社の数と材料比率(材料費と工事費との合計に対する材料費の比率)とに応じて代表会社と構成会社との出資比率の基準値、上限および下限が規定された出資比率表が格納されている。表2に、出資比率データベース53に格納されている出資比率表の一例を示す。
Figure 2007079621
評価項目データベース54には、説明会に出席させる大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社(大手企業)を選択するための大手企業用の各評価項目(登録取引先データベース52に格納されている上述した大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社の登録取引先データの項目を含む。)について「多い・高い」、「普通」および「少ない・低い」の3つに分類した(すなわち、評価の重みを3つに分類した)評価項目表(以下、「大手企業用評価項目表」と称する。)と、説明会に出席させる地元建設会社(地元企業)を選択するための地元企業用の各評価項目(登録取引先データベース52に格納されている上述した地元建設会社の登録取引先データの項目を含む。)について「多い・高い」、「普通」および「少ない・低い」の3つに分類した(すなわち、評価の重みを3つに分類した)評価項目表(以下、「地元企業用評価項目表」と称する。)とが格納されている。表3および表4に、大手企業用評価項目表および地元企業用評価項目表の一例をそれぞれ示す。
Figure 2007079621
出席会社選択部11は、端末装置20からデータ送受信部14を介して入力される着工期間データによって表わされる説明会開催日から工事着工日までの期間に応じて、以下のようにして、説明会に出席させる大手企業および地元企業の数を決定する。
(1)説明会開催日から工事着工日までの期間が4ヶ月以上の場合は、次の(a)から(c)のいずれか
(a)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社(大手企業)も地元建設会社(地元企業)も無制限。
(b)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社は無制限、地元建設会社は上位10社。
(c)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社は上位10社、地元建設会社は無制限。
(2)説明会開催日から工事着工日までの期間が2ヶ月以上3ヶ月未満の場合は、次の(a)から(c)のいずれか
(a)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社も地元建設会社も無制限。
(b)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社は上位2社、地元建設会社は無制限。
(c)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社も地元建設会社も上位15社。
(3)説明会開催日から工事着工日までの期間が2ヶ月未満の場合は、次の(a)および(b)のいずれか
(a)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社も地元建設会社も無制限。
(b)大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社も地元建設会社も上位5社。
大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社の数社と地元建設会社の数社とを説明会に出席させる場合には、出席会社選択部11は、端末装置20からデータ送受信部14を介して入力される発注工事データと、登録取引先データベース52から読み出した大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社の登録取引先データとに基づいて、評価項目データベース54に格納されている大手企業用評価項目表および地元企業用評価項目表を参照して、説明会に出席させる大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社を選択する。
たとえば、出席会社選択部11は、「至近年における反社会的行為が有(贈賄,談合,請負災害など)」、「至近年における当社からの取引制限措置が有」、「至近年における社外からの取引制限措置が有」、「至近年における社外調査機関による評価結果が否」および「至近年における当該工事内容の施工実績が無」などの所定の評価項目について1つでも該当する大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社を除外したのち、大手企業用評価項目表の評価項目について「多い・高い」および「普通」の評価項目の数が多い上位数社の大手建設会社、準大手建設会社または中堅建設会社を選択する。
