JP2007074217A - 撮影システムおよび撮影部を選択させるためのプログラム - Google Patents

撮影システムおよび撮影部を選択させるためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 所望の被写体を連続的に撮影するために最適な撮影部を選択する、撮影システムおよび撮影部を選択させるためのプログラムを提供する。
【解決手段】 制御部2は、位置検出部4から受けた検出情報に基づいて、撮影範囲16.1,16.2,16.3,16.4のそれぞれに被写体1が存在するか否かを判断する。また、制御部2は、位置検出部4から受けた検出情報に基づいて、被写体1と撮影部12.1,12.2,12.3,12.4との距離L,L,L,Lをそれぞれ演算する。そして、制御部2は、被写体1がいずれか1つの撮影範囲に存在する場合には、その撮影範囲に対応する撮影部を選択し、被写体1が2つ以上の撮影範囲に存在する場合には、被写体1との距離が最も短い撮影部を選択する。
【選択図】 図1

Description

この発明は撮影システムおよび撮影部を選択させるためのプログラムに関し、特に被写体の位置に応じて複数の撮影部のうちいずれか1つを選択し、その選択した撮影部により被写体を連続的に撮影する撮影システムおよび撮影部を選択させるためのプログラムに関するものである。
近年の情報技術の発展に伴い、光ファイバをはじめとするネットワークの高速・大容量化が実現され、映像や音声といった大容量のデータもネットワークを介して配信されるようになった。そのため、家庭や職場などにおいて、遠隔地の状況を映像で確認できるような映像配信サービスも始まっている。たとえば、保育園などに子供を預けている親などのために、インターネット網を介して、子供の映像を配信する映像配信サービスなどが想定されている。
ところで、保育園などにおける子供を撮影し、その映像を配信するためには、1台のカメラでは撮影範囲が不十分であり、さまざまな場所に配置された複数のカメラで撮影する必要がある。このとき、映像配信サービスを受けるユーザ(親など)は、複数のカメラで撮影された映像のうち、所望の被写体(自分の子供など)が撮影された映像を抽出する必要がある。
そこで、特許文献1に開示されるように、無線タグを用いてそれぞれのカメラが撮影した被写体を識別し、その情報をデータベースに保存することで、所望する被写体が撮影されている映像を検索できる被写体識別システムが提案されている。
ところで、特許文献1に開示されるように、無線タグを用いて、被写体を識別する技術は周知となっているが、非特許文献1に開示されるように、無線信号を用いて被写体の位置を検出するさまざまな位置検出方法が提案されている。その中でも、到達時間差法(TDOA:Time Difference Of Arrival)と称される位置検出手段が有効である。
図10は、到達時間差法の原理を示す図である。
図10を参照して、位置検出対象MUから送信される基準波を3つの測定部RU,RU,RUがそれぞれ受信し、かつ、測定部RUと測定部RUとの間における基準波の到達時間差Δτ12、および測定部RUと測定部RUとの間における基準波の到達時間差Δτ23を測定する。そして、到達時間差Δτ12を距離差に換算し、測定部RUと測定部RUとの間に到達時間差Δτ12に相当する距離差が生じる距離差ライン90を描画する。同様に、到達時間差Δτ23を距離差に換算し、測定部RUと測定部RUとの間に到達時間差Δτ23に相当する距離差が生じる距離差ライン92を描画する。さらに、距離差ライン90および92の交点を位置検出対象MUの位置とするものである。
上述のような到達時間差法による位置検出手段は、特定の限られた区域において、位置検出対象の位置を精度よく検出できる。
特開2004−080347号公報 「Wireless Local Positioning」,IEEE Microwave Magazine,Vol.4,No.4,pp.77-86,December 2003
親などの映像配信サービスを受けるユーザにとって、リアルタイムで被写体(自分の子供など)の映像を確認したいというニーズがある。しかしながら、特許文献1に開示されている被写体識別システムでは、事後的に所望する被写体の映像を検索することはできても、リアルタイムに所望する被写体の映像を確認することはできなかった。さらに、特許文献1に開示されている被写体識別システムでは、所望する被写体が撮影されている場合にのみ、その情報がデータベースに保存され、特定の被写体を常に撮影することを目的としたものではなかった。
また、多くのカメラが配置されている場合において、撮影されるすべての映像を同時に配信することはネットワークの制限などから困難であり、多くのカメラの中から所望する被写体を撮影しているカメラを選択することはできなかった。さらに、たとえすべての映像を同時に配信できたとしても、多くのカメラの中から所望する被写体を撮影しているカメラを検索して選択することは、非常に手間がかかるという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、所望の被写体を連続的に撮影するために最適な撮影部を選択する、撮影システムおよび撮影部を選択するプログラムを提供することである。
この発明に従う撮影システムによれば、撮影範囲が互いに異なる複数の撮影部と、被写体の位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段において検出される被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択する制御部と、制御部により選択された撮影部により撮影された映像を表示する表示部とを備える。
好ましくは、複数の撮影部は、互いにその撮影範囲が重複する少なくとも2つの撮影部を含み、制御部は、重複する撮影範囲に被写体が存在する場合において、被写体からの距離が最短となる撮影部を選択する最短撮影部選択手段を含む。
