JP2007066183A - 信号制御装置及び信号制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】交通流円滑化と排出量低減を両立する信号制御パラメータ・エリアを得る信号制御装置及び信号制御方法を提供する。
【解決手段】信号制御装置10のデータ収集部11は、所定時間ごとに既存の感知器25から得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データと制御エリア情報とを収集し、交通情報データベース12に蓄積する。制御パラメータ・エリア生成部14は、交通流データと制御エリア情報とを用いて、車両の推移を再現し、再現した車両の速度や交通量に基づいて汚染物質排出量を算出し、算出した汚染物質排出量が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する。これにより、車両の排気ガスによる環境汚染を最小限に抑えるための交通量の制御を容易に且つリアルタイムに行うことができるとともに、交通量制御にかかるコストを最小限に抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路網に設置された信号機群の灯火を決定付ける制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御装置及び信号制御方法に関し、特に車両の排気ガスによる環境汚染を低減する制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御装置及び信号制御方法に関する。
従来、車両の排気ガスによる環境汚染の改善を目的とした信号制御方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2及び非特許文献1参照)。特許文献1では、複数の地域夫々にガスセンサを設置して、それらによって大気中の環境汚染ガスの濃度を分析し、その結果に基づいて濃度の高い地域への車両の流入を抑制し、既に流入しているものは迅速に通過させるように信号表示を制御するようにしている。特許文献2では、道路を走行する車両を撮影するカメラを設置して、このカメラで走行車両を撮影し、その撮影画像から車種の特定と速度の推定を行い、検出された車両の車種と速度に基づいて汚染物質の排出量を推定し、推定した排出量に応じて撮影対象車両の走行方向の上流側交差点に設置されている信号機を制御するようにしている。非特許文献1では、交通流シミュレーションモデルを用いて車両走行軌跡を導出し、その車両走行軌跡から速度プロファイルを求め、これに対して速度変動に基づいた排出量推計モデルを適用することにより、排出量を算出するようにしている。
特開2001−319291号公報 特開2005−4425号公報 2002年11月、第26回土木計画学研究・講演集、「直線近似された車両軌跡からの排出量推計手法」(小根山、大口、赤羽、桑原)
しかしながら、上述した従来技術においては、次のような問題がある。特許文献1においては、大気中の濃度を観測し、その結果に基づいて交通量を制御するが、大気中の濃度にはバックグラウンドの汚染排出に起因する量が含まれることから、交通制御のためには車両の排出分を特定する必要があり、これを何らかの手段によって濃度から特定する必要がある。また、一般的には排気された物質が計測器に到達するまでに時間がかかるため、制御に用いる場合のタイムラグとなり、リアルタイムに制御を行うことが困難である。また、このような設備は大掛かり且つ高価であるため、設置コストが大きく、現状では十分に整備できていない。
特許文献2においては、走行車両を撮影するためのカメラの設置場所が限られることと、カメラが既存の超音波感知器などに比べて設置コストが嵩むことから、増設も難しく、現状では信号制御に十分な数を確保できていない。
非特許文献1においては、排出量の算出に走行軌跡から求めた速度推移を用いているため、リンクごとや日種、時間帯ごとに軌跡のプロファイルを用意しなければならない。そのためには個々の車両の走行情報を要するが、現状、車両感知器の観測データからは得られず、何らかの手段によって適切に設定しなければならない。すなわち、この方法の実施は現実的に非常に困難である。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、車両の排気ガスによる環境汚染を最小限に抑えるための交通量の制御を容易に且つリアルタイムに行うことができるとともに、交通量制御にかかるコストを最小限に抑えることができる信号制御装置及び信号制御方法を提供することを目的とする。
上記目的は下記構成又は方法により達成される。
(1) 道路網に設置された信号機群の灯火を決定する制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御装置において、所定時間ごとに車両を感知する既存の感知器のデータから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得し、記録媒体に蓄積するデータ収集手段と、前記データ収集手段で収集された各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の速度や交通量に基づいて汚染物質排出量を算出し、算出した排出量が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する制御パラメータ・エリア生成手段と、を備える。