また、出席会社選択部11は、「本社や営業所などが施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にない」、「至近年における反社会的行為が有(贈賄,談合,請負災害など)」、「至近年における当社からの取引制限措置が有」、「至近年における社外からの取引制限措置が有」、「至近年における社外調査機関による評価結果が否」および「至近年における当該工事内容の施工実績が無」などの所定の評価項目について1つでも該当する地元建設会社を除外したのち、地元企業用評価項目表の評価項目について「多い・高い」および「普通」の評価項目の数が多い上位数社の地元建設会社を選択する。
出席会社選択部11は、選択した大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社を表わす出席会社選択データをデータ送受信部14に出力する。
共同企業体構成決定部12は、発注工事データに含まれている工事内容、工事規模、工事予算額および工事期間について「複雑」、「普通」および「簡易」に分類したときの「複雑」の数に応じて、構成決定項目データベース51に格納されている構成決定項目表(表1参照)を参照して、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せ(すなわち、大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社をどのように組み合わせて共同企業体を構成するか)とを決定し、決定した共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを表わす共同企業体構成データを出資比率算出部13およびデータ送受信部14に出力する。
たとえば、共同企業体構成決定部12は、以下のようにして、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを決定する。
(1)「複雑」の数が0個である場合
代表会社および構成会社の数を2社とし、共同企業体の組合せを中堅建設会社1社(代表会社)および地元建設会社1社(構成会社)とする。
(2)「複雑」の数が1個である場合
代表会社および構成会社の数を3社とし、共同企業体の組合せを中堅建設会社2社(代表会社1社と構成会社1社)および地元建設会社1社(構成会社)とする。
(3)「複雑」の数が2個である場合
代表会社および構成会社の数を3社とし、共同企業体の組合せを準大手建設会社1社(代表会社)、中堅建設会社1社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社)とする。
(4)「複雑」の数が3個である場合
代表会社および構成会社の数を4社とし、共同企業体の組合せを大手建設会社1社(代表会社)、中堅建設会社2社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社)とする。
(5)「複雑」の数が4個である場合
代表会社および構成会社の数を5社とし、共同企業体の組合せを大手建設会社2社(代表会社1社と構成会社1社)、中堅建設会社2社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社)とする。
(6)「複雑」の数が5個である場合
代表会社および構成会社の数を5社とし、共同企業体の組合せを大手建設会社3社(代表会社1社と構成会社2社)、中堅建設会社1社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社)、または、大手建設会社4社(代表会社1社と構成会社3社)および地元建設会社1社(構成会社)とする。
出資比率算出部13は、発注工事データに含まれている材料比率と共同企業体構成決定部12から入力される共同企業体構成データに基づいて、出資比率データベース53に格納されている出資比率表(表2参照)を参照して、代表会社と構成会社との出資比率を算出する。また、出資比率算出部13は、算出した出資比率を表わす出資比率データをデータ送受信部14に出力する。
たとえば、出資比率算出部13は、以下のようにして、材料比率から工事比率を引いた値を考慮して、代表会社と構成会社との出資比率を決定する。
(1)代表会社1社および構成会社1社の場合には、代表会社出資比率=60%および構成会社出資比率=40%を基準値として、材料比率により加除する。
(a)材料費60%および工事費40%の場合
[材料費60%−工事費40%]÷2=10%
代表会社出資比率=60%(基準値)+10%=70%
構成会社出資比率=40%(基準値)−10%=30%
(b)材料費70%および工事費30%の場合
[材料費70%−工事費30%]÷2=20%
代表会社出資比率=60%(基準値)+20%=80%
構成会社出資比率=40%(基準値)−20%=20%
(2)代表会社1社および構成会社2社の場合には、代表会社出資比率=60%および構成会社出資比率=20%(各社)を基準値として、材料比率により加除する。ただし、代表会社出資比率=70%および構成会社出資比率=15%(各社)を上限とし、代表会社出資比率=50%および構成会社出資比率=25%(各社)を下限とする。
(a)材料費60%および工事費40%の場合
[材料費60%−工事費40%]÷2=10%
代表会社出資比率=60%(基準値)+10%=70%
構成会社出資比率=20%(基準値)−10%/2=15%(各社)