好ましくは、最短撮影部選択手段は、いずれか1つの撮影部を選択した後、被写体が移動し、被写体からの距離が最短となる非選択の他の撮影部が生じても、当該撮影部の選択を継続する。
好ましくは、最短撮影部選択手段は、被写体から非選択の他の撮影部までの距離と、被写体から選択中の撮影部までの距離との比が所定の範囲であれば、当該撮影部の選択を継続する。
好ましくは、位置検出手段は、さらに、複数の被写体の位置を検出し、制御部は、複数の被写体のうち撮影すべき被写体の指定を受付ける受付手段をさらに含み、受付手段において指定された被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に指定された被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択する。
好ましくは、表示部は、ネットワークを介して制御部と接続される。
また、この発明に従う撮影範囲が互いに異なる複数の撮影部のうちいずれか1つをコンピュータに選択させるためのプログラムは、位置検出手段から被写体の位置を取得する位置取得ステップと、位置取得ステップにおいて取得された被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択する選択ステップとからなる。
好ましくは、複数の撮影部は、互いにその撮影範囲が重複する少なくとも2つの撮影部を含み、選択ステップは、重複する撮影範囲に被写体が存在する場合において、被写体からの距離が最短となる撮影部を選択する最短撮影部選択ステップを含む。
好ましくは、最短撮影部選択ステップは、いずれか1つの撮影部を選択した後、被写体が移動し、被写体からの距離が最短となる非選択の他の撮影部が生じても、被写体から非選択の他の撮影部までの距離と、被写体から選択中の撮影部までの距離との比が所定の範囲であれば、当該撮影部の選択を継続する。
この発明によれば、位置検出手段において検出された被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択し、その選択された撮影部により撮影された映像を表示させる。そのため、被写体が移動した場合にもその移動先に応じた最適な撮影部を選択することができ、所望の被写体を連続的に撮影できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う撮影システム100の概略構成図である。
図1を参照して、撮影システム100は、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4と、無線タグ14と、位置検出部4と、送信アンテナ5と、受信アンテナ6.1,6.2,6.3と、制御部2と、ネットワーク部8と、表示部10とからなる。そして、撮影システム100は、無線タグ14が付された被写体1の位置を検出し、その位置に応じて、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4のうちいずれか1つを選択し、その選択した撮影部からの映像をネットワーク8を介して、表示部10上に表示する。
撮影部12.1,12.2,12.3,12.4は、撮影範囲が互いに異なるように配置され、それぞれ自己の撮影範囲を撮影し、その映像を制御部2へ出力する。なお、映像とは、動画像および静止画像を含む概念であり、かつ、カラーおよび白黒のいずれでもよい。また、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4の各々は、制御部2により選択されているか否かに関わらず、撮影を継続する。
無線タグ14は、被写体1に付され、外部から基準波を受けると、その基準波に含まれる電力を受けて、自己の識別情報を含む応答波を反射する。
位置検出部4は、送信アンテナ5を介して無線タグ14に向けて基準波を送信し、受信アンテナ6.1,6.2,6.3を介して無線タグ14で反射される応答波を受信する。そして、位置検出部4は、それぞれ受信アンテナ6.1,6.2,6.3を介して受信された応答波同士の到達時間差を測定し、受信アンテナ6.1,6.2,6.3の位置情報に基づいて、無線タグ14の位置を検出する。さらに、位置検出部4は、検出した無線タグ14の位置情報を制御部2へ出力する。
送信アンテナ5は、位置検出部4で生成された基準波を受けて、無線信号として放射する。そして、送信アンテナ5は、被写体1がいずれの位置に移動しても、被写体1に付された無線タグ14が基準波を受信できるように、高所などに配置される。
受信アンテナ6.1,6.2,6.3は、それぞれ無線タグ14で反射された無線信号の応答波を受信して、位置検出部4へ出力する。なお、受信アンテナ6.1,6.2,6.3で受信される応答波の到達時間差が小さいと、検出誤差を生じるので、受信アンテナ6.1,6.2,6.3は、互いに所定の間隔をもつように配置される。
制御部2は、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4においてそれぞれ撮影された映像を受け、かつ、位置検出部4から無線タグ14の位置情報を受ける。そして、制御部2は、無線タグ14の位置情報に基づいて、被写体1と撮影部12.1,12.2,12.3,12.4との距離をそれぞれ演算する。さらに、制御部2は、被写体1に最も適した撮影部を選択し、その選択した撮影部により撮影された映像をネットワーク8を介して、表示部10へ配信する。
ネットワーク8は、たとえば、インターネット網やLAN(Local Area Network)などからなり、制御部2および1または2以上の表示部10が接続される。
表示部10は、ネットワーク8を介して制御部2から配信される映像を受けてディスプレイ上に表示する。そして、表示部10は、たとえば、ブラウザソフトがインストールされたパーソナルコンピュータなどで構成される。また、表示部10は、ユーザからの指令を受けて、映像の配信を開始する指令や映像の配信を中止する指令を制御部2へ送信する。
