JP2007070306A - 保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤 - Google Patents

保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、優れた保湿作用、細胞賦活作用、美白作用、ヒアルロン酸産生促進作用などを有する有効成分を見出し、皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用が可能な保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 雪嶺茸抽出物を保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤として用いる。また、雪嶺茸抽出物を皮膚外用剤や食品等の組成物に配合することにより、優れた保湿作用、細胞賦活作用、美白作用、ヒアルロン酸産生促進作用を発揮する様々な組成物を提供することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤、皮膚外用剤、及び食品に関する。さらに詳しくは、雪嶺茸(Pleurotus nebrodensis)の抽出物を含有する細胞賦活剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤、皮膚外用剤、及び美容用食品に関する。
加齢、紫外線、ストレスなどによるシワ、シミ、皮膚の弾性低下といった皮膚症状の要因として、乾燥、細胞機能低下、紫外線によるメラニン産生や色素沈着、真皮マトリックス成分の減少や変性、紫外線等による細胞の酸化傷害などが挙げられる。このような皮膚症状を防止・改善するために、様々な有効成分の検索及び配合検討が従来なされてきた。細胞賦活剤としては、ポンカンのエッセンス(特許文献1参照)、美白剤としては、白鶴霊芝の水および/または有機溶媒抽出物(特許文献2参照)、ヒアルロン酸産生促進剤としては、酵母エキス(特許文献3参照)が知られている。
なお、雪嶺茸抽出物を有効成分とする保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤、皮膚外用剤、及び美容用食品に関する先行技術は認められなかった。
特開2001−131045号公報 特開2003−89630号公報 特開平8−163983号公報
天然由来成分は、様々な薬理作用や美容効果を有することが知られ、これまでにも数多くの植物や菌類などが皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用されている。しかし、天然由来成分の中には未だその効果が知られていないものも数多く存在し、優れた保湿作用、細胞賦活作用、美白作用、ヒアルロン酸産生促進作用などを有する有効成分の開発が期待されていた。本発明は、このような有効成分を見出すためになされたものであり、皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用が可能な保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用が可能な保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤を見出すために、天然由来の種々の物質について検討を行った。その結果、雪嶺茸の抽出物に優れた保湿作用、細胞賦活作用、美白作用、及びヒアルロン酸産生促進作用を見出し、さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、雪嶺茸の抽出物を有効成分とする保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤、並びに雪嶺茸の抽出物を配合する皮膚外用剤、及び美容用食品を提供するものである。
本発明によれば、優れた効果を有する保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、及びヒアルロン酸産生促進剤を提供することができ、これらを皮膚外用剤や食品等の組成物に配合することにより、シワ、タルミ、肌のハリ、シミ、クスミといった種々の皮膚症状の防止や改善に優れた効果を発揮する様々な組成物を提供することができる。
本発明の原料として用いられる植物である雪嶺茸(Pleurotus nebrodensis)は、ヒラタケ科ヒラタケ属の菌類である。雪嶺茸を使用する際は、そのまま粉砕して使用することもできるが、抽出物を用いるとよい。抽出には、雪嶺茸の菌糸、胞子、子実体などいずれの部位を用いても構わないが、簡便に利用するには、菌糸の培養物や子実体を用いるとよく、有効性の点からは子実体を用いるとよい。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
抽出溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。
雪嶺茸の上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、濃縮、乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解して使用することもでき、これらの生理作用を損なわない範囲で脱色、脱臭、脱塩等の精製処理やカラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。雪嶺茸の前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。
雪嶺茸の抽出物は、優れた保湿作用、細胞賦活作用、美白作用、及びヒアルロン酸産生促進作用を有し、保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤として利用することができる。また、雪嶺茸の抽出物を有効成分とする保湿剤、細胞賦活剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤は、皮膚に外用するだけではなく、毛髪に利用することや経口摂取も可能であり、飲料を含む食品、あるいは医薬品などにも応用することが可能である。
雪嶺茸の抽出物を有効成分とする保湿剤は、皮膚や毛髪に対して優れた保湿作用を発揮し、特に皮膚に対する保湿効果が高い。
雪嶺茸の抽出物を有効成分とする細胞賦活剤は、種々の細胞に対して優れた賦活作用を発揮するが、特に表皮細胞と真皮線維芽細胞に対して優れた効果を発揮する。
雪嶺茸の抽出物を有効成分とする美白剤は、シミ・ソバカスといった色素沈着症状の改善に効果を発揮し、特にメラニンの産生抑制に対して優れた効果を発揮する。
雪嶺茸の抽出物を有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤は、真皮マトリックス成分の産生促進に優れた効果を発揮し、特にヒアルロン酸の産生促進に優れた効果を発揮する。
また、雪嶺茸の抽出物を皮膚外用剤に配合することにより、シワ、タルミ、肌のハリ、シミ、クスミ、乾燥、小じわ等の皮膚症状の防止・改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を得ることができ、老化防止改善用皮膚外用剤や美白用皮膚外用剤としても用いることができる。さらに、雪嶺茸の抽出物は、美容、健康維持、あるいは栄養補給を目的とするような食品や飲料にも用いることもできるが、特に飲料を含む美容用食品として利用するのに適している。
雪嶺茸の抽出物を皮膚外用剤や美容用食品等の組成物に配合する際の配合量は、組成物の種類や使用目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して0.0001〜50.0重量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜25.0重量%である。