(b)材料費40%および工事費60%の場合
[材料費40%−工事費60%]÷2=−10%
代表会社出資比率=60%(基準値)+(−10%)=50%
構成会社出資比率=20%(基準値)−(−10%/2)=25%(各社)
(3)代表会社1社および構成会社3社の場合には、代表会社出資比率=40%、構成会社出資比率=25%(1社)、構成会社出資比率=20%(1社)および構成会社出資比率=15%(1社)を基準値として、材料比率により加除する。ただし、代表会社出資比率=50%、構成会社出資比率=20.8%(1社)、構成会社出資比率=16.7%(1社)および構成会社出資比率=12.5%(1社)を上限とし、代表会社出資比率=30%、構成会社出資比率=29.2%(1社)、構成会社出資比率=23.3%(1社)および構成会社出資比率=17.5%(1社)を下限とする。
(a)材料費60%および工事費40%の場合
[材料費60%−工事費40%]÷2=10%
代表会社出資比率=40%(基準値)+10%=50%
構成会社出資比率=25%(基準値)−10%×(25%/(25%+20%+15%))=25%−4.2%=20.8%(1社)
構成会社出資比率=20%(基準値)−10%×(20%/(25%+20%+15%))=20%−3.3%=16.7%(1社)
構成会社出資比率=15%(基準値)−10%×(15%/(25%+20%+15%))=15%−2.5%=12.5%(1社)
(b)材料費40%および工事費60%の場合
[材料費40%−工事費60%]÷2=−10%
代表会社出資比率=40%(基準値)+(−10%)=30%
構成会社出資比率=25%(基準値)−(−10%)×(25%/(25%+20%+15%))=25%−(−4.2%)=29.2%(1社)
構成会社出資比率=20%(基準値)−(−10%)×(20%/(25%+20%+15%))=20%−(−3.3%)=23.3%(1社)
構成会社出資比率=15%(基準値)−(−10%)×(15%/(25%+20%+15%))=15%−(−2.5%)=17.5%(1社)
(4)代表会社1社および構成会社4社の場合には、代表会社出資比率=35%、構成会社出資比率=25%(1社)、構成会社出資比率=15%(2社)および構成会社出資比率=10%(1社)を基準値として、材料比率により加除する。ただし、代表会社出資比率=45%、構成会社出資比率=21.1%(1社)、構成会社出資比率=12.7%(2社)および構成会社出資比率=8.5%(1社)を上限とし、代表会社出資比率=30.0%、構成会社出資比率=27.0%(1社)、構成会社出資比率=16.1%(2社)および構成会社出資比率=10.8%(1社)を下限とする。
(a)材料費60%および工事費40%の場合
[材料費60%−工事費40%]÷2=10%
代表会社出資比率=35%(基準値)+10%=45%
構成会社出資比率=25%(基準値)−10%×(25%/(25%+15%×2+10%))=25%−3.9%=21.1%(1社)
構成会社出資比率=15%(基準値)−10%×(15%/(25%+15%×2+10%))=15%−2.3%=12.7%(2社)
構成会社出資比率=10%(基準値)−10%×(10%/(25%+15%×2+10%))=10%−1.5%=8.5%(1社)
(b)材料費40%および工事費60%の場合
[材料費45%−工事費55%]÷2=−5%
代表会社出資比率=35%(基準値)+(−5%)=30%
構成会社出資比率=25%(基準値)−(−5%)×(25%/(25%+15%×2+10%))=25%−(−2.0%)=27.0%(1社)
構成会社出資比率=15%(基準値)−(−5%)×(15%/(25%+15%×2+10%))=15%−(−1.1%)=16.1%(2社)
構成会社出資比率=10%(基準値)−(−5%)×(10%/(25%+15%×2+10%))=10%−(−0.8%)=10.8%(1社)
データ送受信部14は、端末装置20から入力される着工期間データを受信して、受信した着工期間データを出席会社選択部11に出力したり、端末装置20から送信されてくる発注工事データを受信して、受信した発注工事データを出席会社選択部11、共同企業体構成決定部12および出資比率算出部13に出力したり、出席会社選択部11から入力される出席会社選択データ、共同企業体構成決定部12から入力される共同企業体構成データおよび出資比率算出部13から入力される出資比率データを端末装置20に送信したりする。また、データ送受信部14は、JV方式発注契約支援システム1と端末装置20との間のその他のデータの送受信も行う。
端末装置20は、発注工事データをJV方式発注契約支援サーバ10に送信するとともに、JV方式発注契約支援サーバ10から送信されてくる出席会社選択データ、共同企業体構成データおよび出資比率データを受信して、受信した出席会社選択データによって表わされる説明会に出席させる会社として選択された数社の大手建設会社、準大手建設会社または中堅建設会社および数社の地元建設会社と、受信した共同企業体構成データによって表わされる共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数および共同企業体の組合せと、受信した出資比率データによって表わされる出資比率とを表示する。