実施の形態1においては、位置検出部4と、送信アンテナ5と、受信アンテナ6.1,6.2,6.3と、無線タグ14とは、位置検出手段を実現する。
(位置検出手段)
図2は、位置検出手段にかかる要部を示す概略構成図である。
図2を参照して、位置検出部4および無線タグ14は、到達時間差法(TDOA)による位置検出を行なう。
位置検出部4は、受信部50.1,50.2,50.3と、時間差測定部52.1,52.2と、演算部54と、基準波生成部56とからなる。
受信部50.1,50.2,50.3は、それぞれ受信アンテナ6.1,6.2,6.3を介して受信した応答波を復調し、応答波に含まれる識別情報を抽出するとともに、その応答波の受信タイミングを時間差測定部52.1または/および52.2へ出力する。
時間差測定部52.1は、受信部50.1および50.2から受けた応答波の受信タイミングに基づいて、その到達時間差Δτ12を測定する。同様に、時間差測定部52.2は、受信部50.2および50.3から受けた応答波の受信タイミングに基づいて、その到達時間差Δτ23を測定する。そして、時間差測定部52.1および52.2は、それぞれ測定した到達時間差を演算部54へ出力する。
演算部54は、時間差測定部52.1および52.2から到達時間差を受けて、それぞれの到達時間差に相当する距離差を演算する。そして、演算部54は、受信アンテナ6.1,6.2,6.3の位置と、演算した距離差から無線タグ14の位置を演算し、位置情報として制御部2へ出力する。
基準波生成部56は、基準波となる所定の周期およびパルス幅をもつパルス信号を生成し、送信アンテナ5を介して送信する。なお、到達時間差法によれば、基準波が送信された後、受信部により応答波が受信されるまでの絶対時間は必要とされないので、基準波生成部56と、時間差測定部52.1,52.2とを互いに同期させる必要はない。
無線タグ14は、いわゆるパッシブ型の無線タグであり、外部から基準波を受け、その基準波の電力により応答波を生成する。そして、無線タグ14は、アンテナ部58と、IC(Integrated Circuit)チップ60とからなる。
アンテナ部58は、基準波の無線信号を受けて電力を発生させ、その発生した電力でICチップ60に格納されている自己の識別情報を含む応答波を生成して反射する。
ICチップ60は、アンテナ部58と接続され、無線タグ14のそれぞれ固有の識別情報を格納する。
また、基準波の送信範囲内に複数の無線タグ14が存在する場合には、受信部50.1,50.2,50.3は、それぞれ予め定められた識別情報を含む応答波だけを抽出し、その抽出した応答波の受信タイミングを時間差測定部52.1または/および52.2へ出力するように構成してもよい。このように、無線タグ14の識別情報に基づいて、応答波を抽出することで、異なる無線タグ14からの応答信号同士の到達時間差を測定することによる測定誤差の発生を回避できる。
このように、パッシブ型の無線タグ14を用いることで、被写体1から基準波を送信する必要がなく、被写体1に付する装置を小型化および軽量化できる。
なお、無線タグ14の位置をより高精度に取得するためには、基準波生成部56からnsecオーダーのパルス幅をもつ基準波を送信することが望ましい。しかしながら、パルス幅をnsecオーダーにするためには、GHzオーダーの高帯域幅の基準波を生成する必要があり、法令などにより制約される場合も想定される。そこで、より狭帯域の基準波を用いて、無線タグ14の位置をより高精度に取得するために、「電子情報通信学会論文誌,B-II,Vol.J77-B-II,No.3,pp.139-148,1994年3月」に開示されるようなスーパレゾリューション法を用いてもよい。このスーパレゾリューション法によれば、複数の単一周波数からなる基準波を生成するだけでよく、基準波の使用帯域を抑制することができる。
(撮影部の選択)
再度、図1を参照して、制御部2は、位置検出部4から受けた無線タグ14の位置情報に基づいて、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4のうち最適なものを選択する。以下の説明では、単純化のため、平面上(2次元)の場合について説明する。
まず、制御部2は、位置検出部4から受けた検出情報に基づいて、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4のそれぞれにおける撮影範囲16.1,16.2,16.3,16.4に被写体1が存在するか否かを判断する。
なお、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4の撮影範囲16.1,16.2,16.3,16.4は、扇形の形状である。そのため、制御部2は、中心角および弧の長さにそれぞれ相当する画角および撮影距離範囲を予め格納し、その画角および撮影距離範囲に基づいて、被写体1が撮影範囲に存在するか否かを判断する。すなわち、本明細書において、被写体1が撮影部の撮影範囲に存在するとは、撮影部の画角内に被写体1が存在し、かつ、撮影距離範囲内に被写体1が存在する場合を意味する。
また、制御部2は、位置検出部4から受けた検出情報に基づいて、被写体1と撮影部12.1,12.2,12.3,12.4との距離L,L,L,Lをそれぞれ演算する。
撮影部12.1,12.2,12.3,12.4の座標をそれぞれ(X,Y),(X,Y),(X,Y),(X,Y)とし、位置検出部4から出力される検出情報を(x,y)とすると、距離L,L,L,Lは式(1)〜(4)で演算される。
=√((X−x)+(Y−y))・・・(1)
=√((X−x)+(Y−y))・・・(2)
=√((X−x)+(Y−y))・・・(3)
=√((X−x)+(Y−y))・・・(4)
そして、制御部2は、被写体1が撮影範囲16.1,16.2,16.3,16.4のうちいずれか1つの撮影範囲に存在する場合には、その撮影範囲に対応する撮影部を選択し、被写体1が2つ以上の撮影範囲に存在する場合には、それらの撮影範囲に対応する撮影部のうち、被写体1との距離が最も短い撮影部を選択する。