(2) 道路網に設置された信号機群の灯火を決定する制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御装置において、所定時間ごとに車両を感知する既存の感知器のデータから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得し、記録媒体に蓄積するデータ収集手段と、前記データ収集手段で収集された各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の待ち時間と停止回数を算出し、算出した前記車両の待ち時間と前記停止回数を汚染物質排出量に相当する遅れ値に換算するための係数を用いて前記遅れ値を求め、求めた遅れ値が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する制御パラメータ・エリア生成手段と、を備える。
(3) 上記(2)に記載の信号制御装置において、前記車両の待ち時間と停止回数の換算係数を介した総和である遅れ値と汚染物質排出量の関係に基づき、車両の待ち時間と停止回数とから排出量に相当する遅れ値へ換算する係数を求める遅れ値換算係数算出手段を備える。
(4) 道路網に設置された信号機群の灯火を決定付ける制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御方法において、車両を感知する既存の感知器を利用し、所定時間ごとに感知器データから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得して記録媒体に蓄積する工程と、蓄積した各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の速度や交通量に基づいて汚染物質排出量を算出し、算出した排出量が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する工程と、を備える。
(5) 道路網に設置された信号機群の灯火を決定付ける制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御方法において、車両を感知する既存の感知器を利用し、所定時間ごとに感知器データから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得して記録媒体に蓄積する工程と、蓄積した各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の待ち時間と停止回数を算出し、算出した前記車両の待ち時間と前記停止回数を汚染物質排出量に相当する遅れ値に換算するための係数を用いて前記遅れ値を求め、求めた遅れ値が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する工程と、を備える。
上記(1)に記載の信号制御装置では、車両を感知する感知器から得られる交通流データと制御パラメータ・エリア情報に基づいて汚染物質排出量を最小化する信号制御パラメータ及びエリア情報を得ることができる。また、既存の感知器を利用することで、コストの削減が可能となり、また排気ガスを検知する場合と比べて交通量の制御をリアルタイムに行うことができる。
上記(2)及び(3)に記載の信号制御装置では、車両を感知する感知器から得られる交通流データと制御パラメータ・エリア情報に基づいて汚染物質排出量に相当する待ち時間や停止回数を最小化する信号制御パラメータ及びエリア情報を得ることができる。また、上記(1)に記載の信号制御装置と同様に、既存の感知器を利用するので、コストの削減が可能となり、また排気ガスを検知する場合と比べて交通量の制御をリアルタイムに行うことができる。
上記(4)に記載の信号制御方法では、車両を感知する感知器から得られる交通流データと制御パラメータ・エリア情報に基づいて汚染物質排出量を最小化する信号制御パラメータ及びエリア情報を得ることができる。また、既存の感知器を利用することで、コストの削減が可能となり、また排気ガスを検知する場合と比べて交通量の制御をリアルタイムに行うことができる。
上記(5)に記載の信号制御方法では、車両を感知する感知器から得られる交通流データと制御パラメータ・エリア情報に基づいて汚染物質排出量に相当する待ち時間や停止回数を最小化する信号制御パラメータ及びエリア情報を得ることができる。また、上記(4)に記載の信号制御方法と同様に、既存の感知器を利用するので、コストの削減が可能となり、また排気ガスを検知する場合と比べて交通量の制御をリアルタイムに行うことができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る信号制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図において、本実施の形態の信号制御装置10は、データ収集部11と、交通情報データベース12と、待ち時間・停止回数・排出量記憶部(以下、記憶部と呼ぶ)13と、制御パラメータ・エリア生成部14とを備えて構成され、交通流を検出するための既存の感知器25を用いて交通流を計測し、この計測によって得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データと制御パラメータ・エリア情報に基づいて道路網20における複数の信号機21を制御するための制御パラメータ及び制御エリア22を生成する。道路網20は、信号機21が設置された交差点23と交差点間を結ぶ道路24からなる。また、道路網20には、交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データを得るための感知器25が設置されている。感知器25は、通信回線を介して信号制御装置10に接続されている。