次に、本実施例によるJV方式発注契約支援システム1の動作(本発明の一実施例によるJV方式発注契約方法)について、説明会開催日から工事着工日までの期間が2ヶ月未満であり、工事内容が「社屋」で、工事規模が「10階建かつ延べ床面積が5,000m2」で、工事予算額が「30億円」で、工事期間が「2年」で、材料比率が「60%」で、施工場所が「広島市内」である工事を発注元会社が発注する場合を例として、図2および図3に示すフローチャートを参照して説明する。
発注元会社の担当者は、端末装置20を用いて、説明会開催日から工事着工日までの期間を示す着工期間データ(2ヶ月未満)と、工事内容(社屋)、工事規模(10階建かつ延べ床面積が5,000m2)、工事予算額(30億円)、工事期間(2年)、材料比率(60%)および施工場所(広島市内)を含む発注工事の内容を表わす発注工事データとを入力する。この入力された着工期間データおよび発注工事データは、端末装置20からJV方式発注契約支援サーバ10に送信される。JV方式発注契約支援サーバ10のデータ送受信部14は、端末装置20から受信した発注工事データを出席会社選択部11、共同企業体構成決定部12および出資比率算出部13に出力し、端末装置20から受信した着工期間データを出席会社選択部11に出力する(ステップS11)。
出席会社選択部11は、データ送受信部14から入力される着工期間データに基づいて、大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社の5社と地元建設会社の5社とに説明会に出席させる旨を決定すると、データ送受信部14から入力される発注工事データと、登録取引先データベース52から読み出した大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社の登録取引先データとに基づいて、評価項目データベース54に格納されている大手企業用評価項目表および地元企業用評価項目表を参照して、以下のようにして、説明会に出席させる大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社の5社と地元建設会社の5社とを選択し、選択したこれらの会社を表わす出席会社選択データをデータ送受信部14に出力する(ステップS12)。
出席会社選択部11は、たとえば、「至近年における反社会的行為が有(贈賄,談合,請負災害など)」、「至近年における当社からの取引制限措置が有」、「至近年における社外からの取引制限措置が有」、「至近年における社外調査機関による評価結果が否」および「至近年における当該工事内容の施工実績が無」などの所定の評価項目について1つでも該当する大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社を除外したのち、大手企業用評価項目表の評価項目について「多い・高い」および「普通」の評価項目の数が多い上位5社の大手建設会社、準大手建設会社または中堅建設会社を選択する。
また、出席会社選択部11は、発注工事データに含まれている施工場所(広島市内)に基づいて、所在地(本社や営業所などの所在地)が広島市内およびその近隣・周辺市区町村にない地元建設会社を先ず除外することにより、所在地が広島市内およびその近隣・周辺市区町村にある地元建設会社が優先的に選択されるようにする。次に、出席会社選択部11は、残りの地元建設会社のうち、「至近年における反社会的行為が有(贈賄,談合,請負災害など)」、「至近年における当社からの取引制限措置が有」、「至近年における社外からの取引制限措置が有」、「至近年における社外調査機関による評価結果が否」および「至近年における当該工事内容の施工実績が無」などの所定の評価項目について1つでも該当する地元建設会社を除外したのち、地元企業用評価項目表の評価項目について「多い・高い」および「普通」の評価項目の数が多い上位5社の地元建設会社を選択する。
データ送受信部14は、会社候補選択部11から入力される出席会社選択データを端末装置20に送信する。端末装置20は、JV方式発注支援サーバ10から受信した出席会社選択データによって表わされる大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社の5社と地元建設会社の5社とを表示する(ステップS13)。
発注元会社の担当者は、工事概要および発注方式などを記載した説明会用資料を作成したのち、この作成した説明会用資料を用いて、端末装置20に表示された5社の大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社と5社の地元建設会社とに対する説明会を行う(ステップS14)。
その後、5社の大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社と5社の地元建設会社とは、大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社の組合せからなる共同企業体結成の協議を個別に行う。共同企業体結成の協議が成立すると、この共同企業体結成を希望する大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社(以下、「共同企業体結成希望会社」と称する。)は、共同企業体協定書および誓約書を作成して発注元会社に提出する(ステップS15)。