一方、制御部2は、被写体1が撮影範囲16.1,16.2,16.3,16.4のいずれにも存在しない場合において、その画角内に被写体1が存在する撮影部があれば、まず、被写体1との距離が撮影距離範囲を超過している撮影部のうち、被写体1との距離が最も短い撮影部を選択する。いずれの撮影部も選択できなかった場合には、被写体1との距離が撮影距離範囲に達していない撮影部のうち、被写体1との距離が最も長い撮影部を選択する。すなわち、撮影部が被写体1を撮影する場合において、被写体1との距離が長い方がより広い撮影範囲を確保できるため、被写体1との距離がより長い撮影部を優先的に選択することで、最適な画像を提供する。さらに、複数の撮影部が候補として挙げられる場合においては、より撮影距離範囲に近接した撮影部を優先的に選択する。
また、いずれの撮影部の画角内にも被写体1が存在しない場合には、制御部2は、予め定められるデフォルト撮影部を選択または、現在選択中の撮影部の選択を継続する。
(撮影部選択フロー)
制御部2は、プログラムを実行するコンピュータとして構成することもできる。
図3は、制御部2を実現するコンピュータ20の概略構成図である。
図3を参照して、コンピュータ20には、マウス34と、キーボード36と、ディスプレイ38と、映像インターフェイス部(映像I/F)42と、位置情報インターフェイス部(位置情報I/F)44と、ネットワークインターフェイス部(ネットワークI/F)46とが接続される。そして、コンピュータ20は、それぞれバス40に接続された、CPU(Central Processing Unit)22と、オペレーティングシステムに送られたプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)24と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)26と、ハードディスク(HDD)28と、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブ30とを備える。CD−ROMドライブ30には、CD−ROM32が装着される。
マウス34およびキーボード36は、ユーザにより入力されたデータをCPU22などへ与える。
ディスプレイ38は、コンピュータ20で演算された結果などをユーザに対して表示する。
映像インターフェイス部42は、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4(図示しない)から映像信号を受け、所定のデータ形式に変換した後、バス40を介してCPU22などへ与える。たとえば、映像インターフェイス部42は、イーサネット(登録商標)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394などで構成される。
位置情報インターフェイス部44は、位置検出部4(図示しない)から位置情報を受け、所定のデータ形式に変換した後、バス40を介してCPU22などへ与える。たとえば、位置情報インターフェイス部44は、USB(Universal Serial Bus)、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)およびIEEE1284(パラレルポート)などで構成される。
ネットワークインターフェイス部46は、CPU22などから映像データを受け、ネットワーク8を介して表示部10(図示しない)へ配信し、また、表示部10から映像配信の開始または中止の指令を受け、バス40を介してCPU22などへ与える。そして、ネットワークインターフェイス部46は、たとえば、イーサネット(登録商標)などで構成される。
図4は、実施の形態1に従う撮影部を選択するためのプログラムのフローチャートである。
コンピュータ20は、CPU22がプログラムを実行することにより、図4に示した各ステップの処理を行なう。そして、一般的にこのようなプログラムは、CD−ROM32などの記録媒体に記憶されて流通し、CD−ROMドライブ30などにより記録媒体から読取られてハードディスク28に一旦記憶される。さらにハードディスク28からRAM26に読出されてCPU22により実行される。
図4を参照して、CPU22は、表示部10から映像配信の開始指令を受けたか否かを判断する(ステップS100)。表示部10から映像配信の開始指令を受けていない場合(ステップS100においてNOの場合)には、CPU22は、表示部10から映像配信の開始指令を受けるまで待つ(ステップS100)。表示部10から映像配信の開始指令を受けている場合(ステップS100においてYESの場合)には、CPU22は、ハードディスク28に予め格納されている撮影部12.1,12.2,12.3,12.4のそれぞれの位置座標、画角および撮影距離範囲を読み出す(ステップS102)。そして、CPU22は、デフォルト撮影部を選択中の撮影部とする(ステップS104)。
CPU22は、位置検出部4から被写体1の位置情報を取得する(ステップS106)。そして、CPU22は、被写体1の位置情報を取得できたか否かを判断する(ステップS108)。
被写体1の位置情報を取得できた場合(ステップS108においてYESの場合)には、CPU22は、その画角内に被写体1が存在する撮影部があるか否かを判断する(ステップS110)。
被写体1の位置情報を取得できなかった場合(ステップS108においてNOの場合)、または、その画角内に被写体1が存在する撮影部がない場合(ステップS110においてNOの場合)には、CPU22は、現在選択中の撮影部の選択を維持する(ステップS112)。
その画角内に被写体1が存在する撮影部がある場合(ステップS110においてYESの場合)には、CPU22は、その画角内に被写体1が存在する撮影部は1つであるか否かを判断する(ステップS114)。その画角内に被写体1が存在する撮影部は1つである場合(ステップS114においてYESの場合)には、CPU22は、当該の撮影部を選択する(ステップS116)。