信号制御装置10のデータ収集部11は、所定時間(例えば5分)ごとに交通流データと交通流データを得た時点で運用されている制御パラメータ・エリア(以下、運用制御パラメータ・エリアと呼ぶ)を収集して交通情報データベース12に蓄積し、任意の時間帯で抽出可能とする。データ収集部11及び制御パラメータ・エリア生成部14は、例えばコンピュータの1つの機能として実現される。
次に、信号制御装置10の動作について説明する。制御パラメータ・エリア生成部14は、交通情報データベース12に蓄積されている交通流データ及び運用制御パラメータ・エリアを抽出し、抽出した交通流データと運用制御パラメータ・エリアに基づいて車両の汚染物質排出量を算出する。そして、算出した車両の汚染物質排出量を最小化する制御パラメータ及び制御エリア22を生成する。本実施の形態では、制御対象の道路網内において感知器データと運用制御パラメータ・エリアのいずれも5分周期で更新し、1周期を1時点として交通情報データベース12に順次格納されているものとする。
図2及び図3は、制御パラメータ・エリア生成部14の動作を示すフロー図である。また、図4は制御パラメータ・エリア生成部14の動作概念図である。ここでは、制御パラメータ・エリア生成部14が呼び出された時刻をt=0とし、1時点の中で与えられた計算時間t=eを満たすまで以下の処理を行う。まず、交通情報データベース12から最新の運用制御パラメータ・エリアを読み込み、これを次候補として図示しないメモリに格納する(ステップS100)。また同様に、最新の感知器データを読み込む(ステップS101)。次いで、交通流シミュレーションモデル15(図4参照)を用いて、感知器データから得られる交通量と速度を交通流シミュレーションモデル15への入力情報として適用し、次候補の制御パラメータ・エリアにて車両(又は車群)の推移を計算する(ステップS102)。
車両(又は車群)の推移を計算した後、対象道路網に含まれる全てのリンク(道路)i(i=1,2,…,L)について交通量Qi、速度Vi、待ち時間Di、停止回数Siを抽出する(ステップS103)。そして、これらの値に基づいて車両の走行状態を「停止」、「等速」、「停発進」に分類し、予め走行調査などによって求めた各状態の排出係数を適用して排出量を算出する。この際、NOx(窒素酸化物)排出量算出モデル16(図4参照)を用いる。まず、待ち時間Diに停止時の排出係数Ndelayを乗じて停止時排出量pdを求める(ステップS104)。これを下記の式(1)に示す。
pd=Di×Ndelay …(1)
次いで、停止回数Siに相当する台数が停発進を伴い走行するものとして、この停止回数Siに停発進時の排出係数Nstopを乗じて停発進時排出量psを求める(ステップS105)。これを下記の式(2)に示す。
ps=Si×Nstop …(2)
さらに、交通量Qiから停止回数Siを除いた台数が速度Viで通過するものと見做し、Qi−Siに速度Vi時の排出係数Nconst(Vi)を乗じて等速時排出量pcを求める(ステップS106)。これを下記の式(3)に示す。
pc=(Qi−Si)×Nconst(Vi) …(3)
停止時排出量pd、停発進時排出量ps及び等速時排出量pcを求めた後、これらの合計をリンク(道路)iの排出量Piとする(ステップS107)。これを下記の式(4)に示す。
Pi=pd+ps+pc …(4)
次に、リンク(道路)1〜Lの総排出量Ep(=ΣPi)がこれまでの最小値であるかどうかを判定する(ステップS108)。リンク1〜Lの総排出量Epがこれまでの最小値であれば、リンク1〜Lの総排出量EpをEminに代入する(ステップS109)。そして、次候補を暫定案として上記した図示しないメモリに格納する(ステップS110)。次いで、終了条件を満足しているかどうか判定し(ステップS111)、終了条件を満たしていない場合は、次候補の一部を変更し、ステップS102以降を繰り返す。これに対して、終了条件を満たしている場合は、Eminとなる場合の待ち時間Dと停止回数Sを記憶部13に保存する(ステップS112)。そして、暫定案を生成パラメータ・エリアとして道路網20へ送出する(ステップS113)。
このように、本実施の形態の信号制御装置10によれば、制御パラメータ・エリアに加えて、既存の感知器25から得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データを用いて、車両の推移を再現し、再現した車両の速度や交通量に基づいて汚染物質排出量を算出し、算出した汚染物質排出量が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成するので、車両の排気ガスによる環境汚染を最小限に抑えるための交通量の制御を容易に且つリアルタイムに行うことができるとともに、交通量制御にかかるコストを最小限に抑えることができる。すなわち、交通流円滑化と排出量低減を両立させることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る信号制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図において、上述した実施の形態1で説明した図1と重複する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。本実施の形態の信号制御装置30は、実施の形態1と同様のデータ収集部11と交通量データベース12と記憶部13に加えて、制御パラメータ・エリア生成部31と遅れ値換算係数算出部32とを備えている。