発注元会社の担当者は、共同企業体結成希望会社から共同企業体協定書および誓約書が提出されると、それらを審査するために、端末装置20を用いて、JV方式発注契約サーバ10に対して、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数を決定するとともに出資比率を算出するように指示する指示信号を入力する。端末装置20は、入力された指示信号をJV方式発注契約サーバ10に送信する(ステップS16)。
JV方式発注契約サーバ10の共同企業体構成決定部12は、端末装置20からデータ送受信部14を介して入力される指示信号に応じて、構成決定項目データベース51に格納されている構成決定項目表(表1参照)を参照して、発注工事データに含まれている工事内容(社屋)、工事規模(10階建かつ延べ床面積が5,000m2)、工事予算額(30億円)および工事期間(2年)について「複雑」、「普通」および「簡易」に分類したときの「複雑」の数(2個)を求め、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数を「3社」と決定するとともに、共同企業体の組合せを「準大手建設会社1社(代表会社)、中堅建設会社1社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社)」と決定する。
共同企業体構成決定部12は、決定した共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数(3社)および共同企業体の組合せ(準大手建設会社1社(代表会社)、中堅建設会社1社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社))を表わす共同企業体構成データを出資比率算出部13およびデータ送受信部14に出力する(以上、ステップS17)。
出資比率算出部13は、共同企業体構成決定部12から入力される共同企業体構成データ(代表会社および構成会社の数(3社)と共同企業体の組合せ(準大手建設会社1社、中堅建設会社1社および地元建設会社1社))とデータ送受信部14から入力される発注工事データに含まれている材料比率(60%)とに基づいて、出資比率データベース53に格納されている出資比率表(表2参照)を参照して以下の計算を行うことにより、共同企業体の代表会社と構成会社との出資比率を「代表会社(準大手建設会社)が70%、構成会社各社(中堅建設会社および地元建設会社)が15%である」と算出する。
[材料費60%−工事費40%]÷2=10%
代表会社出資比率=60%(基準値)+10%=70%
構成会社出資比率=20%(基準値)−10%/2=15%(各社)
続いて、出資比率算出部13は、算出した出資比率(代表会社70%および構成会社各社15%)を表わす出資比率データをデータ送受信部14に出力する(以上、ステップS18)。
データ送受信部14は、共同企業体構成決定部12から入力される共同企業体構成データと出資比率算出部13から入力される出資比率データとを端末装置20に送信し、端末装置20が、共同企業体構成データによって表わされる代表会社および構成会社の数(3社)と共同企業体の組合せ(準大手建設会社1社(代表会社)、中堅建設会社1社(構成会社)および地元建設会社1社(構成会社))とを表示するとともに、出資比率データによって表わされる出資比率(代表会社70%および構成会社各社15%)を表示する(ステップS19)。
発注元会社の担当者は、端末装置20に表示された代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せと出資比率とを参照して、共同企業体結成希望会社から提出された共同企業体協定書および誓約書を審査し、審査に合格した共同企業体結成希望会社に対して見積依頼書を送付する(ステップS20)。
ここで、発注元会社の担当者は、たとえば、共同企業体協定書に記載されている代表会社および構成会社の数や共同企業体の組合せと端末装置20に表示された代表会社および構成会社の数や共同企業体の組合せとを比較したり、共同企業体協定書に記載されている出資比率と端末装置20に表示された出資比率とを比較したり、共同企業体協定書に記載されている条文、共同企業体結成時期、提出書類作成日および提出日などをチェックしたりして、共同企業体協定書および誓約書を審査する。
審査に合格した共同企業体結成希望会社は、見積依頼書を受領すると、見積書を作成したのち、作成した見積書を発注元会社に提出する(ステップS21)。
発注元会社の担当者は、提出された見積書を参照して契約予定先共同企業体結成希望会社を決定する(ステップS22)。
以上の説明では、JV方式発注契約支援サーバ10は、出席会社選択部11、共同企業体構成決定部12および出資比率算出部13を備えたが、出席会社選択部11および出資比率算出部13は必ずしも必要ではなく、発注元会社の担当者が、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せを決定したり、代表会社と構成会社との出資比率を算出したりしてもよい。