その画角内に被写体1が存在する撮影部は1つではない場合(ステップS114においてNOの場合)には、CPU22は、その画角内に被写体1が存在するそれぞれの撮影部と被写体1との距離を演算する(ステップS118)。そして、CPU22は、被写体1との距離が撮影距離範囲内である撮影部があるか否かを判断する(ステップS120)。
被写体1との距離が撮影距離範囲内である撮影部がない場合(ステップS120においてNOの場合)には、CPU22は、被写体との距離が撮影距離範囲を超過している撮影部のうち、被写体との距離が最も短い撮影部を選択する(ステップS122)。ステップS122において撮影部を選択できない場合には、CPU22は、被写体との距離が撮影距離範囲に達していない撮影部のうち、被写体との距離が最も長い撮影部を選択する
(ステップS124)。
被写体1との距離が撮影距離範囲内である撮影部がある場合(ステップS120においてYESの場合)には、CPU22は、被写体との距離が撮影距離範囲内である撮影部は1つであるかを判断する(ステップS126)。被写体との距離が撮影距離範囲内である撮影部が1つである場合(ステップS126においてYESの場合)には、CPU22は、当該の撮影部を選択する(ステップS128)。
被写体との距離が撮影距離範囲内である撮影部が1つでない場合(ステップS126においてNOの場合)には、CPU22は、被写体との距離が最も短い撮影部を選択する(ステップS130)。
撮影部を選択した(ステップS112,S116,S122,S124,S128,S130)後、CPU22は、表示部10から映像配信の中止指令を受けたか否かを判断する(ステップS132)。
表示部10から映像配信の中止指令を受けていない場合(ステップS132においてNOの場合)には、CPU22は、ステップS132においてYESとなるまで、上述のステップS106〜S130を繰返す。
表示部10から映像配信の中止指令を受けた場合(ステップS132においてYESの場合)には、CPU22は、処理を終了する。
以上のように、制御部2は、撮影部12.1,12.2,12.3,12.4のうちいずれか1つを選択し、その選択した撮影部からの映像をネットワーク8を介して、表示部10に配信する。また、実施の形態1においては、CPU22が最短撮影部選択手段を実現する。
なお、実施の形態1においては、パッシブ型の無線タグを用いて位置検出手段を実現する場合について説明したが、この方法に限られることはない。たとえば、自身で基準波を発信するようなアクティブ型の無線タグを用いることもできる。このようにアクティブ型の無線タグを用いることで、位置検出部4における基準波生成部56を省略することができる。
また、無線タグ以外にも、無線LAN(Local Area Network)、携帯電話、PHS(Personal Handy Phone)から送信される無線信号を基準波として位置を検出してもよい。さらに、衛星からの信号に基づいて位置を検出するGPS(Global Positioning System)で構成してもよい。
また、実施の形態1においては、選択の有無に関わらず、各々の撮影部が常に撮影を行なう構成としたが、選択されていない期間においては、選択された撮影部のみが撮影を行ない、非選択の撮影部は撮影を中断するような構成としてもよい。
また、実施の形態1においては、ネットワークを介して映像を配信する構成について説明したが、ネットワークを介することなく制御部と表示部とを直接接続するように構成してもよい。
この発明の実施の形態1によれば、位置検出部から受けた位置情報に基づいて、制御部は、被写体に最も近い撮影部を選択する。そして、制御部は、被写体の移動先に応じて撮影部を切替える。よって、リアルタイムで被写体を撮影し、その撮影した映像をユーザに配信する映像システムを実現できる。
また、この発明の実施の形態1によれば、表示部はネットワークを介して制御部から映像を配信されるので、撮影範囲と遠隔に存在するユーザに対しても映像配信サービスを提供できる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1においては、被写体と撮影部との距離が最短となるような撮影部を選択する構成について説明した。一方、実施の形態2においては、映像配信サービスを受けるユーザに対してより快適な映像を配信できる構成について説明する。
実施の形態2に従う撮影システムの構成は、図1に示す実施の形態1に従う撮影システム100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
図5は、被写体1が2つの撮影部12.1および12.2から等距離の周辺を移動する場合の動作について説明する図である。
図5を参照して、撮影部12.1および12.2は、同一直線上に対向するように配置され、それぞれ扇形状の撮影範囲70.1および70.2を撮影する。そして、撮影範囲70.1および70.2は、重複範囲72を含む。また、等距離ライン74は、それぞれ撮影部12.1および12.2からの距離が等しくなる位置を表したものである。
一例として、図5に示すように、被写体1が点A,B,C,D,E,F,Gの順に移動する場合において、制御部2が撮影部12.1および12.2のうちいずれを選択するかを説明する。
図6は、制御部2の選択動作を説明するための図である。
図6(a)は、実施の形態1に従う場合である。
図6(b)は、実施の形態2においてしきい値Th1を用いる場合である。
図6(c)は、実施の形態2においてしきい値Th2を用いる場合である。
図6(a)を参照して、上述した実施の形態1に従う撮影システムによれば、被写体1が撮影部12.1の撮影範囲70.1内に位置する点Aに存在すれば、制御部2は、撮影部12.1を選択する。そして、被写体1が重複範囲72に位置する点Bに移動すると、制御部2は、被写体1との距離がより短い撮影部12.2を選択する。さらに、被写体1が重複範囲72に位置する点Cに移動すると、制御部2は、被写体1との距離がより短い撮影部12.1を選択する。以後同様にして、制御部2は、被写体1が重複範囲72に存在する場合には、被写体1との距離がより短くなるような撮影部を選択する。