次に、信号制御装置30の動作を説明する。制御パラメータ・エリア生成部31は、交通情報データベース12から交通流データを抽出し、それに基づいて車両の待ち時間と停止回数を算出し、これらを換算した汚染物質排出量相当の遅れ値に基づいて制御パラメータ及び制御エリアを生成する。遅れ値換算係数算出部32は、遅れ値と汚染物質排出量の関係に基づいて、待ち時間と停止回数から排出量に換算する係数を算出する。本実施の形態は、実施の形態1と同様に、制御対象の道路網20内において感知器データと運用制御パラメータ・エリアをいずれも5分周期で更新し、1周期を1時点として交通情報データベース12に順次格納するものとする。
以下、制御パラメータ・エリア生成部31と遅れ値換算係数算出部32の動作の詳細について説明する。図6及び図7は、制御パラメータ・エリア生成部31の動作を示すフロー図である。また、図8は制御パラメータ・エリア生成部31の動作概念図である。ここでは、制御パラメータ・エリア生成部31が呼び出された時刻をt=0とし、1時点の中で与えられた計算時間t=eを満たすまで以下の処理を行う。まず、交通情報データベース12から最新の運用制御パラメータ・エリアを読み込み、これを次候補として図示しないメモリに格納する(ステップS200)。同様に、最新の感知器データを読み込む(ステップS201)。次いで、交通流シミュレーションモデル15(図8参照)を用い、感知器データによる交通量と速度を交通流シミュレーションモデル15への交通流情報として適用し、次候補の制御パラメータ・エリアにてシミュレーション上の信号制御を実施した場合の待ち時間Dと停止回数Sを算出する(ステップS202)。次いで、遅れ値換算係数算出部32により予め算出した係数を上記した図示しないメモリから読み込み(ステップS203)、式(5)に従って待ち時Dと停止回数Sを汚染物質排出量に相当する遅れ値Epに換算する(ステップS204)
遅れ値Ep=排出量P=αD+βS+γ …(5)
次いで、換算した遅れ値Epがこれまでの最小値であるかどうかを判定し(ステップS205)、最小値であれば、EpをEminに代入し(ステップS206)、次候補を暫定案として上記した図示しないメモリに格納する(ステップS207)。次に、終了条件を満たしているかどうかを判定し(ステップS208)、満たしていない場合は、次候補の一部を変更し、ステップS202以降を繰り返す。終了条件を満たしている場合は、Eminとなる場合の待ち時間Dと停止回数Sを記憶部13に保存し(ステップS209)、暫定案を生成パラメータ・エリアとして道路網20に送出する(ステップS210)。
図9は、遅れ値換算係数算出部32の動作を示すフロー図である。また、図10は遅れ値換算係数算出部32の動作概念図である。本実施の形態では、交通情報データベース12に蓄積された情報から既知の交通流ミクロシミュレーションモデル(道路上の各車両の挙動を各瞬間ごとにコンピュータ上で再現し、交通流の予測を行うもの)を用いて求めた複数時点t(=i,i−1,i−2, … ,i−n)分の待ち時間、停止回数、汚染物質排出量のセットが記憶部13に蓄積されているものとする。遅れ値換算係数算出部32は、記憶部13に蓄積された複数時点t(=i,i−1,i−2, … ,i−n)の待ち時間dt、停止回数st、排出量ptを読み込む(ステップS300)。本実施の形態では、図10に示すように、待ち時間dt、停止回数st及び排出量ptの3つを軸とする空間上の各値の分布から、これらの関係を表すモデルを構築する。ここでは、NOx(窒素酸化物)排出量を目的関数、待ち時間と停止回数を説明変数(各々の変量はα、β)とする重回帰モデル(式(6))を用いることとし、この重回帰モデルにdt、st、ptを入力する(ステップS301)。
Pt=αdt+βst+γ …(6)
次いで、最小二乗法を用いてα、β、γを算出する(ステップS302)。このα、β及びγを遅れ値換算係数として上記した図示しないメモリに保存し(ステップS303)、処理を終了する。
このように、本実施の形態の信号制御装置30によれば、制御パラメータ・エリアに加えて、既存の感知器25から得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データを用いて、車両の推移を再現し、再現した車両の待ち時間と停止回数を算出し、算出した車両の待ち時間と停止回数を汚染物質排出量に相当する遅れ値に換算するための係数を用いて遅れ値を求め、求めた遅れ値が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成するので、車両の排気ガスによる環境汚染を最小限に抑えるための交通量の制御を容易に且つリアルタイムに行うことができるとともに、交通量制御にかかるコストを最小限に抑えることができる。すなわち、交通流円滑化と排出量低減を両立させることができる。