出席会社選択部11は、大手企業用評価項目表の評価項目および地元企業用評価項目表の評価項目について「多い・高い」、「普通」および「少ない・低い」と分類し、「多い・高い」および「普通」の評価項目の数が多い上位複数の大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社を選択したが、大手企業用評価項目表および地元企業用評価項目表の評価項目に付けられた評価点数の合計が大きい上位複数の大手建設会社、準大手建設会社、中堅建設会社および地元建設会社を選択してもよい。
出席会社選択部11は、表3に示した大手企業用評価項目表の代わりに表5に示す大手企業用評価項目表を参照して大手建設会社、準大手建設会社および中堅建設会社を選択してもよい。
Figure 2007079621
同様に、出席会社選択部11は、表4に示した地元企業用評価項目表の代わりに表6に示す地元企業用評価項目表を参照して地元建設会社を選択してもよい。
Figure 2007079621
また、出席会社選択部11は、表6に示した地元企業用評価項目表を参照する場合には、たとえば、地元活用型の共同企業体をより優先的に構成することができるように、「地域性(所在地)」を他の評価項目よりも重み付けした場合の評価点数の合計が大きい上位複数の地元建設会社を選択してもよい。
共同企業体構成決定部12は、工事内容、工事規模、工事予算額および工事期間について「複雑」、「普通」および「簡易」に分類したときの「複雑」の数に応じて、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数をそれぞれ決定したが、工事内容、工事規模、工事予算額および工事期間に付けた点数の合計に基づいて、または、工事予算額にのみ基づいて、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数をそれぞれ決定してもよい。
出資比率算出部13は、材料比率から工事比率を引いた値を考慮して代表会社と構成会社との出資比率を算出したが、材料比率から工事比率を引いた値を考慮せずに基準値を用いて代表会社と構成会社との出資比率を算出してもよい。
発注元会社の担当者が提出された共同企業体協定書および誓約書を審査したが、共同企業体協定書および誓約書の様式を当社統一様式にして、提出された当社統一様式の共同企業体協定書および誓約書に基づいて、条文、共同企業体の組合せ、代表会社および構成会社の数、出資比率、共同企業体結成時期、提出書類作成日および提出日などについて審査するようにすることにより、必要項目および内容が記載されているか否かをJV方式発注契約サーバ10で機械的にチェックおよび確認するようにしてもよい。
地元建設会社は、その所在地に基づいてグループ分けしておき、たとえば、出席会社選択部11が「本社や営業所などが施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にあるか」に該当しないとして構成会社の候補として除く地元建設会社を選択する際に、この選択を容易に行えるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明のJV方式発注契約支援システムおよびJV方式発注契約方法は、たとえば、地元企業を構成会社として結成された地元活用型の共同企業体(JV)と契約するのに利用することができる。
本発明の一実施例によるJV方式発注契約支援システムの構成を示す図である。(実施例1) 図1に示したJV方式発注契約支援システム1の動作を説明するためのフローチャートである。(実施例1) 図1に示したJV方式発注契約支援システム1の動作を説明するためのフローチャートである。(実施例1)
符号の説明
1 JV方式発注契約支援システム
10 JV方式発注契約支援サーバ
11 出席会社選択部
12 共同企業体構成決定部
13 出資比率算出部
14 データ送受信部
20 端末装置
51 構成決定項目データベース
52 登録取引先データベース
53 出資比率データベース
54 評価項目データベース
S11〜S22 ステップ

Claims (10)

  1. JV方式発注契約支援サーバ(10)と、
    該JV方式発注契約支援サーバと相互に接続された端末装置(20)と、
    を具備するJV方式発注契約支援システムであって、
    前記JV方式発注契約支援サーバが、
    大手企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる地元企業を選択する出席会社選択部(11)と、
    該出席会社選択部において選択された大手企業および地元企業を表わす出席会社選択データを前記端末装置に送信するデータ送受信部(14)とを備える、
    ことを特徴とする、JV方式発注契約支援システム。