したがって、被写体1が点A,B,C,D,E,F,Gの順に移動すると、制御部2は、撮影部12.1,12.2,12.1,12.2,12.1,12.2,12.2の順で切替える。
図7は、映像配信サービスを受けるユーザから見た映像のイメージ図である。
図7(a)は、図6(a)に示す場合における映像のイメージ図である。
図7(b)は、図6(b)に示す場合における映像のイメージ図である。
図7(a)を参照して、被写体1が点A,B,C,D,E,Fの順に移動すると、図6(a)に示すように、制御部2により選択される撮影部がその都度変更される。したがって、撮影部12.1および12.2のそれぞれが撮影する映像が交互に配信される。
そのため、ユーザから見れば、映像が頻繁に切替わり、所望する被写体1の映像を快適に確認できない場合がある。
そこで、実施の形態2に従う映像システムにおいては、撮影部の頻繁な切替わりを抑制し、ユーザに対してより快適な映像を配信する。
再度、図5を参照して、被写体1と撮影部12.1との距離をLとし、被写体1と撮影部12.2との距離をLとする。そして、実施の形態2に従う制御部2は、距離LおよびLの比率に応じて撮影部を選択する。
ここで、実施の形態2においては、撮影部を選択するための条件として、「距離比率」という概念を導入する。距離比率は、(被写体1と最短の撮影部との距離)/(被写体1と選択中の撮影部との距離)である。そして、制御部2は、この距離比率が所定のしきい値Th以下となる場合において、選択中の撮影部から別の撮影部に切替える。すなわち、制御部2は、被写体1と選択中の撮影部との距離が、被写体1と非選択中の撮影部との距離より大きくなっても、その比率が所定の範囲内であれば、選択中の撮影部を切替えることなくそのまま選択を継続する。なお、しきい値Thは、1以下の正数である。
図5を参照して、実施の形態1に従う撮影システム100においては、被写体1と他の撮影部との距離が選択中の撮影部との距離以下となれば切替えが行なわれるので、選択中の撮影部に関わらず、制御部2は、被写体1が等距離ライン74をはさんでいずれの側に存在するかに応じて撮影部を切替える。
一方、実施の形態2に従う撮影システムにおいては、選択中の撮影部に応じて、切替えが行なわれる条件が異なる。撮影部12.1が選択中であれば、制御部2は、撮影部12.2からの距離と撮影部12.1からの距離との比が所定のしきい値Th1となる切替ライン76.1をはさんで、被写体1がいずれの側に存在するかに応じて撮影部を選択する。一方、撮影部12.2が選択中であれば、制御部2は、撮影部12.1からの距離と撮影部12.2からの距離との比が所定のしきい値Th1となる切替ライン76.2をはさんで、被写体1がいずれの側に存在するかに応じて撮影部を選択する。
すなわち、重複範囲72内において、切替ライン76.1と切替ライン76.2との間の領域では、制御部2は、選択中の撮影部の切替えを行なわず、現在の選択を継続する。このように、撮影部の切替えが行なわれない領域(不感領域)を設けることで、撮影部の頻繁な切替えを抑制できる。
また、切替ラインは、しきい値Thに応じて変化する。切替ライン78.1および78.2は、しきい値Th2(しきい値Th2<しきい値Th1)における切替ラインである。なお、しきい値Thを1とすると、切替ラインは、等距離ライン74と一致する。
図6(b)を参照して、しきい値Th1を用いた場合において、被写体1が撮影部12.1の撮影範囲70.1内に位置する点Aに存在すれば、制御部2は、撮影部12.1を選択する。そして、被写体1が、重複範囲72内であり、かつ、切替ライン76.1と切替ライン76.2との間に位置する点Bに移動すると、被写体1の距離比率(=距離L/距離L)がしきい値Th2以下にならないので、制御部2は、撮影部12.1の選択を継続する。以後同様にして、被写体1が、重複範囲72内であり、かつ、切替ライン76.1と切替ライン76.2との間に位置する点C,D,E,Fの順に移動しても、制御部2は、撮影部12.1の選択を継続する。
そして、被写体1が、重複範囲72内であり、かつ、切替ライン76.1より撮影部12.2側に位置する点Gに移動すると、被写体1の距離比率(=距離L/距離L)がしきい値Th1以下となるので、制御部2は、撮影部12.1から撮影部12.2へ切替える。
図7(b)を参照して、被写体1が点A,B,C,D,E,F,Gの順に移動すると、図6(b)に示すように、制御部2は、点A,B,C,D,E,Fにおいて、撮影部12.1の選択を継続するので、撮影部12.1が撮影する映像が常に配信される。そして、被写体1が点Gに移動すると、制御部2は、撮影部12.1から撮影部12.2に選択を切替えるので、点Gにおいて、撮影部12.2が撮影した映像が配信される。
したがって、ユーザから見れば、所望する被写体1の映像を快適に確認することができる。
再度、図5を参照して、しきい値Th2(しきい値Th2<しきい値Th1)における切替ライン78.1および78.2は、しきい値Th1における切替ライン76.1および76.2に比較して、より外側に広がるので、制御部2が選択中の撮影部を継続して選択する領域が拡大する。
図6(c)を参照して、しきい値Th2を用いた場合において、被写体1が撮影部12.1の撮影範囲70.1内に位置する点Aに存在すれば、制御部2は、撮影部12.1を選択する。そして、被写体1が、重複範囲72内であり、かつ、切替ライン78.1と切替ライン78.2との間に位置する点B,C,D,E,F,Gに移動すると、いずれの点においても被写体1の距離比率(=距離L/距離L)がしきい値Th2以下にならないので、制御部2は、撮影部12.1の選択を継続する。すなわち、被写体1が点A,B,C,D,E,F,Gのいずれの位置に移動しても、制御部2は、撮影部12.1を切替えることなく、選択を継続する。