雪嶺茸の抽出物を配合する組成物の剤型は任意であるが、皮膚外用剤の場合にはローションなどの可溶化系、クリームや乳液などの乳化系、カラミンローション等の分散系、エアゾール、軟膏剤、粉末、顆粒などの種々の剤型で提供することもできる。また、組成物が経口用医薬品や食品の場合には、ドリンク剤・点滴剤などの液剤、ガム・飴のような固形剤、カプセル、粉末、顆粒、錠剤などの一般的な剤型とすることができる。
なお、雪嶺茸の抽出物を配合する組成物には、雪嶺茸の抽出物の他に、必要に応じて、通常医薬品、医薬部外品、皮膚化粧料、毛髪用化粧料、洗浄料、及び食品に配合される油性成分、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬剤、香料、樹脂、防菌防黴剤、アルコール類、調味料、賦形剤等を適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の保湿剤、美白剤、ヒアルロン酸産生促進剤との併用も可能である。
以下に、雪嶺茸の抽出物の製造例、各作用を評価するための試験、皮膚外用剤や食品の処方例、使用試験についてさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[製造例1]
雪嶺茸の子実体の乾燥粉砕物1kgに50重量%エタノール水溶液を10リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、雪嶺茸抽出物を得た。
[製造例2]
雪嶺茸の子実体の乾燥粉砕物1kgに水を9リットル加え、90℃にて6時間還流して抽出した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、雪嶺茸抽出物を得た。
[製造例3]
雪嶺茸の子実体の乾燥粉砕物1kgにメタノールを9リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、雪嶺茸抽出物を得た。
[製造例4]
超臨界抽出装置に雪嶺茸の子実体を投入し、40℃において15MPaの気圧下で二酸化炭素の超臨界流体を用いて抽出した。抽出物を回収し、雪嶺茸抽出物を得た。
まず、雪嶺茸抽出物の真皮線維芽細胞の賦活作用について示す。試料には、雪嶺茸の子実体を製造例2により抽出したものを試料1として評価を行った。
評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に1%のウシ胎児血清を添加したものを用いた。24時間培養後、任意の濃度の試料を添加した試験培地に交換し、さらに48時間培養した。次いで3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を400μg/mL含有する培地に交換して2時間培養し、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにて抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmにおける吸光度を測定し、両測定値の差により細胞賦活作用を評価した。評価結果を、試料無添加のブランクにおける細胞賦活作用を100とした相対値にて表1に示す。なお、表中の*及び**は、t検定における有意確率P値に対し、有意確率5%未満(P<0.05)を*で、有意確率1%未満(P<0.01)を**で表したものである。
Figure 2007070306
表1より明らかなように、雪嶺茸抽出物を添加した培地では、有意な真皮線維芽細胞賦活作用が認められた。このことから、雪嶺茸抽出物は、優れた真皮線維芽細胞賦活作用を有することが明らかとなった。
次に、雪嶺茸抽出物の表皮細胞の賦活作用について示す。試料には、雪嶺茸の子実体を製造例1に従って抽出し、試料2として評価を行った。
評価は、以下の手順で行った。正常ヒト表皮細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地には、市販のクラボウ社製Humedia−KG2を用いた。24時間培養後、試料を添加した試験培地に交換し、さらに24時間培養した。次いで3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を100μg/mL含有する培地に交換して2時間培養し、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにて抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmにおける吸光度を測定し、両測定値の差により細胞賦活作用を評価した。評価結果を、試料が無添加の場合の細胞賦活作用を100とした場合の相対値にて表2に示す。
Figure 2007070306
表2より明らかなように、雪嶺茸抽出物を添加した培地では、有意な表皮細胞賦活作用が認められた。このことから、雪嶺茸抽出物は、優れた表皮細胞賦活作用を有することが明らかとなった。
次に、雪嶺茸抽出物のメラニン産生抑制作用の評価を示す。試料には、雪嶺茸の子実体を製造例1,3により抽出したものをそれぞれ試料3,4として評価を行った。
評価は、以下の手順で行った。B16メラノーマ細胞を1ディッシュ当り1.8×10個となるように播種し、24時間後に各濃度に調整した試料添加培地に交換した。さらに7日間培養し、培養終了後にトリプシンにより細胞を剥離して回収した。回収した細胞を一定量分取して遠心し、上清除去した後、沈殿物にSoluen−350を加えて煮沸し、分光光度計により400nmにおける吸光度を測定した。評価結果を、試料が無添加の場合のメラニン産生量を100とした場合の相対値にて表3に示す。
Figure 2007070306
表3より明らかなように、雪嶺茸抽出物を添加した培地を用いた場合には、メラニン産生量の低下が認められた。このことより、雪嶺茸抽出物は、優れたメラニン産生抑制作用を有することが明らかとなった。
次に、雪嶺茸抽出物のヒアルロン酸産生促進作用について示す。試料には、雪嶺茸の子実体を製造例1により抽出したものをそれぞれ試料4として評価を行った。
評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種し、任意の濃度の試料を添加した0.5重量%牛胎仔血清添加ダルベッコ修正基礎培地(DMEM)にて37℃で5日間培養し、培養上清のヒアルロン酸量をELISA法により測定した。同時に線維芽細胞数を計測し、細胞当たりのヒアルロン酸産生量を算出して、試料を含有しないブランクの細胞当たりのヒアルロン酸産生量を100とした相対値にて表4に示した。
Figure 2007070306
表4より明らかなように、雪嶺茸抽出物を添加した場合に、未添加の場合と比較して、有意なヒアルロン酸産生促進作用が認められた。このことから、雪嶺茸抽出物は、優れたヒアルロン酸産生促進作用を有することが明らかとなった。
続いて、本発明に係る雪嶺茸抽出物を配合した組成物として、皮膚外用剤と食品の処方例を示す。
[処方例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 53.85
(11)アルギニン(1重量%水溶液) 20.0
(12)雪嶺茸抽出物[製造例1] 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
[処方例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 78.38
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)雪嶺茸抽出物[製造例3] 5.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
[処方例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20重量%水溶液) 15.0