  2. 前記JV方式発注契約支援サーバが、前記端末装置から前記データ送受信部を介して入力される発注工事データに基づいて、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを決定する共同企業体構成決定部(12)をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載のJV方式発注契約支援システム。
  3. 前記JV方式発注契約支援サーバが、前記発注工事データに含まれている材料比率と、前記共同企業体構成決定部から入力される、かつ、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを表わす共同企業体構成データとに基づいて、共同企業体を構成する代表会社と構成会社との出資比率を算出する出資比率算出部(13)をさらに備えることを特徴とする、請求項2記載のJV方式発注契約支援システム。
  4. 前記大手企業用の評価項目と前記地元企業用の評価項目とについて評価の重みが複数に分類されており、
    前記出席会社選択部が、大手企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載のJV方式発注契約支援システム。
  5. 前記出席会社選択部が、所在地が発注工事の施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にない地元企業を先ず除外したのち、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択することを特徴とする、請求項4記載のJV方式発注契約支援システム。
  6. 前記出席会社選択部が、説明会開催日から工事着工日までの期間に応じて、説明会に出席させる大手企業および地元企業の数を決定することを特徴とする、請求項1乃至5いずれかに記載のJV方式発注契約支援システム。
  7. JV方式発注契約支援サーバ(10)を用いて説明会に出席させる大手企業および地元企業を選択して、該選択された大手企業および地元企業による個別の共同企業体結成の協議が成立した複数の共同企業体結成希望会社のうちの1つと契約するJV方式発注契約方法であって、
    前記JV方式発注契約支援サーバの出席会社選択部(11)が、大手企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目に基づいて、説明会に出席させる地元企業を選択するステップ(S12)と、
    前記JV方式発注契約支援サーバのデータ送受信部(14)が、該JV方式発注契約支援サーバと相互に接続された端末装置(20)に、前記出席会社選択部において選択された大手企業および地元企業を表わす出席会社選択データを送信するステップ(S13)と、
    前記端末装置が、前記JV方式発注契約支援サーバから送信されてくる出席会社選択データによって表わされる前記選択された大手企業および地元企業を表示するステップ(S13)と、
    発注元会社が、前記端末装置に表示された大手企業および地元企業に対する説明会を行うステップ(S14)と、
    前記選択された大手企業および地元企業が、共同企業体結成の協議を個別に行うステップ(S15)と、
    前記JV方式発注契約支援サーバを用いて、協議が成立した複数の共同企業体結成希望会社のうちの1つを契約予定先共同企業体結成希望会社として決定するステップ(S16〜S22)と、
    を具備することを特徴とする、JV方式発注契約方法。
  8. 前記決定するステップ(S16〜S22)が、
    前記JV方式発注契約支援サーバの共同企業体構成決定部(12)が、前記端末装置から前記データ送受信部を介して入力される発注工事データに基づいて、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを決定するステップ(S17)と、
    前記JV方式発注契約支援サーバの出資比率算出部(13)が、前記発注工事データに含まれている材料比率と、前記共同企業体構成決定部から入力される、かつ、共同企業体を構成する代表会社および構成会社の数と共同企業体の組合せとを表わす共同企業体構成データとに基づいて、共同企業体を構成する代表会社と構成会社との出資比率を算出するステップ(S18)と、
    を含むことを特徴とする、請求項7記載のJV方式発注契約支援方法。
  9. 前記大手企業用の評価項目と前記地元企業用の評価項目とについて評価の重みが複数に分類されており、
    前記出席会社選択部が、大手企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の大手企業を選択するとともに、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択する、
    ことを特徴とする、請求項7または8記載のJV方式発注契約支援方法。
  10. 前記出席会社選択部が、所在地が発注工事の施工場所の市区町村および近隣・周辺市区町村にない地元企業を先ず除外したのち、地元企業用の評価項目について評価の重みが大きい評価項目の数が多い上位数社の地元企業を選択することを特徴とする、請求項9記載のJV方式発注契約支援方法。
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