本発明は、交通流円滑化と排出量低減を両立する信号制御のための制御パラメータ及び制御エリアを得ることができるといった効果を有し、信号制御装置等への適用が可能である。
本発明の実施の形態1に係る信号制御装置の概略構成を示すブロック図 図1の制御パラメータ・エリア生成部の動作を説明するためのフロー図 図1の制御パラメータ・エリア生成部の動作を説明するためのフロー図 図1の制御パラメータ・エリア生成部の動作概念図 本発明の実施の形態2に係る信号制御装置の概略構成を示すブロック図 図5の制御パラメータ・エリア生成部の動作を説明するためのフロー図 図5の制御パラメータ・エリア生成部の動作を説明するためのフロー図 図5の制御パラメータ・エリア生成部の動作概念図 図5の遅れ値換算係数算出部の動作を説明するためのフロー図 図5の遅れ値換算係数算出における処理を説明するための図
符号の説明
10、30 信号制御装置
11 データ収集部
12 交通情報データベース
13 記憶部
14、31 制御パラメータ・エリア生成部
15 交通流シミュレーションモデル
16 NOx排出量算出モデル
20 道路網
21 信号機
22 制御エリア
23 交差点
24 道路
25 感知器
32 遅れ値換算係数算出部

Claims (5)

  1. 道路網に設置された信号機群の灯火を決定する制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御装置において、
    所定時間ごとに車両を感知する既存の感知器のデータから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得し、記録媒体に蓄積するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段で収集された各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の速度や交通量に基づいて汚染物質排出量を算出し、算出した排出量が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する制御パラメータ・エリア生成手段と、
    を備える信号制御装置。
  2. 道路網に設置された信号機群の灯火を決定する制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御装置において、
    所定時間ごとに車両を感知する既存の感知器のデータから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得し、記録媒体に蓄積するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段で収集された各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の待ち時間と停止回数を算出し、算出した前記車両の待ち時間と前記停止回数を汚染物質排出量に相当する遅れ値に換算するための係数を用いて前記遅れ値を求め、求めた遅れ値が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する制御パラメータ・エリア生成手段と、
    を備える信号制御装置。
  3. 前記車両の待ち時間と停止回数の換算係数を介した総和である遅れ値と汚染物質排出量の関係に基づき、車両の待ち時間と停止回数とから排出量に相当する遅れ値へ換算する係数を求める遅れ値換算係数算出手段を備える請求項2に記載の信号制御装置。
  4. 道路網に設置された信号機群の灯火を決定付ける制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御方法において、
    車両を感知する既存の感知器を利用し、所定時間ごとに感知器データから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得して記録媒体に蓄積する工程と、
    蓄積した各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の速度や交通量に基づいて汚染物質排出量を算出し、算出した排出量が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する工程と、
    を備える信号制御方法。
  5. 道路網に設置された信号機群の灯火を決定付ける制御パラメータ及び制御エリアを生成する信号制御方法において、
    車両を感知する既存の感知器を利用し、所定時間ごとに感知器データから得られる交通量、速度、大型車混入率を含む交通流データとその時点で運用されている制御パラメータ・エリア情報を取得して記録媒体に蓄積する工程と、
    蓄積した各種情報から車両の推移を再現し、再現した車両の待ち時間と停止回数を算出し、算出した前記車両の待ち時間と前記停止回数を汚染物質排出量に相当する遅れ値に換算するための係数を用いて前記遅れ値を求め、求めた遅れ値が最小となる制御パラメータ及び制御エリアを生成する工程と、
    を備える信号制御方法。
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