(10)精製水 36.7
(11)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 15.0
(12)雪嶺茸抽出物[製造例1] 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[処方例4]美容液
(1)精製水 27.45(重量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1重量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10重量%水溶液) 2.0
(16)雪嶺茸抽出物[製造例1] 5.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
[処方例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%)
(2)精製水 78.7
(3)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)雪嶺茸抽出物[製造例4] 10.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
[処方例6]クレンジング料
(1)スクワラン 77.0(重量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 3.0
(4)雪嶺茸抽出物[製造例4] 5.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)と(4)を順次加え、均一に混合する。
[処方例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(重量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 31.5
(8)雪嶺茸抽出物[製造例3] 6.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
[処方例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.2(重量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 65.4
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)雪嶺茸抽出物[製造例1] 5.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[処方例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(重量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1、3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 53.4
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)雪嶺茸抽出物[製造例4] 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
[処方例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1、3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)雪嶺茸抽出物[製造例1] 5.0
(11)精製水 43.4
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[処方例11]パック
(1)精製水 58.9(重量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)雪嶺茸抽出物[製造例2] 5.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)と(7)を加え、均一に混合する。
[処方例12]入浴剤
(1)香料 0.3(重量%)
(2)雪嶺茸抽出物[製造例4] 5.0
(3)炭酸水素ナトリウム 46.0
(4)硫酸ナトリウム 48.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
[処方例13]ヘアーワックス
(1)ステアリン酸 3.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)セチルアルコール 3.0
(4)高重合メチルポリシロキサン 2.0
(5)メチルポリシロキサン 5.0
(6)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体 1.0
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)1、3−ブチレングリコール 7.5
(9)アルギニン 0.7
(10)精製水 70.6
(11)雪嶺茸抽出物[製造例1] 5.0
(12)香料 0.1
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解後する。一方、(7)〜(10)の水相成分を75℃にて加熱溶解し、前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[処方例14]ヘアートニック
(1)エタノール 46.0(重量%)
(2)精製水 48.9
(3)雪嶺茸抽出物[製造例3] 5.0
(4)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の成分を混合、均一化する。
[処方例15]飲料
(1)雪嶺茸抽出物[製造例1] 8.0(重量%)
(2)エリスリトール 1.0
(3)クエン酸 0.1
(4)ステビア 0.01
(5)精製水 90.89
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
次に、雪嶺茸抽出物を配合した処方を用いて使用試験を行い、乾燥による肌荒れについて改善効果を評価した。その際、処方例1に示した乳液の処方に表5に記載する雪嶺茸抽出物をそれぞれ配合し、実施例1〜3として使用試験を行った。また、雪嶺茸抽出物を精製水に代替し、比較例1として同時に使用試験を行った。
Figure 2007070306
各試料について、肌荒れ症状が顕著に認められる30〜50才代の乾燥肌の女性パネラー20名をそれぞれ一群とし、ブラインドにて1週間使用させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。皮膚症状の指標として、乾燥による肌荒れについて、「改善」、「やや改善」、「変化なし」の三段階で評価し、表6に各評価を得たパネラー数にて示した。
Figure 2007070306
表6より、雪嶺茸抽出物を含有しない比較例使用群においては、6割以上のパネラーに改善は認められなかったが、雪嶺茸抽出物を配合した実施例使用群においては、6割以上のパネラーに明確な肌荒れの改善が認められた。このことから、雪嶺茸抽出物は優れた保湿効果を有することが明らかとなった。

Claims (6)

  1. 雪嶺茸抽出物を有効成分とする保湿剤。
  2. 雪嶺茸抽出物を有効成分とする細胞賦活剤。
  3. 雪嶺茸抽出物を有効成分とする美白剤。
  4. 雪嶺茸抽出物を有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤。
  5. 雪嶺茸抽出物を含有する皮膚外用剤。
  6. 雪嶺茸抽出物を含有する美容用食品。
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