図8は、実施の形態2に従う撮影部を選択するためのプログラムのフローチャートである。なお、図8に示すプログラムは、実施の形態1と同様に、図3に示すコンピュータ20により実行される。また、コンピュータ20についての詳細な説明は上述したので、繰返さない。
図8を参照して、ステップS100,S102,S104,S106,S108,S110,S112,S114,S116,S118,S120,S122,S124,S126,S128については、図4に示す実施の形態1に従う撮影部を選択するためのプログラムのフローチャートと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
そして、被写体との距離が撮影距離範囲内である撮影部が1つでない場合(ステップS126においてNOの場合)には、CPU22は、被写体1と選択中の撮影部との距離、および被写体1が存在する撮影範囲に対応する撮影部のうち被写体1と最短の撮影部との距離に基づいて、距離比率を演算する(ステップS202)。そして、CPU22は、演算した距離比率がしきい値Th以下であるか否かを判断する(ステップS204)。
演算した距離比率がしきい値Th以下でない場合(ステップS204においてNOの場合)には、CPU22は、現在選択中の撮影部の選択を継続する(ステップS206)。
演算した距離比率がしきい値Th以下である場合(ステップS204においてYESの場合)には、CPU22は、被写体1が存在する撮影範囲に対応する撮影部のうち、被写体1との距離が最も短い撮影部を選択する(ステップS208)。
撮影部を選択した(ステップS112,S116,S122,S124,S128,S206,S208)後、CPU22は、表示部10から映像配信の中止指令を受けたか否かを判断する(ステップS210)。
表示部10から映像配信の中止指令を受けていない場合(ステップS210においてNOの場合)には、CPU22は、ステップS210においてYESとなるまで、上述のステップS106〜S128およびステップS202〜S208を繰返す。
表示部10から映像配信の中止指令を受けた場合(ステップS210においてYESの場合)には、CPU22は、処理を終了する。
以上のように、実施の形態2に従う制御部2は、映像配信サービスを受けるユーザに対してより快適な映像を配信できるように、複数の撮影部のうちいずれか1つを選択する。
この発明の実施の形態2によれば、実施の形態1における効果に加えて、複数の撮影部からの距離が略等しくなるような位置を移動する被写体に対して、撮影部の頻繁な切替わりを抑制できるので、ユーザに対して快適な映像を提供する撮影システムを実現できる。
また、この発明の実施の形態2によれば、被写体から最短の撮影部までの距離と、被写体から選択中の撮影部までの距離との比から導出される距離比率を導入し、さらにこの距離比率を所定のしきい値と比較することで、撮影部を切替えるか否かを判断する。よって。しきい値を適切に選択することで、撮影部の切替え頻度の調整が容易な撮影システムを実現できる。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1および2においては、1つの被写体に対して撮影部を選択する構成について説明した。一方、実施の形態3においては、複数の被写体に対して、それぞれ撮影部を選択する構成について説明する。
図9は、この発明の実施の形態3に従う撮影システム300の概略構成図である。
図9を参照して、撮影システム300は、それぞれ無線タグ14.1,14.2が付された被写体1.1,1.2を独立に撮影し、その撮影した映像を配信する。そして、撮影システム300は、図1に示す撮影システム100において、制御部2を制御部88に代え、かつ、表示部10を表示部10.1および10.2に代えたものである。
制御部88は、それぞれ無線タグ14.1および14.2が付された被写体1.1および1.2の位置に応じて、それぞれ最も適した撮影部を選択し、その選択した撮影部により撮影された映像をネットワーク8を介して表示部10.1または/および10.2へ配信する。その他については、実施の形態1および2に従う制御部2と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
表示部10.1および10.2は、それぞれユーザからの指令を受けて、所望する被写体の選択指令を制御部88へ送信する。一方、ユーザは、表示部10.1または10.2上において、配信を希望する被写体を選択する。その他については、実施の形態1および2に従う表示部10と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
なお、上述したように、位置検出部4は、無線タグ14.1および14.2からの応答波を受信すると、その応答波に含まれる識別情報を抽出し、その抽出した識別情報に基づいて、それぞれ無線タグ14.1および14.2からの到達時間差を区別する。そのため、位置検出部4は、無線タグ14.1および14.2が付された被写体1.1および1.2の位置情報をそれぞれ独立に制御部88へ出力する。
上述のように、実施の形態3に従う撮影システム300は、複数のユーザに対して、それぞれ独立に所望する被写体の映像を配信する。
なお、実施の形態3においては、2つの被写体および2つの表示部から構成される場合について説明したが、位置検出部において識別可能である無線タグ数の限度において、対象とする被写体の数を増加させることができ、また、制御部の処理能力およびネットワークの伝送能力などに限度において、表示部の数を増加させることができる。さらに、制御部の処理能力およびネットワーク容量などに応じて同時に配信できる表示部の数が制限されるが、映像配信サービスの要求が分散してなされる場合には、より多くの表示部を接続することもできる。
この発明の実施の形態3によれば、実施の形態1および2における効果に加えて、位置検出部がそれぞれの被写体に付された無線タグの位置を検出し、その検出された位置に基づいて、制御部がそれぞれの被写体に最適な撮影部を選択する。よって、複数のユーザに対して、それぞれ独立に所望の被写体の映像を配信する撮影システムを実現できる。
なお、上述の実施の形態1〜3においては、一例として、平面上(2次元)において撮影部を選択する構成について説明したが、空間内(3次元)においても同様に適用できることは言うまでもない。なお、空間内(3次元)において適用する場合には、3つの距離差、すなわち到達時間差が必要となるので、図2に示す位置検出手段を用いる場合には、アンテナ、受信部および時間差測定部を1つずつ追加し、3次元における位置を検出する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従う撮影システムの概略構成図である。 位置検出手段にかかる要部を示す概略構成図である。 制御部2を実現するコンピュータの概略構成図である。 実施の形態1に従う撮影部を選択するためのプログラムのフローチャートである。 被写体が2つの撮影部から等距離の位置を移動する場合の動作について説明する図である。 制御部の選択動作を説明するための図である 映像配信サービスを受けるユーザから見た映像のイメージ図である。 実施の形態2に従う撮影部を選択するためのプログラムのフローチャートである。 この発明の実施の形態3に従う撮影システムの概略構成図である。 到達時間差法の原理を示す図である。
符号の説明
1,1.1,1.2 被写体、2,88 制御部、4 位置検出部、5 送信アンテナ、6.1,6.2,6.3 受信アンテナ、8 ネットワーク、10 表示部、12.1,12.2,12.3,12.4 撮影部、14,14.1,14.2 無線タグ、16.1,16.2,16.3,16.4 撮影範囲、20 コンピュータ、28 ハードディスク、30 CD−ROMドライブ、34 マウス、36 キーボード、38 ディスプレイ、40 バス、42 映像インターフェイス部(映像I/F)、44 位置情報インターフェイス部(位置情報I/F)、46 ネットワークインターフェイス部(ネットワークI/F)、50.1,50.2,50.3 受信部、52.1,52.2 時間差測定部、54 演算部、56 基準波生成部、58 アンテナ部、60 ICチップ、70.1,70.2 撮影範囲、72 重複範囲、74 等距離ライン、76.1,76.2,78.1,78.2 切替ライン、90,92 距離差ライン、100,300 撮影システム、L,L,L,L 距離、MU 位置検出対象、RU,RU,RU 測定部、Th,Th1,Th2 しきい値、Δτ12,Δτ23 到達時間差。

Claims (9)

  1. 撮影範囲が互いに異なる複数の撮影部と、
    被写体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段において検出される前記被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に前記被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択する制御部と、
    前記制御部により選択された撮影部により撮影された映像を表示する表示部とを備える、撮影システム。
  2. 前記複数の撮影部は、互いにその撮影範囲が重複する少なくとも2つの撮影部を含み、
    前記制御部は、前記重複する撮影範囲に前記被写体が存在する場合において、前記被写体からの距離が最短となる撮影部を選択する最短撮影部選択手段を含む、請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記最短撮影部選択手段は、いずれか1つの撮影部を選択した後、前記被写体が移動し、前記被写体からの距離が最短となる非選択の他の撮影部が生じても、当該撮影部の選択を継続する、請求項2に記載の撮影システム。
  4. 前記最短撮影部選択手段は、前記被写体から前記非選択の他の撮影部までの距離と、前記被写体から選択中の撮影部までの距離との比が所定の範囲であれば、当該撮影部の選択を継続する、請求項3に記載の撮影システム。
  5. 前記位置検出手段は、さらに、複数の前記被写体の位置を検出し、
    前記制御部は、
    前記複数の被写体のうち撮影すべき被写体の指定を受付ける受付手段をさらに含み、
    前記受付手段において指定された前記被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に指定された前記被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の撮影システム。
  6. 前記表示部は、ネットワークを介して前記制御部と接続される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影システム。
  7. 撮影範囲が互いに異なる複数の撮影部のうちいずれか1つをコンピュータに選択させるためのプログラムであって、
    位置検出手段から被写体の位置を取得する位置取得ステップと、
    前記位置取得ステップにおいて取得された前記被写体の位置に基づいて、その撮影範囲に前記被写体が存在するいずれか1つの撮影部を選択する選択ステップとからなる、撮影部を選択させるためのプログラム。
  8. 前記複数の撮影部は、互いにその撮影範囲が重複する少なくとも2つの撮影部を含み、
    前記選択ステップは、前記重複する撮影範囲に前記被写体が存在する場合において、前記被写体からの距離が最短となる撮影部を選択する最短撮影部選択ステップを含む、請求項7に記載の撮影部を選択させるためのプログラム。
  9. 前記最短撮影部選択ステップは、いずれか1つの撮影部を選択した後、前記被写体が移動し、前記被写体からの距離が最短となる非選択の他の撮影部が生じても、前記被写体から前記非選択の他の撮影部までの距離と、前記被写体から選択中の撮影部までの距離との比が所定の範囲であれば、当該撮影部の選択を継続する、請求項8に記載の撮影部を選択させるためのプログラム。
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